JPH0539525A - 方向性電磁鋼スラブ用誘導加熱炉 - Google Patents
方向性電磁鋼スラブ用誘導加熱炉Info
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- JPH0539525A JPH0539525A JP3192873A JP19287391A JPH0539525A JP H0539525 A JPH0539525 A JP H0539525A JP 3192873 A JP3192873 A JP 3192873A JP 19287391 A JP19287391 A JP 19287391A JP H0539525 A JPH0539525 A JP H0539525A
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- Japan
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- slab
- furnace
- supporting
- induction heating
- heating furnace
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/25—Process efficiency
Landscapes
- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 方向性電磁鋼スラブ用誘導加熱炉において、
スラブ支持装置の簡単化および小型化ならびにハンドリ
ング時間の短縮を図る。 【構成】 方向性電磁鋼スラブ用誘導加熱炉は、スラブ
側面が水平となるように支持してスラブ１を加熱する炉
１２であって、スラブ１を９０度転回するスラブ傾転装
置２１と、下側のスラブ側面を下方より支持するスラブ
昇降支持装置５１と、炉長手方向に沿って配列され、炉
体天井壁１４を貫通して上側のスラブ側面を押さえる昇
降可能な複数の支持軸５６をもったスラブ上部支持装置
５５とを備えている。そして、上記支持軸５６は軸下端
が炉底面１７の下方に至るまで下降可能である。スラブ
昇降支持装置５１と支持軸５６とでスラブ１を挟み、支
持する。
スラブ支持装置の簡単化および小型化ならびにハンドリ
ング時間の短縮を図る。 【構成】 方向性電磁鋼スラブ用誘導加熱炉は、スラブ
側面が水平となるように支持してスラブ１を加熱する炉
１２であって、スラブ１を９０度転回するスラブ傾転装
置２１と、下側のスラブ側面を下方より支持するスラブ
昇降支持装置５１と、炉長手方向に沿って配列され、炉
体天井壁１４を貫通して上側のスラブ側面を押さえる昇
降可能な複数の支持軸５６をもったスラブ上部支持装置
５５とを備えている。そして、上記支持軸５６は軸下端
が炉底面１７の下方に至るまで下降可能である。スラブ
昇降支持装置５１と支持軸５６とでスラブ１を挟み、支
持する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、方向性電磁鋼スラブ
の熱間圧延ラインに設けられる誘導加熱炉に関する。
の熱間圧延ラインに設けられる誘導加熱炉に関する。
【０００２】
【従来の技術】方向性電磁鋼板は高磁束密度かつ低鉄損
という優れた磁気特性をもっており、変圧器などの鉄心
材料として広く用いられている。その製造工程におい
て、［１１０］〈００１〉方位に高度に集積した二次再
結晶を得るために、ＭｎＳ，ＡｌＮといった結晶粒方向
を制御するインヒビターを用いている。このインヒビタ
ーが適正に意図した作用をもたらすためには、熱間圧延
に先立つスラブ加熱時にインヒビターを十分に解離固溶
させる必要がある。さらに、スラブを適切な条件で熱間
圧延し、冷却を行って、インヒビターを微細かつ均一に
分散析出させることが重要である。上記インヒビターの
解離固溶のために、スラブをたとえば１３００℃以上に
高温加熱を行っている。
という優れた磁気特性をもっており、変圧器などの鉄心
材料として広く用いられている。その製造工程におい
て、［１１０］〈００１〉方位に高度に集積した二次再
結晶を得るために、ＭｎＳ，ＡｌＮといった結晶粒方向
を制御するインヒビターを用いている。このインヒビタ
ーが適正に意図した作用をもたらすためには、熱間圧延
