JPH0540967Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本案はPC板鉄筋結束用工具に係る。

従来の技術 PC板（プレキヤストコンクリート板）は建物
の外壁材として広く用いられているが、これはコ
ンクリート板の中に補強鉄筋がもち網のようにし
てその上下部分が組立てられた状態で入つてい
る。

考案が解決しようとする問題点 しかしてかかる補強鉄筋には色々な力が加わる
ので、上下の補強鉄筋が引き離されないように止
めようとして止める金具を作つて間隔を保つので
ある。尚この止める金具は鉄の丸棒が普通である
ので、鉄筋に巻きつけるため金づち、プライヤー
等を使つて曲げているので手間がかかり作業が面
倒である。

問題点を解決するための手段 このような点を考慮して本案ではかかるPC板
補強鉄心に使う金具の結束用工具を提供するもの
で、かかる工具は構成簡単で取り扱い便利にして
テコの原理を応用してあまり力を使わずに鉄棒を
曲げるようにしたものである。即ち本案に係る結
束用工具は先端彎曲してオームのクチバシ状を形
成する引掛部１ａと切り溝１ｂを挟み、前記引掛
部１ａと一体となる二 部１ｃ，１ｄと該溝１ｂ
の端縁１ｆと、前記二 部１ｃ，１ｄを伸長して
形成する一後端部１ｅとを備えて、これを使用し
てＪ型丸棒３よりなる金具を一対のPC板の補強
鉄筋に結束するようにしたものである。

作 用 このように本案ではPC板用補強鉄筋の上下鉄
筋を結束する金具の作業をする工具を提供するこ
とにより作業が迅速となり、携帯にも便利で構成
取扱いも簡単であり実用新案効果は大である。

実施例 第１図ａは本案によるPC板鉄筋結束用工具の
側面図、同ｂは同上面図、第２図ａ，ｂ，ｃは上
側鉄筋２ａと下側鉄筋２ｂがＪ型丸棒３により結
束される経過を示す簡略図である。図で１は本案
による鉄筋結束用工具であり、２ａ，２ｂはPC
板の補強鉄筋で上側鉄筋２ａと下側鉄筋２ｂとが
示されている。３は鉄筋結束用金具であるＪ型丸
棒である。又工具１では１ａが先端彎曲せるオー
ムのクチバシ状の引掛部１ｂは切り溝１ｃ，１ｄ
は該切り溝１ｂを挟む二肢部でその先端が前記引
掛部１ａとなる。１ｅは前記二肢部１ｃ，１ｄを
伸長して形成する一つの後端部で、１ｆは従つて
切り溝１ｂの端縁となる。

第２図ａ，ｂ，ｃは本案による工具１を使つて
Ｊ型丸棒３を上側鉄筋２ａと下側鉄筋２ｂに巻き
つける経過を示す簡略図であり、本案による工具
を使用するにあたつて第１図ａつまり第２図ａの
状態で下側鉄筋２ｂにＪ型丸棒３を巻きつけてお
き上側鉄筋２ａに工具１のオーム状の引掛部１ａ
を引掛けて二肢部の切溝１ｂにＪ型丸棒３の直線
部分を挾んでこの工具を反時計方向に廻すと切り
溝１ｂの端縁１ｆでＪ型丸棒３を押圧して第２図
ｂの状態から第２図ｃの状態へとテコの原理を用
いて力がいらないのでＯ型に曲げ終り、Ｊ型丸棒
３は上下鉄筋２ａ，２ｂに巻きつけられ離れよう
とする力が加わつてもその間隔を保つことができ
る。実際使用する場合切り溝１ｂの内側は２〜15
mmの巾で平行に設けられており、オームのクチバ
シ状の曲り部分は内側寸法で半径が３〜20mm程度
であるのが使いよい。

考案の効果 このように本案では簡単に取り扱うことのでき
る結束用工具を使つてＪ型丸棒３で上下鉄筋２
ａ，２ｂに巻きつけて間隔を保つて分離しないよ
うにし、テコの応用工具を使つて、たいした力も
いらないで簡単確実に折り曲げることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ａ，ｂは本案による結束用工具の側面図
上面図、第２図ａ，ｂ，ｃは上側鉄筋２ａと下側
鉄筋２ｂがＪ型丸棒３により結束される経過を示
す簡略図である。 図で１は工具、１ａはオームのクチバシ状引掛
部、１ｂは切り溝、１ｃ，１ｄは二肢部、１ｅは
後端部、１ｆは切り溝１ｂの端縁、２ａ，２ｂは
PC板の補強鉄筋、３は鉄筋結束用丸棒。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 先端彎曲してオームのクチバシ状を形成する
   引掛部１ａと、切り溝１ｂを挟み前記引掛部１
   ａと一体となる二肢部１ｃ，１ｄと該溝１ｂの
   端縁１ｆと前記二肢部１ｃ，１ｄを伸長して形
   成する一後端部１ｅとを備えてＪ型丸棒３を一
   対のPC板の補強鉄筋に結束するようにしたPC
   板鉄筋結束用工具。 (2) 切り溝１ｂの内側寸法は２〜15mm巾に選ぶよ
   うにした実用新案登録請求の範囲第１項記載の
   PC板鉄筋結束用工具。 (3) オームのクチバシ状の曲り部分は内側寸法で
   半径が３〜20mm程度である実用新案登録請求の
   範囲第１項記載のPC板鉄筋結束用工具。