JP4488805B2 - 動きベクトル検出装置および方法 - Google Patents

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Description

本発明は動画像圧縮符号化装置等に用いられる動きベクトル検出装置および方法に関する。
動きのある対象について、異なる2枚の画像から一部領域の一致する部分を探索し、その動きベクトルを検出するブロックマッチング型動き検出方式は、一般的な画像監視等において重要な技術であるが、近年は特に動画像の高能率符号化を行うMPEG等の動画像圧縮符号化技術における基礎技術となっている。動きベクトル検出は膨大な演算が必要な処理であるため、その高速化と効率化を目指して従来多くの技術開発がなされている(例えば特許文献1参照)。
従来、図1のブロック図に示すような相関演算手段を一つ備えた動きベクトル検出装置があった。参照画像メモリ102に保持された前フレーム(以下、参照画像)と、入力画像メモリ101に保持された現フレーム(以下、入力画像)において、入力画像の注目する領域(以下、入力ブロック)の動きベクトルを検出する場合に、図2の探索範囲の概念図に示すように、参照画像における同一位置を探索開始の基準位置として、その上下左右位置にある入力ブロックと同じ大きさの画像領域(以下、参照ブロック)について、両ブロックの相関係数を相関演算器103により求め、相関係数メモリ104に記憶する。
各入力ブロックにおける相関係数は比較器105により比較され、相関が最大(相関係数が最小)となった位置へ探索基準位置を移動し、まだ相関係数を演算していない方向にある参照ブロックについての相関演算を行いながら、探索基準位置の相関が最大となる位置を探索していく。
図3は上記方法を具体例で説明する図であり、One at a time方式と呼ばれるものである。図3により、従来のOne at a time方式を説明する。まず、探索を開始する探索位置1の相関係数を算出する。次いで、左右の探索位置2、3の相関係数を時系列的に算出し、比較器が探索位置1〜3の相関係数の中から最小値を見出す。ここでは探索位置3の相関係数が最小であったものとすると、探索位置3の左(探索位置4)の相関係数を算出し、探索位置3と4の相関係数の大小を比較器によって判定する。ここで、(探索位置4の相関係数)<(探索位置3の相関係数)であったものとする。
以下同様に探索位置7までの相関係数を算出した場合に、(探索位置6の相関係数)<(探索位置7の相関係数)であれば(左右の相関係数が中心の相関係数よりも大きい)、相関演算器103により探索位置6を中心に上下の探索位置8、9の相関係数を時系列的に求め、探索位置6、8、9の相関係数の最小値を比較器104によって判定する。ここでは、探索位置8の相関係数が最小であったものとすると、再び、探索位置8を中心に左右の探索位置10、11の相関係数を算出し、その最小値を比較器103により判定する。
以降同様に左右の探索位置の相関係数を求め、より相関の高い(相関係数が小さい)探索位置を探索の中心にする。左右に対して中心が最大相関ならば、上下の相関を探索し、より相関の高い方向へ基準を変更する。最終的に上下左右に対して中心の相関が最大となる位置の探索を進めることで、最大相関を示した探索位置を動きベクトルとして検出する。このように、従来の方式では逐次処理的に隣接する探索位置の相関係数の算出と最大相関位置の判定を行っていた。
ここで、一般的な相関演算方法は参照画像と入力画像の差の絶対値を加算するものである。この相関係数算出式を数1に示す。
Figure 0004488805
上式に示す通り、相関演算には多くの演算処理が必要である。そこで、図4に示すように偶数位置と奇数位置にブロックを分割することで画像データをあらかじめ間引いておき(以下、サブサンプリング)、相関演算に要する計算回数を減らす処理方法が一般に行われている。
特開平1−295379号公報
上記説明した従来の方法では、相関演算手段をひとつしか持たないため、最大相関位置の探索に非常に時間がかかることが問題であった。例えば、図3に示した例では、15回の相関演算の実行が必要となっていた。
また一般に相関係数の算出には時間がかかるため、基準ブロックと参照ブロックの画像データをサブサンプリングして時間を短縮する方法においては、図4に示すように、参照ブロックの偶数位置と奇数位置ではサブサンプリングした後の画像データが異なる。
例えば、図4において、1段目の演算に必要なサブサンプリング画像データと2段目の演算に必要なサブサンプリング画像データは異なる。結局、サブサンプリングのためにパイプライン処理が実行不可能となり、パイプライン処理で演算する場合と比較して相関演算に要する時間が長くなるという問題があった。
本発明は、動画像圧縮符号化装置等に用いられる動きベクトル検出において、従来のOne at a time方式に比べて極値の探索を高速化することができる動きベクトル検出装置および方法を提供することを目的とする。さらに本発明は、サブサンプリングされた画像データに対してもパイプライン処理を可能にする動きベクトル検出装置および方法を提供することを目的とする。
