JPH0540922Y2 - - Google Patents
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- JPH0540922Y2 JPH0540922Y2 JP1989083789U JP8378989U JPH0540922Y2 JP H0540922 Y2 JPH0540922 Y2 JP H0540922Y2 JP 1989083789 U JP1989083789 U JP 1989083789U JP 8378989 U JP8378989 U JP 8378989U JP H0540922 Y2 JPH0540922 Y2 JP H0540922Y2
- Authority
- JP
- Japan
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- grinding body
- rotary grinding
- screw
- wear
- burrs
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- Expired - Lifetime
Links
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Landscapes
- Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)
- Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
Description
本考案は、例えばネジ切り装置によつて管体の
端部に形成された雄ネジのベベル面に付着したバ
リを除去するのに好適な、ネジの端部のバリ除去
装置に関する。
端部に形成された雄ネジのベベル面に付着したバ
リを除去するのに好適な、ネジの端部のバリ除去
装置に関する。
鋼管などの管体の端部に形成される雄ネジは、
通常チエザーのようなネジ切削工具によつて加工
される。このようなチエザーによつて鋼管端部に
ネジ切り加工を行うと、第8図に示すように該鋼
管23のネジ部25におけるベベル面26にバリ
27が発生する。 このようなバリ27は、通常ハンドグラインダ
などを用いて手作業で除去するのが普通である。 しかしながら、上記のような手作業によるバリ
除去では、ネジ山や管端稜部などの除去すべきバ
リ以外の部分に疵をつける恐れがあるから、非常
な注意力を必要とし、能率の悪い作業となり問題
である。 このような問題を解消する手段として、例えば
実開昭63−13619号公報に開示されているような
バリ除去装置が提案されている。 このバリ除去装置は、第7図に示すように、端
部に雄ネジ25が切られた管体23をその軸線を
中心に回転させるためのターニングローラ124
と、雄ネジ25のネジ山頂部に接触し、このネジ
山頂部のバリを研削により除去するフラツパホイ
ールなどの回転研削体117と、この回転研削体
117を回転させるエアグラインダ105と、こ
のエアグラインダ105を支持する基台101
と、この基台101上に立設された柱体102
と、この柱体102の下部に装着された第1枠体
104に一端が軸着された支持板106からなる
支持機構118と、柱体102の上部に装着され
た第2枠体103の上面に上方に向けて取付けら
れ、その先端にプーリ108が軸支されている第
1アーム107、第2枠体103の側面に水平に
取付けられ、その先端にプーリ110が軸支され
ている第2アーム109、及び、一端がエアグラ
インダ105に固定され他端が柱体102の下部
の水平アーム115にバネ式の接触圧測定器11
1に取付けられた上部フツク112を介して係止
されているワイヤ113からなる接触圧調整機構
119と、で構成されるものである。なお、接触
圧測定器111の下部フツク114は水平アーム
115の先端に係止されている。 このバリ除去装置では、支持機構118でエア
グラインダ105の傾斜角度を決め、接触圧調整
機構119で回転研削体117の接触圧を決めて
エアグラインダ105を回転させ、同時に管体2
3も回転させてネジ部25の端部のバリを除去す
る。
通常チエザーのようなネジ切削工具によつて加工
される。このようなチエザーによつて鋼管端部に
ネジ切り加工を行うと、第8図に示すように該鋼
