JPH0435643Y2 - - Google Patents

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JPH0435643Y2
JPH0435643Y2 JP9461684U JP9461684U JPH0435643Y2 JP H0435643 Y2 JPH0435643 Y2 JP H0435643Y2 JP 9461684 U JP9461684 U JP 9461684U JP 9461684 U JP9461684 U JP 9461684U JP H0435643 Y2 JPH0435643 Y2 JP H0435643Y2
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JP
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valve body
seat
ball valve
valve
ball
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JP9461684U
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、天然ガス、都市ガス及びLPガスな
どのようなガスの輸送配管ライン中に使用される
ガス用ボールバルブに関するものである。
従来の技術 従来、天然ガス、都市ガス及びLPガスのよう
なガスの輸送配管ラインの中に設置され、このガ
スの流れをオン、オフするバルブとしては、プラ
グ弁の他に、ボールバルブ型式のものが知られ、
例えば実公昭51−26358号公報などにその構造が
開示されている。上記のボールバルブにおいて
は、ボール弁体と弁本体のシートとは比較的広い
接触面積をもつて接触されている。通常、ガス用
ボールバルブにおいては、ボール弁体とシートと
の接触面にシリコーングリース等の潤滑剤を塗
り、弁の開閉操作がスムーズに行われるような処
置がとられているが、ガス用ボールバルブは稀に
しか、しなわち1年かあるいは10年に一度程度し
か閉鎖操作が行われないことが多いため、長期
間、解放状態に放置されていると、ゴム等の弾性
体からなるシートの弾性により、このグリースが
ボールとシートとの接触面から押し出されて逃が
されてしまい、ボールとシートとの摩擦係数が大
きくなる。また上記接触面の面積が大きくなると
摩擦係数が大きくなるとことは言うまでもない。
したがつて、輸送配管ラインの定期点検時あるい
は突発事故発生時に、バルブの開閉操作を行つた
時に、スピンドルトルクが非常に大きくなり、素
早い閉鎖状態への移行ができないという事態が生
じる。また、ボールとシートとは面圧が加えられ
た状態で接触しているため、長期間放置される
と、ボールとシートとの接触面積が大きいほどシ
ートの劣化が大きくなり、その弾性が失われて、
長期間シール性を良好に保つことが不可能とな
る。
一方、ガスバルブにおいては、事故を未然に防
ぐために、高度の信頼性が必要とされており、す
なわち、長期間にわたりシール性が良好に保た
れ、かつ長期間経過後においてもバルブの閉鎖操
作が低いスピンドルトルクで素早く、かつスムー
ズに行われることが求められている。
考案が解決しようとする問題点 本考案は上記の従来技術の問題点に鑑み、ガス
用ボールバルブにおいて、これを長期間開放状態
に放置した後閉鎖状態にする時、ボールとシート
間の滑りを良好とし、低いスピンドルトルクで素
早くスムーズに操作できるようにし、かつまた長
期間そのシール性を良好に保つことができるよう
にしようとするものである。
問題点を解決するための手段 本考案は上記の問題点を解決するための手段と
して、弁室とこの弁室に連通する流路とを有する
弁本体と、前記の弁室内に収容されスピンドルに
より回転操作されて前記流路を開閉するよう流路
開口部と流路閉鎖部とを有するボール弁体とを具
備してなるガス用ボールバルブにおいて、前記ボ
ール弁体の上流側及び下流側の前記流路開口部の
周縁部のみに、弁本体のシートとの接触部分の一
部を切り欠いた逃がし面を形成し、バルブ開放時
における前記弁体と弁本体のシートとの接触面積
を小さくするよう構成するものである。
作 用 上記のように構成された本考案は、その開放状
態においてはボールとシートとの接触面積が小さ
くなつているため、シート面に塗られた潤滑剤の
逃げが少なくそのためボールとシートとの摩擦係
数もさほど高くならない。また稀に行う弁体の閉
鎖操作に際しても低いスピンドルトルクで素早
く、スムーズに閉鎖状態に移行する。逆に閉鎖状
態から開放状態に移行させる場合もその操作は素
早く行えるとともに、開放状態になつた時、弁体
に逃がし面が形成されていることにより、この開
放状態がハンドルを通じて手もとに感じ取られ、
過度のスピンドルトルクの加えられるのを防止す
