JPH0539466U - 浴槽洗浄装置 - Google Patents
浴槽洗浄装置Info
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- JPH0539466U JPH0539466U JP9662891U JP9662891U JPH0539466U JP H0539466 U JPH0539466 U JP H0539466U JP 9662891 U JP9662891 U JP 9662891U JP 9662891 U JP9662891 U JP 9662891U JP H0539466 U JPH0539466 U JP H0539466U
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 家庭内に設置されている給湯器を使用し、簡
易な設置施工で手軽に導入できる浴槽洗浄装置を提供す
る。 【構成】 給湯器2から浴槽6に湯を落とす水栓7に配
管接続されている給湯管5を水栓7の近傍位置で分岐
し、その分岐通路11に流量センサ12と給湯弁13と温度セ
ンサ14と洗剤投入装置61と洗剤タンク62とをユニット化
して設け、分岐通路11の出側を洗浄ノズル32に接続す
る。給湯器2の湯を給湯管5から分岐通路11を通すとき
に、洗剤投入装置61から洗剤を分岐通路11に投入し、こ
の投入された洗剤と給湯器2側から供給されて来る湯を
混合した洗浄液を洗浄ノズル32から浴槽内壁面に噴射付
着して浴槽内壁面の汚れを落とす。
易な設置施工で手軽に導入できる浴槽洗浄装置を提供す
る。 【構成】 給湯器2から浴槽6に湯を落とす水栓7に配
管接続されている給湯管5を水栓7の近傍位置で分岐
し、その分岐通路11に流量センサ12と給湯弁13と温度セ
ンサ14と洗剤投入装置61と洗剤タンク62とをユニット化
して設け、分岐通路11の出側を洗浄ノズル32に接続す
る。給湯器2の湯を給湯管5から分岐通路11を通すとき
に、洗剤投入装置61から洗剤を分岐通路11に投入し、こ
の投入された洗剤と給湯器2側から供給されて来る湯を
混合した洗浄液を洗浄ノズル32から浴槽内壁面に噴射付
着して浴槽内壁面の汚れを落とす。
Description
【0001】
本考案は、浴槽内壁面に洗浄液を噴射し、浴槽内壁面の汚れを落とす簡易型の 浴槽洗浄装置に関するものである。
【0002】
浴槽を自動的に洗浄する装置として、実開昭63-71869号公報および実公平3-2 3169号公報が知られている。実開昭63-71869号公報の装置は、浴槽の蓋に、洗剤 を噴射する1個の洗浄ノズルと、水道等の水を噴射する1個の水噴射ノズルとを 設け、浴槽の洗浄に際しては、洗剤タンクから洗剤をポンプで洗浄ノズルに供給 し、これを浴槽内に噴射して汚れを落とし、その後に、水道等の水の供給源から 水噴射ノズルに水を供給して浴槽内に噴射させ、前記洗剤によって落とされた浴 槽の汚れ成分と洗剤とを洗い流し、排水孔から排出させるものである。
【0003】 実公平3-23169号公報の装置は、浴槽の底部側から排水配管を風呂釜の追い焚 き循環管路の戻り管側に切り換え弁を介して接続し、追い焚き循環管路の往管側 からは同様に切り換え弁を介して洗浄配管を接続し、この洗浄配管を浴槽の上部 側に設けた洗浄パイプに接続し、浴槽の洗浄を行うに際しては、浴槽1内に溜め た残り湯を追い焚き循環管路内に組み込んだ循環ポンプを駆動して前記排水配管 側から追い焚き循環管路を通し、さらに洗浄配管側を通して洗浄パイプに導き、 前記残り湯が洗浄配管を通るときに洗剤投入部から投入される洗剤と混合させ、 この水と洗剤の混合した洗浄液を洗浄パイプから噴射して浴槽内壁面の汚れを落 とし、次に、給湯器側から大気開放タンクに一旦溜めた湯を循環ポンプにより追 い焚き循環管路内に導入し、さらに洗浄配管から洗浄パイプに導いて浴槽内壁面 に噴射し、すすぎ洗いを行うものである。
【0004】
しかしながら、前記実開昭63-71869号公報の装置にあっては、洗剤を常温のま ま噴射する方式であるため、洗剤の化学的洗浄能力が弱く、浴槽内壁面の汚れを きれいに落とすことができないという問題があり、また、洗剤を洗浄ノズルに供 給する専用のポンプを必要とするため、このポンプを浴室内に設置しなければな らず、浴室の有効利用空間が狭められてしまうという問題があった。
