JP2001133016A - 空気調和機の制御装置 - Google Patents

空気調和機の制御装置

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JP2001133016A
JP2001133016A JP31388599A JP31388599A JP2001133016A JP 2001133016 A JP2001133016 A JP 2001133016A JP 31388599 A JP31388599 A JP 31388599A JP 31388599 A JP31388599 A JP 31388599A JP 2001133016 A JP2001133016 A JP 2001133016A
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compressor
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 凍結防止が作動する温度を下げ、空気調和機
の運転範囲を広げる。 【構成】冷凍サイクルを有し蒸発器6で冷却された空気
の送風量を連続的に増減させて除湿効果を得る第1の運
転モード及び蒸発器6で冷却された空気と凝縮器7で加
熱された空気とを混合した後被調和室へ供給して除湿効
果を得る第2の運転モードとを選択して制御する空気調
和機の制御装置において、凍結防止動作が作動する第2
の運転モードの際の設定値をそれぞれ第1の運転モード
の際の設定値より大きく変更するものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、除湿機能を有する
空気調和機における蒸発器の凍結防止に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の空気調和機の凍結防止としては特
開平7−4727号公報に記載されているようなものが
あった。この公報に記載されたものは、能力可変型の圧
縮機、蒸発器、減圧装置、凝縮器を用いて構成された冷
凍サイクルにおいて、蒸発器の温度を検出するセンサを
設け、このセンサの検出温度が予め設定した第1の値を
下回った際に圧縮機の運転能力を下げ、この後、検出温
度が第1の値を上回ってから第1の値より高い第2の値
を上回るまで圧縮機の運転能力の増加を禁止させるもの
であった。
【0003】このように構成することにより、蒸発器を
凍結させることなく圧縮機の運転範囲を拡げることがで
きるものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の技術
では、単に蒸発器の温度に基づいて凍結を抑制するもの
であり、まだ圧縮機の運転範囲の拡大に余地があるもの
であった。
【0005】本発明は、蒸発器と凝縮器とを近くに設け
た場合に圧縮機の運転範囲を拡大できる空気調和機を提
供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、運転能力可変
型の圧縮機、凝縮器、減圧装置、蒸発器を冷媒配管を用
いて環状に接続した冷凍サイクルを有し蒸発器で冷却さ
れた空気を被調和室に供給する送風装置の送風量を連続
的に増減させて被調和室の除湿効果を得る第1の運転モ
ード及び蒸発器で冷却された空気と凝縮器で加熱された
空気とを混合した後被調和室へ供給してこの被調和室の
除湿効果を得る第2の運転モードとを選択して制御する
空気調和機の制御装置において、蒸発器の温度が第1の
設定値より小さい時に圧縮機の運転を停止する停止制御
部と、蒸発器の温度が第1の設定値より大きく第2の設
定値(>第1の設定値)より小さい時に圧縮機の運転能
力を減らす減少制御部と、蒸発器の温度が第2の設定値
より大きく第3の設定値(>第2の設定値)より小さく
かつ圧縮機の運転能力が増加中の時に圧縮機の運転能力
の増加を禁止する増加禁止部と、第1の運転モードの際
の第1の設定値乃至第3の設定値をそれぞれ第2の運転
モードの際の第1の設定値乃至第3の設定値より大きく
変更する設定値変更部とを備えるものである。
【0007】さらに、設定値変更部は第1の運転モード
の際の第1の設定値乃至第3の設定値より第2の運転モ
ードの際の第1の設定値乃至第3の設定値を1度〜3度
範囲で変更するものである。
【0008】さらに、設定値変更部は第1の運転モード
