JPH054036U - 電流検出装置 - Google Patents

電流検出装置

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JPH054036U
JPH054036U JP5204791U JP5204791U JPH054036U JP H054036 U JPH054036 U JP H054036U JP 5204791 U JP5204791 U JP 5204791U JP 5204791 U JP5204791 U JP 5204791U JP H054036 U JPH054036 U JP H054036U
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修一 本多
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 コイルやコアを排除することによって、小型
で加工性が良い安価な電流検出装置を提供する。 【構成】 プリント基板22上に平板状の電流経路23
を蒸着し、この電流経路23の上に強磁性薄膜磁気抵抗
素子を含む磁気抵抗素子部25を設置する。電流経路2
3に被検出電流が流されると、その被検出電流の大きさ
に追従して強磁性薄膜磁気抵抗素子の電気抵抗が変化す
るので、この電気抵抗値を検出することによって電流経
路23に流される被検出電流の大きさが検出できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、強磁性薄膜磁気抵抗素子を用いて電流の検出を行う電流検出装置の 改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気抵抗素子は、外部磁界の強弱によって磁気抵抗素子内の内部抵抗が変化す る現象を利用したもので、ホール素子と同様磁電変換素子の一種である。しかし ながら、ホール素子に比べて扱い易く、アレイなどの復号化が容易となっている ため、広い分野で実用化され、いずれも幅広く使われている。
【0003】 このような磁気抵抗素子には、半導体磁気抵抗素子と強磁性薄膜磁気抵抗素子 とがあり、半導体磁気抵抗素子は正の磁気特性を有しており、一方強磁性薄膜磁 気抵抗素子は負の磁気特性を有している。すなわち、半導体磁気抵抗素子は磁界 を加えると素子の内部抵抗は増加するのに対し、強磁性薄膜磁気抵抗素子におい ては磁界をかけると素子の内部抵抗が減少する。
【0004】 ここで、半導体磁気抵抗素子に用いられる代表的な素材としてはインジウムア ンチモン(InSb)やインジウム砒素(InAs)などがあり、強磁性薄膜磁 気抵抗素子に用いられる代表的な素材としてはパーマロイ(Ni−Fe)やニッ ケルコバルト(Ni−Co)などがある。
【0005】 ところで、このような磁気抵抗素子は、外部の磁界の変化に対して比較的忠実 に素子の内部抵抗が変化するために、電流を検出するための電流検出器にも用い られている。すなわち、電流が導体中を流れるとその電流の方向と垂直方向に磁 界が発生し、しかもこの磁界の強度は流れた電流の量に比例するので、電流が流 れることによって生じた磁界の強さを磁気抵抗素子の電気抵抗値として検出する ことによって、導体に通じられた電流の量を検出することが可能となる。
【0006】 ここで、図4には、磁気抵抗素子を用いて電流の検出を行う従来からの電流検 出器の構成が示されている。
【0007】 この従来装置は、電流が通じられる端子11A及び11Bと、端子11Aから 11Bに流される電流量の検出情報の入出力などを行う端子11X,11Y,1 1Z,11Wを有している。そして、端子11A及び11Bには導線13が接続 されており、この導線13はコイル部15においてコイルを構成している。さら に、このようにして構成されたコイル部15にはコア17が貫通されており、こ のコア17に設けられた開口部には磁気抵抗素子18が設置されている。そして 、IC増幅器19の入出力端子は、端子11X,11Y,11Z,11Wにそれ ぞれ接続されており、これらの端子からIC増幅器19において処理された信号 を得ることができる。
【0008】 このような構成を有する従来装置においては、端子11Aから11Bに流され た被検出電流がコイル部15とコア17の作用によって電磁変換されて、該被検 出電流の大きさに追従した強さの磁界を形成する。そして、コア17の開口部に 設けられている磁気抵抗素子18の電気抵抗は、コア17の周囲に構成される磁 界の強さに追従して変化するので、磁気抵抗素子18の電気抵抗を検出すれば、 端子11Aから11Bに流された電流の大きさが検出できるようになっている。 このために、磁気抵抗素子18には常に定電圧が印加されており、磁気抵抗素 子18における電圧の大きさを検出して電気抵抗の大きさを検出することによっ て、端子11Aから11Bに流された被検出電流の大きさを検出するようになっ ている。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】
