JPH0538744A - 帯電防止メタクリル樹脂押出板の製造方法 - Google Patents
帯電防止メタクリル樹脂押出板の製造方法Info
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- JPH0538744A JPH0538744A JP3221140A JP22114091A JPH0538744A JP H0538744 A JPH0538744 A JP H0538744A JP 3221140 A JP3221140 A JP 3221140A JP 22114091 A JP22114091 A JP 22114091A JP H0538744 A JPH0538744 A JP H0538744A
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- B29C48/30—Extrusion nozzles or dies
- B29C48/305—Extrusion nozzles or dies having a wide opening, e.g. for forming sheets
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- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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- B29C48/03—Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor characterised by the shape of the extruded material at extrusion
- B29C48/07—Flat, e.g. panels
- B29C48/08—Flat, e.g. panels flexible, e.g. films
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 帯電防止性能を有し、かつ表面外観の美麗な
優れた品質を有するメタクリル樹脂押出板の製造方法を
提供する。 【構成】 帯電防止剤を配合する配合物を溶融混練した
後、ダイスより板状溶融樹脂を押出し、一対の冷却艶付
けロール間に挿入する場合に、一対のロールの中心を結
ぶ線と板状樹脂の厚み方向の中央線とのなす角度を規定
する、表面外観の美麗な優れた品質を有するメタクリル
樹脂押出板の製造方法。 【効果】 帯電防止性能を有し、かつ表面外観の美麗な
優れた品質を有するメタクリル樹脂押出板を得る。
優れた品質を有するメタクリル樹脂押出板の製造方法を
提供する。 【構成】 帯電防止剤を配合する配合物を溶融混練した
後、ダイスより板状溶融樹脂を押出し、一対の冷却艶付
けロール間に挿入する場合に、一対のロールの中心を結
ぶ線と板状樹脂の厚み方向の中央線とのなす角度を規定
する、表面外観の美麗な優れた品質を有するメタクリル
樹脂押出板の製造方法。 【効果】 帯電防止性能を有し、かつ表面外観の美麗な
優れた品質を有するメタクリル樹脂押出板を得る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帯電防止性メタクリル
樹脂押出板の製造方法に関するものである。
樹脂押出板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】メタクリル樹脂押出板は、その卓越した
透明性、表面外観の美麗さ、良好な機械的性質、加工性
等を有するので照明器具、看板、各種装飾品等に広く使
用されている。
透明性、表面外観の美麗さ、良好な機械的性質、加工性
等を有するので照明器具、看板、各種装飾品等に広く使
用されている。
【0003】しかしながら、メタクリル樹脂は表面固有
抵抗が高く、接触、摩擦等で誘起された静電気が逃散、
消失しにくく、使用中の成形品表面にほこり等が付着
し、美しい外観を損ない易い欠点を有している。
抵抗が高く、接触、摩擦等で誘起された静電気が逃散、
消失しにくく、使用中の成形品表面にほこり等が付着
し、美しい外観を損ない易い欠点を有している。
【0004】従来、このような静電気障害を除く方法と