の際の第1の設定値乃至第3の設定値と第2の運転モー
ドの際の第1の設定値乃至第3の設定値の差が第2の設
定値で最も大きくするものである。
【0009】また本発明は、運転能力可変型の圧縮機、
凝縮器、減圧装置、蒸発器を冷媒配管を用いて環状に接
続した冷凍サイクルを有し前記蒸発器で冷却された空気
を被調和室に供給する送風装置の送風量を連続的に増減
させて前記被調和室の除湿効果を得る第1の運転モード
及び前記蒸発器で冷却された空気と前記凝縮器で加熱さ
れた空気とを混合した後前記被調和室へ供給してこの被
調和室の除湿効果を得る第2の運転モードとを選択して
制御する空気調和機の制御装置において、前記蒸発器の
温度と設定値とに基づいて前記蒸発器の凍結防止を行う
制御部を設けると共に、前記設定値を第1の運転モード
と第2の運転モードとで異ならせるものである。
【0010】さらに、第1の運転モードで用いる設定値
を第2の運転モードで用いる設定値より高くするもので
ある。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を図面に基づ
いて説明する。図1は冷媒回路図であり、1は運転能力
可変型の圧縮機、2は四方切換弁、3は室外側熱交換
器、4a、4bは絞り量が制御信号に応じて任意に調整
できる電動膨張弁(減圧装置)、5はストレーナー、
6、7は2分割された室内側熱交換器、8はアキュムレ
ーターであり、図に示すように冷媒配管で環状に接続さ
れ冷凍サイクルを構成している。
【0012】圧縮機1の運転能力は所定の範囲内で被調
和室(室内)の空調負荷とバランスする大きさに至るよ
うに自動制御されるものであり、たとえは、室内の温度
と設定温度との温度偏差eとこの温度偏差eの変化分△
eとを所定周期毎に求め、これらeと△eとの値からフ
ァジー演算を行って運転能力の補正値を求める。次いで
現在の運転能力にこの補正値を加算した値を新たな運転
能力として設定する方法などがあるが、圧縮機1の運転
能力の設定はこの方法に限るものではなく、単に温度偏
差eのみから求めるなど他の方法を用いても良い。
【0013】室内熱交換器6、7は電動膨張弁4bを介
して直列に接続されており、電動膨張弁4bが全開状態
にあるときは、室内熱交換器6、7は実質的に一体にな
るものである。
【0014】電動膨張弁4aを全開状態にし、電動膨張
弁4bの絞り量(減圧量)を調節すると室内熱交換器
6、7を凝縮器、蒸発器(又は冷媒の循環方向を反対に
した際には蒸発器、凝縮器)として作用させることがで
き、除湿運転が可能になるものである。
【0015】尚、9、10はマフラー(消音器)であ
り、11は室外熱交換器用の送風装置(プロペラファ
ン)、12は室内熱交換器用の送風装置(クロスフロー
ファン)である。この送風装置12はモータにDCブラ
シレスモータを用い送風量がほぼリニアに可変できるよ
うに構成されている。
【0016】四方切換弁2の状態が実線で示す状態(図
示の状態)にあり、電動膨張弁4bが全開の時は、圧縮
機1から吐出された高温高圧の冷媒はマフラー9、四方
切換弁2を経て室外側熱交換器3で凝縮し、電動膨張弁
4a、ストレーナー5を経て室内熱交換器6、7で蒸発
した後、マフラー10、四方切換弁2、アキュムレータ
8を経て再び圧縮機1へ吸い込まれるところの実線矢印
で示される冷凍サイクルを循環する。
【0017】このとき室内熱交換器6、7で冷媒が蒸発
することによって冷房運転(冷房モード)が行われ、冷
却された空気は送風装置12によって被調和室へ供給さ
れるものである。
【0018】さらにこのとき送風装置12の送風量を周
期的に増減させる第1の運転モード、すなわち、冷風を
被調和室に供給する冷房効果と冷風の供給をほぼ停止近
くまで低下させて冷房効果を中断させる運転を行い、冷
房運転による被調和室の温度上昇を防止しながら、実質
的に室温を低下させず冷房運転による除湿を有効にする
運転を行うものである。
【0019】また、電動膨張弁4aを全開状態にし、送
風装置11を止めて電動膨張弁4bの開度(絞り量)を
調整すると圧縮機1から吐出された冷媒は室内側熱交換
器6で凝縮し、室内熱交換器7で蒸発する。従って、送
風装置12によって室内側熱交換器6で加熱された空気
と室内側熱交換器7で冷却された空気とが混合されて被
調和室に供給されるので、室内熱交換器7で除湿される
と共に電動膨張弁4bで絞り量が制御され吐出空気の温
