JP2917447B2 - 金属の拡散接合の方法および挿入材 - Google Patents
金属の拡散接合の方法および挿入材Info
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- JP2917447B2 JP2917447B2 JP2189765A JP18976590A JP2917447B2 JP 2917447 B2 JP2917447 B2 JP 2917447B2 JP 2189765 A JP2189765 A JP 2189765A JP 18976590 A JP18976590 A JP 18976590A JP 2917447 B2 JP2917447 B2 JP 2917447B2
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Description
本発明は、金属の拡散接合の方法、およびその方法の
実施に使用する挿入材に関する。
実施に使用する挿入材に関する。
鋼をはじめとする金属を接合する方法のひとつに、接
合すべき一対の金属材の接合面間に別の金属の薄片を挿
入し、圧力を加えながら加熱する、溶融拡散接合法があ
る。挿入する金属は、接合する金属の融点より低い融点
をもつものを使用することが多く、加熱手段としては誘
導コイルや通電が好適とされている。 このような接合技術の適用場面の最大のものは、鉄筋
コンクリート建造の際の鉄筋の接続である。この作業に
は現場の状況によって異なる種々の問題があるが、その
ひとつに、接合面に挿入材を正しく配置することの困難
さが挙げられる。鉄筋は通常20〜30mm程度の径をもった
比較的細いものであり、その突き合わせ部分にほぼ同径
の挿入材を正しく位置させて挟み、かつ保持することは
容易ではない。挿入材は一般に厚さ数十μmの箔である
から、単に接合面に当てただけでは、風が吹いたり他物
が接触したりすれば、簡単に落ちてしまう。 何らかの理由で挿入材が失なわれ、または正しく接合
面に位置していないまま加熱加圧を行なうと、一見接合
しているように見えるが、接合部の強度は正しく作業を
行なった場合に及びべくもない。建設工事の実際は、こ
のような不完全な接合の存在をある程度予測し計算に入
れて実施しているが、このような不具合をなくすことが
できれば、いっそうの安全と経済がはかれる。
合すべき一対の金属材の接合面間に別の金属の薄片を挿
入し、圧力を加えながら加熱する、溶融拡散接合法があ
る。挿入する金属は、接合する金属の融点より低い融点
をもつものを使用することが多く、加熱手段としては誘
導コイルや通電が好適とされている。 このような接合技術の適用場面の最大のものは、鉄筋
コンクリート建造の際の鉄筋の接続である。この作業に
は現場の状況によって異なる種々の問題があるが、その
ひとつに、接合面に挿入材を正しく配置することの困難
さが挙げられる。鉄筋は通常20〜30mm程度の径をもった
比較的細いものであり、その突き合わせ部分にほぼ同径
の挿入材を正しく位置させて挟み、かつ保持することは
容易ではない。挿入材は一般に厚さ数十μmの箔である
から、単に接合面に当てただけでは、風が吹いたり他物
が接触したりすれば、簡単に落ちてしまう。 何らかの理由で挿入材が失なわれ、または正しく接合
面に位置していないまま加熱加圧を行なうと、一見接合
しているように見えるが、接合部の強度は正しく作業を
行なった場合に及びべくもない。建設工事の実際は、こ
のような不完全な接合の存在をある程度予測し計算に入
れて実施しているが、このような不具合をなくすことが
できれば、いっそうの安全と経済がはかれる。
本発明の目的は、挿入材を使用して行なう金属の拡散
接合において、挿入材を正しい位置に配置して完全な接
合を行なうことができる接合方法と、その方法の実施に
使用する挿入材を提供することにある。
接合において、挿入材を正しい位置に配置して完全な接
合を行なうことができる接合方法と、その方法の実施に
使用する挿入材を提供することにある。
本発明の金属の拡散接合の方法は、接合すべき一対の
金属材の一方の接合面に挿入材を、スポット溶接または
磁気吸着により固定したのち他方の接合面と突き合わ
せ、接合部を加熱加圧することからなる。 スポット溶接は既知の技術に従って行なうことができ
る。この場合も専用の溶接用具を使用することが望まし
いが、接合すべき金属材が大量生産されるもの、たとえ
ば鉄筋のような場合は、建設現場へ運ぶに先立って工場
で挿入材を溶接することも可能であり、かつそれが好都
合である。 拡散接合の対象が鉄筋のような強磁性体である場合に
は、挿入材として、接合すべき金属に適合した合金組成
および物性をもつ磁性金属の箔で形成したものを、着磁
して使用するのが有利である。
金属材の一方の接合面に挿入材を、スポット溶接または
磁気吸着により固定したのち他方の接合面と突き合わ
せ、接合部を加熱加圧することからなる。 スポット溶接は既知の技術に従って行なうことができ
る。この場合も専用の溶接用具を使用することが望まし
いが、接合すべき金属材が大量生産されるもの、たとえ
ば鉄筋のような場合は、建設現場へ運ぶに先立って工場
で挿入材を溶接することも可能であり、かつそれが好都
合である。 拡散接合の対象が鉄筋のような強磁性体である場合に
は、挿入材として、接合すべき金属に適合した合金組成
および物性をもつ磁性金属の箔で形成したものを、着磁
して使用するのが有利である。
拡散接合に当って挿入材が接合面に、スポット溶接ま
たは磁気吸着のいずれかの手段で固定されていることに
より、加熱加圧時に挿入材の位置がずれていたり、失な
われていたりする心配なく、完全な接合が行なえる。第
1図は、拡散接合時に、挿入材を接合面に固定したとこ
ろを示す。
たは磁気吸着のいずれかの手段で固定されていることに
より、加熱加圧時に挿入材の位置がずれていたり、失な
われていたりする心配なく、完全な接合が行なえる。第
1図は、拡散接合時に、挿入材を接合面に固定したとこ
ろを示す。
SD35鋼製の鉄筋コンクリート用棒鋼(直径22mm)の2
本を接合した。接合面を研摩して表面粗さRmax100μm
としたのち、挿入材を間に置いて棒端を突き合わせた。 挿入材は、C:1.0%、Si:3.0%、B:7.0%およびNi:10.
