JPH0535869A - パターン認識装置 - Google Patents

パターン認識装置

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JPH0535869A
JPH0535869A JP18613791A JP18613791A JPH0535869A JP H0535869 A JPH0535869 A JP H0535869A JP 18613791 A JP18613791 A JP 18613791A JP 18613791 A JP18613791 A JP 18613791A JP H0535869 A JPH0535869 A JP H0535869A
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Takao Nagumo
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 標準パターンと最も良く似たパターンのある
位置の認識結果を高速で得る。 【構成】 テレビカメラ11の画像信号のディジタル画
像からなる標準パターンデータを第1の巡回シフトレジ
スタ群14に記憶し、認識時にはディジタル画像から切
り出しアドレスに基づいて切り出した、被認識パターン
データがパイプラインレジスタ群19から順次転送さ
れ、パイプラインレジスタ群19からのデータが第2の
巡回シフトレジスタ群20に転送され、第1の巡回シフ
トレジスタ群14から出力されるデータと、第2の巡回
シフトレジスタ群20から出力されるデータとの認識判
定を回路群22で行い、判定結果をパターン領域ごとに
合計した不一致度が最も小さくなるような切り出しアド
レスを求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビカメラ等からの
画像から目的対象物を検出するパターン認識装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のパターン認識装置は、テ
レビカメラから得られた画像に対し、パターンマッチン
グを適用することにより認識が行われている。
【0003】図6は従来のパターン認識装置の構成を示
している。図6において、31は、テレビカメラであ
り、認識動作を行う対象物体の画像を得る。33は画像
メモリであり、テレビカメラ31から得られた入力画像
を一画面について取り込み、記憶する。34は標準パタ
ーンメモリであり、入力画像から本従来例では16×1
6画素の領域を切り出して標準パターンとして記憶す
る。
【0004】35は切り出しアドレス発生回路であり、
画像メモリ33の入力画像において、標準パターンと照
合する領域を決定する切り出しアドレスを順次発生する
ものである。36は掃引アドレス発生回路であり、画像
メモリ33および標準パターンメモリ34において16
×16画素の領域を掃引する掃引アドレスを発生し、こ
の信号は標準パターンメモリ34に標準パターンメモリ
読み出しアドレスとして送出される。
【0005】37は加算器であり、切り出しアドレス発
生回路35から送出される切り出しアドレスおよび掃引
アドレス発生回路36から送出される掃引アドレスを受
け、この両者の加算を行い画像メモリ33に対し画像メ
モリ読み出しアドレスとして送出される。38は認識判
定回路であり、画像メモリ33から出力される入力画像
データと、標準パターンメモリ34から出力される標準
パターン画像データとを認識判定し、両者の不一致の度
合いを数値にして出力する。
【0006】39は累算器であり、掃引アドレス発生回
路36が掃引を始める前にリセットされ、認識判定回路
38から出力される入力画像と標準パターン画像結果を
16×16画素の領域の掃引の間、累算して評価値とし
て保持する。40は最小値保持回路であり、切り出しア
ドレス発生回路35が入力画像の切り出しを開始する前
に本回路の持つ最小値がリセットされ、16×16画素
の領域の掃引が終了する毎に、累算器39の出力が保持
している評価値と本回路の持つ最小値を比較して、評価
値の方が小さい時には最小値を評価値で置き換えると共
に、置き換えたことを示す置き換えパルスを出力する。
