JPH11245864A - エンジンの自動組立方法 - Google Patents

エンジンの自動組立方法

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JPH11245864A
JPH11245864A JP10053959A JP5395998A JPH11245864A JP H11245864 A JPH11245864 A JP H11245864A JP 10053959 A JP10053959 A JP 10053959A JP 5395998 A JP5395998 A JP 5395998A JP H11245864 A JPH11245864 A JP H11245864A
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JP
Japan
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assembling
engine
bolt
crankshaft
work
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Application number
JP10053959A
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English (en)
Inventor
Makoto Saito
斎藤  誠
Masaru Hattori
勝 服部
Ryuji Shiode
隆二 塩出
Yuichi Hazaki
裕一 羽崎
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Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Mitsubishi Automotive Engineering Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンの組立ラインにおいて、クランクシ
ャフトへのワークの組み付けの自動化を図り、生産性の
向上、作業環境の改善を図るようにしたエンジンの自動
組立方法を提供する。 【解決手段】 ロボット10によりフライホイール供給
部4からフライホイールFWを取り出し、回転方向の位
置決めを行い、コンベア3により搬送されてきたエンジ
ンEが位置決め停止された後クランクシャフトの回転方
向の位置決めを行い、ボルト分配受渡装置60がボルト
供給部8からフライホイール取付用のボルトを受け取
り、ワーク組付・締付手段20のフライホイール位置決
め支持用ガイドピンをフライホイールの種類に応じて交
換し、ロボット10により位置決めされたフライホイー
ル、ボルトをワーク組付・締付手段20に供給してクラ
ンクシャフトにフライホイールを組み付けてボルトで固
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの自動組
立方法に関し、特にエンジンのクランクシャフトにフラ
イホイール又はドライブプレートを組み付けて仮締固定
するエンジンの自動組立方法に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンの組立ラインにおいて、マニュ
アル・トランスミッション(M/T)車両のエンジンに
は図1及び図2に示すようにエンジンEのクランクシャ
フトCSにフライホイールFWを組み付けて複数本(5
本)のボルトBTをねじ穴Hbに螺合して仮り締めし、
一方、オート・トランスミッション(A/T)車両のエ
ンジンには図3及び図4に示すようにエンジンEのクラ
ンクシャフトCSの中央の位置決め穴Haにセンタリン
グ用ブッシュBUを装着し、当該ブッシュBUを介して
ドライブプレートDP、アダプタプレートAPを組み付
けて複数本(5本)のボルトBTをねじ穴Hbに螺合し
て仮り締めし、次の組立工程に搬送する。ボルトBT
は、クランクシャフトCSに取り付けたフライホイール
FWやドライブプレートDPが落ちない程度に仮り締め
する。尚、ドライブプレートDPの種類によっては、ブ
ッシュを用いないものもある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のワーク(フ