管23のネジ部25におけるベベル面26にバリ
27が発生する。 このようなバリ27は、通常ハンドグラインダ
などを用いて手作業で除去するのが普通である。 しかしながら、上記のような手作業によるバリ
除去では、ネジ山や管端稜部などの除去すべきバ
リ以外の部分に疵をつける恐れがあるから、非常
な注意力を必要とし、能率の悪い作業となり問題
である。 このような問題を解消する手段として、例えば
実開昭63−13619号公報に開示されているような
バリ除去装置が提案されている。 このバリ除去装置は、第7図に示すように、端
部に雄ネジ25が切られた管体23をその軸線を
中心に回転させるためのターニングローラ124
と、雄ネジ25のネジ山頂部に接触し、このネジ
山頂部のバリを研削により除去するフラツパホイ
ールなどの回転研削体117と、この回転研削体
117を回転させるエアグラインダ105と、こ
のエアグラインダ105を支持する基台101
と、この基台101上に立設された柱体102
と、この柱体102の下部に装着された第1枠体
104に一端が軸着された支持板106からなる
支持機構118と、柱体102の上部に装着され
た第2枠体103の上面に上方に向けて取付けら
れ、その先端にプーリ108が軸支されている第
1アーム107、第2枠体103の側面に水平に
取付けられ、その先端にプーリ110が軸支され
ている第2アーム109、及び、一端がエアグラ
インダ105に固定され他端が柱体102の下部
の水平アーム115にバネ式の接触圧測定器11
1に取付けられた上部フツク112を介して係止
されているワイヤ113からなる接触圧調整機構
119と、で構成されるものである。なお、接触
圧測定器111の下部フツク114は水平アーム
115の先端に係止されている。 このバリ除去装置では、支持機構118でエア
グラインダ105の傾斜角度を決め、接触圧調整
機構119で回転研削体117の接触圧を決めて
エアグラインダ105を回転させ、同時に管体2
3も回転させてネジ部25の端部のバリを除去す
る。
しかしながら、このようなバリ除去装置を用い
る場合には、回転研削体17の摩耗に対する配慮
がないことから、未だ摩耗が進行していないとき
には、ベベル面(ネジ山の端部)を切削してしま
う恐れがあり、一方、摩耗の進行と共に研削能率
が低下する遅れがあるという問題があつた。 本考案は、上記のような問題を解消するべくし
てなされたものであつて、ネジ山を切削すること
なく、長期に亘つて迅速且つ安定してバリを除去
することのできるネジの端部のバリ除去装置を提
供することを目的とする。
る場合には、回転研削体17の摩耗に対する配慮
がないことから、未だ摩耗が進行していないとき
には、ベベル面(ネジ山の端部)を切削してしま
う恐れがあり、一方、摩耗の進行と共に研削能率
が低下する遅れがあるという問題があつた。 本考案は、上記のような問題を解消するべくし
てなされたものであつて、ネジ山を切削すること
なく、長期に亘つて迅速且つ安定してバリを除去
することのできるネジの端部のバリ除去装置を提
供することを目的とする。
本考案は、ネジの端部に生じたバリを、該ネジ
を回転させた状態で回転研削体を接触させること
により除去するネジの端部のバリ除去装置におい
て、前記回転研削体として、複数のサンドペーパ
ーを全周に亘つて斜め放射方向に組み付け、該回
転研削体の放射方向に弾性を持たせたフラツパホ
イールを採用すると共に、該フラツパホイールの
摩耗度を、ネジの研削本数を計数することによつ
てモニタし、該摩耗度に応じて前記フラツパホイ
ールの前記ネジの端部に対する接触力を制御する
ことを備えたことにより上記目的を達成したもの
である。
を回転させた状態で回転研削体を接触させること
により除去するネジの端部のバリ除去装置におい
て、前記回転研削体として、複数のサンドペーパ
ーを全周に亘つて斜め放射方向に組み付け、該回
転研削体の放射方向に弾性を持たせたフラツパホ
イールを採用すると共に、該フラツパホイールの
摩耗度を、ネジの研削本数を計数することによつ
てモニタし、該摩耗度に応じて前記フラツパホイ
ールの前記ネジの端部に対する接触力を制御する
ことを備えたことにより上記目的を達成したもの
である。
【作用】
本考案によれば、先ずネジの端部に接触させる
回転研削体としてフラツパホイール(これ自体は
公知)を採用し、これにより該回転研削体の放射
方向に弾性を持たせるようにしている。これは、