41は切り出しアドレス保持レジスタで、切り出しアド
レス発生回路35の発生する切り出しアドレスを受け、
最小値保持回路40が置き換えパルスを出力した時、切
り出しアドレスをこの切り出しアドレス保持レジスタで
記憶する。
【0007】次に、上記構成の動作について説明する。
図6において、テレビカメラ31、画像メモリ33を動
作させて得られた入力画像から認識対象となる形状のう
ち特徴をとらえた部分を標準パターンとして記憶させて
おき、これを標準パターンメモリ34にセットしてお
く。以下の認識動作は、画像メモリ33の切り出しアド
レスを変更しながら評価の最小値を求める第1の大きな
ループ動作と、画像メモリ読み出しアドレスおよび標準
パターンメモリ読み出しアドレスを掃引しながら評価値
を求める第2の小さなループ動作に分かれている。ここ
で、第2のループ動作は第1のループの中に含まれる。
【0008】まず、第1の大きなループ動作に先立っ
て、切り出しアドレス発生回路35より最小値保持回路
40に対し最小値リセット信号を送り、最小値を適当に
大きな値に設定しておく。次に、第1の大きなループ動
作に入り、切り出しアドレス発生回路35の出力する切
り出しアドレスをX方向に8、Y方向に8の短形の領域
を掃引するように変更しながら評価の最小値を求める。
第1の大きなループにおける切り出しアドレスの1つに
対して、掃引アドレス発生回路36より累算器リセット
信号を出力し、累算器39の評価値を0にする。
【0009】次に、第2の小さなループ動作に入り、掃
引アドレス発生回路36は16×16の領域を掃引する
ように掃引アドレスを発生する。掃引アドレスは標準パ
ターンメモリ読み出しアドレスとなり、最初、標準パタ
ーンの左上のコーナーの画素を示すアドレスから始まっ
て、標準パターンの16×16の領域を掃引するように
次々と出力される。掃引アドレスは加算器37において
切り出しアドレス発生回路35から出力される切り出し
アドレスと加算され画像メモリ読み出しアドレスとな
る。
【0010】画像メモリ読み出しアドレスは最初、入力
画像の切り出しアドレスから始まって、このアドレスを
左上のコーナーとする16×16の領域を掃引するよう
に次々と出力される。掃引アドレスは加算器37におい
て切り出しアドレス発生回路35から出力される切り出
しアドレスと加算され画像メモリ読み出しアドレスとな
る。画像メモリ読み出しアドレスは最初、入力画像の切
り出しアドレスから始まって、このアドレスを左上のコ
ーナーとする16×16の領域を掃引するように次々と
出力される。画像メモリ読み出しアドレスは画像メモリ
33に送られ、画像メモリ33に記憶されている入力画
像の読み出しのアドレスを決定する。画像メモリ33か
ら、このように読み出された入力画像は認識判定回路3
8に送られる。
【0011】一方、標準パターン読み出しアドレスは標
準パターンメモリ34に送られ、標準パターンメモリ3
4に記憶されている標準パターン画像の読み出しのアド
レスを決定する。標準パターンメモリ34から、このよ
うに読み出された標準パターン画像は認識判定回路38
に送られ、先の画像メモリ33から送られた入力画像と
この標準パターン画像が認識判定され、その結果が累算
器39に送られる。累算器39では、掃引アドレス発生
回路36の指示により、画像メモリ33と標準パターン
メモリ34の16×16の領域の掃引に従って、その1
画素毎に認識判定回路38の出力を累算器に加算する。
【0012】画像メモリ33と標準パターンメモリ34
の16×16の領域の掃引が終了すると累算器39には
評価値が得られており、この値を最小値保持回路40に
送出する。最小値保持回路40では、掃引アドレス発生
回路36の出力する評価ストロープ信号により評価値と
最小値を比較し、評価値の方が小さい時は最小値を評価
値により置き換えると共に、置き換えパルスを切り出し
アドレス保持回路41に出力する。切り出しアドレス保
持回路41では、切り出しアドレス発生回路35の出力
する切り出しアドレスを置き換えパルスに従って保持
し、評価の最小値を得た切り出しアドレスを記憶する。
【0013】画像メモリ33と標準パターンメモリ34
