JP2000069469A - 動画像符号化方法とシステム及び動画像復号方法とシステム - Google Patents

動画像符号化方法とシステム及び動画像復号方法とシステム

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JP2000069469A
JP2000069469A JP23516598A JP23516598A JP2000069469A JP 2000069469 A JP2000069469 A JP 2000069469A JP 23516598 A JP23516598 A JP 23516598A JP 23516598 A JP23516598 A JP 23516598A JP 2000069469 A JP2000069469 A JP 2000069469A
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Takahiro Kimoto
崇博 木本
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NEC Corp
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    • G06T9/20Contour coding, e.g. using detection of edges
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
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    • H04N19/00Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals
    • H04N19/20Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using video object coding
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
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    • H04N19/649Methods or arrangements for coding, decoding, compressing or decompressing digital video signals using transform coding the transform being applied to non rectangular image segments

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Abstract

(57)【要約】 【課題】形状情報の符号化時、復号時の処理を利用する
ことで探索時の演算量を減少するパディング処理を用い
た動画像符号化・復号方法及びシステムの提供。 【解決手段】画像オブジェクトを有する入力画像信号を
符号化する入力画像符号化手段、パディング処理の対象
となる画像オブジェクトを有する画像信号を格納し必要
時に入力画像符号化手段に転送する第1記憶手段、矩形
形状領域内で画像オブジェクトの形状を表す形状情報を
符号化し符号化形状データを生成し画像オブジェクトの
境界の位置を表す境界情報を生成する形状情報符号化手
段、境界情報を格納する第2記憶手段から境界情報を読
出し第1記憶手段の画像信号のうち画像オブジェクト外
部にあたる画素位置を表すアドレスを算出し第1記憶手
段の画像信号からアドレスに対応する画素値を計算し代
入するパディング処理手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理システム
及び方法に関し、特に、任意の形状を持ち入出力映像の
構成要素となる画像オブジェクトを内部に有する画像信
号の符号化システムおよび復号システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近時、動画像符号化において、オブジェ
クト単位での動画像符号化手段が盛んに用いられてお
り、ISO/IECにおいて標準化作業中のMPEG−
4でもオブジェクト単位の符号化が採用されている。こ
の方法では、画像を構成する部品となる画像オブジェク
ト(以下、単に「オブジェクト」ともいう)をその輪郭
を表す形状情報とともに符号化し、復号器において、こ
れらのオブジェクトを合成して符号化対象画像を再構成
する。
【0003】任意の形状を持つオブジェクトを符号化す
るには、これを内部に有する矩形領域を符号化対象領域
とし、従来用いられている矩形形状の動画像への符号化
方式を適用する。
【0004】しかし、符号化対象領域のうち、オブジェ
クトの外部の画素値を0として符号化した場合、フレー
ム間予測処理に伴い、オブジェクトの境界で画素の予測
残差成分の値が大きくなる。その結果、予測効率は大き
く損なわれ、符号化効率を劣化させる原因となる。
【0005】この問題を解決するため、オブジェクトの
周囲に境界付近の画素値を代入した上で矩形の領域とし
て符号化し、複号器におけるオブジェクトの合成時には
形状情報を用いてオブジェクト外部の画素を覆い隠す、
「パディング」と呼ばれる方法が用いられている。
【0006】図14は、ISO/IEC 14496−
2MPEG−4に採用されている、パディング処理を含
んだオブジェクトベース動画像符号化システムの構成の
一例を示す図である。
【0007】図14を参照すると、入力画像符号化手段
103は、矩形形状を持つ入力画像1000を符号化す
る。第1の記憶手段101は、入力画像符号化手段10
3から転送された、パディング処理の対象となる画像信
号1001を格納する。また第2の記憶手段102は形
状情報1002を格納する。
【0008】パディング処理手段105は、第2の記憶
手段102に格納された形状情報内での画素位置を表す
アドレス1005を第2の記憶手段102に転送し、第
2の記憶手段102に格納された形状情報1008を読
み込み、第1の記憶手段101に格納された画像信号中
のオブジェクトの外部となる画素を同定する。
【0009】そして、パディング処理手段105は、画
像信号中のオブジェクトの外部となる画素位置を表すア
ドレス1007を第1の記憶手段101に転送し、第1
の記憶手段101に格納された画像信号1008を参照
し、アドレス1007に代入される画素値を算出し、ア
ドレス1007に代入していく。
【0010】パディング処理手段105におけるパディ
ング処理は、1次元画素列に対するパディング処理を2
度行なうことで実現される。
【0011】図15は、符号化対象領域内でパディング
される領域を表す図である。符号化対象領域40におい
て、オブジェクト41の外部のうち、まず水平方向にオ
ブジェクトを含む画素列の集合42に対してパディング
処理が行なわれる。その後、画素列集合42に含まれな
い領域43に対して垂直方向へのパディング処理を行な
う。以上の処理によりオブジェクト外部に適当な画素値
を埋められた画像信号1009をもとに、入力画像符号
化手段103は、入力画像1000を符号化し、形状情
報1002を入力する形状情報符号化手段104によっ
て符号化された形状情報とともに、符号化データとして
転送あるいは蓄積される。
【0012】パディング処理の対象となる画像信号10
01には、入力画像符号化手段103から転送された入
力画像信号、あるいは、入力画像符号化手段103の内
部で生成され、かつ、フレーム間予測に用いられる参照
画像である場合がある。また、符号化器がフレーム間予
測に用いる参照画像にパディング処理を行なっている場
合には、復号器も参照画像にパディング処理を行なう必
要がある。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のシステ
ムでは、パディング処理において、オブジェクト境界を
同定する際、オブジェクトの形状にかかわらず、符号化
対象領域のすべての画素を2度探索するため、演算量が
膨大となる、という問題点を有している。
【0014】したがって本発明は、上記問題点に鑑みて
