JP4768516B2 - 電力ケーブル用接続部 - Google Patents

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Description

本発明は、CVケーブルなどの電力ケーブルを接続する電力ケーブル用接続部に関する。
従来、地中送電線として用いられているCVケーブルなどの電力ケーブル同士の接続は、まず、導体を露出させた電力ケーブルの端部(以下、単に「ケーブル導体」という)同士を、導体接続管(導体接続スリーブ)を用いて接続する。この接続部分は、ゴムテープなどが巻き上げられたり、例えば、特許文献1に示すようにゴム弾性体からなる常温収縮絶縁ブロックが被せられたりしてなる。
電力ケーブル用接続部は、一般的に洞道等に布設され、雨水などにより水没することを想定して形成されている。
図3は、常温収縮絶縁ブロックである絶縁ゴムブロック1を用いた従来の電力ケーブル用接続部2を示す断面図である。図に示すように、電力ケーブル用接続部2は、導体接続管3で一対の電力ケーブル4,4の両端末4a,4aで露出するケーブル導体5,5を接続して、その導体接続管3を絶縁ゴムブロック1で被覆し、このゴムブロック1を金属保護管6で覆うことにより構成されている。金属保護管6の内側には、防水混和物7を充填し、この防水混和物7と金属保護管6とで電力ケーブル用接続部2本体への水の侵入を防止している。
金属保護管6は、接地端子座8を有し、電力ケーブルの接続部において接地線が必要となる場合、この接地端子座8に接地線を接続することで対応している。
近年、電力ケーブルの接続部において、低コスト化及び施工時間の短縮化のため、金属保護管6及び防水混和物7に代えて、加熱により収縮する遮水収縮チューブを用い、この遮水収縮チューブで、電力ケーブル同士の接続部分を覆うものが開発されている(非特許文献1参照)。
この構成においてIV線などからなる接地線を設ける場合、接地線を遮水収縮チューブ内に引き込み、接地線と遮水収縮チューブとの間に防水処理を施して、遮水収縮チューブ内における一対の電力ケーブルのうちいずれか一方の遮蔽層部分に接地線を接続する。
特開平11−332079号公報 平成17年電気学会電力・エネルギー部門大会「66・77kVCVケーブル用施行時間短縮型直線接続部(時短RBJ)の開発」
ところで、電力ケーブルの接続部において接地線が取り付けられる構成において、接地線では、導体を被覆する被覆部が損傷する等して導体に水が侵入する場合が考えられる。このとき、接地線が金属保護管6の外周の接地端子座8に接続される構成に対して、遮水収縮チューブを用いた電力ケーブルの接続部では、接地線の導体内に侵入した水は、水圧により遮水チューブの内側の接続部本体まで到達し、電気絶縁性能を低下させる恐れがある。
よって、遮水収縮チューブを用いた、電力ケーブルの接続部では、遮水収縮チューブ内における接地線端部の防水処理は、内圧に耐え得るように確実に細心の注意を払って行う必要があり、熟練工の必要性も生じ、施工に手間が掛かるという問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、接地線を介した電力ケーブルの接続部分への水の侵入を防止できるとともに組み立て施工が容易な電力ケーブル用接続部を提供することを目的とする。