の16×16の領域の掃引を行う第2の小さなループ動
作が終了し、評価ストロープ信号により評価値と最小値
を比較すると、切り出しアドレス発生回路35の出力す
る切り出しアドレスを次の値として第1の大きなループ
の実行を続ける。切り出しアドレス発生回路35の出力
する切り出しアドレスX、Yそれぞれ8の短形領域の掃
引を行うと第1の大きなループ動作を終了し、最小の評
価値およびそれを得たX、Yの値が求められ、目的とす
る認識動作を終了する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の認識装置では、16×16の領域からなるパターン
を8×8領域掃引し、評価値の最小となる位置を求める
のに必要な画像メモリ読み出し回数は、(16×16)
×(8×8)=16384回にもおよび、時間がかかる
という問題があった。
【0015】本発明は、上記課題を解決するものであ
り、標準パターンと最も良く似たパターンのある位置の
認識結果を高速で得ることができる優れたパターン認識
装置を提供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のパターン認識装置は、撮像部から得られる
ディジタル画像の標準パターンデータを記憶しておく第
1の巡回シフトレジスタ群と、認識時にはディジタル画
像から切り出しアドレスに基づいて切り出した、被認識
パターンデータが順次転送されるパイプラインレジスタ
群と、パイプラインレジスタ群からデータが転送される
第2の巡回シフトレジスタ群と、第1の巡回シフトレジ
スタ群から出力されるデータと、第2の巡回シフトレジ
スタ群から出力されるデータとの認識判定を行う回路群
とを備えて判定結果をパターン領域ごとに合計した不一
致度が最も小さくなるような切り出しアドレスを求める
ものである。
【0017】
【作用】上記のような構成により、本発明のパターン認
識装置は、撮像部からデジタル画像フレームメモリに取
り込み、入力画像とするが、この一部を水平方向にM
列、垂直方向にN行、切り出してM×N画素からなる標
準パターンとして第1の巡回シフトレジスタ群に、あら
かじめ記憶しておく。次に、認識動作はフレームメモリ
の入力画像と、標準パターンとの対応する各画素データ
毎の不一致の程度を数値にした不一致度の全パターン画
素内での合計値が、最小となる点を、水平方向にX画素
分(水平探索領域)、垂直方向にY画素分(垂直探索領
域)、探した中から求めることによる。
【0018】そのため、まず、フレームメモリの入力画
像から、標準パターンの1行分(M画素)と対応する被
認識パターン1行分にL画素分加えた(M+L)画素分
の画素データを順次切り出し、パイプラインレジスタ群
にロードする。以降、行を隣の行に順次移動しながら、
標準パターンの全行分N−1に垂直探索領域Yを加えた
(N−1+Y)行分のロードを行う。これが終了した
ら、(M+L)画素を切り出す先頭の位置を水平方向に
(L+1)だけ移動して、上記のロードを(N−1+
Y)行分行う。以降同様にして、(N−1+Y)行分の
ロードを、X/(L+1)回繰り返す。すなわち、(M
+L)×(N−1+Y)×{X/(L+1)}画素分の
回数だけ、メモリデータアクセスを行う。
【0019】一方、並行して、(M+L)画素分がパイ
プラインレジスタ群にロードされ、そろうたびに、パイ
プラインレジスタ群から、第2の巡回シフトレジスタ群
((M+L)行、N回巡回)にデータ((M+L)画素
分)のロードを同時行う。このロードをN−1回行った
後、第2の巡回シフトレジスタ群にデータを満たし、と
ころてん式にはきだす更新動作となるロードを、Y回行
う。つまり、合計(N−1+Y)回のロードを行うこと
になる。
【0020】この後者のY回のロードと並行して、満た
されている第2の巡回シフトレジスタのデータと、第1
の巡回シフトレジスタ群の標準パターンデータとの認識
判定を、(Y×(L+1))探索領域分行い、判定結果
が最も良くなる入力画像の切り出し位置を求める。以降
同様にして、パイプラインレジスタから、第2の巡回シ
フトレジスタへの(N+Y)回のロードと、並行する認
識判定をX/(L+1)回繰り返す。
【0021】以上により探索領域(X×Y)で、認識判