ライホイールやドライブプレート)のクランクシャフト
への組付は、作業者が手作業で行っており、生産性の向
上、作業環境の改善等に対応すべく自動化が要望されて
いる。このため、本発明ではエンジンの組立ラインにお
いて、クランクシャフトへのワークの組立の自動化を図
り、生産性の向上、作業環境の改善を図るようにしたエ
ンジンの自動組立方法を提供することを目的としてい
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1では、ワーク供給部からワークを
取り出し、回転方向位置決め手段により回転方向の位置
決めを行い、ラインコンベアにより搬送されてきたエン
ジンが組付位置に位置決め停止されるとクランクシャフ
トの回転方向の位置決めを行う。この間にボルト分配受
渡装置がボルト供給部からワーク取付用のボルトを受け
取ると共に、前記回転方向を位置決めされたワークを受
け取る組付・締付手段を有し、前記ワークを位置決め支
持するガイドピンをワークの種類に応じて交換し、前記
回転方向の位置決めがされたワークを前記組付・締付手
段に供給すると共に、ボルト分配受渡装置からボルトを
前記組付・締付手段に供給して、前記ワークを前記クラ
ンクシャフトに組み付けて前記ボルトで固定する。この
ようにして、ラインコンベアにより搬送されてきたエン
ジンのクランクシャフトに自動でワークを組み付け固定
する。
【0005】請求項2の発明では、第1の部品を第1の
供給部から取り出し、回転方向位置決め手段により回転
方向の位置決めを行い、第2の部品を第2の供給部から
取り出し、その表裏を判別し、前記エンジンが組付位置
に位置決め停止された後クランクシャフトの回転方向の
位置決めを行う。この間にボルト分配受渡装置がボルト
供給部から第1及び第2部品取付用のボルトを受け取る
と共に、前記回転方向を位置決めされた第1の部品を受
け取る組付・締付手段において前記第1の部品トを位置
決め支持するガイドピンを前記第1の部品の種類に応じ
て交換する。前記第2の部品と回転方向の位置決めがさ
れた第1の部品と前記表裏が判別されて所定の側を向い
ている第2の部品とを組付・締付手段に供給すると共
に、前記ボルト分配受渡装置がボルトを前記組付・締付
手段に供給し、前記第1の部品と第2の部品とを前記ク
ランクシャフトに組み付けて前記ボルトで締め付けて固
定する。このようにして、ラインコンベアにより搬送さ
れてきたエンジンのクランクシャフトに自動で第1の部
品と第2の部品とを組み付ける。
【0006】請求項3の発明では、請求項2項に記載の
エンジンの自動組立方法において、第3の部品を第3の
供給部から取り出し、第1の部品と第2の部品と第3の
部品とを組付・締付手段に供給し、これらを前記クラン
クシャフトに組み付けて前記ボルトで締め付けて固定す
る。前記請求項1においてワークのワーク供給部からの
取り出し、及び前記請求項2及び3項において第1の部
品の第1の供給部からの取り出し、第2の部品の第2の
供給部からの取り出し、及び第3の部品の第3の供給部
からの取り出しは、所定のシーケンスに従って作動する
ロボットにより行われる。これにより、エンジンの組立
作業の完全自動化が図られる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施例を例示的に詳しく説明する。図5は、本発明
の実施形態としてエンジンの自動組立方法を実施するた
めのエンジンの自動組立装置の概略構成図を示し、図6
は、図5の概略側面図を示す。図5及び図6において自
動組立装置1は、基盤2の前側(図中手前側)にエンジ
ンEを搬送するラインコンベア3が配置されており、基
盤2上の後側にワークとしてのフライホイールFW、ド
ライブプレートDPを供給するフライホイール供給コン
ベア4、ドライブプレート供給コンベア5が配置され、
図中右側にブッシュBUを供給するブッシュ供給装置
6、アダプタプレートAPを供給するアダプタプレート
供給装置7、フライホイールFW、ドライブプレートD
PをエンジンEのクランクシャフトCSに取り付けるボ
ルトBTを供給するボルト供給装置8、及び制御装置9
等が配置されている。そして、基盤2の略中央には組付
用の多軸(6軸)ロボット10が配設されており、前記
供給装置からフライホイールFW、ドライブプレートD
