JPH0539355A - 粉末状2−ピロリドン重合体の製法 - Google Patents

粉末状2−ピロリドン重合体の製法

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JPH0539355A JP28424291A JP28424291A JPH0539355A JP H0539355 A JPH0539355 A JP H0539355A JP 28424291 A JP28424291 A JP 28424291A JP 28424291 A JP28424291 A JP 28424291A JP H0539355 A JPH0539355 A JP H0539355A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粉末状2−ピロリドン重合体を製造する。 【構成】 非プロトン性溶剤中で2−ピロリドンを塩基
性重合触媒および重合開始剤の炭酸ガスまたは二酸化硫
黄の作用で懸濁重合する際に、 【化1】 (Rは炭化水素基、Mは2価金属)を存在させることに
より粉末状2−ピロリドン重合体を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は繊維、プラスチック材料
として有用な2−ピロリドン重合体を粉末状で製造する
方法に関する。
【0002】
【従来の技術および課題】2−ピロリドンを塩基性重合
触媒および重合開始剤の炭酸ガスまたは二酸化硫黄の作
用で重合させ、2−ピロリドン重合体を得ることは特公
昭47−26678号公報や米国特許3174951号
公報により公知である。また、主な重合方法として塊状
重合法と重合反応に悪影響を与えない非プロトン性溶剤
存在下に重合する懸濁重合法とが知られている。
【0003】2−ピロリドンの塊状重合法は重合温度が
生成する2−ピロリドン重合体より十分低い温度のた
め、重合反応の途中から生成した重合体が析出し、以
後、重合は固体状態で進行し、2−ピロリドン重合体は
硬い塊状で得られる。そのため、重合反応終了後、反応
槽から2−ピロリドン重合体を取出すことが困難となっ
たり、重合体中に含まれる未反応の2−ピロリドンや塩
基性重合触媒残渣の除去が困難となる、また、重合発熱
により重合体混合物の温度が不均一となり、得られる2
−ピロリドン重合体の分子量制御が困難であるなどの欠
点があり、工業化には問題の多い重合法であるとされて
いる。そこで、塊状重合であげられたような欠点が比較
的少ない懸濁重合法が工業化に適した重合法であるとし
て数多くの研究が行われている。
【0004】例えば、特公昭37−6746号公報では
2−ピロリドンを溶解しない飽和炭化水素中で、ステア
リン酸ソーダなどの脂肪酸のアルカリ金属塩の存在下に
粉末状の2−ピロリドン重合体を得る方法が開示されて
いる。この方法では生成した2−ピロリドン重合体の大
部分が重合槽壁や撹拌機に付着したり、大きな塊状とな
り、一部の重合体が粉末状となるだけで、実質的に塊状
重合と大差がなく、また、実施例に記載されているよう
に生成する2−ピロリドン重合体の分子量の尺度である
相対粘度はあまり高くない。
【0005】特公昭48−42719号公報では2−ピ
ロリドンを溶解しない飽和炭化水素中で、エチレンオキ
サイドとプロピレンオキサイドのブロックポリエーテル
などのノニオン系界面活性剤の存在下に粉末状2−ピロ
リドン重合体を得る方法が開示されている。この方法で
は重合中に2−ピロリドン重合体の大きな塊が生成し、
重合体の多くが重合槽壁や撹拌機に付着し、重合槽から
の取出しが困難となったり、未反応モノマーの除去に時
間がかかるなどの問題があった。また、得られる2−ピ
ロリドン重合体の相対粘度は高くない。
