JP2000245116A - モータ - Google Patents

モータ

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JP2000245116A
JP2000245116A JP11045669A JP4566999A JP2000245116A JP 2000245116 A JP2000245116 A JP 2000245116A JP 11045669 A JP11045669 A JP 11045669A JP 4566999 A JP4566999 A JP 4566999A JP 2000245116 A JP2000245116 A JP 2000245116A
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堅志郎 岡本
Yoshio Fujii
義雄 藤居
Eiji Miyamoto
栄治 宮本
Masanobu Chuda
昌信 忠田
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  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストが安価で、しかも所望の磁気付勢
力を得ることができるモータを提供すること。 【解決手段】 静止部材2と、この静止部材2に対して
回転自在であるロータ4と、これら両者の間に介在され
た軸受手段6と、ロータ4に装着されたロータマグネッ
ト30と、静止部材2に装着されたステータ32とを具
備するモータ。ロータマグネット30はシート状ゴムマ
グネットから形成され、このゴムマグネットがロータ本
体14の周側壁24の内周面にリング状に取り付けられ
る。静止部材2には磁気付勢手段35が装着され、磁気
付勢手段35はフェライト系焼結マグネット38を備
え、この焼結マグネット38がロータ本体14の端壁2
6に対向して配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マグネットの磁気
作用によってロータ本体に軸線方向の磁気付勢力を付与
するモータに関する。
【0002】
【従来の技術】記録媒体(例えばCD−ROM)を回転
駆動するためのモータは、静止部材と、この静止部材に
軸受手段を介して回転自在に支持されたロータとを備
え、ロータにロータマグネットが装着され、このロータ
に対向して静止部材にステータが装着されている。ロー
タには、これと一体に回転するようにセンタリング部材
が取り付けられ、記録媒体はこのセンタリング部材によ
ってセンタリングされてロータに取り付けられる。
【0003】このようなモータでは、低コスト化を図る
ために多孔質金属から形成され内部に潤滑油を保持して
なる含油スリーブ軸受が、軸受手段として一般に使用さ
れるが、含油スリーブ軸受はロータとの接触面を摺接面
として使用するため、結果的にロータは静止部材に固定
されることなく軸支持されることとなる。そのためロー
タは回転時に浮上力等の作用で軸線方向に振動が発生す
るが、このような振動は記録媒体への読み書きエラーの
原因となる。それ故に、ロータマグネットの磁気的中心
とステータの磁気的中心とを軸線方向に幾分ずらし、ロ
ータマグネットとステータとの間に作用する磁気吸引力
によってロータを磁気付勢し、この磁気付勢力を利用し
てロータ及び記録媒体の振動の発生を抑えている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、記録媒体の回転
数の高速化に伴い、回転中に発生するロータ及び記録媒
体の軸線方向の振動も大きくなっている。このように振
動が大きくなると、この振動を抑えるためのバイアス力
も大きくする必要があり、その手段の一つとして磁気特
性の優れた材料、現在では希土類系マグネット(例えば
Nd−Fe−B系マグネット)を用いることが考えられ
る。
【0005】しかし、希土類マグネットを用いる場合、
マグネット材料自体が高価であるので、マグネットの価
格が高く、このようなマグネットを用いることはモータ
の高コスト化につながり、近年の低価格化の流れに充分
対応することができない。尚、このような問題は、CD