る。さらにボールとシートとの接触面積が小さい
ためシートに加わる面圧が小さくシートの弾性の
劣化が抑えられ良好なシール性が長期間保持され
る。
実施例 本考案の実施例について図面を参照して説明す
る。
第1図、第2図において、1は本体であつて、
弁体3を収容する弁室1aと、この弁室1aより
縮径された流路8を形成する長管部1bと、スピ
ンドル5を保持するボス部1cとを有し、ポリエ
チレン樹脂から作られている。2は、中央に流路
8を有しポリエチレン樹脂からなるボデイキヤツ
プで、弁室1aを形成している本体1の端面1d
に、バツト融着法により融着固定され、本体1と
共に、弁本体を形成している。なお弁本体は図示
のものでは長管部1bが一体成形された本体1の
片側だけに、ボデイキヤツプ2がバツト融着され
た構造が示されているが、このボデイキヤツプ2
は、本体1の両側にバツト融着させても差支えな
い。弁体3が球形状に形成され本体1の弁室1a
内に回動自在に載置され、その上部嵌合溝にスピ
ンドル5を嵌合させ、スピンドル5を回転させる
ことにより、流路を開放状態及び閉鎖状態にする
ため、弁体が開,閉の各位置に移行されるように
なつており、ポリアセタール樹脂からなるもので
ある。すなわちボール弁体3にはその中央に流路
8aを有し、これが第1図の位置を占める時に流
路は開の状態となり、第2図の位置を占める時に
流路8が閉の状態となる。さらにボール弁体3に
は第1図に示す上流側及び下流側の各流路開口部
6及び6aの周縁部に逃がし面7,7aが設けら
れており、本体1及びボデイキヤツプ2に設けら
れた各環状溝に嵌合したシート4及び4aとわず
かに接するようになつている。この逃がし面7,
7aは第3図に示す(逃がし面7のみ示す)よう
に、ボール弁体3全体の球面よりもやや急なカー
ブを有する球面となるように、流路開口部6,6
aの周縁部、すなわち従来ボール弁体の、シート
と接していた部分及びこれに連続するシートの内
側方向に位置する部分の表面部をぬすむ方法で形
成する。一方、第2図には、ボール弁体3の閉の
状態が示されているが、この閉の状態ではシール
性が重視されるため、ボール弁体3とシート4,
4aとは、従来のボールバルブと同様に大きい接
触面で接している。なおボール弁体3の底部中央
には、ボール3の流路8aと連通する均圧孔9が
設けられ、弁室1a内のガス圧力のバランスを均
等に保たせる作用をしている。シート4,4aは
アクリルニトリルブタジエンゴム(NBR)で作
られる。ガス用バルブのシートとしては、強度及
び耐薬品性が要求されるので、これらの点で優れ
た性質を有するNBRを使用するものである。シ
ート4,4aには、シリコーングリースなどの潤
滑剤が塗られ、弁体とシートとの間の摩擦をでき
るだけ小さくし、滑り性を良くする方策がとられ
ている。スピンドル5はポリアセタール樹脂製と
し、その下端部はボール弁体3と嵌合し、上端部
にはキヤツプ10が嵌められている。
上記のように構成した本実施例のガス用ボール
バルブはガス配管の施工後は常時第1図の状態す
なわちボール弁体3は開の状態に置かれている。
この状態においては、ボール弁体3の上流側及び
下流側の流路開口部6,6aの周縁部に逃がし面
7,7aが形成されているので、ボール弁体3と
シート4,4aとの接触面積が従来のボールバル
ブよりかなり小さくなり、そのため開の状態が長
期にわたつて続いても、シート面に塗られたシリ
コーングリース等の潤滑剤の逃げが少なく、また
接触面積が小さいことのため弁体とシートとの間
の摩擦力も小さいものとなる。したがつて定期点
検時又は突発事故発生時に、第2図に示す閉の状
態にするようキヤツプ10を操作してスピンドル
5を介してボール弁体3を回転させても、低いス
ピンドルトルクで素早く、しかもスムーズに閉の
状態に移行させることができる。逆に閉の状態か
ら開の状態に移行させると、従来のボールバルブ
より早く開の状態になり、かつ、開の状態になつ
たとき「かくつ」と音がしてハンドルを通じて手
もとでその開の状態が感じ取られる。そのため必
要以上のスピンドルトルクの加えられるのが防止
される。また開の状態ではボール弁体3とシート
4,4aとの接触面積が小さいため、シート4,
4aへ加わる面圧が小さく、それによりシート
4,4aの弾性が長く保たれかつその劣化抑えら
れるので、長期間にわたり良好なシール性が保持
される。
第4図は本考案の第2の実施例を示す。第2実
施例は、ボール弁体3の逃がし面の形成方法にお
いて、第1実施例と相違している。すなわち本実
施例では、流路開口部6,6aの周縁部、すなわ
ち従来のボールバルブの、シートと接していた部
分とこれに連続するシートの内側方向に位置する
部分の表面部を、スピンドル5の軸線に対して平
行になるよう一部カツトすることにより逃がし面
7,7aを形成するものである。このような逃が
し面を形成しても第1実施例と同様な作用効果が
