JPH0539941A - 空気調和機 - Google Patents

空気調和機

Info

Publication number
JPH0539941A
JPH0539941A JP4010140A JP1014092A JPH0539941A JP H0539941 A JPH0539941 A JP H0539941A JP 4010140 A JP4010140 A JP 4010140A JP 1014092 A JP1014092 A JP 1014092A JP H0539941 A JPH0539941 A JP H0539941A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compressor
started
air conditioner
heat source
pump
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP4010140A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07117279B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Nunokawa
廣之 布川
Mitsuo Seyama
光男 瀬山
Masaki Saito
昌己 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP4010140A priority Critical patent/JPH07117279B2/ja
Publication of JPH0539941A publication Critical patent/JPH0539941A/ja
Publication of JPH07117279B2 publication Critical patent/JPH07117279B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Air Conditioning Control Device (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】冷媒回路と温水回路とを備え、冷房運転を冷媒
回路で行い、暖房運転を温水回路で行い、除湿運転を冷
媒回路と温水回路とを同時に運転して行う際、空気調和
機が停止している状態から除湿運転を開始する時に圧縮
機1、熱源機9、ポンプ14、送風装置7、8などの同
時起動による起動電流の増加を防止する。 【構成】除湿運転を開始する際は、制御器でまず圧縮機
1の起動を行い、所定時間を経過した後に熱源機9、ポ
ンプ14、送風装置7、8を起動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は暖房運転に温水回路を用
い、冷房運転に冷媒回路を用い、除湿運転に温水回路と
冷媒回路とを用いる空気調和機に於て、特にこの空気調
和機を一般家庭に取りつけた際の各機器の順次起動に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の空気調和機としては、実公昭56
−12532号公報に記載されているように、圧縮機を
用いた冷媒回路とバーナを用いた温水回路とを用いたも
のが示され、暖房運転は温水回路を用いて行い、冷房運
転は冷媒回路を用いて行うものが記載されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の技術
による空気調和機では、特に暖房運転の際バーナを用い
て一定温度に制御された温水を室内ユニットの熱交換器
にポンプで循環させると共に、送風装置を用いてこの熱
交換器で加熱された調和空気を室内に供給するものであ
ったが、この空気調和機は、暖房運転の際、室温が設定
値になればバーナの運転を停止しさせるものであった。
さらに、この様に構成されたものは温水回路と冷媒回路
とを同時に運転すれば除湿運転が行えるものであった。
【0004】一般家庭では夫々の屋内配線の最大電流容
量は30Aであり、瞬間電流容量(圧縮機などの起動電
流の最大値)は45A以下に規制されている(尚、ブレ
ーカの作動は20Aに設定されている)。
【0005】この屋内配線に従来に示すような空気調和
機を接続した場合、圧縮機、熱源機などの空気調和機を
構成する全ての機器は同じ屋内配線に接続されるのが空
気調和機の設置工事面や配線工事面の簡単化から一般的
であった。
【0006】このような場合、空気調和機の運転を除湿
運転から開始すると圧縮機、送風装置、熱源機、ポンプ
などの機器が同時に起動を開始し、前記屋内配線に流れ
る起動電流の総和(例えば圧縮機の起動電流が38A、
ポンプの起動電流が7A、熱源機のバーナーファンの起
動電流が3A、送風装置(2台)の起動電流が8Aなど
