JPH0539650A - 2重葺き屋根 - Google Patents
2重葺き屋根Info
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- JPH0539650A JPH0539650A JP21930391A JP21930391A JPH0539650A JP H0539650 A JPH0539650 A JP H0539650A JP 21930391 A JP21930391 A JP 21930391A JP 21930391 A JP21930391 A JP 21930391A JP H0539650 A JPH0539650 A JP H0539650A
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- Japan
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- upper wall
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 金属製垂木(4)の上壁(5)上に係止具
(9)を溶着し、下地材(2)上に、前記垂木(4)を
支持固定すると共に、下葺き材(14)を敷設し、上壁
(5)上に係止具(9)に係止した吊子(19)によっ
て外側屋根材(18)を固定した。 【効果】 外側屋根材(18)の内側に入った雨水は、
大部分が下葺き材(14)上に落ち、一部が垂木(4)
の上壁(5)上に落ちる。上壁(5)上に落ちた雨水
は、垂木(4)の側壁(6)を伝わって下葺き材(1
4)上に落ちる。下葺き材(14)上に落ちた雨水は、
下葺き材(14)上を流下して軒先から排出する。した
がって、垂木(4)内に雨水が入らず、室内側へ水漏り
しない2重葺き屋根を提供できる。
(9)を溶着し、下地材(2)上に、前記垂木(4)を
支持固定すると共に、下葺き材(14)を敷設し、上壁
(5)上に係止具(9)に係止した吊子(19)によっ
て外側屋根材(18)を固定した。 【効果】 外側屋根材(18)の内側に入った雨水は、
大部分が下葺き材(14)上に落ち、一部が垂木(4)
の上壁(5)上に落ちる。上壁(5)上に落ちた雨水
は、垂木(4)の側壁(6)を伝わって下葺き材(1
4)上に落ちる。下葺き材(14)上に落ちた雨水は、
下葺き材(14)上を流下して軒先から排出する。した
がって、垂木(4)内に雨水が入らず、室内側へ水漏り
しない2重葺き屋根を提供できる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、母屋などの下部支持部
材上に敷設した下葺き材上に、金属製垂木などの上部支
持部材を介して外側屋根材を固定した2重葺き屋根に関
するものである。
材上に敷設した下葺き材上に、金属製垂木などの上部支
持部材を介して外側屋根材を固定した2重葺き屋根に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、2重葺き屋根として、実開昭58
−64733号公報に示すように、母屋上に下葺き材を
敷設し、これらの下葺き材の突出部上に外側屋根材をビ
スやボルトによって固定したものがあった。
−64733号公報に示すように、母屋上に下葺き材を
敷設し、これらの下葺き材の突出部上に外側屋根材をビ
スやボルトによって固定したものがあった。
【0003】また、特開昭60−215963号公報に
示すように、母屋上に下地材を介して金属製垂木を固定
し、これらの垂木の上壁に設けた切起し片によって金属
板からなる屋根材を固定し、屋根の軒側部分の前記下地
材上にのみ水漏り防止板とも呼ばれる下葺き材を敷設し
たものがあった。
示すように、母屋上に下地材を介して金属製垂木を固定
し、これらの垂木の上壁に設けた切起し片によって金属
板からなる屋根材を固定し、屋根の軒側部分の前記下地
材上にのみ水漏り防止板とも呼ばれる下葺き材を敷設し
たものがあった。
【0004】さらに、金属製垂木を用いる屋根では、前
記垂木の上壁上に吊子をボルトなどによって固定し、前
記吊子によって屋根材を固定する屋根もあった。
記垂木の上壁上に吊子をボルトなどによって固定し、前
記吊子によって屋根材を固定する屋根もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の下葺き
材の突出部や金属製垂木の上壁に屋根材をビス、ボルト
などによって固定するものは、ビス、ボルトなどの貫通
