JPH0536955A - Si単結晶薄膜の厚さを均一化する方法 - Google Patents
Si単結晶薄膜の厚さを均一化する方法Info
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- JPH0536955A JPH0536955A JP21590291A JP21590291A JPH0536955A JP H0536955 A JPH0536955 A JP H0536955A JP 21590291 A JP21590291 A JP 21590291A JP 21590291 A JP21590291 A JP 21590291A JP H0536955 A JPH0536955 A JP H0536955A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 SOI工程を有するSi単結晶薄膜の厚さの
バラツキを少なくし、薄膜の厚さを均一化する。 【構成】 薄膜を厚さ毎にいくつかの領域に区分し、膜
厚の厚い領域ほど酸化膜が薄く、膜厚の薄い領域ほど酸
化膜が厚くなるように酸化膜を形成し、この後に酸化処
理を行ない、酸化膜の成長速度の差を利用して薄膜の厚
い領域ほどSi界面が下方に移動するようにする。階段
状になった薄膜表面はその後の研磨処理により平坦化さ
れる。
バラツキを少なくし、薄膜の厚さを均一化する。 【構成】 薄膜を厚さ毎にいくつかの領域に区分し、膜
厚の厚い領域ほど酸化膜が薄く、膜厚の薄い領域ほど酸
化膜が厚くなるように酸化膜を形成し、この後に酸化処
理を行ない、酸化膜の成長速度の差を利用して薄膜の厚
い領域ほどSi界面が下方に移動するようにする。階段
状になった薄膜表面はその後の研磨処理により平坦化さ
れる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、Si単結晶薄膜の厚さ
を均一化する方法に関し、特にSOI構造を有するSi
単結晶薄膜の厚さを均一化する方法に関する。
を均一化する方法に関し、特にSOI構造を有するSi
単結晶薄膜の厚さを均一化する方法に関する。
【0002】
【発明の背景技術】半導体素子を製造する場合、表面に
絶縁層が形成された半導体基板上に半導体層を形成し、
この半導体層上に素子を形成する方法がある。特にSi
単結晶層を絶縁膜上に形成して成るいわゆるSOI(S
ilicon On Insulator)基板を用い
て半導体素子を製造する方法が注目されている。この場
合、絶縁膜上に形成されるSi単結晶層は数μm程度の
厚さの薄膜であり、その厚さ精度は平面研削盤と研磨精
度に依存する。通常は、目標絶対厚さに対して±0.5
μm程度である。
絶縁層が形成された半導体基板上に半導体層を形成し、
この半導体層上に素子を形成する方法がある。特にSi
単結晶層を絶縁膜上に形成して成るいわゆるSOI(S
ilicon On Insulator)基板を用い
て半導体素子を製造する方法が注目されている。この場
合、絶縁膜上に形成されるSi単結晶層は数μm程度の
厚さの薄膜であり、その厚さ精度は平面研削盤と研磨精
度に依存する。通常は、目標絶対厚さに対して±0.5
μm程度である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、半導体素子の
性能を向上させ、歩留まり良く量産するには、半導体層
の厚さのバラツキが目標絶対厚さに対して±0.1μm
以下であるのが望ましく、従来のように±0.5μm程
度のバラツキでは半導体素子の性能を十分向上させるこ
とができない。
性能を向上させ、歩留まり良く量産するには、半導体層
の厚さのバラツキが目標絶対厚さに対して±0.1μm
以下であるのが望ましく、従来のように±0.5μm程
度のバラツキでは半導体素子の性能を十分向上させるこ
とができない。