定が結果が最も良くなる入力画像の切り出し位置が求ま
る。
【0022】このように、被認識パターンデータをパイ
プラインレジスタ群にロードする動作と、このレジスタ
群から第2の巡回シフトレジスタ群にロードする動作
と、第2の巡回シフトレジスタ群とあらかじめ収集され
た標準パターンである第1の巡回シフトレジスタ群との
認識判定動作とを、並行して行うことにより、認識判定
が結果が最も良くなる入力画像の切り出し位置を入力画
像の中から求めることが、従来に比べ少ないメモリーア
クセス回数で実行可能となり、高速の認識動作ができる
ようになる。
【0023】
【実施例】以下、本発明のパターン認識装置の一実施例
について図面をもとに説明する。
【0024】図1は実施例の構成を示すものであり、M
=16,N=16,X=8,Y=8,L=1として以下
に説明する。
【0025】11はテレビカメラであり、認識動作を行
う対象物体の画像を得る。12はA/Dコンバータであ
り、テレビカメラ11からの画像信号をディジタル値に
変換する。13はフレームメモリであり、A/Dコンバ
ータ12にて得られたディジタル値の入力画像を一画面
について取り込み、記憶する。14は第1の巡回シフト
レジスタ群であり、入力画像から本実施例ではM×N=
16×16画素の領域を切り出して標準パターンとして
予め記憶する。15は切り出しアドレス発生回であり、
フレームメモリ13の入力画像において、標準パターン
と照合する領域を決定する切り出しアドレスX,Yを本
実施例ではX×Y=8×8回順次発生するものである。
【0026】16は掃引アドレス発生回路回であり、フ
レームメモリ13において本実施例では(M+L)×N
=17×16画素の領域を掃引する掃引アドレスX,Y
を発生する。17はアドレス合成器であり、切り出しア
ドレス発生回15から送出される切り出しアドレスX,
Yおよび掃引アドレス発生回16から送出される掃引ア
ドレスX,Yを受け、この両者の合成を行いフレームメ
モリ13に対しフレームメモリ読み出しアドレスとして
送出される。
【0027】18はロードデータ切り換え器であり、掃
引アドレス発生回路16から送出される掃引アドレスX
に従い、フレームメモリ13からの画像データを切換え
出力する。19はパイプラインレジスタ群であり、ロー
ドデータ切換え器からの画像データが、本実施例ではM
+L=17画素ロードされる。20は第2の巡回シフト
レジスタであり、ロードクロックにより、パイプライン
レジスタ群19に蓄えられているM+N=17画素のデ
ータを同時にところてん式に入力し、(M+L)×N=
17×16画素のデータが蓄えられる。
【0028】21は判定データ選択器であり、第2巡回
シフトレジスタ20からのM+L=17画素のデータの
中からM=16画素のデータを選択し、出力する。22
は判定回路群であり、判定データ選択器21からの画像
データと、第1の巡回シフトレジスタ14からの標準パ
ターンデータを受け、各々につき同時に認識判定を行い
不一致の度合いを不一致度として、M=16個出力す
る。
【0029】24は、加算器であり、判定回路群22か
ら出力されるM=16個判定結果を加算する。25は累
算器であり、第2の巡回シフトレジスタ群のN=16回
の巡回シフト開始直前にリセットされ、第2の巡回シフ
トレジスタ群20の中のM×N=16×16画素のデー
タと、第1の巡回シフトレジスタ群の中の同数のデータ
同志とを判定不一致度の合計値を、累算して評価値とし
て保持する。
【0030】26は最小値保持回路であり、切り出しア
ドレス発生回路15が入力画像の切り出しを開始する前
に本回路の持つ最小値がリセットされ、第2の巡回シフ
トレジスタ群のN=16回の巡回シフトが終了する毎
に、累算器25の出力が保持している評価値と本回路の
保持する最小値を比較して、評価値の方が小さい時には
最小値を評価値で置き換えると共に、置き換えたことを
示す置き換えパルスを出力する。27は切り出しアドレ
ス保持回路で、切り出しアドレス発生回路15の発生す
る切り出しアドレスを受け、最小値保持回路27が置き
換えパルスを出力した時、切り出しアドレスをこの切り
出しアドレス保持回路にて記憶する。