に先立つスラブ加熱時にインヒビターを十分に解離固溶
させる必要がある。さらに、スラブを適切な条件で熱間
圧延し、冷却を行って、インヒビターを微細かつ均一に
分散析出させることが重要である。上記インヒビターの
解離固溶のために、スラブをたとえば１３００℃以上に
高温加熱を行っている。
【０００３】上記高温加熱については、たとえば特開昭
６１−６９９４号公報，特開昭６１−６９９２７号公報
などにより開示されている。これら公報で開示された高
温加熱方法は、スラブを１２５０℃程度までガス燃焼型
加熱炉で予備加熱し、その後の高温加熱を不活性雰囲気
に制御した誘導加熱炉で短時間に行う。
６１−６９９４号公報，特開昭６１−６９９２７号公報
などにより開示されている。これら公報で開示された高
温加熱方法は、スラブを１２５０℃程度までガス燃焼型
加熱炉で予備加熱し、その後の高温加熱を不活性雰囲気
に制御した誘導加熱炉で短時間に行う。
【０００４】上記高温加熱を行う誘導加熱炉は、熱間圧
延ラインに沿うようにして設けられている。誘導加熱炉
はスラブ傾転装置、スラブ昇降支持装置および支持軸を
備えており、スラブ上下面が垂直となるように支持して
スラブを加熱する。スラブ傾転装置はスラブを９０度転
回して垂直姿勢とする。スラブ昇降支持装置は、下側の
スラブ側面を下方より支持する。また、支持軸は複数本
が炉長手方向に沿って配列され、炉体天井壁を貫通して
昇降可能であり、上側のスラブ側面を押さえる。スラブ
は扁平であるために倒れやすいが、上記のように上下よ
り支持されるので、加熱中に炉内で倒れることはない。
延ラインに沿うようにして設けられている。誘導加熱炉
はスラブ傾転装置、スラブ昇降支持装置および支持軸を
備えており、スラブ上下面が垂直となるように支持して
スラブを加熱する。スラブ傾転装置はスラブを９０度転
回して垂直姿勢とする。スラブ昇降支持装置は、下側の
スラブ側面を下方より支持する。また、支持軸は複数本
が炉長手方向に沿って配列され、炉体天井壁を貫通して
昇降可能であり、上側のスラブ側面を押さえる。スラブ
は扁平であるために倒れやすいが、上記のように上下よ
り支持されるので、加熱中に炉内で倒れることはない。
【０００５】スラブは、次のようにして誘導加熱炉内に
装入される。熱間圧延ラインに沿って搬送されているス
ラブは水平姿勢（スラブ上下面が水平）となっているの
で、まずスラブ傾転装置によりスラブを９０度転回して
垂直姿勢とする。ついで、垂直姿勢のスラブをスラブ昇
降支持装置が受け取り、押し上げて誘導加熱炉内に装入
する。スラブを９０度転回して誘導加熱炉内に装入する
までの間、スラブ傾転装置とスラブ昇降支持装置だけで
スラブを支持すると、支持が不安定となり、スラブが転
倒する虞れがある。したがって、誘導加熱炉の下方に転
倒防止装置が設けられている。たとえば、実公昭５２−
５６３３５号公報の転倒防止装置は、スラブ面に向かっ
て進退可能な転倒防止板を炉体下方に配置している。ま
た、実公昭５２−５６３３６号公報の転倒防止装置は、
スラブ面に向かって進退可能な押えローラーを炉体直下
に設けている。
装入される。熱間圧延ラインに沿って搬送されているス
ラブは水平姿勢（スラブ上下面が水平）となっているの
で、まずスラブ傾転装置によりスラブを９０度転回して
垂直姿勢とする。ついで、垂直姿勢のスラブをスラブ昇
降支持装置が受け取り、押し上げて誘導加熱炉内に装入
する。スラブを９０度転回して誘導加熱炉内に装入する
までの間、スラブ傾転装置とスラブ昇降支持装置だけで
スラブを支持すると、支持が不安定となり、スラブが転
倒する虞れがある。したがって、誘導加熱炉の下方に転
倒防止装置が設けられている。たとえば、実公昭５２−
５６３３５号公報の転倒防止装置は、スラブ面に向かっ
て進退可能な転倒防止板を炉体下方に配置している。ま
た、実公昭５２−５６３３６号公報の転倒防止装置は、
スラブ面に向かって進退可能な押えローラーを炉体直下
に設けている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】実公昭５２−５６３３
５号公報の転倒防止装置は、転倒防止板が炉体下方に設
けているので、スラブを炉底近くまで押し上げたとき、
スラブ下端部が転倒防止いたから離れ、不安定になる。