の総和)が45Aの最大値を越え、屋内配線が加熱され
て火災などを起こす恐れがあった。特に、冷媒回路の圧
力バランスや外気温度の影響などで圧縮機の起動に時間
がかかるようなときはこの起動電流が流れる時間が長く
なり一層危険が増すものであった。また、ブレーカが除
湿運転の開始毎に作動してしまうこともあった。
【0007】このため、空気調和機の電源を200V系
にするか、屋内配線を複数用いる配線工事を行うか、圧
縮機や熱源機の能力を小さくして起動時の最大電流を低
くするか、さらには除湿運転を行わないようにするなど
の対策が考えられていたが、いずれも一般家庭用には工
事面や能力面で問題が残るものであった。
【0008】本発明はこのような問題点に対して、空気
調和機が除湿運転から行われても屋内配線に流れる起動
電流を低く押さえることができる空気調和機を提供する
ものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は圧縮機、凝縮
器、減圧装置、蒸発器を順次冷媒配管で環状に接続した
冷媒回路及び熱源機、ポンプ、熱交換器を順次温水配管
で環状に接続した温水回路を有し、冷房運転の際は冷媒
回路の蒸発器で冷却された調和空気を送風装置を用いて
室内に供給し、暖房運転の際は温水回路の熱交換器で加
熱された調和空気を送風装置を用いて室内に供給し、除
湿運転の際は冷媒回路の蒸発器で冷却された調和空気を
温水回路の熱交換器で再加熱した後送風装置で室内に供
給するように成した空気調和機において、圧縮機、送風
装置、熱源機、ポンプ等を同じ電源に接続すると共に、
空気調和機の運転を除湿運転から開始する際に、まず圧
縮機を起動させ、次いで所定時間後に送風装置、熱源
機、ポンプを起動させる制御器を備えたものである。
【0010】
【作用】このように構成された本発明の空気調和機で
は、冷媒回路と温水回路とを同時に運転させる除湿運転
を開始させる際に、圧縮機、熱源機、送風装置、ポンプ
を順次起動させて屋内配線に流れる起動電流の最大値を
低くすることができる。
【0011】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は本発明による空気調和機の概略構成図であ
り、図中1は圧縮機、2は凝縮器、3は減圧装置、4は
蒸発器であり、これらの機器を冷媒配管で環状に接続し
て冷媒回路を構成している。6、7は夫々送風装置であ
り、凝縮器2、蒸発器4へ送風を行うものである。この
冷媒回路は圧縮機を運転することによって蒸発器で吸熱
した熱を凝縮器から放熱する。すなわち、送風装置6、
7を運転することによって室内へ供給する空気を蒸発器
で冷却することができるものである。
【0012】8は熱交換器であり、制御弁12、13を
介して給湯配管10、11に接続されている。この給湯
配管10、11は熱源機9に接続され温水が常に循環し
ているものである。従って、制御弁12、13が開けば
ポンプ14を運転することにより、熱源機9で加熱され
た温水は給湯配管10、11を介して実線矢印の方向に
熱交換器3を循環する。すなわち、温水回路が形成され
るものである。
【0013】制御弁12、13は開度が変えられる流量
可変弁であり、開度が変わることによって温水回路、す
なわち、熱交換器8に流れる温水の量を変えることがで
きる。制御弁12、13の開度は制御信号に応じて全閉
から全開まで31段階に変えられる。この開度は制御信
号を1回与える(1ステップ)毎に1段階開度が変わる
ものである。またこの制御弁の開度の変更は通常所定時
間毎(例えば4分毎)に行われる。
【0014】このような制御弁としては、ステップモー
タを用いたものがよい。ステップモータを用いることに
よって、弁の開度と段階(ステップ)とが一致するので
制御弁からのフイ−ドバックを得ることなく正確に弁の
開度を設定することができる。さらにステップモータで
は夫々の段階から開度を変更する際のトルクが一定なの
で、特に制御弁が全閉あたりにあるときの開度変更が正
確に行えるものである。尚、ステップモータを用いず励
磁コイルに通電する電流で弁の開度を制御しようとした
場合、全閉付近では通電電流が小さくなって弁の開閉ト
ルクが温水の循環圧力以下になる場合があり、弁の開度
変更ができなくなる場合があった。
【0015】15は制御器であり、制御弁12、13へ
の制御信号の出力、や圧縮機1、送風機6、7、熱源機
9、ポンプ14の運転を制御する。これらの機器の制御
は温度センサ20の検出した室温TR及び設定器16で
設定された設定値に基づいて制御される。
【0016】従って、冷房運転を行う際は圧縮機1、送
風装置6、7を運転し、制御弁12、13を閉じれば蒸
発器4で冷却された調和空気を室内に供給して冷房運転
を行うことができる。暖房運転を行う際は熱源機9、ポ
ンプ14、送風装置7を運転すると共に制御弁12、1