−ROM駆動用モータ以外の他の記録媒体(CD、M
O、DVD等)駆動用モータにも存在し、更には一般的
なDCモータ等にも存在する。本発明の目的は、製造コ
ストが安価で、ロータに所望の磁気付勢力を付与するこ
とができるモータを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、静止部材と、
この静止部材に対して回転自在であるロータと、前記静
止部材と前記ロータとの間に介在された軸受手段と、前
記ロータに装着されたロータマグネットと、前記ロータ
マグネットに対向して前記静止部材に装着されたステー
タとを具備するモータにおいて、前記ロータは、周側壁
及びこの周側壁の一端部に設けられた端壁を有する磁性
材製のカップ状ロータ本体を備えており、前記ロータマ
グネットはシート状ゴムマグネットから形成され、この
ゴムマグネットが前記ロータ本体の前記周側壁の内周面
にリング状に取り付けられ、前記静止部材には、前記ロ
ータ本体の前記端壁と対向し、前記ロータに対して軸線
方向に磁気付勢するためのフェライト系焼結マグネット
を備えた磁気付勢手段が装着されていることを特徴とす
る。
【0007】本発明に従えば、ロータマグネットがシー
ト状ゴムマグネットから形成されているので、ロータマ
グネットに関連して製造コストの低減を図ることができ
る。また、磁気付勢手段がフェライト系焼結マグネット
を備えているので、磁気付勢力を付与するマグネットに
関連しても製造コストを低減することができる。また、
焼結マグネットは寸法精度、特に面精度等が高いものを
容易に製造することができ、ロータ本体に対向するフェ
ライト系焼結マグネットの吸引面の面精度を高くするこ
とによって、磁気付勢手段とロータ本体との間に磁気的
なうねりが生じ、これによってロータの振動をより効果
的に抑えることができる。このような構成は、CD、C
D−ROM、MO、DVD等の駆動用モータ、更には一
般用のDCモータ等のモータにも適用することができ
る。また、本発明では、前記ロータマグネットはフェラ
イト系シート状ゴムマグネットから形成されていること
を特徴とする。
【0008】本発明に従えば、ロータマグネットがフェ
ライト系マグネットから形成されているので、このマグ
ネットに関連して、所望の磁気特性を確保しながらその
製造コストを一層低減することができる。
【0009】また、本発明では、前記静止部材は、ベー
スハウジングと、このベースハウジングに一方の端部が
装着され、内周部に軸受手段が配設される円筒状支持ス
リーブ壁とを備え、前記ロータは、前記端壁の略中心部
に取り付けられた回転軸を備え、前記回転軸は前記軸受
手段を介して前記支持スリーブ壁に回転自在に支持され
ており、前記支持スリーブ壁の他方の端部には、前記フ
ェライト系焼結マグネットが固着され、前記磁気付勢手
段の一部を構成する磁性材製のホルダが装着されている
ことを特徴とする。
【0010】本発明に従えば、静止部材の支持スリーブ
壁の他方の端部に磁性材製のホルダを介してフェライト
系焼結マグネットが装着されているので、このフェライ
ト系焼結マグネットをロータ本体に近接して配置するこ
とができ、比較的小さいマグネットでもっても、また磁
気特性が非常に優れてなくても大きい軸線方向の磁気付
勢力を得ることができる。更に、本発明では、前記フェ
ライト系焼結マグネットは軸線方向に単極着磁されてい
ることを特徴とする。
【0011】本発明に従えば、フェライト系焼結マグネ
ットは軸線方向に単極着磁されているので、この焼結マ
グネットの周方向の磁力が実質上均一となり、周方向の
磁気付勢力を一定にすることができる。また、単極着磁
であるので、回転時のうず電流の発生がなく、従って鉄
損が少なく、モータの駆動電流を小さくすることができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に従うモータの一実施形態について説明する。図1
は、本発明に従うモータの一実施形態を示す断面図であ
る。尚、以下の実施形態では、記録媒体としてのCD−
ROMを回転駆動するためのモータに適用して示すが、
その他の各種のモータにも適用することができる。