また、実公昭５２−５６３３６号公報の転倒防止装置
は、押えローラーが炉体直下に設けられているので、炉
体位置が高くなり、スラブ昇降支持装置のストロークが
大きくしなければならない。この結果、設備が大型とな
るとともに高額となっていた。さらに、ハンドリング時
間が長くなり、スラブの温度低下を招いていた。
５号公報の転倒防止装置は、転倒防止板が炉体下方に設
けているので、スラブを炉底近くまで押し上げたとき、
スラブ下端部が転倒防止いたから離れ、不安定になる。
また、実公昭５２−５６３３６号公報の転倒防止装置
は、押えローラーが炉体直下に設けられているので、炉
体位置が高くなり、スラブ昇降支持装置のストロークが
大きくしなければならない。この結果、設備が大型とな
るとともに高額となっていた。さらに、ハンドリング時
間が長くなり、スラブの温度低下を招いていた。
【０００７】この発明は、簡単かつ小型の装置により垂
直姿勢のスラブを確実に保持することができ、さらにハ
ンドリング時間の短縮を図ることができる方向性電磁鋼
スラブ用誘導加熱炉を提供しようとするものである。
直姿勢のスラブを確実に保持することができ、さらにハ
ンドリング時間の短縮を図ることができる方向性電磁鋼
スラブ用誘導加熱炉を提供しようとするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】この発明の方向性電磁鋼
スラブ用誘導加熱炉は、スラブ側面が水平となるように
支持してスラブを加熱する炉であって、スラブを９０度
転回するスラブ傾転装置と、下側のスラブ側面を下方よ
り支持するスラブ昇降支持装置と、炉長手方向に沿って
配列され、炉体天井壁を貫通して上側のスラブ側面を押
さえる昇降可能な複数の支持軸をもったスラブ上部支持
装置とを備えている。そして、上記支持軸は軸下端が炉
底面の下方に至るまで下降可能である。
スラブ用誘導加熱炉は、スラブ側面が水平となるように
支持してスラブを加熱する炉であって、スラブを９０度
転回するスラブ傾転装置と、下側のスラブ側面を下方よ
り支持するスラブ昇降支持装置と、炉長手方向に沿って
配列され、炉体天井壁を貫通して上側のスラブ側面を押
さえる昇降可能な複数の支持軸をもったスラブ上部支持
装置とを備えている。そして、上記支持軸は軸下端が炉
底面の下方に至るまで下降可能である。
【０００９】支持軸が炉体を貫通したとき、炉底面から
支持軸の下端までの長さは、炉の大きさ、スラブ幅など
によって決定されるが、少なくとも（最大スラブ幅−最
低スラブ幅）mm以上必要である。支持軸の数は、２〜６
本である。支持軸の昇降駆動はエアーシリンダ，油圧圧
シリンダ，電動ウインチなどを用いる。なお、スラブ傾
転装置および昇降架台の構造は、特に限定されるもので
はない。
支持軸の下端までの長さは、炉の大きさ、スラブ幅など
によって決定されるが、少なくとも（最大スラブ幅−最
低スラブ幅）mm以上必要である。支持軸の数は、２〜６
本である。支持軸の昇降駆動はエアーシリンダ，油圧圧
シリンダ，電動ウインチなどを用いる。なお、スラブ傾
転装置および昇降架台の構造は、特に限定されるもので
はない。
【００１０】
【作用】軸下端が炉底面より下方に至るまで支持軸を下
降し、予め待機させておく。ついで、スラブ傾転装置に
よりスラブを垂直姿勢にし、炉底下方に移動してスラブ
傾転装置と支持軸との間でスラブを支持する。このよう
な状態でスラブ昇降支持装置を上昇して、スラブ昇降支
持装置と支持軸とでスラブを挟み、支持する。そして、
スラブ昇降支持装置および支持軸を同調して上昇させ、
スラブを炉内の所定の位置に装入する。
降し、予め待機させておく。ついで、スラブ傾転装置に
よりスラブを垂直姿勢にし、炉底下方に移動してスラブ
傾転装置と支持軸との間でスラブを支持する。このよう
な状態でスラブ昇降支持装置を上昇して、スラブ昇降支
持装置と支持軸とでスラブを挟み、支持する。そして、
スラブ昇降支持装置および支持軸を同調して上昇させ、
スラブを炉内の所定の位置に装入する。
【００１１】スラブを炉外に排出するには、スラブ昇降
支持装置および支持軸を同調して所定位置まで下降さ
せ、スラブをスラブ傾転装置に受け渡す。ついで、支持
軸を上昇してスラブから引き離す。そして、スラブ傾転
装置を９０度転回してスラブを水平姿勢にする。
