JPH0536585Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、部品圧入位置の異なる２種類のワー
クに対して複数の部品を同時に圧入する部品圧入
装置に関するものです。

（従来の技術） 従来、複数の部品をワークに同時に圧入する装
置は、実開昭60−172632号に示されているよう
に、一つの基台上に固定的に圧入ヘツドが設けら
れ、ワークに対して同時に複数の部品を圧入を行
つていた。したがつて、ワークの種類によつて部
品圧入位置が異なる場合には、各ワークに対応し
た部品圧入装置で対応しなければならず、ワーク
の種類毎に部品圧入装置が必要となり、設備費が
多くかかるとともに、各部品圧入装置を設置する
場所が必要となつていた。

（考案の目的） 本考案は、上記課題に鑑みてなされたもので、
同一の部品圧入装置で、部品圧入位置の異なる２
種類のワークに対して複数の部品を同時に圧入で
きる部品圧入装置を提供することを目的とする。

（考案の構成） 上記目的を達成するための本考案の構成上の特
徴は、部品圧入位置の異なる２種類のワーク各々
に対して部品を圧入する部品圧入装置であつて、
２種類のワーク各々に応じた部品供給位置で供給
される部品を載置して保持する載置部を有する第
１圧入治具および第２圧入治具と、該第１圧入治
具および第２圧入治具を２種類のワークに対応し
た部品圧入位置と部品供給位置間で回動自在に支
持するとともに、第１圧入治具および第２圧入治
具を圧入時には干渉しない位置に支持する支持台
と、該支持台を回動させる回動手段と、部品圧入
位置で上記圧入治具を圧入方向へ押圧する圧入シ
リンダとからなることである。

（実施例） 以下、本考案の実施例を図面に従つて説明す
る。

部品圧入装置１は、ワーク２（例えばシリンダ
ブロツク）を鋳物で製造する際に中子砂の取り出
し用としてあけられた穴３に部品４（例えばワン
型プラグ）を圧入するものである。

部品圧入装置１は、ロボツト等の部品供給手段
（図示略）により部品４が供給される部品供給位
置５で部品４を載置し、保持する載置部６を有す
る第１圧入治具７ａおよび第２圧入治具７ｂを備
えている。

この第１圧入治具７ａおよび第２圧入治具７ｂ
は、２種類のワーク２によつて部品圧入位置８が
異なるため、２種類のワーク２に対応して支持台
９の回転中心に対して90度の角度を持たせて設け
られ、ワーク２に応じて部品圧入位置８へ回転手
段１０により回転割出しされるようになつている
とともに、圧入作業時には第１圧入治具７ａおよ
び第２圧入治具７ｂの各々が支持台９に干渉しな
いように支持されている。

また、２種類のワーク２に対応した第１圧入治
具７ａおよび第２圧入治具７ｂは支持台９に部品
圧入位置８に合せて各々位置を変えて取付けられ
ているとともに、この第１圧入治具７ａおよび第
２圧入治具７ｂ先端には磁石１１が取付けられて
おり、部品４を保持するようになつており、さら
に、第１圧入治具７ａおよび第２圧入治具７ｂは
圧入方向に対して逆方向にスプリング１２で常に
付勢され、後端が貫通穴１３を通して圧入シリン
ダ１４で押圧され、圧入方向へ移動自在となつて
いる。

以下、部品圧入装置１の作動について説明す
る。

搬送コンベア１５によつて搬送されて来たワー
ク２が位置決めされて停止する。ワーク２の種類
に応じて、部品供給位置８へ第１圧入治具７ａ、
第２圧入治具７ｂのいずれか一方を回転割り出し
して部品４を第１圧入治具７ａまたは第２圧入治
具７ｂに載置する。

次に、回転手段１０により、支持台９を90度ワ
ーク２の方向へ回転させて第１圧入治具７ａまた
は第２圧入治具７ｂを部品圧入位置８へ回転割出
しする。この時、部品４は磁石１１により支持台
９に保持されている。

次に、圧入シリンダ１し作動させ、第１圧入治
具７ａまたは第２圧入治具７ｂの後端を押圧し、
圧入方向へ移動させて部品圧入作業を完了する。

なお、第１圧入治具７ａおよび第２圧入治具先
端は磁石１１によりごみ等が付着し易いので、圧
入作業完了後に、エアブローを行い、ごみ等の除
去を行う。

上記実施例によれば、同一の部品圧入装置１
で、部品圧入位置８の異なる２種類のワーク２に
対して部品４を圧入でき、設備費を削減できる。

（考案の効果） 以上説明したように、圧入位置の異なる２種類
のワークに対応した第１圧入治具および第２圧入
治具を回転割り出し自在に支持台に設ける簡単な
構成で、圧入位置の異なる２種類のワークに対し
て同一の部品圧入装置で部品を圧入することがで
き、部品圧入装置の設備費を削減できる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は部品
圧入装置の平面図、第２図は部品圧入装置の正面
図、第３図は第１図におけるＡ−Ａ断面拡大図で
ある。 １……部品圧入装置、２……ワーク、４……部
品、５……部品供給装置、６……載置部、７ａ…
…第１圧入治具、７ｂ……第２圧入治具、８……
部品圧入位置、９……支持台、１０……回転手
段、１４……圧入シリンダ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 部品圧入位置の異なる２種類のワーク各々に対
   して部品を圧入する部品圧入装置であつて、２種
   類のワーク各々に応じた部品供給位置で部品を載
   置する載置部を有する第１圧入治具および第２圧
   入治具と、該第１圧入治具および第２圧入治具を
   ２種類のワークに対応した部品圧入位置と部品供
   給位置間とで回動自在に、かつ、第１圧入治具に
   よる部品圧入の際には第２圧入治具が干渉しない
   位置に、第２圧入治具による部品圧入の際には第
   １圧入治具が干渉しない位置に支持する支持台
   と、該支持台を回動させる回動手段と、部品圧入
   位置で第１圧入治具および第２圧入部品を圧入方
   向へ移動させる圧入シリンダとからなることを特
   徴とする部品圧入装置。