【0006】特公昭57−31742号公報では重合反
応の際、生成する2−ピロリドン重合体が凝集する前
に、重合混合物に酸を添加し、粉末状2−ピロリドン重
合体を得る方法が開示されている。この方法は重合収率
が10〜15%と低い時点で酸を添加した場合は粉末状
重合体が得られることがあるが、この場合、重合収率が
低いため、生産性が低いという問題があり、また、重合
収率が20%以上になると酸を添加しても重合体を粉末
化することは難しく、大部分の重合体は塊状となり、重
合槽からの取出しが困難となったり、未反応モノマーの
除去に時間がかかり、重合体の一部が重合槽壁や撹拌機
に付着するなどの欠点があり、また、得られる重合体の
相対粘度は高くない。
【0007】特公昭62−61054号公報では重合反
応の第一段階は塊状重合で重合収率10%にした後、第
二段階で生成重合体と不溶の液状分散剤とを混合して懸
濁重合を行い、重合反応を進行させ、粉末状の2−ピロ
リドン重合体を得る方法を開示している。この方法は重
合反応が二段となり、工程的に不利であり、また、大部
分の重合体が重合槽内壁に付着粉末状の重合体を得るこ
とは困難であった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は相対粘度
が高く、工業的に取扱いが容易な粉末状2−ピロリドン
重合体の製法を提供することにある。
【0009】すなわち、本発明の目的は、非プロトン性
溶剤中で2−ピロリドンを塩基性重合触媒および重合開
始剤の炭酸ガスまたは二酸化硫黄の作用で懸濁重合する
際に、2−ピロリドンに対して、化学式(2)であらわ
される化合物を0.1〜5重量%存在させること
【化2】 (ここでRは炭素数10〜30の炭化水素基、Mは2価
の金属)により達成できる。
【0010】本発明で使用する塩基性重合触媒としては
ラクタム類のアニオン重合法で一般的に用いられる化合
物が使用でき、アルカリ金属例えばナトリウム、カリウ
ム、リチウム;アルカリ金属の水酸化物、水素化物、ア
ルコラート、酸化物および塩例えば水酸化カリウム、水
素化ナトリウム、カリウムメチラート、ナトリウムメチ
ラート、ナトリウムピロリドン、カリウムピロリドン;
塩基性の有機金属化合物例えばリチウムアルキル、カリ
ウムアルキル、ナトリウムアルキル、アルミニウムアル
キル;アルカリ金属のアリール例えばナトリウムフェニ
ル、ナトリウムナフタレン;グリニヤ試薬例えばブチル
マグネシウムブロマイドなどや化学式(3)で表される
第4級塩基などがある。
【化3】 (ここでR,R,およびRは低級アルキルであ
り、Rはアルキル基、アリール基またはアラルキル基
である)
【0011】これらの中では水酸化カリウム、カリウム
メチラート、ナトリウムメチラート、ナトリウムピロリ
ドン、カリウムピロリドンが特に好ましい。水酸化カリ
ウム、カリウムメチラート、ナトリウムメチラートなど
を使用するときは、重合に先立ち過剰の2−ピロリドン
とこれらの化合物を混合し、反応により副生する水やア
ルコール類を除去後、使用することが好ましい。
【0012】本発明での塩基性触媒の使用量は2−ピロ
リドン1molに対して0.1〜30mol%、好まし
くは1〜20mol%である。使用量が上記下限より少
なくても、上限よりも多くても重合収率や重合体の相対
粘度が低くなり好ましくない。
【0013】本発明で使用する重合開始剤の炭酸ガスま
たは二酸化硫黄は純度の高いものが好ましいが、特に重
合を阻害する不純物を含まないかぎり工業的に入手可能
なものが使用できる。炭酸ガスまたは二酸化硫黄の使用
量は塩基性触媒1molに対して10〜90mol%、
好ましくは20〜60mol%である。炭酸ガスまたは
二酸化硫黄の使用量が上記範囲以外では重合速度が遅く
なり、また、得られる重合体の相対粘度が低くなり好ま
しくない。