支持装置および支持軸を同調して所定位置まで下降さ
せ、スラブをスラブ傾転装置に受け渡す。ついで、支持
軸を上昇してスラブから引き離す。そして、スラブ傾転
装置を９０度転回してスラブを水平姿勢にする。
【００１２】
【実施例】第１図は、この発明の誘導加熱炉を備えた熱
間圧延設備の構成例を模式的に示している。図面に示す
ように、熱間圧延設備は熱間圧延ラインＬに沿って順次
配列されたガス燃焼型加熱炉１１、誘導加熱炉１２、粗
圧延機６１および仕上圧延機列６３よりなっている。
間圧延設備の構成例を模式的に示している。図面に示す
ように、熱間圧延設備は熱間圧延ラインＬに沿って順次
配列されたガス燃焼型加熱炉１１、誘導加熱炉１２、粗
圧延機６１および仕上圧延機列６３よりなっている。
【００１３】誘導加熱炉１２は炉体１３の外周面に沿っ
て加熱コイル１９が取り付けられている。また、誘導加
熱炉１２はスラブ１の側面が水平となるようにして、つ
まり垂直姿勢に転回するスラブ傾転装置２１、炉内のス
ラブ１を垂直姿勢で支持するスラブ昇降支持装置５１お
よびスラブ１を上方より押さえて支持するスラブ上部支
持装置５５を備えている。
て加熱コイル１９が取り付けられている。また、誘導加
熱炉１２はスラブ１の側面が水平となるようにして、つ
まり垂直姿勢に転回するスラブ傾転装置２１、炉内のス
ラブ１を垂直姿勢で支持するスラブ昇降支持装置５１お
よびスラブ１を上方より押さえて支持するスラブ上部支
持装置５５を備えている。
【００１４】圧延ラインＬに沿ってローラーテーブル６
５が設けられている。ローラーテーブル６５は駆動モー
ター６６により回転され、スラブ１をこれの長手方向に
搬送する。制御装置６７は駆動モーター６６を制御し、
スラブ１を所定位置に停止させる。
５が設けられている。ローラーテーブル６５は駆動モー
ター６６により回転され、スラブ１をこれの長手方向に
搬送する。制御装置６７は駆動モーター６６を制御し、
スラブ１を所定位置に停止させる。
【００１５】図２は、誘導加熱炉の下方に配置された上
記スラブ傾転装置２１およびスラブ昇降支持装置５１を
示している。
記スラブ傾転装置２１およびスラブ昇降支持装置５１を
示している。
【００１６】図面に示すように、スラブ傾転装置２１は
熱間圧延ラインＬに隣接して設けられている。スラブ傾
転装置２１は、それぞれレバー２５を備えた６個の傾転
フレーム２２が炉長手方向に沿って配置されている。レ
バー２５の支点に回転軸２６が固定されており、傾転フ
レーム２２は回転軸２６を介して軸受（図示しない）に
よって支持されている。架台２８に揺動可能に取り付け
られた油圧シリンダ３１のロッド３２にレバー２５の後
端は連結されている。また、傾転フレーム２２には、こ
れの案内溝２３にローラー３６がはめ合うようにして可
動フレーム３５が取り付けられている。傾動フレーム２
２に揺動可能に取り付けられた油圧シリンダ３８のロッ
ド３９に、可動フレーム３５は連結されている。油圧シ
リンダ３８にはロッド３９の変位、つまり可動フレーム
３５の進退距離を検出する可動フレーム変位検出器４０
が取り付けられている。可動フレーム３５に固定された
ガイドフレーム４１にこれに沿って移動可能に爪（スラ
ブ受け部材）４３が取り付けられている。この実施例で
は爪４３の数は６個である。また、ガイドフレーム４１
に揺動可能に取り付けられた油圧シリンダ４６のロッド
４７に、爪４３の先端が連結されている。
熱間圧延ラインＬに隣接して設けられている。スラブ傾
転装置２１は、それぞれレバー２５を備えた６個の傾転
フレーム２２が炉長手方向に沿って配置されている。レ
バー２５の支点に回転軸２６が固定されており、傾転フ
レーム２２は回転軸２６を介して軸受（図示しない）に
よって支持されている。架台２８に揺動可能に取り付け
られた油圧シリンダ３１のロッド３２にレバー２５の後
端は連結されている。また、傾転フレーム２２には、こ
れの案内溝２３にローラー３６がはめ合うようにして可
動フレーム３５が取り付けられている。傾動フレーム２
２に揺動可能に取り付けられた油圧シリンダ３８のロッ
ド３９に、可動フレーム３５は連結されている。油圧シ
リンダ３８にはロッド３９の変位、つまり可動フレーム
３５の進退距離を検出する可動フレーム変位検出器４０
