JPH053572A - 輝度信号・色信号分離回路 - Google Patents

輝度信号・色信号分離回路

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JPH053572A
JPH053572A JP15323991A JP15323991A JPH053572A JP H053572 A JPH053572 A JP H053572A JP 15323991 A JP15323991 A JP 15323991A JP 15323991 A JP15323991 A JP 15323991A JP H053572 A JPH053572 A JP H053572A
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signal
color
luminance
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signals
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JP15323991A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Naka
秀之 中
Juichi Hitomi
寿一 人見
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication of JPH053572A publication Critical patent/JPH053572A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】輝度信号に斜め成分が含まれている場合でも、
確実に輝度信号と色信号とを分離する。 【構成】1H遅延回路2,3によって、入力された現信
号は1H遅延信号及び2H遅延信号となる。更に、単位
遅延回路21〜26によって、各ラインで3ポイントの信号
が得られ、2次元フィルタ27には上下左右に連続した9
ポイントの信号が入力される。2次元フィルタ27は9ポ
イントの信号に対して斜めの相関を求めて色の度合いk
1を得る。更に、遅延回路29及び加算器30は1単位時間
前後のk1の平均を求めて、色及び輝度の斜めの変化点
における係数k1を補正する。更に、比較器31a,31b
は係数kとスレッシュホールドレベルTh1 ,Th2 とを夫
々比較し、比較結果に基づいて3ライン色分離回路28か
らの色信号成分を制御する。これにより、輝度信号を得
るための色信号と出力色信号と別々に得ることができ、
良好な分離が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラーテレビジョン受像
機等の輝度信号・色信号分離回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の輝度信号・色信号分離回路
を示すブロック図である。入力端子1に導入したコンポ
ジット映像信号は、1H遅延回路2において1H(Hは
水平周期)遅延し、更に、1H遅延回路3において1H
遅延する。こうして、BPF4,5,6には夫々現信号
a、1H遅延信号b及び2H遅延信号cが与えられる。
BPF4,5,6は色副搬送波周波数近傍の周波数帯
(3.58MHz 帯)の信号成分を通過させる。BPF
4、6を通過した信号d,fを夫々増幅器11,12に与
え、BPF5を通過した信号eは反転増幅器7により極
性を反転させる。これらの増幅器11、反転増幅器7及び
増幅器12の出力を中間値検出回路10に与える。
【0003】中間値検出回路10により、増幅器11,12及
び反転増幅器7の出力の中間値を検出する。これらの信
号は、同一水平期間の搬送色信号成分については同一位
相となっている。従って、中間値検出回路10からは、搬
送色信号成分を含んだ中間値信号hが出力されることに
なる。また、中間値検出回路10からは、増幅器11,12及
び反転増幅器7出力のいずれにも輝度信号成分が含まれ
る期間にのみ、輝度信号成分が含まれる中間値信号hが
出力される。
【0004】増幅器11及び反転増幅器7の出力を加算器
8に導入して加算し、増幅器13を介して加算信号gを中
間値検出回路15に出力する。また、反転増幅器7及び増
幅器12の出力は加算器9に導入し、加算器9は増幅器14
を介して加算信号iを中間値検出回路15に出力する。中
間値検出回路15も中間値検出回路10と同一構成であり、
中間値検出回路15は中間値検出回路10からの中間値信号
h及び加算信号g,iの中間値を検出する。増幅器12の
出力と反転増幅器7の出力とは同一水平期間の輝度信号
成分が相互に逆位相であるので、増幅器11,12及び反転
増幅器7出力のいずれにも輝度信号が含まれる期間にお
ける加算信号gには、輝度信号成分が含まれていない。
また、同様に、この期間の加算信号iにも輝度信号成分
が含まれていない。従って、中間値信号hの輝度信号成