なされたものであって、その目的は、形状情報の符号化
時および復号時の処理を利用することで、探索時の演算
量を減少させるパディング処理方法を用いた動画像符号
化方法、動画像復号方法及びシステムを提供することに
ある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明の動画像符号化システムは、矩形形状を有する画像信
号の一部であり任意の形状を持つ画像オブジェクトに対
して、前記矩形形状領域内のうち前記画像オブジェクト
の外部領域に適当な画素値を代入するパディング処理を
備えた動画像符号化システムであって、画像オブジェク
トを内部に有する入力画像信号を符号化する入力画像符
号化手段と、前記入力画像符号化手段においてパディン
グ処理の対象となる画像オブジェクトを有する画像信号
を格納し、必要に応じて、前記入力画像符号化手段に転
送する第1の記憶手段と、前記矩形形状領域内において
前記画像オブジェクトの形状を表す形状情報を符号化し
符号化形状データを生成するとともに、前記画像オブジ
ェクトの境界の位置を表す境界情報を生成する形状情報
符号化手段と、前記境界情報を格納する第2の記憶手段
と、第2の記憶手段に格納されている境界情報を、必要
に応じて読みだして、前記第1の記憶手段に格納されて
いる画像信号のうち、前記画像オブジェクト外部にあた
る画素位置を表すアドレスを算出し、前記第1の記憶手
段に格納されている画像信号から、前記アドレスに対応
する画素値を計算し、代入するパディング処理手段と、
を含む。
【0016】本発明の動画像復号システムは、矩形形状
を有する画像信号の一部であり任意の形状を持つ画像オ
ブジェクトに対して、前記矩形形状領域内のうち前記画
像オブジェクトの外部領域に適当な画素値を代入するパ
ディング処理を備えた動画像復号システムであって、参
照画像を参照し、任意形状を持つ画像オブジェクトを内
部に有する符号化された画像データを復号して、画像信
号を生成する画像復号手段と、前記復号した画像信号を
パディング処理の対象となる画像信号として格納し、前
記画像復号手段において次フレームの復号処理での参照
画像として供給する第1の記憶手段と、前記画像オブジ
ェクトの形状情報を符号化したデータである符号化形状
データを復号して形状情報を生成するとともに、前記画
像オブジェクトの境界の位置を表す境界情報を生成する
形状情報復号手段と、前記境界情報を格納する第2の記
憶手段と、前記第2の記憶手段に格納されている境界情
報を、必要に応じて読みだし、前記第1の記憶手段に格
納されている画像信号のうち、前記画像オブジェクト外
部にあたる画素位置を表すアドレスを算出し、前記第1
の記憶手段に格納されている画像信号から前記アドレス
に対応する画素値を計算して代入するパディング処理手
段と、を含む。
【0017】本発明の動画像符号化方法は、矩形形状を
有する画像信号の一部であり任意の形状を持つ画像オブ
ジェクトに対して、前記矩形形状領域内のうち前記画像
オブジェクトの外部領域に適当な画素値を代入するパデ
ィング処理を行う動画像符号化方法であって、(a)画
像オブジェクトを内部に有する入力画像信号を符号化
し、パディング処理の対象となる画像オブジェクトを有
する画像信号を第1の記憶手段に格納するステップと、
(b)前記矩形形状領域内において前記画像オブジェク
トの形状を表す形状情報を符号化し、符号化形状データ
を生成するとともに、前記画像オブジェクトの境界の位
置を表す境界情報を生成第2の記憶手段に格納するステ
ップと、(c)前記第2の記憶手段に格納されている境
界情報を、必要に応じて読みだして、前記第1の記憶手
段に格納されている画像信号のうち、前記画像オブジェ
クト外部にあたる画素位置を表すアドレスを算出し、前
記第1の記憶手段に格納されている画像信号から、前記
アドレスに対応する画素値を計算し、代入するパディン
グ処理を行うステップと、を含む。
【0018】本発明の動画像復号方法は、矩形形状を有
する画像信号の一部であり任意の形状を持つ画像オブジ
ェクトに対して、前記矩形形状領域内のうち前記画像オ
ブジェクトの外部領域に適当な画素値を代入するパディ
ング処理を行う動画像復号方法であって、(a)参照画
像を参照し、任意形状を持つ画像オブジェクトを内部に
有する符号化された画像データを復号して、画像信号を
生成するステップと、(b)前記復号した画像信号をパ
ディング処理の対象となる画像信号として第1の記憶手
段に格納するステップと、(c)前記第1の記憶手段に
格納された画像信号を次フレームの復号処理での参照画
像として読み出すステップと、(d)前記画像オブジェ
クトの形状情報を符号化したデータである符号化形状デ
ータを復号して形状情報を生成するとともに、前記画像
オブジェクトの境界の位置を表す境界情報を生成し、第
2の記憶手段に格納するステップと、(e)前記第2の
記憶手段に格納されている境界情報を、必要に応じて読
みだし、前記第1の記憶手段に格納されている画像信号
のうち、前記画像オブジェクト外部にあたる画素位置を
表すアドレスを算出し、前記第1の記憶手段に格納され
ている画像信号から前記アドレスに対応する画素値を計
算して代入するパディング処理を行うステップと、を含
む。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施の形態につ
いて説明する。本発明の動画像符号化システムは、その
好ましい実施の形態において、図1を参照すると、矩形
形状を有する画像信号の一部であり任意の形状を持つ画
像オブジェクトに対して、矩形形状領域内のうち画像オ
ブジェクトの外部領域に適当な画素値を代入するパディ
ング処理を備えた動画像符号化システムであって、画像
オブジェクトを内部に有する入力画像信号を符号化する
入力画像符号化手段(103)と、入力画像符号化手段
(103)においてパディング処理の対象となる画像オ
ブジェクトを有する画像信号を格納し、必要に応じて入
力画像符号化手段に転送する第1の記憶手段(101)
と、矩形形状領域内において画像オブジェクトの形状を
表す形状情報を符号化し符号化形状データを生成すると
ともに、画像オブジェクトの境界の位置を表す境界情報
を生成する形状情報符号化手段(104)と、境界情報
を格納する第2の記憶手段(102)と、第2の記憶手
段(102)に格納されている境界情報を必要に応じて
読みだして、第1の記憶手段(101)に格納されてい
る画像信号のうち、画像オブジェクト外部にあたる画素
位置を表すアドレスを算出し、第1の記憶手段(10
1)に格納されている画像信号から前記アドレスに対応
する画素値を計算して代入するパディング処理手段(1
05)と、を備える。
【0020】第1の記憶手段(101)に格納されパデ
ィング処理の対象となる画像オブジェクトを有する画像
信号が入力画像よりなる。
【0021】第1の記憶手段(101)に格納されパデ
ィング処理の対象となる画像オブジェクトを有する画像
信号が、フレーム間予測における参照画像とされる。
【0022】形状情報符号化手段(104)は、図2を
参照すると、形状情報を複数のブロックに分割するブロ
ック分割部(106)と、ブロック内の形状情報を参照
して、ブロックが前記画像オブジェクトの外部にある
か、内部にあるか、あるいは境界上にあるかを表すブロ
ック分類情報を生成するブロック判定部(107)と、
ブロック分類情報を参照し、ブロックが画像オブジェク
トの境界上にある場合にブロック内の形状情報を符号化
するブロック内形状情報符号化部(108)と、ブロッ
ク分類情報とブロック内符号化形状情報とを多重化して
符号化形状データを生成する多重化部(109)とを備
え、ブロック分類情報とブロック内形状情報とを境界情
報として第2の記憶手段(102)に転送するように構
成される。
【0023】パディング処理手段(105)は、第2の
記憶手段(102)に格納されたブロック分類情報を参
照して、ブロックが画像オブジェクトの境界上にある場
合にのみ第2の記憶手段に格納されたブロック内形状情
報を参照し、ブロック分類情報とブロック内形状情報と
から画像オブジェクト外部にあたる画素位置を表すアド
レスを計算するアドレス算出部(図3の110)と、第
1の記憶手段に格納されている画像信号を参照して、前
記アドレスに対応する画素値であるパディング値を算出