本発明の電力ケーブル用接続部は、電力ケーブルの端末で露出するケーブル導体と被接続部材とを接続して絶縁層、金属遮蔽層で被覆してなる接続部分と、この接続部分を、加熱収縮によって被覆して遮水する熱収縮遮水チューブとを有する電力ケーブル用接続部であって、前記熱収縮遮水チューブの外部に配置される接地線と、前記熱収縮遮水チューブの内部から外部に、前記熱収縮遮水チューブの軸方向に沿って延出して配置され、一端部が前記熱収縮遮水チューブ内で前記金属遮蔽層に接続されるとともに、他端部が前記熱収縮遮水チューブの外部前記接地線接続される導電性を有する引き出し棒体と、を具備し、前記引き出し棒体は、棒状の導電本体部を、絶縁性を有する被覆材で被覆してなり、前記熱収縮遮水チューブから前記引き出し棒体が延出される部分には前記熱収縮遮水チューブ内への浸水を防止する防食部が設けられ、前記引き出し棒体の他端部は、前記防食部の外側で、前記熱収縮遮水チューブから離間する位置で前記接地線に接続されている構成を採る。なお、被接続部材は、導電性を有する有しないに関わらず、ケーブル導体に接続されるものであればどのようなものであってもよい。例えば、本電力ケーブル用接続部を終端接続部とする場合には、碍子内に挿入される導体引き出し棒であってよいし、また、電力ケーブル用接続部を中間接続部とする場合、他の電力ケーブルのケーブル導体であってもよい。
以上説明したように、本発明によれば、接地線を介した電力ケーブルの接続部分への水の侵入を防止できるとともに容易に組み立てることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施の形態に係る電力ケーブル用接続部100の構成を示す部分断面図である。
図1に示す電力ケーブル用接続部100は、一対の電力ケーブル4,4の導体5,5同士を接続した接続部分を、熱収縮遮水チューブ140により被覆してなる。この熱収縮遮水チューブ140や熱収縮遮水チューブ140の両端部に配設された防食部128,129等の防水処理により、熱収縮遮水チューブ140内に水が侵入することを防止する。
これにより、電力ケーブル用接続部100が、例えば、10mの水に埋没され、98kpa(=1kgf/cm)の水圧がかかる可能性がある洞道内に布設されても熱収縮遮水チューブ140内に浸水することがない。
なお、図1において、互いに接続される一対の電力ケーブル4(図1では、便宜上、4−1、4−2でそれぞれ示す)は、電気絶縁材料としてゴムプラスチック材料を用いたゴムプラスチック絶縁電力ケーブルである。
電力ケーブル4は、ケーブル導体5の周囲を内側から順に内部半導電層(図示省略)、ケーブル絶縁体12、外部半導電層9、ワイヤシールド(ケーブル遮蔽層)14及びシース17で被覆して構成されている。なお、電力ケーブル4では、外部半導電層9は、その外周面に、ワイヤシールド14の内側に配置される外部半導電テープ9aを有する。
図1に示す電力ケーブル用接続部100では、一対の電力ケーブル4−1,4−2が、端部同士を突き合わせて直線状に配置され、その両端部で露出するケーブル導体5,5同士は導体接続管3で接続されている。なお、ここでは、電力ケーブル4−2のケーブル導体5が、電力ケーブル4−1に接続される被接続部材となっている。
接続される電力ケーブル4の端部は、端末側からケーブル絶縁体12、外部半導電層9、外部半導電テープ9a、ワイヤシールド14をそれぞれ段剥ぎすることによって、先端部から順に、ケーブル導体5、ケーブル絶縁体12、外部半導電層9、外部半導電テープ9a、ワイヤシールド14、ケーブルシース17が露出している。なおワイヤシールド14は、外部半導電テープ9a上に折り返された状態で配置されている。図1では、ワイヤシールド14の折り返し状態を示すために、ケーブル外部半導電テープ9a上の各構成要素を断面で示している。
導体接続管3の外周には、導体接続管3により接続される電力ケーブルのケーブル絶縁体12の外径と略面一の外周面となるように、半導電テープ15が巻き付けられている。
この導体接続管3により接続されるとともに半導電テープ15が巻き付けられた接続部分は、常温で収縮する絶縁ゴムブロック110で被覆されている。
絶縁ゴムブロック110は、導体接続管3の外面に接し導電性を有する内部電極112と、絶縁性を有する補強絶縁層114と、導電性を有する外部遮蔽層116とで一つのユニットとして構成されている。