部から雨水などの水が室内側に漏れ、また金属製垂木の
上壁に切起し片を設けたものは、切起し片を設けた後の
孔部から、雨水などの水が室内側に漏れ、漏れた水によ
って下地材を腐食させるなどの問題点があった。
材の突出部や金属製垂木の上壁に屋根材をビス、ボルト
などによって固定するものは、ビス、ボルトなどの貫通
部から雨水などの水が室内側に漏れ、また金属製垂木の
上壁に切起し片を設けたものは、切起し片を設けた後の
孔部から、雨水などの水が室内側に漏れ、漏れた水によ
って下地材を腐食させるなどの問題点があった。
【0006】本発明は、前述した問題点を解決して、金
属垂木などの上部支持部材から室内側への水漏りや、こ
れによって生ずる下地材などの下部支持部材を構成する
部材の腐食を部品点数を増加させずに、確実に防止でき
る2重葺き屋根を提供することを目的とするものであ
る。
属垂木などの上部支持部材から室内側への水漏りや、こ
れによって生ずる下地材などの下部支持部材を構成する
部材の腐食を部品点数を増加させずに、確実に防止でき
る2重葺き屋根を提供することを目的とするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の2重葺き屋根
は、上壁の両側縁下方に両側壁を折曲げ、両側壁下方に
幅方向外側に突出するフランジ部を突出させた金属製垂
木などの上部支持部材の前記上壁上に、取付具を溶着ま
たは接着し、母屋、下地材などの下部支持部材上に、前
記上部支持部材のフランジ部を支持固定すると共に、下
葺き材を敷設し、上部支持部材の上壁上に前記取付具に
よって外側屋根材を固定したものである。
は、上壁の両側縁下方に両側壁を折曲げ、両側壁下方に
幅方向外側に突出するフランジ部を突出させた金属製垂
木などの上部支持部材の前記上壁上に、取付具を溶着ま
たは接着し、母屋、下地材などの下部支持部材上に、前
記上部支持部材のフランジ部を支持固定すると共に、下
葺き材を敷設し、上部支持部材の上壁上に前記取付具に
よって外側屋根材を固定したものである。
【0008】
【作 用】本発明による2重葺き屋根は、雨水など
の水が外側屋根材の内側に入ると、入った水の大部分が
下葺き材上に直接落ち、そのまま流下して軒先から排出
される。
の水が外側屋根材の内側に入ると、入った水の大部分が
下葺き材上に直接落ち、そのまま流下して軒先から排出
される。
【0009】また、外側屋根材の内側に入った水の一部
は、上部支持部材の上壁上に落ちるが、これらの上壁上
には取付具を溶着または接着したので、上壁にビスを貫
通させたり、切起し片を形成したりする必要がなく、上
壁上に落ちた水が上部支持部材内に入らずに、上部支持
部材の側壁を伝わって下葺き材上に導かれ、下葺き材上
に直接落ちた水と合流して流下し、軒先から排出され
る。
は、上部支持部材の上壁上に落ちるが、これらの上壁上
には取付具を溶着または接着したので、上壁にビスを貫
通させたり、切起し片を形成したりする必要がなく、上
壁上に落ちた水が上部支持部材内に入らずに、上部支持
部材の側壁を伝わって下葺き材上に導かれ、下葺き材上
に直接落ちた水と合流して流下し、軒先から排出され
る。
【0010】
【実 施 例】以下、本発明の第1実施例につき図1を
参照して説明する。図1において、(1)はC型鋼から
なる母屋であり、母屋(1)上には下地材(2)が敷設
してあり、母屋(1)と下地材(2)とによって下部支
持部材(3)を構成している。
参照して説明する。図1において、(1)はC型鋼から
なる母屋であり、母屋(1)上には下地材(2)が敷設
してあり、母屋(1)と下地材(2)とによって下部支
持部材(3)を構成している。
【0011】下地材(2)上には、上部支持部材である
複数の金属製垂木(4)が所要間隔で配置してあり、こ
れらの垂木(4)は、母屋(1)と直交させ、軒先に向
かって下り勾配にしてある。また、垂木(4)は、上壁
(5)の両側縁下方に直角に側壁(6)を折曲げ、これ
らの側壁(6)の中間部には幅方向内側上方に向かって
突出する受け部(8)を対向させて設け、側壁(6)下
側縁に幅方向外側に突出するフランジ部(7)を設け、
フランジ部(7)の突出縁部(7a)を側壁(6)の幅
方向外側に突出させてある。
複数の金属製垂木(4)が所要間隔で配置してあり、こ
れらの垂木(4)は、母屋(1)と直交させ、軒先に向
かって下り勾配にしてある。また、垂木(4)は、上壁
(5)の両側縁下方に直角に側壁(6)を折曲げ、これ
らの側壁(6)の中間部には幅方向内側上方に向かって