【0014】重合開始剤として炭酸ガスあるいは二酸化
硫黄を単独で使用することが好ましいが、本発明では炭
酸ガスあるいは二酸化硫黄と共に他の公知の重合開始剤
を使用することができる。炭酸ガスあるいは二酸化硫黄
と共に使用できる他の重合開始剤としてはアセチルピロ
リドン、アセチルカプロラクタム等のラクタム類のアシ
ル化合物、アジポイルビスカプロラクタム等のアシル化
合物、無水酢酸、無水ベンゼン等の酸無水物、トルエン
ジイソシアネート等の有機イソシアネート、1,6−ヘ
キサメチレンビスカルバミドカプロラクタム等のカルバ
ミド化合物、1−(1−ピロリン−2−イル)−2−ピ
ロリドン、1−(1−アザシクロヘプタ−1−エン−2
−イル)−2−ピロリドン、6−カプロラクタム−1−
(1−アザシクロペンタ−1−エン−2−イル)−1−
アザ−2−オキソシクロペンタン、テトラメチルアンモ
ニウムクロライド等の4級アンモニウム塩などやこれら
重合開始剤と塩基性重合触媒と反応生成物がある。
【0015】これら重合開始剤は炭酸ガスあるいは二酸
化硫黄の使用量より少ない量が使用できる。また、本重
合は水分による影響が大きく、蒸溜等の方法により含有
水分量が0.1wt%以下にした2−ピロリドンを使用
することが好ましい。
【0016】本発明で使用する非プロトン性溶剤として
はテトラヒドロフラン、ジオキサンなどの環状エーテ
ル、エチルエーテル、イソプロピルエーテルなどの直鎖
状エーテル、ヘキサン、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン、ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルホスホルアミ
ド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキサイド、
ジメチルスルホラン、N−メチルピロリドンなどがあ
る。これらは使用する前に蒸溜などにより、水分率を低
くすることが好ましい。非プロトン性溶剤の使用量は重
合に使用する全ピロリドン量の0.5〜5容量倍、好ま
しくは2〜4容量倍である。下限より少ない場合は良好
な粉末を製造することが難しく、上限より多い場合は効
果に差異はないが、重合体との分離に時間がかかるな
ど、生産性の面から見て好ましくない。
【0017】本発明で使用する化学式(1)であらわさ
れる化合物のMはカルシウム、マグネシウム、アエン、
バリウム、ストロンチウムなどの2価の金属で、Rは炭
素数10〜30の炭化水素基であり、なかでも飽和の炭
化水素が好ましい。具体例としてはラウリン酸バリウ
ム、ミリスチン酸カルシウム、ミリスチン酸アエン、パ
ルミチン酸カルシウム、パルミチン酸マグネシウム、パ
ルミチン酸アエン、ステアリン酸カルシウム、ステアリ
ン酸マグネシウム、ステアリン酸アエン、リノール酸カ
ルシウム、リノール酸マグネシウム、ベヘン酸カルシウ
ムなどがある。
【0018】化学式(1)であらわされる化合物の使用
量は2−ピロリドンに対して0.1〜5重量%、好まし
くは1〜3重量%である。下限より少ないと良好な粉末
状の重合体を得ることが難しく、上限より多い場合は得
られる2−ピロリドン重合体の相対粘度が低くなった
り、重合体から化学式(1)であらわされる化合物の除
去に時間がかかるため、好ましくない。
【0019】本発明での2−ピロリドン重合体は精製し
た実質的に無水の2−ピロリドンに所定量の塩基性触媒
を添加(必要に応じて反応させて、副生物を除去)した
後、この液に重合開始剤の炭酸ガスあるいは二酸化硫黄
を加え、化学式(1)であらわされる化合物を分散させ
た非プロトン性溶剤中、100℃以下、好ましくは15
〜70℃の温度で2−ピロリドンを開環重合させること
により得ることができる。100℃以上の温度では重合
