JPH0536645U - フロツピデイスク装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】 複数の種類を有するフロッピディスク２とフ
ロッピディスクドライブ１とからなり、情報処理装置と
のアクセス時にフロッピディスクドライブ１の使用状況
の管理を要するものである。そして、上記フロッピディ
スク２には、種類を示す種類表示部３ｂが形成されてお
り、フロッピディスクドライブ１には、上記種類表示部
３ｂによってフロッピディスク２の種類に対応した種類
判別信号を情報処理装置へ出力するスイッチ部材７ａ・
７ｂが設けられている。 【効果】 フロッピディスク２がフロッピディスクドラ
イブ１に装着された際に、フロッピディスク２の種類に
対応した種類判別信号が情報処理装置へ出力されるた
め、フロッピディスクドライブ１に装着されたフロッピ
ディスク２の種類等の使用状況を情報処理装置によって
管理することが可能になり、結果として操作者による使
用状況の管理を不要にすることができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、パーソナルコンピュータやワードプロセッサ等の情報処理装置の記 録装置として使用されるフロッピディスク装置に関するものであり、詳細には、 同一サイズのフロッピディスクの種類を判別することができるフロッピディスク 装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

パーソナルコンピュータ等の情報処理装置は、装置に内蔵されたメモリを越え る大量の情報データを取り扱うことが多く、また、情報処理された情報データの 管理を要することから、情報データを記録および再生することができるフロッピ ディスク装置が複数接続されている場合が多い。

【０００３】 上記のフロッピディスク装置は、従来、磁性体層を面状に有した円盤状の記録 ディスクを有したフロッピディスクと、この記録ディスクの磁性体層を磁化させ ると共に磁化状態を読み取る磁気ヘッドを備えたフロッピディスクドライブとか らなっており、フロッピディスクの回転と磁気ヘッドとの移動を組み合わせるこ とによって、情報データを高速且つ大量に記録および再生するようになっている 。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来のフロッピディスク装置では、情報処理装置とのアク セス時に各フロッピディスクドライブの使用状況を操作者によって管理する必要 があるため、操作者に余計な負担を生じさせることになっている。

【０００５】 即ち、フロッピディスクには、例えば８インチ、5.２５インチ、3.５インチ等 の各種のサイズが存在しており、フロッピディスクドライブは、これらの各種の サイズに対応した装着口を有することによって、フロッピディスクのサイズの違 いによる装着ミスを物理的に防止するようになっている。ところが、フロッピデ ィスクは、同一サイズであっても、例えば２ＤＤ（両面倍密度記録倍トラック） や２ＨＤ（両面高密度記録）等のように、記録容量の違いによって異なった記録 方式にフォーマットされるようになっているにも拘わらず、フロッピディスクド ライブは、これらの記録容量の違いを物理的に区別する手段を備えていない。

【０００６】 従って、従来のフロッピディスク装置を使用する場合には、記録方式の違いに よるアクセスエラーを防止するため、各ドライブに装着されたフロッピディスク の記録容量を示す種類データを操作者によって情報処理装置に予め設定しておく ことが必要であったり、フロッピディスクの種類を確認する操作が必要になって いる。

【０００７】 また、従来のフロッピディスク装置には、フロッピディスクの装着の有無を確 認する手段も備えていないため、フロッピディスク装置を使用する場合には、フ ロッピディスクの装着されていないフロッピディスクドライブへのアクセスによ るアクセスエラーを防止するため、各ドライブのフロッピディスクの有無を操作 者によって管理することも必要になっている。

【０００８】 このように、従来のフロッピディスク装置は、各ドライブのフロッピディスク の記録方式や有無等の使用状況を操作者によって管理する必要があるため、操作 者に余計な負担を生じさせるという問題を有している。従って、本考案において は、各ドライブの使用状況の操作者による管理を不要にすることによって、上記 の問題を解決することができるフロッピディスク装置を提供することを目的とし ている。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

本考案のフロッピディスク装置は、上記課題を解決するために、複数の種類を 有するフロッピディスクと、このフロッピディスクを装着可能なフロッピディス クドライブとからなり、情報処理装置とのアクセス時に上記フロッピディスクド ライブの使用状況の管理を要するものであり、下記の特徴を有している。