【0004】従って本発明は、SOI構造を有するSi
単結晶薄膜の厚さのバラツキを少なくし、薄膜の厚さを
均一化する方法を提供することを目的とする。
単結晶薄膜の厚さのバラツキを少なくし、薄膜の厚さを
均一化する方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の方法である、S
OI構造を有するSi単結晶薄膜の厚さを均一化する方
法は、次の工程を含む。 (a)Si単結晶薄膜の表面をその膜厚に対応して区分
し、膜厚が厚い順に第1領域から第n領域までのn個
(nは2以上の整数)の領域に区分する工程 (b)次にSi単結晶薄膜の全表面に、熱酸化法により
厚さがほぼ均一である1次のSi酸化膜を形成させる工
程 (c)次に(a)工程により区分された膜厚の最も厚い
第1領域のみを残し、他の部分をマスキング材でマスク
し、特定の条件により第1領域のSi酸化膜を一定深さ
に達するまでエッチング除去する工程 (d)引き続き第2〜nの各厚さ領域について順次
(c)工程と同様の工程を反復し、(b)工程で形成し
た1次のSi酸化膜上にn個の段差を設ける工程 (e)前記段差を設けた1次のSi酸化膜を残すSi単
結晶薄膜面に、2次の熱酸化処理を施し、Si単結晶薄
膜層内に前記Si酸化膜の段差に対応する新たなSi酸
化膜の段差層を形成させる工程 (f)その後1次及び2次の残存するSi酸化膜層をエ
ッチング処理で除去する工程 (g)引き続き、必要に応じて(a)〜(f)の工程を
反復する工程 (h)最後にSi単結晶薄膜の薄膜面を鏡面研磨して仕
上げる工程
OI構造を有するSi単結晶薄膜の厚さを均一化する方
法は、次の工程を含む。 (a)Si単結晶薄膜の表面をその膜厚に対応して区分
し、膜厚が厚い順に第1領域から第n領域までのn個
(nは2以上の整数)の領域に区分する工程 (b)次にSi単結晶薄膜の全表面に、熱酸化法により
厚さがほぼ均一である1次のSi酸化膜を形成させる工
程 (c)次に(a)工程により区分された膜厚の最も厚い
第1領域のみを残し、他の部分をマスキング材でマスク
し、特定の条件により第1領域のSi酸化膜を一定深さ
に達するまでエッチング除去する工程 (d)引き続き第2〜nの各厚さ領域について順次
(c)工程と同様の工程を反復し、(b)工程で形成し
た1次のSi酸化膜上にn個の段差を設ける工程 (e)前記段差を設けた1次のSi酸化膜を残すSi単
結晶薄膜面に、2次の熱酸化処理を施し、Si単結晶薄
膜層内に前記Si酸化膜の段差に対応する新たなSi酸
化膜の段差層を形成させる工程 (f)その後1次及び2次の残存するSi酸化膜層をエ
ッチング処理で除去する工程 (g)引き続き、必要に応じて(a)〜(f)の工程を
反復する工程 (h)最後にSi単結晶薄膜の薄膜面を鏡面研磨して仕
上げる工程
【0006】上記方法において、Si単結晶薄膜の表面
をその膜厚に対応して区分する手段は、多重光束干渉法
による2次元及び3次元像を観察する方法が適用でき
る。また、マスキング材は、エッチング液に対し化学的
に安定な、例えば合成樹脂製の片面粘着シート若しくは
塗布後に硬化させた樹脂被膜を使用する。
をその膜厚に対応して区分する手段は、多重光束干渉法
による2次元及び3次元像を観察する方法が適用でき
る。また、マスキング材は、エッチング液に対し化学的
に安定な、例えば合成樹脂製の片面粘着シート若しくは
塗布後に硬化させた樹脂被膜を使用する。
【0007】
【作用】Si熱酸化膜の成長は、酸化膜厚さTOX[μ
m]と処理時間t[min]の関係で見ると、低温を除
き、次式の様になる。 TOX 2 = c1 t (c1 は定数) (1) ドライ酸化の場合、処理温度Tが1100℃以上では、
次式で計算できる。 TOX 2 = 21.2t・exp(−Ea /kT) (2) ここでEa は活性化エネルギーで、この場合は1.33