突出する受け部(8)を対向させて設け、側壁(6)下
側縁に幅方向外側に突出するフランジ部(7)を設け、
フランジ部(7)の突出縁部(7a)を側壁(6)の幅
方向外側に突出させてある。
【0012】前記垂木(4)の上壁(5)上には、図2
にも示すように、取付具である係止片(9)の基部(1
0)を溶着または接着してある。係止片(9)は、基部
(10)から上方に立上り部(11)を突出させ、立上
り部(11)の上端部に係止部(12)を設けてあり、
垂木(4)の長手方向に所定間隔で多数を配設してあ
る。
にも示すように、取付具である係止片(9)の基部(1
0)を溶着または接着してある。係止片(9)は、基部
(10)から上方に立上り部(11)を突出させ、立上
り部(11)の上端部に係止部(12)を設けてあり、
垂木(4)の長手方向に所定間隔で多数を配設してあ
る。
【0013】そして、垂木(4)は、フランジ部(7)
を下地材(2)上に支持して、これらのフランジ部
(7)を上方から貫通する固定ビス、釘などの固定具
(13)によって下地材(2)上に固定してある。
を下地材(2)上に支持して、これらのフランジ部
(7)を上方から貫通する固定ビス、釘などの固定具
(13)によって下地材(2)上に固定してある。
【0014】所要間隔で配置されている前記垂木(4)
間には下葺き材(14)を敷設してある。下葺き材(1
4)は、両側縁部(15)を外側上方に突出させ、幅方
向中間部に突条部(16)を突出させ、突条部(16)
の上面(16a)を垂木(4)の上壁(5)と同様な高
さに形成し、突条部(16)の下縁幅方向両外側に凹部
(17)を形成してある。
間には下葺き材(14)を敷設してある。下葺き材(1
4)は、両側縁部(15)を外側上方に突出させ、幅方
向中間部に突条部(16)を突出させ、突条部(16)
の上面(16a)を垂木(4)の上壁(5)と同様な高
さに形成し、突条部(16)の下縁幅方向両外側に凹部
(17)を形成してある。
【0015】前記下葺き材(14)は、凹部(17)の
底面を下地材(2)上に支持させ、両側部によって、垂
木(4)のフランジ部(7)および固定具(13)上を
覆い、両側縁部(15)を垂木(4)の受け部(8)下
面に係合弾持させてある。
底面を下地材(2)上に支持させ、両側部によって、垂
木(4)のフランジ部(7)および固定具(13)上を
覆い、両側縁部(15)を垂木(4)の受け部(8)下
面に係合弾持させてある。
【0016】垂木(4)の上壁(5)上に基部(10)
を溶着または接着した係止片(9)の係止部(12)に
係止片(9)と共に、取付具を構成する吊子(19)を
係止し、吊子(19)によって金属板の成形品からなる
外側屋根材(18)を係止させることにより、外側屋根
材(18)を、垂木(4)の上壁(5)上に固定すると
共に、下葺き材(14)の突条部(16)上に支持し
て、下葺き材(14)の上方に葺いてある。
を溶着または接着した係止片(9)の係止部(12)に
係止片(9)と共に、取付具を構成する吊子(19)を
係止し、吊子(19)によって金属板の成形品からなる
外側屋根材(18)を係止させることにより、外側屋根
材(18)を、垂木(4)の上壁(5)上に固定すると
共に、下葺き材(14)の突条部(16)上に支持し
て、下葺き材(14)の上方に葺いてある。
【0017】前述した構成の第1実施例の2重葺き屋根
は、雨水などの水が外側屋根材(18)の内側に入る
と、入った水の大部分が下葺き材(14)上に直接落ち
る。
は、雨水などの水が外側屋根材(18)の内側に入る
と、入った水の大部分が下葺き材(14)上に直接落ち
る。
【0018】また、外側屋根材(18)の内側に入った
水の一部は垂木(4)の上壁(5)上に落ちるが、落ち
た水が上壁(5)から垂木(4)の側壁(6)を伝わっ
て流れ、下葺き材(14)上に落ち、下葺き材(14)
上に直接落ちた前記の水と合流して、下葺き材(14)
の軒先から屋根外に排出される。
水の一部は垂木(4)の上壁(5)上に落ちるが、落ち
た水が上壁(5)から垂木(4)の側壁(6)を伝わっ
て流れ、下葺き材(14)上に落ち、下葺き材(14)
上に直接落ちた前記の水と合流して、下葺き材(14)
の軒先から屋根外に排出される。
【0019】さらに、垂木(4)は、両側壁(6)の中
間部に受け部(8)を形成して、両側壁(6)の下部の
幅方向寸法を狭くし、下葺き材(14)の外側上方に突
出する両側縁部(15)を受け部(8)下面に係合弾持
させてあるので、側壁(6)を伝わって流れる水は、側
壁(6)と下葺き材(14)の側縁部(15)との間か