3を開けば熱交換器で加熱された調和空気を室内に供給
して暖房運転を行うことができる。尚、この時圧縮機
1、送風装置6は停止している。
【0017】除湿運転を行うときは、前記した暖房運転
と冷房運転を同時に行えば、蒸発器4で冷却された調和
空気を熱交換器7で再加熱することによって行われる。
送風装置7で供給される調和空気は、室温と同じ温度で
あり、蒸発器4で1度冷却されることによって、水分が
凝縮して取り除かれているので、除湿された空気になっ
ている。
【0018】制御器15は上記の冷房運転、暖房運転、
除湿運転に加えて次の制御を行っている。
【0019】除湿運転時に送風装置7による送風量を
ほぼ弱風に制御する。
【0020】除湿運転時の制御弁12、13の開閉範
囲を圧縮機1を運転している際の蒸発器4の冷房能力を
打ち消す暖房能力が熱交換器8から得られる開度以下に
規制する。
【0021】室内温度TRの変化によって空気調和機
の運転モードが暖房運転から除湿運転に切り変わった
際、圧縮機1が運転を開始したら制御弁12、13を一
定ステップ(例えば10ステップ)開く(制御弁12、
13を開く方向に制御信号を10回出力する。)。
【0022】室内温度TRの変化によって空気調和機
の運転モードが冷房運転から除湿運転に切り変わった
際、熱源機9が運転を開始したら制御弁12、13を一
定ステップ(例えば5ステップ)開く(制御弁12、1
3を開く方向に制御信号を5回出力する。)。
【0023】空気調和機の運転開始時の運転モードが
除湿運転の際は、まず圧縮機1の起動を行い、所定時間
(圧縮機1の起動が終了する時間、例えば10秒程度)
後、熱源機9、ポンプ14、送風装置6、7を起動す
る。
【0024】図2は図1に示した空気調和機の室内ユニ
ット(主に蒸発器4、送風装置7、熱交換器8、制御弁
12、13を収納している)17を壁18に取りつけた
状態を示す概略断面図である。この図において、19は
単一の放熱器であり、蒸発器4用の管と熱交換器8用の
管とを同一の放熱板に挿入して一体に構成している。
【0025】従って、この放熱部19の風上側には蒸発
器部(蒸発器4)が形成され、風下側には熱交換器部
(熱交換器8)が形成されている。
【0026】温度センサ20は室温TRを検出できるよ
うに放熱器19の1次側に取りつけられている。尚、2
1は放熱器19の2次側の温度を検出できるように取り
つけられた温度センサである。
【0027】また、22は室内空気の吸い込み口、23
はエア−フイルタ−、24は調和空気の吹出し風向を変
える風向変更用のフラップであり、調和空気の吹出口2
6に設けられている。
【0028】図3は制御器15の主な動作を示すフロー
チャートである。このフローチャートにおいてまずステ
ップS0、ステップS1で室温TRが、TS−1>TRの
関係を満たすか、TS+2≦TRの関係を満たすか、また
はTS+2>TR≧TS−1の関係を満たすかの判断を行
う。TS+2≦TRの関係を満たす時は冷房運転が行われ
れ、TS−1>TRの関係を満たす時は暖房運転が行わ
れ、TS+2>TR≧TS−1の関係を満たす時は除湿運
転が行われる。
【0029】ステップS1の条件を満たすときはステッ
プS3へ進み冷房運転が行われる。すなわち、圧縮機
1、送風装置6、7が運転され、制御弁12、13は全
閉になる。この時送風機7の送風量は利用者の好みによ
って任意に設定される。この冷房運転はステップS4で
TS=TRになる(室温と設定値とが等しくなる)まで行
われる。尚、熱源機9、ポンプ14は停止している。
【0030】ステップS4でTS=TRが判断されると、
ステップS5を経てステップS6〜ステップS9の除湿
運転が開始される。ステップS5では冷房運転で閉じて
いた制御弁12、13に制御信号を5回送り制御弁1
2、13を全閉から5段階まで強制的に開く(弁開度補
正手段)。
【0031】除湿運転はまずステップS6で圧縮機1、
熱源機9を運転させると共に送風装置7、8を運転さ
せ、送風装置7の送風量を弱風量に設定する。この時、
圧縮機1、熱源機9、送風装置7、8、ポンプ14の運
転がいずれも行われていないときは図4のフローチャ−
トに示す順次起動を行う。除湿運転を開始するとまずス
テップS41で圧縮機1が運転しているか否か(冷房運
転を行っていたか否か)の判断を行い、ステップS41
の条件を満たすときはステップS42へ進む。ステップ
S42では熱源機9及びポンプ14を起動させて除湿運
転を開始する。この後、図3に示すステップS6へ進み
除湿運転を継続する。
【0032】ステップS41の条件を満たさないときは
ステップS43で熱源機9が運転しているか否か(暖房
運転を行っていたか否か)の判断を行う。ステップS4
3の条件を満たす時はステップS44へ進む。ステップ
S44では圧縮機1と送付装置7、8、を起動させて除
湿運転を開始させる。この後、図3に示すステップS6