evである。
m]と処理時間t[min]の関係で見ると、低温を除
き、次式の様になる。 TOX 2 = c1 t (c1 は定数) (1) ドライ酸化の場合、処理温度Tが1100℃以上では、
次式で計算できる。 TOX 2 = 21.2t・exp(−Ea /kT) (2) ここでEa は活性化エネルギーで、この場合は1.33
evである。
【0008】水蒸気酸化の場合、処理温度Tが1100
℃以上、処理時間t>5分では、次式で計算できる。 TOX 2 = 7.6t・exp(−Ea /kT) (3) この場合、Ea は0.80eVである。
℃以上、処理時間t>5分では、次式で計算できる。 TOX 2 = 7.6t・exp(−Ea /kT) (3) この場合、Ea は0.80eVである。
【0009】従って、SOI基板におけるSiの単結晶
薄膜の表面上にSi酸化膜厚さの異なる部分を形成し、
この基板を酸化処理してさらに酸化膜を形成した場合、
Si酸化膜と薄膜層との界面の深さ方向の位置は、酸化
膜が厚い部分ほど下降の程度が小さい。
薄膜の表面上にSi酸化膜厚さの異なる部分を形成し、
この基板を酸化処理してさらに酸化膜を形成した場合、
Si酸化膜と薄膜層との界面の深さ方向の位置は、酸化
膜が厚い部分ほど下降の程度が小さい。
【0010】すなわち、厚い酸化膜が形成されている領
域と、薄い酸化膜が形成されている領域とでは、酸化膜
の成長速度が異なるので、酸化膜の成長に伴って消費さ
れる単結晶薄膜層の深さが異なる。この結果、酸化膜の
薄い領域のSiがより多く消費され、その分だけSiの
酸化物と薄膜との界面の高さが下方に位置し、その領域
の薄膜の厚さは薄くなる。従って、薄膜の相対的に厚い
領域には薄い酸化膜を形成する一方、薄膜の相対的に薄
い領域には厚い酸化膜を形成した状態で酸化処理を行な
うと、酸化膜の薄い領域すなわち薄膜の厚い領域のSi
がより多く消費され、薄膜は薄くなる。
域と、薄い酸化膜が形成されている領域とでは、酸化膜
の成長速度が異なるので、酸化膜の成長に伴って消費さ
れる単結晶薄膜層の深さが異なる。この結果、酸化膜の
薄い領域のSiがより多く消費され、その分だけSiの
酸化物と薄膜との界面の高さが下方に位置し、その領域
の薄膜の厚さは薄くなる。従って、薄膜の相対的に厚い
領域には薄い酸化膜を形成する一方、薄膜の相対的に薄
い領域には厚い酸化膜を形成した状態で酸化処理を行な
うと、酸化膜の薄い領域すなわち薄膜の厚い領域のSi
がより多く消費され、薄膜は薄くなる。
【0011】従って、薄膜をいくつかの領域に区分し、
膜厚の厚い領域ほど逆に酸化膜の膜厚が薄くなるように
酸化膜を形成し、この状態で酸化処理を行なうことによ
り、薄膜の厚い領域の膜厚を相対的に薄くなり、薄膜全
体の厚さの均一化を図ることができる。
膜厚の厚い領域ほど逆に酸化膜の膜厚が薄くなるように
酸化膜を形成し、この状態で酸化処理を行なうことによ
り、薄膜の厚い領域の膜厚を相対的に薄くなり、薄膜全
体の厚さの均一化を図ることができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例について添付図面を参
照しながら説明する。図1は、本発明の半導体薄膜の膜
厚制御法の一実施例を示す工程図である。図1(a)に
おいて、ベース・ウエハ10の熱酸化によりその両面に
は所定膜厚の酸化膜11及び12が形成されている。そ
して、酸化膜11上にはボンド・ウエハ13が接着され
ている。このボンド・ウエハ13の厚さは均一ではな
く、例えば図のように左側が厚く、右側が薄いものとす
る。このような膜厚の不均一は、ウエハを観察した場合
に干渉縞となって現れる。この膜厚のムラをナノスペッ
ク等の膜厚測定器により測定し、ボンド・ウエハ13の
膜厚の不均一性を例えば0.06μm毎の等高線により
把握する。本実施例では説明を簡略化するために、0.
