JPH0539105U - スイツチギヤ扉固定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 扉のロック忘れ及び移送中の扉の開放を防止
する。 【構成】 スイッチギヤの扉４に回動自在に設けられた
把手５と、把手５の回動により上下動するロッド７と、
扉４に設けられたガイド板８と、ガイド板８に透設され
ロッド７が挿通されたガイド孔９と、ロッド７の先端部
に固着された押え板１と、スイッチギヤの盤本体３に設
けられロッド７の先端が係止する係止体１０と、押え板
１とガイド板８との間に設けられロッド７の先端を係止
体１０の方へ付勢する圧縮ばね２とを備える。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、移動用変電所等のスイッチギヤの閉塞された扉の開放を防止するよ うにしたスイッチギヤ扉固定装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来のスイッチギヤ扉固定装置を本考案の１実施例を示した図１及び図２を参 照して説明する。それらの図において符号１及び２に示すものは備えていない。

【０００３】 ３はスイッチギヤの盤本体、４は一側が盤本体３に枢支され盤本体３の開口を 開閉する扉、５は扉４に回動自在に設けられた把手、６は扉４の内側に設けられ 把手５に固着された連結杆、７は連結杆６の両端に基部が回転自在に支持された ロッド、８は扉４に設けられたガイド板、９はガイド板８に透設されロッド７の 先端部が遊挿されたガイド孔、１０は盤本体３に設けられロッド７の先端が係止 する係止体であり、傾斜面を有する金属製の剛体からなり、ロッド７の先端が圧 接してロックされることによりロッド７の移動を防止している。

【０００４】 そして、図示は扉４が閉塞している状態を示し、扉４を開放する場合は、把手 ５を左方へ回動し、連結杆６を介して下側のロッド７を上動させるとともに上側 のロッド７を下動し、ロッド７の先端を係止体１０から離脱し、扉４を開放する 。 また、扉４を閉塞する場合は、扉４を閉めたのち把手５を逆方向即ち右方へ回 動し、ロッド７の先端を係止体１０に係止してロックする。

【０００５】

【考案が解決しょうとする課題】

従来の前記装置の場合、扉４を閉めたのち把手５を逆方向に回動してロックす るのを忘れたり、或いは把手５を逆方向に回動したとしても、ロッド７が係止体 １０に充分に係止していない場合がある。さらに、スイッチギヤが移動用変電所 の場合、ロッド７が係止体１０に一応係止していても、移送中の振動により係止 体１０との係止がゆるみ、移送中に扉４が開放し、大事故を起こすという問題点 がある。 本考案は、前記の点に留意し、扉のロック忘れ及び移送中の扉の開放を防止し たスイッチギヤ扉固定装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

前記課題を解決するために、本考案のスイッチギヤ扉固定装置はスイッチギヤ の扉に回動自在に設けられた把手と、把手の回動により上下動するロッドと、扉 に設けられたガイド板と、ガイド板に透設されロッドが挿通されたガイド孔と、 ロッドの先端部に固着された押え板と、スイッチギヤの盤本体に設けられロッド の先端が係止する係止体と、押え板とガイド板との間に設けられロッドの先端を 係止体の方へ付勢する圧縮ばねとを備えたものである。

【０００７】

【作用】

前記のように構成された本考案のスイッチギヤ扉固定装置は、従来の装置に、 ロッドの先端部に固着された押え板と、押え板とガイド板との間に設けられロッ ドの先端を係止体の方へ付勢する圧縮ばねとが付加されているため、圧縮ばねに よりロッドの先端が常に係止体に圧接され、移送中の振動等により係止体との係 止がゆるんで扉が開放することが防止される。さらに、扉を開放し把手から手を 離した状態では、圧縮ばねにより把手が逆回動してロッドが伸長状態になるため 、扉を閉めようとしたとき、把手を一度回動してロッドを縮めた状態にしない限 り、扉を閉塞することができず、かつ、扉を閉じると、ロックのための把手の逆 回動を忘れたとしても、圧縮ばねによりロッドの先端が係止体に係止し、ロック された状態になる。

【０００８】

【実施例】

１実施例について図１ないし図３を参照して説明する。 本実施例は、従来装置において、ロッド７の先端部に押え板１を固着し、押え 板１とガイド板８との間にロッド７の先端を係止体１０の方へ付勢する圧縮ばね ２を設けたものであり、把手５から手を離せば、圧縮ばね２によりロッド７が伸 長状態になる。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は、以上説明したように構成されているため、つぎに記載する効果を奏 する。 従来のスイッチギヤ扉固定装置に、ロッド７の先端部に固着された押え板１と 、押え板１とガイド板８との間に設けられロッド７の先端を係止体１０の方へ付 勢する圧縮ばね２とが設けられているため、圧縮ばね２によりロッド７の先端が 常に係止体１０に圧接され、移送中の振動等によりロッド７と係止体１０との係 止がゆるんで扉４から開放することを確実に防止することができる。さらに、扉 ４を開放し把手５から手を離した状態では、圧縮ばね２により把手５が逆回動し てロッド７が伸長状態になるため、扉４を閉めようとしたとき、把手５を一度回 動してロッド７を縮めた状態にしない限り、扉４を閉塞することができず、かつ 、扉４を閉じると、ロックのための把手５の逆回動を忘れたとしても、圧縮ばね ２によりロッド７の先端が係止体１０に係止し、ロックされた状態にすることが できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の１実施例の切断側面図である。

【図２】図１の正面図である。

【図３】図１の一部の拡大図である。

【符号の説明】

１ 押え板 ２ 圧縮ばね ３ 盤本体 ４ 扉 ５ 把手 ７ ロッド ８ ガイド板 ９ ガイド孔 １０ 係止体

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 スイッチギヤの扉に回動自在に設けられ
   た把手と、該把手の回動により上下動するロッドと、前
   記扉に設けられたガイド板と、該ガイド板に透設され前
   記ロッドが挿通されたガイド孔と、前記ロッドの先端部
   に固着された押え板と、スイッチギヤの盤本体に設けら
   れ前記ロッドの先端が係止する係止体と、前記押え板と
   前記ガイド板との間に設けられ前記ロッドの先端を前記
   係止体の方へ付勢する圧縮ばねとを備えたスイッチギヤ
   扉固定装置。