JPH0537252A - 高周波増幅器 - Google Patents

高周波増幅器

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JPH0537252A
JPH0537252A JP21430191A JP21430191A JPH0537252A JP H0537252 A JPH0537252 A JP H0537252A JP 21430191 A JP21430191 A JP 21430191A JP 21430191 A JP21430191 A JP 21430191A JP H0537252 A JPH0537252 A JP H0537252A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coil
high frequency
frequency amplifier
frequency
reactance
Prior art date
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Pending
Application number
JP21430191A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Hayashi
克彦 林
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TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、高周波増幅器に関し、段間のイン
ピーダンス変換回路を構成するコイルの設定が容易にで
きるようにすることを目的とする。 【構成】 多段の高周波増幅器において、段間のインピ
ーダンス変換回路1を構成するコイルL1 (またはL
2 )のリアクタンス値X(X=2πfL)を、40Ω≦
X80Ωの範囲に設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、携帯用の無線機や各種
の通信機器等に使用される高周波増幅器に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来の高周波増幅回路例を示した
図である。図中、Tr1 はトランジスタ、R1 〜R3
抵抗、C0、C1 、C3 〜C5 はコンデンサ、L1 はコ
イル、1はインピーダンス変換回路、Vccは電源を示
す。
【0003】従来、高周波増幅回路として、図4に示し
た回路が知られていた。図4に示した回路は、高周波増
幅回路の基本段を示したものであり、一般にはこのよう
な回路が多段に接続されて高周波増幅器を構成する。
【0004】前記回路において、トランジスタTr1
増幅用の素子であり、コイルL1 とコンデンサC1 、C
3 、C4 から成る回路は、段間のインピーダンス変換回
路(トランジスタTr1 と、次段のトランジスタとの間
のインピーダンス変換回路)1を構成する。
【0005】前記インピーダンス変換回路1を構成する
コンデンサC1 は、高周波接地用のコンデンサである。
また、コイルL1 は、増幅回路の出力レベル及び諸特性
に大きな影響を与える素子である。
【0006】即ち、コイルL1 のインダクタンスが大き
すぎると、増幅段として不安定となり、発振しやすくな
る。特に、出力段の負荷の変動に対して弱くなり、発振
現象を起こしやすくなる。また、コイルL1 のインダク
タンスを小さくしすぎると、発振等の問題はなくなる
が、出力端でのパワーが取り出しにくくなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のも
のにおいては、次のような課題があった。 (1) 高周波増幅器の段間のインピーダンス変換回路を構
成するコイルは、増幅器の出力レベルや諸特性に大きな
影響を与える。従って、前記コイルの選定を誤ると、適
切な特性が得られない。
【0008】(2) 例えば前記コイルを、回路基板上及び
基板内部に厚膜導体でパターニングした場合には、該コ
イルの変更が不可能である。このような場合に、パター
ニングしたコイルの定数が適正な値でないと、完成品が
特性不良となって失敗することがある。
【0009】(3) 設計時に前記コイルの最適な値を見つ
け出すことは困難であり、前記(2)のような失敗も起こ
る。この場合には、最初から設計をやり直すこともあ
り、設計を長引かせる原因ともなっていた。
【0010】本発明は、このような従来の課題を解消
し、高周波増幅器の段間のインピーダンス変換回路を構
成するコイルの設定が容易にできるようにすることを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するため、次のように構成した。 (1) 多段の高周波増幅器において、段間のインピーダン
ス変換回路を構成するコイルのリアクタンス値X(X=
2πfL)を、40Ω≦X≦80Ωの範囲に設定した
(ただしfは対象周波数、Lはコイルのインダクタン
