JPH0536049Y2 - - Google Patents

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JPH0536049Y2
JPH0536049Y2 JP14202386U JP14202386U JPH0536049Y2 JP H0536049 Y2 JPH0536049 Y2 JP H0536049Y2 JP 14202386 U JP14202386 U JP 14202386U JP 14202386 U JP14202386 U JP 14202386U JP H0536049 Y2 JPH0536049 Y2 JP H0536049Y2
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actuating member
groove
cam groove
driven pin
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【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、自動車用ドアロツクを操作するため
のアクチユエータであつて、特には、駆動モータ
により正逆回転可能な回転板の螺旋状のカム溝
に、揺動可能な作動部材の従動ピンが摺動可能に
嵌合してなるアクチユエータに関する。
「従来の技術」 従来のアクチユエータとしては、例えば、実公
昭54−30317号公報および特開昭58−207468号公
報に開示されたようなものがある。
すなわち、前者は、バネ部材により、作動部材
の逃げ孔が中立位置になるように付勢されてお
り、手動により揺動する部材のピンが逃げ孔を往
復動可能に摺動するものである。
また、後者は、正逆回転可能な回転板のカム溝
に作動部材の従動ピンが摺動可能に嵌合されてお
り、回転板が正転したときは、従動ピンがカム溝
の始端から終端に摺動することにより作動部材が
揺動し、カム溝の終端が従動ピンに当接して、回
転板が停止し、回転板が逆転したときは、従動ピ
ンがカム溝の終端から始端へ摺動して前記とは逆
方向に作動部材が揺動し、カム溝の始端が従動ピ
ンに当接して、回転板が停止するもので、カム溝
の始端と終端とは切換溝で連結されており、作動
部材の従動ピンを切換溝の中間部からカム溝の始
端部に案内する面取り部と、作動部材の従動ピン
を切換溝の中間部からカム溝の終端部に案内する
面取り部とが切換溝の端からカム溝の端にわたつ
て形成されているものである。
「考案が解決しようとする問題点」 しかしながら、このような従来のアクチユエー
タでは、前者において、駆動モータは、バネ部材
の付勢力に抗して作動部材を動かさなければなら
ず、余分に駆動力を有する駆動モータを必要と
し、アクチユエータをコンパクト化できなかつた
りエネルギを浪費するという問題点があり、ま
た、後者においては、カム溝の端と切換溝の端と
の間の面取り部との境界のわずかなバラツキによ
り、当接すべきときに、従動ピンが当接せずに摺
動したり、案内すべきときに、従動ピンが引掛つ
て摺動しないおそれがあり、加工精度を要するの
でコストアツプを招くという問題点があつた。
本考案は、このような従来の問題点に着目して
なされたもので、余分な駆動力を必要とすること
なく、作動部材の従動ピンを適切に移動させ、確
実に作動部材を動かすようにして上記問題点を解
決したアクチユエータを提供することを目的とし
ている。
「問題点を解決するための手段」 かかる目的を達成するための本考案の要旨とす
るところは、 駆動モータにより正逆回転可能な回転板の螺旋
状のカム溝に、揺動可能な作動部材の従動ピンが
摺動可能に嵌合してなるアクチユエータにおい
て、 前記カム溝の始端と終端とを結び、前記作動部
材の揺動中心と同心の円弧状の溝を含む切換溝を
形成し、 前記円弧状の溝の中間部に対応する位置から前
記カム溝の始端部にかけて、前記切換溝の中央部
から前記カム溝の始端部へ前記作動部材の従動ピ
ンを案内可能な第一案内部を設け、 前記円弧状の溝の中間部に対応する位置から前
記カム溝の終端部にかけて、前記切換溝の中央部
から前記カム溝の終端部へ前記作動部材の従動ピ
ンを案内可能な第二案内部を設け、 前記回転板が正転して、前記カム溝の始端から
終端に前記作動部材の従動ピンが摺動したとき
に、前記作動部材の先端部に当接し、前記回転板
を正転不能にする第一係止ピンを前記回転板に固
設し、 前記回転板が逆転して、前記カム溝の終端から
始端に前記作動部材の従動ピンが摺動したとき
に、前記作動部材の先端部の反対側に当接し、前
記回転板を逆転不能にする第二係止ピンを前記回
転板に固設したことを特徴とするアクチユエータ
に存する。
「作用」 しかして、作動部材の従動ピンがカム溝の始端
にあるとき、駆動モータにより、回転板が正転す
ると、カム溝は、作動部材の従動ピンをカム溝の
始端から終端に導き、作動部材を揺動し、第一係
止ピンは作動部材の先端部に当接し、回転板は停
止する。
作動部材の従動ピンがカム溝の始端にあると
き、作動部材の従動ピンは切換溝を摺動してカム
溝の終端に移動し、ふたたび始端に移動可能であ