P、ブッシュBU、アダプタAP等を受け取り、ライン
コンベア3上のエンジンEのクランクシャフトCSに供
給する。エンジンEは、パレットに載置されてクランク
シャフトCSのフライホイール又はドライブプレート取
付端面をロボット10側に向けてラインコンベア3に載
置され、矢印方向に搬送される。
【0008】基盤2にはロボット10の前側にフライホ
イール及びドライブプレート組付・仮締装置(以下「ワ
ーク組付・仮締装置」という)20がラインコンベア3
に臨んで配置されており、ロボット10の図中左側にフ
ライホイール及びドライブプレート回転方向位置決め装
置(以下「ワーク回転方向位置決め装置」という)30
が配置されている。ワーク組付・仮締装置20の前方に
ラインコンベア3と僅かな間隙を存して対向してクラン
クシャフト回転方向位置決め装置40が配置され、当該
クランクシャフト回転方向位置決め装置40の裏側(ロ
ボット10側)にガイドピン交換装置50が一体に設け
られている。ワーク組付・仮締装置20とガイドピン交
換装置50との間にボルト分配受渡装置60が配置され
ている。
【0009】フライホイール供給コンベア4は、複数種
類(例えば、10種類)のフライホイールFWを、ドラ
イブプレート供給コンベア5は、複数種類(例えば、7
種類)のドライブプレートDPを、ブッシュ供給装置6
は、複数種類(例えば、2種類)のブッシュBUを、ア
ダプタプレート供給装置7は、複数種類(例えば、2種
類)のアダプタプレートAPを、夫々ロボット10側に
向けて供給する。アダプタプレート供給装置7は、搬入
されたドライブプレートDPの表裏を判別する表裏検査
部と、判別したドライブプレートDPの回転方向の位置
決めをする回転方向位置決め部とを有している。
【0010】アダプタプレートAPは、複数枚が段重ね
されて1セットとされ、表側が上方を向けてアダプタプ
レート供給装置7に供給される。この1セットの中で表
側が下方を向いている(裏側を向いている)ものが混在
していることがあり得る。そこで、前記表裏検査部は、
アダプタプレートの表裏を判別して、裏側を向いている
アダプタプレートを排除する。また、前記表裏検査部
は、例えば、続けて2枚のアダプタプレートが裏側を向
いていたときには当該セットの残余のアダプタプレート
全体が裏側を向いているものとして、当該セットのアダ
プタプレートを全て排除する。これは、作業者が表裏を
間違えてセットした場合等を考慮してサイクルタイムの
無駄を省くためである。
【0011】ボルト供給装置8は、複数種類(例えば、
3種類)のボルト供給部8a〜8cを備えている。そし
て、ボルト供給部8aは、フライホイールFW用の長い
ボルトを、ボルト供給部8bは、ドライブプレートDP
用の短いボルトを、ボルト供給部8cは、緩み止めのボ
ルトを供給する。これらのボルトは、ボルト搬送用のチ
ューブ8d〜8fを通してボルト分配受渡装置60に供
給される。
【0012】ロボット10は、例えば、6軸のロボット
で3つのハンドを備えており、ドライブプレートDPの
組付の際にはブッシュBUと、ドライブプレートDP
と、アダプタプレートAPの3個のワークを各別に把持
して所定の順序でクランクシャフトに組み付け可能とさ
れている。尚、フライホイールFWの組付の場合には1
つのハンドが使用される。
【0013】ワーク回転方向位置決め装置30は、前記
回転方向が位置決めされるクランクシャフトCSに応じ
てフライホイールFW又はドライブプレートDPの回転
方向の位置決めをするもので、ロボット10によりフラ
イホイール供給コンベア4又はドライブプレート供給コ
ンベア5から取り出されて供給されたフライホイールF
W又はドライブプレートDPを回転させて所定の回転位
置に位置決めする。この位置決めされたフライホイール
FW又はドライブプレートDPは、ロボット10により
取り出されてワーク組付・仮締装置20のヘッド22に
供給される。
【0014】クランクシャフト回転方向位置決め装置4
0は、図6の矢印A、Bで示すように昇降可能に配置さ
れており、上昇位置(待機位置)においてワーク組付・
仮締装置20のヘッド22及びナットランナ23等が、
当該クランクシャフト回転方向位置決め装置40の下方
をラインコンベア3方向に進退可能とされている。ま
た、クランクシャフト回転方向位置決め装置40は、下
降位置(位置決め位置)においてラインコンベア3に搬