【００１０】 即ち、上記フロッピディスクには、種類を示す種類表示部が形成されている。

【００１１】 また、上記フロッピディスクドライブには、上記種類表示部によってフロッピデ ィスクの種類に対応した種類判別信号を情報処理装置へ出力する種類判別手段で あるスイッチ部材が設けられていることを特徴としている。

【００１２】

【作用】

上記の構成によれば、フロッピディスクがフロッピディスクドライブに装着さ れると、フロッピディスクの種類表示部によってフロッピディスクドライブの種 類判別手段がフロッピディスクの種類に対応した種類判別信号を情報処理装置へ 出力することになる。従って、情報処理装置は、入力された種類判別信号を基に 、フロッピディスクドライブに装着されたフロッピディスクの種類や有無等の使 用状況を管理することが可能になり、操作者による使用状況の管理が不要になる 。

【００１３】

【実施例】

本考案の一実施例を図１および図２に基づいて説明すれば、以下の通りである 。

【００１４】 本実施例に係るフロッピディスク装置は、図１に示すように、フロッピディス クドライブ１と、このフロッピディスクドライブ１に装着可能なフロッピディス ク２とからなっている。上記のフロッピディスク２は、磁性体層を面状に有した 円盤状の図示しない記録ディスクと、この記録ディスクを収容したディスクジャ ケット３とを有しており、例えば８インチや5.２５インチ、3.５インチ等の各種 のサイズからなっている。

【００１５】 上記のディスクジャケット３は、例えば3.５インチサイズの場合、高い剛性を 有した箱状体に形成されており、ディスクジャケット３の一方の側端部には、記 録ディスクの外部への露出を防止するシャッタ４がＢ方向に往復移動自在に設け られている。このシャッタ４には、ヘッドウインド４ａが形成されており、ヘッ ドウインド４ａは、フロッピディスク２がフロッピディスクドライブ１に装着さ れることによって、シャッタ４が一方に移動された際に、記録ディスクを外部に 露出させてフロッピディスクドライブ１の磁気ヘッドとの接触を可能にするよう になっている。

【００１６】 また、ディスクジャケット３の中心部には、記録ディスクの回転中心と一致し た回転中心を有するハブ５が記録ディスクに固定されて設けられている。このハ ブ５には、チャッキングホール５ａが形成されており、チャッキングホール５ａ は、フロッピディスクドライブ１がハブ５を回転させる際の滑りを防止するよう になっている。

【００１７】 また、ディスクジャケット３の隅角部には、ライトプロテクト孔３ａが形成さ れており、このライトプロテクト孔３ａには、ライトプロテクト孔３ａを開閉可 能なプロテクトタブ６が設けられている。そして、このプロテクトタブ６および ライトプロテクト孔３ａは、開閉によって記録ディスクへの記録の可否を設定す るようになっている。

【００１８】 さらに、ライトプロテクト孔３ａの他の隅角部には、記録ディスクの記録容量 の違いを示す種類表示部３ｂが形成されている。この種類表示部３ｂは、例えば ２ＤＤ（両面倍密度記録倍トラック）の場合に左側隅角部および２ＨＤ（両面高 密度記録）の場合に右側隅角部等の種類によって異なった位置に形成されている 。尚、上記の種類表示部３ｂは、溝状に形成されていても良いし、貫通されて形 成されていても良く、さらに、光を反射する反射部材によって形成されていても 良い。

【００１９】 上記のフロッピディスク２が装着されるフロッピディスクドライブ１は、フロ ッピディスク２のハブ５を保持して回転させることによって記録ディスクを回転 させるドライブモータ等の回転手段と、記録ディスクに情報データを書き込むと 共に、記録ディスクから情報データを読み出す磁気ヘッドと、この磁気ヘッドを 記録ディスクに沿って移動させるヘッド移動手段と、上記の各手段を管理する制 御手段とを有している。

