JP3026819U - 建築物用型枠の締結補助具 - Google Patents

建築物用型枠の締結補助具

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JP3026819U JP1995011752U JP1175295U JP3026819U JP 3026819 U JP3026819 U JP 3026819U JP 1995011752 U JP1995011752 U JP 1995011752U JP 1175295 U JP1175295 U JP 1175295U JP 3026819 U JP3026819 U JP 3026819U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 組み立てた鉄筋の外側に型板61と柱62と
で、型枠60を構成する作業と、型枠60内にセメント
を注入して固化した後、型枠60を分解、除去する作業
とが、安全かつ容易、迅速にできる建築物用型枠の締結
補助具を提供する。 【解決手段】 縦,横鉄筋を締結した鉄線40の左,右
尾端部41を、型板61の孔61aに通し、柱62の両
側手前側に突出させ、柱62前面に押し付けた座体10
の板体12の穿孔12aに挿通し、座体10の枠体14
に枢着した左,右挟持金具20をばね30によって前拡
がりに付勢し、挟持金具20の抑え歯部22aと枠体1
4の端壁とで挟持した尾端部41を突き出し装置70で
外側に引っ張り、抑え歯部22aで尾端部41が戻らな
いようにして型板61と柱62を固定し、また、左,右
挟持金具20の柄部26を閉じることで座体10を外せ
るようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、鉄筋コンクリート建築物に用いる型枠の型板と柱とを鉄線によっ て締結するための締結補助具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
鉄筋コンクリート建築物を建造、修繕するには、組み立てた鉄筋の外側に型板 と柱とからなる型枠を配置し、型枠内にコンクリート・スラリー(セメント)を 注ぎ込んで固化乾燥させて成形している。前記の作業中に、型板の敷設、組み立 て、および鉄線による帯締め作業はかなり重要な作業工程であり、型枠の善し悪 しは、建築物全体の品質と効率に直接影響する。
【0003】 従来の型板を柱に位置決めして締結する方法は、図10に例示するように、縦 ,横の鉄筋50を交差させ、交差部を鉄線40により締結して鉄筋50を組み立 て、その両側に型板61を上下多段に敷設し、型板61をこれらの外側に立てた 柱62に、型板61の孔61aに通した鉄線40の両側尾端部41により締結し て型枠60を構成する。 その後、型枠60内にコンクリート・スラリーを注ぎ込み、自然乾燥によって 固化させた後、型板61と柱62とを締結した鉄線40の両側尾端部41を切断 して、型枠60を分解させ、柱62と型板61とを取り外している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、前述した型板を鉄線によって締め付ける方式は、まず鉄線を鉄筋、型 板および柱に巻き付け、徒手で前記鉄線の両側尾端部を交互に絡らげてから、ペ ンチ、シャックル・バーなどの手工具で捩じって絞り束にして、型板と柱とを締 め付け、これらの位置を鉄筋と対応する締結箇所に設定しているので、次の問題 点があった。
【0005】 締結箇所の全部で、手作業による鉄線の尾端部の縛り付けを行う必要があ るので、多大の労力と長い時間がかかり、かつ多くの作業を徒手によって完成す る必要があり、注意しないと、作業者の手が縛るものや鉄線の尖った部位に触れ て皮膚を傷つける恐れが多い。 鉄線尾端部をペンチ、シャックル・バーなどの手工具で捩じって絞り締め 付ける時に、鉄線の締め付け力が不充分であると、弛みやすく、締め付けを所定 位置で確実に行うことができず、また鉄線の締め付け力が過剰であると、鉄線の 締め付け部分に歪みが生じて鉄線が破損しやすくなり、他の鉄線で再び締め付け る必要か生じる。このため、新参者など未熟な作業者には作業がかなり困難であ り、熟練した職人によって作業しなければならない。 前述した鉄線の巻き付け縛り方式では、型板、柱を解放する時に、手工具 によって鉄線を切断した後に、型板、柱を外さなければならないので、これらの 木質の表面に鉄線が陥入して、鉄線の尾端部の切り取りがしにくくなり、型枠の 分解、除去もしにくいという問題点があった。
