JPH0539134U - 耐火ケーブルの接続部 - Google Patents

耐火ケーブルの接続部

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JPH0539134U
JPH0539134U JP1641091U JP1641091U JPH0539134U JP H0539134 U JPH0539134 U JP H0539134U JP 1641091 U JP1641091 U JP 1641091U JP 1641091 U JP1641091 U JP 1641091U JP H0539134 U JPH0539134 U JP H0539134U
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JP
Japan
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fireproof
cable
layer
connection portion
formwork
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Application number
JP1641091U
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Inventor
征行 新井
Original Assignee
昭和電線電纜株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 圧縮スリーブ21の外周は耐火性でかつ絶縁
性の型枠22で各耐火ケーブル19,20のケーブル絶
縁層23,24にかけて包被され、この型枠22の外周
には、各ケーブルシース25,26上にかけて射出成形
により接続部保護層27が形成されている。型枠22と
しては、その内側を分岐接続部の外形に略合致させて形
成した二分割構成の陶器が適している。 【効果】 型枠によって導体接続部の耐火層を形成する
ので、導体接続部の耐火層の形成を短時間で行うことが
でき、また耐火層の形成に要する費用も割安である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】 [考案の目的]
【0002】
【産業上の利用分野】
本考案は、耐火ケーブルの接続部に関し、特にケーブル絶縁層の内側にケー ブル耐火層を有する耐火ケーブルの接続部に関する。
【0003】
【従来の技術】
従来から、耐火ケーブルの分岐接続部は、図3に示すように構成されている 。すなわち、幹線となる耐火ケーブル1の所定箇所の塩化ビニル樹脂シース2、 ポリエチレン絶縁層3及び耐火層4を段状に剥離して、ケーブル導体5を露出さ せる一方、分岐させる耐火ケーブル6の端部の塩化ビニル樹脂シース7、ポリエ チレン絶縁層8及び耐火層9も段状に剥離してケーブル導体10を露出させる。 そして、幹線の耐火ケーブル1の露出したケーブル導体5に、分岐する耐火ケー ブル6のケーブル導体10を添わせて両者をC形圧縮スリーブ11で圧縮接続す る。しかる後、導体接続部上にイビウール等のガラス綿12を設け、その上に各 ケーブルの耐火層4,9上にかけてマイカテープ等から成る耐火テープ13を密 に巻回し、その上にガラス紐14を巻き付けて接続部の耐火層を形成し、更に、 その上にポリエチレン絶縁層3,8にかけてポリエチレンテープの巻回層15を 設け、最後に耐火ケーブル1,6の塩化ビニル樹脂シース2,7上にかけて射出 成形により塩化ビニル樹脂保護層16を設けて形成されている。
【0004】 このような耐火ケーブルの分岐接続部は、火災によって塩化ビニル樹脂保護層 16やポリエチレンテープの巻回層15等が燃焼して焼け落ちても耐火層が所定 の時間、耐電圧を維持してケーブルとしての機能を保持する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
このように従来の耐火ケーブルの分岐接続部は、ガラス綿12、耐火テープ1 3、ガラス紐14等を巻回して構成された接続部の耐火層が存在するので、火災 による燃焼時においても必要な時間、電気特性を保持することができるが、分岐 接続部を形成する際には、耐火テープやポリエチレンテープの巻回作業に長時間 を要し、またC形圧縮スリーブ11とケーブル導体5,10間の隙間に対するガ ラス綿12の充填作業にも長時間を要し、作業性が非常に悪く、更にコスト高に なるという難点があった。
【0006】 本考案は、このような問題を解決するためになされたもので、作業が容易で、 短時間で、しかも低コストで導体接続部の耐火層を形成することができる耐火ケ ーブルの接続部を提供することを目的とする。
【0007】 [考案の構成]
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案の耐火ケーブルの接続部は、ケーブル絶縁層の内側にケーブル耐火層 を有する耐火ケーブルの導体接続部を、耐火性でかつ絶縁性の型枠で包被し、こ の型枠の外側に耐火ケーブルのケーブルシース上に跨がって保護層を設けたこと を特徴とする。
【0009】
【作用】
導体接続部を形成した後に、この外周を耐火性でかつ絶縁性の型枠で包被す ればよいので、導体接続部の耐火層を短時間で、しかも格別の熟練を必要とせず に形成することができる。またケーブルの耐火層の外周を、型枠の内側で把持し た場合においては、火災によって接続部保護層やケーブル絶縁層が焼け落ちても 、ケーブルの耐火層が型枠でそのまま保持されるので、必要な時間、電気特性を 保持することができる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案を図面に示す一実施例について説明する。
【0011】 図1は、本考案の一実施例を示す600V耐火ケーブルの分岐接続部の縦断面 図である。図1において、符号17,18は、接続すべき幹線となる耐火ケーブ ル19及び分岐線となる耐火ケーブル20のケーブル導体であり、C形の圧縮ス リーブ21で常法により互いに接続されている。この圧縮スリーブ21の外周は 耐火性でかつ絶縁性の型枠22で各耐火ケーブル19,20のケーブル絶縁層2 3,24にかけて包被され、この型枠22の外周には、各ケーブルシース25, 26上にかけて射出成形により接続部保護層27が形成されている。
【0012】 型枠22としては、図2に示すように、その内側を分岐接続部の外形に略合致 させて形成した一対の半割部材22a,22bから成る二分割構成の陶器が適し ている。しかして、一対の半割部材22a,22bはその合わせ目が当接され、 ボルト挿通孔22c,22dに挿通したボルト28a,28bにナット29a, 29bを螺合することによって締結され、これによって一対の半割部材22a, 22bの合わせ目が堅固に閉じられている。この場合、図1に示すように、耐火 ケーブルの各耐火層30,31の外周に、型枠22の内側を当接し、この型枠2 2によってケーブルの各耐火層30,31を把持することが望ましい。このよう な構成にすると、火災によって接続部保護層27やケーブル絶縁層23,24が 焼け落ちても、ケーブルの耐火層30,31が型枠22によって把持された状態 でそのまま存在するので、燃焼後においてもこのケーブルの耐火層30,31の 部分で、必要な時間、ケーブルの絶縁を維持することができる。また、一対の半 割部材22a,22bを締結するボルト28a,28b及びナット29a,29 bとしては、耐熱性でかつ線膨脹係数の小さい金属性のボルト・ナット、例えば 鋼性のボルト・ナットを使用することが望ましい。鋼性のボルト・ナットを使用 した場合においては、非金属性のボルト・ナットや線膨脹係数の大きい金属性の ボルト・ナットを使用したものに比し、耐火ケーブルの分岐接続部の絶縁特性が より向上する利点がある。すなわち、例えばガラス繊維強化プラスチック(FR P)製のボルト・ナットやアルミ製のボルト・ナット等を使用した場合において は、火災によって分岐接続部の温度が30分程度で約840℃程度に上昇するの で、燃焼中にボルトが劣化したりもしくは伸びたりして、これによって一対の半 割部材22a,22bの合わせ目が開き、この部分から塩素ガスが侵入してケー ブルの絶縁特性を低下させるが、鋼性のボルト・ナットを使用した場合において は、分岐接続部の温度が840℃程度に上昇しても、この鋼性のボルトが伸びず 、ひいては燃焼中に、一対の半割部材22a,22bの合わせ目が開くことがな く、分岐接続部内に塩素ガスが侵入しないからである。
【0013】 上記実施例の耐火ケーブルの接続部においては、ケーブル導体の分岐接続部に 対する型枠のセットを短時間で行うことができ、また型枠のセット作業にも格別 の熟練を必要としなかった。更に得られた耐火ケーブルの接続部は、JISA1 304に規定する耐火性能を備えていた。
【0014】 なお、前述の実施例においては、耐火ケーブルの分岐接続部について述べてい るが、本考案はこれに限定されず、例えば耐火ケーブルの直線接続部に適用して もよい。
【0015】 なお、図中符号Gは、間隙を示している。
【0016】
【考案の効果】
本考案の耐火ケーブルの接続部においては、耐火性でかつ絶縁性の型枠によっ て導体接続部の耐火層を形成するので、導体接続部の耐火層の形成を短時間で形 成でき、格別の熟練も必要とせずに型枠のセットを行うことができ、また耐火層 の形成に要する費用も割安である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の耐火ケーブルの接続部を示
す縦断面図である。
【図2】本考案において使用する型枠の斜視図である。
【図3】従来の耐火ケーブルの分岐接続部を示す縦断面
図である。
【符号の説明】
17,18………ケーブル導体 19,20………耐火ケーブル 21………………圧縮スリーブ 22………………型枠 23,24………ケーブル絶縁層 25,26………ケーブルシース 30,31………耐火層 27………………接続部保護層

