JPH0540337Y2 - - Google Patents

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JPH0540337Y2
JPH0540337Y2 JP15931588U JP15931588U JPH0540337Y2 JP H0540337 Y2 JPH0540337 Y2 JP H0540337Y2 JP 15931588 U JP15931588 U JP 15931588U JP 15931588 U JP15931588 U JP 15931588U JP H0540337 Y2 JPH0540337 Y2 JP H0540337Y2
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steel plate
brake pad
brake
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案はブレーキパツド用シムに関し、特
に、長期間に渡つてデイスクブレーキの鳴き防止
を図ることのできるブレーキパツド用シムに関す
るものである。
〔従来技術および解決しようとする課題〕
一般に、ブレーキパツド用シムを用いるデイス
クブレーキは第5図および第6図に示すように構
成されている。
すなわち、キヤリパ21の内部に、デイスクロ
ータ22が位置するとともに、このデイスクロー
タ22の内側にブレーキパツド23が、また外側
にブレーキパツド24がそれぞれデイスクロータ
22を押圧可能に配設されている。
そして、前記ブレーキパツド23の内側および
ブレーキパツド24の外側にそれぞれブレーキパ
ツド用シム25,26が設けられ、内側のブレー
キパツド用シム25にはピストン27が、また、
外側のブレーキパツド用シム26にはキヤリパ2
1のアーム28がそれぞれ位置している。
上記のように構成されているデイスクブレーキ
にあつては、前記ピストン27およびアーム28
は、ブレーキ油29の充填状態に応じて、前記両
ブレーキパツド用シム25,26を介して前記両
ブレーキパツド23,24を押圧可能であり、両
ブレーキパツド23,24が押圧された場合には
それらでデイスクロータ22の回転を停止するよ
うになつている。
上記のように構成されているデイスクブレーキ
にあつては、ブレーキパツド用シム25,26
は、一般的に、鋼板にゴムを接着したものを用い
るとともに、ブレーキパツド23,24との間に
グリースを封入する構造のものが知られている
が、グリースが汚水等によつて流されてしまうた
めに、ブレーキパツド用シムとしての初期の制振
性能が短時間で保持できなくなつてしまい、ま
た、鳴きが発生する際には多数の周波成分を含ん
でいるために、鳴き防止性能が初期より充分でな
くなつてしまうという問題点を有していた。
この考案は前記のような従来のもののもつ問題
点を解決して、長期間に渡つて封入したグリース
等が存在するようにしてブレーキパツド用シムと
しての制振性能を長時間に渡つて保持でき、さら
に、鳴き防止性能を向上させることのできるブレ
ーキパツド用シムを提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するためにこの考案は、デイ
スクロータの側面に位置するブレーキパツドと、
ピストンとの間に設けられ、ブレーキパツドの振
動がピストンに伝達されるのを減衰するブレーキ
パツド用シムであつて、このブレーキパツド用シ
ムは前記ブレーキパツドに、それとの間に間隔を
おいて取付けられる平形鋼板と、前記ブレーキパ
ツドと平形鋼板との間隙に封入されるグリース等
の粘性流体と、前記ブレーキパツドと平形鋼板と
の間にそれらの間隔を保持するように設けられる
波形鋼板とを具えた構成を有している。
〔作用〕
この考案は上記の手段を採用したことにより、
ブレーキパツドをデイスクロータに押圧する際
に、波形鋼板がブレーキパツドに当接し、しか
も、波形方向がデイスクロータの回転方向を向い
ているとともに、グリース等の粘性流体が封入さ
れているので、制振性能が向上して鳴き防止が図
れ、また、グリース等の流体が流れる恐れが少な