し前記アドレスにパディング値の代入処理を行うパディ
ング値代入部(図3の111)とを備える。
【0024】本発明の動画像復号システムは、その好ま
しい実施の形態において、図9を参照すると、矩形形状
を有する画像信号の一部であり任意の形状を持つ画像オ
ブジェクトに対して、矩形形状領域内のうち画像オブジ
ェクトの外部領域に適当な画素値を代入するパディング
処理を備えた動画像復号システムであって、参照画像を
参照し、任意形状を持つ画像オブジェクトを内部に有す
る符号化された画像データを復号して、画像信号を生成
する画像復号手段(112)と、復号した画像信号をパ
ディング処理の対象となる画像信号として格納し、画像
復号手段において次フレームの復号処理での参照画像と
して供給する第1の記憶手段(101)と、画像オブジ
ェクトの形状情報を符号化したデータである符号化形状
データを復号して形状情報を生成するとともに、画像オ
ブジェクトの境界の位置を表す境界情報を生成する形状
情報復号手段(113)と、境界情報を格納する第2の
記憶手段(102)と、第2の記憶手段に格納されてい
る境界情報を必要に応じて読みだして、第1の記憶手段
に格納されている画像信号のうち画像オブジェクト外部
にあたる画素位置を表すアドレスを算出し、第1の記憶
手段(101)に格納されている画像信号から前記アド
レスに対応する画素値を計算して代入するパディング処
理手段(105)とを備える。
【0025】本発明の動画像復号システムは、その好ま
しい実施の形態において、形状情報復号手段(113)
が、符号化形状データを逆多重化して矩形形状領域を分
割したブロックが画像オブジェクトの外部にあるか、内
部にあるか、あるいは境界上にあるかを表すブロック分
類情報と、画像オブジェクトの境界上にあるブロックの
ブロック内符号化形状情報とを生成する逆多重化部(図
10の114)と、ブロック内符号化形状情報からブロ
ック内形状情報を復号するブロック内形状情報復号部
(図10の115)と、ブロック分類情報とブロック内
形状情報とを参照して、画像オブジェクト全体の形状情
報を生成する形状情報統合部(図10の116)とを備
え、ブロック分類情報とブロック内形状情報とを境界情
報として第2の記憶手段に転送するように構成される。
【0026】またパディング処理手段が、第2の記憶手
段(102)に格納されたブロック分類情報を参照し
て、ブロックが前記画像オブジェクトの境界上にある場
合にのみ第2の記憶手段に格納されたブロック内形状情
報を参照し、ブロック分類情報とブロック内形状情報と
から画像オブジェクト外部にあたる画素位置を表すアド
レスを計算するアドレス算出部(図3の110)と、第
1の記憶手段に格納されている画像信号を参照して、前
記アドレスに対応する画素値であるパディング値を算出
し前記アドレスパディング値の代入処理を行うパディン
グ値代入部(ず3の111)とを備える。
【0027】本発明の動画像符号化システムは、入力動
画像符号化手段(103)が、入力画像を符号化単位に
分解し、各符号化単位ごとに入力画像と参照画像との間
の動き量を検出し、その動き量を用いて動き補償を行な
うことにより予測画像を作成し、その予測画像と入力画
像との差分を符号化する手段を備え、パディング処理手
段が、前記パディング領域を前記動き量の検出範囲の内
部に限定する。
【0028】本発明の動画像符号化システムは、画像復
号手段が、符号化単位ごとに動き量と差分画像を復号
し、前記動き量を用いて前記参照画像に動き補償を行う
ことで予測画像を作成し、前記差分画像と足し合わせる
ことで符号化された画像を再構成する手段を備え、パデ
ィング処理手段がパディング領域を、前記動ベクトルの
検出範囲の内部に限定する。
【0029】本発明の動画像符号化システム、及び、本
発明の動画像復号システムの実施の形態において、パデ
ィング処理手段は、まず水平方向の画素列を処理単位と
して、前記パディング領域の同定処理を行い、前記画像
オブジェクトに含まれる画素を持つ水平方向への画素列
に対してパディング値代入処理を行った後、前記画像オ
ブジェクト外部の画素のうち前述の水平方向へのパディ
ング値代入処理によってパディング値を代入されなかっ
た画素に対して、垂直方向の画素列を処理単位としてパ
ディング値代入処理を行う。
【0030】本発明の動画像符号化システム、及び、本
発明の動画像復号システムの実施の形態において、パデ
ィング処理手段において、隣接する複数の画素列へのパ
ディング値代入処理を、前記画素列と直交する方向に連
続するパディング値のコピーによって実現する。
【0031】本発明の動画像符号化方法は、矩形形状を
有する画像信号の一部であり任意の形状を持つ画像オブ
ジェクトに対して、前記矩形形状領域内のうち前記画像
オブジェクトの外部領域に適当な画素値を代入するパデ
ィング処理を行う動画像符号化方法であって、(a)画
像オブジェクトを内部に有する入力画像信号を符号化
し、パディング処理の対象となる画像オブジェクトを有
する画像信号を第1の記憶手段に格納する処理、(b)
前記矩形形状領域内において前記画像オブジェクトの形
状を表す形状情報を符号化し、符号化形状データを生成
するとともに、前記画像オブジェクトの境界の位置を表
す境界情報を生成第2の記憶手段に格納する処理、
(c)前記第2の記憶手段に格納されている境界情報
を、必要に応じて読みだして、前記第1の記憶手段に格
納されている画像信号のうち、前記画像オブジェクト外
部にあたる画素位置を表すアドレスを算出し、前記第1
の記憶手段に格納されている画像信号から、前記アドレ
スに対応する画素値を計算し、代入するパディング処理
を行う処理、の上記(a)〜(c)の各処理を含む。
【0032】本発明の実施の形態において、上記(a)
〜(c)の各処理は、動画像符号化装置を構成するコン
ピュータ上で実行されるプログラム制御で実現するよう
にしてもよく、この場合、上記プログラムを格納した記
憶媒体からプログラムをコンピュータ(コンピュータと
しては画像処理用のディジタル信号処理プロセッサであ
ってもよい)のメモリにロードして実行することで実施
され、本発明はこの記録媒体も含むものである。
【0033】本発明の動画像復号方法は、矩形形状を有
する画像信号の一部であり任意の形状を持つ画像オブジ
ェクトに対して、前記矩形形状領域内のうち前記画像オ
ブジェクトの外部領域に適当な画素値を代入するパディ
ング処理を行う動画像復号方法であって、(a)参照画
像を参照し、任意形状を持つ画像オブジェクトを内部に
有する符号化された画像データを復号して、画像信号を
生成する処理、(b)前記復号した画像信号をパディン
グ処理の対象となる画像信号として第1の記憶手段に格
納する処理、(c)前記第1の記憶手段に格納された画
像信号を次フレームの復号処理での参照画像として読み
出す処理、(d)前記画像オブジェクトの形状情報を符
号化したデータである符号化形状データを復号して形状
情報を生成するとともに、前記画像オブジェクトの境界
の位置を表す境界情報を生成し、第2の記憶手段に格納
する処理、(e)前記第2の記憶手段に格納されている
境界情報を、必要に応じて読みだし、前記第1の記憶手
段に格納されている画像信号のうち、前記画像オブジェ
クト外部にあたる画素位置を表すアドレスを算出し、前
記第1の記憶手段に格納されている画像信号から前記ア
ドレスに対応する画素値を計算して代入するパディング
処理を行う処理、の上記(a)〜(e)の各処理を含
む。
【0034】本発明の実施の形態において、上記(a)
〜(e)の各処理は、動画像復号装置を構成するコンピ
ュータ上で実行されるプログラム制御で実現するように
してもよく、この場合、上記プログラムを格納した記憶
媒体からプログラムをコンピュータ(コンピュータとし
ては画像処理用のディジタル信号処理プロセッサであっ
てもよい)のメモリにロードして実行することで実施さ
れ、本発明はこの記録媒体も含むものである。
【0035】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
【0036】図1は、本発明の一実施例の動画像符号化
システムの構成を示す図である。以下では、フレーム間
予測に用いる参照画像にパディング処理を行なう場合に
本発明を適用した例について説明するが、入力画像信号