【0013】図1を参照して、図示のモータは、静止部
材2と、この静止部材2に対して回転自在であるロータ
4とを備え、静止部材2とロータ4との間に軸受手段6
が配設されている。静止部材2は円形プレート状のベー
スハウジング8を備えている。ベースハウジング8の略
中央部には円形の開口が形成され、この開口に、支持ス
リーブ壁として機能する支持スリーブ部材10の一端部
(基部側端部)が、例えばかしめの如き手段によって固
定され、支持スリーブ壁10の他端側はベースハウジン
グ8から実質上垂直上方に延びている。尚、この支持ス
リーブ部材10はベースハウジング8と一体的に形成す
ることもできる。
【0014】ロータ4はロータ本体14を備え、このロ
ータ本体14の回転軸16が軸受手段6を介して支持ス
リーブ壁10に回転自在に支持されている。この実施形
態では、軸受手段6は、ラジアルスリーブ軸受18とス
ラスト軸受片20との組み合わせから構成されている。
ラジアルスリーブ軸受18は、多孔質で内部に潤滑油を
含む含油スリーブ軸受から構成されている。このラジア
ルスリーブ軸受18は支持スリーブ部材10の内周面に
装着され、回転軸16の外周面に接触してこの回転軸1
6に作用するラジアル方向の負荷を支持する。また、ス
ラスト軸受片20は、耐摩耗性が大きくて滑り易い合成
樹脂製(又はセラミック製)軸受片から構成されてい
る。支持スリーブ部材10の一端部には閉塞キャップ2
2が、例えばかしめの如き手段によって固定され、この
閉塞キャップ22の内面側にスラスト軸受片20が装着
されている。このスラスト軸受片20は、回転軸16の
一端面(円弧状に突出している先端面)に接触して回転
軸16に作用するスラスト方向の負荷を支持する。この
実施形態では、軸受手段6としてラジアルスリーブ軸受
18とスラスト軸受片20との組み合わせを用いている
が、このような構成に代えて、ロータを非接触で支持す
る、ラジアル流体動圧軸受とスラスト流体動圧軸受との
組み合わせ等を採用することもできる。
【0015】ロータ本体14は鉄等の磁性材から形成さ
れ、円筒状の周側壁24と、この周側壁24の一端部
(図1において上端部)に設けられた端壁26とを有
し、その他端面(図1において下端面)が開放されたカ
ップ状である。端壁26の中央部には軸線方向(図1に
おいて上下方向)内方に突出する内環状突部28が設け
られ、この内環状突部28が回転軸16の他端部(図1
において上端部)に、例えば圧入の如き手段によって固
定され、回転軸16はロータ本体14と一体的に回転駆
動される。
【0016】ロータ本体14の周側壁24の内周面には
環状のロータマグネット30が装着され、このロータマ
グネット30に対向してその半径方内側にはステータ3
2が配設されている。ステータ32は、複数枚のコアプ
レートを積層することによって構成されるステータコア
34と、このステータコア34に所要の通りに巻かれた
コイル36から構成され、ステータコア34が支持スリ
ーブ部材10の外周面に装着されている。ロータマグネ
ット30及びそれに関連する構成については、後に詳述
する。
【0017】この実施形態では、図1に示す通り、ロー
タマグネット30及びステータ32はロータ本体14内
の下部空間に配置され、ロータ本体14内の上部空間に
はバランス手段37及び磁気付勢手段35が配置され、
磁気付勢手段35はフェライト系焼結マグネット38を
備えている。バランス手段37は、下方が開放されたリ
ング状のケース本体40を備え、このケース本体40が
ロータ本体14の周側壁24と端壁26との角部に装着
され、上記上部空間の外周部に配置されている。ケース
本体40の開口には、これを覆うようにカバー42が装
着され、ケース本体40及びカバー42によって規定さ
れる環状移動空間内に、バランス体としての複数個の鋼
球44が移動自在に配設されている。このようなバラン
ス手段37では、ロータ4が回転して危険速度を超え
る、即ちバランス体の回転振れによって生じる振動とモ
ータの一次振動周波数とが共振する所定速度を超える
と、バランス体は移動空間内における、重量アンバラン
スが生じている部位と対向する部位に移動し、このよう
に移動することによってロータ4の高速回転中の重量ア