【0005】 また、実公平3-23169号公報の装置は、浴槽の底部側に排水配管を接続し、浴 槽の上部側には洗浄パイプを設けて洗浄配管と接続しなければならず、浴槽周り の配管が非常に複雑になるという問題がある。特に、排水配管を接続する場合に は浴槽を裏返しにして行わなければならないために、配管作業が非常に困難とな り、既に家庭に設置されている既存の浴槽はタイル等で固められていることから 排水配管の施工工事を行うことは不可能に近く、浴槽洗浄装置を手軽に導入設置 することができないという問題があった。
【0006】 本考案は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、 浴槽内壁面の汚れをきれいに落とすことができ、しかも、大掛かりな配管施工工 事を行うことなく手軽に導入設置することができる浴槽洗浄装置を提供すること にある。
【0007】
本考案は上記目的を達成するために、次のように構成されている。すなわち、 本考案の浴槽洗浄装置は、浴槽内壁面に向けて洗浄液を噴射する洗浄ノズルを備 え、給湯器から浴槽の水栓部に配管される給湯管は前記水栓部の近傍で分岐され 、その分岐通路は前記洗浄ノズルに接続されるとともに、この分岐通路には通路 の開閉を行う給湯弁と、洗剤タンク内の洗剤を分岐通路に投入する洗剤投入装置 とを含む浴槽洗浄の器具・装置類が設けられていることを特徴として構成されて おり、また、少なくとも前記給湯弁と洗剤タンクと洗剤投入装置は集約されてユ ニット化されていることも本考案の特徴的な構成とされており、さらに、前記洗 浄ノズルは回転駆動源を設けて浴槽の側壁に回転自在に取り付けられ、この洗浄 ノズルには回転軸心に対して交差する方向に洗浄液を噴射する1個以上の噴射孔 が設けられていることも本考案の特徴的な構成とされている。
【0008】
上記構成の本考案において、浴槽洗浄を行うときには、給湯器側から供給され る湯を分岐通路に導き、給湯弁を開けて洗浄ノズルから浴槽内壁面に噴射させる 。このとき、洗剤投入装置から洗剤を分岐通路に投入することにより、湯と洗剤 とが混合した洗浄液が洗浄ノズルから浴槽内壁面に噴射される。この洗浄液の所 定時間の噴射により浴槽内壁面には隅々にわたり洗浄液が付着する。この洗浄液 の噴射付着後、所定時間放置することにより、洗浄液の化学的洗浄力によって浴 槽内壁面の汚れが落とされる。
【0009】 次に、洗剤投入装置を停止した状態で給湯器側の湯を分岐通路から洗浄ノズル に導き浴槽内壁面に噴射することにより、浴槽内壁面に付着している洗浄液とそ の洗浄液によって落とされた汚れ成分は洗い流されて浴槽の排水孔から外に排出 される。
【0010】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。図1には本考案に係る浴槽 洗浄装置の第1の実施例のシステム構成が示されている。同図において、浴室1 の外側にはガス燃焼式、石油燃焼式、電気温水式等の給湯器、この実施例ではガ ス燃焼式の給湯器2が配設されている。この給湯器2の給湯熱交換器3の入側に 給水管4が接続され、給湯熱交換器3の出側には給湯管5が接続され、この給湯 管5の先端側は浴室1に導かれて浴槽6に湯を出湯する水栓7に接続されている 。前記給水管4には流量センサ8が設けられており、また、給湯熱交換器3の入 側には給水温度を検出する給水温度センサ9が設けられており、給湯熱交換器3 の出側には出湯湯温を検出する出湯温度センサ10が設けられ、給湯器2は浴槽洗 浄の制御装置66により、又は図示されていない給湯器専用の制御装置により流量 センサ8からの流量検出信号と、給水温度センサ9から加えられる給水温度情報 と、出湯温度センサ10から加えられる出湯温度の情報とを受けて設定温度の湯を 出湯するように給湯熱交換器3のバーナ燃焼を制御している。