【００２０】 また、フロッピディスクドライブ１は、上記の各手段に加えて、記録ディスク の記録容量の種類を判別させる種類判別信号を出力する種類判別手段も有してお り、この種類判別手段は、フロッピディスク２方向に付勢され、往復移動自在に 設けられた一対のスイッチ部材７ａ・７ｂを有している。これらのスイッチ部材 ７ａ・７ｂは、フロッピディスク２がフロッピディスクドライブ１に装着された 際に、ディスクジャケット３の種類表示部３ｂと重なる位置に設けられており、 スイッチ部材７ａ・７ｂの押圧がディスクジャケット３によって行われると共に 、種類表示部３ｂによって回避されるようになっている。そして、これらのスイ ッチ部材７ａ・７ｂは、押圧時に種類判別信号を出力するようになっている。尚 、スイッチ部材７ａ・７ｂは、種類判別信号を出力するものであれば、光電セン サや近接センサ等からなっていても良い。

【００２１】 上記のフロッピディスク装置は、図２に示すように、接続台数に対応させて例 えばＮo.１〜Ｎo.３等の接続番号を付されて情報処理装置であるコンピュータ８ に接続されるようになっており、コンピュータ８は、各フロッピディスクドライ ブ１…から出力された種類判別信号を基にして、各フロッピディスクドライブ１ に装着されているフロッピディスク２の種類を判別すると共に、フロッピディス ク２の装着の有無を判定するようになっている。

【００２２】 上記のコンピュータ８には、フロッピディスク２の種類の判別結果および有無 の判定結果を表示するドライブ使用状況確認装置９が接続されている。このドラ イブ使用状況確認装置９は、各フロッピディスクドライブ１の接続番号に応じた 表示部材９ａ・９ｂ・９ｃを有しており、これらの表示部材９ａ・９ｂ・９ｃは 、例えば２色表示の発光ダイオード等からなっている。そして、これらの表示部 材９ａ・９ｂ・９ｃは、フロッピディスク２が装着されていない場合に発光せず 、２ＤＤのフロッピディスク２が装着されている場合に緑色等の一方の表示色で 発光し、２ＨＤのフロッピディスク２が装着されている場合に赤色等の他方の表 示色で発光するようになっている。尚、ドライブ使用状況確認装置９は、ＬＣＤ （Liquid Crystal Display) 等によって形成されていても良い。

【００２３】 上記の構成において、フロッピディスク装置の動作について説明する。

【００２４】 例えば図１に示すように、右側に種類表示部３ｂを有したフロッピディスク２ がフロッピディスクドライブ１に装着されると、一方のスイッチ部材７ａは、デ ィスクジャケット３の端部に当接することによって押圧されることになる一方、 他方のスイッチ部材７ｂは、ディスクジャケット３の種類表示部３ｂによって、 ディスクジャケット３の端部との当接が回避されることになる。従って、フロッ ピディスクドライブ１は、スイッチ部材７ａの種類判別信号のみを出力すること になる。

【００２５】 上記の種類判別信号は、図２に示すように、スイッチ部材７ａ・７ｂの押圧状 態に応じて各フロッピディスクドライブ１…からコンピュータ８へ出力されるこ とになる。コンピュータ８は、各フロッピディスクドライブ１…からの種類判別 信号の有無および内容を基にしてフロッピディスクドライブ１の使用状況を確認 し、使用状況データとして記憶することになると共に、ドライブ使用状況確認装 置９の表示状態を使用状況データに応じて設定することになる。

【００２６】 即ち、例えばＮo.１のフロッピディスクドライブ１からスイッチ部材７ａの種 類判別信号が入力され、Ｎo.２のフロッピディスクドライブ１からスイッチ部材 ７ｂの種類判別信号が入力され、Ｎo.３のフロッピディスクドライブ１から全く 種類判別信号が入力されていないとすると、コンピュータ８は、先ず、少なくと もスイッチ部材７ａの種類判別信号が入力されていると判定することによって、 Ｎo.１のフロッピディスクドライブ１に２ＤＤのフロッピディスク２が装着され ているという使用状況データを記憶し、この使用状況データを基にしてドライブ 使用状況確認装置９の表示部材９ａを緑色に点灯させることになる。