送されてくるエンジンEのクランクシャフトCSのフラ
イホイール又はドライブプレート取付端面と対向し、且
つ当該クランクシャフトCSのノックピンに係合して所
定の回転位置例えば、ノックピンが真上位置に位置する
まで回転させる。
【0015】ガイドピン交換装置50は、回転方向が位
置決めされたフライホイール又はドライブプレートを予
めワーク組付・仮締装置20のヘッド22に装着する際
に、これらの種類が多く、且つその形状が複雑であり、
共通した冶具等で位置決め支持することが極めて困難で
あるために、数種類のワーク支持用ガイドピンを備えて
おり、ワークの種類に応じて前記ヘッド22に交換装着
することで対処するものである。
【0016】ボルト分配受渡装置60は、クランクシャ
フト回転方向位置決め装置40と同様に昇降可能に配置
されており、上昇位置においてワーク組付・仮締装置2
0の本体21、ヘッド22及びナットランナ23等が当
該ボルト分配受渡装置60の下方をラインコンベア3方
向に進退可能とされている。そして、上昇位置において
エンジンEのクランクシャフトに組み付けるべきワーク
即ち、フライホイール又はドライブプレートを組み付け
る際に必要な複数本(5本)のボルトをボルト供給装置
8から1本づつ順次受け取り、下降位置において前記5
本のボルトをワーク組付・仮締装置20の5本のナット
ランナ23に一度に分配供給する。ボルト分配受渡装置
60は、ナットランナ23にボルトを供給した後上昇
し、ボルト供給装置8から次のワークのボルトを受け取
り待機する。
【0017】ワーク組付・仮締装置20は、本体21が
前後方向に水平に進退可能とされると共に、ヘッド22
も本体21に対して前後方向に進退可能とされている。
更に、図6に示すようにヘッド22は、アーム24によ
り実線で示す水平位置からその前面が上方を臨むように
上方に90°回動可能とされている。そして、ヘッド2
2は、2点鎖線で示すように上方に90°に回動した位
置においてロボット10から回転位置決めされたフライ
ホイール又はドライブプレートを受け取り保持する。ま
た、5本のナットランナ23にボルト分配受渡装置60
から5本のボルトが分配供給される。
【0018】ワーク組付・仮締装置20は、ヘッド22
がフライホイール又はドライブプレートを受け取り、ナ
ットランナ23がボルトを受け取った後、アーム24が
垂直位置から水平位置に回動して復帰し、組付・仮締動
作を行う。即ち、ワーク組付・仮締装置20は、ヘッド
22が前進してラインコンベア3上を搬送されるエンジ
ンEのクランクシャフトのフライホイール又はドライブ
プレート取付端面に正確に位置決めした状態でこれらを
組み付け、次いで、各ナットランナ23が前進して夫々
ボルトを、当該フライホイール又はドライブプレートの
ボルト孔を挿通させて前記クランクシャフトの端面のネ
ジ孔に螺合させて仮締め固定する。制御装置9は、前記
各装置を所定のシーケンスに従って制御し、クランクシ
ャフトCSにフライホイールFW又はドライブプレート
DPを組み付け、仮締固定する。
【0019】次に、図7乃至図9に基づいてフライホイ
ール及びドライブプレートのエンジンのクランクシャフ
トへの組付・仮締手順について説明する。尚、図8及び
図9において、アダプタプレート供給装置7の表裏検査
部、ワーク回転方向検査装置30を検査部に区分し、ガ
イドピン交換装置50、ワーク組付・仮締装置20、ク
ランクシャフト回転方向位置決め装置40、ボルト分配
受渡装置60を組付部に区分してある。
【0020】先ず、図7を参照してフライホイールをク
ランクシャフトに組み付け・仮り締めする手順について
説明する。エンジンEは、ラインコンベア3により搬送
されて自動組立装置1に搬入され(約9秒)、所定位置
即ち、当該エンジンEのクランクシャフトCSとフライ
ホイール取付端面がワーク組付・仮締装置20と正対す
る位置に位置決め停止される。エンジンEが搬入されて
から位置決め停止されるまでの間に、ガイドピン交換装
置50は、組み付けるべきフライホイールFWに応じた
ガイドピンを選択してワーク組付・仮締装置20のヘッ
ド22に装着する。即ち、使用すべきガイドピンGP
(図6)が現在装着されているガイドピンと異なる場合
には、ヘッド22から前記ガイドピンを取り外し、所定
のガイドピンを選択して移動させ、当該選択したガイド