ここで、以上のような従来装置においては、 (1)被検出電流によって発生する磁界を強めるため、コイル部15においては数 100ターンもの巻線をしてコイルを作る必要があり、このためコイル,コア及 び磁気抵抗素子が主たる検出部を構成してしまい、装置全体が大型化してしまう とともに高周波特性が劣化する (2)コイル,コア及び磁気抵抗素子それぞれの位置精度及び加工精度及び固定方 法が重要であるため、加工性及び価格の点で難があることに加え、製造後におい ても振動や衝撃に弱い (3)コアとして使用できる素材が限られている などの問題があった。
【0010】 本考案は以上の課題を鑑みてなされたものであり、コイルやコアを用いた構成 を排除することによって、加工性及び精度及び強度の優れた実用的な電流検出装 置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
以上のような課題を解決するために、本考案に係る電流検出装置においては、 表面に所定の回路パターンが形成されたプリント回路基板と、前記プリント回路 基板上に印刷されるとともに前記両端子間に接続され被検出電流が流される平板 状の電流経路と、前記平板状の電流経路上に設置され強磁性薄膜磁気抵抗素子を 内蔵している電流検出素子と、を含むことを特徴とする。
【0012】
【作用】
以上のような構成を有する本考案の電流検出装置においては、平板状の電流経 路に被検出電流が流されると、該電流経路の周囲に被検出電流の大きさに追従し た強さの磁界が発生する。
【0013】 すると、電流検出素子内に設置されている強磁性薄膜磁気抵抗素子の電気抵抗 が、前記電流経路の周囲に発生した磁界の強度に追従して変化するので、この強 磁性薄膜磁気抵抗素子の電気抵抗を検出することによって、該電流経路に流れる 被検出電流の大きさを検出することができる。
【0014】
【実施例】
図1は、本考案に係る電流検出装置の一実施例の構成を示した図である。この うち図1(a)は本実施例の外観図であり、図1(b)は本実施例における強磁 性薄膜磁気抵抗素子の配置を示した図である。
【0015】 本実施例において特徴的なことは、プリント基板22上に平板状の電流経路2 3を有し、この平板状の電流経路23上に強磁性薄膜磁気抵抗素子23が設置さ れていることである。
【0016】 すなわち本実施例に係る電流検出装置においては、端子21A,21B及び端 子21X,21Y,21Z,21Wがプリント基板22上に設置されており、端 子21A及び21Bが電流経路23と接続されている。そして、電流経路23上 には磁気抵抗素子部25が設置されており、磁気抵抗素子部25からの情報は増 幅IC27において増幅されるようになっている。ここで、図1に示されている ように、電流経路23は平板状に構成されており、実施例においては、スクリン 印刷、エッチング、スパッタや蒸着によってプリント基板22上にパターンとし て形成されている。
【0017】 ところで、強磁性薄膜磁気抵抗素子は、設定された方向と平行な磁場に対して 大きく感応し、これと垂直な磁場に対してはあまり感応しない。従って、図1( b)に示されるように互いに直交するように強磁性薄膜磁気抵抗素子が配置され た場合には、電流経路23に電流が流される場合に電気抵抗が大きく変化する素 子と変化しない素子とが設定されることになる。
【0018】 すなわち、図1(b)において電流経路23に被検出電流が流されると、電流 経路23と直行する方向に磁場が発生するために、電流経路23と平行方向に感 磁パターンが配置された強磁性薄膜磁気抵抗素子32及び33は、感磁パターン と垂直の方向の磁場を受けることとなり、従って、電流経路23に被検出電流が 流されると強磁性薄膜磁気抵抗素子32及び33の電気抵抗は減少する。これに 対して、電流経路23に対し感磁パターンが垂直方向に配置された強磁性薄膜磁 気抵抗素子31及び34は、電流経路23に被検出電流が流されると、これによ り感磁パターンと平行方向に磁場がかかることになるので、これらの電気抵抗は 殆ど変化しない。
【0019】 ここで、図2は本実施例の電流検出装置の機能構成を示すブロック図である。 本実施例においては、端子21Xと端子21Yは定電圧源に接続されており、 端子21Zはアースされている。そして、強磁性薄膜磁気抵抗素子31,32, 33,34はブリッジを構成しており、このブリッジの端子30A,30B,3 0C,30Dの内の端子30Cが端子21Zを介してアースされている。このた め、±0Vを中心として+方向と−方向に増幅できるようになっている。そして 、端子21Wからの電圧の出力を検出することによって、電流経路23に流され る被検出電流の大きさが検出できるようになっている。
