JPH0540906U - 誘導式ゴルフカート - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 誘導線からの磁界を一対の磁気センサ10によ
って検知し、操舵輪３の方向制御をしながら誘導線に沿
って走行し、この磁気センサ10の取り付け位置を誘導線
と垂直方向に複数個設け、この複数個の磁気センサ10の
うちから一対を切替選択するスイッチ13を設けた誘導式
ゴルフカート。 【効果】 スイッチ13の切り替えという簡単な作業によ
り、毎日違った走行路を走らせることができ、走行路に
よる轍ができにくい。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、ゴルフ場内に埋設した誘導線に沿ってゴルフバッグを載置して走行 する誘導式ゴルフカートに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来この種の誘導式ゴルフカートは、実開昭58-183514号公報(G05D 1/03)に示 す如く、２個の磁気センサを取り付けた取り付け金具を本体に取り付けており、 取り付け位置を水平方向にずらすことによってゴルフカートに複数の走行路を走 らせることができ、ゴルフ場の芝生等の痛みを少なくするという技術があった。

【０００３】 しかしながら、以上のような構成であれば、走行路を変更する場合、磁気セン サを取り付けた取り付け金具を一旦本体から外し、外した取り付け金具を本体に 形成した別の取り付け穴に移動させて取り付けなければならず、非常に作業性が 悪かった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、一本の誘導線に対して複数の走行路を走行させる場合、作業性が良 く、簡単な操作で複数の走行路を走行させることができる誘導式ゴルフカートを 提供することを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、ゴルフバッグ等を載置することのできる本体と、モータによって駆 動する駆動輪と、走行方向を決定する操舵輪と、誘導線からの磁界を検知する一 対の磁気センサとを備え、前記磁気センサは前記本体の走行方向に対して垂直方 向に複数個設け、複数個のうちから一対を切替選択するスイッチを設けたことを 特徴とする。

【０００６】

【作用】

複数の磁気センサのうち一対の磁気センサをスイッチによって選択し、誘導線 から発生する磁界をその一対の磁気センサで検知する。磁気センサが検知した磁 界の偏差によって、誘導線が一対の磁気センサのちょうど中央になるように操舵 輪を方向制御して、本体を誘導線に沿って走行させる。

【０００７】 また、以上の走行路から本体を左右方向にずらせて走らせる場合、複数の磁気 センサのうち、スイッチを切り換えることによってその中の一対を選択し、それ によって磁気センサの中央位置も変わってくるため、誘導線の通る位置をずらす ことができ、本体の位置、即ち駆動輪の通る位置が変わり、スイッチの切り替え によって複数の走行路が一本の誘導線によって得られるものである。

【０００８】

【実施例】

本考案における一実施例を図に基づき説明する。

【０００９】 １は本考案におけるゴルフカート本体で、該ゴルフカート本体１は、車体前後 方向に延びた一対のシャーシ(図示せず)と、該シャーシの後方に設けたモータ( 図示せず)によって回転駆動する一対の駆動輪２と、前記シャーシの前方には操 舵輪３が設けてあり、該操舵輪３の方向によって走行方向が決定される。また、 ４は前記本体１前方に設けられたゴルフバッグ５を載置する載置台である。更に 、６は前記本体１を後述する誘導線に沿って走行させる自動のモード、又は手動 によって走行させる手動のモードに切り替えるための操作パネルであり、該操作 パネル６は走行スピードを希望のスピードに変えたり、手動モード時に左右にハ ンドル操作することもできる。この時の手動モードというのは、前記操作パネル ６によって誘導線とは関係なく前記本体１を走行させることで、自動モードとい うのは誘導線に従って前記本体１を自動走行させることである。

【００１０】 ７は前記シャーシ及び駆動輪２と操舵輪３の上部を覆った車体カバー、８はバ ッテリ(図示せず)の交換、メンテナンス等のときに開閉できるバッテリカバーで ある。

【００１１】 ９は前記車体カバー７内に収納されている制御ボックスであり、該制御ボック ス９は前記本体１の走行制御にかかる制御基板等が収納されている。

【００１２】 10は自動モードのとき、地面に埋設した誘導線11に電流を流すことによって発 生する磁界を検知して、該誘導線11に沿って前記操舵輪３を操縦する磁気センサ で、該磁気センサ10は前記本体の走行方向と垂直に交わるようにＴ型支持板12に よって４個取り付けてある。そして、該磁気センサ10は２個を一組とし、２個の ちょうど中心を前記誘導線11が通るようにそれぞれの検知強度を測定しており、 その検知強度の偏差によって前記誘導線11上を前記本体１が走行するように前記 操舵輪３を制御する。また、４個の前記磁気センサ10は前記車体カバー７中の制 御ボックス９に設けられたスイッチ13によって切り替えられ、それぞれの組み合 わせにより３通りに切り替えられる。

【００１３】 14は前記磁気センサ10の検知した偏差により、角度制御モータ(図示せず)を制 御する第１プ−リ、15は前記第１プ−リ14からタイミングベルト16によって回転 する第２プ−リである。そして、該第２プ−リ15が回転することによって前記操 舵輪３を方向制御し、前記本体１の走行方向を決定する。

【００１４】 次に動作について説明する。

【００１５】 本体１が誘導線11上を走行する場合、即ち自動走行時、一対の磁気センサ10が 誘導線11からの磁界を検知し、その偏差により磁気センサ10のちょうど中央に誘 導線11が位置して走行するようになっている。誘導線11からずれそうになったと きや、誘導線11が曲がっている場合には、磁気センサ10の偏差を演算して操舵輪 ３を回動させて本体１が誘導線11上を沿うように走行させる。

【００１６】 上記の走行方法で、スイッチ13による切り替えによって誘導線11を検出する磁 気コイル10の組み合わせを変え、図３に示す如く、図中の黒く塗りつぶした一対 の磁気センサ10によって誘導線11からの磁界を検出して誘導線11に沿って走行す るため、３通りの左右方向にずらした走行路ができる。

【００１７】 以上のような構成により、毎日違った走行路を走らせることができ、これによ ってゴルフカート本体１による轍ができにくく、ゴルフ場のコースの美観を損な うことがない。また、スイッチ13の切り替えによってのみ走行路を変えることが できるので簡単な作業によって行うことができる。

【００１８】

【考案の効果】

本考案は、スイッチの切り替えのみによって走行路が選択でき、作業性が良い という効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案における誘導式ゴルフカートの一部破断
した上面図である。

【図２】同要部上面図である。

【図３】同走行状態を示した図である。

【図４】同全体の斜視図である。

【符号の説明】

５ ゴルフバッグ １ 本体 ２ 駆動輪 ３ 操舵輪 11 誘導線 10 磁気センサ 13 スイッチ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ゴルフバッグ等を載置することのできる
   本体と、モータによって駆動する駆動輪と、走行方向を
   決定する操舵輪と、誘導線からの磁界を検知する一対の
   磁気センサとを備え、前記磁気センサは前記本体の走行
   方向に対して垂直方向に複数個設け、複数個のうちから
   一対を切替選択するスイッチを設けたことを特徴とする
   誘導式ゴルフカート。