放射方向に弾性がないと回転研削体の回転数やネ
ジ端部への接触圧の最適値が極めて狭くなり、長
期に亘つて安定したバリ除去を行うことが困難に
なるためである。 又、フラツパホイールを採用した他の理由は、
本考案においては、この回転研削体の摩耗度をモ
ニタし、該摩耗度に応じて回転研削体の前記ネジ
の端部への接触圧を制御するように構成したため
である。 より具体的に説明すると、回転研削体の摩耗に
対する配慮に関し、出願人は特願昭63−70301(昭
和63年5月30日出願:未公知)において、摩耗の
程度に応じて回転研削体の回転数を制御する技術
を提案している。しかしながら、その後の調査に
より、摩耗に対する対策としては、回転数の制御
も有効ではあるが、むしろそれ以上に接触圧の制
御のほうがより良好な効果を得ることを見出し
た。 即ち、回転研削体の摩耗に対する対策を採るた
め、外径140mmの研削体(フラツパホイール)を
ネジ端部(ベベル面)に対し1.2Kg/cm2以上の圧
力で接触させて研削を行つたところ、回転研削体
が新品の時においては研削体のサンドペーパーの
揺動により、ネジ部が切削されてしまうことが確
認された。一方、接触圧が1.2Kg/cm2であつても、
研削体が摩耗してその外径が120mm以下になると、
バリの削り残しが生じることが確認された。この
原因は、摩耗の進行に従つて研削部の弾性(フレ
キシビリテイ)が減少するためであると推定され
る。 この定性的な傾向をより詳細に調査したとこ
ろ、回転研削体をネジ端部に接触させるためのシ
リンダのエア圧力を0.04Kg/cm2ずつ新品のときか
ら徐々に増圧することにより、研削体が摩耗して
も良好に且つ効率的にバリ除去ができることが確
認された。 本考案は、このような知見に基づいてなされた
ものであつて、摩耗度に応じて回転研削体のネジ
の端部に対する接触圧を制御するようにしてい
る。そのため、摩耗が進行していないときでもネ
ジの稜部を研削することなく、しかも摩耗が進行
した後であつても効率を落すことなくバリを除去
することができる。 この上で、本考案において、「放射方向に弾性
のある素材」として従来公知のフラツパホイール
を用いるようにした。 出願人の調査によれば、回転研削体としてこの
フラツパホイールを用いた場合、ネジ山を研削す
ることなく良好にバリを取ることができるのみな
らず、この摩耗の程度をバリを除去したネジの本
数をカウントすることによりかなり正確に推定で
きることが確認されている。従つて、該フラツパ
ホイールの摩耗の程度を極めて容易に、且つ正確
に把握することができるため、接触圧の制御をよ
り一層簡単に、且つ適性に行うことができる。
回転研削体としてフラツパホイール(これ自体は
公知)を採用し、これにより該回転研削体の放射
方向に弾性を持たせるようにしている。これは、
放射方向に弾性がないと回転研削体の回転数やネ
ジ端部への接触圧の最適値が極めて狭くなり、長
期に亘つて安定したバリ除去を行うことが困難に
なるためである。 又、フラツパホイールを採用した他の理由は、
本考案においては、この回転研削体の摩耗度をモ
ニタし、該摩耗度に応じて回転研削体の前記ネジ
の端部への接触圧を制御するように構成したため
である。 より具体的に説明すると、回転研削体の摩耗に
対する配慮に関し、出願人は特願昭63−70301(昭
和63年5月30日出願:未公知)において、摩耗の
程度に応じて回転研削体の回転数を制御する技術
を提案している。しかしながら、その後の調査に
より、摩耗に対する対策としては、回転数の制御
も有効ではあるが、むしろそれ以上に接触圧の制
御のほうがより良好な効果を得ることを見出し
た。 即ち、回転研削体の摩耗に対する対策を採るた
め、外径140mmの研削体(フラツパホイール)を
ネジ端部(ベベル面)に対し1.2Kg/cm2以上の圧
力で接触させて研削を行つたところ、回転研削体
が新品の時においては研削体のサンドペーパーの
揺動により、ネジ部が切削されてしまうことが確
認された。一方、接触圧が1.2Kg/cm2であつても、
研削体が摩耗してその外径が120mm以下になると、
バリの削り残しが生じることが確認された。この
原因は、摩耗の進行に従つて研削部の弾性(フレ
キシビリテイ)が減少するためであると推定され
る。 この定性的な傾向をより詳細に調査したとこ
ろ、回転研削体をネジ端部に接触させるためのシ
