JPH0535726B2 - - Google Patents

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Publication number
JPH0535726B2
JPH0535726B2 JP60175248A JP17524885A JPH0535726B2 JP H0535726 B2 JPH0535726 B2 JP H0535726B2 JP 60175248 A JP60175248 A JP 60175248A JP 17524885 A JP17524885 A JP 17524885A JP H0535726 B2 JPH0535726 B2 JP H0535726B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
allyl alcohol
acid
acrylic acid
parts
polyoxycarboxylic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60175248A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6236408A (ja
Inventor
Kyoshi Okitsu
Hidetoshi Oomori
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Daicel Chemical Industries Ltd filed Critical Daicel Chemical Industries Ltd
Priority to JP17524885A priority Critical patent/JPS6236408A/ja
Publication of JPS6236408A publication Critical patent/JPS6236408A/ja
Publication of JPH0535726B2 publication Critical patent/JPH0535726B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Polymerization Catalysts (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はカルボキシレート基とヒドロキシル基
とを有するポリオキシカルボン酸の製造方法に関
し、開始剤として過酸化水素を仕込みモノマーの
合計量に対し10〜30重量%添加することにより仕
込みモノマーのほとんど全てを反応させ、モノマ
ー回収が不要であるポリオキシカルボン酸の製造
方法に関する。
さらに詳しくは、本発明はアリルアルコールと
アクリル酸またはメタクリル酸を共重合させる際
に、ラジカル開始剤として過酸化水素をアリルア
ルコールとアクリル酸またはメタクリル酸の合計
モノマーに対して10〜30重量%添加することを特
徴とする未反応モノマーの回収の不要なポリオキ
シカルボン酸の製造方法に関する。
〔従来の技術および問題点〕
アリルアルコールとアクリル酸またはメタクリ
ル酸とをラジカル重合させて得たポリオキシカル
ボン酸は主成分として一般式 および (式中、Aは水素、1価又は多価金属、特にアル
カリ金属殊にナトリウム原子又はアンモニウムを
表わし、R1はメチル基、殊に水素原子を表わす)
の繰り返し単位から構成されている。(従来、ポ
リオキシカルボン酸という言葉で習慣上アルカリ
塩と遊離酸又はそれらの混合物を総称している。
本発明においても特にことわらない限りポリオキ
シカルボン酸という言葉を同じ意味で使うことに
する。)その製造方法としては、特公昭57−39246
号公報によるとアリルアルコールと(メタ)アク
リル酸を過酸化ベンゾイル、アゾビスイソブチロ
ニトリル等のラジカル開始剤を用いてラジカル重
合させた後、水酸化アルカリを加え、中和および
ケン化し、この反応液から蒸留により未反応アリ
ルアルコールを回収し所定の濃度のポリオキシカ
ルボン酸を得ている。従つて、この方法では反応
粗液中から未反応のアリルアルコールを回収する
操作が必要であり、この未反応アリルアルコール
の回収は製造装置および操作を煩雑にするととも
にコストアツプにもつながり大きな問題となつて
いる。
〔問題点を解決するための手段〕
そこで本発明者らは未反応モノマーの回収の不
要なポリオキシカルボン酸の製造方法を得んと鋭
意検討した結果、アリルアルコールとアクリル酸
またはメタクリル酸とをラジカル共重合させる際
に、ラジカル開始剤として過酸化水素をアリルア
ルコールとアクリル酸またはメタクリル酸の合計
モノマーに対して10〜30重量%添加することによ
り、未反応モノマーの存在しない、すなわち未反
応モノマーの回収の不要なポリオキシカルボン酸
が製造できることを見い出し、本発明を完成させ
た。
本発明で用いるラジカル重合の方法としてはラ
ジカル開始剤として過酸化水素を用いる方法であ
り、過酸化水素の使用量は10〜30重量%、好まし
くは12〜20重量%添加するのが望ましい。
共重合反応の媒体としては水が作業性等の面か
ら判断しても最も適しており、その添加量は生成
するポリオキシカルボン酸のアルカリ塩の溶解な
どを考慮して定めることもできるがこれに限定さ
れるものではない。
共重合反応を原則的にはバツチ式又は連続式の
いずれでも行ない得る。反応温度は40〜100℃が
一般的であり、反応時間は反応温度および過酸化
水素の使用量に影響されるが一般には4〜10時間
である。
ラジカル重合におけるアクリル酸またはメタク
リル酸のアリルアルコールに対する仕込モル比は
得られる重合物および更にそれから水酸化アルカ