【0006】 この考案は、前述した問題点を解決して、組み立てた鉄筋の外側に、型板と柱 とを鉄線を用いて締結することで、型枠を構成する作業、および前記型枠内にコ ンクリート・スラリーを注ぎ込んで固化した後、前記型枠を分解、除去する作業 が、熟練した作業者でなくても、安全に、また容易、迅速にできる建築物用型枠 の締結補助具を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案に係る建築物用型枠の締結補助具は、板体の前側に枠体を突出 させ、前記板体に貫通して枠体の左,右端壁内面に接して開口する左,右穿孔を 有する座体と、前記枠体内に基部を左,右結合ピンによって枢着し、枠体の端壁 内面に締結用の鉄線の両側尾端部を挾持する抑え歯部を前記基部の外縁に形成し 、基部の前側に延びて枠体外に突出する柄部を前記基部と一体に形成した左,右 挾持金具と、左,右挾持金具を前側拡がりに付勢するばねとを備え、縦,横鉄筋 の交差部を締結して型枠の型板に形成した孔に通し前記穿孔内を経て前記枠体の 左,右端壁内面に沿って前側に延びる前記鉄線の左,右尾端部を、前側への引っ 張りを自由とし、後側への戻りを拘束する形状に、前記抑え歯部の連続した歯を それぞれ形成したものである。
【0008】 請求項2の考案は、請求項1の締結補助具において、枠体の前縁に開口する切 欠部を、前記枠体の左右方向中央部に形成したものである。
【0009】 請求項3の考案は、請求項1または2の締結補助具において、枠体の中央部に 架設した結合ピンにばねの螺旋状部を嵌合させ、この螺旋状部を枠体内に収容し 、螺旋状部の左,右外側にV字状に突出する左,右ロッド部を左,右挾持金具の 対向する内縁部にそれぞれ支持させたものである。
【0010】 請求項4の考案は、請求項1の締結補助具において、U字状部の両側に螺旋状 部をそれぞれ形成し、これらの螺旋状部のU字状部と反対側にロッド部を同方向 に延出させた左,右ばねを有し、左,右ばねのU字状部を左,右挾持金具の対向 する内縁に係合させ、左,右結合ピンに左,右挾持金具の基部を嵌合させると共 に左,右ばねの螺旋状部をそれぞれ嵌めて、左,右結合ピンを座体の枠体に架設 し、左,右ばねのロッド部の先端を、前記座体の板体内面の左,右方向中央部に 設けた左,右小突起にそれぞれ係合支持させたものである。
【0011】 請求項5の考案は、請求項1の締結補助具において、左,右挾持金具の間に、 これらの挾持金具を前側拡がりに付勢するコイルばねを、左右または前後方向の 軸方向にして、座体の枠体内に収容したものである。
【0012】
【考案の実施の形態】
以下、この考案の実施形態につき図を参照して説明する。 この考案の第1実施形態に係る建築物用型枠の締結補助具は、図1〜図4の各 図に示すように、座体10と左,右2個の挾持金具20と金属製のばね30とを 備えている。
【0013】 前記座体10は、長方形状の板体12の前面に長方形状の枠体14を一体に突 出させ、枠体14の外周から板体12の外周縁部を突出させてある。板体12に は鉄線40の両側尾端部41が遊挿される左,右穿孔12aを形成し、これらが 板体12を貫通しかつ枠体14の左,右端壁内面に接して枠体14内の結合凹部 14aに開口するように配置してある。枠体14の1対の側壁には、左右方向中 央に対向する切欠溝14bを手前側縁部に形成すると共に、前後方向中央部に対 向する中央ピン孔14cと左,右ピン孔14dとをそれぞれ形成し、中央ピン孔 14cを切欠溝14bと左右方向に一致させ、中央ピン孔14cの左,右両側に 等間隔で左,右ピン孔14dを配置してある。
【0014】 左,右挾持金具20は、金属板によって構成し、基部22に軸孔24を形成し 、外側に膨出した基部22の外側縁部に湾曲した抑え歯部22aを設け、基部2 2の内側部分から突出する細長い柄部26の外側縁に波形凹凸の圧縁26aを形 成し、基部22から柄部26に連なる細長い溝28が内側縁部に形成してある。 前記ばね30は、中央の螺旋状部32の外側に直線状にそれぞれ伸びるロッド 部34を形成したV字状に構成してある。