へ進み除湿運転を継続する。
【0033】ステップS41、ステップS43のいずれ
の条件も満たさないとき(空気調和機が停止してくると
き)はステップS45へ進む。ステップS45ではまず
圧縮機1の起動を行い、ステップS46で所定時間(圧
縮機1の起動が終了する時間、例えば10秒程度)の計
時を行う。この計時が終了した後、熱源機9、ポンプ1
4、送風装置6、7を起動させる。この後、図3に示す
ステップS6へ進み除湿運転を継続する。
【0034】このように、圧縮機1の起動が終了して圧
縮機1の起動電流がなくなり圧縮機1が運転電流で通常
運転を行っているときに、熱源機9やポンプ14や送風
装置7、8を起動してこれらの機器の起動電流が流れて
も屋内配線に流れる電流が45Aを越えることはない。
例えば、運転電流が7A、起動電流が38Aである出力
650Wの圧縮機1、運転電流が1A、起動電流が7A
のポンプ14、運転電流が0.6A、起動電流が3Aの
バーナーファンを搭載した熱源機9、運転電流が0.5
A、起動電流が4Aの送風装置7、運転電流が0.6
A、起動電流が4Aの送風装置8を用いた場合、圧縮機
1の起動時は38Aの電流が流れるが、圧縮機1に運転
電流(7A)が流れているときに残りの機器を同時に起
動しても、起動時の最大電流は25A(=7A+7A+
3A+4A+4A)となり、屋内配線の最大電流容量を
越えることはない。
【0035】次に図3のフローチャートに於て、ステッ
プS7で室温TRと設定値TSとから制御信号を制御弁1
2、13に出力するか否かの判断を行う。例えば制御信
号を出力するか否かは、「TS>TRの時は制御弁12、
13を開く方の制御信号を出力し、TS<TRの時は制御
弁12、13を閉じるの制御信号を出力し、TS=TRの
時は制御信号を出力しない。」のように制御する。尚、
このステップS7は4分毎に行われるものである。
【0036】次にステップS8、ステップS9によって
制御弁12、13の開度(ステップ数)が20段階を越
えないように規制している。この20段階は蒸発器によ
る冷房能力と熱交換器による暖房能力とがほぼバランス
する開度である。
【0037】このように、空気調和機の運転モードが冷
房運転から除湿運転に変わる際には4分の周期を待たず
に制御弁12、13の開度が5段階開かれるので、除湿
運転による調和空気の温度を速く室温に近付けることが
できるものである。すなわち、制御弁の12、13の開
度は室温の変化に基づいて変えられるので、除湿運転を
開始しても室温が低下するまでは制御弁12、13の開
度は変化しない。さらに制御弁12、13の開度変更は
制御弁12、13の寿命を考慮して4分毎に設定されて
いるので除湿運転が開始してから4分間は制御弁12、
13の開度は変化しない。制御弁12、13の開度が増
加しないと冷媒回路による冷却能力と温水回路による加
熱能力とがバランスせず室内には、除湿運転を行ってい
るにも係わらずしばらくの間は冷風が供給され続けるこ
とになるので、本発明ではステップS5を設けて強制的
に制御弁12、13を5ステップを開いて、空気調和機
の運転が冷房運転から除湿運転に変わった後の吐出空気
の冷風感を防止しているものである。
【0038】また、除湿運転では送風装置7の送風量が
弱風に設定されるので、室内から吸い込んだ空気の蒸発
器を通過する時間を長くすることができ、この空気の温
度を十分にさげることができる。すなわち、空気中の水
分の凝縮を十分に行うことができ、除湿能力が向上する
ものである。
【0039】このような除湿運転は、ステップS1、ス
テップS2で室温TRがTS+2>TR≧15の間にあるこ
とが判断されている間行われる。すなわち、除湿運転中
にステップS1の条件を満たせば冷房運転が再開され、
除湿運転中にステップS2の条件を満たせば暖房運転が
再開される。
【0040】ステップS0の条件を満たすときはステッ
プS10へ進み暖房運転が行われる。すなわち、圧縮機
1、送風装置6が停止して、ポンプ14、熱源機9、送
風装置7を運転して、制御弁12、13を開く。この時
送風機7の送風量は利用者の好みによって任意に設定さ
れる。ステップS11で前記したステップS7と同様な
判断を行い制御弁12、13を制御する制御信号を出力
する。この暖房運転はステップS12でTS=TRになる
(室温と設定値とが等しくなる)まで行われる。
【0041】ステップS12でTS=TRが判断される
と、ステップS13を経て前記したようなステップS6
〜ステップS9の除湿運転が開始される。ステップS1
3では暖房運転で制御した制御弁12、13に制御信号
を10回送り制御弁12、13を現在の開度から10段
階開く。
【0042】このように、空気調和機の運転モードが暖
房運転から除湿運転に変わる際には4分の周期を待たず
に制御弁12、13の開度が10段階開かれるので、除