ピンをヘッド22に取り付ける(約9秒)。また、ボル
ト供給装置8からボルト分配受渡装置60に5本のボル
トの供給が完了する。
【0021】ワーク回転方向位置決め装置30は、エン
ジンEが搬入された時から約5秒経過した後既に供給さ
れているフライホイールFWの回転方向の位置決めを開
始し、エンジンEが位置決め停止された後3秒経過する
までの間に回転方向の位置決めを行う(約7秒)。ワー
ク組付・仮締装置20は、エンジンEが位置決め停止す
るとヘッド22を上方に90°回動(反転)させてフラ
イホイールを受け取り可能とする(約3秒)。また、ク
ランクシャフト回転方向位置決め装置40は、エンジン
Eが位置決め停止されるとクランクシャフトCSの回転
方向の位置決めを行う(約7秒)。
【0022】前記ヘッド22が上方に90°回動する
と、当該ヘッド22の後方に位置しているナットランナ
23がボルトを受け取り可能となり、ボルト分配受渡装
置60が5本のボルトを対応する5本のナットランナ2
3に同時に受け渡す(約8秒)。ロボット10は、ヘッ
ド22が上方に90°回動を終了すると、第1のハンド
によりワーク回転方向位置決め装置30から既に回転方
向が位置決めされているフライホイールFWを受け取り
(約3秒)、前記ヘッド22に供給する(約7秒)。ロ
ボット10は、ヘッド22にフライホイールを供給した
後第1のハンドによりフライホイール供給コンベア4か
ら次のエンジンに組み付けるべきフライホイールを取り
出してワーク回転方向位置決め装置30に供給して(約
8秒)、待機する。ワーク回転方向位置決め装置30
は、次のエンジンEが搬入されて位置決め停止され、ヘ
ッド22が上方に90°回動されるまでの間に当該フラ
イホイールの回転方向の位置決めを行う。ボルト分配受
渡装置60は、ナットランナ23にボルトを渡した後ボ
ルト供給装置8から次のフライホイールを固定するため
の5本のボルトを受け取り(約20秒)、待機する。
【0023】ワーク組付・仮締装置20は、ヘッド22
がロボット10からフライホイールを受け取った後、バ
キュームにより当該フライホイールを吸着保持し、水平
位置に回動復帰(反転)する(約2秒)。次いで、ヘッ
ド22が前進してエンジンEのクランクシャフトCSの
端面に前記フライホイールFWを組み付け、ナットラン
ナ23が前進してボルトによりフライホイールを締め付
けて固定する(約9秒)。これにより、エンジンEのク
ランクシャフトへのフライホイールの組付・仮締作業が
終了する。このフライホイールFWのクランクシャフト
CSへの組付・仮締作業に要する時間(1サイクル)
は、約34秒である。ラインコンベア3は、エンジンE
のクランクシャフトCSへのフライホイールFWの組付
・仮締終了後始動して当該エンジンEを次の組立工程に
搬送すると共に、次にフライホイールを組み付けるべき
エンジンを搬入する。
【0024】次に、図8を参照してドライブプレート及
びアダプタプレートをクランクシャフトに組み付け・仮
り締めする手順について説明する。尚、図8において、
図7に示す手順と異なる点は、アダプタプレートの表裏
を判別する表裏検査が加わったものであり、ロボット1
0の動作のみを説明して他の動作の説明は省略する。ロ
ボット10は、エンジンEが搬入されると第2のハンド
によりアダプタプレート供給装置7からアダプタプレー
トAPを取り出して表裏検査部に供給する(約6秒)。
次いで、ロボット10は、第1のハンドにより回転方向
が位置決めされたドライブプレートDPを受け取り、第
2のハンドにより前記表裏が判別されたアダプタプレー
トAPを受け取り(約5秒)、これらのアダプタプレー
トAPとドライブプレートDPを、ワーク組付・仮締装
置20のヘッド22に供給する(約9秒)。これらのア
ダプタプレートAPとドライブプレートDPのクランク
シャフトCSへの組付・仮締作業に要する時間(1サイ
クル)は、約32秒である。
【0025】ロボット10は、ヘッド22にアダプタプ
レート、ドライブプレートを供給した後、次に搬送され
てくるエンジンに組み付けるべき動作に移行する。即
ち、第1のハンドによりドライブプレート供給コンベア
5からドライブプレートを取り出してワーク回転方向位
置決め装置30に供給し(約9秒)、アダプタプレート
供給装置7に移動して(約2秒)、第2のハンドにより
アダプタプレートを取り出して表裏検査部に供給する