内部電極112は、電界が集中する導体接続管の表面やケーブル絶縁体と接触する導体接続管3の角部近傍の電界を緩和するために用いられ、導体接続管3の上にこれを覆うように設けられる。すなわち、内部電極112の両端部は、それぞれ、導体接続管3の先端よりも長く伸張し、ケーブル絶縁体12に当接する。この内部電極112は、導電性を有する材料、たとえば、エチレンプロピレンゴムやシリーンゴム、エチレンビニルアセテイトなどにカーボンなどの導電性物質を混合したもので作られている。
また、補強絶縁層114は、絶縁性を有する材料、好ましくは、ゴムプラスチック材料、たとえば、エチレンプロピレンゴムやシリコーンゴムなどのエラストマーで作られ、電力ケーブル4−1,4−2の接続部分上において、両端部がケーブル絶縁体12に当接する。
外部遮蔽層116は、補強絶縁層114の上に設けられ、円筒状の外周部116aと、低圧側の電界を緩和するベルマウス状の端部(以下、「ベルマウス部」という)116bとを有する。なお、ベルマウス部116bは、ケーブル絶縁体12に当接している。
この外部遮蔽層116は、導電性を有する材料、たとえば、エチレンプロピレンゴムやシリコーンゴム、エチレンビニルアセテイトなどのエラストマーにカーボンなどの導電性物質を混ぜ合わせたもので作られている。
この絶縁ゴムブロック110の外周には、半導電テープ122が巻き付けられている。
この半導電テープ122は、絶縁ゴムブロック110とともに、電力ケーブル4,4の外部半導電層9及び外部半導電テープ9a上に巻き付けられ、これらを被覆している。
つまり、半導電テープ122は、電力ケーブル4−1,4−2において、端部を挟んで離間するケーブル外部半導電テープ9a,9a部分同士、すなわち外部半導電層9,9を接続している。
この半導電テープ122により形成される層の外周には、電力ケーブル4,4のワイヤシールド14,14を電気的に接続する金属製の導電性部材によりなる金属遮蔽層124が設けられている。
ここでは、金属遮蔽層124は、導電性を有すると共に可撓性を有する部材、例えば平編みメッキ線により形成され、一端部(図1に示す左側の端部)124aで電力ケーブル4のワイヤシールド14に接続されている。
また、金属遮蔽層124は、他端部(図1に示す右側の端部)124bで、電力ケーブル4のワイヤシールド14とともに、引き出し棒151を介して、熱収縮遮水チューブ140の外部の接地線150に接続されている。
図2は、図1に示す電力ケーブルの接続部の部分拡大図である。
金属遮蔽層124の他端部124bは、ケーブル外部半導電テープ9a上に折り返された状態で配置されたワイヤシールド(ケーブル遮蔽層)14上に延出して接続されている。ワイヤシールド14上の他端部124b上には、接地接続部130が配置され、接地接続部130には、引き出し棒151の一端部152が接続されている。
接地接続部130は、導電性を有し、ここでは、平編みのメッキ線からなる接地接続本体部132と、この接地接続本体部132に接合されて導通する圧着筒部136等により構成されている。接地接続部130は、他方の電力ケーブル4−2のワイヤシールド14上に、当該電力ケーブル4−2の軸方向に沿って配置されている。
接地接続本体部132は、折り畳むように折曲されて、ワイヤシールド14上の金属遮蔽層124の他端部124b上に配置され、一部が他端部124bに嵌合されることによりワイヤシールド14に電気的に接続されている。
圧着筒部136は、電力ケーブル4−1,4−2の接続部分に対して軸方向外側に離間する方向に開口して配置され、引き出し棒151の一端部152が挿入されるとともに圧着されていている。これにより、金属遮蔽層124と引き出し棒151とは導通した状態で接続されている。
引き出し棒151は、電力ケーブル4の軸方向に沿って配置され、他端部153を熱収縮遮水チューブ140の外部に導出している。
