JPH0536906Y2 - - Google Patents

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JPH0536906Y2
JPH0536906Y2 JP1987175399U JP17539987U JPH0536906Y2 JP H0536906 Y2 JPH0536906 Y2 JP H0536906Y2 JP 1987175399 U JP1987175399 U JP 1987175399U JP 17539987 U JP17539987 U JP 17539987U JP H0536906 Y2 JPH0536906 Y2 JP H0536906Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は高所作業党に使用されるゴンドラ等
の壁面作業機の揺れ止め装置に関し、ゴンドラ等
壁面作業機の昇降に追従しながら作業壁面に確実
に真空吸着させるようにしたものである。
〔従来の技術〕
中高層ビル等の建築物や大型タンク、船舶、発
電所等の構造物の大規模な壁面の清掃や保守点検
等の高所作業や荷物や資材の荷役作業等を安全か
つ能率的に行なうため作業者が乗り込む有人式の
ゴンドラや作業用ロボツト等の作業用機器を搭載
した無人式のゴンドラ等の壁面に沿つて昇降され
る壁面作業機が使用され、例えば、ゴンドラの場
合には、屋上等に設置したルーフカー内の巻上装
置やゴンドラ内に搭載した巻上装置によつてワイ
ヤを介して吊下げられたゴンドラを昇降し、所定
の作業壁面に移動するようにしている。
このような有人式あるいは無人式のゴンドラで
は、巻上装置が搭載式あるいは別置式にかかわら
ずワイヤを介して吊下げられるため、作業にとも
なつてゴンドラが揺れたり、風圧等によつて揺れ
ることが多く、安全上好ましくない。
このためゴンドラの揺れ止め装置が使用され、
例えば、建築物等に予めガイドレールを取付けて
おき、ゴンドラに取付けたガイドローラを嵌合し
て走行するようにしたり、ゴンドラに取付けた軸
流フアンで作業壁面との間に負圧を作り吸着する
ようにしたものがある。
ところが、このゴンドラの揺れ止め装置では、
予めガイドレールが設置してない建築物等に対し
てはガイドローラの使用ができず、しかもガイド
レールの設置に要する費用が嵩んでしまう。ま
た、軸流フアンによる負圧吸着を利用する場合に
は、軸流フアンからの排気が周囲に悪影響を及ぼ
さない程度の作業スペースが広い所では有効であ
るが、建築物同志が接近している場所等での使用
には不向きである。
そこで、作業壁面に吸着しながら自走できるよ
う構成された自走装置をゴンドラの揺れ止め装置
として応用することが考えられ、無端ベルトの表
面に形成したリセス内をエアエジエクタで吸引し
て順次真空吸着させながら作業壁面上を走行さ
せ、揺れ止めにしようとしている。
ところが、作業壁面を走行する無端ベルトの表
面のリセス内を順次真空吸引するために、摺接状
態でエアエジエクタに接続された真空室とリセス
とを接続すると、真空室と無端ベルトとの摩擦抵
抗が大きく、特に吸着力を大きくするために真空
圧を高くした場合には、摩擦抵抗が著しく大きく
なつて無端ベルトが円滑に回転しなくなつてしま
う。また、真空室の摺接面積を小さくすると、真
空室を無端ベルトに押付ける力が小さくなつて真
空漏れを惹起してしまう。
一方、摩擦係数を小さくするためにテフロン等
の材料を用いても極端に摩擦係数を小さくするこ
とは困難で、使用中の劣化、摩耗等により摩擦係
数が大きくなつてしまう虞れもある。
さらに、ゴンドラ作業に伴う粉塵等が無端ベル
トの内周面に付着する等のため完全にシールする
ことができなくなり、吸着力を安定した状態に保
つことが難しい。
そこで、無端ベルトを用いて構成し、安定した
吸着力を得ながら円滑に転動し、耐久性に優れた
壁面作業機の揺れ止め装置として、第1図〜第6
図に示す装置が考えられた。
この壁面作業機の揺れ止め装置をゴンドラに適
用した場合について、第1図の側面図、第2図の
正面図、第3図の要部縦断面図、第4図の要部正
面図、第5図および第6図のロータリーバルブの
横断面図および縦断面図により説明する。
この揺れ止め装置10が設置されるゴンドラ1
は、作業用ケージ2を備えており、屋上等に固定
された2本のワイヤ3に巻上装置4を介して吊下
げられ、作業壁面Wに沿つて任意の位置に昇降で