ら室内側に水漏りしない。
間部に受け部(8)を形成して、両側壁(6)の下部の
幅方向寸法を狭くし、下葺き材(14)の外側上方に突
出する両側縁部(15)を受け部(8)下面に係合弾持
させてあるので、側壁(6)を伝わって流れる水は、側
壁(6)と下葺き材(14)の側縁部(15)との間か
ら室内側に水漏りしない。
【0020】図3は本発明の第2実施例の要部を示し、
この実施例では金属製垂木(4)の上壁(5)上に倒立
T字状の係止片(19)を溶着または接着してある点、
および下葺き材(14)に突条部および凹部がない点
が、前述した第1実施例と異なるだけである。
この実施例では金属製垂木(4)の上壁(5)上に倒立
T字状の係止片(19)を溶着または接着してある点、
および下葺き材(14)に突条部および凹部がない点
が、前述した第1実施例と異なるだけである。
【0021】図4の(A)、(B)は、本発明の互いに
異なる取付具および金属製垂木を示す。図4の(A)
は、垂木(4)の上壁(5)上にボルト(20)を溶着
または接着し、ボルト(20)に吊子(図示省略)をナ
ット(21)によって固定し、ボルト(20)、吊子、
ナット(21)を取付具として外側屋根材を垂木(4)
上に固定するものである。図4の(B)は、垂木(4)
の上壁(5)上に取付具である吊子(19)を溶着また
は接着し、吊子(19)によって外側屋根材を垂木
(4)上に固定するものである。
異なる取付具および金属製垂木を示す。図4の(A)
は、垂木(4)の上壁(5)上にボルト(20)を溶着
または接着し、ボルト(20)に吊子(図示省略)をナ
ット(21)によって固定し、ボルト(20)、吊子、
ナット(21)を取付具として外側屋根材を垂木(4)
上に固定するものである。図4の(B)は、垂木(4)
の上壁(5)上に取付具である吊子(19)を溶着また
は接着し、吊子(19)によって外側屋根材を垂木
(4)上に固定するものである。
【0022】また、図5の(A)〜(D)の各図に示す
ように、垂木(4)は、側壁(6)上部を下拡がりにし
たり、受け部(8)の横断面を下面が開口した倒立U字
状に形成したり、側壁(6)の上部および下部を下拡が
りにしたり、側壁(6)の中間部を幅方向内側に直角に
折曲げた受け部(8)を設けるなど適宜変更できる。
ように、垂木(4)は、側壁(6)上部を下拡がりにし
たり、受け部(8)の横断面を下面が開口した倒立U字
状に形成したり、側壁(6)の上部および下部を下拡が
りにしたり、側壁(6)の中間部を幅方向内側に直角に
折曲げた受け部(8)を設けるなど適宜変更できる。
【0023】図6に示すように、垂木(4)の両側壁
(5)の上部に段部(22)を設けて垂木(4)上部の
幅を狭くし、野地板(23)を段部(22)に設置し、
これらの上に外側屋根材(図示省略)を葺くようにして
もよい。
(5)の上部に段部(22)を設けて垂木(4)上部の
幅を狭くし、野地板(23)を段部(22)に設置し、
これらの上に外側屋根材(図示省略)を葺くようにして
もよい。
【0024】そして、下葺き材(14)は、図7の
(A)〜(D)の各図に示すように、側縁部(15)の
横断面形状を適宜変更でき、図8に示すように突条部
(16)はあるが凹部がないものにしてもよく、図示省
略したが突条部を幅方向の複数箇所に設けてもよい。
(A)〜(D)の各図に示すように、側縁部(15)の
横断面形状を適宜変更でき、図8に示すように突条部
(16)はあるが凹部がないものにしてもよく、図示省
略したが突条部を幅方向の複数箇所に設けてもよい。
【0025】なお、図3〜図8の各図中、図1と同符号
は対応する部分を示す。
は対応する部分を示す。
【0026】本発明において、金属製垂木などの上部支
持部材は、上壁に外側屋根材を直接または吊子などを介
して固定する切起し片を設けたものでもよい。
持部材は、上壁に外側屋根材を直接または吊子などを介
して固定する切起し片を設けたものでもよい。
【0027】また、本発明において、下葺き材は、薄鋼
板などの金属板や合成樹脂板で構成し、軒側の下葺き材
の棟側端部の上に棟側の下葺き材の軒側端部を重ね合わ
せて軒棟方向に接続する。そして、外側屋根材は、鋼板
などの金属板に限られることなく、天然スレート、瓦な
どでもよく、横葺き用のものに限定されるものでもな
く、下部支持部材も、母屋と下地材とに限定されること
なく、母屋のみあるいはコンクリート版やコンクリート
版上に下地材を敷設したものでもよい。
板などの金属板や合成樹脂板で構成し、軒側の下葺き材