リンダのエア圧力を0.04Kg/cm2ずつ新品のときか
ら徐々に増圧することにより、研削体が摩耗して
も良好に且つ効率的にバリ除去ができることが確
認された。 本考案は、このような知見に基づいてなされた
ものであつて、摩耗度に応じて回転研削体のネジ
の端部に対する接触圧を制御するようにしてい
る。そのため、摩耗が進行していないときでもネ
ジの稜部を研削することなく、しかも摩耗が進行
した後であつても効率を落すことなくバリを除去
することができる。 この上で、本考案において、「放射方向に弾性
のある素材」として従来公知のフラツパホイール
を用いるようにした。 出願人の調査によれば、回転研削体としてこの
フラツパホイールを用いた場合、ネジ山を研削す
ることなく良好にバリを取ることができるのみな
らず、この摩耗の程度をバリを除去したネジの本
数をカウントすることによりかなり正確に推定で
きることが確認されている。従つて、該フラツパ
ホイールの摩耗の程度を極めて容易に、且つ正確
に把握することができるため、接触圧の制御をよ
り一層簡単に、且つ適性に行うことができる。
以下図面に基づいて本考案の実施例を詳細に説
明する。 第1図は、本考案の実施例を示す側面図であ
り、第2図はそのA−A矢視図である。 図において、符号1は、その中央に所定の勾配
の傾斜部1aを有するスライドベースであり、そ
の下面に取付けられた案内子2を介して基台3上
に設けられたガイドレール4に摺接し、やはりそ
の下面に取付けられた突片1bを介してエアシリ
ンダ5により矢印F方向に摺動自在とされる。 符号6は、スライドベース1の上部に配置され
るL字状のフレームであり、その先端にタツチロ
ーラ7が取付けられると共に、その下面は油圧シ
リンダ8によつて作動されるクランプ9を介して
スライドベース1の上面に一体化される。 符号10は、その上部に装着される軸体11を
介して後述する回転研削体17などを支持する支
持台であり、案内片12を介してスライドベース
1の傾斜部1aに配設されるガイドレール13上
に摺接され、その下面に取付けられる突片10a
に連結される油圧シリンダ14により摺動自在と
される。 符号15は、一方の上面に架台15aを設けた
傾斜受け台であり、その両側に取付けられる吊り
部材15b,15bを介して軸体11と回転自在
に軸支される。 符号16は、架台15a上に固設される伝動軸
受箱であり、その軸16aに、例えば周知のフラ
ツパホイールなどの、放射方向に弾性のある素材
で形成された研削部を有する回転研削体17が取
付けられる。 符号17は、バリを除去するための回転研削体
である。この実施例ではこの回転研削体17とし
て、フラツパホイールが採用されている。即ち、
第4図に示されるように、この回転研削体17の
研削部17aは、複数のサンドペーパー17bを
全周に亘つて斜め放射方向に組み付けたものとさ
れており、従つて放射方向に弾性を有している。 符号18は、傾斜受け台15の上に設置される
電動機であり、その軸18aに取付けられるプー
リ18bに巻回されるベルト18cを介して伝動
軸受箱16のもう一方の軸16bに取付けられる
プーリ16cと結合される。 符号19は、支持台10から突き出して取付け
られる支持部材10bに回転自在に取付けられる
エアシリンダであり、そのピストン19aと一体
化されたロツド19bは傾斜受け台15に取付け
られる突片15cに係合される。このエアシリン
ダには、ピストン19aを挟んで押圧側ポートB
及び戻し側ポートCが設けられており、該ポート
B,Cへのエアの流入を制御することにより回転
研削体17のネジ端部26に対する接触圧が制御
される。 符号20は、傾斜受け台15の上に移動可能に
載置されるバランスウエイトである。 符号22は、電動機18の回転(回転研削体1
7の回転)を制御する例えば周波数変換制御方式
の回転数制御装置である。この電動機18の回転
によりベルト18cを介して伝動軸受箱16の軸
16aが回転し、回転研削体17が回転させられ
る。電動弁18の回転数は一定としておいてもよ
いし、後述する摩耗量信号を受けて摩耗進行に応
じて適宜変更制御するようにしてもよい。 符号23はその端面に本実施例のバリ除去の対
象となる雄ネジ部25及びベベル面26を有する
鋼管などの管体、24は管体23をその軸中心と
して回転させるためのターニングローラである。 このように構成される本考案のバリ除去装置を
