JP2566516B2 - 車両の車体洗浄装置における上面処理装置の昇降作動制御装置 - Google Patents

車両の車体洗浄装置における上面処理装置の昇降作動制御装置

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JP2566516B2
JP2566516B2 JP5054359A JP5435993A JP2566516B2 JP 2566516 B2 JP2566516 B2 JP 2566516B2 JP 5054359 A JP5054359 A JP 5054359A JP 5435993 A JP5435993 A JP 5435993A JP 2566516 B2 JP2566516 B2 JP 2566516B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の車体洗浄装置に
おいて、車体上面の処理を行う上面処理装置の昇降作動
を制御する昇降作動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両の車体洗浄装置において、車
両の車体上面の洗浄処理を行うのに上面ブラシが用いら
れ、また車体上面の乾燥処理を行うのに上面乾燥ノズル
が用いられている。そして、前記上面ブラシ及び上面乾
燥ノズルは車両の車体上面形状に追従するように昇降可
能である。
【0003】ところで前記車両の車体洗浄装置における
上面乾燥ノズルの昇降作動装置としては、例えば特開昭
62−120250号公報に開示される如く上面処理装
置としての上面乾燥ノズルの下部にそれと一体的に昇降
するよう配設された無接触式センサにより車体上面形状
を検出して、その検出信号に基づき上面乾燥ノズルを昇
降制御するようにしたものが既に提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記提案のも
のでは、上記センサによる車体上面の形状検出と、これ
にのみ応動させるべき上面乾燥ノズルの昇降とが並行し
て行われるため、車体上面の角度が急激に変化するよう
な場合に、その変化に上面乾燥ノズルの昇降動作を迅速
的確には対応させることができず、同ノズルを車体上面
に対し常に適正位置に置くことが困難であり、また車体
上面の傾斜面上端部に前後方向に長くオーバーハングし
たスポイラー等の突出物がある車両を洗浄する場合に
は、その突出物に上面乾燥ノズルが強く当たって車両を
損傷、破損させることがある。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、従来装置の上記問題を解決し得る、車両の車体洗浄
装置における上面処理装置の昇降作動制御装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明によれば、上面処理装置、及びこれを昇降駆動
し得る駆動手段を支持するフレームと、このフレームと
車両とをその前後方向に相対移動させるための走行駆動
装置とを備え、前記フレームと車両との相対移動中に、
前記駆動手段を制御して前記上面処理装置を車両の車体
上面形状に追従するように昇降作動させ得るようにし
た、車両の車体洗浄装置における上面処理装置の昇降作
動制御装置において、前記フレームと車両との相対位置
を検出する相対位置検出手段と、前記上面処理装置に対
し車体前後方向に所定偏位量だけ離隔して配設され車両
の上面位置をその上面に接触せずに検出する上面位置検
出手段と前記相対位置検出手段及び上面位置検出手段
の各検出位置に基づいて前記上面処理装置の、前記相対
位置に対応した昇降位置を設定し、その設定昇降位置
基づいて前記上面処理装置が車両の車体上面形状に沿っ
て昇降するよう前記駆動手段を制御する制御手段とを備
え、この制御手段は、前記上面処理装置を車体上面に沿
って上昇させる場合には前記相対位置検出手段の検出位
置から前記所定偏位量だけ補正された補正相対位置より
所定距離だけ前方の相対位置に対応する上面位置に基づ
いて設定した設定昇降位置を、また同上面処理装置を車
体上面に沿って下降させる場合には前記補正相対位置よ
り所定距離だけ後方の相対位置に対応する上面位置に基
づいて設定した設定昇降位置をそれぞれ用いるように構
成される。
【0007】
【作 用】上記構成によれば、車体上面に対し上面処理
装置を以て実際に車体上面処理を行う前に、その車体上