【0011】 この給湯器2から浴室1に配管されている給湯管5は前記水栓7の近傍位置で 分岐されて分岐通路11が形成されており、この分岐通路11の出側は浴槽6の側壁 に配設されている洗浄ノズル32に接続されている。この分岐通路11には流量セン サ12と、通路の開閉を行う給湯弁13と、通路内を通る通水温度を検出する温度セ ンサ14が設けられている。また、分岐通路11には洗剤供給管15が接続されており 、この洗剤供給管15は洗剤投入装置61を介して洗剤タンク62に接続されている。 この洗剤タンク62には液状の洗剤が収容される。
【0012】 洗剤タンク52の上端側には洗剤補給管63が接続されている。この洗剤補給管63 の入口側は浴槽の上端側に設けられている化粧板64の開口部65に導かれており、 この開口部65から洗剤タンク62に洗剤を補給することができるようになっている 。前記流量センサ12と給湯弁13と温度センサ14と洗剤投入装置61と洗剤タンク62 は集約されて洗浄ユニット60として一体化されており、この洗浄ユニット60は浴 槽6と浴室壁面59との間のデッドスペースに設置されている。洗浄ノズル32は図 3に示すように、前枠ケース17と後枠ケース18からなるケース基体16と、このケ ース基体16の後ろ側に取り付け金具33を用いて取り付けられる回転駆動源として の正逆回転可能な可逆モータ34とを有して構成されており、後枠ケース18には流 入通路21と、前記分岐通路11に接続される管路接続部22とが形成されている。
【0013】 前記前枠ケース17にはパッキン20を介して噴射体35が気密に、かつ、回転自在 に嵌め込まれており、その噴射体35の内部には噴射室24が形成されている。その 噴射室24の後端開口面側には連通孔26を備えた抜け止め板36がねじを利用して嵌 め込み固定されている。前記噴射体35の周壁から前端壁にかけて第1の噴射孔37 と第2の噴射孔38が形成されている。第1の噴射孔37と第2の噴射孔38の基端側 はともに噴射室24に開口している。第1の噴射孔37の先端出口は洗浄液を洗浄ノ ズル32の取り付け壁面(浴槽側壁)30とその近傍領域の浴槽側面および底面に噴 射する方向に向けられており、また、第2の噴射孔38の先端出口は前記第1の噴 射孔37から噴射される洗浄液の噴射領域と一部をオーバーラップさせて洗浄液を 残りの浴槽内壁面の全領域に噴射する方向に向けられている。この第1の噴射孔 37と第2の噴射孔38の出口は扁平形状(細長孔状)のノズル口にしてフラット状 (扇形)に広がる噴射パターンが得られるようになっている。
【0014】 可逆モータ34の出力軸には回転軸40の基端側が連結されており、この回転軸40 の先端側はパッキンを介して水密、かつ、回転自在に後枠ケース18を貫通し、さ らに抜け止め板36の軸孔を貫通して噴射室24内に挿入されている。この回転軸40 に対して後枠ケース18および抜け止め板36は相対回転が自在となっており、この 回転軸40には同様に相対回転が自在に板状の第1のアーム41と第2のアーム42の それぞれ基端側が嵌め込まれており、これら第1のアーム41と第2のアーム42と 抜け止め板36の両側には抜け止め用の止め輪43a〜43dが嵌め込まれている。そ して回転軸40の先端面には支持板44が止ねじ45により止められており、この支持 板44の頂部側には作動ピン46が水平横向きに突設されている。
【0015】 前記第1のアーム41には回転軸40が図3および図4の定位置(ニュートラル位 置)から所定量右回転(時計回転)したときに前記作動ピン46が係止する凹状の 第1の係止面47が設けられており、また、第2のアーム42には回転軸40が定位置 から所定量左回転(反時計回転)したときに作動ピン46が係止する凹状の第2の 係止面48が形成されている。また、第1のアーム41の先端側には前記第1の噴射 孔37の入口側を開閉する第1の弁50が設けられており、第2のアーム42の先端側 には前記第の噴射孔38の入口側を開閉する第2の弁51が設けられている。前記第 1のアーム41と第2のアーム42の底面側(図4でアーム41,42の右側)にはばね 支持軸52,53が設けられており、ばね支持軸52には第1のばね54が取り付けられ ており、この第1のばね54の弾性復元力によって第1のアーム41は反時計方向に 押圧され、第1の弁50は第1の噴射孔37の弁座部分に圧接し、第1の噴射孔37を 閉じている。