JP2555265Y2 - 溶接用位置決め治具 - Google Patents

溶接用位置決め治具

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JP2555265Y2
JP2555265Y2 JP1991089824U JP8982491U JP2555265Y2 JP 2555265 Y2 JP2555265 Y2 JP 2555265Y2 JP 1991089824 U JP1991089824 U JP 1991089824U JP 8982491 U JP8982491 U JP 8982491U JP 2555265 Y2 JP2555265 Y2 JP 2555265Y2
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JP
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welding
welded
positioning
ceramic body
positioning jig
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滋 松下
久志 遠矢
隆一郎 柳沢
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Kyocera Corp
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Kyocera Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、被溶接部材を位置決め
するための溶接用位置決め治具に係わり、特に、位置決
めピンの一端部がセラミックからなるセラミック製本体
に埋設された溶接用位置決め治具に関する。
【0002】
【従来技術】近年においては、例えば、板状の被溶接部
材同士を溶接する場合には、溶接部分を電極により挟持
し、その部分に電流を流して抵抗溶接する方法が採られ
ている。このような抵抗溶接では、その自動化を進める
等の理由で、被溶接部材同士を位置決めするための溶接
用位置決め治具が使用されている。
【0003】このような溶接用位置決め治具としては、
例えば、特開昭62−142086号公報に開示される
ものが知られている。
【0004】図2は、このような溶接用位置決め治具を
示すもので、図において符号11は、被溶接部材13の
位置決め孔15を挿通する位置決めピンを示している。
この位置決めピン11は、耐衝撃性に優れた非磁性金属
(ステンレス等)により形成されており、その下端部
は、アルミナ等のセラミックよりなる円柱状のセラミッ
ク製本体17の凹部19に埋設され、相互に接合されて
いる。
【0005】このような溶接用位置決め治具を使用した
位置決めは、位置決めピン11が2枚の被溶接部材13
にそれぞれ形成された位置決め孔15を挿通して、被溶
接部材13を位置決めピン11に係止し、2枚の被溶接
部材13が横方向に移動しないよう固定することにより
行う。そして、位置決めされた被溶接部材13の溶接部
分を両側から電極21により挟持し、その溶接部分間に
電流を流すことにより2枚の被溶接部材13を相互に溶
着する。
【0006】以上のように構成された溶接用位置決め治
具では、2枚の被溶接部材13を確実に位置決めするこ
とができる。
【0007】
【考案が解決しようとする問題点】しかしながら、従来
の溶接用位置決め治具では、セラミック製本体17の直
径をx,溶接用位置決め治具の高さをyとすると、y/
2 で表される形状係数が大きいため、即ち、溶接用位
置決め治具が細長い形状であるため、位置決めピン11
のセラミック製本体17における支持力が不足し、被溶
接部材13の位置決めピン11への着脱時にセラミック
製本体17の肩部23に衝撃が生じ、このような衝撃が
繰り返し生ずることにより、肩部23にクラックが発生
して欠損し易くなるという問題があった。従って、従来
の溶接用位置決め治具は比較的短寿命であるという問題
があった。
【0008】本考案は、上記問題点を解決するためにな
されたもので、従来より長寿命化を図ることができる溶
接用位置決め治具を提供することを目的とする。
【0009】
【問題点を解決するための手段】本考案者等は、上記の
ような問題点について鋭意考察した結果、肩部が欠損し
易いのは位置決めピンを支持するセラミック製本体の肩
部の肉厚が薄いため、被溶接部材の着脱時における衝撃
に弱いからであり、位置決めピンの支持力を強化すると
欠損を抑制することができることを見出し、本考案に至
った。
【0010】本考案の溶接用位置決め治具は、被溶接部
材の位置決め孔に挿入する位置決めピンに設けられた丸
棒状の埋設部を、円柱状のセラミック製本体に埋設して
なる溶接用位置決め治具において、前記埋設部の前記セ
ラミック製本体への埋設深さをa、前記埋設部の直径を
b、前記セラミック製本体の直径をcとしたとき、a/
(c−b)≦6の関係を満足するものである。
【0011】本考案の溶接用位置決め治具では、埋設部
のセラミック製本体への埋設深さをa、丸棒状の埋設部
の直径をb、円柱状のセラミック製本体の直径をcとし
たとき、a/(c−b)≦6の関係を満足させたので、
位置決めピンの支持力が強化される。即ち、上記のよう
な関係を有することにより、埋設部におけるセラミック
製本体の肉厚が一定以上に確保され、位置決めピンの支
持力が強化される。尚、ここでa/(c−b)≦6とし
たのは、a/(c−b)>6では、埋設部のセラミック
製本体への埋設深さが不足して、位置決めピンがセラミ