の棟側端部の上に棟側の下葺き材の軒側端部を重ね合わ
せて軒棟方向に接続する。そして、外側屋根材は、鋼板
などの金属板に限られることなく、天然スレート、瓦な
どでもよく、横葺き用のものに限定されるものでもな
く、下部支持部材も、母屋と下地材とに限定されること
なく、母屋のみあるいはコンクリート版やコンクリート
版上に下地材を敷設したものでもよい。
【0028】さらに、本発明は、下部支持部材上にボル
ト、ナットで固定した押え板に、金属垂木などの上部支
持部材をかぶそ、前記押え板と楔板とで上部支持部材の
フランジ部を挟持することにより、下部支持部材上に上
部支持部材を固定してもよい。そして、この場合には、
下部支持部材上に予め敷設した左、右下葺き材を、前記
押え板によって下部支持部材を挟着し、下葺き材の上方
に突出する側縁部を押え板内に配設する。
ト、ナットで固定した押え板に、金属垂木などの上部支
持部材をかぶそ、前記押え板と楔板とで上部支持部材の
フランジ部を挟持することにより、下部支持部材上に上
部支持部材を固定してもよい。そして、この場合には、
下部支持部材上に予め敷設した左、右下葺き材を、前記
押え板によって下部支持部材を挟着し、下葺き材の上方
に突出する側縁部を押え板内に配設する。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、上壁の
両側縁下方に両側壁を折曲げ、両側壁下方に幅方向外側
に突出するフランジ部を突出させた金属製垂木などの上
部支持部材の前記上壁上に、取付具を溶着または接着
し、母屋、下地材などの下部支持部材上に、前記上部支
持部材のフランジ部を支持固定すると共に、下葺き材を
敷設し、上部支持部材の上壁上に前記取付具によって外
側屋根材を固定したので、次の効果が得られる。
両側縁下方に両側壁を折曲げ、両側壁下方に幅方向外側
に突出するフランジ部を突出させた金属製垂木などの上
部支持部材の前記上壁上に、取付具を溶着または接着
し、母屋、下地材などの下部支持部材上に、前記上部支
持部材のフランジ部を支持固定すると共に、下葺き材を
敷設し、上部支持部材の上壁上に前記取付具によって外
側屋根材を固定したので、次の効果が得られる。
【0030】すなわち、本発明による2重葺き屋根は、
雨水などの水が外側屋根材の内側に入ると、入った水の
大部分が下葺き材上に直接落ち、そのまま流下して軒先
から排出される。
雨水などの水が外側屋根材の内側に入ると、入った水の
大部分が下葺き材上に直接落ち、そのまま流下して軒先
から排出される。
【0031】また、外側屋根材の内側に入った水の一部
は、上部支持部材の上壁上に落ちるが、これらの上壁上
には取付具を溶着または接着したので、上壁にビスを貫
通させたり、切起し片を形成したりする必要がなく、上
壁上に落ちた水が上部支持部材内に入らずに、上部支持
部材の側壁を伝わって下葺き材上に導かれ、下葺き材上
に直接落ちた水と合流して流下し、軒先から排出され
る。
は、上部支持部材の上壁上に落ちるが、これらの上壁上
には取付具を溶着または接着したので、上壁にビスを貫
通させたり、切起し片を形成したりする必要がなく、上
壁上に落ちた水が上部支持部材内に入らずに、上部支持
部材の側壁を伝わって下葺き材上に導かれ、下葺き材上
に直接落ちた水と合流して流下し、軒先から排出され
る。
【0032】したがって、下部支持部材内への水漏り
や、これによって生ずる下地材など下部支持部材を構成
する部分の腐食を部品点数を増加させずに確実に防止で
きる。
や、これによって生ずる下地材など下部支持部材を構成
する部分の腐食を部品点数を増加させずに確実に防止で
きる。
【図1】本発明の第1実施例による2重葺き屋根を示し
た部分断面正面図である。
た部分断面正面図である。
【図2】本発明の第1実施例の金属製垂木および係止片
を示した部分斜視図である。
を示した部分斜視図である。
【図3】本発明の第2実施例による2重葺き屋根の要部
を示した断面正面図である。
を示した断面正面図である。
【図4】(A),(B)は、それぞれ本発明の金属製垂
木および互いに異なった取付具を示した部分斜視図であ
る。
木および互いに異なった取付具を示した部分斜視図であ
る。
【図5】(A),(B),(C),(D)は、それぞれ
本発明に用いる金属製垂木の互いに異なった変形例を示
した横断面図である。
本発明に用いる金属製垂木の互いに異なった変形例を示
した横断面図である。
【図6】本発明に用いるさらに異なった金属製垂木と野
地板とを示した横断面図である。