いので長時間に渡つて初期の制振性能を保持する
ことができることとなる。
〔実施例〕
以下、図面に示すこの考案の実施例について説
明する。
第1図および第2図にはこの考案によるブレー
キパツド用シムの実施例が示されており、このブ
レーキパツド用シム1は、全体が略方形状をな
し、ブレーキパツド2に所定の間隔をおいて取付
けられる平形鋼板3と、ブレーキパツド2と平形
鋼板3とを前記間隔に保持するように設けられる
凹凸部が鋭利な波形鋼板である波形ラバーコーテ
イング鋼板4とを有し、前記平形鋼板3と波形ラ
バーコーテイング鋼板4との間は固定してもしな
くても良く、さらに、前記ブレーキパツド2と波
形ラバーコーテイング鋼板4との間、および平形
鋼板3と波形ラバーコーテイング鋼板4との間に
はグリース等の粘性流体5が充填されており、前
記波形ラバーコーテイング鋼板4は、第2図に示
すように波形鋼板6の両面に薄いゴム膜7,7を
接着することで形成されている。
上記のように構成されているブレーキパツド用
シム1を第5図に示すデイスクブレーキに、デイ
スクロータ22の回転方向が第1図および第2図
の左右方向となるように取付ける。
そして、デイスクロータ22の回転を停止する
場合に、ブレーキパツド用シム1を、その平形鋼
板3側から押圧してブレーキパツド2をデイスク
ロータ22に押圧当接すると、この時、ブレーキ
パツド2にはデイスクロータ22の回転方向の力
が作用する。
この場合、デイスクロータ22の回転方向は、
第1図および第2図の左右方向であり、この方向
は、前記ブレーキパツド用シム1の波形ラバーコ
ーテイング鋼板4の波方向であり、しかも、ブレ
ーキパツド2と波形ラバーコーテイング鋼板4と
の間、および波形ラバーコーテイング鋼板4と平
形鋼板3との間にはグリース等の粘性流体5が充
填されているので、制振性が良くて鳴き防止特性
が向上し、さらに、前記グリース等の粘性流体5
を封入しているので、初期の状態が長時間に渡つ
て保持できるものである。なお、実施例のものに
あつては、波形鋼板として両面にゴムがコーテイ
ングされた波形ラバーコーテイング鋼板4を使用
したので、この波形ラバーコーテイング鋼板4自
体のゴムが発揮する減衰効果も加わるので制振性
が高められるとともに、鳴き防止特性が高められ
る。
第3図および第4図にはこの考案によるブレー
キパツド用シムの他の実施例が示されていて、こ
の実施例に示すものは前記実施例に示すものと波
形ラバーコーテイング鋼板の形状が異なつている
だけで他の部分は同一である。
すなわち、全体の形状が略方形状をなし、ブレ
ーキパツド12に所定の間隔をおいて取付けられ
る平形鋼板13と、ブレーキパツド12と平形鋼
板13とを前記間隔に保持するように設けられる
凹凸部が湾曲状の波形鋼板である波形ラバーコー
テイング鋼板14とを有し、前記平形鋼板13と
波形ラバーコーテイング鋼板14との間は固定し
てもしなくても良く、さらに、前記ブレーキパツ
ド12と波形ラバーコーテイング鋼板14との
間、および平形鋼板13と波形ラバーコーテイン
グ鋼板14との間にはグリース等の粘性流体15
が充填されており、前記波形ラバーコーテイング
鋼板14は、波形鋼板16の両面に薄いゴム膜1
7,17を接着することで形成されている。
そして、前記実施例と同様に、デイスクブレー
キに、デイスクロータ22の回転方向が第3図お
よび第4図の左右方向となるように取付ける。
そして、デイスクロータ22の回転を停止する
場合に、ブレーキパツド用シム11を、その平形
鋼板13側から押圧してブレーキパツド12をデ
イスクロータ22に押圧当接すると、この時、ブ
レーキパツド12にはデイスクロータ22の回転
方向の力が作用する。
この場合、デイスクロータ22の回転方向は、
第3図および第4図の左右方向であり、この方向
は、前記ブレーキパツド用シム11の波形ラバー
コーテイング鋼板14の波方向であり、しかも、
ブレーキパツド12と波形ラバーコーテイング鋼
板14との間、および波形ラバーコーテイング鋼
板14と平形鋼板13との間にはグリース等の粘
性流体15が充填されているので、制振性が良く