きるよう構成されている。
そして、揺れ止め装置10は、作業用ケージ2
の両側に突き出して設けられ、作業用ケージ2の
揺れを防止する。
この揺れ止め装置10とゴンドラ1との連結
は、第1図および第2図に示すように、作業用ケ
ージ2の両側部にそれぞれ支持ブロツク5が固設
され、この支持ブロツク5に支持ピン11を挿通
して水平軸回りに回動できるようケーシング12
の背部中央が支持されることで行なわれている。
このケーシング12の昇降方向上下端部および
背部中央には、それぞれローラ13が軸受を介し
て回転できるよう取付けられ、これら一対のロー
ラ13,13間に広幅の無端ベルト14が巻きか
けられている。
この無端ベルト14は、第3図に拡大して示す
ように、その外周面に複数の吸着用リセス15が
一定間隔に形成されるとともに、これら各吸着用
リセス15に連通する連通孔16が無端ベルト1
4の厚さ方向を貫通して形成してある。そして、
無端ベルト14の外周面に形成された各吸着用リ
セス15の周囲を囲むよう梯子状に連結された可
撓性シール材が取付けられ、スポンジゴム等の柔
軟性と弾力性とによつて作業壁面Wに密着できる
ようにしてある。
また、このような無端ベルト14の内周面に
は、第3図および第4図に示すように、伸縮自在
な真空チユーブ17の一端が各連通孔16を介し
て各吸着用リセス15内と連通して取付けられて
いる。この真空チユーブ17は、管径が順次大き
くなる複数のチユーブを連結して気密性を確保し
つつ伸縮自在としたテレスコーピングチユーブ1
7aと、このテレスコーピングチユーブ17aの
両端にそれぞれ設けられたベーローズ17bとか
ら形成されている。
さらに、これら各真空チユーブ17の他端は、
揺れ止め装置10の中央部にケーシング12に取
付けられたロータリーバルブ18の円筒状の回転
体18a外周面に取付けられている。回転体18
aは、第4図〜第6図に示すように、円柱状の中
心固定体18bの中央部にて摺動自在に外嵌され
ており、回転体18aには、真空チユーブ17が
取付けられた箇所に径方向に貫通する複数の回転
側真空ポート18cが穿設されている。
また、中心固定体18bには、その中心軸方向
に中空部18dが形成されており、この中空部1
8dに連続して作業壁面W側に開口する径方向の
固定側真空ポート18eが穿設されている。この
固定側真空ポート18eは、回転体18aの回転
により順次回転側真空ポート18cと連通され
る。さらに、中心固定体18bには、中空部18
dに連続して2つのバランスポート18fが穿設
されている。これらバランスポート18fは、回
転側真空ポート18cと連通しないようにしかつ
常時回転体18a内周面により閉塞されるととも
に、固定側真空ポート18eと正反対の位置に設
けられ、中空部18d内を真空吸引したときに回
転体18aが中心固定体18bに引き付けられる
力が、固定側真空ポート18eと両バランスポー
ト18fとでつり合うような大きさに形成されて
いる。
一方、ロータリーバルブ18における中心固定
体18bの中空部18dは、ゴンドラ1の作業用
ケージ2に搭載された真空ポンプ19に接続さ
れ、作業壁面Wと接する無端ベルト14の吸着用
リセス15内をロータリーバルブ18および真空
チユーブ17を介して真空状態に吸引する真空吸
引機構20が構成されている。
このような揺れ止め装置10を備えたゴンドラ
1にあつては、揺れ止め装置10の真空吸引機構
20の真空ポンプ19を起動した状態でゴンドラ
1を巻上装置4によつて昇降すると、作業壁面W
に接する無端ベルト14の吸着用リセス15内が
連通孔16、真空チユーブ17およびロータリー
バルブ18を介して順次真空吸引機構20と連通
し、真空吸引され、無端ベルト14の作業面Wへ
の吸着力によつてゴンドラ1の作業用ケージ2の
揺れ止めがなされる。
この際、真空チユーブ17は、ロータリーバル
ブ18と無端ベルト14との間の距離変化に対応
して伸縮し、ロータリーバルブ18が無端ベルト
14の回転に追従して円滑に同期回転できるよう
にしている。
また、ロータリーバルブ18には、バランスポ
ート18fが設けられており、真空吸引されなが
ら回転している回転体18aは、中心固定体に引
き付けられる圧力バランスが均衡し、回転抵抗が
著しく軽減するので、その回転は円滑に行われ
る。
〔考案が解決しようとする問題点〕
このような揺れ止め装置10では、ロータリー