分は中間値検出回路15により削除され、中間値検出回路
15から出力端子18に導出される中間値信号jは、輝度信
号成分が含まれない搬送色信号となる。
【0005】加算器16は中間値信号jと1H遅延回路2
の出力とを加算する。両者の搬送色信号の位相は相互に
逆位相であるので、加算器16からの出力信号lには搬送
色信号成分は含まれない。こうして、出力端子17には輝
度信号が導出される。こうして、輝度信号と色信号とを
確実に分離し、垂直方向においても比較的高い解像度の
絵柄を得ることができる。
【0006】更に、図2の回路を水平フィルタと垂直フ
ィルタの動作に分けて説明する。水平フィルタはBPF
4,5,6によって構成しており、入力コンポジット映
像信号は、先ず、この水平フィルタによって水平方向の
色信号成分が抽出される。一方、垂直フィルタとしては
3ラインダイナミックコムフィルタ(以下、DCFとい
う)回路を採用している。DCF回路は、図2では1H
遅延回路2,3及び一点鎖線部分19によって構成してい
る。水平フィルタによって水平方向の色信号成分を抽出
した後、DCF回路によって垂直方向の色信号成分jを
抽出する。次に、こうして得た色信号jを入力コンポジ
ット映像信号から減算することにより輝度信号lを得て
いる。なお、色信号の中心周波数(fsc)は、2次元周
波数表示では下記式(1)によって与えられる。
【0007】
【数1】
【0008】 μ=3.58MHz 、ν=525/4cpH …(1) 但し、μは水平周波数、νは垂直周波数である。
【0009】垂直フィルタとしてDCF回路を採用する
ことにより、垂直方向に色信号が変化するような絵柄の
部分において発生するドット妨害を低減することができ
る。このように、水平2ライン間の相関を利用するくし
形フィルタのみを使用する場合に比して、垂直非相関部
分における輝度信号と色信号の分離(以下、Y/C分離
という)精度を向上させることができる。
【0010】しかしながら、輝度信号の斜め成分を判別
することができないことから、斜め成分を多く含む映像
ではY/C分離が確実に行われずクロスカラーを生じて
しまうという問題があった。下記表1及び表2を参照し
てこの問題を説明する。表1は2fscのサンプリング周
波数で色信号をサンプリングし、各サンプリングポイン
トにおける色信号振幅を正規化して示したものである。
【0011】
【表1】
【0012】
【表2】
【0013】表1に示すように、色信号は1H前と1H
後とで位相が反転している。
【0014】いま、演算mid(A,B,C)をA,
B,Cの中間値を求める演算と定義すると、中間値検出
回路10の出力hは下記式(2)によって示すことがで
き、
【0015】
【数2】
【0016】h=mid(d,e′,f) …
(2) 但し、e′はeの反転信号である。中間値検出回路15か
らの色信号jは下記式(3)によって示すことができ
る。
【0017】
【数3】
【0018】 j=mid(h,(d+e′)/2,(e′+f)/2) …(3) この式(3)を上記表1に適用することにより、色信号が入力された場合の色 信号jを求める。信号eは表1の1H遅延信号を反転させたものであり中間値検 出回路10からは現信号と同一の出力が得られ、更に、中間値検出回路15からも、 現信号と同一の色信号jが得られる。
【0019】一方、入力端子1を介して輝度斜め成分を
有する白黒映像信号を入力するものとする。例えば、黒
の部分と白の部分との境界が斜め右上りの線で区画され
た画像が入力されるものとする。上記表2はこのような
映像信号が入力された場合の各部の信号d,e,f,
h,i,g,jを2fscのサンプリング周波数でサンプ
リングし、その振幅を正規化して示したものである。
【0020】入力端子1に入力される所定の3ラインの
映像信号は、黒レベルから白レベルに変化するタイミン
グが所定期間だけずれている。図2の信号a,b,cは
夫々BPF4,5,6によって帯域制限されることによ
り振幅が変換し、表2のd,e,fに示す信号が得られ
る。
【0021】これらの信号d,e,fを中間値検出回路
10に入力して上記式(2)に基づく出力hを得る。ま
た、加算器8,9は夫々表2の信号g,iを出力し、中
間値検出回路15は上記式(3)の演算を行って、表2に
示す色信号jを出力する。表2に示すように、中間値検
出回路15からの色信号jには振幅が0でない部分が発生
する。このように、入力された映像信号は白黒であって
本来色成分が含まれていないにも拘らず、輝度信号に斜
め成分が含まれている場合には、出力端子18から色成分
が出力され、クロスカラーが生じてしまう。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】このように、上述した
従来の輝度信号・色信号分離回路においては、斜め成分
が含まれる場合には、不要な色成分が出力されてしま
い、例えば、白黒の斜め縞のネクタイ等の絵柄には色が
加わって表示されてしまうという問題点があった。