して、メタクリル樹脂に帯電防止剤を配合した配合物を
押出機を用いて溶融混練した後、T型ダイスより板状溶
融樹脂を押出し、冷却艶付けロールを用いて押出板を成
形する方法がある。
して、メタクリル樹脂に帯電防止剤を配合した配合物を
押出機を用いて溶融混練した後、T型ダイスより板状溶
融樹脂を押出し、冷却艶付けロールを用いて押出板を成
形する方法がある。
【0005】帯電防止剤の具体例としては、グリセリン
の脂肪酸エステル、モノ、ジ、トリエタノールアミン、
ジエタノールアミンと高級脂肪酸とのアミド化合物及び
そのエチレンオキサイド付加物などが挙げられる。
の脂肪酸エステル、モノ、ジ、トリエタノールアミン、
ジエタノールアミンと高級脂肪酸とのアミド化合物及び
そのエチレンオキサイド付加物などが挙げられる。
【0006】一般に押出板の製造は、図4に示すよう
に、配合物1を押出機2で溶融混練した後、T型ダイス
3より冷却艶付けロール5を用いて、冷却艶付けをした
後、引取りロール6で引取り、切断機7で製品寸法に切
断され押出板製品となる。
に、配合物1を押出機2で溶融混練した後、T型ダイス
3より冷却艶付けロール5を用いて、冷却艶付けをした
後、引取りロール6で引取り、切断機7で製品寸法に切
断され押出板製品となる。
【0007】しかし、このように一般的な製造方法で
は、後述のような不具合によって、押出板製品の表面外
観に光沢むらが発生し、表面外観の美麗な優れた品質の
メタクリル樹脂押出板を得ることが出来なかった。即
ち、T型ダイス3から押出された板状溶融樹脂が冷却艶
付けロール5aと冷却艶付けロール5bとの間に挿入さ
れる場合に、溶融樹脂の自重による垂れ下がりが発生
し、図5に示すように板状溶融樹脂4は、その下面が冷
却艶付けロール5aに接触する。板状溶融樹脂4に配合
された帯電防止剤は板状溶融樹脂4表面にブリードして
いるので、冷却艶付けロール5aの表面に付着するが、
ロールに付着した帯電防止剤は冷却艶付けロール5a表
面より板状溶融樹脂4へ再度付着することになる。板状
溶融樹脂4の冷却艶付けロール5aへの接触点aは、時
間的に一定でなく、a1 点又はa2 点等に変化する。ま
た、冷却艶付けロール5aの幅方向の接触線a〜a’
も、T型ダイス3の幅方向における板状溶融樹脂4の流
動性がT型ダイス3の温度の不均一等によって必ずしも
全く同一でないために、一直線でなく蛇行した形状とな
り、しかも、その形状は、時間的に一定でなく変化す
る。その結果として、板状溶融樹脂4の表面には不均一
性が発生し、その不均一性は、押出板製品の表面外観に
光沢むらを発生させ、表面外観の美麗な優れた品質を損
なわせてしまう。特に、メタクリル樹脂押出板製品は、
その表面外観の美麗さに商品価値が存在するので、美麗
な表面外観品位を損なうことは致命的欠陥となる。
は、後述のような不具合によって、押出板製品の表面外
観に光沢むらが発生し、表面外観の美麗な優れた品質の
メタクリル樹脂押出板を得ることが出来なかった。即
ち、T型ダイス3から押出された板状溶融樹脂が冷却艶
付けロール5aと冷却艶付けロール5bとの間に挿入さ
れる場合に、溶融樹脂の自重による垂れ下がりが発生
し、図5に示すように板状溶融樹脂4は、その下面が冷
却艶付けロール5aに接触する。板状溶融樹脂4に配合
された帯電防止剤は板状溶融樹脂4表面にブリードして
いるので、冷却艶付けロール5aの表面に付着するが、
ロールに付着した帯電防止剤は冷却艶付けロール5a表
面より板状溶融樹脂4へ再度付着することになる。板状
溶融樹脂4の冷却艶付けロール5aへの接触点aは、時
間的に一定でなく、a1 点又はa2 点等に変化する。ま
た、冷却艶付けロール5aの幅方向の接触線a〜a’
も、T型ダイス3の幅方向における板状溶融樹脂4の流
動性がT型ダイス3の温度の不均一等によって必ずしも
全く同一でないために、一直線でなく蛇行した形状とな
り、しかも、その形状は、時間的に一定でなく変化す
る。その結果として、板状溶融樹脂4の表面には不均一
性が発生し、その不均一性は、押出板製品の表面外観に
光沢むらを発生させ、表面外観の美麗な優れた品質を損
なわせてしまう。特に、メタクリル樹脂押出板製品は、
その表面外観の美麗さに商品価値が存在するので、美麗
な表面外観品位を損なうことは致命的欠陥となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記、従来
技術の問題点を解決することを目的とする。
技術の問題点を解決することを目的とする。
【0009】即ち、帯電防止剤を配合する配合物を押出
機を用いて溶融混練した後、T型ダイスより板状溶融樹
脂を押出し、一対の冷却艶付けロール間に挿入する場合
に、板状溶融樹脂と冷却艶付けロールとの接触を少なく
することによって、帯電防止性能を有し、かつ、表面外
観の美麗な優れた品質を有するメタクリル樹脂押出板の
製造方法を提供することを目的とする。
機を用いて溶融混練した後、T型ダイスより板状溶融樹
脂を押出し、一対の冷却艶付けロール間に挿入する場合
に、板状溶融樹脂と冷却艶付けロールとの接触を少なく
することによって、帯電防止性能を有し、かつ、表面外
観の美麗な優れた品質を有するメタクリル樹脂押出板の
製造方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、メタクリル樹
脂100部に帯電防止剤0.1〜5重量部を配合した配
合物を溶融混練した後、ダイスより板状溶融樹脂を押出
し、一対の冷却艶付けロール間に挿入する場合に、一対
のロールの中心を結ぶ線と板状溶融樹脂の厚み方向の中
央線とのなす角度を90度±20度とすることを特徴と
する帯電防止メタクリル樹脂押出板の製造方法である。
脂100部に帯電防止剤0.1〜5重量部を配合した配
合物を溶融混練した後、ダイスより板状溶融樹脂を押出
し、一対の冷却艶付けロール間に挿入する場合に、一対
のロールの中心を結ぶ線と板状溶融樹脂の厚み方向の中
央線とのなす角度を90度±20度とすることを特徴と
する帯電防止メタクリル樹脂押出板の製造方法である。
【0011】本発明に用いられるメタクリル樹脂として
は、例えばポリメチルメタクリレート単独重合体、メチ
ルメタクリレートとアルキルアクリレートの共重合体、
及びこれらのモノマーと芳香族ビニルモノマーとの共重
合体、及びこれら重合体の混合物も含まれる。また、メ
チルメタクリレートとアルキルアクリレートの共重合体
にアクリル系多段重合体を最大で50重量%ブレンドし
たゴム強化メタクリル樹脂も使用出来る。アクリル系多
段重合体はアクリル系重合体芯材料のまわりに弾性層及
び非弾性層を交互に生成させる多段逐次重合法により製
造される多段重合体である。これらのメタクリル樹脂は
重合体に含まれるメチルメタクリレートが60重量%以
上であることが好ましいが、更に好ましくは80重量%
以上である。
は、例えばポリメチルメタクリレート単独重合体、メチ
ルメタクリレートとアルキルアクリレートの共重合体、
及びこれらのモノマーと芳香族ビニルモノマーとの共重
合体、及びこれら重合体の混合物も含まれる。また、メ
チルメタクリレートとアルキルアクリレートの共重合体
にアクリル系多段重合体を最大で50重量%ブレンドし
たゴム強化メタクリル樹脂も使用出来る。アクリル系多
段重合体はアクリル系重合体芯材料のまわりに弾性層及
び非弾性層を交互に生成させる多段逐次重合法により製
造される多段重合体である。これらのメタクリル樹脂は
重合体に含まれるメチルメタクリレートが60重量%以
上であることが好ましいが、更に好ましくは80重量%
以上である。
【0012】なお、メタクリル樹脂には、顔料、光拡散
剤、充填剤、光安定剤、酸化防止剤等を含有すること
は、いっこうにかまわない。
剤、充填剤、光安定剤、酸化防止剤等を含有すること
は、いっこうにかまわない。
【0013】本発明に使用する帯電防止剤としては、例
えば、一般に使用されるグリセリンの脂肪酸エステル、
モノ、ジ、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン
と高級脂肪酸とのアミド化合物及びそのエチレンオキサ
イド付加物等が挙げられる。特に好ましくは、スルホン
酸のアルカリ金属又はアルカリ土類金属塩である。
えば、一般に使用されるグリセリンの脂肪酸エステル、
モノ、ジ、トリエタノールアミン、ジエタノールアミン
と高級脂肪酸とのアミド化合物及びそのエチレンオキサ
イド付加物等が挙げられる。特に好ましくは、スルホン
酸のアルカリ金属又はアルカリ土類金属塩である。
【0014】その具体例を下記に挙げる。
【0015】スルホン酸塩の具体例としては、 一般式R1 SO3 -・X+ (R1 はC8 〜C20のアルキル