にパディング処理を行なった後に動画像符号化処理を行
なう場合にも、本実施例と同様のパディング処理が適用
可能である。
【0037】図1を参照すると、入力画像符号化手段1
03は、入力画像信号1000を符号化し符号化画像デ
ータ1010を生成する。また、現フレームの復号画像
を表す画像信号1001を生成して第1の記憶手段10
1に格納する。入力画像符号化手段103は、次フレー
ムを符号化する時に、この画像信号を参照画像1009
として参照し、フレーム間予測を行なう。
【0038】形状情報符号化手段104は、入力画像信
号1000の内部にあるオブジェクトの形状情報100
2を符号化して、符号化形状情報1003を生成する。
それと同時に、符号化対象領域内において、オブジェク
トの境界の位置を表す境界情報1004を第2の記憶手
段102に転送する。
【0039】パディング処理手段105は、処理過程の
それぞれの段階で第2の記憶手段102内で参照する境
界情報を切替えるためアドレス1005を指定し、それ
に対応する境界情報1006を受け取る。そして、境界
情報1006を参照して、第1の記憶手段101に格納
されている画像信号のうち、オブジェクトの外部に相当
する領域を同定し、該当領域に代入する画素値であるパ
ディング値を算出して、第1の記憶手段101の中の該
当領域に代入する。
【0040】パディング処理手段105は、パディング
値の算出処理において参照する画素の位置や、代入処理
対象となる画素の位置を表すアドレス1007を第1の
記憶手段101に送り、画素値1008を読み書きす
る。
【0041】図2は、図1の形状情報符号化手段104
において、ISO/IEC 14496−2 MPEG
−4で定められている符号化形状情報を出力する構成の
一例を示す図である。
【0042】図2を参照すると、ブロック分割部106
は、符号化対象領域を分割した複数のブロックに対し、
形状情報1002を各々のブロック内部の形状情報10
11に分割していき、ブロック判定部107に送る。
【0043】ブロック判定部107は、ブロック内部の
形状情報1011から、そのブロックがオブジェクト内
部にあるか、オブジェクト外部にあるか、あるいはオブ
ジェクト境界上にあるかを表すブロック分類情報101
2を生成する。
【0044】ブロック内形状情報符号化部108は、ブ
ロック分類情報1012を参照して、ブロックが境界上
にある場合に該当するブロック内形状情報1011を符
号化し、ブロック内の符号化形状情報1013を生成す
る。
【0045】多重化部109は、ブロック分類情報10
12とブロック内符号化形状情報1013とを多重化し
て符号化形状情報1003とする。
【0046】符号化対象領域を、幅W、高さHの長方
形、分割するブロックを一辺Bの正方形とすると、ブロ
ック分類情報は、図11に示すように、幅W/B, 高
さH/Bの行列として表される。
【0047】図11において、黒色(図ではブロック右
上端から左下端方向のハッチングを施した部分で表わ
す)、白色、および灰色(図ではブロック左上端から右
下端方向へのハッチングを施した部分で表わす)の各ブ
ロックはそれぞれ、オブジェクト外部にある、オブジェ
クト内部にある、オブジェクトの境界上にあることを表
す。
【0048】形状情報符号化手段103は、ブロック分
類情報1012およびブロック内形状情報1011を境
界情報1004として、記憶手段102に転送する。
【0049】図3は、本発明の一実施例におけるパディ
ング処理手段105の構成の一例を示す図である。図3
を参照すると、パディング処理手段105は、アドレス
算出部110、パディング代入部111を備えて構成さ
れる。
【0050】図4は、本発明の一実施例におけるパディ
ング処理手段105における処理の流れを示す流れ図で
ある。図1、図3及び図4を参照してパディング処理手
段105の動作について説明する。
【0051】アドレス算出部110は、第2の記憶手段
102に格納されているブロック分類情報1006を左
上端を開始位置として(ステップ201)、ブロック分
類情報を探索する。
【0052】ブロックがオブジェクトの境界上にある場
合(ステップ202)、対応するブロック内形状情報1
006を読み出し、パディング処理の対象となるパディ
ング領域を同定する(ステップ203)。そして、水平
方向への画素列のパディング処理を行う(ステップ20
4)。
【0053】ステップ202〜204の処理をブロック
分類情報の探索が終わるまで続ける(ステップ20
5)。
【0054】その後、符号化対象領域の左端を開始位置
にして(ステップ206)、垂直方向の画素列に対して
パディング値代入処理を行う(ステップ207)。
【0055】パディング値代入位置を更新し(ステップ
208)、垂直方向へのパディング処理は、対象となる
画素列が符号化対象領域の右端に達する、ステップ20
7、208の処理を繰り返す(ステップ209)。
【0056】以下、パディング処理をその順序に従って
説明する。
【0057】図5は、図4におけるパディング領域同定
処理(ステップ202)の詳細を示す流れ図である。図
5において、Yは境界上にあるブロックの左上端点のy
座標、Y′は直前に参照したブロックの左上端点のy座
標を表す。図12は、符号化対象領域内の座標を示す図
である。符号化対象領域の左上端点を原点として、水平
方向をx軸、垂直方向をy軸とする。
【0058】アドレス算出部110は、同定したパディ
ング領域の左端点を記憶するため、B個のレジスタ、レ
ジスタ0からレジスタB−1を持ち、それぞれに画素座
標を格納する。ここで、(xi,yi)は、レジスタi
に格納されている座標を表す。また、垂直方向へのパデ
ィング処理の対象となるパディング領域を表すy座標を
記憶するメモリを内蔵する。
【0059】アドレス算出部110はまず、ブロック分
類情報1006を参照してYを決定し、Y′と比較する
(ステップ210)。
【0060】YとY′が等しい場合、該当ブロックに対
応するブロック内形状情報1006を画素毎に探索し、
パディング領域右端およびパディング領域左端の座標を
同定する。それ自身がオブジェクト外部にあり右隣の画
素がオブジェクト内部にある画素をパディング領域の右
端、それ自身がオブジェクト外部にあり左隣の画素がオ
ブジェクト内部にある画素をパディング領域の左端とす
る。
【0061】座標(x,y)が左端点である場合(ステ
ップ212のYES)、座標(x,y)を対応するレジ
スタy−Yに格納する(ステップ212)。
【0062】座標(x,y)が右端点である場合、レジ
スタy−Yに対応する左端点の格納されているか否かを
判定する(ステップ213)。
【0063】レジスタy−Yに座標が格納されているな
らば、(xi,yi)から(x,y)までをパディング
領域として、記憶手段101に格納されている画像信号
において対応するアドレス1014を算出してパディン
グ値代入部111に転送する(ステップ214)。
【0064】この時,ステップ243よりyi=yであ
る。その後、レジスタy−Yをリセットする(ステップ
215)。
【0065】また、レジスタy−Yに座標が格納されて
いなければ、符号化対象領域の左端の座標(0,y)か
ら(x,y)までをパディング領域として、アドレス1
014を算出しパディング値代入部111に転送する
(ステップ216)。
【0066】一方ステップ210においてYがY′より
も大きい場合には、ステップ211の前に,各レジスタ
の内部に座標が格納されているか否かを判定する(ステ
ップ218)。
【0067】レジスタiに座標が格納されている場合に
は(ステップ218のNO)、(xi,yi)から符号
化対象領域の右端の座標(W,yi)までをパディング
領域としてアドレス1014を算出しパディング値代入
部111に転送した後(ステップ219)、レジスタi
をリセットする(ステップ220)。
【0068】一方、レジスタiに座標が格納されていな
い場合、y座標がY′+iである画素列にはオブジェク
トの内部にあたる画素が存在しないことを表す。
【0069】アドレス算出部110は、y座標Y′+i
を垂直方向へのパディング領域として内部メモリに記憶
する(ステップ221)。
【0070】以上の処理をレジスタ0より(ステップ2
17)、レジスタB−1まで行う(ステップ222,2