同様に、ばね支持軸53には第2のばね55が取り付けられており、こ の第2のばね55の弾性復元力によって第2のアーム42は時計方向に押圧され、こ の押圧力を受けて第2の弁51は第2の噴射孔38の弁座部分に圧接し、第2の噴射 孔38を閉じている。また、噴射体35の周壁部には第1のアーム41が図3および図 4の定位置の状態から所定量右回転(時計回転)したときに係止する第1の係止 段部56と、第2のアーム42が図3および図4の定位置の状態から所定量左回転( 反時計回転)したときに係止する第2の係止段部57が設けられている。
【0016】 前記給湯弁13の開閉動作と、洗剤投入装置61の洗剤投入動作と、洗浄ノズル32 の可逆モータ34の回転動作は制御装置66により制御されており、この制御装置66 には図示されていないリモコンが接続されており、このリモコンに設けられる洗 浄ボタンを押すことにより制御装置66により制御されて浴槽洗浄運転が行われる ようになっている。
【0017】 前記制御装置66は図2に示すように、信号入力部67と、指令・制御部68と、タ イマ69と、演算部70と、メモリ71とを有している。信号入力部67は、リモコンか らの信号と、温度センサ14からの温度検出信号と、流量センサ12からの流量検出 信号とを受け、これらの信号を指令・制御部68に加える。指令・制御部68は、前 記信号入力部67からの信号と、メモリ71に与えられているプログラムの情報を受 けて浴槽洗浄運転のプログラムの進行状態を把握し、必要に応じ、タイマ69にタ イマ動作を指令し、演算部70には水量演算や洗剤投入量の演算等を指令し、適宜 給湯弁13に開閉制御信号を出力するとともに、洗剤投入装置61の洗剤投入量の制 御を行う。図9に示すように、洗剤投入装置61は、モータ72の回転動作をロッド 73の進退直進移動に変換し、ロッド73の先端側に円錐状をした弁体(洗剤投入弁 )74を取り付け、この弁体74の進退移動によって弁孔75の通過断面積を変化させ 、洗剤タンク62から洗剤供給管15を経て分岐通路11に投入される洗剤の量を可変 制御する。メモリ71は、前記のように、浴槽洗浄運転のプログラムを内蔵すると ともに、必要に応じ、演算部70の演算結果を記憶する。
【0018】 本実施例は上記のように構成されており、以下、図10に示すフローチャートに 基づき浴槽洗浄運転の一例を説明する。まず、浴槽6の排水孔88の排水栓(図示 せず)を開け、蓋77を閉めてからリモコンの洗浄ボタンをオンすると、このオン 信号が制御装置66の信号入力部67を経て指令・制御部68に加えられる。指令・制 御部68は洗浄運転モードの指令を受けて、まずステップ101 で給湯弁13を開ける 。そうすると、給湯器2側から給湯管5を通って出湯される湯は分岐通路11に入 り込み給湯弁13を通って洗浄ノズル32に送られる。
【0019】 このとき、ステップ102 で、洗浄ノズル32の例えば右側回転の動作が開始され る。この洗浄ノズル32の右側回転に際して、可逆モータ34を図3および図4の定 位置の状態から右方向(時計方向)に回転すると、回転軸40に連動する作動ピン 46も右方向に回転し、所定量回転したときに作動ピン46は図5に示すように、第 1のアーム41の第1の係止面47に係止し、第1のアーム41を第1のばね54の押圧 力に抗して右方向に回転する。この結果、第1の弁50は第1の噴射孔37を開き、 第1の噴射孔37の出口から湯がフラット状のパターンとなって浴槽壁面に噴射す る。
【0020】 さらに回転軸40が右回転すると、図6に示すように、第1のアーム41が第1の 係止段部56に係止し、回転軸40と第1のアーム41と噴射体35とが一体となって右 方向に回転する。
【0021】 次に、ステップ103 で指令・制御部68は温度センサ14の温度検出信号により、 分岐通路11を通る湯が洗剤の化学的洗浄力を発揮するのに十分な設定温度S℃以 上、この実施例では60℃以上になったか否かを判断し、続いて流量センサ12の検 出信号により、ステップ104 で、分岐通路11の通水水量が所定のQリットル/分 以上になったか否かを判断する。そして、分岐通路11の通水湯温と通水流量が共 に設定値以上となったときにステップ105 で洗剤投入装置61の洗剤投入弁74を開 ける。