【0015】 前記枠体10の中央ピン孔14cにばね30の螺旋状部32を合致させ、これ らに中央結合ピン16を嵌合させて座体10の枠体14に架設し、また、座体1 0の左,右ピン孔14dに前記挾持金具20の軸孔24を合致させ、これらに左 ,右結合ピン16をそれぞれ嵌合させて枠体14に架設し、ばね30のロッド部 34を挾持金具20の細長い溝28に係合支持させてある。
【0016】 そして、ばね30の螺旋状部32の左,右両側に左,右挾持金具20の基部2 2を配置して、螺旋状部32および基部22の大部分を座体10の枠体14内の 結合凹部14a内に収容し、挾持金具20の基部22に形成した抑え歯部22a を枠体14の左,右端壁と対向させ、さらに挾持金具20の柄部26を枠体14 外に突出させて、枠体14の左右方向中央の左右両側を対称にした建築物用型枠 の締結補助具を構成してある。
【0017】 なお、図4,図5に示すように、挾持金具20の抑え歯部22aは鉄筋40の 両側尾端部41の引っ張り時のみ順方向になる多数の歯を斜めに連続形成してあ る。 また、図4,図5において、70は突き出し装置であり、この装置70には、 横断面長方形状のラック棒71、揺動ロッド72などを凸字状枠73に設けてあ る。
【0018】 次に、前記締結補助具の使用につき、図5を参照して説明する。 図10について前述した従来例と同様に、縦,横鉄筋50を交差させ、交差部 を鉄筋50より細い鉄線40により締結して鉄筋50を組み立て、鉄筋50の外 側に上下多段に敷設する型板61をこれら外側に立てた柱62に保持させるよう にしてある。
【0019】 前記締結補助具の左,右挾持金具20を、作業者の手によってこれらの柄部2 6が互いに近接するように押圧することで、ばね30のばね力に抗して左,右結 合ピン16の軸回りに回動させることで、図3の鎖線位置から実線位置にして、 左,右挾持金具20の基部22の外側に設けた抑え歯部22aが座体10の枠体 14の左,右端壁内面と離間した状態にする。
【0020】 この状態で、縦,横鉄筋50の型板61に近い交差部を締結した鉄線40の型 板の孔61aに通した両側尾端部41を、座体10の左,右穿孔12aにそれぞ れ挿通し、続けて左,右挾持金具20の抑え歯部22aと枠体14の左,右端壁 内面との間に挿通すると共に、座体10の板体12を柱62の外面に押し付けて 支持させ、左,右挾持金具20の押圧を解除し、前記ばね30の復元力によって 挾持金具20が回動し、これらの基部22に設けた抑え歯部22aによって鉄線 40の尾端部41を座体10の枠体14の左,右端壁内面に押し付け、抑え歯部 22aの歯が鉄線40の尾端部41に噛み込み、これらの尾端部41が滑り出し て外れないようにする。
【0021】 前記突き出し装置70のラック棒71の先端部を座体10の枠体14に設けた 切欠溝14bに押し込んで保持させると共に、鉄線40の左,右尾端部41を凸 字状枠73の左,右端部に設けた図示しない止め具によってそれぞれ着脱可能に 保持させる。 その後、凸字状枠73の頂部に設けた孔73aに遊挿した揺動ロッド72の下 端部をラック棒71の溝部に係合させて、揺動ロッド72を揺動させることで、 ラック棒71に対しその手前側に凸字状枠73を歩進させ、鉄線40の尾端部4 1を手前側に引っ張って突出させる。
【0022】 すなわち、ラック棒71を枠体14に押し付けた位置に保って、後倒れに傾斜 させた揺動ロッド72の下端部をラック棒71の対向する溝に係合させ、揺動ロ ッド72を前倒れにすることで、ラック棒71に対し凸字状枠73を1ピッチ前 進させ、次に揺動ロッド72を上方に若干抜き出して前記溝から外し、この溝の 手前側の溝に後倒れにして揺動ロッド72の下端部に係合させ、以後前述した動 作を繰り返し、ラック棒71の手前側に1ピッチずつ凸字状枠73を前進させる 。
【0023】 そして、鉄線40の左,右尾端部41が突き出し装置70の凸字状枠73に引 っ張られて前進することで、左,右挾持金具20の基部22に設けた抑え歯部2 2aの歯が順方向であるため、前記尾端部41は直線的に手前側に引っ張ること ができる。しかし、前記歯は、逆方向には尾端部41が喰い込むことで、後側つ まり鉄筋50側に縮み込むことができず、型板61を柱62に締め付けて型枠6 0を構成し、1種の単方向両側締め付け固定を行う締結補助具となる。