引き出し棒151は、導電性を有する銅等の部材からなる棒状の導電本体部155に、絶縁性を有する被覆材156を被覆してなる。
被覆材156は、ここでは加熱することにより収縮する難燃性を備える熱収縮チューブにより形成され、導電本体部155の一端部155a(引き出し棒151の一端部152に相当)とともに、一端部155aが挿入された圧縮筒部136の開口端側を被覆している。引き出し棒151は、例えば、電力ケーブル4が66kv級のものであり、接地線を38mmとした場合、φ8mmの銅棒を熱収縮チューブで被覆することにより形成される。なお、導電本体部155の断面形状は、丸型、角形等の矩形型等、どのような形状であってもよく、より具体的には、導電本体部155は、丸棒、角棒、平板状の銅製部材などにより構成される。
なお、金属遮蔽層124上には、金属遮蔽層124を被覆する絶縁層126が形成されている。この絶縁層126は、ここでは、絶縁テープを、電力ケーブル4,4のそれぞれにおけるケーブルシース17の端部上と、ケーブルシース17,17の端部間の金属遮蔽層124部分上に巻き付けて被覆することにより形成されている。
この絶縁層126上には、熱収縮遮水チューブ140が配置されている。
この熱収縮遮水チューブ140は、電力ケーブル4−1,4−2の接続部分全体を被覆する。
熱収縮遮水チューブ140は、内側に粘着層が形成されるとともに、加熱することにより収縮するシート状の部材からなり、このシート状の部材を絶縁層126の外周面に巻き付けて、加熱して密着させた状態で取り付けられている。
この熱収縮遮水チューブ140の両端部141,142は、それぞれ防水加工が施されている。詳細には、図1に示すように一端部141で電力ケーブル4−1のケーブルシース17外面に密着して取り付けられ、防食部128により防水加工が施されている。これにより、熱収縮遮水チューブ140の一端部141と、電力ケーブル4−1との間から電力ケーブル4−1,4−2の接続部分を内包する熱収縮遮水チューブ140内への浸水が防止されている。
また、他端部142側は、電力ケーブル4−2のケーブルシース17の外面と、ケーブルシース17上に配置される接地接続部130及び引き出し棒151とに密着して取り付けられている。そして、他端部142において、引き出し棒151の外面に取り付けられる部位を含む他端142aには、防食部129により防水加工が施されている。
防食部129は、ケーブルシース17及び引き出し棒151上に密着する他端142aとを閉塞する筒状の閉塞筒部129aと、この閉塞筒部129a上に巻き付けられた防食テープ129bを有する。さらに防食部129は、電力ケーブル4−2と引き出し棒151との間に介設された閉塞部材129cを有する。
閉塞部材129cは、電力ケーブル4−2及び引き出し棒151と熱収縮遮水チューブ140の他端142aとの間を閉塞して密閉する。
この防食部129によって、熱収縮遮水チューブ140の他端142aと、電力ケーブル4−2及び引き出し棒151との間から、電力ケーブル4−1,4−2の接続部分を内包する熱収縮遮水チューブ140内への浸水が防止されている。
熱収縮遮水チューブ140の外部に導出された他端部153は圧着スリーブ161を介して接地線150の一端部150cに電気的に接続されている。
接地線150は、例えば、ビニル絶縁電線(IV線)であり、撚り線からなる導体150aと導体150aを被覆する絶縁被覆材150bから構成されてなる。接地線150の径は、引き出し棒151の径よりも小さく、例えば、電力ケーブル4が66kv級ケーブルであった場合、38mmとする。
圧着スリーブ161は、図2に示すように、引き出し棒151の他端部153で露出する導電本体部155の他端部155bと、接地線150の一端部150cで露出する導体150bとの双方が挿入され、それぞれを圧着している。なお、引き出し棒151の他端部153と接地線150の導体150bとを電気的に接続する構成要素として圧着スリープ161としたが、形状は筒状に限らず両者を導通させるものであれば、どのようなものであってもよい。例えば半田等を用いて、引き出し棒151と接地線150とを接合してもよい。
また、圧着スリーブ161を含む引き出し棒151と接地線150との接続部分は、絶縁性を有し、ここでは、加熱することにより収縮するとともに難燃性を有する接続被覆材162により被覆されている。
この接続被覆材162の配置位置は、熱収縮遮水チューブ140の他端部142から離間した位置に配置されており、引き出し棒151と接地線150との接続部分は、熱収縮遮水チューブ140から離間して配置されている。
本実施の形態によれば、接地線150は、熱収縮遮水チューブ140内の電力ケーブル4−1,4−2のワイヤシールド(ケーブル遮蔽層)14,14と、平編み組線からなる金属遮蔽層124との接続部分に対し、金属導棒である導電本体部155に絶縁被覆材156を被覆した引き出し棒151を介して接続されている。つまり、電力ケーブル4−1,4−2のワイヤシールド(ケーブル遮蔽層)14,14と、接続部本体部の周囲に配置した平編み組線の金属遮蔽層124との接続部分の接地は、引き出し棒151より熱収縮遮水チューブ140内から引き出され、熱収縮遮水チューブ140の外部で接地線150と接続されている。
接地線150は、IV線等の撚り線導体である導体150aを絶縁被覆材150bにより被覆する線を用いるため、絶縁被覆材150bが損傷し、接地線150内部の導体150aに沿って水が侵入する場合が想定される。
本実施の形態では、熱収縮遮水チューブ140の外側、更に言えば防食部129の外側で接地線150が、引き出し棒151と接続されている。このため、接地線150内に水が侵入した場合でも、導体150aを伝って熱収縮遮水チューブ140内に侵入することがなく、熱収縮遮水チューブ140内の電力ケーブル4−1,4−2のワイヤシールド(ケーブル遮蔽層)14,14と、接続部本体部の周囲に配置した平編み組線の金属遮蔽層124との接続部分の接地を行うことができる。
これにより、電力ケーブル用接続部100が洞道内に布設され水没した場合であっても、接地線150への浸水によって、電力ケーブル4−1,4−2の導体5,5同士の接続部分内に浸水することが無く、接続部100において浸水による電気絶縁性能の低下を防止することができる。
なお、本実施の形態の電力ケーブル用接続部100は、一対の電力ケーブル4−1,4−2同士を直線で接続する中間接続部として説明したが、熱収縮遮水チューブ140に被覆される電力ケーブルの端部から接地線を引き出すものであれば、電力ケーブルの終端部、電力ケーブルの3分岐型の中間接続部や、二股に分岐する中間接続部などとしてもよい。例えば、電力ケーブル用接続部100において導体接続管3に、電力ケーブル4−1、4−2に加えて、電力ケーブル4−1、4−2のケーブル導体とは別の電力ケーブルのケーブル導体を少なくとも1本以上挿入して接続するように構成してもよい。また、電力ケーブル用接続部100において、電力ケーブル4−2に代えて、導電性を有しない部材を、電力ケーブル4−1のケーブル導体に接続して、電力ケーブル用接続部を終端接続部として構成してもよい。
本発明の第1の態様に係る電力ケーブル用接続部は、電力ケーブルの端末で露出するケーブル導体と被接続部材とを接続して絶縁層、金属遮蔽層で被覆してなる接続部分と、この接続部分を、加熱収縮によって被覆して遮水する熱収縮遮水チューブとを有する電力ケーブル用接続部であって、前記遮蔽層を接地する接地線と、前記熱収縮遮水チューブの内部から外部に、前記熱収縮遮水チューブの軸方向に沿って延出して配置され、一端部が前記熱収縮遮水チューブ内で前記遮蔽層に接続されるとともに、前記熱収縮遮水チューブの外部の他端部側で、前記接地線が接続される導電性を有する引き出し棒体とを具備する構成を採る。