基であり、X+ はNa+,Li+ ,Ca2+,Mg2+を示
す。)で表されるアルキルスルホン酸塩、一般式
基であり、X+ はNa+,Li+ ,Ca2+,Mg2+を示
す。)で表されるアルキルスルホン酸塩、一般式
【0016】
【化1】 (X は0〜9、R2 はC4 〜C15の炭化水素基でありX
+ はNa+ ,Li+ ,Ca2+,Mg2+を示す。)で表さ
れるスルホアセテート型アニオン界面活性剤、一般式
+ はNa+ ,Li+ ,Ca2+,Mg2+を示す。)で表さ
れるスルホアセテート型アニオン界面活性剤、一般式
【0017】
【化2】 (X 及びY は0〜9、R3 及びR4 はC4 〜C15の炭化
水素基であり、X+ はNa+ ,Li+ ,Ca2+,Mg2+
を示す。)で表されるスルホサクシネート型アニオン界
面活性剤等が挙げられる。
水素基であり、X+ はNa+ ,Li+ ,Ca2+,Mg2+
を示す。)で表されるスルホサクシネート型アニオン界
面活性剤等が挙げられる。
【0018】なかでも特に好ましいものは、一般式 R1 SO3 -・Na+ (R1 はC10〜C16のアルキル基を
示す。)で表されるアルキルスルホン酸ナトリウムであ
り、更にR1 が直鎖状又は分枝状アルキル基であるもの
が好ましく、これらの混合物がより好ましい。
示す。)で表されるアルキルスルホン酸ナトリウムであ
り、更にR1 が直鎖状又は分枝状アルキル基であるもの
が好ましく、これらの混合物がより好ましい。
【0019】帯電防止剤の添加量は、メタクリル樹脂1
00部に対し0.1〜5重量部で、0.1重量部未満で
は帯電防止効果が不足であり、5重量部を超えると押出
板を二次加工熱成形する場合に金型が汚れる等の問題が
ある。
00部に対し0.1〜5重量部で、0.1重量部未満で
は帯電防止効果が不足であり、5重量部を超えると押出
板を二次加工熱成形する場合に金型が汚れる等の問題が
ある。
【0020】本発明に於いて、配合物を溶融混練した
後、ダイスより板状溶融樹脂を押出し一対の冷却艶付け
ロール間に挿入する場合に、一対の冷却艶付けロールの
中心を結ぶ線(A)と板状溶融樹脂の厚み方向の中央線
(B)とのなす角度(θ)を90度±20度にすること
は必須条件である。図1に示すように90度マイナス2
0度、即ち70度未満であったり、90度プラス20
度、即ち110度を超えると、板状溶融樹脂4の冷却艶
付けロール5aへの接触が大きくなり、前記したように
押出板製品の表面外観に光沢むらを発生し、表面外観の
美麗な品質を損なってしまう。
後、ダイスより板状溶融樹脂を押出し一対の冷却艶付け
ロール間に挿入する場合に、一対の冷却艶付けロールの
中心を結ぶ線(A)と板状溶融樹脂の厚み方向の中央線
(B)とのなす角度(θ)を90度±20度にすること
は必須条件である。図1に示すように90度マイナス2
0度、即ち70度未満であったり、90度プラス20
度、即ち110度を超えると、板状溶融樹脂4の冷却艶
付けロール5aへの接触が大きくなり、前記したように
押出板製品の表面外観に光沢むらを発生し、表面外観の
美麗な品質を損なってしまう。
【0021】
【実施例】次に実施例により本発明を更に詳細に説明す
る。
る。
【0022】実施例1〜11、比較例1〜8の内容は、
下記の通りである。
下記の通りである。
【0023】メチルメタクリレート95重量%及びメチ
ルアクリレート5重量%から成るメタクリル樹脂又は、
アクリル系多段重合体に、帯電防止剤としてグリセリン
の脂肪酸エステル(グリセリンモノステアレート)、ま
たは、アルキルスルホン酸ナトリウム(エレクトロスト
リッパーPC−2;花王(株)製)を表1に示す配合割
合で配合した配合物を図2に示すように90φL/D=
32ベントタイプ押出機2を用いて溶融混練し、T型ダ
イス3より板状溶融樹脂4を押出し水平型冷却艶付けロ
ール5を用いて引取りロール6で引取り、切断機7で製
品寸法に切断して厚さ3mm×幅1000mm×長さ2
000mmの押出板製品を製造した。なお、図1に示す
冷却艶付けロール5aと冷却艶付けロール5bの中心を
結ぶ線Aと板状溶融樹脂4の板厚み方向の中央線Bとの
なす角度(θ)を60度、70度、90度、110度、
120度とした。また、押出板製品を図3に示すように
蛍光灯8の下で押出板9の表面に光を反射させて、その