度が制御された空気が被調和室に供給される。
【0020】すなわち、第2の運転モードによる除湿運
転が行われ、電動膨張弁4bの絞り量を調節して冷やし
気味の除湿運転、暖め気味の除湿運転が行えるものであ
る。
【0021】四方切換弁2の状態が点線で示す状態にあ
るときは、圧縮機1から吐出された高温高圧の冷媒はマ
フラー9、四方切換弁2、マフラー10を経て室内側熱
交換器6、7で凝縮し、ストレーナー6、電動膨張弁4
aを経て室外熱交換器3で蒸発した後、四方切換弁2、
アキュムレーター8を経て再び圧縮機1へ吸い込まれる
ところの点線矢印で示される冷凍サイクルを循環する。
【0022】このとき室内熱交換器6、7で冷媒が凝縮
することによって暖房運転が行われ、加熱された空気は
送風装置12によって被調和室へ供給されるものであ
る。
【0023】図2は空気調和機の室内ユニット(室内熱
交換6、7を搭載するユニット)に設けられる制御回路
の概略ブロック図である。
【0024】この図において、21は100Vの交流電
力が供給されるプラグであり、100Vの商用交流電源
に接続されている。この交流電力はスイッチ22を介し
て電源回路23に供給されている。
【0025】24は電流ヒューズ、25は整流回路、2
6はモータ電源、27は制御用電源、28はシリアル電
源であり、これらの構成要素が電源回路23を構成して
いる。
【0026】電流ヒューズ24は電源回路23に供給さ
れる電流が所定電流以上になった際に溶断して回路の保
護を図るものであり、整流回路25は電流ヒューズ24
を介して得られる交流電力を全波整流し、モータ電源回
路(スイッチング電源回路)26は送風装置12を構成
するファンモータ(DCセンサレスモータ)29の駆動
電源を生成するものであって、後記するマイコンからの
信号に基づいてスイッチング波形のONデューティを制
御しDC12V〜DC48Vの間で出力電圧を可変す
る。
【0027】制御用電源27は制御部30の駆動電源
(DC5V)を生成し安定化させるものであり、シリア
ル電源28は室外ユニット(室外側熱交換器3を搭載す
る)へ送信する信号(四方切換弁2の切換信号、圧縮機
1の運転能力の設定値など)を室外ユニットへ供給する
交流電力と共通線を共用させるための回路である。
【0028】31は端子板であり、1番端子、2番端
子、3番端子が樹脂製の端子台に設けられていると共
に、所定の温度以上で溶断して回路を開く温度ヒューズ
32がこの端子台の温度、すなわち端子板31の温度を
検知できるように取り付けられている。
【0029】端子板31の1番端子とプラグ21との間
にはパワーリレー36の常開接片37が介在され、マイ
コン33の出力(ドライバーの図示は省略)で常開接片
37を閉じ、端子板31から室外側ユニットへ出力され
る交流電力を制御している。
【0030】端子板31の2番端子はプラグ21に接続
されると共に、3番端子(信号出力用の端子)との共通
線になっている。
【0031】3番端子はマイコン33から出力される信
号をシリアル回路28a、シリアル電源28を介して出
力する端子である。
【0032】尚、端子板31の1番端子〜3番端子は後
記する図3の室外ユニットに搭載される電気回路の端子
板に同じ端子番号同士がつながるように接続されるもの
である。
【0033】温度ヒューズ32はパワーリレー36の駆
動ラインに挿入され、端子板31の温度が上昇した際に
パワーリレー36への通電を遮断し常開接片37を開い
て室外ユニットへの交流電力の供給を遮断するものであ
る。
【0034】39はワイヤレスのリモートコントローラ
であり、空気調和機の運転制御や設定値の設定など種々
の設定及び機能の選択をスイッチの操作に基づいて行う
ものであり、その操作信号が表示基板40に設けらた受
信回路に向けて送信される。
【0035】マイコン33はこの操作信号を受信し空気
調和機の運転制御を行うものである。尚、表示基板40
には空気調和機の運転状態(冷房/暖房/ドライ等の運
転モードや設定値、室温など)が表示される。
【0036】41はスイッチ基板であり、スイッチ22
や試運転操作のスイッチなどサービスにかかるスイッチ
が設けられている。
【0037】42は外部ロムであり、マイコン33の初
期設定値を格納している。
【0038】43、44は室内の温度を検出する温度セ
ンサ、及び室内熱交換器6の温度を検出する温度センサ
であり、マイコン33のA/D入力端子に接続される。
マイコン33はこれら検出された温度に基づいて空気調
和機の運転を制御するものである。
【0039】45は室内の湿度を検出する湿度センサで
あり、マイコン33のA/D入力端子に接続され、マイ
コン33はこれら検出された温度や湿度に基づいて空気
調和機の運転を制御するものである。
【0040】46は電動膨張弁4bの開度を変えるステ
ップモータであり、マイコン33からの信号に応答して
電動膨張弁4bの開度を変えるものである。
【0041】47はモータ駆動回路であり、スイッチン
グ素子を3相ブリッジ状に結線したインバータ回路を有
し、DCセンサレスモータを用いた場合はこのインバー
タ回路の出力をファンモータ29の回転子の回転位置に
合わせて切り換えるものである。インバータ回路の出力
を切り換える信号はマイコン33が回転子の回転位置か
ら判断して出力し、このファンモータ29の回転数はモ
ーター電源26から出力される直流電圧の電圧によって
制御される。
【0042】電動膨張弁4a、4bは内蔵された駆動部
(ステップモータなど)によって冷媒の絞り量が制御さ
れるものであり、絞り量はマイコン33から出力される
信号に応じて任意に制御される。また電動膨張弁4a,
4bはいずれか一方が制御対象になっているときは、残
りが全開状態になるものである。電動膨張弁4a、4b
は蒸発器として作用する熱交換器の温度が一定になるよ
うに制御される。
【0043】図3は室外ユニットに搭載される制御回路
の概略を示すブロック図であり、端子板51の端子番号
を同じくして図2に示す端子板31に接続されるもので
ある。
【0044】この図において、52は電源回路であり、
端子板51の1番端子、2番端子を介して得られる室内
ユニットからの100Vの交流電力を倍電圧整流し平滑
するものであり、バリスタ、ノイズフィルター、リアク
タ、電流ヒューズ等が付加されている。
【0045】この電源回路52から出力される直流電力
は、スイッチング素子を3相ブリッジ状に結線したイン
バータ回路53へ出力されて、PWM理論に基づく疑似
正弦波の3相交流(圧縮機1が誘導電動機を用いている
場合)または、回転子の回転位置を判断しこの回転位置
に対応する通電パターンで固定子巻線を通電する方式
(圧縮機1が直流ブラシレスモータを用いている場合)
に変換された後、圧縮機1へ供給される。
【0046】従って、いずれも圧縮機1の回転数を変え
て圧縮機1の運転能力を制御することができるものであ
る。
【0047】55はマイコンであり制御部54を成して
いる。マイコン55は端子板51の3番端子及びシリア
ル回路56を介して室内ユニットのマイコン33から受
信する制御信号に基づき、上記動作による圧縮機1の運
転能力(回転数)を制御し、さらに四方切換弁2の切換
や送風装置11(プロペラファンを駆動するファンモー
タ)を制御し、電流検出回路57に接続されるCT(電
流検出器)58の検出する電流値が所定値を越えないよ
うに圧縮機1の運転能力を制御し、圧縮機1の温度を検
出する温度センサ59の温度が所定値を越えないように
圧縮機1の運転能力を制御するものである。
【0048】60は外気の温度を検出する外気温センサ
であり、このセンサの検出した外気温は室内ユニットの
マイコン33へシリアル回路56を介して送信されるも
のである。
【0049】尚、61は室外熱交換器の温度を検出する
温度センサであり、62は制御用の直流電力を生成する
スイッチング電源である。
【0050】以上のように構成された空気調和機では室
内ユニットのマイコン33に格納されたプログラムに基
づいてそれぞれの機器の運転を制御するものである。
【0051】図4は室内ユニットの熱交換器の凍結防止
の動作を示すフローチャートであり、メインプログラム
の一部を構成するサブルーチンである。
【0052】図5を用いて概略を説明すると、第1の運
転モードの際に蒸発器として作用する熱交換器6の温度
が低下し、8度〜6度の範囲に入ったら(圧縮機1の運
転能力を増加する信号が室内ユニットから出されている
時)、まず圧縮機1の運転能力の増加を禁止する。この
禁止にも係わらず熱交換器6の温度が低下し続けて、6
度〜2度の範囲に入ったら圧縮機3の運転能力を低下さ
せる補正を行う。
【0053】また熱交換器6の温度が2度以下に成った
ときは、圧縮機1の運転を停止させるものである。