23)。
【0071】その後、アドレス算出部110では、Yが
Y′+Bよりも大きいか否かを判定する(ステップ22
4)。もし、YがY′+Bよりも大きい場合には、直前
にパディング領域同定処理を行ったブロックの下端から
現在パディング領域同定処理を行っているブロックの上
端までの間に、オブジェクトを含まない画素列が連続し
て存在することになる。アドレス算出部110は、y座
標Y′+B+1からY−1までを垂直方向へのパディン
グ領域としてそのy座標を内部メモリに記憶する(ステ
ップ225)。
【0072】図6は、図4における水平方向へのパディ
ング値代入処理(ステップ203)の詳細を示す流れ図
である。図6におけるパディング値代入処理は、ISO
/IEC14496−2 MPEG−4に記述されてい
る手段であるが、本発明は他のパディング値代入処理に
ついても適用可能である。
【0073】パディング値代入部112は、パディング
領域の左端点が符号化対象領域の左端点である場合、パ
ディング領域右端の右となりの画素値1008をパディ
ング値として、第1の記憶手段101に格納されている
画素信号の対応する位置に代入する(ステップ23
3)。
【0074】また、パディング領域の右端点が符号化対
象領域の右端点である場合、パディング領域左端の左隣
の画素値1008をパディング値として、記憶手段10
1に格納されている画素信号の対応する位置に代入する
(ステップ235)。
【0075】一方、パディング領域の両端点ともに符号
化対象領域の端点でない場合、パディング領域右端の右
隣の画素値1008と、パディング領域左端の左となり
の画素値1008との平均をパディング値として、第1
の記憶手段101に格納されている画素信号の対応する
位置に代入する(ステップ234)。
【0076】図13に示す例に即して、水平方向の画素
列における、探索区間とパディング領域およびパディン
グ値を説明する。
【0077】図13における折れ線41は、オブジェク
トの境界を表す。また、図13において、横方向に並ぶ
ブロックはブロック分類情報を表し、色付きの(図では
ハッチングを施してある)ブロックはオブジェクト境界
上にあるブロックである。点400と409は、画素列
のうち符号化対象領域内の左右両端を表す。ここでは、
画素400から画素409までの画素列のパディング処
理を説明する。この画素列のうち探索対象となるのは、
境界ブロックの内部にある領域すなわち画素401から
画素404までの区間と、画素405から画素408ま
での区間である。パディング領域の端点となる画素40
2、画素403、画素406、画素407は前述の探索
処理によって同定される。画素400から画素402ま
でのパディング領域、画素403から画素406までの
パディング領域、画素407から画素409までのパデ
ィング領域のそれぞれに代入されるパディング値は、画
素402の画素値、画素403と画素406の画素値の
平均および、画素407の画素値である。
【0078】再び図4を参照すると、パディング領域同
定処理と水平方向へのパディング値代入処理が終わった
後、アドレス算出部110は、符号化対象領域の左端を
垂直方向へのパディング処理の開始位置と定める(ステ
ップ206)。
【0079】そして、垂直方向への画素列を処理単位と
して、パディング済みの隣接画素の値を順次代入するパ
ディング値代入処理を行なう(ステップ207)。
【0080】垂直方向への各画素列に対するパディング
処理は、図6に示す水平方向へのパディング値代入処理
と、方向が違う以外は同じ処理を行なうので、説明を省
略する。
【0081】本実施例では、形状情報符号化手段104
として、符号化形状情報がブロック分類情報とブロック
内符号化形状情報とからなる場合を例に説明したが、簡
単な幾何図形によってオブジェクトの概形を表現するな
ど、オブジェクトの概形を利用した他の形状情報符号化
方式に対しても、本発明を適用することができることは
勿論である。
【0082】また、形状情報符号化において概形の情報
を用いない場合、形状情報符号化手段104が形状の符
号化と同時に、オブジェクトの境界上にあるブロックの
位置を同定する手段を新たに備え、同定した境界情報1
004を記憶手段102に転送することでも、本発明は
実施可能である。
【0083】また、上記した実施例では、符号化対象領
域のうちオブジェクトの外部すべてにパディング処理を
行う場合について説明したが、動き補償を備えたフレー
ム間予測符号化において、動ベクトルの検出範囲内にパ
ディング領域を限定した場合についても適用可能であ
る。この場合、もし同定したパディング領域が前記の検
出範囲を越える場合には、オブジェクトの境界から検出
範囲内にあるブロックにのみパディング値代入処理を行
えばよい。
【0084】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。本発明の第2の実施例は、図1を参照して説明し
た前記実施例と、その構成は同様とされており、パディ
ング処理手段105における処理が相違している。図7
は、本発明の第2の実施例におけるパディング処理手段
105の処理フローを示す流れ図である。
【0085】図4に示した前記実施例の流れ図では、垂
直方向へのパディング値代入処理に水平方向へのものと
同じ構成のものを適用していたのに対して、本実施例で
は、水平方向とは異なるパディング処理を行なう(ステ
ップ238)。
【0086】図8は、この垂直方向へのパディング値代
入処理の処理フローを示す流れ図である。
【0087】パディング値代入部111は、アドレス算
出部から転送されたアドレス1014を参照して、垂直
方向へのパディング領域に画素列単位でのコピーを行な
うことでパディング値代入処理を行なう。
【0088】パディング領域の上端が、符号化対象領域
の上端であった場合には、パディング領域内の画素列そ
れぞれにパディング領域下端の一つ下の画素列をコピー
する(ステップ233)。
【0089】また、パディング領域の下端が、符号化対
象領域の下端であった場合には、パディング領域内の画
素列それぞれにパディング領域上端の一つ上の画素列を
コピーする(ステップ235)。
【0090】パディング領域の両端ともに、符号化対象
領域の境界と異なる場合には、パディング上端の一つ上
の画素列とパディング下端の一つ下の画素列から、同じ
x座標を持つ画素の平均をとることで新たに生成された
画素列を、パディング領域内の画素列にコピーする(ス
テップ234)。
【0091】本発明の第2の実施例により、メモリ内に
連続して格納されている画素値をまとめて他のメモリ空
間にコピーすることができる。これにより、さらなる処
理の高速化が実現できる。
【0092】図9は、本発明の動画像復号システムの一
実施例の構成を示す図である。図9を参照すると、この
動画像復号システムは、図1に示した動画像符号化シス
テムと比べて、入力画像符号化手段103と形状情報符
号化手段104がなく、代わりに画像復号手段112と
形状情報復号手段113を備える。
【0093】図9を参照すると、画像復号手段112
は、符号化された画像信号1100を復号し、出力画像
信号1102を生成する。ここで出力画像信号は、矩形
形状の外枠で表される符号化対象領域を持ち、その内部
に任意形状のオブジェクトを有する。
【0094】また、画像復号手段112は、現フレーム
の出力画像信号を記憶手段101に格納する。そしてこ
の画像信号を次フレームを符号化する時に参照画像10
09としてフレーム間予測を行なう。
【0095】形状情報復号手段113は、符号化形状デ
ータ1101をもとにオブジェクトの形状情報1103
を復号して出力するとともに、境界情報1004を記憶
手段102に格納する。
【0096】パディング処理手段105は、パディング
処理を行う処理単位ごとに第2の記憶手段102に読み
出し要求1005を送り、境界情報1006を受け取
る。
【0097】そして前記境界情報1006を参照して第
1の記憶手段101に格納されている画像信号のうちオ
ブジェクトの外部に相当する領域を表すアドレス100
7を算出し、第1の記憶手段101に格納された画像信
号1008を参照して該当領域に代入する画素値100
8を算出して、第1の記憶手段101の中の該当領域に
代入する。