本発明の動きベクトル検出装置は、基準画像の着目する基準ブロックと参照画像の画像ブロックとの相関演算を行うブロックマッチング方式により動きベクトルを検出する動きベクトル検出装置であって、前記参照画像における前記基準ブロックと同一位置の画像ブロックを中心位置として相対的に決められる探索範囲の各探索位置について、パイプライン方式で並列処理により相関演算を行う複数の相関演算器と、前記相関演算の結果に応じて所定の探索位置設定基準に基づき順次中心位置を移動させながら相関極値を探索する探索手段と、を備える。また、本発明において、前記所定の探索位置設定基準は、前記探索範囲が前記参照画像上に矩形で表現される場合に、現在の相関最小値位置が矩形の辺の中央であった場合は、該位置が次の探索範囲の辺の中央となり、かつ未探索の探索位置を最大数含むように探索範囲を設定し、現在の相関最小値位置が矩形の隅であった場合は、該位置を次の探索範囲の中央になるように探索範囲を設定するものである。
上記構成によれば、複数の相関演算器を用いてパイプライン方式で相関演算を並列処理するため、従来のOne at a time方式に比べて極値の探索を高速化することができる。さらに、所定の探索位置設定基準に基づき中心位置を移動させながら相関極値を探索するため、効率よく極値の探索を行うことができる。
本発明の動きベクトル検出装置は、基準画像の着目する基準ブロックと参照画像の画像ブロックとの相関演算を行うブロックマッチング方式により動きベクトルを検出する動きベクトル検出装置であって、前記参照画像における前記基準ブロックと同一位置の画像ブロックを中心位置として相対的に決められる探索範囲の各探索位置について、パイプライン方式で並列処理により相関演算を行う複数の相関演算器と、前記相関演算の結果に応じて所定の探索位置設定基準に基づき順次中心位置を移動させながら相関極値を探索する探索手段と、を備える。また、本発明において、前記所定の探索位置設定基準は、前記探索範囲が前記参照画像上に矩形で表現される場合に、現在の相関最小値位置が矩形の辺の中央であった場合は、該位置が次の探索範囲の辺の中央となり、かつ未探索の探索位置を最大数含むように探索範囲を設定し、現在の相関最小値位置が矩形の隅であった場合は、該位置を含み最大限に移動させた探索範囲を設定するものである。
上記構成によれば、複数系統のサブサンプリング画像データを相関演算に使用するため、サブサンプリングによるパイプラインの効率の悪化を回避し、動きベクトルの探索に要する時間の削減、あるいは所定時間内での動きベクトルの探索範囲の拡張を達成することができ、動きの早い被写体の動きベクトルの探索が可能となる。
本発明の動きベクトル検出装置は、基準画像の着目する基準ブロックと参照画像の画像ブロックとの相関演算を行うブロックマッチング方式により動きベクトルを検出する動きベクトル検出装置であって、前記参照画像における前記基準ブロックと同一位置の画像ブロックを中心位置として相対的に決められる探索範囲の各探索位置について、パイプライン方式で並列処理により相関演算を行う複数の相関演算器と、前記相関演算の結果に応じて所定の探索位置設定基準に基づき順次中心位置を移動させながら相関極値を探索する探索手段と、を備える。また、本発明において、前記所定の探索位置設定基準は、前記探索範囲が前記参照画像上に矩形で表現される場合に、現在の相関最小値位置が前記矩形の隅であって該位置を含み最大限に移動させた探索範囲を設定した後の相関最小値位置が同一位置であった場合に、前記相関最小値位置を中心とする探索範囲を設定するものである。
上記構成によれば、所定の探索位置設定基準を適用することで、探索範囲の中心位置の1回の移動、あるいは最悪でも2回の移動の後に相関極値判定が可能になる。
上記構成によれば、上記第1の探索位置設定基準による探索位置を全て含むように探索範囲を設定することで、次回の探索終了時点で現在の最小相関係数が極値か否かが判断できるようになる。
上記構成によれば、斜め方向移動時に最大限の移動を可能にするため、請求項4の探索位置設定基準による探索範囲の設定では斜め方向移動時に探索終了までの時間が増加するという欠点を回避することができる。
上記構成によれば、斜め方向への探索速度を確保しながら、少なくとも2回の移動後には現在の最小値が極値となることを判断することができるため、動きの早い被写体への追尾を可能にするとともに、演算の無駄を削減することで消費電流の削減効果を得ることができる。
本発明において、相関演算回数が所定の回数を超えたときは前記探索位置設定基準を取り替えて新たな探索範囲を設定するものである。
上記構成によれば、相関演算回数が多くなったときに探索位置設定基準を取り替えて新たな探索範囲を設定することができるため、探索開始当初と探索が進行したときとで探索範囲の設定を変えることができる。これにより、すばやく相関係数の極値近傍までの探索を進めることができ、極地近傍の探索の速やかな収束が期待できる。
本発明において、相関最小値が所定値を下回ったときは前記探索位置設定基準を取り替えて新たな探索範囲を設定するものである。