06μm毎の等高線により厚さ毎に5領域に分類される
ものとする。
照しながら説明する。図1は、本発明の半導体薄膜の膜
厚制御法の一実施例を示す工程図である。図1(a)に
おいて、ベース・ウエハ10の熱酸化によりその両面に
は所定膜厚の酸化膜11及び12が形成されている。そ
して、酸化膜11上にはボンド・ウエハ13が接着され
ている。このボンド・ウエハ13の厚さは均一ではな
く、例えば図のように左側が厚く、右側が薄いものとす
る。このような膜厚の不均一は、ウエハを観察した場合
に干渉縞となって現れる。この膜厚のムラをナノスペッ
ク等の膜厚測定器により測定し、ボンド・ウエハ13の
膜厚の不均一性を例えば0.06μm毎の等高線により
把握する。本実施例では説明を簡略化するために、0.
06μm毎の等高線により厚さ毎に5領域に分類される
ものとする。
【0013】本実施例の方法では、まず、ボンド・ウエ
ハ13の上面に厚さ1.0μmの酸化膜14を形成する
(図1(a))。
ハ13の上面に厚さ1.0μmの酸化膜14を形成する
(図1(a))。
【0014】次に、前述の測定結果に基づいて、ボンド
・ウエハ13の最も厚い領域Aを残して他の領域上をマ
スク材15によりマスキングした後、エッチング液(H
F水溶液)によりエッチングし、マスキングしていない
領域Aの酸化膜を0.17μm厚さだけ除去する(図1
(b))。
・ウエハ13の最も厚い領域Aを残して他の領域上をマ
スク材15によりマスキングした後、エッチング液(H
F水溶液)によりエッチングし、マスキングしていない
領域Aの酸化膜を0.17μm厚さだけ除去する(図1
(b))。
【0015】次に、領域Aと、ボンド・ウエハ13の厚
さが領域Aの次に厚い領域Bの両領域を残し、他の領域
上をマスク材15によりマスキングし直した後、エッチ
ング液(HF水溶液)によりエッチングし、マスキング
していない領域A及びBの酸化膜を0.18μm厚さだ
け除去する(図1(c))。
さが領域Aの次に厚い領域Bの両領域を残し、他の領域
上をマスク材15によりマスキングし直した後、エッチ
ング液(HF水溶液)によりエッチングし、マスキング
していない領域A及びBの酸化膜を0.18μm厚さだ
け除去する(図1(c))。
【0016】次に、上記と同様に領域A及びBと、ボン
ド・ウエハ13の厚さが領域Bの次に厚い領域Cの各領
域を残し、他の領域上をマスク材15によりマスキング
し直した後、エッチング液(HF水溶液)によりエッチ
ングし、マスキングしていない領域A、B及びCの酸化
膜を0.25μm厚さだけ除去する(図1(d))。
ド・ウエハ13の厚さが領域Bの次に厚い領域Cの各領
域を残し、他の領域上をマスク材15によりマスキング
し直した後、エッチング液(HF水溶液)によりエッチ
ングし、マスキングしていない領域A、B及びCの酸化
膜を0.25μm厚さだけ除去する(図1(d))。
【0017】さらに、上記と同様に、領域A、B及びC
と、ボンド・ウエハ13の厚さが領域Cの次に厚い領域
Dの各領域を残し、他の領域上をマスク材15によりマ
スキングし直した後、エッチング液(HF水溶液)によ
りエッチングし、マスキングしていない領域A、B、C
及びDの酸化膜を0.40μm厚さだけ除去する。そし
て、マスク材を除去する(図1(e))。この状態で
は、領域AからEに行くに従って酸化膜が段階的に厚く
なっており、特に領域Aには酸化膜がほどんど無い状態
となる。
と、ボンド・ウエハ13の厚さが領域Cの次に厚い領域
Dの各領域を残し、他の領域上をマスク材15によりマ
スキングし直した後、エッチング液(HF水溶液)によ
りエッチングし、マスキングしていない領域A、B、C
及びDの酸化膜を0.40μm厚さだけ除去する。そし
て、マスク材を除去する(図1(e))。この状態で
は、領域AからEに行くに従って酸化膜が段階的に厚く
なっており、特に領域Aには酸化膜がほどんど無い状態
となる。
【0018】上記のウエハを、酸化膜が無い領域Aに
1.0μmの厚さの酸化膜が形成される条件で酸化処理
を行なう(図1(f))。
1.0μmの厚さの酸化膜が形成される条件で酸化処理
を行なう(図1(f))。
【0019】次に、酸化膜をエッチング液(HF水溶
液)により全面エッチングする(図1(g))。このと
き、領域Aには1.0μmの厚さの酸化膜が形成される
が、他の領域にはそれぞれ所定の厚さの酸化膜が既に形
成されているので、新たに形成される酸化膜の厚さは
1.0μmより薄くなり、酸化膜の厚い領域すなわちボ
ンド・ウエハ13の薄い領域ほど酸化膜の成長量は少な
くなる。従って、ボンド・ウエハ13のもともと厚かっ
た領域ほどSiの酸化物と薄膜の界面が下がり、ボンド
・ウエハ13のウエハ全体の膜厚は階段上ではあるが均
一化される。
液)により全面エッチングする(図1(g))。このと