湿運転による調和空気の温度を速く室温に近付けること
ができるものである。すなわち、暖房運転から除湿運転
に変わる場合は室温がほぼ設定値になっているので制御
弁12、13の開度はほぼ0(全閉)に近くなってい
る。この状態で除湿運転を開始すると、冷房運転から除
湿運転に変わるときと同様に室内には冷風が吐出される
ことになるが、本発明ではステップS13を設けて強制
的に制御弁12、13を10ステップを開いて、空気調
和機の運転が暖房運転から除湿運転に変わった後の吐出
空気の冷風感を防止しているものである。
【0043】尚、空気調和機の運転が暖房運転から除湿
運転に変わるような時期は春先や梅雨時期の始まりの時
期であり、利用者にとって除湿運転で冷風が吹き出すの
は極めて不快感があるものである。従って、本発明のス
テップS13では、空気調和機の運転が冷房運転から除
湿運転に変わるときよりも制御弁12、13が強制的に
開かれる開度を大きくして暖め気味の除湿運転が開始さ
せるように設定している。
【0044】図4は空気調和機が冷房運転、すなわちス
テップS1の条件を満たす状態から運転を開始した際の
変化を示す説明図である。この図ではまず、冷房運転が
TR=TSになるまで行われる。この冷房運転を行ってい
る間は制御弁12、13は全閉状態にある。次いで除湿
運転(ドライ運転)が開始されるときは、まず制御弁1
2、13が強制的に5段階開き、熱源機9の運転を開始
し、送風装置7を弱風で運転する。以後4分毎に室温と
設定値とに基づいて制御弁12、13の開度を変更す
る。この除湿運転は室温が低下してTR<15になるま
で続けられる。室温がTR<15になると暖房運転が開
始される。次いで室温がTR=TSになると除湿運転が再
開され、室温がTS+2≦TRになると冷房運転が再開され
る。
【0045】図5は空気調和機が暖房運転、すなわちス
テップS0の条件を満たす状態から運転を開始した際の
変化を示す説明図である。この図ではまず、暖房運転が
TR=TSになるまで行われる。この暖房運転は熱源機
9、ポンプ14が運転され室温と設定値とに基づいて制
御弁12、13の開度が4分毎に変更されている。次い
で除湿運転が開始されるときには、制御弁12、13を
強制的に10段階現在の弁開度から開き、冷媒回路の運
転を開始し、送風装置7を弱風で運転する。以後4分毎
に室温と設定値とに基づいて制御弁12、13の開度を
変更する。この除湿運転は室温が低下してTS+2≦TRに
なるまで続けられる。室温がTS+2≦TRになると冷房運
転が開始される。次いで室温がTR=TSになると除湿運
転が再開され、室温がTR<15になると冷房運転が再
開される。
【0046】
【発明の効果】このように構成された空気調和機では暖
房運転を行う温水回路と、冷房運転を行う冷媒回路とを
有し、温水回路と冷媒回路とを同時に運転して除湿運転
を行う際に、制御器でまず起動電流が最大の圧縮機を起
動した後、所定時間を経過してから熱源機、ポンプ、送
風装置など他の機器の起動を行うので、これらの機器を
全て同じ屋内配線に接続しても、機器の起動時に流れる
起動電流が屋内配線の電流容量を越えることを防止する
ことができる。
【0047】従って、屋内配線の加熱による発火や、起
動電流の増加による電圧降下を防止することができるも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による空気調和機の概略構成説明図であ
る。
【図2】図1に示した空気調和機の室内ユニットを壁に
取りつけた状態の概略断面図である。
【図3】本発明の空気調和機の主な動作を示すフローチ
ャートである。
【図4】本発明の空気調和機の除湿運転開始時の機器の
起動順番を示すフローチャートである。
【図5】冷房運転から開始される場合の室内温度と制御
弁との関係を示す説明図である。
【図6】暖房運転から開始される場合の室内温度と制御
弁との関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 圧縮機 2 凝縮器 3 減圧装置 4 蒸発器 5 冷媒配管 7 送風装置 8 熱交換器 9 熱源機 10 給湯配管 11 給湯配管 12 制御弁 13 制御弁 14 ポンプ 15 制御器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機、凝縮器、減圧装置、蒸発器を順次
    冷媒配管で環状に接続した冷媒回路及び熱源機、ポン
    プ、熱交換器を順次温水配管で環状に接続した温水回路
    を有し、冷房運転の際は冷媒回路の蒸発器で冷却された
    調和空気を送風装置を用いて室内に供給し、暖房運転の
    際は温水回路の熱交換器で加熱された調和空気を送風装
    置を用いて室内に供給し、除湿運転の際は冷媒回路の蒸
    発器で冷却された調和空気を温水回路の熱交換器で再加