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブル絶縁層の内側にケーブル耐火層
    を有する耐火ケーブルの導体接続部を、耐火性でかつ絶
    縁性の型枠で包被し、この型枠の外側に耐火ケーブルの
    ケーブルシース上に跨がって接続部保護層を設けたこと
    を特徴とする耐火ケーブルの接続部。
JP1641091U 1991-03-20 1991-03-20 耐火ケーブルの接続部 Withdrawn JPH0539134U (ja)

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JP1641091U JPH0539134U (ja) 1991-03-20 1991-03-20 耐火ケーブルの接続部

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JP1641091U JPH0539134U (ja) 1991-03-20 1991-03-20 耐火ケーブルの接続部

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JPH0539134U true JPH0539134U (ja) 1993-05-25

Family

ID=11915473

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JP1641091U Withdrawn JPH0539134U (ja) 1991-03-20 1991-03-20 耐火ケーブルの接続部

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006164703A (ja) * 2004-12-06 2006-06-22 Hitachi Cable Ltd シールド電線、それと接続される筐体、それらの接続方法、並びにシールド電線ユニット
JP2006164701A (ja) * 2004-12-06 2006-06-22 Hitachi Cable Ltd シールド電線、それと接続される筐体、それらの接続方法、並びにシールド電線ユニット

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JP4710315B2 (ja) * 2004-12-06 2011-06-29 日立電線株式会社 シールド電線、それと接続される筐体、それらの接続方法、並びにシールド電線ユニット
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