【0022】 そうすると、洗剤タンク62内の洗剤は洗剤投入装置61の弁孔75を通って分岐通 路11に投入されるが、このとき、ステップ106 で通水流量に応じて洗剤投入弁74 の弁開量を制御し、浴槽内壁面の汚れを落とすのに適した一定濃度(例えば5% の濃度)の洗浄液が得られるように、洗剤の投入量を制御する。この洗剤の投入 により分岐通路11内で給湯器2側から供給されて来る湯と洗剤との混合が行われ 、浴槽内壁面の汚れを落とすのに最適な洗剤濃度の洗浄液が作り出され、この洗 浄液が回転している洗浄ノズル32から浴槽6内に噴射する。この噴射体35の回転 により第1の噴射孔37は円周回転移動を行い、洗浄液を浴槽壁面に満遍なく付着 させる。
【0023】 この噴射体35の右回転が洗剤投入後X回(Xは1以上の整数)行われたのちに 、今度は可逆モータ34を逆の左方向に回転する。この可逆モータ34の逆回転を行 うと、作動ピン46は左方向に回転する結果、第1のアーム41は第1のばね54の弾 性復元力を受けて作動ピン46の回転移動に追従し、作動ピン36が所定量左回転移 動したときに第1の弁50は前記第1のばね54の弾性復元力により第1の噴射孔37 を閉じ、第1の噴射孔37からの洗浄液噴射を停止する。
【0024】 さらに回転軸40が左方向に回転して行くと、図7に示すように、作動ピン46が 第2のアーム42の第2の係止面48に係止する。そうすると、今度は第2のアーム 42が第2のばね55の弾性復元力に抗して左回転し、第2の弁51は第2の噴射孔38 を開く。この結果、洗浄液は噴射室24から第2の噴射孔38に入り込み、その出口 側からフラット状パターンの洗浄液が図3に示すように斜め下向きに噴射する。 さらに回転軸40が左方向に回転すると、図8に示すように、第2のアーム42は噴 射体23の第2の係止段部57に係止し、回転軸40と第2のアーム42と噴射体23は一 体的に左回りに回転する。この噴射体23の回転により第2の噴射孔38は円周回転 移動を行い、この第2の噴射孔38から噴射される洗浄液は前記第1の噴射孔37で 噴射された領域と一部オーバーラップして残りの浴槽内壁面の全領域に亘り噴射 され、浴槽内壁面の隅々に亘り洗浄液が付着される。
【0025】 この噴射体23の左回転噴射がX回行われた後、ステップ111 で洗浄ノズル32の 回転を停止し、続いてステップ112 で給湯弁13と洗剤投入装置61の洗剤投入弁74 を閉じる。そして、ステップ113 では浴槽内壁面に付着した洗浄液によって汚れ が効果的に落ちる所定のT時間だけ放置する。すなわち、洗浄ノズル32と給湯弁 13と洗剤投入弁74を閉じたときに指令・制御部68はタイマ69にT時間のタイマ動 作を指令し、タイマ69からのタイムアップ信号を待つ。
【0026】 タイマ69からタイムアップ信号が加えられ、前記T時間が経過したときにステ ップ114 で給湯弁13を開け、前記ステップ102 と同様に洗浄ノズル32を右方向に X回回転しながら湯を噴射し、浴槽内壁面に付着している洗浄液とその洗浄液に よって落とされた汚れ成分を洗い流す。この洗浄ノズル32の右回転によるすすぎ 洗浄が完了したときに、今度は洗浄ノズル32を左方向にX回回転して同様に湯に よる浴槽内壁面のすすぎ洗いを行い、これが完了したときにステップ119 で洗浄 ノズル32の回転を停止し、続いてステップ120 で給湯弁13を閉じて1回目の浴槽 洗浄動作を完了する。そして、ステップ121 で、この洗浄動作が予め指定したN 回(Nは1以上の整数)になったか否かを判断し、N回に至らないうちはステッ プ101 から120 の動作を繰り返し行い、洗浄動作がN回になったときに浴槽洗浄 動作を終了する。