(約6秒)。
【0026】次に、図9を参照してドライブプレート、
アダプタプレート及びブッシュのクランクシャフトへを
組み付け・仮り締めする手順について説明する。尚、図
9において、図8に示す手順と異なる点は、ブッシュを
組み付ける動作が更に加わったものであり、ロボット1
0の動作のみを説明して他の動作の説明は省略する。ロ
ボット10は、エンジンEが搬入されるとブッシュ供給
装置6から第3のハンドによりブッシュBUを取り出し
(約6秒)、第2のハンドによりアダプタプレート供給
装置7からアダプタプレートAPを取り出して表裏検査
部に供給する(約5秒)。次いで、ロボット10は、第
2のハンドにより表裏が判別されたアダプタプレートA
Pを受け取り、第1のハンドにより既に回転方向が位置
決めされているドライブプレートDPを受け取り(約5
秒)、前記ブッシュBUとアダプタプレートAPとドラ
イブプレートDPを、ワーク組付・仮締装置20のヘッ
ド22に供給する(約12秒)。これらのブッシュBU
とドライブプレートDPとアダプタプレートAPのクラ
ンクシャフトCSへの組付・仮締作業に要する時間(1
サイクル)は、約40である。
【0027】ロボット10は、ヘッド22にブッシュB
U、アダプタプレートAP、ドライブプレートDPを供
給した後、次に搬送されてくるエンジンへの組付動作に
移行する。即ち、第1のハンドによりドライブプレート
供給コンベア5からドライブプレートを取り出してワー
ク回転方向位置決め装置30に供給し(約9秒)、ブッ
シュ供給装置6に移動して(約2秒)第3のハンドによ
りブッシュを取り出し(約6秒)、第2のハンドにより
アダプタプレート供給装置7からアダプタプレートを取
り出して表裏検査部に供給する(約5秒)。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、請求項1の発明では、
ラインコンベアにより搬送されてくるエンジンのクラン
クシャフトへのワークとしてのフライホイールの組付作
業の自動化を図ることが可能となり、エンジンの生産性
の向上、作業環境の改善等を図ることが可能となる。
【0029】請求項2の発明では、ラインコンベアによ
り搬送されてくるエンジンのクランクシャフトに対して
第1の部品としてのドライブプレート及び第2の部品と
してのアダプタプレートの組付作業の自動化を図ること
が可能となり、エンジンの生産性の向上、作業環境の改
善等を図ることが可能となる。また、請求項3の発明で
は、請求項2の発明においてクランクシャフトに第3の
部品としてのブッシュを介して第1の部品としてのドラ
イブプレートと第2の部品としてのアダプタプレートを
組み付けるタイプのドライブプレートの組付作業の自動
化も図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンのクランクシャフトにフライホイール
を組み付ける説明図である。
【図2】図1のクランクシャフトとフライホイールとの
関係を示す断面図である。
【図3】エンジンのクランクシャフトにドライブプレー
トとアダプタプレートを組み付ける説明図である。
【図4】図3のクランクシャフトとドライブプレートと
の関係を示す断面図である。
【図5】本発明に係るエンジンの自動組立方法を実施す
るためのエンジンの自動組立装置の実施の形態を示す斜
視図である。
【図6】図5の概略側面図である。
【図7】図5のエンジンの自動組立装置によりエンジン
のクランクシャフトにフライホイールを組み付け・仮り
締めする手順を示す説明図である。
【図8】図5のエンジンの自動組立装置によりエンジン
のクランクシャフトにドライブプレートとアダプタプレ
ートを組み付け・仮り締めする手順を示す説明図であ
る。
【図9】図5のエンジンの自動組立装置によりエンジン
のクランクシャフトにドライブプレートとアダプタプレ
ートとブッシュを組み付け・仮り締めする手順を示す説
明図である。
【符号の説明】
1 エンジンの自動組立装置 3 ラインコンベア 4 フライホイール供給コンベア 5 ドライブプレート供給コンベア(第1の供給部) 6 ブッシュ供給装置(第3の供給部) 7 アダプタプレート供給装置(第2の供給部) 8 ボルト供給装置 9 制御装置 10 ロボット 20 ワーク(フライホイール及びドライブプレート)