【0020】 なお、実施例において、端子21Xは定電圧安定化回路35に接続され、また 、上述のように強磁性薄膜磁気抵抗素子31,32,33,34はブリッジを構 成しているために、素子のバラツキなどによる誤差の防止や温度補償が行われる ようになっている。
【0021】 図2において、点線で示される磁気抵抗素子部25の中に収容されている強磁 性薄膜磁気抵抗素子31,32,33,34の内の32と33の電気抵抗が、電 流経路23に電流が流されることによって減少する。そして、強磁性薄膜磁気抵 抗素子31と32の間の端子30Bと強磁性薄膜磁気抵抗素子33と34の間の 端子30Dが差動増幅器37に接続されており、これら両端子間の電位差の差動 増幅が行われるようになっている。
【0022】 ここで、電流経路23に被検出電流が流れていない場合には、センサ部25内 の各強磁性薄膜磁気抵抗素子の電気抵抗に変化は生じないため、端子30C〜端 子30D間と端子30C〜30B間の電位差は一定である。しかしながら、電流 経路23に被検出電流が流されると、強磁性薄膜磁気抵抗素子32と33の電気 抵抗が下がるため、端子30C〜端子30D間の電位差と端子30C〜30B間 の電位差に差が生じるようになる。そして、このようにして生じた電位差の大き さは電流経路23に通じられる電流の量に追従している。この電位差の差動増幅 値を端子21Wにおいて検出することによって、電流経路23に流された被検出 電流の大きさが検出できるようになっている。
【0023】 このようにして構成された本実施例に係る電流検出装置の特性は、図3に示さ れる通りであり、電流経路23に流される被検出電流に対応して安定した情報を 端子21Wから提供できていることがわかる。
【0024】 なお、本実施例においては、磁気抵抗素子部25は3mm角のものとし、電流 経路はこの大きさに合せて幅3mm、厚さ10μmのものとした。このような本 装置では、電流経路23には100mA〜200mAもの電流を流すことが可能 である。しかしながら、このような装置は、上記のような大きさに限られること なく、いかなる大きさのものを用いても可能であり、一般的には10μm程度の 厚さで数mmの幅があれば数Aの電流を流すことが可能である。
【0025】 また、プリント基板に用いられる素材はプラスチック、セラミック、ガラスな どのあらゆる絶縁物質を用いることが可能である。一方、本実施例においては、 電流経路23は銅をプリント基板22上にリスリン印刷して、この上に半田コー ティングを行うことによって電流経路23を構成しているが、電流経路23の素 材としてはアルミニウムや銅などを始めとしてあらゆる導電性物質を用いること が可能である。
【0026】
【考案の効果】
以上のように構成された本考案の電流検出装置においては、磁気抵抗素子に磁 界を加える手段としてプリント基板上に電流経路を形成してあるので、外部磁界 を印加するための手段が不要となり、小型で安価な電流検出装置を提供できるよ うになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係る電流検出装置の構成を
示した図である。
【図2】図1に示される電流検出装置の機能構成を示し
たブロック図である。
【図3】本実施例に係る電流検出装置の出力電圧特性図
である。
【図4】従来の電流検出装置の構成を示した図である。
【符号の説明】
23 電流経路 25 磁気抵抗素子部 22 プリント基板 31,32,33,34 強磁性薄膜磁気抵抗素子

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】表面に所定の回路パターンが形成されたプ
    リント回路基板と、 前記プリント回路基板上に印刷されるとともに前記両端
    子間に接続され、被検出電流が流される平板状の電流経
    路と、 前記平板状の電流経路上に設置され、強磁性薄膜磁気抵
    抗素子を内蔵した電流検出素子と、を含むことを特徴と
    する電流検出装置。
JP1991052047U 1991-07-05 1991-07-05 電流検出装置 Expired - Lifetime JP2559474Y2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010243232A (ja) * 2009-04-02 2010-10-28 Panasonic Corp 電流センサ
JP2013047610A (ja) * 2011-08-28 2013-03-07 Denso Corp 磁気平衡式電流センサ

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01105178A (ja) * 1987-07-07 1989-04-21 Nippon Denso Co Ltd 電流検出器

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