表面外観を肉眼10で観察し、表面の光沢の部分的不均
一性の有無を検査した。その結果を表1に示す。
ルアクリレート5重量%から成るメタクリル樹脂又は、
アクリル系多段重合体に、帯電防止剤としてグリセリン
の脂肪酸エステル(グリセリンモノステアレート)、ま
たは、アルキルスルホン酸ナトリウム(エレクトロスト
リッパーPC−2;花王(株)製)を表1に示す配合割
合で配合した配合物を図2に示すように90φL/D=
32ベントタイプ押出機2を用いて溶融混練し、T型ダ
イス3より板状溶融樹脂4を押出し水平型冷却艶付けロ
ール5を用いて引取りロール6で引取り、切断機7で製
品寸法に切断して厚さ3mm×幅1000mm×長さ2
000mmの押出板製品を製造した。なお、図1に示す
冷却艶付けロール5aと冷却艶付けロール5bの中心を
結ぶ線Aと板状溶融樹脂4の板厚み方向の中央線Bとの
なす角度(θ)を60度、70度、90度、110度、
120度とした。また、押出板製品を図3に示すように
蛍光灯8の下で押出板9の表面に光を反射させて、その
表面外観を肉眼10で観察し、表面の光沢の部分的不均
一性の有無を検査した。その結果を表1に示す。
【0024】更に、1枚の板状製品から幅方向3点、長
さ方向3点の合計9点の50mm角サンプルを切出し、
23℃、50%RHの恒温室で24Hrs状態調整した
のち、表面抵抗値を極超絶縁計SM−10型(東亜電波
工業製)を用いて測定した。また、板表面から20mm
離れたところからの灰付着テストを行った。その結果を
表1に示す。
さ方向3点の合計9点の50mm角サンプルを切出し、
23℃、50%RHの恒温室で24Hrs状態調整した
のち、表面抵抗値を極超絶縁計SM−10型(東亜電波
工業製)を用いて測定した。また、板表面から20mm
離れたところからの灰付着テストを行った。その結果を
表1に示す。
【0025】また、板状製品から50cm角の板を切り
出し、真空成形装置を用いて、同一サンプルについて3
回の加熱成形を行い、金型汚れの有無を肉眼で検査し
た。その結果を表1に示す。
出し、真空成形装置を用いて、同一サンプルについて3
回の加熱成形を行い、金型汚れの有無を肉眼で検査し
た。その結果を表1に示す。
【0026】尚、本実施例で使用したアルキルスルホン
酸ナトリウム(エレクトロストリッパーPC−2;花王
製)の水可溶成分を下記の条件で分析した結果、C11〜
C15の直鎖状及び分枝状アルキルスルホン酸ナトリウム
の混合物、特にC12〜C14の直鎖状及び分枝状アルキル
スルホン酸ナトリウムの混合物が主成分であることが判
明した。水可溶成分は82重量%であった。
酸ナトリウム(エレクトロストリッパーPC−2;花王
製)の水可溶成分を下記の条件で分析した結果、C11〜
C15の直鎖状及び分枝状アルキルスルホン酸ナトリウム
の混合物、特にC12〜C14の直鎖状及び分枝状アルキル
スルホン酸ナトリウムの混合物が主成分であることが判
明した。水可溶成分は82重量%であった。
【0027】<分析条件>水可溶成分溶液を100℃で
窒素ブローしながら蒸発乾固したのちトリメチルシリル
化して難揮発性化合物を揮発性化合物に変えてガスクロ
マトグラフィー・マススペクトル法(GC・MS法)に
て同定・定量した。なお、GC・MS法の条件として
は、機種;ヒューレットパッカード社製(GC;HP5
890型、MS;HP5970B型)カラム;DB−
1、キャピラリー、長さ30cm、インジェクション温
度;300℃、キャリア;ヘリウムの条件で測定した。
窒素ブローしながら蒸発乾固したのちトリメチルシリル
化して難揮発性化合物を揮発性化合物に変えてガスクロ
マトグラフィー・マススペクトル法(GC・MS法)に
て同定・定量した。なお、GC・MS法の条件として
は、機種;ヒューレットパッカード社製(GC;HP5
890型、MS;HP5970B型)カラム;DB−
1、キャピラリー、長さ30cm、インジェクション温
度;300℃、キャリア;ヘリウムの条件で測定した。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】表1の結果から判るように、本発明の方
法によると、帯電防止性能を有しかつ表面外観の美麗な
優れた品質を有するメタクリル樹脂押出板を得ることが
出来る。
法によると、帯電防止性能を有しかつ表面外観の美麗な
