JP2606965Y2 - 弁のシート構造 - Google Patents

弁のシート構造

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JP2606965Y2
JP2606965Y2 JP1993044557U JP4455793U JP2606965Y2 JP 2606965 Y2 JP2606965 Y2 JP 2606965Y2 JP 1993044557 U JP1993044557 U JP 1993044557U JP 4455793 U JP4455793 U JP 4455793U JP 2606965 Y2 JP2606965 Y2 JP 2606965Y2
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sheet
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seat
soft
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照久 佐治
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ボール弁やゲート弁等
における弁のシート構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のボール弁やゲート弁における弁の
シート構造としては、例えば実公昭64−11476号
公報に記載されたものがあり、これは図3〜図4に示す
ようなものである。図3〜図4において、筒状の回転弁
体1は内部に流路1aを有し、この流路1aを通して弁
箱2の左右の内部流路2aを連通するものであり、内部
流路2aを連通する位置と遮断する位置にわたって弁棒
3a,3bの軸心廻りに回転する。回転弁体1には弁箱
2の内部流路2aの開口を閉塞する弁体側メタルシート
4を設けており、弁体側メタルシート4は円形の平板部
分4Bの周囲部に部分球面形状のシート部分4Aを有し
ている。
【0003】弁箱2に螺着した弁箱側メタルシート5は
筒状体をなし、弁箱2との螺合により内部流路2aの軸
心方向に出退し、弁体側メタルシート4に対して接近離
間する。また、弁箱側メタルシート5の周部には弁体側
メタルシート4のシート部分Aに対向する部分球面形状
のシート面5aを形成しており、シート面5aに形成し
た環状溝に弁体側メタルシート4のシート部分4Aに接
触する軟質シートリング6を配置している。
【0004】そして、弁箱側メタルシート5には、軟質
シートリング6の背面側に位置してシール材分配流路5
bを形成するとともに、シール材分配流路5bに連通す
るシール材供給路5cを弁箱2との摺接部分に開口して
設けている。また、軟質シートリング6にはシール材分
配流路5bに連通するシール材供給孔6aを周方向の数
箇所に穿孔している。
【0005】弁箱2には弁箱側メタルシート5のシール
材供給路5cの開口に対向して環状シール材流路2bを
形成するとともに、環状シール材流路2bに連通するシ
ール材注入流路2cを弁箱2の外部に開口させて形成し
ており、シール材注入流路2cの開口部分にはシール材
供給管7に対する接続口2dを形成している。
【0006】また、軟質シートリング6の内外周の各々
に金属製のリング部材8,9を設けており、リング部材
8,9は何れも弁箱側メタルシート5に対して接近離間
自在である。これらのリング部材8,9は弁体側メタル
シート4のシート部分4Aに接触することで軟質シート
リング6の側へ異物が侵入することを阻止するものであ
る。
【0007】そして、弁箱側メタルシート5にはリング
部材8,9の背面側に位置して環状の加圧室5dを形成
しており、加圧室5dに注入するグリス圧によってリン
グ部材8,9が弁体側メタルシート4に向けて移動す
る。また、弁箱側メタルシート5には加圧室5dに連通
するグリス流路5eを設けており、グリス流路5eは弁
箱2との摺接部分に開口している。
【0008】弁箱2にはグリス流路5eの開口に対向し
て環状グリス流路2eを形成するとともに、環状グリス
流路2eに連通するグリス供給流路2fを形成してお
り、グリス供給流路2fは弁箱2の外側において開口し
ている。グリス供給流路2fにはグリスニップル10と
コック11とを付設しており、グリスニップル10にグ
リス供給管12を接続している。また、リング部材8,
9の内外周面にはそれぞれシール用のOリング13を介
装している。
【0009】そして、回転弁体1の回転による開閉弁操
作時には、加圧室5dに加えるグリス圧によりリング部
材8,9を弁体側メタルシート4のシート部分4Aに押
圧し、シート部分4Aに付着した異物をリング部材8,
9で掻落とし、軟質シートリング6が異物で損傷するこ
とを防止している。
【0010】また、シール材供給孔6aを通して軟質シ
ートリング6とシート部分4Aの間にシール材を充填し
てシール性の向上を図っている。
【0011】
【考案が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の構成において、リング部材8,9は金属であるために
弾性を有せず、被制御流体がガス等である場合にリング
部材8,9ではシールを行うことはできなかった。
【0012】本考案は上記課題を解決するもので、簡略
な構成によって軟質シートリングの異物による損傷を防
止するとともに、安定したシール性を確保することがで
きる弁のシート構造を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本考案の弁のシート構造は、弁体の開閉操作時に弁
体に設けた弁体側シートのシート面が弁箱に設けた弁箱
側シートのシート面との間に極小な間隔を隔てながら移
動する弁において、弁箱側シートのシート面に形成した
溝部に弁体側シートのシート面に摺接する三層状の軟質
シートを装着し、軟質シートの中間層をフッ素樹脂材で
形成するとともに両側の外層をゴム材で形成し、軟質シ
ートを、そのシート面が弁箱側メタルシートのシート面
より僅かに突出して弁体側メタルシートのシート面に沿
った形状をなすように形成し、軟質シートと弁体側シー
トの双方のシート面間にシール材を供給する複数のシー
ル材供給孔を中間層の周方向の適当位置に設け、弁箱側
シートに各シール材供給孔に連通するシール材供給路を
設けたものである。
【0014】
【作用】上記した構成により、弁体の開閉操作時におい