上記構成によれば、相関最小値が所定値を下回ったときに探索位置設定基準を取り替えて新たな探索範囲を設定することができるため、探索開始当初と探索が進行したときとで探索範囲の設定を変えることができる。これにより、すばやく相関係数の極値近傍までの探索を進めることができ、極地近傍の探索の速やかな収束が期待できる。
本発明において、現在の基準ブロックに隣接する基準ブロックの動きベクトル検出結果が使用可能な場合は、前記隣接する基準ブロックの動きベクトルを使用するか否かの評価に応じて前記探索位置設定基準を選択して探索範囲を設定するものである。
上記構成によれば、隣接する基準ブロックの動きベクトルを使用するときに探索位置設定基準を取り替えて新たな探索範囲を設定することができるため、探索開始当初と探索が進行したときとで探索範囲の設定を変えることができる。これにより、すばやく相関係数の極値近傍までの探索を進めることができ、極地近傍の探索の速やかな収束が期待できる。
本発明において、探索済みの探索位置については相関演算を禁止するように制御するものである。
上記構成によれば、探索済みの探索位置については相関演算を禁止することにより、演算の無駄を削減することで消費電流の削減効果を得ることができる。
本発明は、さらに、逐次最大相関を示す相関最小値を記憶する相関係数メモリと、相関演算の進行に伴って最大相関を示す相関最小値と探索位置を検出する比較手段と、最大相関を示した探索位置に応じて次の探索範囲を決定する演算範囲設定手段と、最大相関位置の相関最小値が相関極値に達したことを判定する探索終了判定手段と、を備えるものである。
本発明の動きベクトル検出方法は、画像フレームにおける参照画素のアドレスと前記参照画素からの隣接範囲Nを指定するステップと、前記参照画素を中心とする(2N+1)^2個のブロックについてM(1≦M≦N)個ずらしたブロックとの相関を演算するステップと、得られた(2N+1)^2個のブロックとの相関のうち最も相関が大きいブロックを選択するステップと、前記選択されたブロックにおける中心画素のアドレスを出力するステップと、を備えるものである。
本発明によれば、従来のOne at a time方式に比べて極値の探索を高速化することができる。さらに、所定の探索位置設定基準に基づき中心位置を移動させながら相関極値を探索するため、効率よく極値の探索を行うことができ、探索範囲の中心位置の1回の移動、あるいは最悪でも2回の移動の後に相関極値判定が可能になる。
さらに本発明によれば、サブサンプリングによるパイプラインの効率の悪化を回避することができ、動きベクトルの探索に要する時間の削減、あるいは所定時間内での動きベクトルの探索範囲の拡張を達成することができる。
また、演算に要する時間が短いということは、結果的に、この処理に必要となる消費電力が削減され、本装置を搭載した携帯機器の小型化と電池による長時間駆動が可能となるものである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図6は本発明の実施の形態1に係る動きベクトル検出装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態は、ある探索基準位置を中心に上下左右斜めの8方向(全9位置)の相関演算をパイプライン(もしくは並列)処理可能なように相関演算装置を構成するものである。
図6において、101は入力画像を保持する入力画像メモリ、102は参照画像を保持する参照画像メモリ、103は相関係数を計算する複数の相関演算器(相関演算器1〜相関演算器9)、104は最小相関係数メモリ、105は比較器、106は最小相関係数位置メモリ、107は動きベクトル設定装置、108は図示しないラインメモリのアドレスを順次生成するアドレス生成器、109は探索終了判定手段、110は演算範囲設定手段、111は探索済み位置メモリ、112は相関演算制御手段である。相関演算器は内部に入力画像と参照画像の差を計算する差分器と、その絶対値化を行う回路と、その結果を加算する加算器とを有する。
次に、図5および図6により、探索基準位置を中心にした9位置の相関係数を算出するまでのパイプライン処理の詳細を説明する。ここでは、入力画像と参照画像に対するサブサンプリングは行わないものとする。図5(a)は、図6に示す相関演算器1〜相関演算器9が、中心位置と周辺8方向(全9位置)の相関係数を算出するタイミングを示した図である。
また、図5(b)は、全9位置の相関演算を行う場合に必要な入力画像データと参照画像データの構成を示す図である。16×16画素の基準ブロックに対して、上下左右各1画素分広い18×18画素の参照画像が必要となる。
図5(a)において、1列目は基準位置の左上位置(位置l)に対応する相関演算を行う相関演算器1の動作タイミングである。2列目以降も同様に、位置Tから位置rに対応した相関演算器2から9の動作タイミングである。
まず、入力画像メモリ101から基準ブロック(16画素)のライン1の画像データと、参照画像メモリ102から参照画像(18画素)のライン1の画像データを、ラインメモリ1(不図示)とラインメモリ2(不図示)へそれぞれ読み込む。相関演算器1は、アドレス生成器108が順次生成するアドレスによりラインメモリ1とラインメモリ2から画素データを読み出し、差分器により画素データの差を計算し、その絶対値を加算することでライン1に対する相関係数lを算出する。