速度が極端に遅くなり好ましくない。
【0020】炭酸ガスあるいは二酸化硫黄の添加は非プ
ロトン性溶剤の存在あるいは非存在下のいずれでも良く
塩基性触媒を含有する2−ピロリドン中へ炭酸ガスある
いは二酸化硫黄を150℃以下、好ましくは15〜10
0℃の温度範囲で所定量を吹込むことにより比較的容易
に実施できる。化学式(1)であらわされる化合物の添
加は炭酸ガスあるいは二酸化硫黄を吹込む前後いずれで
も良い。また、全重合組成中の20wt%以内であれば
γ−ブチロラクトン、α−ピペリドン、ε−カプロラク
タム、ラウロラクタムなどと共重合させることも可能で
ある。
【0021】
【発明の効果】非プロトン性溶剤中で2−ピロリドンを
塩基性重合触媒および重合開始剤の炭酸ガスまたは二酸
化硫黄の作用で懸濁重合する際に、2−ピロリドンに対
して0.1〜5重量%の化学式(1)であらわされる化
合物を存在させることにより、粉末状で相対粘度の高い
2−ピロリドン重合体を得ることができる。
【0022】以下に本発明を実施例により具体的に説明
する。尚、実施例、比較例において使用する重合収率、
分子量の尺度であるηγ(相対粘度)は下記の方法で測
定した値である。また、生成した2−ピロリドン重合体
の形態は(粉末状かどうか)は肉眼で観察した。
【0023】(1)重合収率 所定時間重合した後、濾過により重合体混合物と非プロ
トン性溶剤を分離し、その重合体混合物を10容量倍以
上の温水(50〜60℃)に入れ、約3時間撹拌洗浄す
る。温水を除去した後、新しい温水を入れ同様の操作を
繰返える。この操作を再度行った後、残った生成重合体
を減圧乾燥(約70℃、24時間以上)した後、秤量
し、以下の式により計算する。
【0024】
【数1】
【0025】(2)ηγ(相対粘度) 乾燥した2−ピロリドン重合体0.5gをm−クレゾー
ル100ccに室温で完全に溶解した後、オストワルド
粘度計を用い、30℃の温度で流下時間(単位秒)を測
定し、以下の式で計算される値。
【0026】
【数2】
【0027】実施例1 実質的に無水の2−ピロリドン220g(2.58mo
l)を撹拌機および減圧装置のついたフラスコに入れ、
65℃に加熱した後、純度85%の水酸化カリウム1
5.52g(水酸化カリウム換算で0.235mol)
を加えて反応させ、このフラスコ内を減圧(115℃、
約5mmHg)し、副生する水と2−ピロリドンの混合
物24gを留去し、カルウムピロリドン10mol%を
含有する2−ピロリドン液を調整した。このフラスコ内
に窒素ガスを導入して常圧とし、液温を25℃に下げ
た。この液とn−へキサン400gを混合した後、ステ
アリン酸カルシウム4gを添加し、均一に混合した。つ
づいて、25℃の撹拌下(約60rpm)に炭酸ガス
3.5g(0.08mol、塩基性触媒カリウムピロリ
ドン1molの対して0.34mol)を導入した後、
フラスコを45℃のウォターバスにつけ、窒素ガス雰囲
気下で24時間重合した。重合反応終了後、重合混合物
は粉末状であり、フラスコへの付着などは見られなかっ
た。濾過により重合混合物とn−へキサンを分離し、重
合混合物を水で十分に洗浄し、未反応モノマー、触媒残
渣などを除き、70℃で24時間減圧乾燥した。重合収
率は49%、ηγは15.7であった。
【0028】比較例1 ステアリン酸カルシウムを使用しない以外は実施例1と
同様の方法で実施した。重合反応終了時の重合混合物は
塊状でフラスコの内壁に強固に付着しており、フラスコ
を破壊しないと重合混合物は取出せなかった。重合収率
は39%、ηγは6.8であった。
【0029】比較例2 ステアリン酸カルシウムの代わりにステアリン酸ナトリ
ウムを使用した以外は実施例1と同様の方法で実施し
た。重合反応終了時の重合混合物のほとんどはフラスコ