用いてネジ端部のバリを除去するときの作用を以
下に説明する。 エアシリンダ19を作動させて傾斜受台15
を矢印G方向に所定の角度に傾動させる。 端部に雄ネジ部25が形成された管体23を
ターニングローラ24に載置する。 エアシリンダ5を作動させてスライドベース
1を矢印F方向に移動させ、タツチローラ7が
管体23の端部に当接した時点で停止する。 そこで、回転数制御装置22からの指令に従
つて電動機18が回転し、ベルト18cを介し
て伝動軸受箱16の軸16aが回転して回転研
削体17が回転を開始する。同時に、ターニン
グローラ24の駆動によつて管体23が回転す
る。 油圧シリンダ14を前後進させて、回転研削
体17がベベル面26に当接する位置で停止す
る。 回転研削体17のベベル面26への押圧力が
所定値になるようにエアシリンダ19内のエア
圧力が制御されると、傾斜受け台15は矢印G
方向と反対方向に傾動して回転研削体17がベ
ベル面26に当接し、バリ27が除去される。 このようにして、本実施例のバリ除去装置を用
いることにより、ベベル面26に回転研削体17
を確実に当接させ、且つ的確な接触力でネジ山を
削ることなくバリ27を除去することができる。 なお、支持台10を油圧シリンダ14によつて
て前後進させるようにすれば、回転研削体17の
片減りを防止することができる。 次に、第3図に前記エアシリンダ19を制御す
るためのエア制御装置を示す。 図において、符号51〜54は、それぞれ図の
左右(54については上下)に示されるように、
エアの流路を2通りに切換えるための電磁切換
弁、55は、サージタンク、56はこのサージタ
ンク内のエア圧力を検出するための圧力トランス
ミツタ、57はこの圧力トランスミツタ56から
の信号により電磁切換弁51,54を制御するこ
とによりサードタンク55内のエア圧力をフイー
ドバツク制御するための数値制御レギユレータで
ある。 この数値制御レギユレータ57によつて、何本
の管体(ネジ)23をこれまでに処理したかがカ
ウントされ、このカウント値から回転研削材17
の摩耗程度が推定され、予め定められた第5図に
示されるようなマツプに従つて、サージタンク5
5内のエア圧力が所定のエア圧力となるように給
入用の電磁切換弁51及び排出用の電気切換弁5
4が制御される。 調圧されたサージタンク55内のエアは、切換
弁52及び逆止弁59つきのオリフイス61を介
してエアシリンダ19の押圧側ポートBに供給さ
れ、このエアによつてピストン19aが押圧され
る。エアシリンダ19内のピストン19aの戻し
は、切換弁53及び逆止弁58付きオリフイス6
0を介して戻し側ポートCに供給されるエアによ
つて行われる。 この実施例では、回転研削体17の摩耗状況を
知る手段として、バリ取りを実際に行つた実績本
数をカウントするようにしている。これは、前述
したように、出願人の調査により、回転研削体1
7としてフラツパホイールを採用したときには、
管体23の外径毎に、バリ取り本数と回転研削体
17の摩耗量とについて一定の関係が成立するこ
とが見出されたためである。 第5図に、バリ取り本数と接触圧(押付け圧
力)との関係を示す。即ち、この実施例では、エ
アシリンダ19内のエア圧力を、前述した第3図
のエア圧力制御装置によつて0.04Kg/cm2の単位で
制御し、バリ取り本数の増加に応じて予め設定し
たプログラムにより第5図に示されるようにして
エア圧を増大させるようにしている。 第5図から明らかなように、この実施例ではパ
イプサイズが27/8″の場合にエア圧力を1.05Kg/
cm2から1.45Kg/cm2まで段階的に変化させるように
している。 なお、第6図は、パイプの径毎にどの程度の割
合でエア増圧を行うかについて、その一例をまと
めたものである。 このように摩耗程度に応じて回転研削体17の
接触圧を変化させることにより、該回転研削体1
7が新品の状態から使用末期に至るまで、常に安
定したバリ取り作業を行うことができるようにな
つた。 なお、本実施例では、回転研削体17の摩耗の
程度に応じて該回転研削体17の接触圧のみを変
えるようにしていたが、本考案では、これに加え
て、摩耗の程度に応じて回転研削体17の回転数
をも制御するようにしてもよい。 又、本実施例においては、回転研削体17とし
てフラツパホイールを用い、且つ、バリ取りの本
数をカウントすることによつて摩耗の程度を推定