相関演算器2の差分器は相関演算器1の差分器に対して1クロック遅れて動作を開始し、同じくラインメモリ1とラインメモリ2から読み出した画素データの差を計算し、その絶対値を加算することでライン1に対する相関係数Tを算出する。
相関演算器3の差分器は相関演算器1の差分器に対して2クロック遅れて動作を開始し、同じくラインメモリ1とラインメモリ2から読み出した画素データの差を計算し、その絶対値を加算することでライン1に対する相関係数tを算出する。
相関演算器1〜相関演算器3がラインメモリ1とラインメモリ2内の画素データに対する計算を終了(18クロック経過)すると、ラインメモリ2に参照画像(18画素)のライン2の画像データを読み込み、ラインメモリ1に基準ブロックのライン2のデータを読み込み、ラインメモリ3(不図示)に基準ブロックのライン1のデータを読み込む。このとき、ラインメモリ3のデータはラインメモリ1のデータを転送してもよい。
相関演算器1〜相関演算器3はラインメモリ1とラインメモリ2に対して再び同じ動作を行い、それぞれライン2に対する相関係数l、相関係数T、相関係数tの算出を続ける。相関演算器4〜相関演算器6もラインメモリ1とラインメモリ3に対して相関演算器1〜相関演算器3と同様の動作を行い、相関係数L、相関係数C、相関係数Rの算出を行う。
相関演算器1〜相関演算器6の上記動作が終了(18クロック経過)すると、ラインメモリ1、ラインメモリ3、ラインメモリ4(不図示)に、それぞれ基準ブロックのライン3、ライン2、ライン1に対応するが画素データを読み込み、ラインメモリ2には参照画像のライン3に対応する画素データを読み込む。
以降、相関演算器1〜相関演算器6はラインメモリのデータを更新しながら前述の動作を繰り返し、相関演算器7〜相関演算器9もラインメモリ4とラインメモリ2に対して相関演算器1〜相関演算器3と同様の動作を繰り返す。
以降同様にして、各相関演算器が基準ブロックのライン1〜16に対する相関係数の算出を終了するまで、ラインメモリへのデータ格納と相関演算を繰り返す。ここで、相関係数の演算が終わった探索位置は、順次探索済み位置メモリ111に記憶される。(位置を記憶しなくても位置に対応したフラグをセットする方法でもよい。)
なお、ここでは、図示しないラインメモリを使用して相関演算を実行したが、アドレス生成器が直接入力画像メモリと参照画像メモリの各ラインのアドレスを指示して画素データを読み出し、ラインメモリを使用しない構成も可能であり、その効果は上記と同様である。
従来は左右上下の相関係数算出のために図1に示す相関演算器103が時系列で動作するため、1画素の絶対値差の算出に1クロック必要なものとすると、1024クロック(16画素×16画素×4ステップ)が必要であったものに対して、本実施の形態によるパイプライン処理を行うことで、図6に示す相関演算器1〜相関演算器9が並列に動作することで、9方向の相関係数の算出に必要な演算サイクルは324サイクル((16+2)×(16+2))で済む。
図6における相関演算の基本動作として、相関演算を実行した結果で中心の相関係数が最小、すなわち周辺8方向の相関係数が全て大となるならば、その中心位置を探索結果として終了する。
比較器105は、相関極値を探索するために、入力ブロックとその周辺のブロックを合わせた全9位置の相関演算が終了すると、最小相関係数メモリ104に記憶されている最小相関係数と今回の相関係数の中から最小相関係数を探索する。
探索終了判定手段109は、最小相関係数位置の周辺8方向が全て探索済みであるならば、探索終了の判断と探索結果の記憶を行い、以降の探索を終了する。このようにすることで、常時最小の相関係数を探索することが可能となり、例えば、漸減していた相関係数がN+1回目に逆転して増加した場合にも、即時にN回目の探索結果が極値であると判断することができる。
ここで、探索が終了しなかった場合で上下左右の辺のいずれか位置が最小値であった場合は、演算範囲設定手段110は探索位置設定基準1(図8(a)、(b))により探索範囲(探索基準位置)を設定する。
探索位置設定基準1は、現在の最小値位置が辺の中央(図8(a))であった場合は、その位置が次の探索範囲の辺の中央になり、かつ、未探索の探索位置(図8(a)の白抜き部)を最大数含むように探索範囲(探索基準位置)を設定する。また、現在の最小値位置が隅(図8(b))であった場合は、その位置が次の探索範囲の中央になるように探索範囲を設定する。図8(a)では右方向の探索基準位置のみを記載しているが、上下左右ともに同じである。
この探索位置設定基準1による探索位置を全て含むように探索範囲を設定することで、次回の探索終了時点で現在の最小相関係数が極値か否かが判断できるようになる。探索基準位置は現在の相関係数の最小位置の周辺8方向の探索位置の中から設定されている。これは次回の探索で現在の最小相関位置に対して極値判定を行うためである。