得られる。
考案の効果 本考案は以上のような構成、作用を要するもの
であるから、長期にわたりその状態が保たれるボ
ール弁体の開放時においてボール弁体とシールと
の接触面積が小さいものとなり、そのため稀にバ
ルブの閉鎖操作を行う際に、従来のボールバルブ
に比較して1/3から1/4のスピンドルトルクで素早
く、しかもスムーズにこの操作を行うことがで
き、特に突発事故の発生時に迅速な操作が可能と
なり、事故の拡大を防止することができる。また
閉の状態から開の状態に戻す場合には、開の状態
になつたことがハンドルを通じて手もとに感じ取
られるのでスピンドルに無理な回転トルクを加え
ることなく、その損傷を来たすことがなくなる。
また、ボール弁体の流路開口部の周縁部に一部を
切り欠いた逃がし面を形成していることにより、
上記のバルブ開閉時に、従来のボール弁体のよう
な流路開口部の周縁エツジ部がシートのシール部
をかじる(こする)ことがなくなり、そのためシ
ートの損傷、摩耗が生ぜず、長期にわたり良好な
シール性が保持される。さらにボール弁体とシー
ルとの接触面積が開の状態において小さくなつて
いるので、シート面に加わる面圧は少なくそのた
めシートの弾性が失われず、かつ劣化も抑えられ
るため、長期間にわたつて良好なシール性を保持
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例の、弁体の開放時
における縦断面図、第2図は同上実施例の、弁体
の閉鎖時の縦断面図、第3図は同上実施例におけ
る弁体の逃がし面を示す拡大縦断面図、第4図は
本考案の第2実施例における弁体の逃がし面を示
す拡大縦断面図である。 1……本体、2……ボデイキヤツプ、3……ボ
ール弁体、4,4a……シート、5……スピンド
ル、6,6a……流路開口部、7,7a……逃が
し面、8……流路、10……キヤツプ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 弁室とこの弁室に連通する流路とを有する弁
    本体と、前記弁室内に収容されスピンドルによ
    り回転操作されて前記流路を開閉するよう流路
    開口部と流路閉鎖部とを有するボール弁体と
    を、具備してなるガス用ボールバルブにおい
    て、前記ボール弁体の上流側及び下流側の前記
    流路開口部の周縁部のみに、弁本体のシートと
    の接触部分の一部を切り欠いた逃がし面を形成
    し、バルブ開放時における前記弁体と前記弁本
    体のシートとの接触面積を小さくしたことを特
    徴とするガス用ボールバルブ。 2 前記逃がし面を、前記弁体の前記シートとの
    接触面の一部が他の部分よりも急なカーブの球
    面となるよう表面部を削つて形成したことを特
    徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の
    ガス用ボールバルブ。 3 前記逃がし面を、前記弁体の前記シートとの
    接触面の一部を前記スピンドルの軸線と平行と
    なるようカツトすることにより形成したことを
    特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載
    のガス用ボールバルブ。
JP9461684U 1984-06-26 1984-06-26 ガス用ボ−ルバルブ Granted JPS6111064U (ja)

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JP9461684U JPS6111064U (ja) 1984-06-26 1984-06-26 ガス用ボ−ルバルブ

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JP9461684U JPS6111064U (ja) 1984-06-26 1984-06-26 ガス用ボ−ルバルブ

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JPS6111064U JPS6111064U (ja) 1986-01-22
JPH0435643Y2 true JPH0435643Y2 (ja) 1992-08-24

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JP2013044354A (ja) * 2011-08-22 2013-03-04 Time Engineering Co Ltd ボールバルブ

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JPS6111064U (ja) 1986-01-22

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