ス)。 (2) 前記コイルを、基板上又は基板内部に設けた厚膜導
体のコイルパターンで構成した。
【0012】
【作用】上記構成に基づく本発明の作用を説明する。段
間のインピーダンス変換回路を構成するコイルのリアク
タンスを前記構成のように設定すれば、常に目的とする
特性の高周波増幅器が得られる。
【0013】このため、高周波増幅器の実装設計をする
際、前記設定条件を満たすようにコイルを選定する。そ
して、選定されたコイルを基板等へ実装する。このよう
にすれば、一度の実装設計で目的の特性を有する高周波
増幅器が得られ、失敗することもなくなる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 (実施例の説明)図1〜図3は、本発明の実施例を示し
た図であり、図1は高周波増幅回路例、図2は高周波増
幅回路実装基板の分解斜視図、図3は特性例を示した図
である。
【0015】図中、図4と同符号は同一のものを示す。
また、Tr2 はトランジスタ、L2 はコイル、C2 、C
6 〜C8 はコンデンサ、R4 〜R6 は抵抗、2−1は多
層基板の第1層、2−2は多層基板の第2層、2−3は
多層基板の第3層、3はGNDパターン、4−1、4−
2、5−1、5−2はコイルパターンを示す。
【0016】この実施例で使用する高周波増幅回路は図
1に示した通りである。この回路は二段構成の高周波増
幅回路であり、図示の一段目(前段)と二段目(後段)
とで構成されている。
【0017】一段目は、トランジスタTr1 、コイルL
1 、コンデンサC1 、C3 〜C5 、抵抗R1 〜R3 で構
成され、二段目は、トランジスタTr2 、コイルL2
コンデンサC2 、C6 〜C8 、抵抗R4 〜R6 で構成さ
れている。
【0018】また、コイルL1 、コンデンサC1 、C3
〜C5 から成る回路及びコイルL2 、コンデンサC2
6 〜C8 から成る回路は、段間のインピーダンス変換
回路を構成している。なお、コンデンサC1 、C2 は高
周波接地用のコンデンサである。
【0019】前記高周波増幅回路の各構成素子を、多層
基板に実装した例を図2に示す。図2では主要部のみを
図示してあり、他の素子等は図示省略してある。多層基
板の第1層2−1(表面層)上には、トランジスタTr
1 、Tr2 を実装すると共に、GNDパターン3が形成
されている。なお、他のディスクリート部品はこの面に
実装する。
【0020】多層基板の第2層2−2上には、厚膜導体
のコイルパターン4−1、5−1を形成し、第3層2−
3上には厚膜導体のコイルパターン4−2、5−2を形
成する。
【0021】そして、コイルパターン4−1、4−2間
をブラインドスルーホール(内部が導体で満たされたス
ルーホール)で接続(図示点線で示した部分)すると共
に、コイルパターン5−1、5−2間をブラインドスル
ーホールで接続(図示点線で示した部分)する。
【0022】前記コイルパターン4−1、4−2は、コ
イルL1 を構成し、コイルパターン5−1、5−2はコ
イルL2 を構成する。このようにして、コイルL1 、L
2 を多層基板の第1層2−2と第2層2−3上にパター
ニングして、該多層基板に内蔵させる。
【0023】また、多層基板に内蔵した前記コイル
1 、L2 と、多層基板の外側表面に形成したトランジ
スタのコレクタと接続する。この接続を行うため、コイ
ルパターン4−1の一端とトランジスタTr1 のコレク
タ間及び、コイルパターン5−1の一端とトランジスタ
Tr2 のコレクタ間を、それぞれブラインドスルーホー
ルで接続する(図示点線部分)。
【0024】前記のようにして、多層基板の内部層にパ
ターニングしたコイルL1 、L2 は次の条件を満たすよ
うに設計してパターニングする。即ち対象周波数(使用
する信号の周波数)をf、コイルL1 (またはL2 )の
インダクタンスをL、コイルL1 (またはL2 )のリア
クタンスをXとした時、リアクタンスXは、X=2πf
Lとなる。
【0025】そして前記リアクタンスXの値を、40Ω
≦X≦80Ωの範囲となるように設定する。以下、この
点について詳しく説明する。各種のリアクタンス値Xに
対し、信号の周波数fを変化させて、高周波増幅回路の
出力を測定した結果、図3に示した特性が得られた。
【0026】この実験では、高周波増幅回路の基本段に
ついての出力を求めたものであり、信号の周波数fを変
化させ、各周波数毎の出力を求めたものである。またコ
イルのリアクタンスXは各値について実験した。図では
代表的な特性を示してある。
【0027】図3AはリアクタンスXが、40Ω≦X≦
80Ωの範囲で測定した特性例であり、図3BはX<4
0Ωの範囲で測定した特性例である。なお、図のf
0 は、対象周波数(使用周波数)である。
【0028】図3Bに示した特性の場合、対象周波数f
0 の近傍で最大の出力が得られる。しかし、周波数fを
0 よりも高くすると、急に出力低下することなく、ダ
ラダラした特性となっている。
【0029】このようにX<40Ωの範囲では、周波数
の高い領域(f0 より高周波側)でダラダラした特性と