【0031】図2は動作のタイミングを説明する図であ
る。図2は、切り出しアドレス発生回路15の出力する
最小値リセット信号、切り出しアドレスX,Yを表し、
さらに掃引アドレス発生回路16の出力する掃引アドレ
スX,Y、パイプラインレジスタロードクロック信号
(0〜16)、第2巡回シフトレジスタロードクロック
信号、第1、2巡回シフトレジスタ巡回クロック信号、
判定データ選択信号、累算器リセット信号および評価ス
トローブ信号アドレス合成器17の出力するフレームメ
モリ読み出しアドレスを表している。
【0032】図3はX方向、Y方向共に23画素からな
るフレームメモリの入力画像のアドレスを説明する図で
ある。
【0033】図4は第1の巡回シフトレジスタ群を説明
する図であり、これは、巡回シフトがN=16回可能な
シフトレジスタM=16個の合計256個のレジスタか
ら構成されている。
【0034】図5は第2の巡回シフトレジスタ群を説明
する図であり、これは、巡回シフトがN=16回可能な
シフトレジスタM+L=17個の合計272個のレジス
タから構成されている。
【0035】以上の図1、図2、図3、図4、図5を用
いて動作について説明する。テレビカメラ11、A/D
コンバータ12およびフレームメモリ13が動作して得
られた入力画像から、認識対象となる形状のうち特徴を
とらえた部分を水平方向にM列、垂直方向にN行、切り
出して、M×N画素からなる標準パターンとして、図5
の様に、第1の巡回シフトレジスタ群14に記憶してお
く。
【0036】以下の認識動作は、フレームメモリ13へ
のフレームメモリ読み出しアドレスを変更しながら読み
出されるデータを、パイプラインレジスタ群19にロー
ドする第1の動作と、パイプラインレジスタ群19の各
データを、第2巡回シフトレジスタ群にロードする第2
の動作と、第1の巡回シフトレジスタ群14と、第2の
巡回シフトレジスタ群20との認識判定を行う第3の動
作から成っている。第1〜第3の動作は、並行して実行
される。
【0037】まず、第1の動作に先立って、切り出しア
ドレス発生回路15より最小値保持回路26に対し最小
値リセット信号を送り、最小値を適当に大きな値に設定
しておき、第1の動作に入る。
【0038】第1の動作では、フレームメモリの入力画
像から、標準パターンの1行分(M=16画素)と対応
する被認識パターン1行分にL=1画素分加えた(M+
N=17)画素分の画素データを順次切り出し、パイプ
ラインレジスタ群にロードする。これは、フレームメモ
リ13上の、掃引アドレス発生回路16と、切り出しア
ドレス発生回路15からの出力を受け、アドレス合成器
17から出力されるフレームメモリ読み出しアドレスが
示すアドレスのデータをロードデータ切り換え器18に
入力する。ロードデータ切り換え器18では、掃引アド
レス発生回路16からの掃引アドレスXに従い、パイプ
ラインレジスタ群19へのデータパスの切換えが行わ
れ、かつ、接続されたパイプラインレジスタには掃引ア
ドレス発生回路16からパイプラインレジスタロードク
ロック信号が入力される。この結果、フレームメモリか
らのデータが、掃引アドレスXに従ったパイプラインレ
ジスタにロードされる。
【0039】具体的には、最初、切り出しアドレスはX
=Y=0、掃引アドレスは、Y=0とする。掃引アドレ
スXは、パイプラインレジスタロードクロック信号(0
〜16)と図2の様に対応しながら0〜16とインクリ
メントとする。
【0040】以降行を、隣の行に順次変えながら標準パ
ターンの全行N−1=15行と、垂直探索領域Y=8を
加えた(N−1+Y=23)行分のロードを行う。前者
のロード時の切り出しアドレスはX=Y=0とし、掃引
アドレスXは、パイプラインレジスタクロック信号(0
〜16)と図2の様に対応しながら0〜16のインクリ
メントを繰り返す。掃引アドレスYは、図2の様に掃引
アドレスXが0になるたびに1ずつインクリメントす
る。後者のロード時は、切り出しアドレスX=0とし、
掃引アドレスY=15とする。掃引アドレスXは、パイ
プラインレジスタロードクロック信号(0〜16)と図
2の様に対応しながら0〜16のインクリメントを繰り
返す。切り出しアドレスYは、図2の様に掃引アドレス
