JPH053571A - 輝度信号・色信号分離回路 - Google Patents

輝度信号・色信号分離回路

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JPH053571A
JPH053571A JP15323891A JP15323891A JPH053571A JP H053571 A JPH053571 A JP H053571A JP 15323891 A JP15323891 A JP 15323891A JP 15323891 A JP15323891 A JP 15323891A JP H053571 A JPH053571 A JP H053571A
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signal
color
circuit
luminance
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JP15323891A
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Hideyuki Naka
秀之 中
Juichi Hitomi
寿一 人見
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Toshiba Corp
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】輝度信号に斜め成分が含まれている場合でも、
確実に輝度信号と色信号とを分離する。 【構成】1H遅延回路2,3によって、入力された現信
号は1H遅延信号及び2H遅延信号となる。更に、単位
遅延回路21〜26によって、各ラインで3ポイントの信号
が得られ、2次元ロジック回路27には上下左右に連続し
た9ポイントの信号が入力される。2次元ロジック回路
27は9ポイントの信号に対して斜めの相関を求め、これ
により、色の度合いk1を得る。更に、遅延回路28及び
加算器29は1単位時間前後のk1の平均を求めて、色及
び輝度の斜めの変化点における係数を補正する。2次元
ロジック回路27は、3ライン色分離回路からの色信号成
分と補正した係数kとの演算によって色信号出力を得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラーテレビジョン受像
機等の輝度信号・色信号分離回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の輝度信号・色信号分離回路
を示すブロック図である。入力端子1に導入したコンポ
ジット映像信号は、1H遅延回路2において1H(Hは
水平周期)遅延し、更に、1H遅延回路3において1H
遅延する。こうして、BPF4,5,6には夫々現信号
a、1H遅延信号b及び2H遅延信号cが与えられる。
BPF4,5,6は色副搬送波周波数近傍の周波数帯
(3.58MHz 帯)の信号成分を通過させる。BPF
4、6を通過した信号d,fを夫々増幅器11,12に与
え、BPF5を通過した信号eは反転増幅器7により極
性を反転させる。これらの増幅器11、反転増幅器7及び
増幅器12の出力を中間値検出回路10に与える。
【0003】中間値検出回路10により、増幅器11,12及
び反転増幅器7の出力の中間値を検出する。これらの信
号は、同一水平期間の搬送色信号成分については同一位
相となっている。従って、中間値検出回路10からは、搬
送色信号成分を含んだ中間値信号hが出力されることに
なる。また、中間値検出回路10からは、増幅器11,12及
び反転増幅器7出力のいずれにも輝度信号成分が含まれ
る期間にのみ、輝度信号成分が含まれる中間値信号hが
出力される。
【0004】増幅器11及び反転増幅器7の出力を加算器
8に導入して加算し、増幅器13を介して加算信号gを中
間値検出回路15に出力する。また、反転増幅器7及び増
幅器12の出力は加算器9に導入し、加算器9は増幅器14
を介して加算信号iを中間値検出回路15に出力する。中
間値検出回路15も中間値検出回路10と同一構成であり、
中間値検出回路15は中間値検出回路10からの中間値信号
h及び加算信号g,iの中間値を検出する。増幅器12の
出力と反転増幅器7の出力とは同一水平期間の輝度信号
成分が相互に逆位相であるので、増幅器11,12及び反転
増幅器7出力のいずれにも輝度信号が含まれる期間にお
ける加算信号gには、輝度信号成分が含まれていない。
また、同様に、この期間の加算信号iにも輝度信号成分
が含まれていない。従って、中間値信号hの輝度信号成
分は中間値検出回路15により削除され、中間値検出回路
15から出力端子18に導出される中間値信号jは、輝度信
号成分が含まれない搬送色信号となる。
【0005】加算器16は中間値信号jと1H遅延回路2
の出力とを加算する。両者の搬送色信号の位相は相互に
逆位相であるので、加算器16からの出力信号lには搬送
色信号成分は含まれない。こうして、出力端子17には輝
度信号が導出される。こうして、輝度信号と色信号とを