が取り付けられている。可動フレーム３５に固定された
ガイドフレーム４１にこれに沿って移動可能に爪（スラ
ブ受け部材）４３が取り付けられている。この実施例で
は爪４３の数は６個である。また、ガイドフレーム４１
に揺動可能に取り付けられた油圧シリンダ４６のロッド
４７に、爪４３の先端が連結されている。
【００１７】スラブ昇降支持装置５１は、炉室１６の下
方に配置されており、炉床５２および炉床５２を昇降す
る電動ウインチ５３を備えている。電動ウインチ５３の
駆動によって、炉床５２は炉室１６内に挿入される。
方に配置されており、炉床５２および炉床５２を昇降す
る電動ウインチ５３を備えている。電動ウインチ５３の
駆動によって、炉床５２は炉室１６内に挿入される。
【００１８】スラブ上部支持装置５５は複数の支持軸５
６を備えており、支持軸５６はそれぞれ炉体１３の天井
壁１４に設けられた貫通孔１５を貫通している。支持軸
５６の上端にエアーシリンダ５８が取り付けられてお
り、エアーシリンダ５８は支持軸５６を下方に向かって
押すように作用する。スラブ上部支持装置５５の支持軸
５６は、図に示すように軸下端５７が炉底面１７の下方
に至るまで下降可能である。
６を備えており、支持軸５６はそれぞれ炉体１３の天井
壁１４に設けられた貫通孔１５を貫通している。支持軸
５６の上端にエアーシリンダ５８が取り付けられてお
り、エアーシリンダ５８は支持軸５６を下方に向かって
押すように作用する。スラブ上部支持装置５５の支持軸
５６は、図に示すように軸下端５７が炉底面１７の下方
に至るまで下降可能である。
【００１９】炉底部にはスラブ押え装置７１が設けられ
ている。すなわち、炉底部に、取り付けられた支持フレ
ーム７２にガイド筒７３が固定されている。ガイド筒７
３にはスラブ押え板７４が進退可能に挿入されている。
この実施例では、スラブ押え板７４の数は図３に示すよ
うに３個である。また、スラブ押え板７４には油圧シリ
ンダ７６のロッド７７が連結されている。油圧シリンダ
７６には、スラブ押え板７４の進退距離を検出する変位
検出器７８が取り付けられている。
ている。すなわち、炉底部に、取り付けられた支持フレ
ーム７２にガイド筒７３が固定されている。ガイド筒７
３にはスラブ押え板７４が進退可能に挿入されている。
この実施例では、スラブ押え板７４の数は図３に示すよ
うに３個である。また、スラブ押え板７４には油圧シリ
ンダ７６のロッド７７が連結されている。油圧シリンダ
７６には、スラブ押え板７４の進退距離を検出する変位
検出器７８が取り付けられている。
【００２０】上記可動フレームの変位検出器４０および
スラブ押え板の変位検出器７８からの検出信号は制御装
置８１に入力される。制御装置８１は上記検出信号に基
づいてスラブ１の位置および反りを求める。そして、反
ったスラブ１の幅中心が炉室幅中心にくるように、可動
フレーム３５の油圧シリンダ３８およびスラブ押え板７
４の油圧シリンダ７６に操作信号を出力する。
スラブ押え板の変位検出器７８からの検出信号は制御装
置８１に入力される。制御装置８１は上記検出信号に基
づいてスラブ１の位置および反りを求める。そして、反
ったスラブ１の幅中心が炉室幅中心にくるように、可動
フレーム３５の油圧シリンダ３８およびスラブ押え板７
４の油圧シリンダ７６に操作信号を出力する。
【００２１】ここで、上記のように構成された誘導加熱
炉１２において、スラブ１を炉内に装入する方法につい
て説明する。
炉１２において、スラブ１を炉内に装入する方法につい
て説明する。
【００２２】図２に示すように、スラブ１は熱間圧延ラ
インＬに沿いローラーテーブル６５により搬送されてき
て、所定の位置で停止する。このとき、爪４３がローラ
ーテーブル６５の位置に水平姿勢で待機している。油圧
シリンダ３１を駆動して可動フレーム３５を９０度転回
して爪４３を起立させる。ついで、油圧シリンダ３８を
駆動して可動フレーム３５を水平方向に前進させ、スラ
ブ１を炉中心線Ｃ上にもってくる。このとき、炉床５２
は垂直姿勢となったスラブ１の下方に、また支持軸５６
は図に示す位置よりやや上方に待機している。このよう
な状態を鎖線で示している。ついで、電動ウインチ５３
を駆動して炉床５２を上昇させ、炉床５２と支持軸５６
とでスラブ１を上下から挟む。なお、炉床５２の頂部に