【0024】 したがって、鉄線40の左,右尾端部41を所要の力で引っ張った状態にした 後、ラック棒71の先端部を、座体10の枠体14に設けた結合凹部14aから 外しても、鉄線40による型板61の柱62に対する締め付けが弛むことがなく 、1つの突き出し装置70を用いることで、所要の型板61と柱62とを締め付 ける各締結補助具に対し、鉄線40による締め付けができる。
【0025】 多数箇所で、縦,横鉄筋50の交差部を締結した鉄線40の両側尾端部41に よって型板61と柱62とを締め付けて固定することで、型枠60を構成し、型 枠60内にコンクリート・スラリーを注ぎ込んで固化乾燥させる。 その後、座体10の枠体14から突出した左,右挾持金具20の柄部26を手 に持って互いに近接するように押圧して、左,右挾持金具20の基部22に形成 した抑え歯部22aを鉄線40の両側尾端部41から離間させ、これらの尾端部 41から座体10を手前側に引き抜いて外し、柱62、型板61を外して型枠6 0を分解、除去し、適時に前記尾端部41を切断除去する。
【0026】 図5はこの考案の第2実施形態に係る建築用型枠の締結補助具を示し、この締 結補助具は、左,右挾持金具20に細長い溝および波状凹凸の圧縁を設けること なく、左,右挾持金具20の柄部26外端部に、ばね30の左,右ロッド部34 の自由端部(先端部)に巻き付け部34aを連続させ、これらの巻き付け部34 aを柄部26の先端部に嵌合保持させたものである。
【0027】 第2実施形態の締結補助具の前述した以外の構成は、第1実施形態の締結補助 具の構成と同様であり、第2実施形態の締結補助具の動作、使用も第1実施形態 のものと同様である。
【0028】 図6,図7はこの考案の第3実施形態に係る建築物用型枠の締結補助具を示し 、この締結補助具は、座体10、左,右挾持金具20および左,右ばね30が、 第1実施形態のそれぞれ対応する部分と、次のように異なっている。
【0029】 座体10は、枠体14の左,右端部間の幅が広く、この部分の外側面が板体1 2の側辺の幅と等しくしてあり、枠体14の幅が広い部分に左,右ピン孔14d がそれぞれ形成してあり、板体12の中央部には左,右小突起12bがラック棒 71の先端部が押し込まれる間隔で結合凹部14a内にそれぞれ突出させてある 。
【0030】 左,右挾持金具20は、柄部26の対向する内側縁が直線状に形成してあり、 基部22は上部が外側に最も長く突出する外側に湾曲した抑え歯部22aが形成 してある。 ばね30は、U字状部36の開口端両側にそれぞれ螺旋状部32を同心状に連 設し、螺旋状部32の両先端から直線状にそれぞれ伸びるロッド部38を同方向 に形成したα状に形成してある。
【0031】 前記座体10の左,右ピン孔14dに挾持金具20の軸穴24を合致させ、か つ左,右ばね30のU字状部36が左,右挾持金具20の内側縁を迂回した状態 にして、左,右ばね30の各1対の螺旋状部32を、左,右ピン孔14d、軸穴 24と合致させ、これらに左,右結合ピン14dをそれぞれ嵌合させて枠体14 に架設し、左,右ばね30のロッド部38を左,右小突起12b外面に係合支持 させ、左,右ばね30のU字状部36の底部36aを左,右挾持金具20の内側 縁にそれぞれ係合支持させてある。
【0032】 第3実施形態の締結補助具の前述した以外の構成は、ラック棒71を長くし、 また枠体の中央ピン孔および中央結合ピンをなくしてあるが、第1実施形態の締 結補助具と同様な構成であり、第3実施形態の締結補助具の動作、使用は、ラッ ク棒71の先端部を左,右小突起12b間に押し込む以外、第1実施形態のもの と同様である。
【0033】 図8はこの考案の第4実施形態に係る建築物用型枠の締結補助具を示し、この 締結補助具は、第3実施形態のものと近似した座体10および左,右挾持金具2 0を備えている。 座体10は、枠体14の左右方向中央に第1実施形態の切欠溝と同様な切欠溝 14bを形成し、切欠溝14bに近い板体12側に突出部14eを枠体14の側 壁内面に突出させてある。また、左,右挾持金具20には、互いに対向する内側 縁にばね取り付け突起23をそれぞれ突出させてある。 そして、中央部が大径で左,右端側が小径となる1つのコイル状ばね30の左 ,右端部を前記ばね取り付け突起23に嵌合保持させて、突出部14eと左,右 結合ピン16との間の結合ピン16前側に配置してある。
【0034】 第4実施形態の締結補助具の前述した以外の構成は、ラック棒を第1実施形態 と同じ長さにしてあるが、第3実施形態の締結補助具と同様であり、第4実施形 態の締結補助具の動作、使用は、ラック棒を切欠溝14bに押し込む以外、第3 実施形態のものと同様である。
【0035】 図9はこの考案の第5実施形態に係る建築用型枠の締結補助具を備え、この締 結補助具は、第3実施形態のものと近似した座体10および左,右挾持金具20 を備えている。 座体10は、板体12の左右方向中央に結合凹部14a内にその底と直角に開 口側に延びる仕切板12cを突出させ、結合凹部14bの前記底から開口側に左 ,右のばね取り付け下突起12dを突出させ、これらの下突起12dを仕切板1 2cと左,右挾持金具20の内側縁との間に配置してある。また、左,右挾持金 具20には、互いに対向する内側縁にばね取り付け上突起25を前記下突起12 dと対向させて設けてある。 そして、仕切板12cの左,右両側にこれと平行に延びる左,右コイルばね3 0の下,上端部を左,右の下突起12d、上突起25にそれぞれ嵌合保持させて 、仕切板12cと左,右挾持金具20との間にそれぞれ配置してある。
【0036】 第5実施形態の前述した以外の構成は、第3実施形態とほぼ同様であり、第4 実施形態の締結補助具の動作、使用は第3実施形態のものと同様である。
【0037】 なお、図5〜図9の各図の符号中、図1〜図4と同符号は同一または対応する 部分をそれぞれ示している。 また、この考案において、各結合ピンは、先端部をかしめるなどの適宜の手段 で枠体から抜け出さないようにし、挾持金具は、枠体との間に座金などを介在さ せて結合ピンの軸方向にがたつくことを防止することが好ましい。
【0038】
【考案の効果】
以上説明したように、請求項1の考案に係る建築物用型枠の締結補助具は、縦 ,横鉄筋の型板に近い交差部を締結した鉄線の両側尾端部を、前記型板に設けた 左,右の孔にそれぞれ通して、型板の外側に配置した柱の左,右側面に沿わせて 手前側に突出させ、締結補助具の座体の板体を前記柱の手前側面(前面)に押し 付けて当接させた状態で、前記尾端部を、前記板体に設けた左,右穿孔に挿通し て、前記座体の板体外側に形成した枠体の左,右端壁内面と、前記枠体に枢着し た左,右挟持金具の基部の抑え歯部との間に、左,右挟持金具を前側拡がりに付 勢するばねのばね力によって挟持する。
【0039】 なお、座体の枠体から突出した左,右挟持金具の柄部を、作業者が手に持って 互いに近接するばねに抗して押圧し、挟持金具の基部を枠体の左,右端壁内面と 離間させて、これらの間に前記尾端部を挿入した後、前記押圧を解除することで 、前述したばねの復元力で、挟持金具の抑え歯部と前記端壁とによる尾端部の挟 持が、前述した尾端部を捩じるのに比べ、安全に、また容易、迅速にでき、尾端 部に過剰な力を加えることもない。
【0040】 この状態で、枠体に押し付けた突き出し装置によって、前記尾端部を手前側に 引っ張ることで、型板と柱とを締め付け固定した後、突き出し装置を外すが、左 ,右挟持金具の基部に形成した抑え歯部の連続する歯は、前側への引っ張りが自 由で、後側(鉄筋側)への戻りを拘束する形状にしてあるので、型板と柱との締 め付けが弛むことがない。 そして、多数箇所で、前記締結補助具を用い、前述の作用を行い、縦,横鉄筋 の交差部を締結した鉄線の両側尾端部によって型板と柱とを締め付け固定するこ とで、型枠を構成するものである。
【0041】 構成した型枠内にコンクリート・スラリーを注ぎ込んで固化乾燥させた後、型 枠を分解、除去するには、座体の枠体から突出した左,右挟持金具の柄部を、作 業者が手に持って互いに近接するように押圧することで、前記挟持金具の基部に 形成した抑え歯部を鉄線の両側尾端部から離間させて、これらの尾端部から座体 を手前側に引き抜いて外すことができ、型板、柱の分解、除去、尾端部の切除も 容易、迅速になる。
【0042】 したがって、請求項1の考案に係る締結補助具を用いることで、型枠を構成す る作業、および前記型枠を分解、除去する作業が、熟練した作業者でなくても、 安全に、また容易、迅速にでき、しかも鉄線の尾端部を破損することも防止でき るという効果がある。
