JPH0536512A - Mg−Cu−Zn系酸化物磁性材料 - Google Patents

Mg−Cu−Zn系酸化物磁性材料

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JPH0536512A
JPH0536512A JP21455191A JP21455191A JPH0536512A JP H0536512 A JPH0536512 A JP H0536512A JP 21455191 A JP21455191 A JP 21455191A JP 21455191 A JP21455191 A JP 21455191A JP H0536512 A JPH0536512 A JP H0536512A
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JP
Japan
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range
oxide
mol
magnetic material
weight
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JP21455191A
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English (en)
Inventor
Takahiro Takahashi
高博 高橋
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Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロータリートランス等の磁芯に使用される約
1MHzから約5MHzで初透磁率が600程度得られ
る安価なMg−Cu−Zn系酸化物磁性材料を供する。 【構成】 主成分として、21.3mol%から23.
3mol%の範囲のMgO、6.0mol%から8.0
mol%の範囲のCuO、22.3mol%から24.
3mol%の範囲のZnO及び残部としてFe23を含
み、かつ、副成分として、主成分全量に対して、0.0
1重量%から0.06重量%の範囲のBi23、0.1
重量%から0.6重量%の範囲のMnO、0.01重量
%から0.05重量%の範囲のSiO2、及び0.01
重量%から0.05重量%の範囲のCaOを含有し、1
000から1200℃の温度で、大気中にて焼結するこ
とを特徴とするMg−Cu−Zn系酸化物磁性材料。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、VTRに使用されるロ
ータリートランス等の磁芯に使用する約1MHzから約
5MHzの周波数帯で使用するMg−Cu−Zn系酸化
物磁性材料に関係する。
【0002】
【従来の技術】従来、約1MHzから約5MHz程度の
比較的高い周波数帯でロータリートランス等に用いられ
る酸化物磁性材料はNi−Cu−Zn系のものが使用さ
れてきた。電磁気特性は表1に示すように初透磁率(μ
i)は1MHzで約600程度のものが使用されてい
た。
【0003】
【表1】
【0004】Ni−Cu−Zn系の酸化物磁性材料は比
較的磁気特性が高く、機械的強度も高く、高速回転に対
しても破損することなく使用できる材料である。しか
し、研削機械等によりロータリートランスの磁芯等に加
工する場合若干加工しにくく、しかも、原料として酸化
ニッケル粉末を使用するため高価なものになるという問
題があり、安価な原料を用いて、磁気特性、加工性がよ
く、機械的強度が十分で安価に作れる酸化物磁性材料が
待たれるという問題がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述の状況
に鑑みて、酸化物磁性材料を組成的に検討し、従来のN
i−Cu−Zn系材料と同じ程度の磁気特性を有し、加
工性、機械強度が十分とれ、安価に作れる経済的な酸化
物磁性材料を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の課題を
解決するため、ロータリトランス等に使用される酸化物
磁性材料として、Mg−Cu−Zn系酸化物磁性材料
(フェライト)について検討し、酸化ニッケル(Ni
O)を使用することなく酸化マグネシウム(MgO)、
酸化銅(CuO)、酸化亜鉛(ZnO)及び酸化鉄(F
23)を主成分とし、かつ、副成分として、微量の酸
化ビスマス(Bi23)、酸化マンガン(MnO)、酸
化珪素(SiO2)及び酸化カルシウム(CaO)を含
有し、大気中にて焼結できる磁性材料で所望の特性を得
た。
【0007】即ち、本発明は、主成分として、21.3
mol%から23.3mol%の範囲の酸化マグネシウ
ム(MgO)、6.0mol%から8.0mol%の範
囲の酸化銅(CuO)、22.3mol%から24.3
mol%の範囲の酸化亜鉛(ZnO)及び残部として酸
化鉄(Fe23)を含み、かつ、副成分として、主成分
全量に対して、0.01重量%から0.06重量%の範
囲の酸化ビスマス(Bi23)、0.1重量%から0.
6重量%の範囲の酸化マンガン(MnO)、0.01重
量%から0.05重量%の範囲の酸化珪素(Si
2)、及び0.01重量%から0.05重量%の範囲
の酸化カルシウム(CaO)を含有し、1000から1
200℃の範囲の温度で、大気中にて焼結することを特
徴とするMg−Cu−Zn系酸化物磁性材料である。
【0008】
【作用】従来のNi−Cu−Zn系酸化物磁性材料のよ
うに、比較的原料として高価な酸化ニッケルを全く使用
せず、入手しやすく、又安価な酸化鉄、酸化マグネシウ
ム、酸化カルシウム、及び酸化亜鉛が主原料であるた
め、原料費が30%から40%低減され、焼結も特別な
雰囲気を必要とせず大気中で焼結することができ、しか
も特性、加工性、強度が従来のNi−Cu−Zn系酸化
物磁性材料と同程度得られるので経済的な酸化磁性材料
が提供できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。
【0010】実施例1。原料粉末をその組成が主成分と
して酸化鉄(以下Fe23と記す)が48.4mol
%、酸化マグネシウム(以下MgOと記す)が22.3
mol%、酸化カルシウム(以下CaOと記す)が7.
0mol%、酸化亜鉛(以下ZnOと記す)が23.3
mol%の割合となり、副成分として主成分の総重量に