面位置をフレームと車両との相対位置に対応させて予め
検出しておき、その検出結果に基づき上面処理装置の昇
降位置を、上面位置検出手段と上面処理装置との間の車
体前後方向の相対偏位量も考慮に入れて常に的確に設定
することができるから、車体上面の傾斜角度が急激に変
化するような場合にでも、その変化に対応させて上面処
理装置を的確に昇降制御し得る。また上面位置検出手段
と上面処理装置とを車体前後方向に所定偏位量だけ離隔
させているため、上面位置検出手段と上面処理装置との
相互干渉が回避し易くなる。
【0008】また、洗車される車両の上面位置等の情報
は、洗車時に実際の車両より直接検出するようにしてい
るから、種々の車種についての上記情報を洗車前より磁
気カード等の記録媒体に記録保存しておく必要はない。
【0009】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例について
説明する。図1〜5はいずれも本発明の一実施例の構成
を示す図で、図1は正面図、図2は要部側面図、図3は
停止装置の要部拡大断面図、図4はエアおよび油圧回路
を示す図、図5は制御系のブロック図である。
【0010】図1,2において、走行フレーム1には、
走行レール7,7に沿って、往復走行できるように車輪
8,8が軸支されている。そして、走行フレーム1の両
側上部に、それぞれ送風機9,9が設けられている。そ
して、前記送風機9,9の吐出口に連接した送風管1
0,10の先端に、上面処理装置としての上面乾燥ノズ
ル2が連結されている。
【0011】前記上面乾燥ノズル2の左右両端には、支
持杆11,11が設けられている。前記支持杆11,1
1の先端には、昇降部材12,13が固着されている。
前記昇降部材12,13は、その上部に軸支されたガイ
ドローラ14,14と、その下部に軸支されたガイドロ
ーラ15,15により、前記走行フレーム1の両側面に
設けた案内部材3,3に係合される。また、一方の昇降
部材12の上端には、前記上面乾燥ノズル2の上限位置
を検出する上限リミットスイッチ16を作動させる作動
部材17が設けられている。前記上限リミットスイッチ
16と作動部材17により、上限位置検出手段D6 が構
成されている。
【0012】前記上面乾燥ノズルの上端中央部には、索
条18,18の一端が固着されている。前記索条18,
18は、走行フレーム1に軸支した案内滑車19,1
9,20,20を経由したのち垂下されて動滑車21,
21を吊下げ、その他端が走行フレーム1に固着されて
いる。前記動滑車21,21は、動滑車枠22に軸支さ
れており、該動滑車枠22は下端が走行フレームに軸支
された駆動手段としてのシリンダ4のピストンロッド5
の上端に固着されている。また、前記動滑車枠22の上
限位置を決めるストッパー23が走行フレーム1に設け
られている。前記シリンダ4の上端には、ピストンロッ
ド5を停止させる後述の停止装置6が設けられている。
【0013】前記案内滑車20,20には、外周部に凸
形の突起を等間隔に複数個設けた磁性体からなる円板2
4が同軸に設けられている。また前記円板24の外周部
に対向してセンサコイル等からなる近接スイッチ25が
設けられている。前記円板24と近接スイッチ25によ
り、昇降パルス発生手段D3 が構成されている。
【0014】前記車輪8,8には、従動スプロケット2
6,26が同軸に設けられ、走行駆動装置としての原動
機27,27の駆動軸には駆動スプロケット28,28
が設けられている。前記スプロケット26,26と駆動
スプロケット28,28には、チェーン29,29が懸
回されている。そして、一方の原動機27の駆動軸に
は、前記円板24と同様の円板30が設けられ、その外
周部に対向して前記近接スイッチ25と同様の近接スイ
ッチ31が設けられている。前記円板30と近接スイッ
チ31により、走行パルス発生手段D1 が構成されてい
る。
【0015】前記走行フレーム1の下部中央には、リミ
ットスイッチ32が設けられている。前記リミットスイ
ッチ32は、走行フレーム1が走行レール7,7のスタ
ート位置にあるときに、一方の走行レール7に設けられ
たカム33により作動する。前記リミットスイッチ32
とカム33により、スタート位置検出手段D5 が構成さ
れる。また、走行フレーム1の車両に対向する一方の側
面には、垂直方向に設けられた複数の光電スイッチK1
〜K15からなる光電スイッチ群Kが、他方の側面には各
光電スイッチK1 〜K15に対応した複数の光源からなる