【0027】 本実施例では、流量センサ12と給湯弁13と温度センサ14と洗剤投入装置61と洗 剤タンク62は集約されて洗浄ユニット60として構成されているので、浴槽6に湯 を落とす水栓7の付近から給湯管5を分岐し、この分岐部に洗浄ユニット60の分 岐通路11を接続し、分岐通路の出側を洗浄ノズル32に接続するだけで浴槽洗浄装 置が構成されることとなり、極めて簡単な配管作業で、しかも、既に家庭に設置 されている給湯器を利用して手軽に洗浄装置を構築することができ、洗浄装置の 導入施工が非常に手軽となる。
【0028】 また、洗剤や洗浄液を洗浄ノズル32に送り出す専用のポンプが不要となるので 、そのポンプを浴室内に設置する場所も不要となり、浴室内の有効利用空間を狭 めることなく浴槽洗浄装置を設置することができる。
【0029】 しかも、本実施例の如く、洗浄装置をユニット化することにより、その洗浄ユ ニット60を図1の如く、浴室壁面59と浴槽6とのデッドスペースを利用して配置 することができ、狭い浴室事情の住宅環境においても、浴槽洗浄装置を支障なく 設置できるという効果が得られる。
【0030】 さらに、洗浄ノズル32は回転自在に設けられるものであるから、1個の洗浄ノ ズルに回転軸と交差する方向に1個以上の噴射孔を設けることにより1個の洗浄 ノズルで浴槽内壁面の隅々に洗浄液を噴射付着することができるので、複数の洗 浄ノズルを設置する場合に較べ、装置構成の簡易化を図ることができる。
【0031】 図11には本考案の第2の実施例が示されている。この第2の実施例は、給湯器 2と追い焚き循環管路78とを組み合わせた自動風呂釜に洗浄装置を組み込んだも のである。前記追い焚き循環管路78は戻り管79と、浴槽6内の湯水を循環させる 循環ポンプ80と、循環水流を検出する流水スイッチ81と、循環水を加熱する追い 焚き熱交換器82と、追い焚き熱交換器82の入側と出側の循環水の温度を検出する 温度センサ83,84と、往管85によって構成されている。そして、給湯器2の給湯 管5と追い焚き循環管路78とは注湯弁86を介して連通されており、この注湯弁86 を開けることにより、給湯器2側から湯を追い焚き循環管路78を通して浴槽6内 に落とし、湯張りが可能となっている。
【0032】 この第2の実施例も前記第1の実施例と同様に水栓7の近傍において給湯管5 を分岐させ、この分岐部に流量センサ12と給湯弁13と温度センサ14と洗剤投入装 置61と洗剤タンク62を集約した洗浄ユニット60の分岐通路11の入口側を接続し、 分岐通路11の出側を追い焚き循環管路78の往管85に接続し、往管85の出側を洗浄 ノズル32に接続したもので、往管85には給湯管5から分岐通路11を通って洗浄ノ ズル32に供給される洗浄液や湯の流れが往管85を通って追い焚き熱交換器80側に 流れないように逆止弁87が設けられている。
【0033】 この第2の実施例も、前記第1の実施例と同様に浴槽洗浄動作が行われ、前記 第1の実施例と同様な効果を奏することができる。
【0034】 図12には本考案の第3の実施例が示されている。この第3の実施例が前記第1 の実施例と異なることは、流量センサ12と給湯弁13と洗剤投入装置61と洗剤タン ク62とをユニット化せずに給湯管5から分岐した分岐通路11上に配設し、分岐通 路11の出側を洗浄ノズル32に接続したもので、それ以外の構成は前記第1の実施 例と同様である。この第3の実施例も、給湯管5から分岐した分岐通路11上に流 量センサ8と給湯弁13と洗剤投入装置61と洗剤タンク62等の器具・装置を配置し て浴槽洗浄装置を構成することができるので、前記第1および第2の実施例と同 様に浴槽6周りに複雑な配管施工を必要とせず、しかも、家庭内に設置されてい る既存の給湯器を用いて浴槽洗浄装置を手軽に構築することができることとなり 、前記各実施例と同様な優れた効果を奏することができる。
【0035】 なお、本考案は上記各実施例に限定されることはなく、様々な実施の態様を採 り得る。例えば、上記実施例では、洗浄ノズル32を浴槽6の側壁に設けたが、こ の洗浄ノズル32は浴槽の蓋等他の場所に設けることもできる。また、上記各実施 例では洗浄ノズル32を回転式にして1個で構成したが、洗浄ノズル32は固定式に することもでき、その数は複数であってもよい。ただ、本実施例のように1個の 洗浄ノズル32で構成すれば、装置構成をより簡易化することができる。
