JPH0541088Y2 - - Google Patents

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JPH0541088Y2
JPH0541088Y2 JP1988068281U JP6828188U JPH0541088Y2 JP H0541088 Y2 JPH0541088 Y2 JP H0541088Y2 JP 1988068281 U JP1988068281 U JP 1988068281U JP 6828188 U JP6828188 U JP 6828188U JP H0541088 Y2 JPH0541088 Y2 JP H0541088Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 A 考案の目的 (1) 産業上の利用分野 本考案は、車両の車体洗浄装置に関し、特に走
行フレームの走行に伴つて車両の車体洗浄処理を
行う車両の車体洗浄装置に関する。
(2) 従来の技術 従来、放水ノズルによる水洗い処理、上面洗車
ブラシおよび側面洗車ブラシによるブラツシング
処理、上面乾燥ノズルおよび側面乾燥ノズルによ
る乾燥処理等の車両の車体洗浄処理を行う車両の
車体洗浄装置において、前記放水ノズル、上面洗
車ブラシ、側面洗車ブラシ、上面乾燥ノズル、お
よび側面乾燥ノズル等の処理手段は、前記処理手
段が設けられた走行フレームの走行位置を検出す
る検出手段の出力信号に基づいて制御されるよう
にしている。
前記車両の車体洗浄装置としては、特開昭61−
22057号公報に記載されたもの等が知られている。
前記車両の車体洗浄装置は、第14図に示すよ
うに、走行フレーム80に上面洗車ブラシ81、
側面洗車ブラシ82,82、上面乾燥ノズル8
3、および側面乾燥ノズル84,84を設けると
ともに、遊輪85と原動機86,86によつて駆
動される駆動輪87,87が軸支されている。そ
して、前記一方の駆動輪87の回転に連動する検
出手段としてのロータリエンコーダ88の出力信
号に基づき、上面洗車ブラシ81と上面乾燥ノズ
ル83の昇降作動、および側面洗車ブラシ82,
82と側面乾燥ノズル84,84の開閉作動が制
御されるとともに、走行フレーム80は走行レー
ル89,89上を往復走行する。
(3) 考案が解決しようとする課題 ところが、前記駆動輪87,87は走行フレー
ム80の走行開始および停止のとき、走行レール
89,89との間でスリツプが発生する。また、
このようなスリツプは走行フレーム80の走行中
においても若干生じている。さらに、走行中のス
リツプは往行のときと復行のときは同じでない。
したがつて、前記検出手段としてのロータリエン
コーダ88の出力信号は実際の走行フレーム80
の走行位置に対応した信号にならず誤差が生じ
る。そのため、前記上面乾燥ノズル83の昇降作
動等正確な制御ができないという問題点がある。
特に、走行フレーム80の往行で任意の走行位置
xを検出し、復行のときの走行位置yを前記走行
位置xと比較し、その結果に基づいて上面乾燥ノ
ズル83等の処理手段を制御する場合には、ロー
タリエンコーダ88の出力信号は実際の走行フレ
ーム80の走行位置に対応する信号にならず、そ
の誤差も一定ではないので、処理手段の正確な制
御がより困難になるという問題点がある。
また、前記走行レール89,89が水平でな
く、走行フレーム80の走行方向に傾斜している
場合や、走行レール89,89に潤滑剤や氷等が
付着した場合には、前述のスリツプの発生が一層
多くなり、前述の問題点はさらに重大になる。
本考案は前述の事情に鑑みてなされたもので、
駆動輪と走行レールの間でスリツプが生じても正
確な処理手段の制御ができる車両の車体洗浄装置
を提供することを目的とする。
B 考案の構成 (1) 課題を解決するための手段 前記目的を達成するために、本考案の車両の車
体洗浄装置は、走行フレームに、車両の車体洗浄
処理を行う処理手段を設けるとともに、原動機に
より駆動される駆動輪を軸支し、前記走行フレー
ムの走行に伴つて前記処理手段により車両の車体
洗浄処理を行う車両の車体洗浄装置において、前
記走行フレームの走行に伴つて回転する、前記駆