0%を含有し、残余がFeからなる合金(融点950℃)の箔
(厚さ約100μm)を鉄筋の接合面と同径の円板に打ち
抜いたものであって、あらかじめ着磁しておき、第3図
に示すように、2本の鉄筋(2,3)の一方(3)の接合
面上に、磁気吸着によりとりつけておいた。 高周波誘導の手段により加熱して、接合部の温度が約
980℃に達するようにした。接合面に対して0.8Kgf/mm2
の圧力を加え、約2分間保持した。 接合は完全で、引張り試験の結果、破断は母材部で生
じた。
本を接合した。接合面を研摩して表面粗さRmax100μm
としたのち、挿入材を間に置いて棒端を突き合わせた。 挿入材は、C:1.0%、Si:3.0%、B:7.0%およびNi:10.
0%を含有し、残余がFeからなる合金(融点950℃)の箔
(厚さ約100μm)を鉄筋の接合面と同径の円板に打ち
抜いたものであって、あらかじめ着磁しておき、第3図
に示すように、2本の鉄筋(2,3)の一方(3)の接合
面上に、磁気吸着によりとりつけておいた。 高周波誘導の手段により加熱して、接合部の温度が約
980℃に達するようにした。接合面に対して0.8Kgf/mm2
の圧力を加え、約2分間保持した。 接合は完全で、引張り試験の結果、破断は母材部で生
じた。
本発明の挿入材の使用により、金属材の接合に当って
挿入材を正しく接合面に配置し、そこに固定した状態で
拡散接合を行なうことができる。 このような有用性があるため、本発明は、鉄筋コンク
リート用の鉄筋を現場で接続する場合に、最も有意義で
ある。鉄筋の接合が完全であれば、鉄筋コンクリートの
強度が十分に得られ、安全性を高めることができる。
挿入材を正しく接合面に配置し、そこに固定した状態で
拡散接合を行なうことができる。 このような有用性があるため、本発明は、鉄筋コンク
リート用の鉄筋を現場で接続する場合に、最も有意義で
ある。鉄筋の接合が完全であれば、鉄筋コンクリートの
強度が十分に得られ、安全性を高めることができる。
第1図は、本発明の金属の接合方法を実施するに当た
り、挿入材を接合面に固定したところを示す斜視図であ
る。 1……挿入材 2,3……鉄筋
り、挿入材を接合面に固定したところを示す斜視図であ
る。 1……挿入材 2,3……鉄筋
Claims (2)
- 【請求項1】接合すべき一対の金属材の一方の接合面
に、挿入材をスポット溶接または磁気吸着により固定し
たのち他方の接合面と突き合わせ、接合部を加熱するこ
とからなる金属の拡散接合の方法。 - 【請求項2】接合すべき金属に適合した合金組成および
物性をもつ磁性金属の箔で形成された挿入材であって、
着磁されていることを特徴とする、強磁性金属の拡散接
合に用いる挿入材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2189765A JP2917447B2 (ja) | 1990-07-18 | 1990-07-18 | 金属の拡散接合の方法および挿入材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2189765A JP2917447B2 (ja) | 1990-07-18 | 1990-07-18 | 金属の拡散接合の方法および挿入材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0475736A JPH0475736A (ja) | 1992-03-10 |
JP2917447B2 true JP2917447B2 (ja) | 1999-07-12 |
Family
ID=16246813
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2189765A Expired - Fee Related JP2917447B2 (ja) | 1990-07-18 | 1990-07-18 | 金属の拡散接合の方法および挿入材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2917447B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4932421B1 (ja) * | 1970-03-12 | 1974-08-30 | ||
JPS5910491A (ja) * | 1982-07-08 | 1984-01-19 | Toshihiro Aono | 金属基材の接合方法 |
-
1990
- 1990-07-18 JP JP2189765A patent/JP2917447B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0475736A (ja) | 1992-03-10 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |