JPH1175319A - 高圧耐火ケーブルの接続部 - Google Patents
高圧耐火ケーブルの接続部Info
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- JPH1175319A JPH1175319A JP9246003A JP24600397A JPH1175319A JP H1175319 A JPH1175319 A JP H1175319A JP 9246003 A JP9246003 A JP 9246003A JP 24600397 A JP24600397 A JP 24600397A JP H1175319 A JPH1175319 A JP H1175319A
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- cable
- connection part
- pressure
- fire
- connection
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高圧耐火ケーブルの接続構造を、一般のCV
ケーブルと同様にプレハブ化して簡単に接続作業ができ
るとともに、作業時間を短くすることができ、しかも、
高圧耐火ケーブル接続部として必要十分な耐火性能を備
えた高圧耐火ケーブル接続部を提供する。 【解決手段】 ケーブル導体2,2a同士を導体接続管
またはプラグインコネクタにより接続した導体接続部
を、ポリエチレンテープまたはゴムテープを巻回してま
たはモールドゴムで形成した絶縁体層の外周に外部半導
電層を設けて形成された高圧耐火ケーブルの接続部にお
いて、上記接続部の外周表面および高圧耐火ケーブルの
ケーブルシース17,17a上にかけて接続部の外周全
面を覆うように形成した接続部ケース11を、840℃
以下で溶融しない材料を用い半割り構造に形成し、これ
をう高圧耐火ケーブルのケーブルシースから接続部にか
けて全面を覆うように被せ、接続部および高圧耐火ケー
ブルのとの間に適当な空間をもって全周が水密に組み合
わせ、上記空間に無機耐火充填材10を充填して形成し
たことを特徴とする高圧耐火ケーブルの接続部である。
ケーブルと同様にプレハブ化して簡単に接続作業ができ
るとともに、作業時間を短くすることができ、しかも、
高圧耐火ケーブル接続部として必要十分な耐火性能を備
えた高圧耐火ケーブル接続部を提供する。 【解決手段】 ケーブル導体2,2a同士を導体接続管
またはプラグインコネクタにより接続した導体接続部
を、ポリエチレンテープまたはゴムテープを巻回してま
たはモールドゴムで形成した絶縁体層の外周に外部半導
電層を設けて形成された高圧耐火ケーブルの接続部にお
いて、上記接続部の外周表面および高圧耐火ケーブルの
ケーブルシース17,17a上にかけて接続部の外周全
面を覆うように形成した接続部ケース11を、840℃
以下で溶融しない材料を用い半割り構造に形成し、これ
をう高圧耐火ケーブルのケーブルシースから接続部にか
けて全面を覆うように被せ、接続部および高圧耐火ケー
ブルのとの間に適当な空間をもって全周が水密に組み合
わせ、上記空間に無機耐火充填材10を充填して形成し
たことを特徴とする高圧耐火ケーブルの接続部である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、高圧耐火ケーブ
ルの直線接続や分岐接続における高圧耐火性接続部に関
するものである。
ルの直線接続や分岐接続における高圧耐火性接続部に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図面を参照して従来の技術を説明する。
図5は従来の高圧耐火ケーブルの直線接続部の構成を示
す接続部を破断して示した側面図である。即ち、接続す
る左右の高圧耐火ケーブル1,1´は、接続部側の高圧
耐火ケーブルの端部をそれぞれ段剥ぎしてケーブル導体
2,2´、ケーブル耐火層13,13´、ケーブル絶縁
体16,16´、ケーブル遮蔽層15,15´およびケ
ーブルシース17,17´をそれぞれ露出させ、これら
のケーブル導体2,2´を導体接続管24に左右から突
き合わせるように挿入し、この導体接続管24を圧縮し
て接続する。
図5は従来の高圧耐火ケーブルの直線接続部の構成を示
す接続部を破断して示した側面図である。即ち、接続す
る左右の高圧耐火ケーブル1,1´は、接続部側の高圧
耐火ケーブルの端部をそれぞれ段剥ぎしてケーブル導体
2,2´、ケーブル耐火層13,13´、ケーブル絶縁
体16,16´、ケーブル遮蔽層15,15´およびケ
ーブルシース17,17´をそれぞれ露出させ、これら
のケーブル導体2,2´を導体接続管24に左右から突
き合わせるように挿入し、この導体接続管24を圧縮し
て接続する。
【0003】次に、この導体接続管24の外周および高
圧耐火ケーブル1,1´のそれぞれのケーブル耐火層1
3,13´に亘りガラスマイカテープを巻回して耐火層
26を形成し、この耐火層26の外周に自己融着テープ
あるいは粘着ポリエチレンテープを高圧耐火ケーブル
1,1´のそれぞれのケーブル絶縁体16,16´に亘
り巻回して主絶縁体層25を形成する。
圧耐火ケーブル1,1´のそれぞれのケーブル耐火層1
3,13´に亘りガラスマイカテープを巻回して耐火層
26を形成し、この耐火層26の外周に自己融着テープ
あるいは粘着ポリエチレンテープを高圧耐火ケーブル
1,1´のそれぞれのケーブル絶縁体16,16´に亘
り巻回して主絶縁体層25を形成する。
【0004】さらに、主絶縁体層25の表面に半導電性
テープを巻回し半導電層27を形成し、その外周に平編
組銅線を縦沿えし、その上に錫メッキ軟銅線28を左右
の高圧耐火ケーブル1,1´のケーブル銅テープ遮蔽層
15,15´に亘り粗巻きする。そして、この外周およ
び高圧耐火ケーブル1,1´のケーブルシース17,1
7´に亘り粘着ポリエチレンテープなどを巻回して保護
層29を設けて高圧耐火ケーブルの接続部は構成されて
いる。
テープを巻回し半導電層27を形成し、その外周に平編
組銅線を縦沿えし、その上に錫メッキ軟銅線28を左右
の高圧耐火ケーブル1,1´のケーブル銅テープ遮蔽層
15,15´に亘り粗巻きする。そして、この外周およ
び高圧耐火ケーブル1,1´のケーブルシース17,1
7´に亘り粘着ポリエチレンテープなどを巻回して保護
層29を設けて高圧耐火ケーブルの接続部は構成されて
いる。
【0005】耐火ケーブルには、消防庁告示第7号(昭
和53年10月16日)に規定されるような耐火性能を
有するものを使用することが義務ずけされており、図6
のグラフに示すJIS−1304に定められた火災温度
曲線Aに沿って30分間加熱を行い、その前後に所定の
試験を行う。上記接続部の場合、導体接続管24の上に
高圧耐火ケーブル1,1´と同様にマイカテープによる
耐火層26が形成されており、火災発生時にはその周囲
の保護層29,主絶縁体層25などが燃え落ちた後で
も、上記耐火層26により必要な時間の電気絶縁が保た
れる構造となっている。
和53年10月16日)に規定されるような耐火性能を
有するものを使用することが義務ずけされており、図6
のグラフに示すJIS−1304に定められた火災温度
曲線Aに沿って30分間加熱を行い、その前後に所定の
試験を行う。上記接続部の場合、導体接続管24の上に
高圧耐火ケーブル1,1´と同様にマイカテープによる
耐火層26が形成されており、火災発生時にはその周囲
の保護層29,主絶縁体層25などが燃え落ちた後で
も、上記耐火層26により必要な時間の電気絶縁が保た
れる構造となっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記図5に
示される従来の高圧耐火ケーブルの接続部では、耐火層
26を通常ガラスマイカテープを1/2ラップで左右の
ケーブル耐火層13,13´に亘り多層巻回して形成さ
れている。ところが、上記ガラスマイカテープはガラス
基布にマイカ(雲母)の薄片を貼り付けて構成されてい
るため、柔軟性がなく巻き付け作業が容易ではない。ま
た、接続部の導体接続管24はケーブル導体2,2´に
比べて径が太いため、巻付面が平滑ではない。このた
め、さらに巻き付け作業性が悪くなり、作業に長時間を
要したり、安定した絶縁性能を維持するためには熟練し
た高度な技術を要するものとなっていた。
示される従来の高圧耐火ケーブルの接続部では、耐火層
26を通常ガラスマイカテープを1/2ラップで左右の
ケーブル耐火層13,13´に亘り多層巻回して形成さ
れている。ところが、上記ガラスマイカテープはガラス
基布にマイカ(雲母)の薄片を貼り付けて構成されてい
るため、柔軟性がなく巻き付け作業が容易ではない。ま
た、接続部の導体接続管24はケーブル導体2,2´に
比べて径が太いため、巻付面が平滑ではない。このた
め、さらに巻き付け作業性が悪くなり、作業に長時間を
要したり、安定した絶縁性能を維持するためには熟練し
た高度な技術を要するものとなっていた。
【0007】この発明はこのような点に鑑みてなされた
もので、高圧耐火ケーブルの接続構造を、一般のCVケ
ーブルと同様にプレハブ化して簡単に接続作業ができる
とともに、作業時間を短くすることができる。しかも、
高圧耐火ケーブル接続部として必要十分な耐火性能を備
えた高圧耐火ケーブル接続部を提供することを目的とす
る。
もので、高圧耐火ケーブルの接続構造を、一般のCVケ
ーブルと同様にプレハブ化して簡単に接続作業ができる
とともに、作業時間を短くすることができる。しかも、
高圧耐火ケーブル接続部として必要十分な耐火性能を備
えた高圧耐火ケーブル接続部を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、ケーブル導
体同士を導体接続管またはプラグインコネクタにより接
続した導体接続部を、ポリエチレンテープまたはゴムテ
ープを巻回してまたはモールドゴムで形成した絶縁体層
の外周に外部半導電層を設けて形成された高圧耐火ケー
ブルの接続部において、上記接続部の外周表面および高
圧耐火ケーブルのケーブルシース上にかけて接続部の外
周全面を覆うように形成した接続部ケースを、840℃
以下で溶融しない材料を用い半割り構造に形成し、これ
をう高圧耐火ケーブルのケーブルシースから接続部にか
けて全面を覆うように被せ、接続部および高圧耐火ケー
ブルのとの間に適当な空間をもって全周が水密に組み合
わせ、上記空間に無機耐火充填材を充填して形成したこ
とを特徴とする高圧耐火ケーブルの接続部である。ま
た、上記無機耐火充填材を充填した高圧耐火ケーブル接
続部およびケースとの空間に、さらに水または水分を含
んだロックウールガラス繊維,膨潤コンパウンドを挿入
したことを特徴とする高圧耐火ケーブルの接続部であ
る。
体同士を導体接続管またはプラグインコネクタにより接
続した導体接続部を、ポリエチレンテープまたはゴムテ
ープを巻回してまたはモールドゴムで形成した絶縁体層
の外周に外部半導電層を設けて形成された高圧耐火ケー
ブルの接続部において、上記接続部の外周表面および高
圧耐火ケーブルのケーブルシース上にかけて接続部の外
周全面を覆うように形成した接続部ケースを、840℃
以下で溶融しない材料を用い半割り構造に形成し、これ
をう高圧耐火ケーブルのケーブルシースから接続部にか
けて全面を覆うように被せ、接続部および高圧耐火ケー
ブルのとの間に適当な空間をもって全周が水密に組み合
わせ、上記空間に無機耐火充填材を充填して形成したこ
とを特徴とする高圧耐火ケーブルの接続部である。ま
た、上記無機耐火充填材を充填した高圧耐火ケーブル接
続部およびケースとの空間に、さらに水または水分を含
んだロックウールガラス繊維,膨潤コンパウンドを挿入
したことを特徴とする高圧耐火ケーブルの接続部であ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいてこの発明の
実施の形態を説明する。図1は一実施例の高圧耐火ケー
ブル分岐接続部の構成を示す一部分を破断して示した側
面図、図2は正面図である。即ち、これらの図はY分岐
接続部の例を示すもので、幹線および分岐線に使用され
る高圧耐火ケーブル1,1aは、銅導体からなるケーブ
ル導体2,2aの上にガラスマイカテープが巻かれたケ
ーブル耐火層13,13a、架橋ポリエチレン絶縁体か
らなるケーブル絶縁体16,16a上に半導電性テープ
または半導電性架橋ポリエチレンからなる外部半導電層
14,14aと、銅テープからなるケーブル遮蔽層1
5,15aと、ビニルまたはポリエチレンからなるケー
ブルシース17,17aをそれぞれ被覆して構成されて
いる。
実施の形態を説明する。図1は一実施例の高圧耐火ケー
ブル分岐接続部の構成を示す一部分を破断して示した側
面図、図2は正面図である。即ち、これらの図はY分岐
接続部の例を示すもので、幹線および分岐線に使用され
る高圧耐火ケーブル1,1aは、銅導体からなるケーブ
ル導体2,2aの上にガラスマイカテープが巻かれたケ
ーブル耐火層13,13a、架橋ポリエチレン絶縁体か
らなるケーブル絶縁体16,16a上に半導電性テープ
または半導電性架橋ポリエチレンからなる外部半導電層
14,14aと、銅テープからなるケーブル遮蔽層1
5,15aと、ビニルまたはポリエチレンからなるケー
ブルシース17,17aをそれぞれ被覆して構成されて
いる。
【0010】このような高圧耐火ケーブルにおける接続
部の組み立ては、幹線高圧耐火ケーブルの場合、段剥ぎ
された幹線の高圧耐火ケーブル1のケーブル導体2,耐
火層13およびケーブル絶縁体16の外周上に亘りスペ
ーサ7および圧縮端子3をそれぞれ被せ、ケーブル導体
2に圧縮して接続する。そして圧縮端子3をボルト18
で締結する。次に、予めケーブル上に入れておいた絶縁
層6a,内部半導電層6b,外部半導電層6cからなる
絶縁筒6を接続部中央に移動させ、この絶縁筒6の内部
半導電層6bと高圧耐火ケーブル1の外部半導電層14
との間を半導電性テープ8aを巻き付け、同様に絶縁筒
6の外部半導電層6cと高圧耐火ケーブル1のケーブル
シース17との間を保護テープ9の巻き付けて固定す
る。
部の組み立ては、幹線高圧耐火ケーブルの場合、段剥ぎ
された幹線の高圧耐火ケーブル1のケーブル導体2,耐
火層13およびケーブル絶縁体16の外周上に亘りスペ
ーサ7および圧縮端子3をそれぞれ被せ、ケーブル導体
2に圧縮して接続する。そして圧縮端子3をボルト18
で締結する。次に、予めケーブル上に入れておいた絶縁
層6a,内部半導電層6b,外部半導電層6cからなる
絶縁筒6を接続部中央に移動させ、この絶縁筒6の内部
半導電層6bと高圧耐火ケーブル1の外部半導電層14
との間を半導電性テープ8aを巻き付け、同様に絶縁筒
6の外部半導電層6cと高圧耐火ケーブル1のケーブル
シース17との間を保護テープ9の巻き付けて固定す
る。
【0011】次に、分岐ケーブルの場合、分岐高圧耐火
ケーブル1aの端部を段剥ぎし、ケーブル導体2aに圧
縮端子4を圧縮して接続し、絶縁層19a,内部半導電
層19b,外部半導電層19cからなるL形絶縁筒19
を挿入して被せる。続いてプラグ5を圧縮端子4にねじ
込んだ後、L形絶縁筒19の内部半導電層19bと高圧
耐火ケーブル1aの外部半導電層14aとの間を半導電
性テープ8a巻き付け、同様にL形絶縁筒19の外部半
導電層19cと高圧耐火ケーブル1aのケーブルシース
17aとの間を保護テープ9aの巻き付け処理を行う。
そして、組み立てた分岐高圧耐火ケーブル1aのL形絶
縁筒19を幹線絶縁筒6に形成されるブッシングブ20
に嵌合して高圧耐火ケーブルのY分岐接続部の組立が終
了する。
ケーブル1aの端部を段剥ぎし、ケーブル導体2aに圧
縮端子4を圧縮して接続し、絶縁層19a,内部半導電
層19b,外部半導電層19cからなるL形絶縁筒19
を挿入して被せる。続いてプラグ5を圧縮端子4にねじ
込んだ後、L形絶縁筒19の内部半導電層19bと高圧
耐火ケーブル1aの外部半導電層14aとの間を半導電
性テープ8a巻き付け、同様にL形絶縁筒19の外部半
導電層19cと高圧耐火ケーブル1aのケーブルシース
17aとの間を保護テープ9aの巻き付け処理を行う。
そして、組み立てた分岐高圧耐火ケーブル1aのL形絶
縁筒19を幹線絶縁筒6に形成されるブッシングブ20
に嵌合して高圧耐火ケーブルのY分岐接続部の組立が終
了する。
【0012】次に、上記のように形成した接続部全体を
覆うケースの構成を図3の内側面図および図2の正面図
に基づいて説明する。ケース11は840℃以下では溶
融しない材料、例えば銅板から作成され、接続部全体を
被せて覆うように左右の二つ割りのケース部材11a,
11bから構成され、それぞれの内部に接続部および高
圧耐火ケーブルの形状に合わせた凹部21a,21bが
それぞれ形成され、周縁は係合面となるフランジ部22
a,22bとなって、両者をボルト18で係合させるた
めにボルト穴23が複数設けられている。そして、二つ
割りのケース部材11a,11bで形成される外側は筐
体形状をし内側との間に適当な空間12を有してフラン
ジ部全周が水密に組み合わされて接合される2層構造と
なって形成されている。
覆うケースの構成を図3の内側面図および図2の正面図
に基づいて説明する。ケース11は840℃以下では溶
融しない材料、例えば銅板から作成され、接続部全体を
被せて覆うように左右の二つ割りのケース部材11a,
11bから構成され、それぞれの内部に接続部および高
圧耐火ケーブルの形状に合わせた凹部21a,21bが
それぞれ形成され、周縁は係合面となるフランジ部22
a,22bとなって、両者をボルト18で係合させるた
めにボルト穴23が複数設けられている。そして、二つ
割りのケース部材11a,11bで形成される外側は筐
体形状をし内側との間に適当な空間12を有してフラン
ジ部全周が水密に組み合わされて接合される2層構造と
なって形成されている。
【0013】この発明では、一方のケース部材11aの
内側に組み立てた高圧耐火ケーブル1,1aの接続部を
収納させ、続いて、他方のケース部材11bを被せ、両
者のフランジ部22a,22bを係合させ、ボルト穴2
3にボルト18をねじ込んで一体化させる。次に、この
ケース11内の空間12に無機耐火充填材10を充填さ
せて収納した接続部を被覆する。このとき使用する無機
耐火充填材10は、例えば日立ハイシール(商品名)が
適用できる。また、無機耐火充填材10はケーブルシー
ス17,17aとケース11の凹部21a,21b間に
は、燃焼時にケース11内部へ空気の流入が少なくなる
ように隙間無く充填することが望ましい。
内側に組み立てた高圧耐火ケーブル1,1aの接続部を
収納させ、続いて、他方のケース部材11bを被せ、両
者のフランジ部22a,22bを係合させ、ボルト穴2
3にボルト18をねじ込んで一体化させる。次に、この
ケース11内の空間12に無機耐火充填材10を充填さ
せて収納した接続部を被覆する。このとき使用する無機
耐火充填材10は、例えば日立ハイシール(商品名)が
適用できる。また、無機耐火充填材10はケーブルシー
ス17,17aとケース11の凹部21a,21b間に
は、燃焼時にケース11内部へ空気の流入が少なくなる
ように隙間無く充填することが望ましい。
【0014】従って、高圧耐火ケーブルの接続部は組立
が容易であり、耐火材のケース11で密封されているの
で、火災時には最初にケースにより防護され、次に中の
収納された接続部が高温になっても空気の供給がケース
により断たれるので、長時間に亘り安定した送電を行う
ことが可能となる。
が容易であり、耐火材のケース11で密封されているの
で、火災時には最初にケースにより防護され、次に中の
収納された接続部が高温になっても空気の供給がケース
により断たれるので、長時間に亘り安定した送電を行う
ことが可能となる。
【0015】次に、他の実施例を図4のケースの側面図
に基づいて説明する。上記実施例とは接続部の組立てま
では同一である。この例のケース31は、図4に示され
るように二つ割りのケース部材内に設ける接続部および
高圧耐火ケーブルの形状に対応した凹部32を少し大き
めに形成しておく。また、ケース内に収納される接続部
および高圧耐火ケーブルの表面には無機耐火充填材10
を塗布しておく。従って、収納した接続部および高圧耐
火ケーブルは空間33を有してケース31内に収納され
る。この空間33に、例えば水を含ませたロックウール
34あるいは膨潤コンパウンドを挿入しておく。このと
きのケース31の外側には最低1か所ケース内の水分が
気化した際、内圧の上昇を抑えるため、放圧弁35また
は穴が設けられている。
に基づいて説明する。上記実施例とは接続部の組立てま
では同一である。この例のケース31は、図4に示され
るように二つ割りのケース部材内に設ける接続部および
高圧耐火ケーブルの形状に対応した凹部32を少し大き
めに形成しておく。また、ケース内に収納される接続部
および高圧耐火ケーブルの表面には無機耐火充填材10
を塗布しておく。従って、収納した接続部および高圧耐
火ケーブルは空間33を有してケース31内に収納され
る。この空間33に、例えば水を含ませたロックウール
34あるいは膨潤コンパウンドを挿入しておく。このと
きのケース31の外側には最低1か所ケース内の水分が
気化した際、内圧の上昇を抑えるため、放圧弁35また
は穴が設けられている。