【0098】パディング処理手段105における処理の
詳細は、前記実施例におけるパディング処理手段105
と同一であるため説明を省略する。
【0099】図10は、本発明の動画像復号システムの
一実施例における形状情報復号手段113の構成を示す
図である。
【0100】図10を参照すると、逆多重化部114
は、符号化形状データ1101をブロック分類情報11
06とブロック内符号化形状情報1104とに分割す
る。
【0101】ブロック内形状情報復号部115は、ブロ
ック内符号化形状情報1104を復号してブロック内形
状情報1105を生成する。
【0102】形状情報統合部116は、ブロック分類情
報1106とブロック内形状情報1105とを参照し
て、オブジェクト全体の形状情報1103を生成する。
【0103】そして、形状情報復号手段113は、ブロ
ック分類情報1106とブロック内形状情報1105と
を記憶手段102に転送する。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
パディング処理における画素の探索領域を限定し、演算
量を削減することができ、高速処理を実現する、という
効果を奏する。
【0105】その理由は、本発明においては、形状情報
の符号化によって得られた探索区間情報を用いて、オブ
ジェクトの境界が存在しないブロックの探索を省略した
ためである。
【0106】上記したように従来のパディング処理で
は、符号化対象領域内の全ての画素に対して2回ずつ探
索を行なう必要があったのに対して、本発明では、探索
される必要のある画素は、オブジェクトの境界上にある
ブロック内、すなわち、例えば図11における左上端か
ら右下端方向へのバッチングを施したブロックからなる
領域のみである。
【0107】画素の探索を削減するために必要な処理の
うち、オブジェクト概形情報は形状情報符号化によって
得られるため新たに演算量を必要とせず、概形情報の探
索は、符号か対象領域内の画素の探索に比べて必要とす
る演算量が遥かに少ないため、本発明によって顕著な演
算量の削減が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の動画像符号化システムの第1の実施例
の構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施例における形状情報符号化
手段の構成を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施例におけるパディング処理
手段の構成を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施例におけるパディング処理
手段の処理フローを示す流れ図である。
【図5】図4におけるステップ202(パディング領域
同定処理)の処理フローの詳細を示す流れ図である。
【図6】図4におけるステップ203(パディング値代
入処理)の処理フローの詳細を示す流れ図である。
【図7】本発明の第2の実施例におけるパディング処理
手段の処理フローを示すフロー図である。
【図8】図7におけるステップ238の処理フローの詳
細を示す流れ図である。
【図9】本発明の動画像復号システムの一実施例の構成
を示す図である。
【図10】本発明の動画像復号システムの一実施例にお
ける形状情報符号化手段の構成を示す図である。
【図11】ブロック分類情報の一例を示す図である。
【図12】符号化対象領域内の座標系を示す図である。
【図13】水平方向の画素列における探索区間とパディ
ング領域の一例を示す図である。
【図14】パディング処理を含む従来の動画像符号化シ
ステムの構成を示す図である。
【図15】画像オブジェクトと、対応するパディング領
域の一例を示す図である。
【符号の説明】
40 符号化対象領域 41 画像オブジェクト 42 水平方向へのパディング処理対象領域 43 垂直方向へのパディング処理対象領域 101、102 記憶手段 103 入力が像符号化手段 104 形状情報符号化手段 105 パディング処理手段 106 ブロック分割部 107 ブロック判定部 108 ブロック内形状情報符号化部 109 多重化部 110 アドレス算出部 111 パディング値代入部 112 画像復号手段 113 形状情報復号手段 114 逆多重化部 115 ブロック内形状情報復号部 116 形状情報統合部 1000 入力画像 1001、1008、1009 画像信号 1002、1103 形状情報 1003、1101 符号化形状データ 1004、1006 境界情報 1005、1007 アドレス 1010、1100 符号化画像データ 1011、1105 ブロック内形状情報 1012、1106 ブロック分類情報 1013、1104 ブロック内符号化形状情報 1102 出力画像 400、401、402、403、404、405、4
06、407、408、409 画素

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】矩形形状を有する画像信号の一部であり任
    意の形状を持つ画像オブジェクトに対して、前記矩形形
    状領域内のうち前記画像オブジェクトの外部領域に適当
    な画素値を代入するパディング処理を備えた動画像符号
    化システムであって、 画像オブジェクトを内部に有する入力画像信号を符号化
    する入力画像符号化手段と、 前記入力画像符号化手段においてパディング処理の対象
    となる画像オブジェクトを有する画像信号を格納し、必
    要に応じて、前記入力画像符号化手段に転送する第1の
    記憶手段と、 前記矩形形状領域内において前記画像オブジェクトの形
    状を表す形状情報を符号化し符号化形状データを生成す
    るとともに、前記画像オブジェクトの境界の位置を表す
    境界情報を生成する形状情報符号化手段と、 前記境界情報を格納する第2の記憶手段と、 前記第2の記憶手段に格納されている境界情報を、必要
    に応じて読み出して、前記第1の記憶手段に格納されて
    いる画像信号のうち、前記画像オブジェクト外部にあた
    る画素位置を表すアドレスを算出し、前記第1の記憶手
    段に格納されている画像信号から、前記アドレスに対応
    する画素値を算出して、代入する処理を行うパディング
    処理手段と、 を含むことを特徴とする動画像符号化システム。
  2. 【請求項2】前記第1の記憶手段に格納され、前記パデ
    ィング処理の対象となる画像オブジェクトを有する画像
    信号が、入力画像である、ことを特徴とする請求項1に
    記載の動画像符号化システム。
  3. 【請求項3】前記第1の記憶手段に格納され、前記パデ
    ィング処理の対象となる画像オブジェクトを有する画像
    信号が、フレーム間予測における参照画像である、こと
    を特徴とする請求項1に記載の動画像符号化システム。
  4. 【請求項4】前記形状情報符号化手段が、前記形状情報
    を複数のブロックに分割するブロック分割部と、 前記ブロック内の形状情報を参照して、前記ブロックが
    前記画像オブジェクトの外部にあるか、内部にあるか、
    あるいは境界上にあるかを表すブロック分類情報を生成
    するブロック判定部と、 前記ブロック分類情報を参照し、ブロックが前記画像オ
    ブジェクトの境界上にある場合に前記ブロック内の形状
    情報を符号化するブロック内形状情報符号化部と、 前記ブロック分類情報と前記ブロック内符号化形状情報
    とを多重化して前記符号化形状データを生成する多重化
    部と、 を含み、 前記ブロック分類情報と前記ブロック内形状情報とを前
    記境界情報として前記第2の記憶手段に転送する、こと
    を特徴とする請求項1に記載の動画像符号化システム。
  5. 【請求項5】前記パディング処理手段が、前記第2の記
    憶手段に格納されたブロック分類情報を参照して、ブロ
    ックが前記画像オブジェクトの境界上にある場合にの
    み、前記第2の記憶手段に格納されたブロック内形状情
    報を参照し、前記ブロック分類情報と前記ブロック内形
    状情報とから前記アドレスを計算するアドレス算出部
    と、 前記第1の記憶手段に格納されている画像信号を参照し