バルブ18に形成したバランスポート18fによ
つて回転体18aが円滑に回転され、安定した吸
着力を得ながら円滑に転動し、耐久性に優れた装
置となる。
ところが、揺れ止めとして必要な吸着力を真空
吸引によつて得るようにしているため、無端ベル
トが走行するときに真空吸着状態が保持され、こ
れを引き剥がすのに大きな力が必要となつて円滑
な走行ができないという新たな問題がある。
この考案はかかる従来技術の問題点に鑑みてな
されたもので、安定した真空吸着力を得ながらこ
の力が走行を妨げないようにして円滑に転動し、
耐久性に優れた壁面作業機の揺れ止め装置を提供
しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するためこの考案の壁面作業
機の揺れ止め装置は、作業壁面に沿つて昇降駆動
される壁面作業機の昇降方向上下に取付けられた
一対のローラに巻きかけられて作業壁面上を転動
するとともに外周面に複数の吸着用リセスが形成
された無端ベルトと、この無端ベルトの各吸着用
リセス内と連通すべく一端が無端ベルトの内周面
に取付けられた複数の真空チユーブと、作業壁面
と接する無端ベルトの吸着用リセス内を真空吸引
し無端ベルトを作業壁面に真空吸着させる真空吸
引機構と、作業壁面から接近または離反する無端
ベルトの吸着用リセス内を加圧する剥離促進機構
と、これら各真空チユーブの他端と真空吸引機構
または剥離促進機構とを無端ベルトの回転と同調
して連通または遮断する回転体および中心固定体
を備えたロータリーバルブとでなり、このロータ
リーバルブの回転体の外周面に前記各真空チユー
ブの他端を取付け、この回転体の内周面が摺接す
る中心固定体に前記真空吸引機構と連通する中空
部と前記剥離促進機構と連通する中空部とを形成
し、さらに、この中心回転体に、回転体の回転に
より作業壁面側の吸着用リセスの各真空チユーブ
の他端と順次連通される真空ポートおよびこの真
空ポートの反対側に回転体への力をバランスさせ
るバランスポートを前記真空吸引機構の中空部と
連通させて形成するとともに、作業壁面と接近ま
たは離反する吸着用リセスの各真空チユーブの他
端と順次連通される加圧ポートおよび反対側のバ
ランスポートを前記剥離促進機構の中空部と連通
させて形成したことを特徴とするものである。
〔作用〕
作業壁面に沿つて昇降駆動されるゴンドラ等の
壁面作業機の昇降方向上下に一対のローラを設け
て吸着用リセスが形成された無端ベルトを巻きか
け、無端ベルトの吸着用リセス内を真空チユーブ
を介してロータリーバルブの中心固定体の真空ポ
ートと順次連通するように設け、作業壁面と接す
る無端ベルトの吸着用リセス内をロータリーバル
ブおよび真空チユーブを介して真空吸引機構によ
り吸引することにより、無端ベルトの回転抵抗が
小さくなつて円滑に回転し、耐久性も向上すると
ともに、粉塵等が介在してシール状態を悪化させ
ることがなく、安定した吸着力でゴンドラ等壁面
作業機の揺れ止めができるようにしている。
また、ロータリーバルブ内にバランスポートを
形成して圧力をバランスさせるようにしており、
円滑な動作ができるようにしている。さらに、剥
離促進機構を設けて作業壁面から離れる吸着用リ
セス内や作業壁面に接近する吸着用リセス内を加
圧するとともに、バランスポートを形成するよう
にしており、吸着力の必要な部分にのみに吸着力
を作用させ、他の部分の吸着力を無くし、円滑な
昇降ができるようにしている。
〔実施例〕
以下、この考案の一実施例を図面に基づき詳細
に説明する。
第7図〜第9図は、この考案の壁面作業機の揺
れ止め装置をゴンドラに適用した場合の一実施例
にかかり、第7図は要部縦断面図、第8図は要部
正面図、第9図はロータリバルブの横断面図であ
る。
この考案の揺れ止め装置は、既に説明した第1
図〜第6図の揺れ止め装置10に替えて用いられ
るものであり、同一構成部分には同一番号を記
し、説明は省略する。
この揺れ止め装置では、例えば第7図に示すよ
うに、ローラ13を強制的に駆動させるように、
ケーシング12にローラ駆動用モータ21を取付
け、ローラ駆動用モータ21の回転をチエーン
(またはベルト等)22でローラ13を伝達し、
自走可能に構成してあり、既に説明した装置のロ
ーラ13、無端ベルト14等のようにゴンドラ1
自体の駆動装置である巻上装置4による昇降動作
に追従して行われる構成と異なつている。
また、この揺れ止め装置のロータリーバルブ2