【0054】このとき、熱交換器6の温度が上昇に転じ
て規制の範囲を超えるようであったら、圧縮機1の運転
能力にかけた規制を解除する。
【0055】これら制御は、第1の運転モードで蒸発器
として作用する熱交換器6、7の温度低下による凍結を
防ぐためである。
【0056】図4のフローチャートにおいてまずステッ
プS1で蒸発器6(蒸発器として作用する熱交換器6で
あり、以下蒸発器6と言い換える)の温度(温度センサ
44の検出する温度)tがT0以下か否かの判断の行
い、この条件を満たすときはステップS2で圧縮機1の
運転を停止させる。すなわちマイコン33で計算される
必要能力に関係なく圧縮機1の運転能力が「0」の信号
を室外ユニットに送信するものである。
【0057】ステップS3では蒸発器6の温度tがT2
以上か否かの判断を行い、この条件を満たすときはステ
ップS4へ進み、圧縮機の運転を通常運転(規制を解除
した状態)に設定した後メインプログラムへ戻るもので
ある。
【0058】ステップS3を満たさないとき、すなわち
蒸発器6の温度tがT2より低いときは、ステップS5
で圧縮機1の運転能力が上昇中であるか否かの判断を行
い上昇中であるときはステップS6で運転能力の上昇を
禁止し、マイコン33からの信号にかかわらず圧縮機1
の運転能力を示す信号が増加しないように補正するもの
である。
【0059】圧縮機1の運転能力が上昇中でないとき、
すなわち低下中か一定能力で運転しているときはステッ
プS7へ進む。
【0060】ステップS7では、蒸発器6の温度tがT
1以下か否かの判断を行いこの条件を満たすときはステ
ップS8へ進み圧縮機1の運転能力を減少させる補正を
行い、この条件を満たさないときはステップS9で通常
運転を行うものである。
【0061】すなわち、蒸発器6の温度がT0より大き
くT1以下のとき圧縮機1の運転能力を低下させる補正
を行うものである。
【0062】このように構成することによって、蒸発器
6の温度低下に対応して圧縮機1の運転能力を補正して
蒸発器6(蒸発器として作用している熱交換器6)の凍
結を防止することができるものである。
【0063】図4のフローチャートにおいて、冷房モー
ド、第1の運転モードで用いられる値はT0=2度、T
1=6度、T2=8度に設定されている。また第2の運
転モードの際はT0=1度、T1=3度、T2=6度に
設定される。またT0は第1の設定値に対応し、T1は
第2の設定値に対応し、T2は第3の設定値に対応して
いる。
【0064】第1の運転モードの際のT0乃至T2の値
はそれぞれ第2の運転モードの際のT0乃至T2の値よ
り大きく変更されている。この変更は、マイコン33内
にプログラムで構成された設定値変更部によって切り換
えられるものである。この設定値変更部はリモコン39
から送信されるところの空気調和機の運転モードを決め
る信号に基づいて設定値の切換を行うものである。
【0065】尚、これらの設定値は上記実施例に示した
値に限るものではなく、圧縮機の最大運転能力、最小運
転の能力、それぞれの熱交換器の容量などによって、熱
交換器が凍結しない範囲で任意に設定されるものであ
る。
【0066】第2の運転モードの際は熱交換器7は凝縮
器として作用し放熱を行っているので、熱交換器6、7
がいずれも蒸発器として作用する第1の運転モードよ
り、室内ユニットの内部の温度雰囲気が高くなるのでそ
の分、熱交換器が凍結に至る温度も低くなる。
【0067】従って、第2の運転モードの際は設定値を
第1の運転モードの際より低くすることが可能になり、
第2の運転モードの際には凍結防止が作動することなく
運転が行える温度範囲を広げることができるものであ
る。
【0068】また設定値変更部は第1の運転モードの際
のT0乃至T2の値より第2の運転モードの際のT0乃
至T2の値を1度〜3度範囲で設定するのが作用効果が
大きく、1度以下では充分な効果が得られず、また3度
以上では熱交換器の凍結の可能性が高くなるものであっ
た。
【0069】また、設定値変更部は第1の運転モードの
際のT0乃至T2の値と第2の運転モードの際のT0乃
至T2の値の差がT1の値で最も大きくすることによっ
て、圧縮機の運転能力を減少させる範囲を広くとり、設
定値を全体的に下げた際に生じる凍結のしやすさを抑制
する方向に作用させることができるものである。
【0070】
【発明の効果】以上のように本発明を構成することによ