確実に分離し、垂直方向においても比較的高い解像度の
絵柄を得ることができる。
【0006】更に、図2の回路を水平フィルタと垂直フ
ィルタの動作に分けて説明する。水平フィルタはBPF
4,5,6によって構成しており、入力コンポジット映
像信号は、先ず、この水平フィルタによって水平方向の
色信号成分が抽出される。一方、垂直フィルタとしては
3ラインダイナミックコムフィルタ(以下、DCFとい
う)回路を採用している。DCF回路は、図2では1H
遅延回路2,3及び一点鎖線部分19によって構成してい
る。水平フィルタによって水平方向の色信号成分を抽出
した後、DCF回路によって垂直方向の色信号成分jを
抽出する。次に、こうして得た色信号jを入力コンポジ
ット映像信号から減算することにより輝度信号lを得て
いる。なお、色信号の中心周波数(fsc)は、2次元周
波数表示では下記式(1)によって与えられる。
【0007】
【数1】
【0008】 μ=3.58MHz 、ν=525/4cpH …(1) 但し、μは水平周波数、νは垂直周波数である。
【0009】垂直フィルタとしてDCF回路を採用する
ことにより、垂直方向に色信号が変化するような絵柄の
部分において発生するドット妨害を低減することができ
る。このように、水平2ライン間の相関を利用するくし
形フィルタのみを使用する場合に比して、垂直非相関部
分における輝度信号と色信号の分離(以下、Y/C分離
という)精度を向上させることができる。
【0010】しかしながら、輝度信号の斜め成分を判別
することができないことから、斜め成分を多く含む映像
ではY/C分離が確実に行われずクロスカラーを生じて
しまうという問題があった。下記表1及び表2を参照し
てこの問題を説明する。表1は2fscのサンプリング周
波数で色信号をサンプリングし、各サンプリングポイン
トにおける色信号振幅を正規化して示したものである。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】表1に示すように、色信号は1H前と1H
後とで位相が反転している。
【0014】いま、演算mid(A,B,C)をA,
B,Cの中間値を求める演算と定義すると、中間値検出
回路10の出力hは下記式(2)によって示すことがで
き、
【0015】
【数2】
【0016】h=mid(d,e′,f) …
(2) 但し、e′はeの反転信号である。中間値検出回路15か
らの色信号jは下記式(3)によって示すことができ
る。
【0017】
【数3】
【0018】 j=mid(h,(d+e′)/2,(e′+f)/2) …(3) この式(3)を上記表1に適用することにより、色信号
が入力された場合の色信号jを求める。信号eは表1の
1H遅延信号を反転させたものであり中間値検出回路10
からは現信号と同一の出力が得られ、更に、中間値検出
回路15からも、現信号と同一の色信号jが得られる。
【0019】一方、入力端子1を介して輝度斜め成分を
有する白黒映像信号を入力するものとする。例えば、黒
の部分と白の部分との境界が斜め右上りの線で区画され
た画像が入力されるものとする。上記表2はこのような
映像信号が入力された場合の各部の信号d,e,f,
h,i,g,jを2fscのサンプリング周波数でサンプ
リングし、その振幅を正規化して示したものである。
【0020】入力端子1に入力される所定の3ラインの
映像信号は、黒レベルから白レベルに変化するタイミン
グが所定期間だけずれている。図2の信号a,b,cは
夫々BPF4,5,6によって帯域制限されることによ
り振幅が変換し、表2のd,e,fに示す信号が得られ
る。
【0021】これらの信号d,e,fを中間値検出回路
10に入力して上記式(2)に基づく出力hを得る。ま
た、加算器8,9は夫々表2の信号g,iを出力し、中
間値検出回路15は上記式(3)の演算を行って、表2に
示す色信号jを出力する。表2に示すように、中間値検
出回路15からの色信号jには振幅が0でない部分が発生
する。このように、入力された映像信号は白黒であって
本来色成分が含まれていないにも拘らず、輝度信号に斜
め成分が含まれている場合には、出力端子18から色成分
が出力され、クロスカラーが生じてしまう。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】このように、上述した
従来の輝度信号・色信号分離回路においては、斜め成分
が含まれる場合には、不要な色成分が出力されてしま
い、例えば、白黒の斜め縞のネクタイ等の絵柄には色が
加わって表示されてしまうという問題点があった。
【0023】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、斜め成分が含まれている場合でも、確実に
輝度信号と色信号とを分離することができる輝度信号・
色信号分離回路を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明に係る輝度信号・
色信号分離回路は、入力されたコンポジット映像信号か
ら水平及び垂直フィルタの少なくとも一方によって色信