優れた品質を有するメタクリル樹脂押出板を得ることが
出来る。
【図1】本発明に於ける板状溶融樹脂と冷却艶付けロー
ルとの関係図
ルとの関係図
【図2】本発明に於ける押出板製造の概要図
【図3】押出板表面外観検査方法を示す図
【図4】従来の押出板製造の概要図
【図5】従来の板状溶融樹脂と冷却艶付けロールとの関
係図
係図
【符号の説明】 1 配合物 2 押出機 3 T型ダイス 4 板状溶融樹脂 5 冷却艶付けロール 6 引取りロール 7 切断機 8 蛍光灯 9 押出板 10 肉眼 a,a1 ,a2 板状溶融樹脂と冷却艶付けロールとの
接触点 a−a’ 板状溶融樹脂と冷却艶付けロールとの接触線 A ロールの中心を結ぶ線 B 板状溶融樹脂の厚み方向の中央線 θ AとBとのなす角度
接触点 a−a’ 板状溶融樹脂と冷却艶付けロールとの接触線 A ロールの中心を結ぶ線 B 板状溶融樹脂の厚み方向の中央線 θ AとBとのなす角度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 7:00 4F
Claims (2)
- 【請求項1】 メタクリル樹脂100部に帯電防止剤
0.1〜5重量部を配合した配合物を溶融混練した後、
ダイスより板状溶融樹脂を押出し、一対の冷却艶付けロ
ール間に挿入する場合に、一対のロールの中心を結ぶ線
と板状溶融樹脂の厚み方向の中央線とのなす角度を90
度±20度とすることを特徴とする帯電防止メタクリル
樹脂押出板の製造方法。 - 【請求項2】 帯電防止剤として、スルホン酸のアルカ
リ金属又はアルカリ土類金属塩を用いた請求項1記載の
帯電防止メタクリル樹脂押出板の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3221140A JPH0538744A (ja) | 1991-08-07 | 1991-08-07 | 帯電防止メタクリル樹脂押出板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3221140A JPH0538744A (ja) | 1991-08-07 | 1991-08-07 | 帯電防止メタクリル樹脂押出板の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0538744A true JPH0538744A (ja) | 1993-02-19 |
Family
ID=16762094
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP3221140A Withdrawn JPH0538744A (ja) | 1991-08-07 | 1991-08-07 | 帯電防止メタクリル樹脂押出板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH0538744A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006124608A (ja) * | 2004-11-01 | 2006-05-18 | Asahi Kasei Chemicals Corp | 押出しシート用メタクリル樹脂組成物及びその押出しシート製造法 |
JP2007276273A (ja) * | 2006-04-07 | 2007-10-25 | Asahi Kasei Chemicals Corp | 溶融押出し成形方法及びシート |
-
1991
- 1991-08-07 JP JP3221140A patent/JPH0538744A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006124608A (ja) * | 2004-11-01 | 2006-05-18 | Asahi Kasei Chemicals Corp | 押出しシート用メタクリル樹脂組成物及びその押出しシート製造法 |
JP2007276273A (ja) * | 2006-04-07 | 2007-10-25 | Asahi Kasei Chemicals Corp | 溶融押出し成形方法及びシート |
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