JPH0536024B2 - - Google Patents

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JPH0536024B2
JPH0536024B2 JP7981884A JP7981884A JPH0536024B2 JP H0536024 B2 JPH0536024 B2 JP H0536024B2 JP 7981884 A JP7981884 A JP 7981884A JP 7981884 A JP7981884 A JP 7981884A JP H0536024 B2 JPH0536024 B2 JP H0536024B2
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JP
Japan
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koji
carbon dioxide
sake
days
pressure
Prior art date
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Expired - Lifetime
Application number
JP7981884A
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English (en)
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JPS60224487A (ja
Inventor
Yoshiji Iemura
Akihisa Furukawa
Kazuo Watanabe
Nobuyoshi Ito
Masayuki Taniguchi
Hitoshi Imamura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KIKUMASAMUNE SHUZO KK
Nippon Sanso Corp
Original Assignee
KIKUMASAMUNE SHUZO KK
Nippon Sanso Corp
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Publication date
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Publication of JPS60224487A publication Critical patent/JPS60224487A/ja
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  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)
  • Alcoholic Beverages (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、麹を加圧二酸化炭素と接触せしめる
ことにより、粗脂肪、臭気成分が抽出および除去
され、かつ殺菌された麹を得ることのできる麹の
製造方法に関するものである。 一般に、清酒もろみの醗酵工程においては、原
料の麹や蒸米に由来する不飽和の脂肪酸が酵母に
よる臭気(エステル)生成を抑制することが知ら
れている。従つて、香りの高い良質の清酒を得る
ためには、原料の麹や蒸米に含まれる不飽和脂肪
酸を減少させる必要があり、このうち原料白米中
の不飽和脂肪酸を減少させる方法としては、 (1) 原料米を高度に精白する方法 (2) 蒸きようによる方法 (3) リパーゼ浸漬による方法 等が知られている。 つぎに、製麹した後、麹から不飽和脂肪酸を減
少させるには、有機溶媒による抽出方法により、
可能ではあるが麹中への残留溶媒等の問題があ
り、実用的でない。この麹中の粗脂肪は、蒸米の
8倍前後も含有しており、しかも不飽和脂肪酸の
比率が高いことおよび清酒醸造において麹の使用
率は、20〜25%前後であるから、もろみに持ち込
まれる粗脂肪の3分の2以上は、麹由来であり、
麹中の粗脂肪を減少させることが香りの高い良質
の清酒を得る上できわめて重要である。麹自身の
保有する香りは、清酒特有の香りを形成する1つ
の要素であるが、前記の酵母による香りとは異な
るものであり、麹自身の香りは、やや甘く重い香
りであり、この香りについては、むしろ除去した
方が淡麗でまろやかな酒質となる。従つて麹中の
粗脂肪を効率よく抽出除去するとともに、麹特有
の臭気も同時に除去することができれば、この麹
を用いることにより淡麗でまろやかな香りの高い
良質の清酒を製造することができる。又酒造醸造
における製麹工程は、通常開放率で行なわれてい
るため、製麹工程の終了時には、麹の表面は、
種々の雑菌で汚染されており、(醸協;64826
(1969))、汚染が進んでいる場合には、このよう
な麹を仕込みに用いた場合、醗酵の異常や酒質の
劣化をもたらす危険がある。一般に酒造工場で
は、麹の殺菌強度(国税庁 所定分析法注解)を
測定することにより、麹表面の雑菌数が許容範囲
内かどうかをチエツクし、製麹工程の微生物管理
を行なつているが、現在にいたるまで麹が雑菌に
汚染されたしまつた場合に、麹の品質をそこなわ
ずに雑菌処理する方法は見出されていなかつた。 本発明は、上記に鑑み提案されたもので、常法
により得た麹を圧力10bar以上温度−20〜80℃の
範囲にある加圧二酸化炭素と接触せしめることを
特徴とする麹の製造方法に係るものであり、これ
によつて麹中の粗脂肪ならびに麹特有の臭気を効
率よく除去すると共に麹の品質を全く損なうこと
なく殺菌処理を可能ならしめたものである。 以下、本発明に係る麹の製造方法を詳細に説明
すると、常法によつて得られた麹を耐圧容器中で
約20〜80℃、約10bar以上、望ましくは、約5〜
50℃、約40bar以上の液状あるいは超臨界状態の
二酸化炭素と接触させる。この場合、予め麹を水
分が5〜29%以下になるよう乾燥処理することが
更に有効である。二酸化炭素との接触により麹の
粗脂肪および臭気成分は二酸化炭素に移行し結果
的に麹中の粗脂肪と臭気成分は減少する。一定時
間処理した後、この二酸化炭素と麹と分離し、耐
圧容器内を常圧まで減圧し、処理した麹を無菌的
に取り出す。本処理により麹の粗脂肪および臭気
成分が減少するばかりでなく、同時に麹の雑菌も
殺菌される。 また、殺菌を主目的とする場合は、ガス状の加
圧二酸化炭素も有効であり、麹を耐圧容器中で約
80℃以下約10bar以上のガス状加圧二酸化炭素と
接触させた後、耐圧容器を減圧すればよい。もち
ろん本処理条件内の液状超臨界状の二酸化炭素も