Xが0になるたびに1ずつインクリメントする。
【0041】これが終了したら、(M+L=17)画素
を切り出す先頭のアドレスを水平方向に(L+1=2)
だけ移動し、上記の(N−1+Y)=23行のロード
を、X/(L+1)=4回同様に繰り返す。すなわち、
(M+L)×(N−1+Y)×{X/(L+1)}=1
564画素分の回数だけ、メモリーデータアクセスを行
う。この繰り返すロードの時、切り出しアドレスXは、
切り出し先頭のアドレスが水平に移動するたびに、L+
1=2ずつ加算されていく。他の切り出しアドレスY、
掃引アドレスX,Yは、上記と同様に変化する。
【0042】一方、並行して、第2の動作が実行され
る。すなわち、(M+L=17)画素分がパイプライン
レジスタ群19にロードされ、そろうたびに、掃引アド
レス発生回路16からの第2巡回シフトレジスタロード
クロック信号に従い、パイプラインレジスタ群19か
ら、第2の巡回シフトレジスタ群20に(M+L=1
7)画素分のデータのロードが、図2の様なタイミング
で、同時に行われる。このロードは認識動作が終了する
まで繰り返し実行される。
【0043】そして、第3の動作は、第2巡回シフトレ
ジスタロードクロック信号によるロードがN回行われ、
第2の巡回シフトレジスタ群20にデータが満たされる
と開始される。
【0044】まず、掃引アドレス発生回路16より累算
器リセット信号を出力し、累算器25の評価値を0にす
る。そして、次の第2巡回シフトレジスタロードクロッ
ク信号が来るまでの間に、満たされている第2の巡回シ
フトレジスタ群20のデータと、第1の巡回シフトレジ
スタ群14の標準パターンデータとの認定判定を、L+
1=2回行う。すなわち、掃引アドレス発生回路16か
らの判定データ選択信号に従い、判定データ選択器21
が図1のA、B側に交互に切換えられる。まず、A側に
固定されている間に、掃引アドレス発生回路16からの
第1、2巡回シフトレジスタ巡回クロック信号により、
第1の巡回シフトレジスタ群14からのデータ群と、第
2の巡回シフトレジスタ群20から判定データ選択器2
1を経たデータ群が、判定回路群22に入力される。
【0045】判定回路群22では、各々のデータ同志の
不一致の程度を数値にして16個の不一致度データを、
加算器24に出力する。加算器24では、不一致データ
を加算し、累算器25に出力する。累算器25では、不
一致度データの累算を行う。この累算が、N=16回行
われると、累算器には、評価値が得られており、この値
を最小値保持回路26に送出する。
【0046】最小値保持回路26では、掃引アドレス発
生回路16の出力する評価ストロープ信号により評価値
と最小値を比較し、評価値の方が小さい時は最小値を評
価値に置き換えると共に、置き換えパルスを切り出しア
ドレス保持回路27に出力する。切り出しアドレス保持
回路27では、切り出しアドレス発生回路15の出力す
る切り出しアドレスを置き換えパルスに従って保持し、
評価値を最小にした切り出しアドレスを記憶する。一
方、評価値が最小値よりも大きいか等しい時は最小値の
置き換えも、切り出しパルスの出力もしない。この後、
判定データ選択器21が図1のB側に切換えられ、同様
な評価値算出が合計(L+1)×N=16回行われる。
【0047】以上の、第2巡回シフトレジスタロードク
ロック信号によるロードがN回行われ、第2の巡回シフ
トレジスタ群20にデータが満たされるまで何もしない
動作と、16回の評価算出動作が交互にM=8回と実行
されると、最小値保持回路26と、切り出しアドレス保
持回路27には、各々、最小評価値、評価アドレスが得
られており、目的とした認識動作を終了する。
【0048】このように、上記実施例によれば、被認識
パターンデータをパイプラインレジスタ群にロードする
第1の動作と、このレジスタ群から第2の巡回シフトレ
ジスタ群にロードする第2の動作と、第2の巡回シフト
レジスタ群とあらかじめ収集された標準パターンである
第1の巡回シフトレジスタ群との認識判定を行う第3の
動作とを、並行して行うことにより、認識判定が結果が
最も良くなる入力画像の切り出し位置を入力画像の中か
ら求めることが、従来に比べ少ないメモリーアクセス回