り、すなわち、作動部材は手動により揺動可能で
ある。
作動部材の従動ピンがカム溝の終端にあると
き、駆動モータにより、回転板が逆転すると、カ
ム溝は、作動部材の従動ピンをカム溝の終端から
始端に導き、作動部材を揺動し、第二係止ピンは
作動部材の先端部に当接し、回転板は停止する。
誤操作又は誤作動により、作動部材の従動ピン
がカム溝の始端と終端間の途中位置で停止したよ
うな場合は、駆動モータにより、回転板を正転又
は逆転すると、第一案内部又は第二案内部は作動
部材の従動ピンを押し、そのまま回転板を正転又
は逆転すると、カム溝の始端部又は終端部に導
き、作動部材を揺動するようにしたものである。
「実施例」 以下、図面に基づき本考案の一実施例を説明す
る。
各図は本考案の一実施例を示している。
第1図および第2図に示すように、アクチユエ
ータ10は、駆動モータ20により、回転板であ
るウオームギア30が正逆回転可能に設けられて
おり、ウオームギア30にはカム溝31が刻設さ
れており、カム溝31には、揺動可能な作動部材
40の従動ピン41が摺動可能に嵌合されてい
る。また、ウオームギア30の要所には第一係止
ピン51と第二係止ピン52とが固設されてい
る。
第1図からわかるように、駆動モータ20はケ
ーシング11内に固設されており、駆動モータ2
0の出力軸21の先端はケーシング11に回転可
能に枢支されており、出力軸21の中間部にはウ
オーム22が固着され、ウオーム22がウオーム
ギア30に噛合している。
ウオームギア30はケーシング11に回転可能
に枢着されており、ウオームギア30の外周の側
面32にはウオーム22に噛合する噛み合い溝が
刻設されている。ウオームギア30の上面33に
は螺旋状のカム溝31が形成されており、カム溝
31の始端34と終端35とを結び、作動部材4
0の揺動中心44と同心の円弧状の溝36(想像
線にて表わしたもの)を含む切換溝37が形成さ
れている。
第1図および第3図に示すように、切換溝37
は第一案内部38および第二案内部39を有して
おり、第一案内部38は円弧状の溝36の中間部
に対応する位置からカム溝31の始端部34aに
かけて大きく削られた面取り部であつて、切換溝
37の中央部からカム溝31の始端部34aへ作
動部材40の従動ピン41を案内可能に形成され
ている。第二案内部39は円弧状の溝36の中間
部に対応する位置からカム溝31の終端部35a
にかけて大きく削られた面取り部であつて、切換
溝37の中央部からカム溝31の終端部35aへ
作動部材40の従動ピン41を案内可能に形成さ
れている。
第2図からわかるように、作動部材40の揺動
中心44である枢着ピン45はケーシング11の
取り付け座部13に立設され、枢着ピン45の先
端部46は、ケーシングカバー12を貫通して、
出力アーム60が回動不能に取り付けられてお
り、出力アーム60が上方へ抜け得ないように、
カシメられている。この出力アーム60は、自動
車用ドアロツクの施解錠レバー(図示省略)に連
結される。作動部材40はブツシユ47を介して
枢着ピン45に揺動可能に枢支されており、作動
部材40の先端部42には下方へ突出した顎部4
3が形成されており、先端部42の顎部43に
は、さらに下方へ突出した円筒状の従動ピン41
が形成されている。
第1図〜第3図に示すように、ウオームギア3
0の上面33には、カム溝31の始端34を臨み
第二係止ピン52が立設されており、また、カム
溝31の終端35を臨み第一係止ピン51が立設
されている。
第一係止ピン51は、ウオームギア30が第1
図において反時計方向へ回転して、ウオームギア
30の始端34から終端35に作動部材40の従
動ピン41が摺動したときに、作動部材40の先
端部42に設けられた顎部43の表面49に当接
し、ウオームギア30を反時計方向へ回転不能に
形成されている。
第二係止ピン52は、ウオームギア30が第1
図において時計方向に回転して、カム溝31の終
端35から始端34に作動部材40の従動ピン4
1が摺動したときに、作動部材40の先端部42
に設けられた顎部43の裏面48に当接し、ウオ
ームギア30を時計方向へ回転不能に形成されて
いる。
次に作用を説明する。
第4図に示すように、第一係止ピン51は作動
部材40の顎部43の表面49に当接可能な位置
にあつて、ウオームギア30が反時計方向へ回転
し得ない状態において、駆動モータ20によりウ
オームギア30を第4図において時計方向へ回転
すると、作動部材40の従動ピン41はカム溝3
1の終端35から始端34に案内される。作動部
材40の従動ピン41はカム溝31からの摺動抵
抗を受け、駆動モータ20はその摺動抵抗に抗し
て回転し、無駄なエネルギを使うことがない。さ
らに、ウオームギア30を時計方向へ回転する
と、作動部材40は、第1図において反時計方向
へ揺動し、実線で示す状態になる。このとき第二
係止ピン52は作動部材40の顎部43の裏面4
8に当接し、ウオームギア30は時計方向へ回転
不能となる。これによつて、ドアロツクの施解錠
レバーは、例えば、施錠位置から解錠位置へ作動
させられる。また、このとき、カム溝31の始端