    熱した後送風装置で室内に供給するように成した空気調
    和機において、圧縮機、送風装置、熱源機、ポンプ等を
    同じ電源に接続すると共に、空気調和機の運転を除湿運
    転から開始する際に、まず圧縮機を起動させ、次いで所
    定時間後に送風装置、熱源機、ポンプを起動させる制御
    器を備えたことを特徴とする空気調和機の制御装置。
JP4010140A 1992-01-23 1992-01-23 空気調和機 Expired - Fee Related JPH07117279B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4010140A JPH07117279B2 (ja) 1992-01-23 1992-01-23 空気調和機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4010140A JPH07117279B2 (ja) 1992-01-23 1992-01-23 空気調和機

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63255648A Division JPH0810072B2 (ja) 1988-10-11 1988-10-11 空気調和機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0539941A true JPH0539941A (ja) 1993-02-19
JPH07117279B2 JPH07117279B2 (ja) 1995-12-18

Family

ID=11741979

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4010140A Expired - Fee Related JPH07117279B2 (ja) 1992-01-23 1992-01-23 空気調和機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07117279B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61187699A (ja) * 1985-02-12 1986-08-21 ウエスチングハウス エレクトリック コ−ポレ−ション 低レベル放射性廃棄物の容器集合体

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61187699A (ja) * 1985-02-12 1986-08-21 ウエスチングハウス エレクトリック コ−ポレ−ション 低レベル放射性廃棄物の容器集合体

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07117279B2 (ja) 1995-12-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7726140B2 (en) System and method for using hot gas re-heat for humidity control
JP3194652B2 (ja) 空気調和機
JP4074422B2 (ja) 空調機とその制御方法
JP3143195B2 (ja) 空気調和装置
JPH10141730A (ja) 熱交換換気装置
JPH0539941A (ja) 空気調和機
KR100393777B1 (ko) 공기 조화기의 제습 운전 제어 방법
JP2003262427A (ja) エンジン駆動式システムの換気制御装置
JP4236347B2 (ja) 空気調和機
JP2001254985A (ja) 空気調和機
JP3380384B2 (ja) 空気調和機の制御装置
JP4242979B2 (ja) 空気調和機
JPH06344764A (ja) 車両用空気調和装置
JP2001280667A (ja) 空気調和機
JP2001235238A (ja) ヒートポンプ式空調装置
JP2001133016A (ja) 空気調和機の制御装置
JPH0539940A (ja) 空気調和機
JPH11173635A (ja) 暖房システム
KR0140567B1 (ko) 냉/난방 겸용 에어컨의 실내/외 팬 제어방법
JPH07286737A (ja) 空気調和機
JP2000035224A (ja) 空気調和機及びそれを用いた温水回路
JP4510964B2 (ja) 空気調和機の制御装置
JPH0810072B2 (ja) 空気調和機
JPH0539939A (ja) 空気調和機
JP2001065952A (ja) 空気調和機の制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees