JPH0539785U - 溶接用位置決め治具 - Google Patents

溶接用位置決め治具

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JPH0539785U
JPH0539785U JP8982491U JP8982491U JPH0539785U JP H0539785 U JPH0539785 U JP H0539785U JP 8982491 U JP8982491 U JP 8982491U JP 8982491 U JP8982491 U JP 8982491U JP H0539785 U JPH0539785 U JP H0539785U
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welded
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Abstract

(57)【要約】 【目的】従来よりも長寿命化を図ることができる溶接用
位置決め治具を提供する。 【構成】被溶接部材31の位置決め孔33を挿通する位
置決めピン35と、この位置決めピン35の一端部を埋
設するための凹部43が形成されたセラミック製本体3
7とを備えてなる溶接用位置決め治具において、位置決
めピン35のセラミック製本体37への埋設深さをa,
位置決めピン35の埋設部分の最大幅をb,位置決めピ
ン35の埋設部分におけるセラミック製本体37の最大
幅をcとしたとき、a/(c−b)≦6の関係を満足す
るものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、被溶接部材を位置決めするための溶接用位置決め治具に係わり、特 に、位置決めピンの一端部がセラミックからなるセラミック製本体に埋設された 溶接用位置決め治具に関する。
【0002】
【従来技術】
近年においては、例えば、板状の被溶接部材同士を溶接する場合には、溶接部 分を電極により挟持し、その部分に電流を流して抵抗溶接する方法が採られてい る。このような抵抗溶接では、その自動化を進める等の理由で、被溶接部材同士 を位置決めするための溶接用位置決め治具が使用されている。
【0003】 このような溶接用位置決め治具としては、例えば、特開昭62−142086 号公報に開示されるものが知られている。
【0004】 図2は、このような溶接用位置決め治具を示すもので、図において符号11は 、被溶接部材13の位置決め孔15を挿通する位置決めピンを示している。この 位置決めピン11は、耐衝撃性に優れた非磁性金属(ステンレス等)により形成 されており、その下端部は、アルミナ等のセラミックよりなる円柱状のセラミッ ク製本体17の凹部19に埋設され、相互に接合されている。
【0005】 このような溶接用位置決め治具を使用した位置決めは、位置決めピン11が2 枚の被溶接部材13にそれぞれ形成された位置決め孔15を挿通して、被溶接部 材13を位置決めピン11に係止し、2枚の被溶接部材13が横方向に移動しな いよう固定することにより行う。そして、位置決めされた被溶接部材13の溶接 部分を両側から電極21により挟持し、その溶接部分間に電流を流すことにより 2枚の被溶接部材13を相互に溶着する。
【0006】 以上のように構成された溶接用位置決め治具では、2枚の被溶接部材13を確 実に位置決めすることができる。
【0007】
【考案が解決しようとする問題点】
しかしながら、従来の溶接用位置決め治具では、セラミック製本体17の直径 をx,溶接用位置決め治具の高さをyとすると、y/x2 で表される形状係数が 大きいため、即ち、溶接用位置決め治具が細長い形状であるため、位置決めピン 11のセラミック製本体17における支持力が不足し、被溶接部材13の位置決 めピン11への着脱時にセラミック製本体17の肩部23に衝撃が生じ、このよ うな衝撃が繰り返し生ずることにより、肩部23にクラックが発生して欠損し易 くなるという問題があった。従って、従来の溶接用位置決め治具は比較的短寿命 であるという問題があった。
【0008】 本考案は、上記問題点を解決するためになされたもので、従来より長寿命化を 図ることができる溶接用位置決め治具を提供することを目的とする。
【0009】
【問題点を解決するための手段】
本考案者等は、上記のような問題点について鋭意考察した結果、肩部が欠損し 易いのは位置決めピンを支持するセラミック製本体の肩部の肉厚が薄いため、被 溶接部材の着脱時における衝撃に弱いからであり、位置決めピンの支持力を強化 すると欠損を抑制することができることを見出し、本考案に至った。
【0010】 本考案の溶接用位置決め治具は、被溶接部材の位置決め孔を挿通する位置決め ピンと、この位置決めピンの一端部を埋設するための凹部が形成されたセラミッ ク製とを備えてなる溶接用位置決め治具において、前記位置決めピンのセラミッ ク製本体への埋設深さをa,前記位置決めピンの埋設部分の最大幅をb,前記位 置決めピンの埋設部分におけるセラミック製本体の最大幅をcとしたとき、a/ (c−b)≦6の関係を満足するものである。
【0011】
【作用】
本考案の溶接用位置決め治具では、位置決めピンのセラミック製本体への埋設 深さをa,位置決めピンの埋設部分の最大幅をb,位置決めピンの埋設部分にお けるセラミック製本体の最大幅をcとしたとき、a/(c−b)≦6の関係を満 足させたので、位置決めピンの支持力が強化される。即ち、上記のような関係を 有することにより、位置決めピンの埋設部分におけるセラミック製本体の肉厚が 一定以上に確保され、位置決めピンの支持力が強化される。尚、ここでa/(c −b)≦6としたのは、a/(c−b)>6では、位置決めピンのセラミック製 本体への埋設深さが不足して、位置決めピンがセラミック製本体から脱落したり 、また、被溶接部材の着脱時に、位置決めピンの埋設部分近傍のセラミック製本 体が欠損する虞があるからである。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の溶接用位置決め治具を図を用いて詳細に説明する。
【0013】 図1は本考案の溶接用位置決め治具の一実施例を示すもので、図において、符 号31は相互に溶着される2枚の被溶接部材を示している。