の内壁や撹拌棒に付着したり、塊状であり、粉末状のも
のは少量であった。重合収率は34%、ηγは6.2で
あった。
【0030】比較例3 ステアリン酸カルシウムの代わりにポリオキシエチレン
ポリオキシプロピレンブロックポリマー(エパン45
0、第一工業製薬(株)製)4gを使用した以外は実施
例1と同様の方法で実施した。重合反応終了時の重合混
合物のほとんどは塊状であったり、フラスコの内壁や撹
拌棒に付着して、粉末状のものは少量であった。重合収
率は29%、ηγは4.8であった。
【0031】比較例4 ステアリン酸カルシウムの代わりにプロピオン酸カルシ
ウムを使用した以外は実施例1と同様の方法で実施し
た。重合反応終了時の重合混合物の約半分がフラスコの
内壁や撹拌棒に付着して、残りのものは粉末状のであっ
た。フラスコの内壁や撹拌棒に付着したものは取外すこ
とが困難であった。重合収率は39%、ηγは8.1で
あった。
【0032】比較例5 ステアリン酸カルシウムの使用量を12gにした以外は
実施例1と同様の方法で実施した。重合反応終了時の重
合混合物のほとんどは粉末状であり、フラスコ内壁や撹
拌棒に付着したものは少量であった。しかし、重合収率
は35%、ηγは6.9と低いものであった。
【0033】実施例2 炭酸ガスの代わりに二酸化硫黄5.1g(0.08mo
l)を使用し、重合時間を20時間にした以外は実施例
1と同様の方法で実施した。重合反応終了時の重合混合
物は粉末状でフラスコなどへの付着は見られなかった。
重合収率は51%、ηγは8.1であった。
【0034】実施例3〜6 炭酸ガスの使用量、炭酸ガスと併用した重合開始剤1−
(1−ピロリン−2−イル)−2−ピロリドン(略称P
DPD)の使用量及び重合温度を表1の数値に代えた以
外は実施例1と同様の方法で実施した。2−ピロリドン
重合体の形態、重合収率及び、ηγを表1に示した。
【0035】実施例7 実質的に無水の2−ピロリドン200g(2.35mo
l)を撹拌機および減圧装置のついたフラスコに入れ、
90℃に加熱した後、純度95%のナトリウムメチラー
ト6.7g(0.123mol)を加えて反応させ、こ
のフラスコ内を減圧(115℃、約5mmHg)にし、
副生するメタノールを留去し、ナトリウムピロリドン5
mol%を含有する2−ピロリドン液をつくった。この
フラスコに窒素ガスを入れて常圧に戻し、液の温度を3
5℃に下げた後、炭酸ガス1.5g(0.034mo
l、塩基性触媒ナトリウムピロリドン1molに対して
0.23mol)を導入し、反応させた。この液にn−
ヘキサン280g、パルミチン酸マグネシウム4g及び
N−アセチル−ε−カプロラクタム0.33gを加え、
この混合液を35℃で、窒素ガス雰囲気下、撹拌しなが
ら35℃で15時間重合した。濾過によりn−ヘキサン
を除去し、得た重合体混合物を水で十分に洗浄し、未反
応モノマー、ナトリウムを除去し、70℃で24時間減
圧乾燥した。得た2−ピロリドン重合体は粉末状であ
り、重合収率は34%、ηγは10.6であった。
【表1】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非プロトン性溶剤中で2−ピロリドンを
    塩基性重合触媒および重合開始剤の炭酸ガスまたは二酸
    化硫黄の作用で懸濁重合する際に、2−ピロリドンに対
    して、化学式(1)であらわされる化合物を0.1〜5
    重量%存在させること 【化1】 (ここでRは炭素数10〜30の炭化水素基、Mは2価
    の金属)を特徴とする粉末状2−ピロリドン重合体の製
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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