動輪以外の回転体の回転を検出する検出手段を走
行フレームに設け、前記検出手段の出力信号に基
づき前記処理手段を制御することを特徴とする。
前記回転体としては、走行フレームに軸支され
た従動輪を用いることができる。また、走行フレ
ームに軸支されたアームに軸支されたローラを回
転体とすることもできる。
(2) 作用 前述の構成を備えた本考案の車両の車体洗浄装
置は、走行フレームに伴つて回転する駆動輪以外
の回転体の回転を検出する検出手段を設けている
ので、駆動輪にスリツプが発生しても、前記検出
手段の出力信号は走行フレームの走行位置に対応
した信号となる。
そして、前記検出手段の出力信号に基づき前記
処理手段を制御しているので、処理手段を正確に
制御することができる。
(3) 実施例 以下、図面により本考案の実施例を説明する。
第1図は、本考案の一実施例の正面図、第2図
はその要部側面図、第2A図は第2図A−A
線に沿う部分図である。走行フレーム1には、走
行レール7,7に沿つて、往復走行できるように
駆動輪81,81および従動輪82,82が軸支され
ている。そして、走行フレーム1の両側上部に、
それぞれ送風機9,9が設けられている。そし
て、前記送風機9,9の吐出口に連接した送風管
10,10の先端に、上面乾燥ノズル3が連結さ
れている。
前記上面乾燥ノズル3の下部中央には柔軟性案
内ローラ11が設けられ、左右両端には支持杆1
2,12が一体に設けられている。前記支持杆1
2,12の先端には、昇降部材13,14が固着
されている。前記昇降部材13,14は、その上
部に軸支されたガイドローラ15,15と、その
下部に軸支されたガイドローラ16,16によ
り、前記走行フレーム1の両側面に設けた案内部
材17,17に係合される。また、一方の昇降部
材13の上端には、前記上面乾燥ノズル3の上限
位置を検出する上限リミツトスイツチ18を作動
させる作動部材19が設けられている。前記上限
リミツトスイツチ18と作動部材19により、上
面乾燥ノズル上限位置検出手段D5が構成されて
いる。さらに、他方の昇降部材14の上端には、
昇降部材13,14が所定の角度以上に揺動した
ときに作動する揺動リミツトスイツチ20が設け
られている。
前記上面乾燥ノズル3の上端中央部には、索条
21,21の一端が固着されている。前記索条2
1,21は、走行フレーム1に軸支した案内滑車
22,22,23,23を経由したのち垂下され
て動滑車24,24を吊下げ、その他端が走行フ
レーム1に固着されている。前記動滑車24,2
4は動滑車枠25に軸支されており、該動滑車枠
25は下端が走行フレームに軸支された駆動手段
としてのシリンダ4のピストンロツド5の上端に
固着されている。また、前記動滑車25の上限位
置を決めるストツパ26が走行フレーム1に設け
られている。前記シリンダ4の上端には、ピスト
ンロツド5を停止させる後述の停止装置6が設け
られている。
前記案内滑車23,23の回転軸27には、昇
降上面乾燥ノズル位置検出手段D4が設けられて
いる。
前記駆動輪81,81には、従動スプロケツト2
1,281が同軸に設けられ、走行フレーム1に
支持される原動機29,29の駆動軸には駆動ス
プロケツト301,301が設けられている。前記
従動スプロケツト281,281と駆動スプロケツ
ト301,301には、チエーン311,311が懸
回されている。
また、第2A図に示すように従動輪82,82
一方には、スプロケツト282が同軸に設けられ、
走行フレーム1に支持される走行位置検出手段
D1の回転軸にはスプロケツト302が設けられて
いる。前記スプロケツト282とスプロケツト3
2には、無端チエーン312が懸回されている。
前記走行位置検出手段D1は従動輪82の回転を検
出する検出手段であり、従動輪82の回転により
走行フレーム1の走行位置に対応する信号を出力
する。
前記走行フレーム1の下部中央には、リミツト
スイツチ32が設けられている。前記リミツトス
イツチ32は、走行フレーム1が走行レール7,
7のスタート位置にあるときに、一方の走行レー
ル7に設けられたカム33により作動する。前記
リミツトスイツチ32とカム33により、スター
ト位置検出手段D6が構成される。
上面洗車ブラシ2は、走行フレーム1の両側面
にそれぞれ回転自在に支承された枢軸34,34
に揺動腕35,35を介して揺動可能に支持され
る。揺動腕35,35は、その中間部に前記枢軸
34,34が固着され、その先端部に上面洗車ブ
ラシ2の支持軸21が回転自在に支持される。一
方の揺動腕35の基端部には原動機36が設けら
れ、その出力は、揺動腕の内部に設けた伝動機構
(図示せず)を介して、上面洗車ブラシ2の支持
軸21に伝達されるようになつている。他方の揺
動腕35の基端部には、平衡重錘Wが固着されて
いる。また、一方の枢軸34には、磁石37が設
けられ、上面洗車ブラシ2が上限位置のとき作動
するリードスイツチ38とともに、上面洗車用ブ
ラシ上限位置検出手段D7を構成している。また
該枢軸34には上面洗車用ブラシ位置検出手段
D2が設けられる。一方他方の枢軸34には、上
面洗車ブラシ2を上限位置に格納する格納用シリ
ンダ39のピストンロツド40が作動腕41を介
して取付けられている。
第3図には、第1,2図に示した停止装置6の
具体的構造が示される。シリンダ4のピストンロ
ツド5の外周にはリング状のブレーキシユー42
が巻装される。停止装置6のシリンダ状ケーシン
グ61は、前記ブレーキシユー42を含むピスト
ンロツド5を囲繞するように配設される。ケーシ
ング61内には、そこにエア室62を画成するブレ
ーキピストン43が摺動自在に嵌合されるととも
に、このピストン43を押圧して前記エア室62
の容積を縮小するように作用するブレーキばね4
4が収容される。前記エア室62は、供給口45
を介して、加圧空気源Ai(第4図)に連通され
る。またエア室62内には、複数本のブレーキア
ーム46がピストンロツド5を囲むように放射状
に収容され、それらのブレーキアーム46の基端
(上端)は前記ブレーキシユー42とケーシング
1の内面とでピストンロツド5の径方向に揺動
自在に支持されており、またその先端(下端)に
はローラ47が回転自在に軸支され、該ローラ4
7の外側面には、前記ブレーキばね44により、
上方に付勢されている前記ブレーキピストン43
のテーバ面48が圧接されている。したがつてエ
ア室61内に加圧エアが供給されていないときは
ブレーキばね44の弾発力でブレーキピストン4
3が上昇され、そのテーパ面48はローラ47を
介してブレーキアーム46を内方に揺動してブレ
ーキシユー42をピストンロツド5に押付け、該
ピストンロツド5にブレーキがかけられる。また
前記加圧空気源Aiよりエア室62に加圧空気が供
給されるとブレーキピストン43はブレーキばね
44の付勢力に抗して下方に押下げられ、ローラ
47は外側に移動する。そのため、ブレーキ腕4
6はブレーキシユー42をピストンロツド5に押
付けなくなるので、ピストンロツド5は自由に作
動する。
第4図は、エアおよび油圧回路を示す図であ
る。加圧空気源Aiに接続された配管49は、圧
力を調整する減圧弁50と常時開放型三方電磁弁
51を介して、停止装置6の空気供給口45に接
続される。また、配管49は、減圧弁52と常時
開放型三方電磁弁53を介して、加圧容器54の
上部にも接続されている。そして、加圧容器54
に入れられた作動油は、固定絞り付逆止弁55を
介して、シリンダ4に供給される。固定絞り付き
逆止弁55は、シリンダ4が縮むとき逆止弁が開
弁され、伸びるとき閉弁される。
第5図イは、第1,2図に示した走行位置検出
手段D1、上面洗車ブラシ位置検出手段D2、およ
び上面乾燥ノズル位置検出手段D4の検出部の具
体的構造を示す図で、第5図ロは、その出力波形
を示す図である。第5図イにおいて、外周部に複
数のスリツトパターンが、内周部に1つのスリツ
トパターンが書込まれたデイスクRDに対向し
て、スリツト板Slが配置されている。前記スリツ
ト板Slには、外周部のスリツトパターンに対応し
たA相スリツトSA及びB相スリツトSB、内周部
のスリツトパターンに対応してZ相スリツトSZ、
がそれぞれ設けられている。そして、前記A相ス
リツトSAおよびデイスクRDを間に挟んで発光ダ
イオードLEDAとフオトトランジスタTrAが、
前記B相スリツトSBおよびデイスクRDを間に挟