有効である。しかし、上記2つの処理において、
処理温度が約80℃を超えると麹の酵素が失活する
おそれがあるので、これ以下の温度が望ましい。 なお、二酸化炭素は、食品衛生上全く無害であ
り、麹から余分なエネルギーを必要とせず容易に
揮散するので、麹に残留することもない。 以下に実施例について説明する。 実施例 1 (1) 処理 (イ) 原料白米として、福井県産五百万石(精米歩
合73%)を用い、常法により製麹して得られた
麹130gをとりこれを内容積250mlの耐圧容器中
に入れ、二酸化炭素容器より二酸化炭素を導入
し、ポンプで昇圧し、圧力250bar温度15℃に
て、250Nlの二酸化炭素で抽出した。その後、
二酸化炭素を放出し、圧力を低下させ、麹をと
り出した。 (ロ) 原料白米として福井県産五百万石(精米歩合
73%)を用い、常法により製麹して得られた麹
((イ)と同一ロツト)130gをとり、20℃の乾燥空
気を送風して麹を乾燥させ水分を13%前後とし
た。これを内容積250mlの耐圧容器内に入れ以
下(イ)と同様に処理した。 以上のように処理した麹は、外観では、処理前
と全く変わりはないが米麹特有の甘く重い香りが
除去され爽やかな、ややカカオ様の香りが残つ
た。 以上の処理により得られた麹の分析結果を第1
表に示す。
【表】 乾物当り%
第1表の分析結果が示すように二酸化炭素処理
を施すことにより粗脂肪を大幅に除去することが
出来た。 (2) 小仕込方法 前記処理によつて得た麹を用い小仕込試験を行
なつた。仕込配合は第2表に示す通りであり、蒸
米は全て同一ロツトの蒸米を用い麹の水分は29%
を基準として不足分は汲水で調整した。
【表】 以上のような仕込配合により、第3表に示すよ
うな日順、および品温経過に従い仕込みを行なつ
た。 第3表 日順および品温経過 品温 品温 第1日 水麹 15℃ 第11日 15℃ 2日 添 15℃ 12日 15℃ 3日 踊 15℃ 13日 15℃ 4日 留 9℃ 14日 15℃ 5日 10℃ 15日 15℃ 6日 11℃ 16日 15℃ 7日 12℃ 17日 15℃ 8日 13℃ 18日 15℃ 9日 14℃ 19日 15℃ 10日 15℃ 20日 上槽 15℃ 各仕込みともほぼ同様の醗酵経過で順調に醗酵
した。熟成した醪を冷却遠心機で固液分離し清酒
を得た。 このようにして得られた清酒の分析結果は第4
表に示す通りでありアルコール、日本酒度、酸
度、アミノ酸度等の一般分析値は、特に大きな差
は見られないが、香気成分特にエステルの生成量
が二酸化炭素処理区分で増大し、清酒の香りの高
さに関連の深いE/A比が二酸化炭素処理区分で
増大した。麹を乾燥した後二酸化炭素処理したも
のは、特にE/A比が高かつた。
【表】 定した。
つぎに、得られた清酒を8名のパネルにより官
能試験を行なつた。結果について第5表に示し
た。
【表】 結果が示すように、麹を二酸化炭素処理するこ
とにより、清酒の官能評価が大幅に向上し、香り
が高く、しかもスツキリしたまろやかな清酒とな
つた。 又、前記したように製麹工程においては雑菌に
汚染され易いことによりこれの除去が問題になる
が、本発明によつて処理された麹はその品質を損
なうことなくほぼ完全に殺菌することが確認され
た。なお本発明方法では麹の殺菌のみを目的とし
た処理に有効であり、この場合における実施例を
下記に示す。 実施例 2 酒造工場で製麹された麹の中から細菌酸度(細
菌による汚染度の指標、国税庁所定分析法 注解
参照)の高いロツトの麹を130gとり、これを内
容積130mlの耐圧容器の中に入れ、二酸化炭素容
器より二酸化炭素を導入し、10bar,15℃にて5
分間保持した。その後、減圧し耐圧容器内の麹を
とり出した。 以上のようにして処理した麹は、外観では処理
前と全く変りがなく、酵素活性も何ら変化がなか
つた。 つぎに上記処理した麹と無処理のものと細菌酸
度の測定結果を第6表に示す。
【表】 以上のように、麹を加圧(液状、超臨界状態あ
るいはガス状態)二酸化炭素で処理することによ
り、麹の品質を全くそこなうことなく、ほぼ完全
に殺菌することができた。 本発明は以上の如く常法によつて得た麹を加圧
二酸化炭素により処理することにより麹中の粗脂
肪を効率よく抽出除去できると共に臭気も同時に
除去できる。しかも麹中へ溶媒が残留する等の不
都合が全くないから実用性が高く、清酒製造に適
用した場合香りが高く、しかもすつきりしたまろ
やかな清酒が得られる。又本発明方法によつて処
理することにより、製麹工程において不可避であ
つた雑菌による汚染対策も同時に解消でき、麹の
保存上有効である。
【特許請求の範囲】
1 エンド−1,4−β−グルカナーゼ、キシラ
ナーゼおよびエンド−1,3−β−グルカナーゼ
を含有する酵素溶液でイネ科植物の葉の切断片を
処理して被処理物の細胞壁を溶解させ、得られた
酵素反応混合物からプラトプラストを採取するこ
とを特徴とするイネ科植物プロトプラストの調製
方法。
JP59079818A 1984-04-20 1984-04-20 麹の製造方法 Granted JPS60224487A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59079818A JPS60224487A (ja) 1984-04-20 1984-04-20 麹の製造方法

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JP59079818A JPS60224487A (ja) 1984-04-20 1984-04-20 麹の製造方法

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JPS60224487A JPS60224487A (ja) 1985-11-08
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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AU652435B2 (en) * 1991-04-15 1994-08-25 Suntory Holdings Limited Lipid-removed malt for brewing, beer using the said malt and method of preparing the said beer

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JPS60224487A (ja) 1985-11-08

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