    て、前記アドレスに対応する画素値であるパディング値
    を算出し、前記アドレスに前記パディング値の代入処理
    を行うパディング値代入部と、 を含むことを特徴とする請求項1に記載の動画像符号化
    システム。
  6. 【請求項6】矩形形状を有する画像信号の一部であり任
    意の形状を持つ画像オブジェクトに対して、前記矩形形
    状領域内のうち前記画像オブジェクトの外部領域に適当
    な画素値を代入するパディング処理を備えた動画像復号
    システムであって、 参照画像を参照し、任意形状を持つ画像オブジェクトを
    内部に有する符号化された画像データを復号して、画像
    信号を生成する画像復号手段と、 前記復号した画像信号をパディング処理の対象となる画
    像信号として格納し、前記画像復号手段において次フレ
    ームの復号処理での参照画像として供給する第1の記憶
    手段と、 前記画像オブジェクトの形状情報を符号化したデータで
    ある符号化形状データを復号して形状情報を生成すると
    ともに、前記画像オブジェクトの境界の位置を表す境界
    情報を生成する形状情報復号手段と、 前記境界情報を格納する第2の記憶手段と、 前記第2の記憶手段に格納されている境界情報を、必要
    に応じて読み出し、前記第1の記憶手段に格納されてい
    る画像信号のうち、前記画像オブジェクト外部にあたる
    画素位置を表すアドレスを算出し、前記第1の記憶手段
    に格納されている画像信号から前記アドレスに対応する
    画素値を計算して代入するパディング処理手段と、 を含むことを特徴とする動画像復号システム。
  7. 【請求項7】前記形状情報復号手段が、 前記符号化形状データを逆多重化して前記矩形形状領域
    を分割したブロックが前記画像オブジェクトの外部にあ
    るか、内部にあるか、あるいは境界上にあるかを表すブ
    ロック分類情報と、前記画像オブジェクトの境界上にあ
    るブロックのブロック内符号化形状情報とを生成する逆
    多重化部と、 前記ブロック内符号化形状情報からブロック内形状情報
    を復号するブロック内形状情報復号部と、 前記ブロック分類情報と前記ブロック内形状情報とを参
    照して、前記画像オブジェクト全体の形状情報を生成す
    る形状情報統合部と、 を含み、 前記ブロック分類情報と前記ブロック内形状情報とを前
    記境界情報として前記第2の記憶手段に転送する、こと
    を特徴とする請求項6に記載の動画像復号システム。
  8. 【請求項8】前記パディング処理手段が、前記第2の記
    憶手段に格納されたブロック分類情報を参照して、ブロ
    ックが前記画像オブジェクトの境界上にある場合にの
    み、前記第2の記憶手段に格納されたブロック内形状情
    報を参照し、前記ブロック分類情報と前記ブロック内形
    状情報とから前記アドレスを計算するアドレス算出部
    と、 前記第1の記憶手段に格納されている画像信号を参照し
    て、前記アドレスに対応する画素値であるパディング値
    を算出し前記アドレス前記パディング値の代入処理を行
    うパディング値代入部と、 を含むことを特徴とする請求項7に記載の動画像復号シ
    ステム。
  9. 【請求項9】前記入力動画像符号化手段が、入力画像を
    符号化単位に分解し、各符号化単位ごとに入力画像と参
    照画像との間の動き量を検出し、前記動き量を用いて動
    き補償を行なうことにより予測画像を作成し、前記予測
    画像と前記入力画像との差分を符号化する手段を含み、 前記パディング処理手段が、前記パディング領域を前記
    動き量の検出範囲の内部に限定する、ことを特徴とする
    請求項1に記載の動画像符号化システム。
  10. 【請求項10】前記画像復号手段が、符号化単位毎に動
    き量と差分画像を復号し、前記動き量を用いて前記参照
    画像に動き補償を行うことで予測画像を作成し、これに
    前記差分画像と足し合わせることで符号化された画像を
    再構成する手段を含み、 前記パディング処理手段が、パディング領域を前記動ベ
    クトルの検出範囲の内部に限定する、ことを特徴とする
    請求項6に記載の動画像復号システム。
  11. 【請求項11】前記パディング処理手段が、水平方向の
    画素列を処理単位として、前記パディング領域の同定処
    理を行い、前記画像オブジェクトに含まれる画素を持つ
    水平方向への画素列に対してパディング値代入処理を行
    った後、前記画像オブジェクト外部の画素のうち前述の
    水平方向へのパディング値代入処理によってパディング
    値を代入されなかった画素に対して、垂直方向の画素列
    を処理単位としてパディング値代入処理を行う、ことを
    特徴とする請求項1記載の動画像符号化システム。
  12. 【請求項12】前記パディング処理手段が、水平方向の
    画素列を処理単位として、前記パディング領域の同定処
    理を行い、前記画像オブジェクトに含まれる画素を持つ
    水平方向への画素列に対してパディング値代入処理を行
    った後、前記画像オブジェクト外部の画素のうち前述の
    水平方向へのパディング値代入処理によってパディング
    値を代入されなかった画素に対して、垂直方向の画素列
    を処理単位としてパディング値代入処理を行うことを特
    徴とする請求項6記載の動画像復号システム。
  13. 【請求項13】前記パディング処理手段において、隣接
    する複数の画素列へのパディング値代入処理を、前記画
    素列と直交する方向に連続する、パディング値のコピー
    によって実現する、ことを特徴とする請求項11に記載
    の動画像符号化システム。
  14. 【請求項14】前記パディング処理手段において、隣接
    する複数の画素列へのパディング値代入処理を、前記画
    素列と直交する方向に連続するパディング値のコピーに
    よって実現することを特徴とする請求項12に記載の動
    画像復号システム。
  15. 【請求項15】矩形形状を有する画像信号の一部であり
    任意の形状を持つ画像オブジェクトに対して、前記矩形
    形状領域内のうち前記画像オブジェクトの外部領域に適
    当な画素値を代入するパディング処理を行う動画像符号
    化方法であって、 (a)画像オブジェクトを内部に有する入力画像信号を
    符号化し、パディング処理の対象となる画像オブジェク
    トを有する画像信号を第1の記憶手段に格納するステッ
    プと、 (b)前記矩形形状領域内において前記画像オブジェク
    トの形状を表す形状情報を符号化し、符号化形状データ
    を生成するとともに、前記画像オブジェクトの境界の位
    置を表す境界情報を生成第2の記憶手段に格納するステ
    ップと、 (c)前記第2の記憶手段に格納されている境界情報
    を、必要に応じて読み出して、前記第1の記憶手段に格
    納されている画像信号のうち、前記画像オブジェクト外
    部にあたる画素位置を表すアドレスを算出し、前記第1
    の記憶手段に格納されている画像信号から、前記アドレ
    スに対応する画素値を算出して、代入するパディング処
    理を行うステップと、 を含むことを特徴とする動画像符号化方法。
  16. 【請求項16】前記ステップ(b)が、 (b−1)前記形状情報を複数のブロックに分割するス
    テップと、 (b−2)前記ブロック内の形状情報を参照して、前記
    ブロックが前記画像オブジェクトの外部にあるか、内部
    にあるか、あるいは境界上にあるかを表すブロック分類
    情報を生成するステップと、 (b−3)前記ブロック分類情報を参照し、ブロックが
    前記画像オブジェクトの境界上にある場合に前記ブロッ
    ク内の形状情報を符号化するステップと、 (b−4)前記ブロック分類情報と前記ブロック内符号
    化形状情報とを多重化して前記符号化形状データを生成
    するステップと、 を含み、 前記ブロック分類情報と前記ブロック内形状情報とを前