ンバランスを解消する。
【0018】このバランス手段37に関連して、カバー
42の下面とロータマグネット30の上端面とが当接す
るように構成され、このように構成することによって、
ロータマグネット30のステータ32に対する軸線方向
の位置決めを正確に且つ容易に行うことができるととも
に、ケース本体40とカバー42とを接合するにあた
り、接着剤の使用を省略することができる。また、バラ
ンス手段37のケース本体40とこれに装着されるカバ
ー42は、実質上閉塞した環状移動空間を規定するの
で、ラジアルスリーブ軸受18から潤滑油等が飛散して
も、飛散した潤滑油等の環状移動空間内への流入を防止
することができ、重量アンバランスの補正精度を高精度
に維持することができる。
【0019】一方、磁気付与手段35のフェライト系焼
結マグネット38は、上記上部空間の内周部に配置され
ている。この実施形態では、磁気付与手段35は更に環
状のホルダ46を含み、このホルダ46が支持スリーブ
部材10の他端部(先端部)に装着されている。このホ
ルダ46は鉄等の磁性材から形成され、下端側に設けら
れた小径取付部48と、上端側に設けられた大径部50
と、小径取付部48及び大径部50を接続する接続支持
部52とを有し、小径取付部48が支持スリーブ部材1
0の外周面に装着されている。この実施形態では、上記
焼結マグネット38はリング状マグネットから形成さ
れ、上記大径部50の内側にて接続支持部52の上面に
(即ち、ロータ本体14の端壁26に対向する面)に取
り付けられている。このように構成することによって、
ロータ本体14の端壁26の内側に近接してこの上記焼
結マグネット38を配置することができ、このマグネッ
ト38による軸線方向(図1において上下方向)の磁気
付勢力を大きくすることができる。
【0020】磁気付勢手段35のマグネットをフェライ
ト系焼結マグネット38から構成することによって、次
の通りの効果が得られる。フェライト系マグネットは一
般的に製造コストが安価であり、従ってこのような材料
から形成することによって、磁気付勢手段35のマグネ
ットを安価に製造することができ、モータの製造コスト
の低減を図ることができる。また、焼結マグネットは一
般的に比較的容易に高精度に形成することができ、高い
面精度を得ることができる。磁気付勢手段35のマグネ
ットの、ロータ本体14の端壁26と対向する端面の面
精度が悪いと、マグネットのこの端面と上記端壁26と
の間隔が不均一となり、ロータ4の回転時に磁気的うね
りが生じ、ロータ4の回転振れの原因となる。これに対
し、焼結マグネット38から形成すると、このマグネッ
ト38の上記端面とロータ本体14の端壁26との間隔
が実質上均一となり、これによって上述したような磁気
的うねりの発生もほとんどなく、ロータ4を安定して回
転することができる。
【0021】フェライト系焼結マグネット38は、ま
た、軸線方向(図1において上下方向)に単極着磁する
ことが望ましい。即ち、この焼結マグネット38の一端
部(図1において上端部)が例えばN極(又はS極)
に、またその他端部(図1において下端部)がS極(又
はN極)になるように着磁するのが望ましい。このよに
着磁することによって、フェライト系焼結マグネット3
8の周方向の磁力が実質上均一となり、ロータ本体14
に周方向に均一な磁気付勢力を付与することができる。
また、単極着磁することによって、ロータ本体14を所
定方向に回転駆動してもうず電流が発生せず、従って鉄
損が少なく、モータの駆動電流、即ちコイル36に送給
する電流が小さくても大きい駆動トルクが得られ、これ
によってモータの消費電力を少なくすることができる。
【0022】尚、この形態では、フェライト系焼結マグ
ネット38をリング状の単一のものから形成している
が、必ずしもこのように形成する必要はなく、弧状のセ
グメントに形成し、これらセグメントを複数設けてリン
グ状となるようにようにしてもよく、この場合も、フェ
ライト系焼結マグネットの各セグメントを上記軸線方向
に単極着磁するのが望ましい。
【0023】回転軸16の他端部(上端部)は、ロータ
本体14の端壁26を貫通して外側に突出しており、こ
の突出端部にセンタリング手段56が装着されている。