【0036】 また、上記各実施例では洗浄ノズル32を正逆両方向に回転するようにしたが、 これを時計方向あるいは反時計方向の一方方向に回転するようにしてもよい。こ の場合には、洗浄ノズル32に回転軸心に対して交差する方向に1個以上の噴射孔 を設け、各噴射孔に同時に洗浄液を供給して浴槽内壁面の隅々に亘り洗浄液を噴 射付着させることになる。
【0037】 さらに、第1および第2の実施例では洗浄ユニット60を浴槽6と浴室壁面59と の間のデッドスペースに設けたが、この洗浄ユニット60は邪魔にならない他の任 意の場所(例えば浴室壁面の壁穴等)に設置することができる。
【0038】
本考案は給湯器の給湯管から分岐させた分岐通路に給湯弁、洗剤投入装置およ び洗剤タンク等の器具・装置を配設して浴槽洗浄装置を構築したものであるから 、従来例のように浴槽底壁部に排水配管を設けたり、浴槽の上部に洗浄パイプを 配管する必要がなく、これにより、配管施工の大幅な簡素化が達成されるととも に浴槽周りの配管をすっきりとまとめることができる。しかも、家庭内に設置さ れている既存の給湯器を浴槽洗浄装置の一部として使用することができ、その上 、洗浄液を圧送するための専用のポンプを必要としないので、浴室の有効利用空 間を大幅に狭めることなく本考案の優れた浴槽洗浄装置を手軽に導入設置するこ とができる。
【0039】 また、給湯器から供給される湯を利用して洗浄液を作るので、洗浄液の温度を 、洗剤の化学的洗浄能力を発揮する最適温度に設定することができ、浴槽内壁面 の汚れをきれいに落とすことができる。
【0040】 さらに、浴槽洗浄装置を構成する器具・装置のうち、少なくとも給湯弁と洗剤 投入装置と洗剤タンクとを集約してユニット化した構成のものにあっては、その ユニットの入口側を浴槽に湯を落とす水栓の近傍位置で給湯管の分岐部に接続し 、出口側を洗浄ノズルに接続すればよいので、浴槽洗浄装置の設置施工が非常に 簡易になり、しかも、洗浄ユニットを浴室内のデッドスペースに設置することが できるので、浴室内の有効利用空間を狭めることがなく、浴室が狭い住宅事情に あっても本考案の優れた浴槽洗浄装置の導入設置が容易となる。
【0041】 さらに、洗浄ノズルを回転自在に構成したものにあっては、洗浄液の噴射孔を 回転軸心に対して交差する方向に1個以上設けることで、1個の洗浄ノズルで浴 槽内壁面の隅々にわたり洗浄液を噴射付着することができ、洗浄ノズルを複数設 けた場合と同様の効果を得ることができるとともに1個の洗浄ノズルで足りるの でその分装置構成の簡易化が図れる。
【図1】本考案に係る浴槽洗浄装置の第1の実施例を示
すシステム構成図である。
すシステム構成図である。
【図2】本考案の浴槽洗浄装置を構成する制御装置の要
部構成例を示すブロック図である。
部構成例を示すブロック図である。
【図3】本考案の浴槽洗浄装置に使用される洗浄ノズル
の一構成例を示す断面図である。
の一構成例を示す断面図である。
【図4】同洗浄ノズルの回転停止状態の説明図である。
【図5】同洗浄ノズルの右回転動作を開始したときの動
作説明図である。
作説明図である。
【図6】同洗浄ノズルの右回転動作により弁孔が開けら
れて洗浄ノズル全体が右回転している状態の説明図であ
る。
れて洗浄ノズル全体が右回転している状態の説明図であ
る。
【図7】同洗浄ノズルの右回転を停止して左回転動作を
開始したときの初期動作の説明図である。
開始したときの初期動作の説明図である。
【図8】同洗浄ノズルが左回転している状態説明図であ
る。
る。
【図9】本実施例の浴槽洗浄装置に使用されている洗剤
投入装置の説明図である。
投入装置の説明図である。
【図10】本実施例の浴槽洗浄装置による浴槽洗浄動作の
フローチャートである。
フローチャートである。
【図11】本考案に係る浴槽洗浄装置の第2の実施例を示
すシステム構成図である。
すシステム構成図である。
【図12】本考案に係る浴槽洗浄装置の第3の実施例を示
すシステム構成図である。
すシステム構成図である。
2 給湯器 5 給湯管 6 浴槽 7 水栓 11 分岐通路 12 流量センサ 13 給湯弁 32 洗浄ノズル 61 洗剤投入装置 62 洗剤タンク