するようにしていたが、本考案においては、回転
研削体の摩耗をどのようにして検出するかを限定
するものではない。
明する。 第1図は、本考案の実施例を示す側面図であ
り、第2図はそのA−A矢視図である。 図において、符号1は、その中央に所定の勾配
の傾斜部1aを有するスライドベースであり、そ
の下面に取付けられた案内子2を介して基台3上
に設けられたガイドレール4に摺接し、やはりそ
の下面に取付けられた突片1bを介してエアシリ
ンダ5により矢印F方向に摺動自在とされる。 符号6は、スライドベース1の上部に配置され
るL字状のフレームであり、その先端にタツチロ
ーラ7が取付けられると共に、その下面は油圧シ
リンダ8によつて作動されるクランプ9を介して
スライドベース1の上面に一体化される。 符号10は、その上部に装着される軸体11を
介して後述する回転研削体17などを支持する支
持台であり、案内片12を介してスライドベース
1の傾斜部1aに配設されるガイドレール13上
に摺接され、その下面に取付けられる突片10a
に連結される油圧シリンダ14により摺動自在と
される。 符号15は、一方の上面に架台15aを設けた
傾斜受け台であり、その両側に取付けられる吊り
部材15b,15bを介して軸体11と回転自在
に軸支される。 符号16は、架台15a上に固設される伝動軸
受箱であり、その軸16aに、例えば周知のフラ
ツパホイールなどの、放射方向に弾性のある素材
で形成された研削部を有する回転研削体17が取
付けられる。 符号17は、バリを除去するための回転研削体
である。この実施例ではこの回転研削体17とし
て、フラツパホイールが採用されている。即ち、
第4図に示されるように、この回転研削体17の
研削部17aは、複数のサンドペーパー17bを
全周に亘つて斜め放射方向に組み付けたものとさ
れており、従つて放射方向に弾性を有している。 符号18は、傾斜受け台15の上に設置される
電動機であり、その軸18aに取付けられるプー
リ18bに巻回されるベルト18cを介して伝動
軸受箱16のもう一方の軸16bに取付けられる
プーリ16cと結合される。 符号19は、支持台10から突き出して取付け
られる支持部材10bに回転自在に取付けられる
エアシリンダであり、そのピストン19aと一体
化されたロツド19bは傾斜受け台15に取付け
られる突片15cに係合される。このエアシリン
ダには、ピストン19aを挟んで押圧側ポートB
及び戻し側ポートCが設けられており、該ポート
B,Cへのエアの流入を制御することにより回転
研削体17のネジ端部26に対する接触圧が制御
される。 符号20は、傾斜受け台15の上に移動可能に
載置されるバランスウエイトである。 符号22は、電動機18の回転(回転研削体1
7の回転)を制御する例えば周波数変換制御方式
の回転数制御装置である。この電動機18の回転
によりベルト18cを介して伝動軸受箱16の軸
16aが回転し、回転研削体17が回転させられ
る。電動弁18の回転数は一定としておいてもよ
いし、後述する摩耗量信号を受けて摩耗進行に応
じて適宜変更制御するようにしてもよい。 符号23はその端面に本実施例のバリ除去の対
象となる雄ネジ部25及びベベル面26を有する
鋼管などの管体、24は管体23をその軸中心と
して回転させるためのターニングローラである。 このように構成される本考案のバリ除去装置を
用いてネジ端部のバリを除去するときの作用を以
下に説明する。 エアシリンダ19を作動させて傾斜受台15
を矢印G方向に所定の角度に傾動させる。 端部に雄ネジ部25が形成された管体23を
ターニングローラ24に載置する。 エアシリンダ5を作動させてスライドベース
1を矢印F方向に移動させ、タツチローラ7が
管体23の端部に当接した時点で停止する。 そこで、回転数制御装置22からの指令に従
つて電動機18が回転し、ベルト18cを介し
て伝動軸受箱16の軸16aが回転して回転研
削体17が回転を開始する。同時に、ターニン
グローラ24の駆動によつて管体23が回転す
る。 油圧シリンダ14を前後進させて、回転研削
体17がベベル面26に当接する位置で停止す
る。 回転研削体17のベベル面26への押圧力が
所定値になるようにエアシリンダ19内のエア
圧力が制御されると、傾斜受け台15は矢印G
方向と反対方向に傾動して回転研削体17がベ