号成分を分離すると共に分離した色信号成分を利用して
輝度信号を得る輝度信号・色信号分離回路において、前
記入力コンポジット映像信号を色副搬送波に同期した所
定のサンプリング周波数でサンプリングするサンプリン
グ手段と、このサンプリング手段による所定サンプリン
グポイントのコンポジット映像信号と前記所定サンプリ
ングポイントに対して水平及び垂直に異なる斜めのサン
プリングポイントのコンポジット映像信号との斜めの相
関成分を求める斜め相関検出手段と、前記斜めの相関成
分の1単位時間前後の平均と前記水平及び垂直フィルタ
の少なくとも一方によって得た色信号成分との所定の演
算によって出力色信号を得る出力手段とを具備したもの
である。
【0025】
【作用】本発明において、斜め相関検出手段は、所定サ
ンプリングポイントとこの所定サンプリングポイントに
対して斜めのサンプリングポイントのコンポジット映像
信号について、斜めの相関演算を行う。これにより、色
信号成分と輝度斜め成分との判別が可能となる。更に、
出力手段は斜め相関検出手段が求めた斜めの相関成分の
1単位時間前後の平均を求めており、色及び輝度の斜め
の変化点における斜めの相関成分を補正して、この変化
点における色成分と輝度成分との判別を可能にしてい
る。出力手段は補正した相関成分に基づいてフィルタの
特性を切換えて出力色信号を得ることにより、クロスカ
ラーを除去する。
【0026】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は本発明に係る輝度信号・色信号分離
回路の一実施例を示すブロック図である。図1において
図2と同一の構成要素には同一符号を付してある。
【0027】入力端子1にはコンポジット映像信号を入
力する。このコンポジット映像信号をBPF4及び1H
遅延回路2に供給する。1H遅延回路2はコンポジット
映像信号を1H遅延させてBPF5、1H遅延回路3及
び加算器16に与える。1H遅延回路3は1H遅延回路2
からの信号を1H遅延させて、BPF6に与える。BP
F4,5,6はいずれも色副搬送波周波数近傍の周波数
帯(3.58MHz 帯)を通過帯域としており、導入し
たコンポジット映像信号のうち搬送色信号と3.58M
Hz 帯の輝度信号とを通過させる。
【0028】本実施例においては、BPF4の通過信号
d(現信号)を2次元ロジック回路27に与えると共に、
単位遅延回路21,22の直列回路を介して2次元ロジック
回路27に与える。単位遅延回路21,22は入力された信号
を単位時間だけ遅延させて2次元ロジック回路27に与え
る。また、BPF5の通過信号e(1H遅延信号)を2
次元ロジック回路27に与えると共に、単位遅延回路23,
24の直列回路を介して2次元ロジック回路27に与える。
単位遅延回路23,24は、入力された信号を単位時間だけ
遅延させて2次元ロジック回路27に与える。また、同様
に、BPF6の通過信号f(2H遅延信号)を2次元ロ
ジック回路27に与えると共に、単位遅延回路25,26の直
列回路を介して2次元ロジック回路27に与える。単位遅
延回路25,26は入力された信号を単位時間だけ遅延させ
て2次元ロジック回路27に与える。これにより、2次元
ロジック回路27には、同一タイミングで、所定の連続し
た3ラインの、各ラインで連続した3点の映像信号x1
乃至x3、x4乃至x6及びx7乃至x9、すなわち、
画面上で上下左右に隣接した3点ずつの9ポイントの映
像信号が入力されることになる。
【0029】2次元ロジック回路27はこれらの9ポイン
トの映像信号に対して所定の演算を行うことにより輝度
斜め成分を判別して、確実に色成分のみを抽出するよう
になっている。すなわち、2次元ロジック回路27は、入
力された9ポイントの映像信号x1乃至x9から右上り
相関と左上り相関とを求める斜め相関検出回路(図示せ
ず)と、3ライン色分離回路(図示せず)とを有してい
る。
【0030】斜め相関検出回路には9ポイントの信号x
1乃至x9を入力し、3ライン色分離回路には信号x
2,x5,x8を入力する。3ライン色分離回路は、図
2の一点鎖線部分19と同一構成であり、上記式(2),
(3)に示す演算を行って、色信号jを出力する。な
お、3ライン色分離回路は信号x2,x5,x8につい
て色信号を分離しているが、他のタイミングの信号x
1,x4,x7又は信号x3,x6,x9について演算
を行ってもよい。
【0031】水平3ラインの色信号成分をサンプリング
し正規化して示した上記表1から明らかなように、色信
号においては斜め成分は全て“1”であるか又は全て
“−1”である。すなわち、色信号は右上り相関及び左
上り相関が略一致する。これに対し、上記表2から明ら
かなように、斜め成分を有する輝度信号については、斜
め線近傍において、右上り相関と左上り相関との偏差は
比較的大きい。このように、右上り相関と左上り相関と
の偏差を求めることにより、輝度斜め成分を判別するこ
とができる。
【0032】斜め相関検出回路は、9ポイントの信号x
1乃至x9に対して、下記式(4),(5)の演算を行
って、右上り相関DR 及び左上り相関DL を求めるよう
になっている。
【0033】
【数4】
【0034】DR =(x1+x9)/2−x5
…(4)
【0035】
【数5】
【0036】DL =(x3+x7)/2−x5
…(5) 2次元ロジック回路27はこの斜め相関DR ,DL から下
記式(6)に示す演算によって、色の度合いを示す係数
k1を得ている。
【0037】
【数6】
【0038】k1=1−K0 |DL −DR |
…(6) 但し、K0 は比例定数である。
【0039】この係数k1は右上り相関DR と左上り相
関DL との偏差が大きいほど値が0に近づく。つまり、
k1=0の場合には、斜めの変化線の近傍において色成
分が含まれていないこと、つまり輝度成分のみの映像信
号であることを示す。
【0040】しかし、この方法では、色の斜めの変化点
と輝度の斜めの変化点とを区別することはできない。そ
こで、本実施例においては、1単位前後の偏差の平均
(係数k1の平均)を求めるようにしている。色の斜め
の変化点の前又は後のタイミングでは、係数k1は色成
分を示すものとなり、輝度の斜めの変化点の前又は後の
タイミングでは、係数k1は輝度を示すものとなる。こ
の理由から、係数k1の1単位時間前後の平均を求める
ことにより、誤判別を防止するようにしている。
【0041】すなわち、2次元ロジック回路27は3ライ
ン色分離回路からの色信号jを乗算器30に与え、斜め相
関検出回路からの係数k1を遅延回路28及び加算器29に
与える。遅延回路28は係数k1を1単位時間遅延させた
信号k2を加算器29に出力する。加算器29は1単位時間
前後の係数k1,k2の平均を求めて係数kを乗算器30
に出力する。すなわち、遅延回路28及び加算器29によっ
て、下記式(7)の演算が行われる。
【0042】
【数7】
【0043】乗算器30は色信号jに係数kを乗算するこ
とにより、出力色信号mを求めて出力端子18及び加算器
16に出力するようになっている。加算器16は1H遅延回
路2の出力bから出力色信号mを減算して輝度信号を出
力端子17に出力するようになっている。
【0044】次に、このように構成された輝度信号・色
信号分離回路の動作について表3及び表4を参照して説
明する。表3は色信号が入力された場合の各部の信号を
2fscのサンプリング周波数でサンプリングし正規化し
て示したものであり、表4は同様にして斜め成分を有す
る輝度信号について示したものである。
【0045】
【表3】
【0046】
【表4】
【0047】入力端子1を介して入力されるコンポジッ
ト映像信号は1H遅延回路2,3によって遅延され、B
PF4,5,6には夫々現信号a、1H遅延信号b及び
2H遅延信号cが与えられる。BPF4,5,6を通過
した信号d,e,fを、そのまま2次元ロジック回路27
に与えると共に、単位遅延回路21,23,25によって1単
位時間遅延させて2次元ロジック回路27に与える。1H
遅延回路2,3によって、連続した3ラインの映像信号
が同時に2次元ロジック回路27に与えられる。更に、単
位遅延回路21,23,25の出力を単位遅延回路22,24,26
によって1単位時間遅延させて2次元ロジック回路27に
与える。単位遅延回路21乃至26によって、2fscのサン
プリング周波数でサンプリングされた連続した3ポイン
トの映像信号が2次元ロジック回路27に与えられること
になる。こうして、2次元ロジック回路27の斜め相関検
出回路には上下左右に連続した3ポイントずつの9ポイ
ントの信号x1乃至x9を入力する。
【0048】これらの信号x1乃至x9について斜め相
関検出回路は右上り相関DR 及び左上り相関DL を求め
る。すなわち、斜め相関検出回路は、上記式(4)の演
算を行って右上り相関DR を求め、上記式(5)の演算
を行って左上り相関DL を求める。更に、2次元ロジッ
ク回路27はこれらの右上り相関DR 及び左上り相関DL
を用いて上記式(6)の係数k1を得る。
【0049】この係数k1は直接加算器29に入力される
と共に、遅延回路28によって1単位時間遅延されて加算
器29に入力される。加算器29は式(7)の演算によっ
て、補正した係数kを得る。これにより、色成分の斜め
の変化点及び輝度の斜めの変化点における係数が補正さ
れて乗算器30に与えられる。乗算器30には2次元ロジッ
ク回路27から色信号jも入力されており、色信号jに係
数kを乗算して出力色信号mを出力端子18及び加算器16
に出力する。
【0050】いま、入力端子1に色信号を入力するもの
とする。この場合には、BPF4,5,6の出力は上記
表3に示すように1H前後で位相が反転し、正規化した
振幅の絶対値はいずれも略1である。したがって、これ
らの現信号d、1H遅延信号e及び2H遅延信号fに対
して上記式(4)の演算を行うと、右上り相関DR は表
3に示すように、全タイミングで0となる。また、同様
に、上記式(5)の演算によって求めた左上り相関DL
も全タイミングで0である。更に、上記式(6),
(7)の演算を行うと、表3に示すように、係数kは全
タイミングで1となる。乗算器30はこの係数kを3ライ
ン色分離回路からの色信号jに乗算する。こうして、出