【0015】このようにして組み立てられた接続部は、
JIS−A1304に定められた火災温度曲線に沿っ
て、30分間加熱された場合、炎が接続部に当たっても
まず840℃以下では溶融しないケース31により保護
され、絶縁部が直接炎に晒されないようにしている。ま
た、ケース31内の空間33に充填されたロックウール
34の水分は加熱により温度が上昇するが、水分が気化
して無くなるまで断熱材として働き、ケース31内を1
00℃以上にすることがない。さらに、水分が蒸発した
後のケース31内には空気層が残り、それだけ断熱効果
を持つことになる。一方、高圧耐火ケーブル1,1aの
ケーブルシース17,17a(図1参照)の周囲に充填
した無機耐火性充填材10は熱により固化し、ケース1
1内接続部への空気の供給を抑え、内部の燃焼を抑制さ
せる。
JIS−A1304に定められた火災温度曲線に沿っ
て、30分間加熱された場合、炎が接続部に当たっても
まず840℃以下では溶融しないケース31により保護
され、絶縁部が直接炎に晒されないようにしている。ま
た、ケース31内の空間33に充填されたロックウール
34の水分は加熱により温度が上昇するが、水分が気化
して無くなるまで断熱材として働き、ケース31内を1
00℃以上にすることがない。さらに、水分が蒸発した
後のケース31内には空気層が残り、それだけ断熱効果
を持つことになる。一方、高圧耐火ケーブル1,1aの
ケーブルシース17,17a(図1参照)の周囲に充填
した無機耐火性充填材10は熱により固化し、ケース1
1内接続部への空気の供給を抑え、内部の燃焼を抑制さ
せる。
【0016】このようにして、火災が生じた場合には、
外部の高温がそのままケース内部に伝わるのを遅らせる
ことによって、火災発生後の必要な時間絶縁が保たれる
ので、電気を遮断することなく送電を続けることが可能
となる。
外部の高温がそのままケース内部に伝わるのを遅らせる
ことによって、火災発生後の必要な時間絶縁が保たれる
ので、電気を遮断することなく送電を続けることが可能
となる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明の高圧耐
火ケーブルの接続部によれば、従来の高圧耐火ケーブル
の接続部と異なり、ケーブル導体上にガラスマイカテー
プを巻き付けて耐火層を形成する必要がないので作業性
が格段に向上するとともに、信頼性のある耐火性の接続
部を形成することができる。特に、プラグインコネクタ
構造とすることができるため、高圧分岐が容易にでき
る。
火ケーブルの接続部によれば、従来の高圧耐火ケーブル
の接続部と異なり、ケーブル導体上にガラスマイカテー
プを巻き付けて耐火層を形成する必要がないので作業性
が格段に向上するとともに、信頼性のある耐火性の接続
部を形成することができる。特に、プラグインコネクタ
構造とすることができるため、高圧分岐が容易にでき
る。
【図1】一実施例の高圧耐火ケーブル分岐接続部の構成
を示す正面図、
を示す正面図、
【図2】図1の正面図、
【図3】ケースの構成を示す内側面図、
【図4】他の実施例のケースの構成を示す外側面図、
【図5】従来の高圧耐火ケーブルの直線接続部の構成を
示す断面図、
示す断面図、
【図6】JIS−1304の火災温度曲線を示すグラフ
である。
である。
【符号の説明】 1,,1´,1a 耐火ケーブル 2,,2,´2a ケーブル導体 3,4 圧縮端子 5 プラグ 6 絶縁筒 7 スペーサ 8,8a 半導電性テープ 9,9a 保護テープ 10 無機充填材 11,31 ケース 12 空間 13,13´ ケーブル耐火層 14,14a 外部半導電層 15,15´,15a ケーブル遮蔽層 16,16´,16a ケーブル絶縁体 17,17´,17a ケーブルシース 18 ボルト 19 L形絶縁筒 20 ブッシング 21a,21b,32 凹部 22 フランジ 23 ボルト穴 24 導体接続管 25 主絶縁体 26 耐火層 27 半導電層 28 錫メッキ銅線 29 保護層 32 凹部 33 空間 34 ロックウール 35 放圧弁
Claims (2)
- 【請求項1】 ケーブル導体同士を導体接続管またはプ
ラグインコネクタにより接続した導体接続部を、ポリエ
チレンテープまたはゴムテープを巻回してまたはモール