投光器Laが、それぞれ設けられている。前記光電スイ
ッチ群Kと投光器Laにより、車両検出手段D2 が構成
される。また、走行フレーム1には、側面乾燥ノズル3
4,34や、図示しない上面ブラシ、側面ブラシ等の洗
浄処理装置が設けられている。
【0016】図3には、図1,2に示した停止装置6の
具体的構造が示される。シリンダ4のピストンロッド5
の外周にはリング状のブレーキシュー35が巻装され
る。停止装置6のシリンダ状ケーシング61 は、前記ブ
レーキシュー35を含むピストンロッド5を囲繞するよ
うに配設される。ケーシング61 内には、そこにエア室
2 を画成するブレーキピストン39が摺動自在に嵌合
されるとともに、このピストン39を押圧して前記エア
室62 の容積を縮小するように作用するブレーキばね3
8が収容される。
【0017】前記エア室62 は、供給口41を介して、
加圧空気源Ai(図4)に連通される。またエア室62
内には、複数本のブレーキアーム36がピストンロッド
5を囲むように放射状に収容され、それらのブレーキア
ーム36の基端(上端)は前記ブレーキシュー35とケ
ーシング61 の内面とでピストンロッド5の径方向に揺
動自在に支持されており、またその先端(下端)にはロ
ーラ37が回転自在に軸支され、該ローラ37の外側面
には、前記ブレーキばね38により、上方に付勢されて
いる前記ブレーキピストン39のテーパ面40が圧接さ
れている。
【0018】したがってエア室61 内に加圧エアが供給
されていないときはブレーキばね38の弾発力でブレー
キピストン39が上昇され、そのテーパ面40はローラ
37を介してブレーキアーム36を内方に揺動してブレ
ーキシュー35がピストンロッド5に押付けられ、該ピ
ストンロッド5にブレーキがかけられる。また前記加圧
空気源Aiよりエア室62 に加圧空気が供給されるとブ
レーキピストン39はブレーキばね38の付勢力に抗し
て下方に押下げられ、ローラ37は外側に移動する。そ
のため、ブレーキ腕36はブレーキシュー35をピスト
ンロッド5に押付けなくなるので、ピストンロッド5は
自由に作動する。
【0019】図4は、エアおよび油圧回路を示す図であ
る。加圧空気源Aiに接続された配管42は、圧力を調
整する減圧弁43と常時開放型三方電磁弁44を介し
て、停止装置6の空気供給口41に接続される。また、
配管42は、減圧弁45と常時開放型三方電磁弁46を
介して、加圧容器47の上部にも接続されている。そし
て、加圧容器47に入れられた作動油は、固定絞り付逆
止弁48を介して、シリンダ4に供給される。固定絞り
付逆止弁48は、シリンダ4が縮むとき逆止弁が開弁さ
れ、伸びるとき閉弁される。
【0020】図5は、制御手段としてマイクロコンピュ
ータを用いた場合の制御系のブロック図である。制御手
段50は、演算処理を行うマイクロプロセッシングユニ
ット51と、プログラムおよび固定データを記憶してい
るリードオンリイメモリM1と、ワークエリアおよび可
変データの記憶に用いられるランダムアクセスメモリM
2 と、入力インターフェース52と、出力インターフェ
ース53と、それらを接続するバス54と、から構成さ
れている。
【0021】前記入力インターフェース52には、前述
の走行パルス発生手段D1 、車両検出手段D2 、昇降パ
ルス発生手段D3 、往復行信号発生手段D4 、上限検出
手段D5 、およびスタート位置検出手段D6 の出力信号
が入力されている。前記出力インターフェース53は、
図4に示した電磁弁44,46のソレノイドコイル
44,L46に接続されている。また、前記バス54に
は、ランダムアクセスメモリからなる記憶手段Mも接続
されている。
【0022】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用について説明する。図6は走行フレーム1の往行
時の車両検出による車高測定を示す図、図7はその場合
における制御手段50の動作を表わすフローチャート、
図8は走行フレーム1の復行時の乾燥処理を示す図、図
9はその場合における制御手段50の動作を表わすフロ
ーチャートである。
【0023】図6において、先ず前記往復行信号発生手
段D4 が往行を示す信号を出力すると、前記原動機2
7,27が作動し、走行フレーム1は走行レール7,7
に沿って図面において右方向に、位置1aから位置1b
まで往行する。
【0024】このとき、前記スタート位置検出手段D5