ック製本体から脱落したり、また、被溶接部材の着脱時
に、埋設部近傍のセラミック製本体が欠損する虞がある
からである。
【0012】
【実施例】以下、本考案の溶接用位置決め治具を図を用
いて詳細に説明する。
【0013】図1は本考案の溶接用位置決め治具の一実
施例を示すもので、図において、符号31は相互に溶着
される2枚の被溶接部材を示している。
【0014】これらの被溶接部材31にはそれぞれ位置
決め孔33が形成されており、これらの位置決め孔33
を、先端部が丸い円柱状の位置決めピン35が挿通する
ことにより、2枚の被溶接部材31が所定位置に位置決
めされている。
【0015】位置決めピン35は、例えば、ステンレス
等の耐衝撃性に優れた非磁性金属により形成されてお
り、その下端部には埋設部39が形成され、この埋設部
39は、例えば、アルミナ等のセラミックよりなる円柱
状のセラミック製本体37に埋設されている。埋設部3
9は、外部に露出した上端部41よりも縮径された丸棒
状(円柱状)とされている。
【0016】また、セラミック製本体37の上面中央部
には凹部43が形成され、この凹部43に位置決めピン
35の埋設部39が挿入され、公知の接合技術で接合さ
れ、これにより、位置決めピン35の埋設部39がセラ
ミック製本体37に固定されている。
【0017】そして、埋設部39のセラミック製本体3
7への埋設深さをa、埋設部39の直径をb、セラミッ
ク製本体の直径をcとしたとき、a/(c−b)≦6の
関係を満足している。
【0018】以上のように構成された溶接用位置決め治
具を使用した位置決めは、位置決めピン35が2枚の被
溶接部材31にそれぞれ形成された位置決め孔33を挿
通して、被溶接部材31を位置決めピン35に係止し、
2枚の被溶接部材31が横方向に移動しないよう固定す
ることにより行う。そして、位置決めされた被溶接部材
31の溶接部分を両側から電極により挟持し、その溶接
部分間に電流を流すことにより、2枚の被溶接部材31
を相互に溶着する。
【0019】しかして、以上のように構成された溶接用
位置決め治具では、埋設部39のセラミック製本体37
への埋設深さをa、埋設部39の直径をb、セラミック
製本体の直径をcとしたとき、a/(c−b)≦6の関
係を満足しているので、埋設部39の回りにおけるセラ
ミック製本体37の肉厚が一定以上に確保され、位置決
めピン35の支持力が強化され、形状係数が大きい場合
であっても、即ち、細長い形状の溶接用位置決め治具で
あっても、肩部45にクラックが発生することが殆どな
く、従来の溶接用位置決め治具よりも長寿命化を図るこ
とができる。
【0020】ところで、本考案者は、上記式のa,b,
cの値を変化させて、肩部45が欠損するまでの溶接用
位置決め治具の使用回数を調べた。その結果を下記表1
に記す。
【0021】
【表1】
【0022】上記表より、a/(c−b)>6の場合
は、欠損し易いことが判り、逆にa/(c−b)≦6の
関係を満足している場合は、欠損し難いことが判る。そ
して、a/(c−b)の値は、特に、1.5〜3.0で
あることが好ましい。1.5よりも小さくなると次第に
欠損し易くなるとともに、位置決めピン35がセラミッ
ク製本体37から脱落し易くなる傾向にあるからであ
る。
【0023】
【0024】また、上記実施例では、2枚の被溶接部材
31を溶接する例について説明したが、例えば、板状の
被溶接部材にボルトを溶接する場合に、本考案の溶接用
位置決め治具を使用しても良いことは勿論である。
【0025】
【考案の効果】本考案の溶接用位置決め治具では、埋設
部のセラミック製本体への埋設深さをa、丸棒状の埋設
部の直径をb、円柱状のセラミック製本体の直径をcと
したとき、a/(c−b)≦6の関係を満足させたの
で、位置決めピンの支持力が強化され、被溶接部材の着
脱時にセラミック製本体に繰り返し衝撃が生じても、ク
ラックが発生することが殆どなく、従来の溶接用位置決
め治具よりも長寿命化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の溶接用位置決め治具およびその近傍を
示す縦断面図である。
【図2】従来の溶接用位置決め治具をおよびその近傍を
示す縦断面図である。
【符号の説明】
31 被溶接部材 33 位置決め孔 35 位置決めピン 37 セラミック製本体 43 凹部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】被溶接部材の位置決め孔に挿入する位置決
    めピンに設けられた丸棒状の埋設部を、円柱状のセラミ
    ック製本体に埋設してなる溶接用位置決め治具におい
    て、前記埋設部の前記セラミック製本体への埋設深さを
    a、前記埋設部の直径をb、前記セラミック製本体の直
    径をcとしたとき、a/(c−b)≦6の関係を満足す
    ることを特徴とする溶接用位置決め治具。
JP1991089824U 1991-10-31 1991-10-31 溶接用位置決め治具 Expired - Lifetime JP2555265Y2 (ja)

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JP6683473B2 (ja) * 2015-12-17 2020-04-22 武蔵精密工業株式会社 差動装置
JP6977209B2 (ja) * 2018-01-25 2021-12-08 新光機器株式会社 位置決めピン

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