【0043】 請求項2の考案は、請求項1に記載の締結金具において、枠体の前縁に開口す る切欠溝を前記枠体の左右方向中央部に形成したので、前記切欠溝に突き出し装 置のラック棒の先端部を押し込んで位置決めし、凸字状枠を引っ張り方向に歩進 させ、凸字状枠に保持した鉄線の両側尾端部を引っ張る操作がしやすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の第1実施形態に係る建築物用型枠の
締結補助具を示した分解斜視図。
【図2】図1に示した締結補助具の斜視図。
【図3】図2に示した締結補助具の平面断面図。
【図4】図2に示した締結補助具の使用状態の説明図。
【図5】この考案の第2実施形態に係る建築物用型板を
示した平面断面図。
【図6】この考案の第3実施形態に係る建築物用型枠の
締結補助具を示した分解斜視図。
【図7】図6に示した締結補助具の平面断面図。
【図8】この考案の第4実施形態に係る建築物用型枠の
締結補助具を示した平面断面図。
【図9】この考案の第5実施形態に係る建築物用型板の
締結補助具を示した平面断面図。
【図10】従来の建築物用型枠の型枠と柱とを鉄線によ
って締結した状態の斜視図。
【符号の説明】
10 座体 12 板体 12a 穿孔 14 枠体 14b 切欠溝 16 締結ピン 20 挟持金具 22 基部 24 軸孔 26 柄部 28 細長い溝 30 ばね 32 螺旋部 34 ロッド部 40 鉄線 41 尾端部 50 鉄筋 60 型枠 61 型板 61a 孔 62 柱

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板体の前側に枠体を突出させ、前記板体
    に貫通して枠体の左,右端壁内面に接して開口する左,
    右穿孔を有する座体と、 前記枠体内に基部を左,右結合ピンによって枢着し、枠
    体の端壁内面に締結用の鉄線の両側尾端部を挾持する抑
    え歯部を前記基部の外縁に形成し、基部の前側に延びて
    枠体外に突出する柄部を前記基部と一体に形成した左,
    右挾持金具と、 左,右挾持金具を前側拡がりに付勢するばねとを備え、 縦,横鉄筋の交差部を締結して型枠の型板に形成した孔
    に通し前記穿孔内を経て前記枠体の左,右端壁内面に沿
    って前側に延びる前記鉄線の左,右尾端部を、前側への
    引っ張りを自由とし、後側への戻りを拘束する形状に、
    前記抑え歯部の連続した歯をそれぞれ形成したことを特
    徴とする建築物用型枠の締結補助具。
  2. 【請求項2】 枠体の前縁に開口する切欠部を、前記枠
    体の左右方向中央部に形成したことを特徴とする請求項
    1に記載の建築物用型枠の締結補助具。
  3. 【請求項3】 枠体の中央部に架設した結合ピンにばね
    の螺旋状部を嵌合させ、この螺旋状部を枠体内に収容
    し、螺旋状部の左,右外側にV字状に突出する左,右ロ
    ッド部を左,右挾持金具の対向する内縁部にそれぞれ支
    持させたことを特徴とする請求項1または2に記載の建
    築物用型枠の締結補助具。
  4. 【請求項4】 U字状部の両側に螺旋状部をそれぞれ形
    成し、これらの螺旋状部のU字状部と反対側にロッド部
    を同方向に延出させた左,右ばねを有し、左,右ばねの
    U字状部を左,右挾持金具の対向する内縁に係合させ、
    左,右結合ピンに左,右挾持金具の基部を嵌合させると
    共に左,右ばねの螺旋状部をそれぞれ嵌めて、左,右結
    合ピンを座体の枠体に架設し、左,右ばねのロッド部の
    先端を、前記座体の板体内面の左,右方向中央部に設け
    た左,右小突起にそれぞれ係合支持させたことを特徴と
    する請求項1に記載の建築物用型枠の締結補助具。
  5. 【請求項5】 左,右挾持金具の間に、これらの挾持金
    具を前側拡がりに付勢するコイルばねを、左右または前
    後方向の軸方向にして、座体の枠体内に収容したことを
    特徴とする請求項1に記載の建築物用型枠の締結補助
    具。
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