は、位置1a以外では、カム33がリミットスイッチ3
2を作動させないので、信号を出力しない。前記走行パ
ルス発生手段D1 は、円板30が回転し近接スイッチ3
1を作動させるので、走行パルス信号を出力する。ま
た、前記車両検出手段D2 は、投光器Laの光が車両の
車体により遮断され、センサ群系を構成する複数の光電
スイッチK1 〜K15のうち、最下部に設けられた光電ス
イッチK1 から車両の車体上面に対応する位置に設けら
れた光電スイッチまでの信号が得られるので、車高に対
応した信号が出力される。例えば、図6において走行フ
レーム1が距離L1 を往行し、位置1cにあるときに
は、光電スイッチK1 〜K5 の信号が得られる。
【0025】このとき、制御手段50は、図7のフロー
チャートに基づき動作する。往復行信号発生手段D4
往行を示す信号を出力すると、ステップS1 で車高測定
か否か判定される。そして、車高測定であればステップ
3 に進み、そうでなければステップS2 に進み他の処
理を行う。ステップS3 では、スタート位置検出手段D
5 の出力信号の有無を判定する。出力信号無であればス
テップS4 に進む。出力信号有であれば、前記走行フレ
ーム1が往行し、図6において位置1aより右側に進む
までステップS3 を繰返す。
【0026】ステップS4 で走行パルス信号を入力し、
パルス信号が入力される毎に1ずつ加算し走行パルス数
Aとする。ステップS5 で、車両検出手段D2 の出力信
号を入力する。この出力信号は、各ビットの値が前記光
電スイッチK1 〜K15の出力信号の有無に対応した15
ビットの信号である。ステップS6 で、前記記憶手段M
のA番地に車両検出手段D2 の出力信号をデータとして
記憶する。ステップS 7 では、往復行信号発生手段D4
が往行を示す信号を出力しているか否か判定される。信
号有ならステップS4 に戻り、信号無であれば終了す
る。
【0027】したがって、記憶手段Mには、車両の車体
上面の位置、すなわち車高に対応したデータHが連続し
て記憶される。
【0028】図8において、前記往復行信号発生手段D
4 が復行を示す信号を出力すると、走行フレーム1は図
面において左方向に、位置1bから位置1aまで復行す
る。そして、上面乾燥ノズル2が昇降作動され、乾燥処
理が行われる。
【0029】このとき、前記昇降パルス発生手段D
3 は、円板24が回転し近接スイッチ25を作動させる
ので、昇降パルス信号を出力する。また、前記上限検出
手段D6は、上面乾燥ノズル2が下降を始めると、作動
部材17が上限リミットスイッチ16を作動させないの
で、信号を出力しない。
【0030】このとき、制御手段50は、図9のフロー
チャートに基づき動作する。往復行信号発生手段D4
復行を示す信号を出力すると、ステップS8 で乾燥処理
であるか否か判定される。そして、乾燥処理であればス
テップS10に進み、そうでなければS9 に進み他の処理
を行う。ステップS10で走行パルス信号を入力し、前記
往行時の走行パルス数Aから1パルス信号が入力される
毎に1ずつ減算し走行パルス数Bとする。ステップS11
で、この走行パルス数に対して、以下に説明する演算を
行う。
【0031】即ち図8において、走行フレーム1が、位
置1bより復行し、位置1dに達し、スタート位置1a
からの距離がL2 になると、走行パルス数Bは、距離L
2 を往行した場合の走行パルス数Aと等しくなる。ま
た、前記車両検出手段D2 と上面乾燥ノズル2との間に
は、車体前後方向に距離Loの間隔がある。さらに、上
面乾燥ノズル2の上昇速度は有限であるから、それが車
両の車体に接触しないようにするため、上昇に要する時
間に走行フレーム1が移動する距離LU を考慮しなけれ
ばならない。したがって、上面乾燥ノズル2を昇降作動
させるには、走行フレーム1の実際の距離L2 ではな
く、距離L2 から距離Loおよび距離LU を減算した距
離L3 における車高に基づく必要がある。そのため、前
記走行パルス数Bから、距離Loおよび距離LU に相当
する走行パルス数を減算して、走行パルス数Xを求める
演算を行う。
【0032】次に、ステップS12で、記憶手段MのX番
地の記憶内容を読出す。この記憶内容は、走行パルス数
Xの位置での車高に対応するデータHである。
【0033】ステップS13で昇降パルス信号を入力し、
前記上限検出手段D6 の出力信号が入力されないと、上