んで発光ダイオードLEDBとフオトトランジスタ
TrBが、さらに前記Z相スリツトSZ及びデイス
クRDを間に挟んで発行ダイオードLEDZとフオ
トトランジスタTrZが、それぞれ向かい合つて配
置されている。前記デイスクRDを矢印方向に回
転させると、発光ダイオードLEDA〜LEDZの光
は通過または遮断されるので、フオトトランジス
タTrA〜TrZは、第5図ロに示す信号STrA〜
STrZを出力する。信号STrA,STrBは、90°の
位相差の周期Tのパルス信号で信号STrZは原点
位置を示す信号である。そして、信号STrA〜
STrZを回転方向判別回路とカンウタ(図示せず)
に入力することにより、前記デイスクRDの回転
角がパルス数として検出できる。そのため、前記
走行フレーム1のスタート位置からの走行位置、
上面洗車ブラシ2の上限位置からの昇降位置、お
よび上面乾燥ノズルの上限位置からの昇降位置を
それぞれのパルス数として検出できる。
第6図は、前記上面乾燥ノズル3の昇降位置を
設定する昇降位置設定手段D3、および他の制御
手段として、マイクロコンピユータを用いた場合
の制御系のブロツク図である。制御手段60は、
演算処理を行うマイクロプロセツシングユニツト
61と、プログラムおよび固定データを記憶して
いるリードオンリイメモリM1と、ワークエリア
および可変データの記憶に用いられるランダムア
クセスメモリM2と、入力インターフエース62
と、出力インターフエース63と、それらを接続
するバス64と、から構成されている。前記入力
インターフエース62には、前述の走行位置検出
手段D1、上面洗車ブラシ位置検出手段D2、上面
乾燥ノズル位置検出手段D4、上面乾燥ノズル上
限位置検出手段D5、スタート位置検出手段D6
上面洗車ブラシ上限位置検出手段D7、往復行信
号発生手段D8、および揺動リミツトスイツチ2
0の出力信号が入力されている。前記出力インタ
ーフエース63は、第4図に示した電磁弁51,
53のソレノイドコイルL51,L53、前記走
行フレーム1に設けられた原動機29,29、前
記揺動腕35に設けられた原動機36、前記格納
用シリンダ39の制御装置65が接続されてい
る。また、前記バス64には、ランダムアクセス
メモリM2からなる記憶手段Mも接続されている。
次に、前述の構成を備えた本発明の実施例の作
用について説明する。
第7図は走行フレーム1の往行時のブラツシン
グ処理を示す図、第8図はその場合における制御
手段60の動作を表すフローチヤート、第9図は
上面乾燥ノズル3の昇降位置の設定原理を示す図
である。
第7図において、走行フレーム1が位置1a
に、上面洗車ブラシ2が上限位置2aに、それぞ
れあるとき、往復行信号発生手段D8が往行を示
す信号を出力すると、前記制御手段60は、第8
図のフローチヤートに基づき、動作する。ステツ
プS1でブラツシング処理か否か判定される。そし
て、ブラツシング処理であればステツプS3に進
み、そうでなければステツプS2に進み他の処理を
行う。ステツプS3で、前記格納用シリンダ39の
制御装置65を動作させ、格納用シリンダ39の
ピストンロツド40が自由に伸長できるようにす
る。また、前記原動機36を作動させ、上面洗車
ブラシを回転させる。そして、前記原動機29,
29を作動させ、駆動輪81,81の回転により、
走行フレーム1は往行を開始する。そのため、第
7図に示すように、上面洗車ブラシ2は、位置2
bに下降している。このとき、走行位置検出手段
D1は一方の従動輪82の回転により走行フレーム
1の位置に関する信号を、上面洗車ブラシ位置検
出手段D2は上面洗車ブラシの位置に関する信号
を、それぞれ出力している。そして、走行フレー
ム1が往行して位置1aを離れると、スタート位
置検出手段D6は、カム33がリミツトスイツチ
32を作動させないので信号を出力しなくなる。
そのため、動作はステツプS4からステツプS5に進
む。このとき、第7図に示すように上面洗車ブラ
シ2は、位置2c,2d,2eのように車両Vの
車体に接触してブラツシング処理を行う。一方、
ステツプS5で、走行位置検出手段D1、及び上面
洗車ブラシ位置検出手段D2の出力信号が入力さ
れて、ステツプS6で、昇降位置設定手段D3が上