数で実行可能となり、高速の認識動作が可能となる。
【0049】以下に従来例との数値的な比較結果を表す
と、従来例はK=M×N×X×Yであり、本実施例で
は、 K={(M+L)×(N−1+Y)×X}/(L+1) ここで、K=メモリーアクセス回数 M=標準パターン水平方向画素数 N=標準パターン垂直方向画素数 X=探索領域水平方向画素数 Y=探索領域垂直方向画素数 L=補助レジスタ垂直方向画素数(0,1,2,…) となる。したがって、M=16,N=16,X=8,Y
=8,L=1の場合、従来例では、K=16×16×8
×8 =16384となり、本実施例では、K=(16
+1)×(16−1+8)×8/(1+1)=1564
であり、少ないメモリーアクセス回数で高速の認識動作
ができる。
【0050】
【発明の効果】上記説明から明らかなように、本発明の
パターン認識装置は、被認識パターンデータをパイプラ
インレジスタ群にロードする第1の動作と、このレジス
タ群から第2の巡回シフトレジスタ群にロードする第2
の動作と、第2の巡回シフトレジスタ群とあらかじめ収
集された標準パターンである第1の巡回シフトレジスタ
群との認識判定を行う第3の動作とを並行して行い、認
識判定が結果が最も良くなる入力画像の切り出し位置を
入力画像の中から求めることにより、従来に比べ少ない
メモリーアクセス回数で実行可能となり、高速で認識動
作ができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパターン認識装置の一実施例における
構成を示すブロック図
【図2】実施例における動作のタイミングを示すタイミ
ングチャート
【図3】フレームメモリ上の画素のアドレス、切り出し
アドレス掃引領域、同領域の画素を始点とする被認識領
域の関係を示す説明図
【図4】第1の巡回シフトレジスタ群のデータ構成を示
す説明図
【図5】第2の巡回シフトレジスタ群のデータ構成を示
す説明図
【図6】従来例のパターン認識装置の構成を示すブロッ
ク図
【符号の説明】
11 テレビカメラ 13 フレームメモリ 14 第1の巡回シフトレジスタ群 15 切り出しアドレス発生回路 16 掃引アドレス発生回路 17 アドレス合成器 18 コードデータ切換え器 19 パイプラインレジスタ群 20 第2の巡回シフトレジスタ群 21 判定データ選択器 22 判定回路群 24 加算器 25 累算器 26 最小値保持回路 27 切り出しアドレス保持回路

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 撮像部からのディジタル画像からなる標
    準パターンデータを記憶しておく第1の巡回シフトレジ
    スタ群と、認識時にはディジタル画像から切り出しアド
    レスに基づいて切り出した上記被認識パターンデータが
    順次転送されるパイプラインレジスタ群と、このパイプ
    ラインレジスタ群からデータが転送される第2の巡回シ
    フトレジスタ群と、上記第1の巡回シフトレジスタ群か
    ら出力されるデータと、上記第2の巡回シフトレジスタ
    群から出力されるデータとの認識判定を行う回路群とを
    備えて判定結果をパターン領域ごとに合計した不一致度
    が最も小さくなるような切り出しアドレスを求めること
    を特徴とするパターン認識装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1183530A (ja) * 1997-09-11 1999-03-26 Fuji Heavy Ind Ltd 画像のオプティカルフロー検出装置及び移動体の自己位置認識システム

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JPS6359682A (ja) * 1986-08-29 1988-03-15 Juki Corp 高速パタ−ン整合装置
JPS63254578A (ja) * 1987-04-10 1988-10-21 Mitsubishi Electric Corp パタ−ン認識装置

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