ては、軟質シートが弁体側シートのシート面に摺接した
状態で、弁体側シートのシート面が弁箱側シートのシー
ト面との間に極わずかな間隙を隔てながら移動する。こ
のため、大きな異物は弁体側シートのシート面と弁箱側
シートのシート面の間に入り込まず、小さな異物は軟質
シートの外層をなすゴム材のスクレーパー機能によって
阻止され、軟質シートの中間層をなすフッ素樹脂材には
異物が到達しない。したがって、ゴム材によってフッ素
樹脂材が異物によって損傷することを防止できるととも
に、フッ素樹脂材が耐摩耗性を有することによって長期
にわたって確実なシール性を維持することができる。
【0015】また、弁体の閉状態において、軟質シート
の外層はゴム材であるので、その弾性によって弁体側シ
ートのシート面に密接し、フッ素樹脂材とともにシール
性を発揮する。このため、軟質シートとしてのシール性
が向上する。
【0016】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。先に図3〜図4において説明したものと同様の
作用を行う部材については同一番号を付して説明を省略
する。図1〜図2において、弁箱側メタルシート5のシ
ート面5aには環状の溝部21を設けており、溝部21
には弁体側メタルシート4のシート部分4Aのシート面
4Cに摺接する環状の軟質シートリング22を接着固定
している。
【0017】この軟質シートリング22は三層状をなし
ており、中間層のフッ素樹脂材22aを挟み込むように
して両側に外層のゴム材22bを接着している。また、
フッ素樹脂材22aには複数のシール材供給孔22cを
周方向の適当位置に設けている。軟質シートリング22
のシート面22dは弁体側メタルシート4のシート部分
4Aのシート面4Cに沿った形状に機械加工しており、
軟質シートリング22のシート面22dは弁箱側メタル
シート5のシート面5aより僅かに(出代0.1mm)突
出している。
【0018】以下、上記構成における作用を説明する。
回転弁体1の開閉操作時においては、軟質シートリング
22が弁体側メタルシート4のシート面4Cに摺接した
状態で、弁体側メタルシート4のシート面Cが弁箱側メ
タルシート5のシート面5aとの間に極わずかな間隙を
隔てながら移動する。
【0019】このため、回転弁体1の開閉操作時におい
て大きな異物は弁体側メタルシート4のシート面4Cと
弁箱側メタルシート5のシート面5aの間に入り込ま
ず、小さな異物は軟質シートリング22の外層をなすゴ
ム材22bで阻止され、軟質シートリング22の中間層
をなすフッ素樹脂材22aには異物が到達しない。
【0020】したがって、フッ素樹脂材22aが異物に
よって損傷することを防止できるとともに、フッ素樹脂
材22aが耐摩耗性を有することによって長期にわたっ
て確実なシール性を維持することができる。
【0021】また、回転弁体1の閉状態において、弁箱
側メタルシート5のシート面5aと弁体側メタルシート
4のシート面4Cは極わずかな間隙(0.1mm程度)を
介して対向し、軟質シートリング22が弁体側メタルシ
ート4のシート面4Cに摺接する。このとき、軟質シー
トリング22の外層はゴム材22bであるので、その弾
性によって弁体側メタルシート4のシート面4Cに密接
し、フッ素樹脂材22aとともにシール性を発揮する。
このため、軟質シートリング22のシート面22dにお
けるシール性が向上する。
【0022】また、必要とあれば、シール材供給孔22
cを通して軟質シートリング22のシート面22dと弁
体側メタルシート4のシート面4Cの間にグリス等のシ
ール材を充填してシール性を高めることもできる。
【0023】
【考案の効果】以上述べたように本考案によれば、異物
は軟質シートの外層をなすゴム材のスクレーパー機能に
よって阻止され、軟質シートの中間層をなすフッ素樹脂
材には異物が到達しないので、フッ素樹脂材の損傷を防
止でき、長期にわたって確実なシール性を維持すること
ができる。また、軟質シートの外層はゴム材であるので
その弾性によってフッ素樹脂材とともにシール性を発揮
することができ、軟質シートとしてのシール性が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例における弁のシート構造を示
す断面図である。
【図2】同実施例における軟質シートリングの拡大図断
面図である。
【図3】従来のボール弁を示す断面図である。
【図4】同ボール弁におけるシート構造を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
4 弁体側メタルシート 4C シート面 5 弁箱側メタルシート 5a シート面 21 溝部 22 軟質シートリング 22a フッ素樹脂材 22b ゴム材
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16K 5/06 F16K 51/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弁体の開閉操作時に弁体に設けた弁体側
    シートのシート面が弁箱に設けた弁箱側シートのシート
    との間に極小な間隔を隔てながら移動する弁におい
    て、弁箱側シートのシート面に形成した溝部に弁体側シ
    ートのシート面に摺接する三層状の軟質シートを装着
    し、軟質シートの中間層をフッ素樹脂材で形成するとと
    もに両側の外層をゴム材で形成し、軟質シートを、その
    シート面が弁箱側メタルシートのシート面より僅かに突
    出して弁体側メタルシートのシート面に沿った形状をな
    すように形成し、軟質シートと弁体側シートの双方のシ
    ート面間にシール材を供給する複数のシール材供給孔を
    中間層の周方向の適当位置に設け、弁箱側シートに各シ
    ール材供給孔に連通するシール材供給路を設けたことを
    特徴とする弁のシート構造。
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JPS50102080U (ja) * 1974-01-23 1975-08-23
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KR102100705B1 (ko) * 2018-10-15 2020-04-14 화성밸브 주식회사 탑 엔트리 볼 밸브

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