面乾燥ノズル3の昇降位置を設定し、ステツプS7
で、記憶手段Mに、走行位置に対応させて記憶さ
せる。これらのステツプS5〜S7は、ステツプS8
往復行信号発生手段D8の往行信号が出力されな
くなるまで繰返される。そして、第7図に示すよ
うに、上面洗車ブラシ2が位置2f〜2gに進
み、走行フレーム1が位置1bに達すると、前記
往行信号が出力されなくなり、動作は第8図のス
テツプS8からステツプS9に進む。ステツプS9
は、前記原動機29,29を非作動とし、走行フ
レーム1を停止させる。また、前記原動機36を
非作動とし、上面洗車ブラシ2の回転を停止さ
せ、前記制御装置65により格納用シリンダ39
を駆動し、上面洗車ブラシ2を上昇させる。その
とき第7図に示す位置2hまで上昇すると、前記
磁石37がリードスイツチ38を作動させるの
で、上面洗車ブラシ上限位置検出手段D7が信号
を出力する。そのため、制御装置65は格納用シ
リンダ39を停止させ、上面洗車ブラシ2を上限
位置に格納して、ブラツシング処理を終了する。
次に、第9図により、前述したステツプS8での
上面乾燥ノズル3の昇降位置の設定原理を示す。
上面洗車ブラシ2は、その上限位置2aから、枢
軸34が角度θ1回転した位置に下降して、車両V
の車体上面に接触している。このとき、揺動腕3
5は枢軸34を通る水平線Hに対して角度θ2だけ
傾いている。この角度θ2は、上限位置2aでの角
度θ0と、角度θ1に対応する前記上面洗車ブラシ位
置検出手段D2の出力信号から容易に求めること
ができる。そして、枢軸34と支持軸21との中
心間の距離をLとすると、水平線Hから支持軸2
の中心までの距離Aは式(1)で表される。
A=Lsinθ2 ……(1) そして、上面乾燥ノズル3の乾燥処理に最適な
位置が図に示した昇降位置であるから、前記昇降
位置設定手段D3が設定する上限位置からの昇降
位置SD3は(2)式で表わされる。
SD3=A+X+C(θ1)= Lsinθ2+X+C(θ1) ……(2) Xは上面乾燥ノズル3の上限位置、枢軸34の
高さ位置により定まる数値である。また、補正値
C(θ1)は、揺動腕35の水平線Hからの角度θ2
により、上面洗車ブラシ2の車両Vの車体上面に
対する圧力が変化して上面洗車ブラシ2が変形す
るので、前記支持軸21の中心と車両Vの車体上
面との距離の変化を補正するためのもので、あら
かじめθ1に対して定められた数値である。このと
き、走行位置検出手段D1の出力信号は、位置SD1
に対応するものである。しかし、上面乾燥ノズル
3は、位置SD1′にある。そして、前記走行フレ
ーム1が往行する方向に対して、位置SD1が大き
くなるものであるから、位置SD1′は(3)式で表わ
される。
SD1′=SD1−B=SD1−Lcosθ2 ……(3) 昇降位置SD3と距離Bは角度θ1に対応させてあ
らかじめ制御手段60に記憶されている。
したがつて、前記記憶手段Mには、(3)式で表わ
されるアドレスに(2)式で表わされるデータが記憶
される。
第10図は走行フレーム1の復行時の乾燥処理
を示す図、第11図はその場合における前記制御
手段60の動作を表すフローチヤートである。
第10図において、走行フレーム1が位置1b
に、上面乾燥ノズル3が上限位置3aに、それぞ
れあるとき、往復行信号発生手段D8が復行を示
す信号を出力すると、前記制御手段60は、第1
1図のフローチヤートに基づき、動作する。ステ
ツプS11で乾燥処理か否か判定される。そして、
乾燥処理であればステツプS13に進み、そうでな
ければステツプS12に進み他の処理を行う。ステ
ツプS13で、前記送風機9,9を作動させ、また、
前記原動機29,29を作動させることにより、
上面乾燥ノズル3から空気が噴出し、走行フレー
ム1が復行することにより乾燥処理が始まる。こ
のとき、制御手段60の動作不良等のため、上面
乾燥ノズル3が車両Vの車体上面に接触する等し
て揺動すると、前記揺動リミツトスイツチ20が
作動する。そのため、ステツプS14で揺動リミツ
トスイツチ20の出力信号が有と判定され、ステ
ツプS15に進み、全ての動作が停止される。一方、
動作不良等の不都合が生じなければ、ステツプ