面乾燥ノズル2が下降する場合は、パルス信号毎に1ず
つ加算し、上昇する場合は1ずつ減算することにより、
昇降パルス数Sを求める。
【0034】ステップS14では、ステップS12で読出し
たデータにより定まる、乾燥処理に適した間隔に対応す
る昇降パルス数Snと前記昇降パルス数Sを比較する。
この昇降パルス数Snは、車高により一義的に定まる数
値であり、車高に対応するデータHに対応させてあらか
じめ記憶されている。したがって、ステップS12で読出
したデータHから昇降パルス数Snが定められる。そし
て、比較の結果、S>SnならばステップS15にS<S
nならばステップS16に、S=SnならばステップS17
に、それぞれ進む。
【0035】ステップS15では、前記電磁弁46は、ソ
レノイドコイルL46に流れる電流が切られるので、非励
磁となる。そのため、シリンダ4に作動油が供給される
ので、上面乾燥ノズル2が上昇する。ステップS16
は、前記電磁弁46は、ソレノイドコイルL46に電流が
流れるので励磁され、乾燥ノズル2の自重によりシリン
ダ4に供給された作動油は、加圧容器47に戻るので、
上面乾燥ノズル2は下降する。このとき、固定絞り付逆
止弁の逆止弁が閉弁しているので、作動油は固定絞りに
より調整される。したがって、上面乾燥ノズル2は、上
昇時に比べて遅い速度で下降する。また、ステップS11
で説明したように、車高に対応するデータHは、走行フ
レーム1の実際の位置より先行した位置のものが読出さ
れる。さらに前述したように上面乾燥ノズル2の上昇速
度と下降速度とは異なっている。
【0036】また上面乾燥ノズル2の下降は、図8に示
す距離LD に相当する走行パルス数が入力された後、即
ち走行フレーム1が距離LD 復行した後に行われ、これ
により、上面乾燥ノズル2が車両外面に当たるのを確実
に防止することができる。なお、この距離LD に対応す
る走行パルス数が入力されるまでに、ステップS15に進
んだ場合は、下降を行わず上昇だけが行われる。
【0037】ステップS17では、前記電磁弁44は、ソ
レノイドコイルL44に電流が流れるので、励磁される。
そのため、停止装置6が作動し、ピストンロッド5が停
止されるので、上面乾燥ノズル2は一定の高さに保たれ
る。これらのステップS15〜S17は、ステップS18で前
記スタート位置検出手段D5 の出力信号有となるまで繰
返される。
【0038】したがって、図8において、走行フレーム
1が位置1bから位置1dに達すると、上面乾燥ノズル
2は、高さH1 から上昇し始める。そして、高さH2
5を経て高さH6 に達する。位置1eに達すると下降
が指示されるが、実際に下降が始まるのは、さらに距離
D を進んでからになる。スタート位置1aに戻ると、
前記スタート位置検出手段D5 が信号を出力し、走行フ
レーム1が停止し、上面乾燥ノズル2は上限位置に戻
る。
【0039】以上の実施例において、前記走行パルス発
生手段D1 は、フレームとしての走行フレーム1と車両
との相対位置を検出する本発明の相対位置検出手段を、
また前記車両検出手段D2 は、上面処理装置としての上
面乾燥ノズル2に対し車体前後方向に所定偏位量(前記
距離Loに相当)だけ離隔して配設され車両の上面位置
をその上面に接触せずに検出する本発明の上面位置検出
手段を成している。
【0040】そして制御手段50は、前記実施例の作用
からも明らかなように、相対位置検出手段D1 及び上面
位置検出手段D2 の各検出位置に基づいて上面処理装置
2の、前記相対位置に対応した昇降位置(前記昇降パル
ス数Snに相当)を設定し、その設定昇降位置Sn
づいて上面処理装置2が車両の車体上面形状に沿って昇
降するよう駆動手段(シリンダ4)を制御することがで
きる。
【0041】その上、この制御手段50は、前記実施例
の作用に於いて走行パルス数Xを求める演算(前記ステ
ップS11)の際に実際の走行パルス数Bから距離Lo及
び距離LU を減算していることからも明らかなように、
上面処理装置2を車体上面に沿って上昇させる場合には
相対位置検出手段D1 の検出位置(前記走行パルス数B
に相当)から前記所定偏位量(前記距離Loに相当)だ
け補正された補正相対位置(B−Loに相当)より所定
距離(前記距離LU に相当)だけ前方の相対位置(B−
Lo−LU に相当)に対応する上面位置(データHに相
当)に基づいて設定した設定昇降位置(前記昇降パルス
数Snに相当)を用いるように構成される。また特に上