なって、高調波特性も悪くなる(高調波が出やすくな
る)そもそもこの場合は、f0 における必要とするパワ
ーすら取り出すのが困難となる。特に電源電圧が限られ
た無線機等では問題となる。
【0030】また、実験の結果、X>80Ωの範囲で
は、必要とするパワーは得られるが、動作が不安定とな
りやすいことがわかった。即ち、入力端のインピーダン
ス変化(例として入力端が開放又は短絡した場合)や出
力端の負荷変動に対して発振しやすくなる。増幅器にお
いて発振現象は致命的な欠陥である。
【0031】前記の範囲に対し、リアクタンスXを、4
0Ω≦X≦80Ωの範囲にした場合には、例えば図3A
のような特性が得られた。この特性では、対象周波数f
0 で高出力が得られると共に、f0 よりも高い周波数f
に対し、急に出力が低下する(高調波の発生を少なくし
ている)理想的な特性となる。
【0032】従って、これらの実験結果から、段間のイ
ンピーダンス変換回路のコイルL1 (またはL2 )は、
そのリアクタンス値Xを40Ω≦X≦80Ωの範囲に選
定して設計すれば、理想的な特性を有する高周波増幅器
が得られることになる。
【0033】(他の実施例の説明)以上実施例について
説明したが、本発明は次のようにしても実施可能であ
る。 (1) 段間のインピーダンス変換回路を構成するコイル
は、多層基板にパターニングしたコイルに限らず、他の
基板(単層の基板)上にパターニングしたコイル、ある
いはディスクリート部品でもよい。 (2) 高周波増幅回路の段数は、実施例のような二段構成
に限らず、それ以上の多段構成でもよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果がある。 (1) 高周波増幅回路の段間のインピーダンス変換回路を
構成するコイルを、上記の条件を満たすように実装設計
すれば、常に目的とする特性が得られるので、失敗がな
くなる。
【0035】(2) 完成品が特性不良で失敗することもな
くなり、実装設計も長引くことがなくなる。 (3) 基板にパターニングしたコイルを用いても、実装設
計の失敗がなくなるため、コイルとして高価なチップ部
品を用いずに済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における高周波増幅回路例であ
る。
【図2】実施例における高周波増幅回路実装基板の分解
斜視図である。
【図3】実施例における特性例を示した図である。
【図4】従来の高周波増幅回路例である。
【符号の説明】
Tr1 〜Tr2 トランジスタ R1 〜R6 抵抗 C1 〜C8 コンデンサ L1 、L2 コイル 1 インピーダンス変換回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多段の高周波増幅器において、 段間のインピーダンス変換回路(1)を構成するコイル
    (L1 )のリアクタンス値X(X=2πfL)を、 40Ω≦X≦80Ωの範囲に設定したことを特徴とする
    高周波増幅器。
  2. 【請求項2】 前記コイル(L1 )を、 基板上又は基板内に設けた厚膜導体のコイルパターン
    (4−1、4−2)で構成したことを特徴とする請求項
    1記載の高周波増幅器。
JP21430191A 1991-07-31 1991-07-31 高周波増幅器 Pending JPH0537252A (ja)

Priority Applications (1)

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JP21430191A JPH0537252A (ja) 1991-07-31 1991-07-31 高周波増幅器

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JP21430191A JPH0537252A (ja) 1991-07-31 1991-07-31 高周波増幅器

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JPH0537252A true JPH0537252A (ja) 1993-02-12

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ID=16653472

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JP21430191A Pending JPH0537252A (ja) 1991-07-31 1991-07-31 高周波増幅器

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015019105A (ja) * 2009-10-08 2015-01-29 クアルコム,インコーポレイテッド 3次元インダクタ及び変圧器

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990126