JPH0540621U - 回転体 - Google Patents

回転体

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JPH0540621U
JPH0540621U JP10756191U JP10756191U JPH0540621U JP H0540621 U JPH0540621 U JP H0540621U JP 10756191 U JP10756191 U JP 10756191U JP 10756191 U JP10756191 U JP 10756191U JP H0540621 U JPH0540621 U JP H0540621U
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JP
Japan
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magnetic
rotating body
joint member
permanent magnets
joint
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Withdrawn
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JP10756191U
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Inventor
泰作 橋本
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Koyo Seiko Co Ltd
Original Assignee
Koyo Seiko Co Ltd
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Publication date
Application filed by Koyo Seiko Co Ltd filed Critical Koyo Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クリーンルームや真空雰囲気で使用したさい
の雰囲気の汚染を防止する。 【構成】 回転軸2の周囲に複数の磁性材料製円板11
を積層状に嵌める。すべての磁性材料製円板11を覆う
ように、その周囲に高透磁率材料からなる円筒状カバー
15を被せる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、たとえば回転軸を固定部に対して非接触状態で支持する磁気軸受 装置の回転軸や、中空状の第1継手部材の中心に軸状の第2継手部材が同軸状に かつ非接触状態で挿入された磁気継手の両継手部材などとして用いられる回転体 に関する。
【0002】
【従来の技術と考案が解決しようとする課題】
従来、たとえば磁気軸受装置の回転軸として、渦電流損失軽減を目的として軸 の周囲に磁性材料であるケイ素鋼板からなる複数の円板が圧入されて積層され、 これにより被吸引部が形成され、固定部における被吸引部の周囲の部分に吸引用 電磁石が配置されたものが知られている。
【0003】 しかしながら、この回転軸では、組立時にケイ素鋼板間に挾み込まれた塵埃な どの微粒子は、たとえばベーキング処理によっても除去することはできないので 、この磁気軸受装置をクリーンルームや真空雰囲気中で使用した場合、上記微粒 子が雰囲気中に放出され、雰囲気の汚染源になるという問題がある。
【0004】 また、従来、たとえば磁気継手の2つの継手部材としては、それぞれ互いに対 向する周面に形成された凹所内に磁性材料である永久磁石が配置され、接着剤や 、ねじなどにより固定されたものが知られている。
【0005】 しかしながら、この継手部材では、永久磁石を接着剤で固定した場合、高温あ るいは高真空雰囲気で使用すると、接着剤からガスが発生したり、塵埃などの微 粒子が発生するという問題がある。また、ねじで固定した場合においても、永久 磁石としては通常焼結磁石が用いられるので、高温あるいは高真空雰囲気で使用 すると磁石の表面から微粒子が放出される。さらに、永久磁石としてプラスチッ ク磁石が用いられることもあるが、この場合には、上記接着剤と同様な問題があ る。したがって、いずれの場合にも雰囲気の汚染源になる。
【0006】 この考案の目的は、上記問題を解決した回転体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案による回転体は、 周面に磁性材製部材が配置されている回転体であって、磁性材製部材の周面が 高透磁率材料からなる円筒状カバーで覆われているものである。
【0008】
【作用】
磁性材製部材の周面が円筒状カバーで覆われているので、この回転体を回転軸 に適用した磁気軸受装置や、継手部材に適用した磁気継手をクリーンルームや、 高温雰囲気中や、真空雰囲気中で使用した場合にも、円筒状カバーの働きにより 、塵埃などの微粒子や、ガスなどが雰囲気中に放出されるのが防止される。
【0009】 しかも、円筒状カバーが高透磁率材料からなるので、磁性材料の特性が損なわ れることはない。
【0010】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図面を参照して説明する。なお、以下の説明におい て、図面の左右を左右というものとする。