き、領域Aには1.0μmの厚さの酸化膜が形成される
が、他の領域にはそれぞれ所定の厚さの酸化膜が既に形
成されているので、新たに形成される酸化膜の厚さは
1.0μmより薄くなり、酸化膜の厚い領域すなわちボ
ンド・ウエハ13の薄い領域ほど酸化膜の成長量は少な
くなる。従って、ボンド・ウエハ13のもともと厚かっ
た領域ほどSiの酸化物と薄膜の界面が下がり、ボンド
・ウエハ13のウエハ全体の膜厚は階段上ではあるが均
一化される。
【0020】表面に生じた段差は、その後に鏡面研磨す
ることにより平坦化することができる。通常、1つの段
差の最大値の10倍程度の厚さを研磨すれば十分であ
り、本実施例では0.6μm以上研磨すれば良い。
ることにより平坦化することができる。通常、1つの段
差の最大値の10倍程度の厚さを研磨すれば十分であ
り、本実施例では0.6μm以上研磨すれば良い。
【0021】図2は、膜厚均一化処理を行なう前のSO
I基板の表面状態を等高線により示したものであり、
(a)は2次元図、(b)は3次元図である。一方図3
は、膜厚均一化処理を行なった後のSOI基板の表面状
態を等高線により示したものであり、(a)は2次元
図、(b)は3次元図である。各図から分かるように、
膜厚均一化処理を行う前のウエハは等高線の間隔が狭
く、膜厚のバラツキが大きいが、膜厚均一化処理を行っ
た後のウエハは等高線の間隔が広くなり、膜厚のバラツ
キが小さくなっている。また、上記方法により、膜厚の
バラツキが0.45μmあったウエハを0.22μmま
で改善されたことが確認できた。
I基板の表面状態を等高線により示したものであり、
(a)は2次元図、(b)は3次元図である。一方図3
は、膜厚均一化処理を行なった後のSOI基板の表面状
態を等高線により示したものであり、(a)は2次元
図、(b)は3次元図である。各図から分かるように、
膜厚均一化処理を行う前のウエハは等高線の間隔が狭
く、膜厚のバラツキが大きいが、膜厚均一化処理を行っ
た後のウエハは等高線の間隔が広くなり、膜厚のバラツ
キが小さくなっている。また、上記方法により、膜厚の
バラツキが0.45μmあったウエハを0.22μmま
で改善されたことが確認できた。
【0022】なお、上記等高線の厚さの間隔は0.06
μmに限定する必要はなく、必要な精度に応じて決定さ
れる。すなわち、必要に応じて領域の区分をさらに細分
化し、上記工程を繰り返すことによってボンド・ウエハ
13の膜厚の均一化の精度を向上することができる。
μmに限定する必要はなく、必要な精度に応じて決定さ
れる。すなわち、必要に応じて領域の区分をさらに細分
化し、上記工程を繰り返すことによってボンド・ウエハ
13の膜厚の均一化の精度を向上することができる。
【0023】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、SO
I構造を有するSi単結晶薄膜の厚さのバラツキを少な
くし、薄膜の厚さを均一化することができる。
I構造を有するSi単結晶薄膜の厚さのバラツキを少な
くし、薄膜の厚さを均一化することができる。
【図1】本発明の方法の一実施例を示す工程図である。
【図2】本発明の方法による膜厚均一化処理を行なう前
のSOI基板の表面状態を等高線により示したものであ
り、(a)は2次元図、(b)は3次元図である。
のSOI基板の表面状態を等高線により示したものであ
り、(a)は2次元図、(b)は3次元図である。
【図3】本発明の方法による膜厚均一化処理を行なった
後のSOI基板の表面状態を等高線により示したもので
あり、(a)は2次元図、(b)は3次元図である。
後のSOI基板の表面状態を等高線により示したもので
あり、(a)は2次元図、(b)は3次元図である。
10 ベース・ウエハ
11,12,14 酸化膜
13 ボンド・ウエハ
15 マスク材
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 内山 敦雄
長野県更埴市大字屋代1393番地 長野電子
工業株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 SOI構造を有するSi単結晶薄膜の厚
さを均一化するための、次の工程を含む方法。 (a)Si単結晶薄膜の表面をその膜厚に対応して区分
し、膜厚が厚い順に第1領域から第n領域までのn個
(nは2以上の整数)の領域に区分する工程 (b)次にSi単結晶薄膜の全表面に、熱酸化法により
厚さがほぼ均一である1次のSi酸化膜を形成させる工
程 (c)次に(a)工程により区分されたSi単結晶薄膜
の膜厚の最も厚い第1領域のみを残し、他の部分をマス
キング材でマスクし、特定の条件により第1領域のSi
酸化膜を一定深さに達するまでエッチング除去する工程 (d)引き続きSi単結晶薄膜の第2〜nの各厚さ領域