対して、酸化ビスマス(以下Bi23と記す)が0.0
4重量%(以下w%と記す)、酸化マンガン(以下Mn
Oと記す)が0.4w%、酸化珪素(以下SiO2と記
す)が0.03w%、酸化カルシウム(以下CaOと記
す)が0.03w%の割合となるよう秤量した。これを
混合し、仮焼成した粉末を更に微粉砕し、造粒後、試料
用として、外径25mm、内径15mm、高さ5mmの
リング状圧粉成形体と外径40mm、厚さ5mmの円板
状圧粉成形体をプレス成形した。
【0011】上記圧粉成形体を大気中の雰囲気の焼結炉
により約1200℃で焼結し、試料を作成した。リング
状の試料で磁気特性を評価し、円板状試料により電気特
性とロータリートランスとしての評価に供した。
【0012】実施例2及び実施例3は、実施例1におい
て、MgOの組成をそれぞれ21.3mol%、23.
3mol%とし、その差分だけFe23のmol%を調
節して、他は実施例1と同様にして、試料を作成し、実
施例2及び実施例3の試料として各々評価した。
【0013】実施例4及び実施例5は、実施例1におい
て、CaOの組成をそれぞれ6.0mol%、8.0m
ol%とし、その差分だけFe23のmol%を調節し
て、他は実施例1と同様にして、試料を作成し、実施例
4及び実施例5の試料として各々評価した。
【0014】実施例6及び実施例7は、実施例1におい
て、ZnOの組成をそれぞれ22.3mol%、24.
3mol%とし、その差分だけFe23のmol%を調
節して、他は実施例1と同様にして、試料を作成し、実
施例6及び実施例7の試料として各々評価した。
【0015】実施例8及び実施例9は、実施例1におい
て、Bi23の割合がそれぞれ0.01w%、0.06
w%として、他は実施例1と同様にして、試料を作成
し、実施例8及び実施例9の試料として各々評価した。
【0016】実施例10及び実施例11は、実施例1に
おいて、MnOの割合をそれぞれ0.1w%、0.6w
%とし、他は実施例1と同様にして、試料を作成し、実
施例10及び実施例11の試料として各々評価した。
【0017】実施例12及び実施例13は、実施例1に
おいて、SiO2の割合をそれぞれ0.01w%、0.
05w%とし、他は実施例1と同様にして、試料を作成
し、実施例12及び実施例13の試料として各々評価し
た。
【0018】実施例14及び実施例15は、実施例1に
おいて、CaOの割合をそれぞれ0.01w%、0.0
5w%とし、他は実施例1と同様にして、試料を作成
し、実施例14及び実施例15の試料として各々評価し
た。
【0019】以上、各実施例の主成分の組成比、副成分
の添加割合を表2に一覧して示す。
【0020】
【表2】
【0021】又、各実施例の試料の電磁気特性の評価結
果を表3に示す。
【0022】
【表3】
【0023】表2及び表3からわかるように何れの特性
も従来のNi−Cu−Zn系酸化物磁性材料に近い特性
が得られている。基本組成の範囲は主として、1MHz
から5MHzにおける初透磁率が600程度得られ、キ
ューリ温度(Tc)が極端に低下しない範囲が選ばれ、
副成分の添加量は基本組成と添加物の複合効果として、
焼結性の改善や損失、比抵抗を良好に保つに必要な量で
ある。又、円板試料を機械加工しロータリートランス用
コアに加工し、組み立てた結果、加工性もよく、ロータ
リートランスとしての電気特性、機械強度も十分満足で
きるものが得られた。又、本発明のMg−Cu−Zn系
酸化物磁性材料はその原料費において約40%低下させ
ることができ、その焼結課程でも特別な雰囲気炉を使用
する必要もなく大気中にて焼結でき従来品に比べ経済的
に製造できた。
【0024】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば高
価なNiO原料を使用することなく、1MHzから5M
Hz程度の高い周波数で初透磁率が約600程度得ら
れ、加工性、機械強度及び他の電磁気特性も従来レベル
が得られる、安価な原料と製造方法により製造できる経
済的なMg−Cu−Zn系酸化物磁性材料が得られる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 主成分として、21.3mol%から2
    3.3mol%の範囲の酸化マグネシウム(MgO)、
    6.0mol%から8.0mol%の範囲の酸化銅(C
    uO)、22.3mol%から24.3mol%の範囲
    の酸化亜鉛(ZnO)及び残部として酸化鉄(Fe
    23)を含み、かつ、副成分として、主成分全量に対し
    て、0.01重量%から0.06重量%の範囲の酸化ビ
    スマス(Bi23)、0.1重量%から0.6重量%の
    範囲の酸化マンガン(MnO)、0.01重量%から
    0.05重量%の範囲の酸化珪素(SiO2)、及び
    0.01重量%から0.05重量%の範囲の酸化カルシ
    ウム(CaO)を含有し、1000から1200℃の範
    囲の温度で、大気中にて焼結することを特徴とするMg
    −Cu−Zn系酸化物磁性材料。
JP21455191A 1991-07-30 1991-07-30 Mg−Cu−Zn系酸化物磁性材料 Pending JPH0536512A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR970051500A (ko) * 1995-12-28 1997-07-29 김익명 마그네슘-구리-아연계 산화물 자성재료
EP1095916A2 (en) * 1999-10-29 2001-05-02 TDK Corporation Ferrite sintered compact

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR970051500A (ko) * 1995-12-28 1997-07-29 김익명 마그네슘-구리-아연계 산화물 자성재료
EP1095916A2 (en) * 1999-10-29 2001-05-02 TDK Corporation Ferrite sintered compact
EP1095916A3 (en) * 1999-10-29 2003-08-06 TDK Corporation Ferrite sintered compact

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