ドゴムで形成した絶縁体層の外周に外部半導電層を設け
て形成された高圧耐火ケーブルの接続部において、 上記接続部の外周表面および高圧耐火ケーブルのケーブ
ルシース上にかけて接続部の外周全面を覆うように形成
した接続部ケースを、840℃以下で溶融しない材料を
用い半割り構造に形成し、これをう高圧耐火ケーブルの
ケーブルシースから接続部にかけて全面を覆うように被
せ、接続部および高圧耐火ケーブルのとの間に適当な空
間をもって全周が水密に組み合わせ、上記空間に無機耐
火充填材を充填して形成したことを特徴とする高圧耐火
ケーブルの接続部。 - 【請求項2】 上記無機耐火充填材を充填した高圧耐火
ケーブル接続部およびケースとの空間に、さらに水また
は水分を含んだロックウールガラス繊維,膨潤コンパウ
ンドを挿入したことを特徴とする請求項1記載の高圧耐
火ケーブルの接続部。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9246003A JPH1175319A (ja) | 1997-08-28 | 1997-08-28 | 高圧耐火ケーブルの接続部 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9246003A JPH1175319A (ja) | 1997-08-28 | 1997-08-28 | 高圧耐火ケーブルの接続部 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1175319A true JPH1175319A (ja) | 1999-03-16 |
Family
ID=17142026
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9246003A Pending JPH1175319A (ja) | 1997-08-28 | 1997-08-28 | 高圧耐火ケーブルの接続部 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1175319A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20000060247A (ko) * | 1999-03-12 | 2000-10-16 | 이강섭 | 송전케이블용 절연통 보호장치 |
KR20140127334A (ko) * | 2012-02-28 | 2014-11-03 | 보벤 프로퍼티즈 게엠베하 | 타워 내의 변압기를 위한 방화 모듈을 포함하는 풍력 발전 설비 |
KR102003263B1 (ko) * | 2018-06-20 | 2019-07-24 | (주)티에이치엔 | 고전압 전선 조인트 클립 |
-
1997
- 1997-08-28 JP JP9246003A patent/JPH1175319A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20000060247A (ko) * | 1999-03-12 | 2000-10-16 | 이강섭 | 송전케이블용 절연통 보호장치 |
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JP2015508862A (ja) * | 2012-02-28 | 2015-03-23 | ヴォッベン プロパティーズ ゲーエムベーハーWobben Properties Gmbh | タワー内に変圧器用の防火モジュールを備えた風力発電装置 |
US9650795B2 (en) | 2012-02-28 | 2017-05-16 | Wobben Properties Gmbh | Wind power plant having a fire protection module for a transformer in the tower |
KR102003263B1 (ko) * | 2018-06-20 | 2019-07-24 | (주)티에이치엔 | 고전압 전선 조인트 클립 |
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