について順次(c)工程と同様の工程を反復し、(b)
工程で形成した1次のSi酸化膜上にn個の段差を設け
る工程 (e)前記段差を設けた1次のSi酸化膜を残すSi単
結晶薄膜面に、2次の熱酸化処理を施し、Si単結晶薄
膜層内に前記Si酸化膜の段差に対応する新たなSi酸
化膜の段差層を形成させる工程 (f)その後1次及び2次の残存するSi酸化膜層をエ
ッチング処理で除去する工程 (g)引き続き、必要に応じて(a)〜(f)の工程を
反復する工程 (h)最後にSi単結晶薄膜の薄膜面を鏡面研磨して仕
上げる工程 - 【請求項2】 Si単結晶薄膜の表面をその膜厚に対応
して区分する手段は、多重光束干渉法による2次元及び
3次元像によるものである請求項1に記載のSi単結晶
薄膜の厚さを均一化する方法。 - 【請求項3】 マスキング材は、エッチング液に対し化
学的に安定な、合成樹脂製の片面粘着シート若しくは塗
布後に硬化させた樹脂被膜を使用する、請求項1又は請
求項2に記載のSi単結晶薄膜の厚さを均一化する方
法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3215902A JP2519138B2 (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | Si単結晶薄膜の厚さを均一化する方法 |
US07/921,348 US5213657A (en) | 1991-07-31 | 1992-07-29 | Method for making uniform the thickness of a si single crystal thin film |
DE69227807T DE69227807T2 (de) | 1991-07-31 | 1992-07-30 | Verfahren, um die Dicke eines monokristallinen Si-Dünnfilms gleichförmig zu machen |
EP92113032A EP0525781B1 (en) | 1991-07-31 | 1992-07-30 | Method for making uniform the thickness of a Si single crystal thin film |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3215902A JP2519138B2 (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | Si単結晶薄膜の厚さを均一化する方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0536955A true JPH0536955A (ja) | 1993-02-12 |
JP2519138B2 JP2519138B2 (ja) | 1996-07-31 |
Family
ID=16680149
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3215902A Expired - Lifetime JP2519138B2 (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | Si単結晶薄膜の厚さを均一化する方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2519138B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5864753A (en) * | 1995-03-06 | 1999-01-26 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Radio station tuning system |
-
1991
- 1991-07-31 JP JP3215902A patent/JP2519138B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5864753A (en) * | 1995-03-06 | 1999-01-26 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Radio station tuning system |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2519138B2 (ja) | 1996-07-31 |
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