【0014】 これらの被溶接部材31にはそれぞれ位置決め孔33が形成されており、これ らの位置決め孔33を、先端部が丸い円柱状の位置決めピン35が挿通すること により、2枚の被溶接部材31が所定位置に位置決めされている。
【0015】 位置決めピン35は、例えば、ステンレス等の耐衝撃性に優れた非磁性金属に より形成されており、その下端部は、例えば、アルミナ等のセラミックよりなる 円柱状のセラミック製本体37に埋設されている。位置決めピン35のセラミッ ク製本体37への埋設部39は、外部に露出した上端部41よりも縮径された円 柱状とされている。
【0016】 また、セラミック製本体37の上面中央部には凹部43が形成され、この凹部 43に位置決めピン35の埋設部39が挿入され、公知の接合技術で接合され、 これにより、位置決めピン35の埋設部39がセラミック製本体37に固定され ている。
【0017】 そして、位置決めピン35のセラミック製本体37への埋設深さをa,位置決 めピン35の埋設部39の直径をb,セラミック製本体37の直径をcとしたと き、a/(c−b)≦6の関係を満足している。
【0018】 以上のように構成された溶接用位置決め治具を使用した位置決めは、位置決め ピン35が2枚の被溶接部材31にそれぞれ形成された位置決め孔33を挿通し て、被溶接部材31を位置決めピン35に係止し、2枚の被溶接部材31が横方 向に移動しないよう固定することにより行う。そして、位置決めされた被溶接部 材31の溶接部分を両側から電極により挟持し、その溶接部分間に電流を流すこ とにより、2枚の被溶接部材31を相互に溶着する。
【0019】 しかして、以上のように構成された溶接用位置決め治具では、位置決めピン3 5のセラミック製本体37への埋設深さをa,位置決めピン35の埋設部39の 直径をb,セラミック製本体37の直径をcとしたとき、a/(c−b)≦6の 関係を満足しているので、埋設部39の回りにおけるセラミック製本体37の肉 厚が一定以上に確保され、位置決めピン35の支持力が強化され、形状係数が大 きい場合であっても、即ち、細長い形状の溶接用位置決め治具であっても、肩部 45にクラックが発生することが殆どなく、従来の溶接用位置決め治具よりも長 寿命化を図ることができる。
【0020】 ところで、本考案者は、上記式のa,b,cの値を変化させて、肩部45が欠 損するまでの溶接用位置決め治具の使用回数を調べた。その結果を下記表1に記 す。
【0021】
【表1】
【0022】 上記表より、a/(c−b)>6の場合は、欠損し易いことが判り、逆にa/ (c−b)≦6の関係を満足している場合は、欠損し難いことが判る。そして、 a/(c−b)の値は、特に、1.5〜3.0であることが好ましい。1.5よ りも小さくなると次第に欠損し易くなるとともに、位置決めピン35がセラミッ ク製本体37から脱落し易くなる傾向にあるからである。
【0023】 尚、上記実施例では、セラミック製本体37や位置決めピン35の埋設部39 を円柱状とし、bおよびcの値をセラミック製本体37や埋設部39の直径とし た例について説明したが、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、セラ ミック製本体や埋設部は円柱状以外、例えば、四角柱やその他どのような形状で も良いが、この場合のbは位置決めピンの埋設部の最大幅であり、cは位置決め ピンの埋設部におけるセラミック製本体の最大幅である必要がある。
【0024】 また、上記実施例では、2枚の被溶接部材31を溶接する例について説明した が、例えば、板状の被溶接部材にボルトを溶接する場合に、本考案の溶接用位置 決め治具を使用しても良いことは勿論である。
【0025】
【考案の効果】
本考案の溶接用位置決め治具では、位置決めピンのセラミック製本体への埋設 深さをa,位置決めピンの埋設部分の最大幅をb,位置決めピンの埋設部分にお けるセラミック製本体の最大幅をcとしたとき、a/(c−b)≦6の関係を満 足させたので、位置決めピンの支持力が強化され、被溶接部材の着脱時にセラミ ック製本体に繰り返し衝撃が生じても、クラックが発生することが殆どなく、従 来の溶接用位置決め治具よりも長寿命化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の溶接用位置決め治具およびその近傍を
示す縦断面図である。
【図2】従来の溶接用位置決め治具をおよびその近傍を
示す縦断面図である。
【符号の説明】
31 被溶接部材 33 位置決め孔 35 位置決めピン 37 セラミック製本体 43 凹部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】被溶接部材の位置決め孔を挿通する位置決
    めピンと、この位置決めピンの一端部を埋設するための
    凹部が形成されたセラミック製本体とを備えてなる溶接
    用位置決め治具において、前記位置決めピンのセラミッ
    ク製本体への埋設深さをa,前記位置決めピンの埋設部
    分の最大幅をb,前記位置決めピンの埋設部分における
    セラミック製本体の最大幅をcとしたとき、a/(c−
    b)≦6の関係を満足することを特徴とする溶接用位置
    決め治具。
JP1991089824U 1991-10-31 1991-10-31 溶接用位置決め治具 Expired - Lifetime JP2555265Y2 (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009300669A (ja) * 2008-06-12 2009-12-24 Canon Inc 絞り羽根を有する光量調節装置
JP2017110757A (ja) * 2015-12-17 2017-06-22 武蔵精密工業株式会社 差動装置
JP2019127648A (ja) * 2018-01-25 2019-08-01 新光機器株式会社 位置決めピン

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59124675U (ja) * 1983-02-11 1984-08-22 青山 好高 スポツト溶接用電極のガイドピン

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