は、爪４３の受け部４４が入り込む切欠き（図示しな
い）が設けられている。つぎに、再び油圧シリンダ３８
を駆動して可動フレーム３５を後退させ、待機させてお
く。再び電動ウインチ５３を駆動し、スラブ１を炉床５
２と支持軸５６との間で挟んだ状態で炉床５２を上昇さ
せ、炉内に装入する。そして、スラブ１を炉床５２と支
持軸５６との間で支持した状態で加熱する。
インＬに沿いローラーテーブル６５により搬送されてき
て、所定の位置で停止する。このとき、爪４３がローラ
ーテーブル６５の位置に水平姿勢で待機している。油圧
シリンダ３１を駆動して可動フレーム３５を９０度転回
して爪４３を起立させる。ついで、油圧シリンダ３８を
駆動して可動フレーム３５を水平方向に前進させ、スラ
ブ１を炉中心線Ｃ上にもってくる。このとき、炉床５２
は垂直姿勢となったスラブ１の下方に、また支持軸５６
は図に示す位置よりやや上方に待機している。このよう
な状態を鎖線で示している。ついで、電動ウインチ５３
を駆動して炉床５２を上昇させ、炉床５２と支持軸５６
とでスラブ１を上下から挟む。なお、炉床５２の頂部に
は、爪４３の受け部４４が入り込む切欠き（図示しな
い）が設けられている。つぎに、再び油圧シリンダ３８
を駆動して可動フレーム３５を後退させ、待機させてお
く。再び電動ウインチ５３を駆動し、スラブ１を炉床５
２と支持軸５６との間で挟んだ状態で炉床５２を上昇さ
せ、炉内に装入する。そして、スラブ１を炉床５２と支
持軸５６との間で支持した状態で加熱する。
【００２３】高温加熱処理が終わると、電動ウインチ５
３を駆動し、スラブ１を下降させる。スラブ１が所定位
置まで下降すると、油圧シリンダ３８を駆動して可動フ
レーム３５を前進させ、爪４３の受け部４４をスラブ直
下にもってくる。なお、このときには支持軸５６の下端
がスラブ１の上側面から離れている。そして、電動ウイ
ンチ５３を駆動して炉床５２を更に下降させ、スラブ１
を爪４３に受け渡す。再び、油圧シリンダ３８を駆動し
て可動フレーム３５を後退させたのち、油圧シリンダ３
１を駆動して傾転フレーム２２を９０度転回し、スラブ
１を水平姿勢にする。
３を駆動し、スラブ１を下降させる。スラブ１が所定位
置まで下降すると、油圧シリンダ３８を駆動して可動フ
レーム３５を前進させ、爪４３の受け部４４をスラブ直
下にもってくる。なお、このときには支持軸５６の下端
がスラブ１の上側面から離れている。そして、電動ウイ
ンチ５３を駆動して炉床５２を更に下降させ、スラブ１
を爪４３に受け渡す。再び、油圧シリンダ３８を駆動し
て可動フレーム３５を後退させたのち、油圧シリンダ３
１を駆動して傾転フレーム２２を９０度転回し、スラブ
１を水平姿勢にする。
【００２４】
【発明の効果】この発明によれば、軸下端が炉底面より
下方に至るまで支持軸を下降して、スラブ昇降支持装置
と支持軸とでスラブを挟み、支持する。したがって、炉
体直下に転倒防止板や押さえローラーを設ける必要がな
いので、炉体位置を低くすることができ、またスラブ昇
降支持装置のストロークを短くすることができる。さら
に、従来設備されていた支持軸を単に長くするだけであ
るから、スラブ支持装置の簡単化および小型化ならびに
ハンドリング時間の短縮を図ることができる。
下方に至るまで支持軸を下降して、スラブ昇降支持装置
と支持軸とでスラブを挟み、支持する。したがって、炉
体直下に転倒防止板や押さえローラーを設ける必要がな
いので、炉体位置を低くすることができ、またスラブ昇
降支持装置のストロークを短くすることができる。さら
に、従来設備されていた支持軸を単に長くするだけであ
るから、スラブ支持装置の簡単化および小型化ならびに
ハンドリング時間の短縮を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】この発明の誘導加熱炉を備えた熱間圧延設備の
構成例を模式的に示す図面である。
構成例を模式的に示す図面である。
【図２】上記誘導加熱炉の下方に配置されたスラブ傾転
装置およびスラブ昇降支持装置を示す図面である。
装置およびスラブ昇降支持装置を示す図面である。
１ スラブ ４１ ガイドフレーム １１ ガス燃焼型加熱炉 ４３ 爪 １２ 誘導加熱炉 ４６ 油圧シリンダ １４ 炉体天井壁 ５１ スラブ昇降支