ベル面26に当接し、バリ27が除去される。 このようにして、本実施例のバリ除去装置を用
いることにより、ベベル面26に回転研削体17
を確実に当接させ、且つ的確な接触力でネジ山を
削ることなくバリ27を除去することができる。 なお、支持台10を油圧シリンダ14によつて
て前後進させるようにすれば、回転研削体17の
片減りを防止することができる。 次に、第3図に前記エアシリンダ19を制御す
るためのエア制御装置を示す。 図において、符号51〜54は、それぞれ図の
左右(54については上下)に示されるように、
エアの流路を2通りに切換えるための電磁切換
弁、55は、サージタンク、56はこのサージタ
ンク内のエア圧力を検出するための圧力トランス
ミツタ、57はこの圧力トランスミツタ56から
の信号により電磁切換弁51,54を制御するこ
とによりサードタンク55内のエア圧力をフイー
ドバツク制御するための数値制御レギユレータで
ある。 この数値制御レギユレータ57によつて、何本
の管体(ネジ)23をこれまでに処理したかがカ
ウントされ、このカウント値から回転研削材17
の摩耗程度が推定され、予め定められた第5図に
示されるようなマツプに従つて、サージタンク5
5内のエア圧力が所定のエア圧力となるように給
入用の電磁切換弁51及び排出用の電気切換弁5
4が制御される。 調圧されたサージタンク55内のエアは、切換
弁52及び逆止弁59つきのオリフイス61を介
してエアシリンダ19の押圧側ポートBに供給さ
れ、このエアによつてピストン19aが押圧され
る。エアシリンダ19内のピストン19aの戻し
は、切換弁53及び逆止弁58付きオリフイス6
0を介して戻し側ポートCに供給されるエアによ
つて行われる。 この実施例では、回転研削体17の摩耗状況を
知る手段として、バリ取りを実際に行つた実績本
数をカウントするようにしている。これは、前述
したように、出願人の調査により、回転研削体1
7としてフラツパホイールを採用したときには、
管体23の外径毎に、バリ取り本数と回転研削体
17の摩耗量とについて一定の関係が成立するこ
とが見出されたためである。 第5図に、バリ取り本数と接触圧(押付け圧
力)との関係を示す。即ち、この実施例では、エ
アシリンダ19内のエア圧力を、前述した第3図
のエア圧力制御装置によつて0.04Kg/cm2の単位で
制御し、バリ取り本数の増加に応じて予め設定し
たプログラムにより第5図に示されるようにして
エア圧を増大させるようにしている。 第5図から明らかなように、この実施例ではパ
イプサイズが27/8″の場合にエア圧力を1.05Kg/
cm2から1.45Kg/cm2まで段階的に変化させるように
している。 なお、第6図は、パイプの径毎にどの程度の割
合でエア増圧を行うかについて、その一例をまと
めたものである。 このように摩耗程度に応じて回転研削体17の
接触圧を変化させることにより、該回転研削体1
7が新品の状態から使用末期に至るまで、常に安
定したバリ取り作業を行うことができるようにな
つた。 なお、本実施例では、回転研削体17の摩耗の
程度に応じて該回転研削体17の接触圧のみを変
えるようにしていたが、本考案では、これに加え
て、摩耗の程度に応じて回転研削体17の回転数
をも制御するようにしてもよい。 又、本実施例においては、回転研削体17とし
てフラツパホイールを用い、且つ、バリ取りの本
数をカウントすることによつて摩耗の程度を推定
するようにしていたが、本考案においては、回転
研削体の摩耗をどのようにして検出するかを限定
するものではない。
以上説明した通り、本考案によれば、回転研削
体が新品の状態から使用末期の状態に至るまで、
常に安定した状態で効率良くバリ取り作業を行う
ことができるようになるという優れた効果が得ら
れる。
体が新品の状態から使用末期の状態に至るまで、
常に安定した状態で効率良くバリ取り作業を行う
ことができるようになるという優れた効果が得ら
れる。
第1図は、本考案にかかるネジの端部のバリ除
去装置の実施例を示す正面図、第2図は、第1図
の矢視A方向視図、第3図は、上記実施例装置の
エアシリンダのシリンダ位置を制御するためのエ
ア圧力制御装置を示すスケルトン図、第4図は、
ネジの端部のベベル面と回転研削体の関係を示す
一部に平面図を含む拡大正面図、第5図は、バリ
取り本数(摩耗の程度)とエアシリンダのエア圧
力との関係を示す線図、第6図は、パイプサイズ