地板とを示した横断面図である。
【図7】(A),(B),(C),(D)は、それぞれ
本発明に用いる下葺き材の側縁部の互いに異なった変形
例を示した横断面図である。
本発明に用いる下葺き材の側縁部の互いに異なった変形
例を示した横断面図である。
【図8】本発明に用いる下葺き材のさらに異なった変形
例を示した断面正面図である。
例を示した断面正面図である。
(1) 母屋 (2) 下地材 (3) 下部支持部材 (4) 金属製垂木(上部支持部材) (5) 上壁 (6) 側壁 (7) フランジ部 (7a) 突出縁部 (8) 受け部 (9) 係止片(取付具) (10) 基部 (11) 立上り部 (12) 係止部 (13) 固定具 (14) 下葺き材 (15) 側縁部 (16) 突条部 (16a) 上面 (17) 凹部 (18) 外側屋根材 (19) 吊子(取付具) (20) ボルト (21) ナット (22) 段部 (23) 野地板
Claims (4)
- 【請求項1】 上壁の両側縁下方に両側壁を折曲げ、両
側壁下方に幅方向外側に突出するフランジ部を突出させ
た金属製垂木などの上部支持部材の前記上壁上に、取付
具を溶着または接着し、母屋、下地材などの下部支持部
材上に、前記上部支持部材のフランジ部を支持固定する
と共に、下葺き材を敷設し、上部支持部材の上壁上に前
記取付具によって外側屋根材を固定したことを特徴とす
る2重葺き屋根。 - 【請求項2】 上部支持部材は、両側壁に幅方向内側に
突出する受け部を設け、フランジ部を固定具によって下
部支持部材上に支持固定し、下葺き材は、側縁部に上方
または外側上方に突出する起立部を形成し、前記固定具
を覆って上部支持部材間に配設すると共に、前記起立部
を前記受け部に係合させたことを特徴とする請求項1の
2重葺き屋根。 - 【請求項3】 上部支持部材は、両側壁に設けた受け部
を幅方向内側上方に突出させ、フランジ部を両側壁から
幅方向外側に突出させ、これらの突出部を貫通する固定
具によって下部支持部材上に支持固定したことを特徴と
する請求項2の2重葺き屋根。 - 【請求項4】 下葺き材は、上部支持部材の上壁と同様
な高さに上方に突出する突条部を形成したことを特徴と
する請求項1、2または3の2重葺き屋根。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3219303A JP2689360B2 (ja) | 1991-08-06 | 1991-08-06 | 2重葺き屋根 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3219303A JP2689360B2 (ja) | 1991-08-06 | 1991-08-06 | 2重葺き屋根 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0539650A true JPH0539650A (ja) | 1993-02-19 |
JP2689360B2 JP2689360B2 (ja) | 1997-12-10 |
Family
ID=16733381
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3219303A Expired - Fee Related JP2689360B2 (ja) | 1991-08-06 | 1991-08-06 | 2重葺き屋根 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2689360B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60215963A (ja) * | 1984-04-10 | 1985-10-29 | 元旦ビユーティ工業株式会社 | 屋根 |
-
1991
- 1991-08-06 JP JP3219303A patent/JP2689360B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60215963A (ja) * | 1984-04-10 | 1985-10-29 | 元旦ビユーティ工業株式会社 | 屋根 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2689360B2 (ja) | 1997-12-10 |
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