S16に進み、前記走行位置検出手段D1の出力信号
を入力する。そして、ステツプS17で記憶手段M
の記憶内容を読出す。このとき、第10図に示す
ように、上面乾燥ノズル3は、前記揺動腕35の
枢軸34の中心と距離Dだけ離れている。そのた
め、走行位置SD1のときの読出しアドレスAdは
(4)式で表わされる。
Ad=SD1+D ……(4) この(4)式のアドレスAdに記憶されている設定
値SD3が、上面乾燥ノズル3の乾燥処理に最適な
昇降位置である。ステツプS18で、前記上面乾燥
ノズル昇降位置検出手段D4の出力信号SD4が入力
される。そして、ステツプS19で、前記設定値
SD3と比較される。この比較の結果、SD4>SD3
であればステツプS20に、SD4=SD3であればステ
ツプS22に、SD4<SD3であればステツプS21に、
それぞれ進む。ステツプS20では、前記電磁弁5
3は、ソレノイドコイルL53に流れる電流が切
られ非励磁となる。そのため、シリンダ4に作動
油が供給されるので、上面乾燥ノズル3は上昇す
る。そして、ステツプS18,S19,S20のループは、
上面乾燥ノズル3が最適位置になるまで繰返され
る。ステツプS21では、前記電磁弁53は、ソレ
ノイドコイルL53に電流が流れるので励磁さ
れ、上面乾燥ノズル3の自重により、シリンダ4
に供給された作動油は、加圧容器54に戻るの
で、上面乾燥ノズル3は下降する。このとき、固
定絞り付逆止弁55の逆止弁が閉弁しているの
で、作動油は固定絞りにより調整される。したが
つて、上面乾燥ノズル3は、上昇時に比べて遅い
速度で下降する。そして、ステツプS18,S19
S20のループは、上面乾燥ノズルが最適位置にな
るまで繰返される。ステツプS22では、前記電磁
弁51は、ソレノイドコイルL51に電流が流れ
るので、励磁される。そのため、前記停止装置6
が作動し、ピストンロツド5が停止されるので上
面乾燥ノズル3は一定の昇降位置に保たれる。そ
して、走行フレーム1が第10図に示す位置1a
に戻り、スタート位置検出手段D6が信号を出力
すると、ステツプS23の判定によりステツプS24
進み、信号が出力されなければステツプS16に戻
る。そのため、上面乾燥ノズル3は、第10図に
示すように、位置3b,3c,3dと昇降し、車
両Vの車体上面と乾燥処理に適した位置を保つ。
そして、ステツプS24に進むと、前記送風機9,
9および原動機29,29を停止させ、上面乾燥
ノズル3を上昇させる。このとき、第10図に示
すように、上面乾燥ノズル3が位置3eに達する
と、前記上面乾燥ノズル上限位置検出手段D5
信号を出力し、上昇を停止させ、乾燥処理を終了
する。
次に、前述の本考案の実施例に特有の効果を述
べる。前述の本考案の実施例によれば、揺動リミ
ツトスイツチ20が作動し、信号を出力すると、
全動作を停止させる。また、上面乾燥ノズル3の
下部中央に柔軟性案内ローラ11,11を設けて
いる。そのため、制御装置60に作動不良等が生
じて、上面乾燥ノズル3が車両Vの車体に接触し
ても、車体に傷を付けるおそれが少ない。
さらに、シリンダ4に設けられた停止装置6が
ピストンロツド5を停止させる。そのため、上面
乾燥ノズル3は、ピストンロツド5が停止させら
れたときの昇降位置に固定される。したがつて、
上面乾燥ノズル3と車両Vの車体上面との間の間
隙は、乾燥処理に適した一定の間隔に正確に保つ
ことができる。
以上、本考案の実施例を詳述したが、本考案
は、前記実施例に限定されるものではなく、実用
新案登録請求の範囲に記載された本考案を逸脱す
ることなく、種々の設計変更を行うことが可能で
ある。
たとえば、従動輪82の回転を検出する代わり
に、第12,13図に示すように、ローラ76の
回転を検出することにより、走行位置に対応する
信号を出力するようにできる。第12,13図に
おいて、走行フレーム1には、アーム73,74
が固定された支持軸72が回転可能に支持されて
いる。前記アーム73の基端には、走行フレーム
1との間に引張ばね78が設けられている。アー
ム73,74の先端間には、外周に、高摩擦材で
あるゴム75を巻装したローラ76を固定したロ
ーラ軸77が回転可能に支持されている。そし