面処理装置2の下降を、前記実施例の作用に於いて走行
フレーム1が前記距離LD だけ復行してから実行してい
ることからも明らかなように、上面処理装置2を車体上
面に沿って下降させる場合には前記補正相対位置(B−
Loに相当)より所定距離(LD −LU に相当)だけ後
方の相対位置(B−Lo−LU +LD に相当)に対応す
る上面位置(データHに相当)に基づいて設定した設定
昇降位置(昇降パルス数Snに相当)を用いるように構
成される。
【0042】次に、前述の本発明の実施例に特有の効果
を述べる。前述の本発明の実施例によれば、シリンダ4
に設けられた停止装置6がピストンロッド5を停止させ
る。そのため、上面乾燥ノズル2は、ピストンロッド5
が停止させられたときの高さに固定される。したがっ
て、上面乾燥ノズルと車体上面との間の間隙は、乾燥処
理に適した一定の間隔に保つことができる。
【0043】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求
の範囲に記載された本発明を逸脱することなく、種々の
設計変更を行うことが可能である。
【0044】たとえば、走行フレーム1の往行時に車両
検出による車高測定を行い、復行時に乾燥処理を行う代
わりに、往行時に車高測定を行いながら乾燥処理を行う
ことができる。この場合には、図9のフローチャートに
おいて、ステップS11で、走行パルス数Aから距離Lo
に相当する走行パルス数を減算し、距離Luに相当する
走行パルス数を加算して、走行パルス数Xとすればよ
い。
【0045】また、走行パルス発生手段D1 および昇降
パルス発生手段D3 は、外周部に凸形の突起を等間隔に
複数個設けた円板とセンサコイルからなる近接スイッチ
により構成するかわりに、円板形磁石とリードスイッチ
により構成することができ、所謂エンコーダであれば何
でもよい。さらに、走行フレーム1の走行速度が一定の
場合には、走行パルス発生手段D1 は、一定周期のパル
ス発生器にすることができる。
【0046】また、車両検出手段D2 を構成する光電ス
イッチの数は必要に応じて増減できる。その場合に、各
光電スイッチが近接して設けられたことにより誤動作の
おそれがあるときは、奇数番目と偶数番目の光電スイッ
チに対応する投光器Laの光源を別々に発光させ、それ
ぞれの場合の光電スイッチの出力信号を合せて、車両検
出手段D2 の出力信号とすればよい。
【0047】また、最上部の光電スイッチは、乾燥処理
が可能な最高車高の検出に用いてもよい。その場合は、
該光電スイッチの出力信号により、車体洗浄装置の全動
作を停止させる。
【0048】また、最下部の光電スイッチは、車両の位
置検出に用いてもよい。その場合は、該光電スイッチの
出力信号により、走行フレーム1の走行の制御や水の噴
射等の外の洗浄処理の制御が行われる。例えば、走行フ
レーム1の往行から復行に切換えるための信号として用
いることができる。
【0049】さらに、記憶手段Mに車両検出手段D2
出力信号である車高に対応するデータHを記憶させ、乾
燥処理中に前記データHを読出し昇降パルス数Snに変
換するかわりに、前記車両検出手段D2 の出力信号であ
る車高に対応するデータHを昇降パルス数Snに変換し
て記憶手段Mに記憶するようにしてもよい。さらにま
た、記憶手段Mに車両検出手段D2 の出力信号である車
高に対応するデータHを記憶させ、乾燥処理を始める前
にデータHを読出し昇降パルス数Snに変換し、再び記
憶し乾燥処理では記憶されている昇降パルス数Snを読
出すようにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、車体上面
に対し上面処理装置を以て実際に車体上面処理を行う前
に、その車体上面位置をフレームと車両との相対位置に
対応させて予め検出しておき、その検出結果に基づき上
面処理装置の昇降位置を、上面位置検出手段と上面処理
装置との間の車体前後方向の相対偏位量も考慮に入れて
常に的確に設定することができるから、車体上面の傾斜
角度が急激に変化するような場合にでも、その変化に対
応させて上面処理装置を的確に昇降制御することがで
き、車体のウインドガラス面が略鉛直に立ち上がってい
る場合や、傾斜ウインドガラス面の上端部に前後方向に
長くオーバハングしたスポイラ等の突出物があるような
場合でも、該上面処理装置が車体外面や突出物を破損、
損傷させるのを防止することができる。しかも上面位置