センタリング手段56は、先端部がテーパ状に形成され
たセンタリング部材58を備えている。このセンタリン
グ部材58の先端面には環状凹部が設けられ、この環状
凹部内にリング状吸着マグネット60が装着されてい
る。また、センタリング部材58の外周部には、ロータ
本体14の端壁26に向けて延びる弾性保持部62が設
けられている。更に、ロータ本体14の端壁26の外周
部には、例えば弾性ゴムから形成されるリング状支持部
材64が装着されている。
【0024】このモータには、図示していないが、記録
媒体としてのCD−ROMが着脱自在に装着される。C
D−ROMの中央部には円形開口が形成されており、こ
の円形開口内にセンタリング手段56が位置付けられる
ことによって、装着するCD−ROMのセンタリングが
行われる。センタリングされたCD−ROMは支持部材
64上に載置され、その内周部は弾性保持部62によっ
て弾性的に保持され、更に、クランプ部材(図示せず)
が吸着マグネット60に磁気的に吸着されることによっ
て、クランプ部材とロータ本体14の端壁26との間に
クランプされ、ロータ本体14と一体的に回転駆動す
る。
【0025】このようなモータでは、コイル36に駆動
電流を供給すると、ステータコア34が磁化され、ステ
ータコア34とロータマグネット30との相互磁気作用
によってロータ4及びこれに装着されたCD−ROM
(図示せず)が所定方向に回転駆動される。このとき、
ロータ本体14の端壁26に対向してフェライト系焼結
マグネット38が位置するので、この焼結マグネット3
8は上記端壁26を磁気的に吸引し、この吸引力によっ
てロータ本体14には軸線方向下方への磁気付勢力が付
与され、かかる磁気付勢力によってロータ4の上下方向
の振動、びびり等の発生が抑えられる。
【0026】次いで、ロータマグネット30及びそれに
関連する構成について説明する。このロータマグネット
30はシート状ゴムマグネットから形成することが重要
である。シート状ゴムマグネットは一般的に製造コスト
が安価であり、従ってこのようなマグネットから形成す
ることによって、ロータマグネット30を安価に製造す
ることができ、モータの製造コストの低減を図ることが
できる。このロータマグネット30は、フェライト系ゴ
ムマグネットから形成するのが望ましく、このように構
成することによって、更にその製造コストを安価にする
ことができ、モータの更なるコストダウンを図ることが
できる。
【0027】シート状ゴムマグネットは、ロータ本体1
4の周側壁24の内周面にリング状となるように例えば
接着剤をを用いて取り付けられ、このように取り付けた
後、N極及びS極が周方向に交互に配置されるように着
磁され、このようにしてロータマグネット30が形成さ
れる。
【0028】このようなモータでは、磁気付勢力を付与
するための焼結マグネット38が設けられているので、
ロータマグネット30の軸線方向の磁気中心とステータ
32の軸線方向の磁気中心とを上記軸線方向にずらして
磁気付勢力を付与する必要はないが、より大きな軸線方
向の磁気付勢力を得るために上述した軸中心を軸線方向
に相互に幾分ずらすようにしてもよい。
【0029】以上、本発明に従うモータの一実施形態に
ついて説明したが、本発明はかかる実施形態に限定され
るものではなく、本発明の範囲を逸脱することなく種々
の変形乃至修正が可能である。
【0030】
【発明の効果】本発明の請求項1のモータによれば、ロ
ータマグネットに関連して製造コストの低減を図ること
ができる。また、磁気付勢手段のマグネットに関連して
も製造コストを低減することができる。更に、磁気付勢
手段のマグネットを焼結マグネットから形成することに
よって、その面精度を高めてロータの振動をより効果的
に抑えることができる。
【0031】また、本発明の請求項2のモータによれ
ば、ロータマグネットに関連して、所望の磁気特性を確
保しながらその製造コストを一層低減することができ
る。
【0032】また、本発明の請求項3のモータによれ
ば、磁気付勢手段のフェライト系焼結マグネットをロー
タ本体に近接して配置することができ、比較的小さいマ
グネットでもっても、また磁気特性が非常に優れてなく