別の増圧回数とエア圧力との関係を示す線図、第
7図は、従来のバリ除去装置を示す概略正面図、
第8図は、ネジの端部に付着したバリを示す断面
図である。 17……回転研削体、19……エアシリンダ、
23……管体(鋼管)、25……雄ネジ、27…
…バリ、51……電磁給入用電磁弁、54……電
磁排気用電磁弁、56……圧力トランスミツタ、
57……数値制御レギユレータ。
去装置の実施例を示す正面図、第2図は、第1図
の矢視A方向視図、第3図は、上記実施例装置の
エアシリンダのシリンダ位置を制御するためのエ
ア圧力制御装置を示すスケルトン図、第4図は、
ネジの端部のベベル面と回転研削体の関係を示す
一部に平面図を含む拡大正面図、第5図は、バリ
取り本数(摩耗の程度)とエアシリンダのエア圧
力との関係を示す線図、第6図は、パイプサイズ
別の増圧回数とエア圧力との関係を示す線図、第
7図は、従来のバリ除去装置を示す概略正面図、
第8図は、ネジの端部に付着したバリを示す断面
図である。 17……回転研削体、19……エアシリンダ、
23……管体(鋼管)、25……雄ネジ、27…
…バリ、51……電磁給入用電磁弁、54……電
磁排気用電磁弁、56……圧力トランスミツタ、
57……数値制御レギユレータ。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 ネジの端部に生じたバリを、該ネジを回転させ
た状態で回転研削体を接触させることにより除去
するネジの端部のバリ除去装置において、 前記回転研削体として、複数のサンドペーパー
を全周に亘つて斜め放射方向に組み付け、該回転
研削体の放射方向に弾性を持たせたフラツパホイ
ールを採用すると共に、 該フラツパホイールの摩耗度を、ネジの研削本
数を計数することによつてモニタし、 該摩耗度に応じて前記フラツパホイールの前記
ネジの端部に対する接触力を制御する ことを特徴とするネジの端部のバリ除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989083789U JPH0540922Y2 (ja) | 1989-07-17 | 1989-07-17 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1989083789U JPH0540922Y2 (ja) | 1989-07-17 | 1989-07-17 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0322854U JPH0322854U (ja) | 1991-03-11 |
JPH0540922Y2 true JPH0540922Y2 (ja) | 1993-10-18 |
Family
ID=31631751
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1989083789U Expired - Lifetime JPH0540922Y2 (ja) | 1989-07-17 | 1989-07-17 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0540922Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001157954A (ja) * | 1999-12-02 | 2001-06-12 | Kubota Corp | パイプ端面のバリ取り仕上げ装置 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS416390Y1 (ja) * | 1965-09-20 | 1966-03-31 |
-
1989
- 1989-07-17 JP JP1989083789U patent/JPH0540922Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS416390Y1 (ja) * | 1965-09-20 | 1966-03-31 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0322854U (ja) | 1991-03-11 |
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