【００２７】 また、コンピュータ８は、スイッチ部材７ｂの種類判別信号のみが入力されて いると判定することによって、フロッピディスクドライブ１に２ＨＤのフロッピ ディスク２が装着されているという使用状況データを記憶し、この使用状況デー タを基にして表示部材９ｂを赤色に点灯させることになる。さらに、コンピュー タ８は、両スイッチ部材７ａ・７ｂから種類判別信号が入力されていないと判定 することによって、Ｎo.３のフロッピディスクドライブ１にフロッピディスク２ が装着されていないという使用状況データを記憶し、この使用状況データを基に して表示部材９ｃの点灯を停止させることになる。

【００２８】 これにより、本実施例のフロッピディスク装置は、各フロッピディスクドライ ブ１…のフロッピディスク２の種類や有無等の使用状況をドライブ使用状況確認 装置９によって管理することが可能になっているため、フロッピディスクドライ ブ１の使用状況の管理に要する操作者の余計な負担を解消することが可能になっ ている。さらに、本実施例のフロッピディスク装置は、コンピュータ８に記憶さ れた使用状況データを用いることによって、フロッピディスク２の記録方式を示 す種類データを操作者によって情報処理装置に予め設定しておく作業が不要にな ると共に、例えばフロッピディスクドライブ１に装着された未フォーマットのフ ロッピディスク２をコンピュータ８の判断によってフォーマット動作させること も可能になっている。

【００２９】 尚、本実施例においては、種類表示部３ｂをディスクジャケット３に形成する ことによってフロッピディスク２の種類を判別するようになっているが、3.５イ ンチサイズの２ＨＤのディスクジャケット３には、図３に示すように、隅角部に 凹部３ｃが形成されている一方、２ＤＤのディスクジャケット３には、隅角部に 凹部３ｃが形成されていない。そこで、この凹部３ｃの有無によって２ＨＤと２ ＤＤとを判別することができることから、この凹部３ｃを図１の種類表示部３ｂ として使用しても良い。そして、この場合には、図１のスイッチ部材７ａを凹部 ３ｃに対応する位置に配設することによって、本実施例と同一の動作でフロッピ ディスク２の種類や有無等を判別することが可能になる。

【００３０】

【考案の効果】

本考案のフロッピディスク装置は、以上のように、複数の種類を有するフロッ ピディスクと、このフロッピディスクを装着可能なフロッピディスクドライブと からなり、情報処理装置とのアクセス時に上記フロッピディスクドライブの使用 状況の管理を要するものである。そして、上記フロッピディスクには、種類を示 す種類表示部が形成されており、上記フロッピディスクドライブには、上記種類 表示部によってフロッピディスクの種類に対応した種類判別信号を情報処理装置 へ出力する種類判別手段が設けられている構成である。

【００３１】 これにより、フロッピディスクがフロッピディスクドライブに装着された際に 、フロッピディスクの種類に対応した種類判別信号が情報処理装置へ出力される ため、フロッピディスクドライブに装着されたフロッピディスクの種類や有無等 の使用状況を情報処理装置によって管理することが可能になり、結果として操作 者による使用状況の管理を不要にすることができるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案を示すものであり、フロッピディスク装
置の説明図である。

【図２】本考案を示すものであり、フロッピディスクド
ライブの使用状況を管理する状態を示す説明図である。

【図３】本考案を示すものであり、フロッピディスク装
置の説明図である。

【符号の説明】

１ フロッピディスクドライブ ２ フロッピディスク ３ ディスクジャケット ３ａ ライトプロテクト孔 ３ｂ 種類表示部 ３ｃ 凹部 ４ シャッタ ４ａ ヘッドウインド ５ ハブ ５ａ チャッキングホール ６ プロテクトタブ ７ａ・７ｂ スイッチ部材（種類判別手段） ８ コンピュータ（情報処理装置） ９ ドライブ使用状況確認装置 ９ａ・９ｂ・９ｃ 表示部材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の種類を有するフロッピディスクと、
   このフロッピディスクを装着可能なフロッピディスクド
   ライブとからなり、情報処理装置とのアクセス時に上記
   フロッピディスクドライブの使用状況の管理を要するフ
   ロッピディスク装置において、 上記フロッピディスクには、種類を示す種類表示部が形
   成されており、上記フロッピディスクドライブには、上
   記種類表示部によってフロッピディスクの種類に対応し
   た種類判別信号を情報処理装置へ出力する種類判別手段
   が設けられていることを特徴とするフロッピディスク装
   置。