ても大きい磁気付勢力を得ることができる。
【0033】更に、本発明の請求項4のモータによれ
ば、周方向の磁気付勢力を実質上均一にしてロータを安
定して回転駆動することができる。また、回転時のうず
電流の発生がなく、モータの駆動電流を小さくすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従うモータの一実施形態を示す断面図
である。
【符号の説明】
2 静止部材 4 ロータ 6 軸受手段 8 ベースハウジング 10 支持スリーブ部材 14 ロータ本体 16 回転軸 24 周側壁 26 端壁 30 ロータマグネット 32 ステータ 35 磁気付勢手段 37 バランス手段 38 フェライト系焼結マグネット 46 ホルダ 56 センタリング手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 栄治 滋賀県愛知郡愛知川町中宿248 日本電産 株式会社滋賀技術開発センター内 (72)発明者 忠田 昌信 滋賀県愛知郡愛知川町中宿248 日本電産 株式会社滋賀技術開発センター内 Fターム(参考) 5H002 AA02 AB06 AB07 AC06 AE08 5H622 AA03 CA01 CA05 CB03 CB05 CB06 DD01 PP05 PP19 QB02 QB05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静止部材と、この静止部材に対して回転
    自在であるロータと、前記静止部材と前記ロータとの間
    に介在された軸受手段と、前記ロータに装着されたロー
    タマグネットと、前記ロータマグネットに対向して前記
    静止部材に装着されたステータとを具備するモータにお
    いて、 前記ロータは、周側壁及びこの周側壁の一端部に設けら
    れた端壁を有する磁性材製のカップ状ロータ本体を備え
    ており、 前記ロータマグネットはシート状ゴムマグネットから形
    成され、このゴムマグネットが前記ロータ本体の前記周
    側壁の内周面にリング状に取り付けられ、 前記静止部材には、前記ロータ本体の前記端壁と対向
    し、前記ロータに対して軸線方向に磁気付勢するための
    フェライト系焼結マグネットを備えた磁気付勢手段が装
    着されていることを特徴とするモータ。
  2. 【請求項2】 前記ロータマグネットはフェライト系シ
    ート状ゴムマグネットから形成されていることを特徴と
    する請求項1記載のモータ。
  3. 【請求項3】 前記静止部材は、ベースハウジングと、
    このベースハウジングに一方の端部が装着され、内周部
    に軸受手段が配設される円筒状支持スリーブ壁とを備
    え、前記ロータは、前記端壁の略中心部に取り付けられ
    た回転軸を備え、前記回転軸は前記軸受手段を介して前
    記支持スリーブ壁に回転自在に支持されており、前記支
    持スリーブ壁の他方の端部には、前記フェライト系焼結
    マグネットが固着され、前記磁気付勢手段の一部を構成
    する磁性材製のホルダが装着されていることを特徴とす
    る請求項1又は2記載のモータ。
  4. 【請求項4】 前記フェライト系焼結マグネットは軸線
    方向に単極着磁されていることを特徴とする請求項1〜
    3のいずれかに記載のモータ。
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US6661131B2 (en) 2001-02-28 2003-12-09 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Motor and apparatus using the same motor
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CN109889005A (zh) * 2017-12-06 2019-06-14 日本电产株式会社 外转子型的马达

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