    記境界情報として前記第2の記憶手段に転送する、こと
    を特徴とする請求項15記載の動画像符号化方法。
  17. 【請求項17】前記ステップ(c)が、 (c−1)前記第2の記憶手段に格納されたブロック分
    類情報を参照して、ブロックが前記画像オブジェクトの
    境界上にある場合にのみ、前記第2の記憶手段に格納さ
    れたブロック内形状情報を参照し、前記ブロック分類情
    報と前記ブロック内形状情報とから前記アドレスを計算
    するステップと、 (c−2)前記第1の記憶手段に格納されている画像信
    号を参照して、前記アドレスに対応する画素値であるパ
    ディング値を算出し、前記アドレスに前記パディング値
    の代入処理を行うステップと、 を含むことを特徴とする請求項15記載の動画像符号方
    法。
  18. 【請求項18】前記ステップ(c)において、水平方向
    の画素列を処理単位として、前記パディング領域の同定
    処理を行い、前記画像オブジェクトに含まれる画素を持
    つ水平方向への画素列に対してパディング値代入処理を
    行った後、前記画像オブジェクト外部の画素のうち前述
    の水平方向へのパディング値代入処理によってパディン
    グ値を代入されなかった画素に対して、垂直方向の画素
    列を処理単位としてパディング値代入処理を行う、こと
    を特徴とする請求項15記載の動画像符号化方法。
  19. 【請求項19】矩形形状を有する画像信号の一部であり
    任意の形状を持つ画像オブジェクトに対して、前記矩形
    形状領域内のうち前記画像オブジェクトの外部領域に適
    当な画素値を代入するパディング処理を行う動画像復号
    方法であって、 (a)参照画像を参照し、任意形状を持つ画像オブジェ
    クトを内部に有する符号化された画像データを復号し
    て、画像信号を生成するステップと、 (b)前記復号した画像信号をパディング処理の対象と
    なる画像信号として第1の記憶手段に格納するステップ
    と、 (c)前記第1の記憶手段に格納された画像信号を次フ
    レームの復号処理での参照画像として読み出すステップ
    と、 (d)前記画像オブジェクトの形状情報を符号化したデ
    ータである符号化形状データを復号して形状情報を生成
    するとともに、前記画像オブジェクトの境界の位置を表
    す境界情報を生成し、第2の記憶手段に格納するステッ
    プと、 (e)前記第2の記憶手段に格納されている境界情報
    を、必要に応じて読みだし、前記第1の記憶手段に格納
    されている画像信号のうち、前記画像オブジェクト外部
    にあたる画素位置を表すアドレスを算出し、前記第1の
    記憶手段に格納されている画像信号から前記アドレスに
    対応する画素値を計算して代入するパディング処理を行
    うステップと、 を含むことを特徴とする動画像復号方法。
  20. 【請求項20】前記ステップ(d)が、 (d−1)前記符号化形状データを逆多重化して前記矩
    形形状領域を分割したブロックが前記画像オブジェクト
    の外部にあるか、内部にあるか、あるいは境界上にある
    かを表すブロック分類情報と、前記画像オブジェクトの
    境界上にあるブロックのブロック内符号化形状情報とを
    生成するステップと、 (d−2)前記ブロック内符号化形状情報からブロック
    内形状情報を復号するステップと、 (d−3)前記ブロック分類情報と前記ブロック内形状
    情報とを参照して、前記画像オブジェクト全体の形状情
    報を生成するステップと、 を含み、 前記ブロック分類情報と前記ブロック内形状情報とを前
    記境界情報として前記第2の記憶手段に転送する、こと
    を特徴とする請求項19記載の動画像復号方法。
  21. 【請求項21】前記ステップ(e)が、 (e−1)前記第2の記憶手段に格納されたブロック分
    類情報を参照して、ブロックが前記画像オブジェクトの
    境界上にある場合にのみ、前記第2の記憶手段に格納さ
    れたブロック内形状情報を参照し、前記ブロック分類情
    報と前記ブロック内形状情報とから前記アドレスを計算
    するステップと、 (e−2)前記第1の記憶手段に格納されている画像信
    号を参照して、前記アドレスに対応する画素値であるパ
    ディング値を算出し前記アドレス前記パディング値の代
    入処理を行うステップと、 を含むことを特徴とする請求項19記載の動画像復号方
    法。
  22. 【請求項22】前記ステップ(e)において、水平方向
    の画素列を処理単位として、前記パディング領域の同定
    処理を行い、前記画像オブジェクトに含まれる画素を持
    つ水平方向への画素列に対してパディング値代入処理を
    行った後、前記画像オブジェクト外部の画素のうち前述
    の水平方向へのパディング値代入処理によってパディン
    グ値を代入されなかった画素に対して、垂直方向の画素
    列を処理単位としてパディング値代入処理を行うことを
    特徴とする請求項19記載の動画像符号化方法。
  23. 【請求項23】矩形形状を有する画像信号の一部であり
    任意の形状を持つ画像オブジェクトに対して、前記矩形
    形状領域内のうち前記画像オブジェクトの外部領域に適
    当な画素値を代入するパディング処理を行う動画像符号
    化装置であって、 (a)画像オブジェクトを内部に有する入力画像信号を
    符号化し、パディング処理の対象となる画像オブジェク
    トを有する画像信号を第1の記憶手段に格納する処理、 (b)前記矩形形状領域内において前記画像オブジェク
    トの形状を表す形状情報を符号化し、符号化形状データ
    を生成するとともに、前記画像オブジェクトの境界の位
    置を表す境界情報を生成第2の記憶手段に格納する処
    理、及び、 (c)前記第2の記憶手段に格納されている境界情報
    を、必要に応じて読みだして、前記第1の記憶手段に格
    納されている画像信号のうち、前記画像オブジェクト外
    部にあたる画素位置を表すアドレスを算出し、前記第1
    の記憶手段に格納されている画像信号から、前記アドレ
    スに対応する画素値を計算し、代入するパディング処理
    を行う処理、 の上記(a)〜(c)の各処理を動画像符号化装置を構
    成するコンピュータ上で実行させるためのプログラムを
    記録した記録媒体。
  24. 【請求項24】矩形形状を有する画像信号の一部であり
    任意の形状を持つ画像オブジェクトに対して、前記矩形
    形状領域内のうち前記画像オブジェクトの外部領域に適
    当な画素値を代入するパディング処理を行う動画像復号
    装置であって、 (a)参照画像を参照し、任意形状を持つ画像オブジェ
    クトを内部に有する符号化された画像データを復号し
    て、画像信号を生成する処理、 (b)前記復号した画像信号をパディング処理の対象と
    なる画像信号として第1の記憶手段に格納する処理、 (c)前記第1の記憶手段に格納された画像信号を次フ
    レームの復号処理での参照画像として読み出す処理、 (d)前記画像オブジェクトの形状情報を符号化したデ
    ータである符号化形状データを復号して形状情報を生成
    するとともに、前記画像オブジェクトの境界の位置を表
    す境界情報を生成し、第2の記憶手段に格納する処理、
    及び、 (e)前記第2の記憶手段に格納されている境界情報
    を、必要に応じて読みだし、前記第1の記憶手段に格納
    されている画像信号のうち、前記画像オブジェクト外部
    にあたる画素位置を表すアドレスを算出し、前記第1の
    記憶手段に格納されている画像信号から前記アドレスに
    対応する画素値を計算して代入するパディング処理を行
    う処理、 の上記(a)〜(e)の各処理を動画像符号化装置を構
    成するコンピュータ上で実行させるためのプログラムを
    記録した記録媒体。
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