斜め方向のいずれかが最小値であった場合は、図8(b)の探索位置設定基準1による探索位置を全て含み、かつ、これ以外の未探索位置を最大数含むように探索基準位置が設定される。この理由も上下左右が最小であった場合と同じで、次回の探索終了時点で現在の最小値を極値と判断できるようにするためである。また、すでに現在の探索位置の中に探索済みの位置が含まれる場合は、その部分の相関演算を禁止してもよい。
以上説明した探索の具体例を図9に示す。また、探索進行のフローチャートを図14に示す。図9では、まず図6の相関演算器1〜相関演算器9による相関演算の実行で位置1l〜1rで示される演算範囲1の相関係数が算出され、比較器105により最小相関位置を判定する。ここでは位置1Lが最小相関位置であったものとする。
演算範囲設定手段110は、探索位置設定基準1(図9では、2t、2R、2r)を含み、未探索の領域が最大となるように演算範囲2(位置2l〜2r)を設定する。この演算範囲2に対して演算範囲1と同様に相関演算と最大相関位置の判定を行う。ここでは、位置2lが最小であったものとする。
演算範囲設定手段110は、図8(b)に従い探索位置設定基準1による探索位置を含むように、演算範囲3(位置3l〜3r)を設定し、相関演算を実施する。以下同様に相関演算を実行し、周辺8方向の中心で最小の相関係数(最大相関)を示す位置が見つかるまで探索を続ける。図9のイメージ図には、画面上での参照ブロックの大きさを概念的に示している。
以上の動作を図14のフローチャートにより説明する。
ステップ201:探索開始位置を設定し、初回の演算範囲を指定する。
ステップ202:相関係数メモリをクリアする。
ステップ203:演算範囲設定手段110により、演算範囲内の探索位置に対応する基準ブロックおよび参照ブロックの画像データを指定する。
ステップ204:パイプライン処理により各探索位置の相関係数を算出する。
ステップ205:比較器105により演算範囲内での最小相関係数を決定する。
ステップ206:ステップ205で決定された最小相関係数とメモリ内の最小相関係数を比較し、必要ならばステップ207でメモリ内の最小相関係数を更新する。
ステップ208:メモリ内の最小相関係数の探索位置の周辺8画素が探索済みでなければステップ203へ戻る。
ステップ209:メモリ内の最小相関係数と位置を元に動きベクトルを決定する。
(実施の形態2)
実施の形態1においては、探索位置決定手段は、常時次回の探索で極値を判断できるように探索基準位置を決定してきた。しかしながら、この方法では、斜め方向移動時には4箇所の探索位置が既に探索済みであるため、動きの早い被写体の場合には探索終了までの時間(演算回数)が増加してしまう。そのため、演算にかかる消費電流の増加、所定時間(ビデオフレームレート)内での動きベクトルの探索が終了しない、といった問題が発生する。
上下左右方向では未探索の部分を含まずに極値の判断が可能である。そこで、探索位置設定基準2として、斜め方向に限っては、次回の探索基準位置で極値を判断できる領域を設けないで、最大限に移動を可能とする。ただし、今回の探索基準位置との重なりを持たないように設定すると、誤った極値を探索してしまう可能性があるので、図8(c)に示すように最低でも1箇所の重なりを持つようにする。
しかしながら、この場合は仮に最小相関位置が再度同じであったとしても極値であるとの判定ができない。そこで、探索位置設定基準3として、図8(c)に示すように極値判定のために必要となる位置を加え、再度同じであった最小相関位置が中心に来るように探索範囲を設定し、相関係数を演算する。
以降も、次々回には現在の最小値が極値との判断ができるようにするために、図8(c)の未探索の探索位置設定基準2を必ず含み、かつ、探索位置設定基準2のうち一箇所でも探索済みであれば探索位置設定基準3を含み、かつ、その他の未探索位置を最大数含むように設定する。
図8(d1)〜(d3)にその例を示す。探索基準位置は、現在の相関係数の最小位置の周辺8方向の探索基準位置の中から設定されている。これは次々回の探索で現在の最小相関位置に対して極値判定を行うためである。
このように探索基準位置を設定することで、斜め方向への探索速度を確保しながら、少なくとも2回の移動後には現在の最小値が極値となることを判断することができ、動きの早い被写体への追尾を可能にするとともに、演算の無駄を削減し、結果的に消費電流の削減効果を得ることができる。
本実施の形態における探索の具体例を図10に示す。図10の2ステップ目では、1ステップ目で位置1lが最小であったため、探索位置設定基準2を含み未探索領域が最大となる演算範囲として、位置2Cを中心とする領域を演算範囲設定手段110が設定していることが示されている。
図8(d1)〜(d3)では、探索終了直近の演算領域(探索範囲)の動作の様子を示している。ここで、枠内の数値は演算の進行ステップ、枠内の表示aはすでに探索が終了している探索位置を模式的に示したものである。
図8(d1)は、黒抜き部が最大相関である場合に3ステップで探索が終了する様子を示している。2ステップ目では、1ステップ目で見つかった最大相関位置(黒抜き部)に対して、探索位置設定基準2による探索位置を含む演算範囲2に対する相関演算を行った結果、やはり黒抜き部が最大相関を示す場合に、残る探索位置設定基準3を含むように演算領域3が設定されていることを示している。
図8(d2)は、枠内に表示aで示す探索位置がすでに相関演算実施済みであった場合に黒抜き部の最大相関を検出する様子を示しており、2ステップ目で演算済み領域をさけて演算領域が設定されている。その結果、3ステップ目に入った時点で探索位置設定基準2の全てと探索位置設定基準3の一部がすでに演算済みとなっており、3ステップ目で探索位置設定基準3を含むように演算範囲が設定されている。
図8(d3)も、枠内に表示aで示す探索位置がすでに相関演算実施済みであったが、2ステップ目に入った時点で探索位置設定基準2の一部がすでに演算済みとなっているので、2ステップ目で残りの探索位置設定基準2と3を含むように演算範囲が設定されている。
図8(e)では、3ステップ目で横方向の探索範囲を設定する場合に、1ステップ目に相関演算が終了している部分と重なりを持たないように、すなわち未探索の位置が最大となるように演算範囲を設定している例である。
(実施の形態3)
実施の形態1、2では探索位置が3×3の9位置である場合について述べたが、探索位置がそれ以上に増えても全く同じ考え方ができる。ただし、上下左右方向に対しては、より効率的に極値を探索するために、最小相関係数の検出位置に応じて探索位置の設定位置を変更する。3×3の探索範囲では上下左右では1方向に延長する形で探索位置を設定したが、例えば5×5の探索位置を持つ場合には、図11に示すように、最小値の検出位置に応じて、やや上より、やや下より、真横の3方向を設定可能とする。
図11(a1)、(a2)は図8(a)に対応し、上下左右方向に対しては、真横、上横、下横(不図示)の3箇所の探索位置設定基準1が生じることを示している。図11(b)、(c)はそれぞれ図8(b)、(c)に対応し、実施の形態1、2に対応した動作が可能となる探索位置設定基準1〜3を示している。特に、図11(c)は最小相関係数位置が検索範囲の4隅であった場合の探索位置設定基準2および探索位置設定基準3の設定方法を示した図である。
実施の形態1に対応した動作では、未探索の探索位置設定基準1を全て含み、かつ、未探索の探索位置(図11の白抜き部)を最大数含むように次ステップの探索範囲設定を設定することで、最小相関係数位置を探索するものである。
実施の形態2に対応した動作では、4隅のうちのいずれかが最小相関係数であった場合に、未探索の探索位置設定基準2を全て含み、かつ、探索位置設定基準2のうち一箇所でも探索済みであれば探索位置設定基準3を含み、かつ、その他の未探索位置を最大数含むように次ステップの探索範囲設定を設定し、最小相関係数位置を探索するものである。
図11(d1)、(d2)に、探索位置設定基準2および探索位置設定基準3を使用した場合の探索範囲の移動の様子を示す。図11(d1)は最大相関位置(黒抜き部)を3ステップで決定する様子を示している。2ステップ目では探索位置設定基準2を全て含むように探索範囲が設定され、3ステップ目では、探索位置設定基準2が全て探索済みなため、探索位置設定基準2および探索位置設定基準3を全て含むように探索範囲が設定されている。
図11(d2)は、枠内に表示aで示す探索位置がすでに相関演算実施済みであった場合に、最大相関位置を決定するまでの直近の2ステップを示している。ここで示す2ステップ目では、探索位置設定基準2が一部、直近2ステップまでに探索済みであるために、探索位置設定基準2および探索位置設定基準3を全て含むように探索範囲を設定している。
(実施の形態4)
本実施の形態は、実施の形態1に示した探索位置設定手段と、実施の形態2に示した探索位置設定手段とを適応的に切り替えるものである。探索開始当初は実施の形態2に従って探索範囲を設定し、探索が進行したときに実施の形態1に従って探索範囲を設定する。こうすることで、すばやく相関係数の極値近傍までの探索を進めることができ、極地近傍の探索の速やかな収束が期待できる。
また、相関係数に応じて実施の形態1と実施の形態2の方法を切り替えてもよい。相関係数が所定以上の大きさであれば実施の形態2の方法に従い、所定以下になれば実施の形態1の方法に従って探索範囲を設定することで、同様の効果が期待できる。
図15〜18は本実施の形態の探索手順を示すフローチャートである。図15〜17は図14におけるステップ3の演算範囲設定のみを示したものである。
図15においては、探索回数すなわち現ブロックの相関演算実施回数が所定の回数を超えたときに、探索位置設定基準を切り替えるようにしている。また、図16においては、現ブロックの相関係数の大きさが所定値を下回ったときに、探索位置設定基準を切り替えるようにしている。
また、探索開始に当たって、現在計算する基準ブロックではなく、これに隣接する基準ブロックの動きベクトルがすでに検出されている場合に、その結果を使用して探索開始位置を決定することにより、相関係数の極値近傍までの探索を早めることが期待できる。
探索開始位置を制御するために、本実施の形態の動きベクトル検出装置においては、後述する図7の構成図において、開始位置設定手段113を備えている。
図18は、隣接する基準ブロックの動きベクトルが使用できる場合に、それによる探索開始位置を採用するか否かを決定する手順を示すフローチャートであり、図17においては、その決定に応じて探索位置設定基準を切り替えるようにしている。
(実施の形態5)
相関演算では多くの計算を必要とする。例えば、16×16画素の基準ブロックに対して相関演算を行う場合は256回の引き算と256回の足し算が必要である。そこで、基準ブロック内の偶数画素のみを使用する等、図4や図13に示すようなサブサンプリングが一般に行われている。
このとき、探索位置によってサブサンプリングを行う位置が変化する。このことを図13を用いて説明する。図13(a)は16×16画素の基準ブロックをサブサンプリングしている様子を示している。図において使用する画素を灰色で示す。
図13(b)、(c)、(d)は、探索基準位置の参照ブロックを示す。ここで、図13(e)に示す探索位置l、T、tのそれぞれの参照ブロックを、図13(b)、(c)、(d)の太線枠で示す。図13(b)と(c)の比較で分かるように、探索位置が1画素ずれると、参照ブロックのサブサンプリング位置が変化する。なお、他の探索位置は図示しないが、それぞれ太枠内で示される参照ブロックを1ラインずつ下にずらしたものである。
そのため、サブサンプリングを行うと、図5で示されるパイプライン処理の1、3、4、6、7、9ライン目(探索位置T、C、B以外)と2、5、8ライン目(探索位置T、C、B)を同時に実行することができない。あるいは、前者用と後者用に独立したパイプライン処理を用意する必要がある。
そこで、本実施の形態では、参照画像をサブサンプリングした画像データを2系統用意し、探索位置T、C、B以外の相関演算と探索位置T、C、Bの相関演算とに分離された参照ブロックの画像メモリを使用することで、パイプライン処理を可能にする。
なお、図示しないが、サブサンプリングを1画素おきではなく、2画素おき、3画素おきとしても、同様にサブサンプリングした参照ブロックの画像メモリを増やしていけばよい。例えば、2画素おきであるならば、探索位置t、L、bは参照画像メモリ1、探索位置T、C、Bは参照画像メモリ2、その他は参照画像メモリ3とすれば同様の効果が得られる。
図7は本発明の実施の形態5に係る動きベクトル検出装置の構成を示すブロック図である。図7においては、図6に示した実施の形態1の構成に対して、参照画像メモリ102がサブサンプリング方法に応じてn個に増やされている。
なお、参照画像メモリ102は物理的に分割する必要はなく、同時にアクセスできればよいので、例えば、同一アドレスの上位を参照画像メモリ1、下位を参照画像メモリ2としてもよい(さらに複数に分けてもよい)。
図12は、1画素おきのサブサンプリングを行った場合の相関演算器1〜相関演算器9が相関係数を算出するタイミングを、図5と同様に示した図である。基本的な動作は、図5に示した場合と同じであるが、相関演算器に対応する参照画像メモリが異なっている。
以上のように、本実施の形態ではサブサンプリング方法に応じて複数の参照画像メモリを使用可能にするため、サブサンプリングによるパイプラインの効率の悪化を回避し、動きベクトルの探索に要する時間の削減、あるいは所定時間内の動きベクトルの探索範囲の拡大ができるようになり、動きの早い被写体の動きベクトル探索が可能になる。
本発明の動きベクトル検出装置および方法は、従来のOne at a time方式に比べて極値の探索を高速化することができる。さらに、所定の探索位置設定基準に基づき中心位置を移動させながら相関極値を探索するため、効率よく極値の探索を行うことができ、探索範囲の中心位置の1回の移動、あるいは最悪でも2回の移動の後に相関極値判定が可能になるという効果を有し、動画像圧縮符号化装置等に用いられる動きベクトル検出技術等として有用である。
従来の動きベクトル検出装置の構成例を示すブロック図。 動きベクトル検出のための参照画像における探索範囲の概念図。 従来の動きベクトル検出のOne at a time方式の動作概念図。 従来の動きベクトル検出のOne at a time方式の動作概念図。 サブサンプリングした基準ブロックと参照ブロックの例を示す図。 本発明の実施の形態1〜4に係る動きベクトル検出装置における相関演算器のパイプライン処理のタイミングを示す図。 本発明の実施の形態1〜4に係る動きベクトル検出装置の構成を示すブロック図。 本発明の実施の形態5に係る動きベクトル検出装置の構成を示すブロック図。 現在の最小相関係数位置から探索位置設定基準による次の探索範囲の設定方法を示す図。 本発明の実施の形態1に従った最小相関係数位置探索の具体例を示す図。 本発明の実施の形態2に従った最小相関係数位置探索の具体例を示す図。 本発明の実施の形態3に従った最小相関係数位置探索の具体例を示す図。 本発明の実施の形態5に係る動きベクトル検出装置における相関演算器のパイプライン処理のタイミングを示す図。 探索位置によりサブサンプリングを行う位置が変化する様子を説明する図。 本発明の実施の形態1〜4に従った最小相関係数位置探索のフローチャート。 本発明の実施の形態4に従った最小相関係数位置探索における探索領域設定のフローチャート。 本発明の実施の形態4に従った最小相関係数位置探索における探索領域設定のフローチャート。 本発明の実施の形態4に従った最小相関係数位置探索における探索領域設定のフローチャート。 隣接する基準ブロックの動きベクトルが使用できる場合の探索開始位置を決定する手順を示すフローチャート。