力端子18には、表3に示すように、色信号が正確に再生
される。
【0051】一方、上記表4に示すように、入力端子1
に斜め成分を含む輝度信号を入力するものとする。この
輝度信号がBPF4,5,6を通過すると、上記表4に
示す現信号d、1H遅延信号e及び2H遅延信号fが得
られる。
【0052】これらの信号に対して、上記式(4),
(5)の演算を行って右上り相関DR及び左上り相関DL
を求める。更に、上記式(6),(7)の演算によっ
て係数kを求める。表4に示すように、全タイミングに
おいて係数kは0である。
【0053】一方、3ライン色分離回路は上記式
(2),(3)の演算によって色信号jを求める。この
色信号jには、前述したように、輝度斜め成分によるク
ロスカラーが生じている(表4の左から3,4番目のサ
ンプリングポイント)。しかし、乗算器30において色信
号jと係数kとを乗算すると、表4に示すように、出力
色信号mは全タイミングにおいて0となる。こうして、
斜め成分を含む輝度信号が入力されても、クロスカラー
が生じることが防止される。
【0054】なお、本実施例では、説明の便宜上、色信
号及び輝度信号として正規化した値を用い係数kを0又
は1にしているが、実際には、係数kは各信号成分に応
じてこれ以外の値をとり得る。この場合には、出力色信
号mはkの値に応じてスロープ状に変化する。
【0055】このように、本実施例においては、上下左
右に隣接する9ポイントの映像信号を利用して、右上り
相関DR 及び左上り相関DL を求めて、両者の偏差から
輝度成分を判別して色信号の度合いを示す係数k1を求
めている。更に、この係数k1の1単位時間前後の平均
を求めることにより、係数k1を補正した出力kを求め
て、色成分と輝度成分の割合を変化させることにより、
色信号出力に輝度信号の斜め成分が現れることを防止し
ている。補正した係数kと色信号jとの乗算を行ってい
るので、色及び輝度の斜めの変化点における誤判別を防
止することができる。こうして、確実なY/C分離が可
能となり、斜めの絵柄を有する映像信号が入力された場
合でも、クロスカラーが生じることを防止することがで
きる。
【0056】上記実施例では、9ポイントを例にとり説
明したが、本発明はこれに限らず、例えば、3ライン上
の少なくとも7ポイントを判断すれば、本発明の主旨を
変えることなく実施可能である。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、斜
め成分が含まれている場合でも、確実に輝度信号と色信
号とを分離することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る輝度信号・色信号分離回路の一実
施例を示すブロック図。
【図2】従来の輝度信号・色信号分離回路を示すブロッ
ク図。
【符号の説明】
2,3…1H遅延回路 21〜26…単位遅延回路 27…2次元ロジック回路 28…遅延回路 29…加算器 30…乗算器

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 入力されたコンポジット映像信号から水
    平及び垂直フィルタの少なくとも一方によって色信号成
    分を分離すると共に分離した色信号成分を利用して輝度
    信号を得る輝度信号・色信号分離回路において、前記入
    力コンポジット映像信号を色副搬送波に同期した所定の
    サンプリング周波数でサンプリングするサンプリング手
    段と、このサンプリング手段による所定サンプリングポ
    イントのコンポジット映像信号と前記所定サンプリング
    ポイントに対して水平及び垂直に異なる斜めのサンプリ
    ングポイントのコンポジット映像信号との斜めの相関成
    分を求める斜め相関検出手段と、前記斜めの相関成分の
    1単位時間前後の平均と前記水平及び垂直フィルタの少
    なくとも一方によって得た色信号成分との所定の演算に
    よって出力色信号を得る出力手段とを具備したことを特
    徴とする輝度信号・色信号分離回路。
JP15323891A 1991-06-25 1991-06-25 輝度信号・色信号分離回路 Pending JPH053571A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15323891A JPH053571A (ja) 1991-06-25 1991-06-25 輝度信号・色信号分離回路

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JP15323891A JPH053571A (ja) 1991-06-25 1991-06-25 輝度信号・色信号分離回路

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH053571A true JPH053571A (ja) 1993-01-08

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