組付・仮締装置 30 ワーク(フライホイール及びドライブプレート)
回転方向位置決め装置 40 クランクシャフト回転方向位置決め装置 50 ガイドピン交換装置 60 ボルト分配受渡装置 E エンジン CS クランクシャフト FW フライホイール(ワーク) DP ドライブプレート(ワークとしての第1の部品) AP アダプタプレート(ワークとしての第2の部品) BU ブッシュ(ワークとしての第3の部品) BT ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塩出 隆二 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 羽崎 裕一 東京都大田区下丸子四丁目21番1号 三菱 自動車エンジニアリング株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 位置決めされたエンジンのクランクシャ
    フトにワークを組み付けてボルトで固定するエンジンの
    自動組立方法であって、 前記ワークをワーク供給部から取り出して回転方向位置
    決め手段に供給する第1の工程と、 前記供給されたワークの回転方向の位置決めを行う第2
    の工程と、 前記エンジンが位置決め停止され前記クランクシャフト
    の回転方向の位置決めを行う第3の工程と、 前記ワーク組付用のボルトをボルト分配受渡装置がボル
    ト供給部から受け取る第4の工程と、 前記回転方向の位置決めがされたワークを組付・締付手
    段に供給する第5の工程と、 前記組付・仮締手段に供給された前記ワークを位置決め
    支持するガイドピンを前記ワークの種類に応じて交換す
    る第6の工程と、 前記第5の工程の間に前記ボルト分配受渡装置が前記ボ
    ルトを前記組付・締付手段に供給する第7の工程と、 前記組付・締付手段により前記ワークを前記クランクシ
    ャフトに組み付けて前記ボルトで固定する第8の工程
    と、 を有することを特徴とするエンジンの自動組立方法。
  2. 【請求項2】 位置決めされたエンジンのクランクシャ
    フトに第1の部品と第2の部品を組み付けてボルトで固
    定するエンジンの自動組立方法であって、 前記第1の部品を第1の供給部から取り出して回転方向
    位置決め手段に供給する第1の工程と、 前記第2の部品を第2の供給部から取り出す第2の工程
    と、 前記供給された第1の部品の回転方向の位置決めを行う
    第3の工程と、 前記エンジンが位置決め停止され前記クランクシャフト
    の回転方向の位置決めを行う第4の工程と、 前記第2の部品の表裏を判別する第5の工程と、 前記第1の部品と第2の部品とを取り付けるためのボル
    トをボルト分配受渡装置がボルト供給部から受け取る第
    6の工程と、 前記回転方向の位置決めがされた第1の部品と前記表裏
    が判別されて所定の側を向いている第2の部品とを組付
    ・締付手段に供給する第7の工程と、 前記組付・仮締手段に供給された前記第1の部品を位置
    決め支持するガイドピンを前記第1の部品の種類に応じ
    て交換する第8の工程と、 前記第7の工程の間に前記ボルト分配受渡装置が前記ボ
    ルトを前記組付・締付手段に供給する第9の工程と、 前記組付・締付手段により前記第1の部品と第2の部品
    とを前記クランクシャフトに組み付けて前記ボルトで固
    定する第10の工程と、 を有することを特徴とするエンジンの自動組立方法。
  3. 【請求項3】 請求項2項に記載のエンジンの自動組立
    方法において、 第3の部品を第3の供給部から取り出す第11の工程を
    有し、 前記第7の工程において、前記回転方向の位置決めがさ
    れた第1の部品と前記表裏が判別されて所定の側を向い
    ている第2の部品と前記第3の部品とを組付・締付手段
    に供給し、 前記第10の工程において、前記組付・仮締手段により
    前記第1の部品と前記第2の部品と前記第3の部品とを
    前記クランクシャフトに組み付けて前記ボルトで固定す
    ること、 を特徴とする請求項2項に記載のエンジンの自動組立方
    法。
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