この構成によれば、熱収縮遮水チューブにより被覆された電力ケーブルの端末における他の導体との接続部分において、熱収縮遮水チューブ内で、一端部で金属遮蔽層に接続された引き出し棒が、熱収縮遮水チューブ外部に延出され、この延出された他端部側で接地線に接続される。
つまり、熱収縮遮水チューブ内の接続部分の接地は、引き出し棒体を介して、熱収縮遮水チューブの外部で接地線に接続されることによって行われる。
したがって、熱収縮チューブで、電力ケーブルの接続部分を被覆して遮水するため、従来の金属保護管により接続部分を被覆する構造と比べて容易に施行することができると共に、接地線内部から水が伝って熱収縮チューブ内に侵入することがない。
本発明の第2の態様に係る電力ケーブル用接続部は、上記構成において、前記被接続部材は、前記ケーブル導体に導体接続管を介して接続される、前記電力ケーブルとは別の少なくとも1本以上の電力ケーブルのケーブル導体である構成を採る。
この構成によれば、複数の電力ケーブルの導体同士が接続される電力ケーブル用接続部において、熱収縮チューブで、各電力ケーブルの接続部分を被覆して遮水するため、従来の金属保護管により接続部分を被覆する構造と比べて容易に施行することができると共に、接地線内部から水が伝って熱収縮チューブ内に侵入することがない。よって、接地線を介した複数の電力ケーブルの接続部分への水の侵入を防止できるとともに容易に組み立てることができる。
本発明に係る電力ケーブル用接続部は、接地線を介した電力ケーブルの接続部分への水の侵入を防止できるとともに容易に組み立てることができる効果を有し、接地を必要とする電力ケーブル同士が接続される電力ケーブル用接続部として有用である。
本発明の一実施の形態に係る電力ケーブル用接続部の構成を示す部分断面図 図1に示す電力ケーブル用接続部の部分拡大図 従来の電力ケーブル用接続部を示す断面図
符号の説明
4 電力ケーブル
5 ケーブル導体
9 外部半導電層
12 ケーブル絶縁体(絶縁層)
14 ワイヤシールド(金属遮蔽層)
17 ケーブルシース
100 電力ケーブル用接続部
110 絶縁ゴムブロック(絶縁層)
124 金属遮蔽層
126 絶縁層
130 接地接続部
132 接地接続本体部
136 圧着筒部
150 接地線
151 引き出し棒
152 一端部
153 他端部
155 導電本体部
155a 一端部
156 被覆材

Claims (2)

  1. 電力ケーブルの端末で露出するケーブル導体と被接続部材とを接続して絶縁層、金属遮蔽層で被覆してなる接続部分と、この接続部分を、加熱収縮によって被覆して遮水する熱収縮遮水チューブとを有する電力ケーブル用接続部であって、
    前記熱収縮遮水チューブの外部に配置される接地線と、
    前記熱収縮遮水チューブの内部から外部に、前記熱収縮遮水チューブの軸方向に沿って延出して配置され、一端部が前記熱収縮遮水チューブ内で前記金属遮蔽層に接続されるとともに、他端部が前記熱収縮遮水チューブの外部前記接地線接続される導電性を有する引き出し棒体と、
    を具備し、
    前記引き出し棒体は、棒状の導電本体部を、絶縁性を有する被覆材で被覆してなり、
    前記熱収縮遮水チューブから前記引き出し棒体が延出される部分には前記熱収縮遮水チューブ内への浸水を防止する防食部が設けられ、
    前記引き出し棒体の他端部は、前記防食部の外側で、前記熱収縮遮水チューブから離間する位置で前記接地線に接続されていることを特徴とする電力ケーブル用接続部。
  2. 前記被接続部材は、前記ケーブル導体に導体接続管を介して接続される、前記電力ケーブルとは別の少なくとも1本以上の電力ケーブルのケーブル導体であることを特徴とする請求項1記載の電力ケーブル用接続部。
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