3では、その円筒状の回転体23aは中心固定体
23bに摺動自在に外嵌され、回転体23aには
複数の回転側真空ポート23cが穿設されてい
る。また、中心固定体23bには、中心軸方向と
平衡に中空部23dが形成され、固定側真空ポー
ト23eが穿設されるとともに、真空吸引力を相
殺するためのバランスポート23fが穿設されて
いる。
さらに、このロータリーバルブ23の中心固定
体23bには、さらに中空部23dに平行して圧
縮空気供給用の中空部23gが形成され、この中
空部23gに連続して2本に分岐した加圧ポート
23hが穿設されている。この加圧ポート23h
は、ローラ13近傍にて作業壁面Wに接近または
離反しつつある無端ベルト14の吸着用リセス1
5に、コイルホースからなる真空チユーブ24お
よび連通孔16を介して連通されるようになつて
いる。また、23iは加圧ポート23h用のバラ
ンスポートであり、加圧力を相殺するようにバラ
ンスさせる加圧力を中心固定体23bと回転体2
3aとの間に作用させるようになつている。
そして、圧縮空気供給用の中空部23gは、加
圧源として、例えば真空ポンプ19の排気圧を利
用するように真空ポンプ19と接続され、昇降方
向上下のローラ13近傍にて作業壁面Wに接近・
離反する無端ベルト14の吸着用リセス15内を
加圧状態にする剥離促進機構25が構成されてい
る。なお、他の構成は既に説明した揺れ止め装置
と同一である。
このような揺れ止め装置を備えたゴンドラにあ
つては、既に説明したように、揺れ止め装置の真
空吸引機構20の真空ポンプ19を起動した状態
にするとともに、ローラ駆動用モータ21を起動
してローラ13を駆動状態にし、ゴンドラ1を巻
上装置4によつて昇降すると、作業壁面Wに接す
る無端ベルト14の吸着用リセス15内が連通孔
16、真空チユーブ17およびロータリーバルブ
23を介して順次真空吸引機構20と連通し、内
部が真空吸引され、無端ベルト14の作業面Wへ
の吸着力によつてゴンドラ1の作業用ケージ2の
揺れ止めがなされる。
この際、真空チユーブ17は、ロータリーバル
ブ23と無端ベルト14との間の距離変化に対応
して伸縮し、ロータリーバルブ23が無端ベルト
14の回転に追従して円滑に回転する。
また、ロータリーバルブ23には、バランスポ
ート23fが設けられており、真空吸引されなが
ら回転している回転体23aは、中心固定体に引
き付けられる圧力バランスが均衡して相殺され、
回転抵抗が著しく軽減するので、その回転は円滑
に行われる。
また、剥離促進機構25により、今まで作業壁
面Wに真空吸着していた無端ベルト14の吸着用
リセス15が連通孔16、真空チユーブ24、真
空ポート23cを介して加圧ポート23hと連通
されると、加圧状態となつて作業壁面Wから無端
ベルト14が離れる直前に吸着力がなくなり、無
端ベルト14に回転阻止力が作用せず、円滑な転
動が行われる。
このような加圧力をロータリーバルブ23の加
圧ポート23hを介して加えると、ロータリーバ
ルブ23の回転体23aと中心固定体23bとの
間に力が加わるが、これをバランスポート23i
に加圧力を加えて相殺することができ、円滑にロ
ータリーバルブ23が回転する。
なお、第7図において、26はロータリーバル
ブ23を強制的に回転させるようにしたチエーン
で、ローラ13とロータリーバルブ23との間に
巻きかけられ、無端ベルト14とロータリーバル
ブ23との回転比が1:1となるように構成され
ている。ここに、動力伝達は、チエーン26に限
らず、ベルト、歯車等であつてもよい。
また、この揺れ止め装置はゴンドラに限らず、
作業壁面に沿つて昇降駆動される壁面作業機に広
く適用できる。
〔考案の効果〕
以上、一実施例とともに具体的に説明したよう
に、作業壁面に沿つて昇降駆動されるゴンドラ等
の壁面作業機の昇降方向上下に一対のローラを設
けて吸着用リセスが形成された無端ベルトを巻き
かけ、無端ベルトの吸着用リセス内を真空チユー
ブを介してロータリーバルブの中心固定体の真空
ポートと順次連通するように設け、作業壁面と接
する無端ベルトの吸着用リセス内をロータリーバ
ルブおよび真空チユーブを介して真空吸引する構
成としたので、無端ベルトはその回転抵抗が小さ
くなり、円滑に回転されるとともに、耐久性が向
上する。また、粉塵等が介在してシール状態が悪
化することなく、安定した吸着力で壁面作業機の
揺れを止めることができる。
