JPH0536715U - 複合多心ケーブル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ケーブルの細径化及び布線距離の保持を可能
にしたインターフェースに接続する複合多心ケーブルを
提供する。 【構成】 同一インターフェースに使用される各種電気
信号それぞれの要求特性に合せた電気特性を有する絶縁
コアを寄せ合せて構成した複合多心ケーブル。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は電子機器等のインターフェースに接続する銅導体の複合多心ケーブル の構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、電子機器等のインターフェースに接続する多心ケーブルは、インターフ ェースに要求される電気特性の種類にかかわらず、同一の絶縁コアを組合せて構 成されていた。 図２はこのような多心ケーブルの一例の横断面図である。図面に示すように、 導体上に絶縁被覆層を設けた心線を２ヶ撚り合せた同一構成の絶縁コアの１〜25 を組合せてケーブルコアＡ’を構成し、その外周上に、抑え巻テープ１、テープ 遮蔽層２、銅線編組遮蔽層３を順次施し、最外層に塩化ビニル、ポリエチレン等 の外部被覆層４を設けて構成されていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述した従来の多心ケーブルにおいては、最も重要な特性を想定した同一構成 の絶縁コアを組合せて構成されているので、インターフェースが要求する電気特 性を満足させるためには、絶縁コアの数が多くなり、ケーブルが太くなるという 問題があった。 又コネクタ、加工等によりケーブルの仕上り径に制限がある場合はインターフ ェースが要求する電気特性を満足できず、定められた布線距離に延ばせない状態 であった。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は上述の問題点を解消し、ケーブルの細径化及び布線距離の保持を可能 とした複合多心ケーブルを提供するもので、その特徴は、同一インターフェース に使用される各種電気信号の要求特性に合せた電気特性を有する絶縁コアを寄せ 合せて構成したことにある。

【０００５】

【実施例】

図１は本考案の複合多心ケーブルの具体例の横断面図である。図面において、 A1及びA3は特性インピーダンス 115Ω、B2及びB4は特性インピーダンス90Ω、C5 〜C8及び C13〜C22 は特性インピーダンス70Ω、D9〜D12 は特性インピーダンス を考慮しない絶縁コアである。 このように、同一インターフェースが要求する各種電気信号に合せた電気特性 を有する絶縁コアを組合せてケーブルコアＡを構成しており、その外周上に、抑 え巻テープ層１、テープ遮蔽層２、銅線編組遮蔽層３及びプラスチックの外部被 覆層４を順次設けるのは、従来のケーブルと同様である。 上述した本考案にもとづいて設計した複合多心ケーブルの構造及び性能を表１ に示す。

【０００６】

【表１】

【０００７】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案の複合多心ケーブルによれば、ケーブルの細径化 が可能となり、かつ布線距離を保持できるので、電子機器等のインターフェース の接続ケーブルの分野に利用するとき、極めて効果的である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の複合多心ケーブルの具体例の横断面図
である。

【図２】従来のインターフェースに接続する多心ケーブ
ルの一例の横断面図である。

【符号の説明】

Ａ ケーブルコア １ 抑え巻テープ層 ２ テープ遮蔽層 ３ 銅線編組遮蔽層 ４ 外部被覆層

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 同一インターフェースに使用される各種
   電気信号の要求特性にそれぞれ合せた電気特性を有する
   絶縁コアを寄せ合せて構成したことを特徴とする複合多
   心ケーブル。