JPH053822Y2 - - Google Patents

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JPH053822Y2
JPH053822Y2 JP1985091599U JP9159985U JPH053822Y2 JP H053822 Y2 JPH053822 Y2 JP H053822Y2 JP 1985091599 U JP1985091599 U JP 1985091599U JP 9159985 U JP9159985 U JP 9159985U JP H053822 Y2 JPH053822 Y2 JP H053822Y2
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JP
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ball
seat
grease
fluororesin
valve
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JP1985091599U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、配管内に異物が混入しても高い閉止
性能を有する都市ガス用のボール弁に関するもの
である。
〔従来の技術〕
従来のボール弁のシート構造は、第2図、第3
図に示すごとく、弁箱1は2分割され弁箱1の内
部には流過口3を有するボール2が回動自在に装
着されていると共にボール2の左右対象位置にシ
ートリング4,4が介装され、ボール球面5とシ
ートリング4のシート部6は適当な面圧を保持し
て接触している。ボール2は弁棒7と接続し、ハ
ンドル8により90°回転することによつて弁箱の
流体出入口1c,1cとボール2の流過口3との
関係位置により開閉操作を行なうもので、通常シ
ートリング4は第3図のごとく弗素樹脂単体で形
成されるのが一般的である。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかし、長年月にわたつて配管された状態で使
用されていると、管内の錆等の異物がボール球面
5とシートリング4の接触部に係止して弁開閉の
際、この異物をシート部6に噛み込んでシート部
6に傷をつけ、漏洩の原因となつていた。また、
シートリング4を合成ゴム単体で形成した場合は
シート部6に異物を噛み込んでも傷が付かない
が、ボール球面5とシート部6との摩擦抵抗が大
きくボール2の開閉トルクが高く開閉操作が困難
であるとともに、ゴムの弾性による変位が大きく
ボール2の保持が不安定で所定の締め代を安定し
て維持することが困難である。
本考案はシール面に異物を噛み込んでもシール
性能が低下せず、また、ボールを安定して保持す
ることによつて常に適切な接触面圧を保つてシー
ル性能を維持することができるボール弁を提供す
ることを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案の要旨は、流体出入口を有する弁箱内に
流路を有するボールを回動自在に設け、ボールに
対向する弁箱内面の流出入両端に弗素樹脂よりな
るシートリングを装着し、該シートリングのシー
ト部を前記ボールの外面に接触させてシールを行
なうボール弁において、前記弁箱内面から前記ボ
ール外面に亘るゴム層を前記シートリングの内径
側に一体的に固着するとともに、前記弗素樹脂で
形成したシート部にグリース溝を設け、さらに、
前記グリース溝にあらかじめグリースを充填して
なることを特徴とするボール弁である。
〔作用〕
ボールは主にシートリングの弗素樹脂層で弁箱
内に安定して保持され、さらにゴム層が設けてあ
るのでシート部に異物が介在してもゴム層のシー
ト面には傷が付かずシール作用が破壊されない。
また、シート面に開口するグリース溝にグリー
スを充填してボール球面のシール部に油膜を生じ
させているので、油膜によるボールの安定した開
閉(回転)性能とシール作用を果たす。
〔実施例〕
第1図は本考案の一実施例を示すシートリング
部の拡大断面図である。
弁箱1に装着されたシートリング4は、主体を
弗素樹脂によつて形成しており、弁箱1側への当
接面9を適当範囲設け、この当接面9に連続して
角を除去した除角部10を形成し、この弗素樹脂
面に弁箱1と接触する当接面9からボール球面5
と接触するシート部12に亘つて合成ゴム層を一
体的に固着する。
一般的に弗素樹脂に対してあらゆる接着剤は通
用しないが本実施例では金属ナトリウムとアンモ
ニアの溶解液でエツチングしてこのエツチング面
に合成ゴムを充填加硫し一体的に固着してある。
また、弗素樹脂のシートリング4には、シート部
6側に開口するグリース溝13を形成し、この溝
13にグリース13aを充填してある。このた
め、ボール2の開閉によつてボール球面5にはグ
リース13aの油膜が常に生じるようになつてい
る。
従つて、ボール球面5とシートリング4との間
のシール作用は、弗素樹脂のシート部6、合成ゴ
ムのシート部12およびボール球面5の油膜が効
果的に作用して、高いシール作用と少ない回転ト
ルクで安定した開閉性能を有する。
また実験によれば、シート部6に強制的に金属
切粉等の異物を噛み込ませた場合、弗素樹脂のシ
ート部6には異物による傷が生じるが、合成ゴム
のシート部12には合成ゴム層11による弾性作
用によつてシート部12には傷が付かないことが
確認された。
また、ボール球面5にグリース13aによる油
膜が生じていると、上記金属切粉等の異物はボー
ル球面上を滑り、シート部6内に噛み込ませるこ
とが非常に困難で、グリース13aの充填によつ
てシート部12内への異物の噛み込みを防止させ
る作用があることを確認できた。
〔考案の効果〕
本考案のボール弁によれば、配管内の異物がボ
ール球面に付着してもシート面に噛み込むことが
防止され、また、万一シート面に異物が噛み込ん
でもゴムのシート部に異物による傷が生ぜず、ボ
ール球面の油膜作用とあいまつて高い効果を有す
る。
また、開閉トルクについてもボールの回動トル
クが小さい安定した開閉操作性能を有するもので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示すシート部の拡
大断面図、第2図は従来の都市ガス用ボール弁の
断面図、第3図は従来のボール弁のシート部の拡
大断面図である。 4……シートリング、5……ボール球面、6…
…弗素樹脂のシート部、9……当接面、11……
合成ゴム層、12……合成ゴムのシート部、13
……グリース溝、13a……グリース。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 流体出入口を有する弁箱内に流路を有するボー
    ルを回動自在に設け、ボールに対向する弁箱内面
    の流出入両端に弗素樹脂よりなるシートリングを
    装着し、該シートリングのシート部を前記ボール
    の外面に接触させてシールを行なうボール弁にお
    いて、前記弁箱内面から前記ボール外面に亘るゴ
    ム層を前記シートリングの内径側に一体的に固着
    するとともに、前記弗素樹脂で形成したシート部
    にグリース溝を設け、さらに、前記グリース溝に
    あらかじめグリースを充填してなることを特徴と
    するボール弁。
JP1985091599U 1985-06-19 1985-06-19 Expired - Lifetime JPH053822Y2 (ja)

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JPS62865U JPS62865U (ja) 1987-01-07
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KR101374936B1 (ko) * 2013-04-08 2014-03-18 최종묵 볼밸브
KR101476629B1 (ko) * 2013-06-14 2014-12-29 우리산업 주식회사 밸브 조립체

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