【0011】 実施例1 この実施例は図1に示すものであって、この考案の回転体を磁気軸受装置の回 転軸に適用したものである。図1において、磁気軸受装置は、ハウジング(固定 部)(1) と、ハウジング(1) 内に配置された回転軸(2) とを備えている。ハウジ ング(1) 内の左右両端部には、それぞれラジアル磁気軸受(3) 、ラジアル位置検 出装置(4) およびタッチダウン軸受(5) が設けられている。なお、図示は省略し たが、ハウジング(1) には、回転軸(2) に設けられたロータと、その周囲におい てハウジング(1) に固定されたステータとよりなりかつ回転軸(2) を回転させる モータ、アキシャル磁気軸受、およびアキシャル位置検出装置などが配置されて いる。
【0012】 ラジアル磁気軸受(3) は、ハウジング(1) に固定された吸引用電磁石(6) と、 回転軸(2) に設けられた被吸引部(7) とよりなる。ラジアル位置検出装置(4) は 、ハウジング(1) に設けられたラジアルセンサ(8) と、回転軸(2) に設けられた センサターゲット(9) とよりなる。
【0013】 回転軸(2) の大径部(2a)の左右両端部にはそれぞれ小径部(2b)が一体に形成さ れている。小径部(2b)の大径部(2a)寄りの部分の周囲に、複数枚の円板状ケイ素 鋼板(磁性材料製円板)(11)が圧入されて積層され、被吸引部(7) が構成されて いる。被吸引部(7) の左右方向の外側において小径部(2b)の周囲にカラー(12)が 圧入され、さらにカラー(12)の左右方向外側において小径部(2b)の周囲に、複数 枚の円板状ケイ素鋼板(13)が圧入されて積層され、センサターゲット(9) が構成 されている。センサターゲット(9) の左右方向の外側において小径部(2b)の周囲 にカラー(14)が圧入されている。そして、被吸引部(7) を構成するすべてのケイ 素鋼板(11)、カラー(12)、センサターゲット(9) を構成するすべてのケイ素鋼板 (13)、およびカラー(14)にまたがって高透磁率材料からなる円筒状カバー(15)が 被せられている。カバー(15)は、たとえば磁性ステンレス材からなる。カバー(1 5)の左右方向の内端部は大径部(2a)に、同じく外端部はカラー(14)にそれぞれ溶 接されており、カバー(15)の外周面には溶接後に研摩処理が施されている。
【0014】 上記磁気軸受装置をクリーンルームや真空雰囲気中で使用した場合、円筒状カ バー(15)の働きによりケイ素鋼板(11)(13)間に挾み込まれた微粒子などが雰囲気 中に放出されるのが防止されるので、雰囲気が汚染されることはない。しかも、 円筒状カバー(15)が高透磁率材料からなるので、ラジアル磁気軸受(3) およびラ ジアル位置検出装置(4) の性能の低下を防止できる。
【0015】 なお、上記実施例においては、この考案の回転体が、ハウジング(1) の内側で 回転する回転軸(2) に適用された磁気軸受装置が示されているが、円筒状の回転 体が固定軸の周囲を回転する形式の磁気軸受装置の回転体にも適用可能である。 また、上記実施例において、磁性材料製円板として円板状ケイ素鋼板が用いられ ているが、これに限定されるものではなく、種々の磁性材料からなる円板を用い ることができる。
【0016】 実施例2 この実施例は図2および図3に示すものであって、この考案の回転体を磁気継 手の2つの継手部材に適用したものである。
【0017】 図2および図3において、磁気継手は、厚肉円筒状の第1継手部材(20)と、そ の中心に同軸状に挿入された円柱軸状の第2継手部材(21)とを備えている。第1 継手部材(20)は、図示しないたとえば円筒状の回転体の内側に固定されている。 第2継手部材(21)は軸(22)の周囲に固定されている。2つの継手部材(20)(21)は 、共通の軸線を中心に回転しうるように、図示しない軸受たとえば磁気軸受によ って回転自在に支持されている。
【0018】 第1継手部材(20)の内周面には、左右方向にのびる永久磁石嵌合溝(20a)(20b) (20c)(20d)が円周方向に等間隔をおいて4つ形成されている。また、第1継手部 材(20)の左端面には凹所(23)が形成されている。各永久磁石嵌合溝(20a) 〜(20d ) 内に、焼結磁石からなる左右方向にのびる永久磁石(磁性材料)(24a) 〜(24d ) が嵌められ、第1継手部材(20)の左端面の凹所(23)内に環状押え板(25)が嵌め られている。永久磁石(24a) 〜(24d) は、永久磁石嵌合溝(20a) 〜(20d) の内面 および環状押え板(25)に接着剤により固定されている。そして、全ての永久磁石 (24a) 〜(24d) および環状押え板(25)を含んで、第1継手部材(20)の内周面全体 を覆うように、高透磁率材料からなる円筒状カバー(26)が嵌め止められている。
【0019】 第2継手部材(21)の外周面における各永久磁石嵌合溝(20a) 〜(20d) と対向す る部分には、左右方向にのびる永久磁石嵌合溝(21a)(21b)(21c)(21d)が円周方向 に等間隔をおいて4つ形成されている。また、第2継手部材(21)の左端面には凹 所(27)が形成されている。各永久磁石嵌合溝(21a) 〜(21d) 内に左右方向にのび る永久磁石(28a) 〜(28d) が嵌められ、第2継手部材(21)の左端面の凹所(27)内 に環状押え板(29)が嵌め止められている。永久磁石(28a) 〜(28d) は、永久磁石 嵌合溝(21a) 〜(21d) の内面および環状押え板(29)に接着剤により固定されてい る。そして、全ての永久磁石(28a) 〜(28d) および環状押え板(29)を含んで、第 2継手部材(21)の外周面全体を覆うように、高透磁率材料からなる円筒状カバー (30)が嵌められている。
【0020】 第1継手部材(20)の各永久磁石(24a) 〜(24d) と第2継手部材(21)の各永久磁 石(28a) 〜(28d) によって、2つの継手部材(20)(21)の対向周面を円周方向に等 分する4箇所に、永久磁石装置(31a)(31b)(31c)(31d)が設けられている。