検出手段と上面処理装置とを車体前後方向に所定偏位量
だけ離隔させた関係で、上面位置検出手段と上面処理装
置との相互干渉を回避し易くなるから、それだけ上面位
置検出手段および上面処理装置の配置の自由度が高くな
る。
【0051】また、洗車される車両の上面位置等の情報
は、洗車時に実際の車両より直接検出するようにしてい
るから、種々の車種についての上記情報を洗車前より磁
気カード等の記録媒体に記録保存しておく必要はなく、
それだけ取扱いが簡単であり、取扱い上のミスも少な
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の正面図
【図2】前記実施例の要部側面図
【図3】停止装置の要部拡大断面図
【図4】エア及び油圧回路を示す回路図
【図5】制御系のブロック図
【図6】走行フレームの往行時の車両検出による車高測
定を示す説明図
【図7】図6の場合における制御手段の動作を表すフロ
ーチャート
【図8】走行フレームの復行時の乾燥処理を示す説明図
【図9】図8の場合における制御手段の動作を表わすフ
ローチャート
【符号の説明】
1……………フレームとしての走行フレーム 2……………上面処理装置としての上面乾燥ノズル 4……………駆動手段としてのシリンダ 27…………走行駆動装置としての原動機 50…………制御手段 B……………車両とフレームとの相対位置に相当する走
行パルス数 Lo…………車両とフレームとの車体前後方向の相対偏
位量に相当する距離 LU …………所定距離 LD −LU …所定距離 D1 …………相対位置検出手段としての走行パルス発生
手段 D2 …………上面位置検出手段としての車両検出手 Sn…………設定昇降位置としての昇降パルス数

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面処理装置(2)、及びこれを昇降駆
    動し得る駆動手段(4)を支持するフレーム(1)と、
    このフレーム(1)と車両とをその前後方向に相対移動
    させるための走行駆動装置(27)とを備え、前記フレ
    ーム(1)と車両との相対移動時に、前記駆動手段
    (4)を制御して前記上面処理装置(2)を車両の車体
    上面形状に追従するように昇降作動させ得るようにし
    た、車両の車体洗浄装置における上面処理装置の昇降作
    動制御装置において、 前記フレーム(1)と車両との相対位置を検出する相対
    位置検出手段(D1 )と、前記上面処理装置(2)に対
    し車体前後方向に所定偏位量(Lo)だけ離隔して配設
    され車両の上面位置をその上面に接触せずに検出する上
    面位置検出手段(D2 )と前記相対位置検出手段(D
    1 )及び上面位置検出手段(D2 )の各検出位置に基づ
    いて前記上面処理装置(2)の、前記相対位置に対応し
    た昇降位置(Sn)を設定し、その設定昇降位置(S
    n)基づいて前記上面処理装置(2)が車両の車体上
    面形状に沿って昇降するよう前記駆動手段(4)を制御
    する制御手段(50)とを備え、この制御手段(50)
    は、前記上面処理装置(2)を車体上面に沿って上昇さ
    せる場合には前記相対位置検出手段(D1 )の検出位置
    (B)から前記所定偏位量(Lo)だけ補正された補正
    相対位置(B−Lo)より所定距離(LU )だけ前方の
    相対位置(B−Lo−LU )に対応する上面位置(H)
    に基づいて設定した設定昇降位置(Sn)を、また同上
    面処理装置(2)を車体上面に沿って下降させる場合に
    は前記補正相対位置(B−Lo)より所定距離(LD
    U )だけ後方の相対位置(B−Lo−LU +LD )に
    対応する上面位置(H)に基づいて設定した設定昇降位
    置(Sn)をそれぞれ用いるように構成されたことを特
    徴とする、車両の車体洗浄装置における上面処理装置の
    昇降作動制御装置。
  2. 【請求項2】 前記相対位置検出手段は、前記フレーム
    (1)と車両との相対移動に伴って走行パルス信号を出
    力する走行パルス発生手段(D1 )より成されたこと
    を特徴とする、請求項1に記載の車両の車体洗浄装置に
    おける上面処理装置の昇降作動制御装置。
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