持装置 １５ 貫通孔 ５２ 炉床 １６ 炉室 ５３ 電動ウインチ ２１ スラブ傾転装置 ５５ スラブ上部支
持装置 ２２ 傾転フレーム ５６ 支持軸 ２５ アーム ５８ エアーシリン
ダ ２６ 回転軸 ６１ 粗圧延機 ３１ 油圧シリンダ ６３ 仕上圧延機 ３５ 可動フレーム ６５ ローラーテー
ブル ３８ 油圧シリンダ
持装置 １５ 貫通孔 ５２ 炉床 １６ 炉室 ５３ 電動ウインチ ２１ スラブ傾転装置 ５５ スラブ上部支
持装置 ２２ 傾転フレーム ５６ 支持軸 ２５ アーム ５８ エアーシリン
ダ ２６ 回転軸 ６１ 粗圧延機 ３１ 油圧シリンダ ６３ 仕上圧延機 ３５ 可動フレーム ６５ ローラーテー
ブル ３８ 油圧シリンダ
Claims (1)
- 【請求項１】 スラブ側面が水平となるように支持して
スラブを加熱する炉であって、スラブを９０度転回する
スラブ傾転装置と、下側のスラブ側面を下方より支持す
るスラブ昇降支持装置と、炉長手方向に沿って配列さ
れ、炉体天井壁を貫通して上側のスラブ側面を押さえる
昇降可能な複数の支持軸をもったスラブ上部支持装置と
を備えた誘導加熱炉において、支持軸の下端が炉底面の
下方に至るまで支持軸が下降可能であることを特徴とす
る方向性電磁鋼スラブ用誘導加熱炉。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3192873A JPH0539525A (ja) | 1991-08-01 | 1991-08-01 | 方向性電磁鋼スラブ用誘導加熱炉 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3192873A JPH0539525A (ja) | 1991-08-01 | 1991-08-01 | 方向性電磁鋼スラブ用誘導加熱炉 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0539525A true JPH0539525A (ja) | 1993-02-19 |
Family
ID=16298397
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3192873A Pending JPH0539525A (ja) | 1991-08-01 | 1991-08-01 | 方向性電磁鋼スラブ用誘導加熱炉 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0539525A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6520906B2 (en) | 2000-01-07 | 2003-02-18 | Senji Yanagi | Coitus assistance device for males |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS513287A (ja) * | 1974-06-27 | 1976-01-12 | Toyota Motor Co Ltd | Butsutaihyomenketsukanno kenshutsuhohooyobi sochi |
-
1991
- 1991-08-01 JP JP3192873A patent/JPH0539525A/ja active Pending
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS513287A (ja) * | 1974-06-27 | 1976-01-12 | Toyota Motor Co Ltd | Butsutaihyomenketsukanno kenshutsuhohooyobi sochi |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6520906B2 (en) | 2000-01-07 | 2003-02-18 | Senji Yanagi | Coitus assistance device for males |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19960827 |