Claims (3)
- 【請求項1】 浴槽内壁面に向けて洗浄液を噴射する洗
浄ノズルを備え、給湯器から浴槽の水栓部に配管される
給湯管は前記水栓部の近傍で分岐され、その分岐通路は
前記洗浄ノズルに接続されるとともに、この分岐通路に
は通路の開閉を行う給湯弁と、洗剤タンク内の洗剤を分
岐通路に投入する洗剤投入装置とを含む浴槽洗浄の器具
・装置類が設けられている浴槽洗浄装置。 - 【請求項2】 浴槽内壁面に向けて洗浄液を噴射する洗
浄ノズルを備え、給湯器から浴槽の水栓部に配管される
給湯管は前記水栓部の近傍で分岐され、その分岐通路は
前記洗浄ノズルに接続されるとともに、この分岐通路に
は通路の開閉を行う給湯弁と、洗剤タンク内の洗剤を分
岐通路に投入する洗剤投入装置とを含む浴槽洗浄の器具
・装置類が設けられ、少なくとも前記給湯弁と洗剤タン
クと洗剤投入装置は集約されてユニット化されている浴
槽洗浄装置。 - 【請求項3】 洗浄ノズルは回転駆動源を設けて浴槽の
側壁に回転自在に取り付けられ、この洗浄ノズルには回
転軸心に対して交差する方向に洗浄液を噴射する1個以
上の噴射孔が設けられている請求項1又は請求項2記載
の浴槽洗浄装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991096628U JP2571643Y2 (ja) | 1991-10-29 | 1991-10-29 | 浴槽洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991096628U JP2571643Y2 (ja) | 1991-10-29 | 1991-10-29 | 浴槽洗浄装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0539466U true JPH0539466U (ja) | 1993-05-28 |
JP2571643Y2 JP2571643Y2 (ja) | 1998-05-18 |
Family
ID=14170104
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991096628U Expired - Fee Related JP2571643Y2 (ja) | 1991-10-29 | 1991-10-29 | 浴槽洗浄装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2571643Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020069387A (ja) * | 2018-10-31 | 2020-05-07 | Toto株式会社 | 浴槽洗浄装置 |
JP2020075093A (ja) * | 2018-10-31 | 2020-05-21 | Toto株式会社 | 浴槽洗浄装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6293964U (ja) * | 1985-11-29 | 1987-06-16 | ||
JPS62261331A (ja) * | 1986-05-09 | 1987-11-13 | 松下電器産業株式会社 | 洗浄装置 |
-
1991
- 1991-10-29 JP JP1991096628U patent/JP2571643Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (2)
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JP2020075093A (ja) * | 2018-10-31 | 2020-05-21 | Toto株式会社 | 浴槽洗浄装置 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2571643Y2 (ja) | 1998-05-18 |
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