リとの反応によつて得られるポリオキシカルボン
酸の性質に大きな影響を及ぼす。例えばポリオキ
シカルボン酸のアルカリ塩のカルボキシレート基
のヒドロキシル基に対するモル比が2〜5である
ポリオキシカルボン酸は最高のカルシウムイオン
封鎖能力を与える。また水溶性に影響を与えない
他のモノマー例えばアクリルアミド、アクリルア
ミンなども必要に応じて用いることもできる。
本発明による生成物は洗剤のビルダー、スケー
ル付着防止剤などに使用できる。
〔実施例〕
以下実施例によつて本発明を説明するが、これ
らによつて本発明を限定するものではない。
なお例中、部、%は重量基準を示す。
実施例 1 撹拌器、温度計、還流冷却器、適下ロートおよ
びN2導入管を付した25ツ口セパラブルフラ
スコにアリルアルコール58部、水250部、60%過
酸化水素水150部を入れN2置換を行ないつつ内容
物の温度を90℃まで上昇させた。次に内容物の温
度を90±5℃に保ちながらアクリル酸288部を3
時間で適下し、その温度でさらに2時間熟成し
た。
上記共重合反応液に25%水酸化ナトリウム水溶
液640部を加え、70℃で2時間中和およびケン化
反応をおこなつた。
この反応粗液中のアリルアルコール量およびア
クリル酸量を分析したらアリルアルコールが
9ppm、アクリル酸が66ppmでありそれぞれほと
んど反応していることが判明し、未反応モノマー
の回収の必要はなかつた。
実施例 2 撹拌器、温度計、還流冷却器、適下ロート及び
N2導入管を付した25ツ口セパラブルフラス
コにアリルアルコール58部、水129部、60%過酸
化水素水100部を入れN2置換を行ないつつ内容物
の温度を90℃まで上昇させた。次に内容物の温度
を90±5℃に保ちながらアクリル酸216部を3時
間で適下し、その温度で更に2時間熟成した。上
記共重合反応液に25%水酸化ナトリウム水溶液
480部を加え、70℃で2時間中和及びケン化反応
を行つた。
この反応粗液中のアリルアルコールおよびアク
リル酸を分析したらアリルアルコールが18ppm、
アクリル酸が127ppmでありそれぞれほとんど反
応していることがわかり未反応モノマーの回収の
必要はなかつた。
比較例 1 実施例1と同様の反応器にアリルアルコール
522部、水211.5部、60%過酸化水素水60部を仕込
み、N2気流中で90℃に加熱した。
次に内容物の温度を90±5℃に保ちながらアク
リル酸324部を3時間滴下し、その温度でさらに
2時間熟成した。
上記共重合反応液に25%水酸化ナトリウム水溶
液720部を加え70℃で2時間中和およびケン化反
応をおこなつた。
この反応粗液中のアリルアルコールおよびアク
リル酸を分析したところアリルアルコールが
17.3wt%、アクリル酸が48ppmでアリルアルコー
ルは仕込んだ量の39.1%しか反応しておらず、未
反応アリルアルコールの回収が必要であつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 アリルアルコールとアクリル酸またはメタク
    リル酸とをラジカル共重合させる際に、ラジカル
    開始剤として過酸化水素をアリルアルコールとア
    クリル酸またはメタクリル酸の合計モノマーに対
    して10〜30重量%添加することを特徴とするポリ
    オキシカルボン酸の製造方法。
JP17524885A 1985-08-09 1985-08-09 ポリオキシカルボン酸の製造方法 Granted JPS6236408A (ja)

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JP17524885A JPS6236408A (ja) 1985-08-09 1985-08-09 ポリオキシカルボン酸の製造方法

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JPS6236408A JPS6236408A (ja) 1987-02-17
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5523851A (en) * 1978-08-09 1980-02-20 Hitachi Ltd Air conditioner
JPS5739246A (en) * 1980-08-15 1982-03-04 Teijin Ltd Production of extensible fabric having cotton like feeling
JPS5869206A (ja) * 1981-10-20 1983-04-25 Nippon Paint Co Ltd 末端に水酸基を有するアクリル重合体の製造法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5523851A (en) * 1978-08-09 1980-02-20 Hitachi Ltd Air conditioner
JPS5739246A (en) * 1980-08-15 1982-03-04 Teijin Ltd Production of extensible fabric having cotton like feeling
JPS5869206A (ja) * 1981-10-20 1983-04-25 Nippon Paint Co Ltd 末端に水酸基を有するアクリル重合体の製造法

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JPS6236408A (ja) 1987-02-17

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