て鳴き防止特性が向上し、さらに、前記グリース
等の粘性流体は封入されていて流れ出ることがな
いので、初期の状態が長期間に渡つて保持できる
ものである。なお、前記実施例のものにあつて
は、波形鋼板として両面にゴムがコーテイングさ
れた波形ラバーコーテイング鋼板14を使用した
ので、この波形ラバーコーテイング鋼板14自体
のゴムが発揮する減衰効果も加わるので制振性が
高められるとともに、鳴き防止特性が高められ
る。
そして、前記実施例に示すものと波形ラバーコ
ーテイング鋼板14の形状が異なつているので前
記実施例に示すものと振動の周波数帯域を異なら
せることができ、その振動に対する鳴き防止特性
を得ることができるものである。
したがつて、振動の周波数に応じて波形ラバー
コーテイング鋼板の波形状を変更することで、所
望の周波数帯域の制振性を得ることができて鳴き
を防止することができるものである。
〔考案の効果〕
この考案は前記のように、デイスクロータの側
面に位置するブレーキパツドと、ハウジングとの
間に設けられ、ブレーキパツドの振動がピストン
に伝達されるのを減衰するブレーキパツド用シム
であつて、前記ブレーキパツド用シムを、前記ブ
レーキパツドに、それとの間に間隔をおいて取付
けられる平形鋼板と、前記ブレーキパツドと平形
鋼板との間隙に封入されるグリース等の粘性流体
と、前記ブレーキパツドと平形鋼板との間にそれ
らの間隔を保持するように設けられる波形鋼板と
で構成したので、ブレーキパツドをデイスクロー
タに押圧当接した時に、波形鋼板がブレーキパツ
ドの変形に追従し易くなるとともに、封入されて
いるグリース等の粘性流体によつて鳴き防止性が
向上し、しかも、グリース等の粘性流体の封入量
を多くできるとともに、封入されたグリース等の
粘性流体が流れ出ることなく長期間に渡つて位置
しているので初期の制振性能を長時間に渡つて保
持することができ、また、前記波形ラバーコーテ
イング鋼板の波形状を異ならせることにより、所
望の振動の周波数帯域に合わせることができて鳴
きの防止特性を向上させることができるなどのす
ぐれた効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はこの考案によるブレーキ
パツド用シムの実施例を示し、第1図は全体概略
図、第2図は波形ラバーコーテイング鋼板の拡大
図、第3図および第4図はこの考案によるブレー
キパツド用シムの他の実施例を示し、第3図は全
体概略図、第4図は波形ラバーコーテイング鋼板
の拡大図、第5図および第6図は一般的なデイス
クブレーキを示す概略図である。 1,11,25,26……ブレーキパツド用シ
ム、2,12,23,24……ブレーキパツド、
3,13……平形鋼板、4,14……波形ラバー
コーテイング鋼板、5,15……粘性流体、6,
16……波形鋼板、7,17……ゴム膜、21…
…キヤリパ、22……デイスクロータ、27……
ピストン、28……アーム、29……ブレーキ
油。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. デイスクロータ22の側面に位置するブレーキ
    パツド2,12と、ピストン27との間に設けら
    れ、ブレーキパツド2,12の振動がピストン2
    7に伝達されるのを減衰するブレーキパツド用シ
    ム1,11であつて、該ブレーキパツド用シム
    1,11は、前記ブレーキパツド2,12に、そ
    れ2,12との間に間隔をおいて取付けられる平
    形鋼板3,13と、前記ブレーキパツド2,12
    と平形鋼板3,13との間隙に封入されるグリー
    ス等の粘性流体5,15と、前記ブレーキパツド
    2,12と平形鋼板3,13との間にそれらの間
    隔を保持するように設けられる波形鋼板4,14
    とを具えたことを特徴とするブレーキパツド用シ
    ム。
JP15931588U 1988-12-07 1988-12-07 Expired - Lifetime JPH0540337Y2 (ja)

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