34は作動部材40の従動ピン41に当接せず、
第2図に示すように作動部材40の従動ピン41
との間には〓間が形成され、カム溝31の始端3
4の加工精度に多少のバラツキがあつても、作動
部材40は確実に動くことができる。作動部材4
0は、枢着ピン45を介して揺動運動を出力アー
ム60に伝達する。
第1図に示すように、第二係止ピン52が作動
部材40の顎部43の裏面48に当接可能な位置
にあつて、ウオームギア30が第1図において時
計方向へ回転し得ない状態(実線にて表わした状
態)において、駆動モータ20により、ウオーム
ギア30を反時計方向へ回転すると、作動部材4
0の従動ピン41はカム溝31を摺動し、第1図
において時計方向へ揺動する。第4図に示すよう
に、第一係止ピン51は作動部材40の顎部43
の表面49に当接し、ウオームギア30は反時計
方向へは回転不能となる。これによつて、ドアロ
ツクの施解錠レバーは、解錠位置から施解錠位置
へ作動させられる。このとき、カム溝31の終端
35は作動部材40の従動ピン41に当接してい
ない。カム溝31の終端35と作動部材40の従
動ピン41との間には、〓間が形成され、その〓
間により、カム溝31の終端35の加工精度の多
少のバラツキは作動部材40の動きに影響しな
い。
手動により、施解錠レバーを解錠位置から施錠
位置に操作して、出力アーム60を揺動させる
と、第1図に実線で示すように枢着ピン45を介
して、作動部材40が時計方向に揺動して、作動
部材40の従動ピン41が切換溝37の始端部3
4aから第2図に二点鎖線で示す終端部35aに
移動する。従つて、何ら抵抗を受けることなく、
手動操作を行なうことができる。また、手動によ
り、施解錠レバーを施錠位置から解錠位置に操作
した場合は、従動ピン41が終端部35aから始
端部34aに移動することにより、上述と同様
に、手動操作を行なうことができる。
誤操作又は誤作動により、作動部材40が正規
の位置よりわずかに揺動して、作動部材40の従
動ピン41が切換溝37の始端部34aと終端部
35a間の途中位置で停止した場合は、駆動モー
タ20により、ウオームギア30を第5図に示す
ように、時計方向(又は反時計方向)へ回転する
と、作動部材40の従動ピン41は切換溝37の
第二案内部39(又は第一案内部38)に案内さ
れ、更に、ウオームギア30を回転すると、作動
部材40の従動ピン41はカム溝31に案内され
て、カム溝31の始端34(又は終端35)へ動
かされ、カム溝31の始端部34a(終端部35
a)の方向へ摺動し、作動部材40も揺動する。
従つて、作動部材40が、どのような位置にあつ
ても駆動モータ20により作動可能であり、施解
錠レバーを操作することができる。
「考案の効果」 本考案に係るアクチユエータによれば、駆動モ
ータの動力を浪費することなく、全体として、コ
ンパクト化でき、作動部材の従動ピンの位置に応
じて、適切に、回転板を動作させ、確実に、作動
部材を動かすことができる。
【図面の簡単な説明】
各図は本考案の一実施例を示しており、第1図
はアクチユエータの内部を表わした全体図、第2
図は、第1図の−線断面図、第3図は回転板
等の斜視図、第4図および第5図はアクチユエー
タの作用説明図である。 10……アクチユエータ、20……駆動モー
タ、30……ウオームギア、31……カム溝、3
4……始端、34a……始端部、35……終端、
35a……終端部、36……円弧状の溝、37…
…切換溝、38……第一案内部、39……第二案
内部、40……作動部材、41……従動ピン、4
2……先端部、51……第一係止ピン、52……
第二係止ピン。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 駆動モータにより正逆回転可能な回転板の螺旋
    状のカム溝に、揺動可能な作動部材の従動ピンが
    摺動可能に嵌合してなるアクチユエータにおい
    て、 前記カム溝の始端と終端とを結び、前記作動部
    材の揺動中心と同心の円弧状の溝を含む切換溝を
    形成し、 前記円弧状の溝の中間部に対応する位置から前
    記カム溝の始端部にかけて、前記切換溝の中央部
    から前記カム溝の始端部へ前記作動部材の従動ピ
    ンを案内可能な第一案内部を設け、 前記円弧状の溝の中間部に対応する位置から前
    記カム溝の終端部にかけて、前記切換溝の中央部
    から前記カム溝の終端部へ前記作動部材の従動ピ
    ンを案内可能な第二案内部を設け、 前記回転板が正転して、前記カム溝の始端から
    終端に前記作動部材の従動ピンが摺動したとき
    に、前記作動部材の先端部に当接し、前記回転板
    を正転不能にする第一係止ピンを前記回転板に固
    設し、 前記回転板が逆転して、前記カム溝の終端から
    始端に前記作動部材の従動ピンが摺動したとき
    に、前記作動部材の先端部の反対側に当接し、前
    記回転板を逆転不能にする第二係止ピンを前記回
    転板に固設したとことを特徴とするアクチユエー
    タ。
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