符号の説明
101 入力画像メモリ
102 参照画像メモリ
103 相関演算器
104 最小相関係数メモリ
105 比較器
106 最小相関係数位置メモリ
107 動きベクトル設定装置
108 アドレス生成器
109 探索終了判定手段
110 演算範囲設定手段
111 探索済み位置メモリ
112 相関演算制御手段
113 開始位置設定手段
201〜209 最小相関係数位置探索のステップ

Claims (8)

  1. 基準画像の着目する基準ブロックと参照画像の画像ブロックとの相関演算を行うブロックマッチング方式により動きベクトルを検出する動きベクトル検出装置であって、
    前記参照画像における前記基準ブロックと同一位置の画像ブロックを中心位置として相対的に決められる探索範囲の各探索位置について、パイプライン方式で並列処理により相関演算を行う複数の相関演算器と、
    前記相関演算の結果に応じて所定の探索位置設定基準に基づき順次中心位置を移動させながら相関極値を探索する探索手段とを備え、
    前記所定の探索位置設定基準は、前記探索範囲が前記参照画像上に矩形で表現される場合に、現在の相関最小値位置が矩形の辺の中央であった場合は、該位置が次の探索範囲の辺の中央となり、かつ未探索の探索位置を最大数含むように探索範囲を設定し、現在の相関最小値位置が矩形の隅であった場合は、該位置を次の探索範囲の中央になるように探索範囲を設定する動きベクトル検出装置。
  2. 基準画像の着目する基準ブロックと参照画像の画像ブロックとの相関演算を行うブロックマッチング方式により動きベクトルを検出する動きベクトル検出装置であって、
    前記参照画像における前記基準ブロックと同一位置の画像ブロックを中心位置として相対的に決められる探索範囲の各探索位置について、パイプライン方式で並列処理により相関演算を行う複数の相関演算器と、
    前記相関演算の結果に応じて所定の探索位置設定基準に基づき順次中心位置を移動させながら相関極値を探索する探索手段とを備え、
    前記所定の探索位置設定基準は、前記探索範囲が前記参照画像上に矩形で表現される場合に、現在の相関最小値位置が矩形の辺の中央であった場合は、該位置が次の探索範囲の辺の中央となり、かつ未探索の探索位置を最大数含むように探索範囲を設定し、現在の相関最小値位置が矩形の隅であった場合は、該位置を含み最大限に移動させた探索範囲を設定する動きベクトル検出装置。
  3. 基準画像の着目する基準ブロックと参照画像の画像ブロックとの相関演算を行うブロックマッチング方式により動きベクトルを検出する動きベクトル検出装置であって、
    前記参照画像における前記基準ブロックと同一位置の画像ブロックを中心位置として相対的に決められる探索範囲の各探索位置について、パイプライン方式で並列処理により相関演算を行う複数の相関演算器と、
    前記相関演算の結果に応じて所定の探索位置設定基準に基づき順次中心位置を移動させながら相関極値を探索する探索手段とを備え、
    前記所定の探索位置設定基準は、前記探索範囲が前記参照画像上に矩形で表現される場合に、現在の相関最小値位置が前記矩形の隅であって該位置を含み最大限に移動させた探索範囲を設定した後の相関最小値位置が同一位置であった場合に、前記相関最小値位置を中心とする探索範囲を設定する動きベクトル検出装置。
  4. 相関演算回数が所定の回数を超えたときは前記探索位置設定基準を取り替えて新たな探索範囲を設定する請求項1からのいずれか一項に記載の動きベクトル検出装置。
  5. 相関最小値が所定値を下回ったときは前記探索位置設定基準を取り替えて新たな探索範囲を設定する請求項1からのいずれか一項に記載の動きベクトル検出装置。
  6. 現在の基準ブロックに隣接する基準ブロックの動きベクトル検出結果が使用可能な場合は、前記隣接する基準ブロックの動きベクトルを使用するか否かの評価に応じて前記探索位置設定基準を選択して探索範囲を設定する請求項1から3からのいずれか一項に記載の動きベクトル検出装置
  7. 探索済みの探索位置については相関演算を禁止するように制御する請求項から6のうちいずれか一項に記載の動きベクトル検出装置。
  8. 逐次最大相関を示す相関最小値を記憶する相関係数メモリと、相関演算の進行に伴って最大相関を示す相関最小値と探索位置を検出する比較手段と、最大相関を示した探索位置に応じて次の探索範囲を決定する演算範囲設定手段と、最大相関位置の相関最小値が相関極値に達したことを判定する探索終了判定手段と、を備える請求項1から6のいずれか一項に記載の動きベクトル検出装置。
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