また、ロータリーバルブ内に真空吸引力及び加
圧力をバランスさせるバランスポートを形成して
加わる力を相殺してバランスさせるようにしたの
で、円滑な動作ができる。
さらに、剥離促進機構を設けて作業壁面から離
れる吸着用リセス内や作業壁面に接近する吸着用
リセス内を加圧するようにしたので、吸着力の必
要な部分のみに吸着力を作用させ、他の部分の吸
着力を無くし、円滑な昇降ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図はそれぞれ従来の壁面作業機の
揺れ止め装置にかかり、第1図は側面図、第2図
は正面図、第3図は要部縦断面図、第4図は要部
正面図、第5図および第6図はそれぞれロータリ
ーバルブの横断面図および縦断面図である。第7
図〜第9図は本考案の壁面作業機の揺れ止め装置
の一実施例にかかり、第7図は要部縦断面図、第
8図は要部正面図、第9図はロータリーバルブの
横断面図である。 1……ゴンドラ、2……作業用ケージ、3……
ワイヤ、4……巻上装置、5……支持ブロツク、
10……揺れ止め装置、11……支持ピン、12
……機枠、13……ローラ、14……無端ベル
ト、15……吸着用リセス、16……連通孔、1
7,24……真空チユーブ、18……ロータリー
バルブ、19……真空ポンプ、20……真空吸引
機構、23……ロータリーバルブ、23a……回
転体、23b……中心固定体、23c……回転側
真空ポート、23d……中空部、23e……固定
側真空ポート、23f……真空吸引力のバランス
ポート、23g……中空部、23h……加圧ポー
ト、23i……加圧力のバランスポート、25…
…剥離促進機構。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 作業壁面に沿つて昇降駆動される壁面作業機の
    昇降方向上下に取付けられた一対のローラに巻き
    かけられて作業壁面上を転動するとともに外周面
    に複数の吸着用リセスが形成された無端ベルト
    と、この無端ベルトの各吸着用リセス内と連通す
    べく一端が無端ベルトの内周面に取付けられた複
    数の真空チユーブと、作業壁面と接する無端ベル
    トの吸着用リセス内を真空吸引し無端ベルトを作
    業壁面に真空吸着させる真空吸引機構と、作業壁
    面から接近または離反する無端ベルトの吸着用リ
    セス内を加圧する剥離促進機構と、これら各真空
    チユーブの他端と真空吸引機構または剥離促進機
    構とを無端ベルトの回転と同調して連通または遮
    断する回転体および中心固定体を備えたロータリ
    ーバルブとでなり、このロータリーバルブの回転
    体の外周面に前記各真空チユーブの他端を取付
    け、この回転体の内周面が摺接する中心固定体に
    前記真空吸引機構と連通する中空部と前記剥離促
    進機構と連通する中空部とを形成し、さらに、こ
    の中心回転体に、回転体の回転により作業壁面側
    の吸着用リセスの各真空チユーブの他端と順次連
    通される真空ポートおよびこの真空ポートの反対
    側に回転体への力をバランスさせるバランスポー
    トを前記真空吸引機構の中空部と連通させて形成
    するとともに、作業壁面と接近または離反する吸
    着用リセスの各真空チユーブの他端と順次連通さ
    れる加圧ポートおよび反対側のバランスポートを
    前記剥離促進機構の中空部と連通させて形成した
    ことを特徴とする壁面作業機の揺れ止め装置。
JP1987175399U 1987-11-17 1987-11-17 Expired - Lifetime JPH0536906Y2 (ja)

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JPH0179732U JPH0179732U (ja) 1989-05-29
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JPS5139999B2 (ja) * 1974-04-15 1976-10-30
JPS61183565A (ja) * 1985-02-08 1986-08-16 三菱化工機株式会社 壁面吸着式自走装置

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