て、ローラ軸77には、ローラ76の回転を検出
する検出手段としての走行位置検出手段D1が設
けられている。この場合には、ローラ76は引張
ばね78により走行フレーム7に押し付けられて
いるとともに、外周にゴム75が巻装されている
ので、ローラ76と走行レール7間にスリツプが
発生することは極めて少なく、更に正確な走行フ
レーム1の走行位置が検出できる。
なお、実施例では処理手段として上面乾燥ノズ
ルの場合を示したが、本考案は放水ノズル、上面
洗車ブラシ、側面洗車ブラシ、側面乾燥ノズル等
の他の処理手段の制御を行う場合にも適用するこ
とができる。
C 考案の効果 前述のように、本考案の車両の車体洗浄装置に
よれば、走行フレームの走行に伴つて回転する駆
動輪以外の回転体の回転を検出する検出手段を設
けているので、駆動輪にスリツプが生じても、前
記検出手段の出力信号は走行フレームの走行位置
に対応した信号となる。そして、前記検出手段の
出力信号に基づき前記処理手段を制御するいるの
で、処理手段を正確に制御することができる。
そのため、走行レールが水平でなく、走行フレ
ームの走行方向に傾斜している場合や、走行レー
ルに潤滑剤や氷等が付着しても、車両の車体洗浄
を適確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の正面図、第2図は
要部側面図、第2A図は第2図A−A線に沿
う部分図、第3図は停止装置の構成を示す図、第
4図はエアおよび油圧回路を示す図、第5図イは
走行位置検出手段、上面洗車ブラシ位置検出手
段、および上面乾燥ノズル位置検出手段の検出部
の構成を示す図、第5図ロは第5図イの出力信号
を示す図、第6図は制御系のブロツク図、第7図
はブラツシング処理を示す図、第8図は第7図の
場合における制御手段の動作を表すフローチヤー
ト、第9図は上面乾燥ノズルの昇降位置の設定原
理を示す図、第10図は乾燥処理を示す図、第1
1図は第10図の場合における制御手段の動作を
表すフローチヤート、第12図は回転体としてロ
ーラを用いた設計変更の一例、第13図は第12
図の部分図、第14図は従来例を示す図である。 1……走行フレーム、2……上面洗車ブラシ、
3……上面乾燥ノズル、4……シリンダ、81
…駆動輪、82……遊輪、73,74……アーム、
76……ローラ、D1……走行位置検出手段、D2
……上面洗車ブラシ位置検出手段、D3……昇降
位置設定手段、D4……上面乾燥ノズル位置検出
手段、M……記憶手段。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 走行フレーム1に、車両の車体洗浄処理を行
    う処理手段3を設けるとともに、原動機29に
    より駆動される駆動輪81,81を軸支し、前記
    走行フレーム1の走行に伴つて前記処理手段3
    により車両の車体洗浄処理を行う車両の車体洗
    浄装置において、前記走行フレーム1の走行に
    伴つて回転する、前記駆動輪81,81以外の回
    転体の回転を検出する検出手段D1を走行フレ
    ーム1に設け、前記検出手段D1の出力信号に
    基づき前記処理手段3を制御することを特徴と
    する車両の車体洗浄装置。 (2) 前記回転体が、前記走行フレーム1に軸支さ
    れ、地上を走行する従動輪82であることを特
    徴とする前記第(1)項に記載された車両の車体洗
    浄装置。 (3) 前記回転体が、前記走行フレーム1に軸支さ
    れたアーム73,74に軸支されたローラ76
    であることを特徴とする、前記第(1)項に記載さ
    れた車両の車体洗浄装置。
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JPS61220957A (ja) * 1985-03-26 1986-10-01 M K Seiko Kk 洗車機
JPS61232950A (ja) * 1985-04-09 1986-10-17 M K Seiko Kk 洗車機におけるトップノズル障害回避方法

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