って、第2の運転モードの際に熱交換器が凍結に至らず
に運転できる範囲を広げることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例を示す空気調和機の冷凍サイ
クルを示す冷媒回路図である。
【図2】 室内ユニットの制御に用いる制御回路の概略
ブロック図である。
【図3】 室外ユニットの制御に用いる制御回路の概略
ブロック図である。
【図4】 凍結防止の動作を示すフローチャートであ
る。
【図5】 凍結防止制御の概略動作を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 圧縮機 6 熱交換器 7 熱交換器 33 マイコン 45 温度センサ
フロントページの続き Fターム(参考) 3L060 AA01 CC04 DD01 DD02 EE04 EE05 3L092 AA09 BA14 DA04 EA05 FA05 FA19

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転能力可変型の圧縮機、凝縮器、減圧
    装置、蒸発器を冷媒配管を用いて環状に接続した冷凍サ
    イクルを有し前記蒸発器で冷却された空気を被調和室に
    供給する送風装置の送風量を連続的に増減させて前記被
    調和室の除湿効果を得る第1の運転モード及び前記蒸発
    器で冷却された空気と前記凝縮器で加熱された空気とを
    混合した後前記被調和室へ供給してこの被調和室の除湿
    効果を得る第2の運転モードとを選択して制御する空気
    調和機の制御装置において、前記蒸発器の温度が第1の
    設定値より小さい時に前記圧縮機の運転を停止する停止
    制御部と、前記蒸発器の温度が第1の設定値より大きく
    第2の設定値(>第1の設定値)より小さい時に前記圧
    縮機の運転能力を減らす減少制御部と、前記蒸発器の温
    度が第2の設定値より大きく第3の設定値(>第2の設
    定値)より小さくかつ前記圧縮機の運転能力が増加中の
    時に前記圧縮機の運転能力の増加を禁止する増加禁止部
    と、第1の運転モードの際の第1の設定値乃至第3の設
    定値をそれぞれ第2の運転モードの際の第1の設定値乃
    至第3の設定値より大きく変更する設定値変更部とを備
    えることを特徴とする空気調和機の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記設定値変更部は第1の運転モードの
    際の第1の設定値乃至第3の設定値より第2の運転モー
    ドの際の第1の設定値乃至第3の設定値を1度〜3度範
    囲で変更することを特徴とする請求項1に記載の空気調
    和機の制御装置。
  3. 【請求項3】 前記設定値変更部は第1の運転モードの
    際の第1の設定値乃至第3の設定値と第2の運転モード
    の際の第1の設定値乃至第3の設定値の差が第2の設定
    値で最も大きくすることを特徴とする請求項1に記載の
    空気調和機の制御装置。
  4. 【請求項4】 運転能力可変型の圧縮機、凝縮器、減圧
    装置、蒸発器を冷媒配管を用いて環状に接続した冷凍サ
    イクルを有し前記蒸発器で冷却された空気を被調和室に
    供給する送風装置の送風量を連続的に増減させて前記被
    調和室の除湿効果を得る第1の運転モード及び前記蒸発
    器で冷却された空気と前記凝縮器で加熱された空気とを
    混合した後前記被調和室へ供給してこの被調和室の除湿
    効果を得る第2の運転モードとを選択して制御する空気
    調和機の制御装置において、前記蒸発器の温度と設定値
    とに基づいて前記蒸発器の凍結防止を行う制御部を設け
    ると共に、前記設定値を第1の運転モードと第2の運転
    モードとで異ならせることを特徴とする空気調和機の制
    御装置。
  5. 【請求項5】 第1の運転モードで用いる設定値を第2
    の運転モードで用いる設定値より高くすることを特徴と
    する請求項4に記載の空気調和機の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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