【0021】 各永久磁石装置(31a) 〜(31d) において、第1継手部材(20)の内周面に固定さ れた外側永久磁石(24a) 〜(24d) 、および第2継手部材(21)の外周面に固定され た左右方向にのびる内側永久磁石(28a) 〜(28d) は左右両端に磁極を有し、外側 永久磁石(24a) 〜(24d) と内側永久磁石(28a) 〜(28d) では左右の極性が逆にな っている。たとえば、外側永久磁石(24a) 〜(24d) では左端がN極で右端がS極 、内側永久磁石(28a) 〜(28d) では左端がS極で右端がN極になっている。そし て、外側永久磁石(24a) 〜(24d) と内側永久磁石(28a) 〜(28d) の左右両端にお いて、逆の極性の磁極どうしが対向している。
【0022】 各永久磁石装置(31a) 〜(31d) に、継手部材(20)(21)の半径方向および軸線方 向に広がりを持つ閉じた磁路が形成され、2つの継手部材(20)(21)に吸引力が作 用する。そして、この磁路が継手部材(20)(21)の半径方向および軸線方向に広が りを持つものであるから、2つの継手部材(20)(21)の間で回転力および軸線方向 の駆動力が伝達される。
【0023】 上記磁気継手をクリーンルームや真空雰囲気中で使用した場合、円筒状カバー (26)(30)の働きにより、永久磁石(24a) 〜(24d)(28a)〜(28d) や、これを固定す る接着剤から、塵埃などの微粒子や、ガスが雰囲気中に放出されるのが防止され るので、雰囲気が汚染されることはない。しかも、円筒状カバー(26)(30)が高透 磁率材料からなるので、磁気継手の性能の低下を防止できる。
【0024】 上記実施例においては、永久磁石として焼結磁石が用いられ、これが接着剤で 固定されているが、プラスチック磁石からなる永久磁石をねじで固定した場合に も同様な効果が得られる。
【0025】
【考案の効果】
この考案の回転体によれば、上述のように、円筒状カバーの働きにより塵埃な どの微粒子や、ガスなどが雰囲気中に放出されるのが防止されるので、この回転 体をクリーンルームや真空雰囲気中で使用したさいの雰囲気の汚染を防止できる 。
【0026】 しかも、円筒状カバーが高透磁率材料からなるので、回転体の磁気的な性能の 低下を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案による回転体を回転軸に適用した磁気
軸受装置を示す中間を省略した断面図である。
【図2】この考案による回転体を2つの継手部材に適用
した磁気継手の縦断面図である。
【図3】図2の磁気継手の横断面図である。
【符号の説明】
2 回転軸 11 ケイ素鋼板 15 円筒状カバー 20 第1継手部材 21 第2継手部材 24a 〜24d 永久磁石 28a 〜28d 永久磁石 26 円筒状カバー 30 円筒状カバー

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周面に磁性材製部材が配置されている回
    転体であって、磁性材製部材の周面が高透磁率材料から
    なる円筒状カバーで覆われている回転体。
JP10756191U 1991-09-19 1991-12-26 回転体 Withdrawn JPH0540621U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10756191U JPH0540621U (ja) 1991-09-19 1991-12-26 回転体

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3-75272 1991-09-19
JP7527291 1991-09-19
JP10756191U JPH0540621U (ja) 1991-09-19 1991-12-26 回転体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0540621U true JPH0540621U (ja) 1993-06-01

Family

ID=26416418

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10756191U Withdrawn JPH0540621U (ja) 1991-09-19 1991-12-26 回転体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0540621U (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006098500A1 (ja) * 2005-03-18 2006-09-21 Rigaku Corporation 磁気装置
JP2011047434A (ja) * 2009-08-26 2011-03-10 Mitsuboshi Belting Ltd プーリ構造体
JPWO2017158710A1 (ja) * 2016-03-15 2018-03-29 株式会社ナカダクリエイト フライホイール装置及び回転電機
JP2018078801A (ja) * 2018-02-07 2018-05-17 株式会社ナカダクリエイト 回転電機

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Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19960404