【0023】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、斜め成分が含まれている場合でも、確実に
輝度信号と色信号とを分離することができる輝度信号・
色信号分離回路を提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明に係る輝度信号・
色信号分離回路は、入力されたコンポジット映像信号か
ら水平及び垂直フィルタの少なくとも一方によって色信
号成分を分離すると共に分離した色信号成分を利用して
輝度信号を得る輝度信号・色信号分離回路において、前
記入力コンポジット映像信号を色副搬送波に同期した所
定のサンプリング周波数でサンプリングするサンプリン
グ手段と、このサンプリング手段による所定サンプリン
グポイントのコンポジット映像信号と前記所定サンプリ
ングポイントに対して水平及び垂直に異なる斜めのサン
プリングポイントのコンポジット映像信号との斜めの相
関成分を求める斜め相関検出手段と、前記斜めの相関成
分の1単位時間前後の平均をレベルが相互に相違する第
1及び第2のスレッシュホールドレベルと夫々比較し各
比較結果に基づいて前記水平及び垂直フィルタの少なく
とも一方によって得た色信号成分を制御して出力色信号
と出力輝度信号を得るための色信号とを出力する比較手
段とを具備したものである。
【0025】
【作用】本発明において、斜め相関検出手段は、所定サ
ンプリングポイントとこの所定サンプリングポイントに
対して斜めのサンプリングポイントのコンポジット映像
信号について、斜めの相関演算を行う。これにより、色
信号成分と輝度斜め成分との判別が可能となる。更に、
比較手段は斜め相関検出手段が求めた斜めの相関成分の
1単位時間前後の平均を求め、この平均をレベルが相違
する第1及び第2のスレッシュホールドレベルと比較
し、比較結果に基づいて、水平及び垂直フィルタの少な
くとも一方によって得た色信号成分を制御する。斜めの
相関成分の1単位時間前後の平均を求めることによっ
て、色及び輝度の斜めの変化点における斜めの相関成分
を補正して、この変化点における色成分と輝度成分との
判別を可能にしている。また、第1及び第2のスレッシ
ュホールドレベルとの比較結果に基づいて、輝度信号を
得るための色信号と出力色信号とを得ており、良好に輝
度信号と色信号とを分離することが可能となる。
【0026】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例につい
て説明する。図1は本発明に係る輝度信号・色信号分離
回路の一実施例を示すブロック図である。図1において
図2と同一の構成要素には同一符号を付してある。
【0027】入力端子1にはコンポジット映像信号を入
力する。このコンポジット映像信号をBPF4及び1H
遅延回路2に供給する。1H遅延回路2はコンポジット
映像信号を1H遅延させてBPF5、1H遅延回路3及
び加算器16に与える。1H遅延回路3は1H遅延回路2
からの信号を1H遅延させて、BPF6に与える。BP
F4,5,6はいずれも色副搬送波周波数近傍の周波数
帯(3.58MHz 帯)を通過帯域としており、導入し
たコンポジット映像信号のうち搬送色信号と3.58M
Hz 帯の輝度信号とを通過させる。
【0028】本実施例においては、BPF4の通過信号
d(現信号)を2次元フィルタ27に与えると共に、単位
遅延回路21,22の直列回路を介して2次元フィルタ27に
与える。単位遅延回路21,22は入力された信号を単位時
間だけ遅延させて2次元フィルタ27に与える。また、B
PF5の通過信号e(1H遅延信号)を2次元フィルタ
27に与えると共に、単位遅延回路23,24の直列回路を介
して2次元フィルタ27に与える。単位遅延回路23,24
は、入力された信号を単位時間だけ遅延させて2次元フ
ィルタ27に与える。また、同様に、BPF6の通過信号
f(2H遅延信号)を2次元フィルタ27に与えると共
に、単位遅延回路25,26の直列回路を介して2次元フィ
ルタ27に与える。単位遅延回路25,26は入力された信号
を単位時間だけ遅延させて2次元フィルタ27に与える。
これにより、2次元フィルタ27には、同一タイミング
で、所定の連続した3ラインの、各ラインで連続した3
点の映像信号x1乃至x3、x4乃至x6及びx7乃至
x9、すなわち、画面上で上下左右に隣接した3点ずつ
の9ポイントの映像信号が入力されることになる。ま
た、単位遅延回路21,23,25の出力は、3ライン色分離
回路28にも与えるようになっている。
【0029】3ライン色分離回路19は、図2の一点鎖線
部分19と同一構成であり、入力された信号x2,x5,
x8に対して上記式(2),(3)に示す演算を行っ
て、色信号jを出力する。なお、3ライン色分離回路19
は信号x2,x5,x8について色信号を分離している
が、他のタイミングの信号x1,x4,x7又は信号x
3,x6,x9について演算を行ってもよい。
【0030】2次元フィルタ27は9ポイントの映像信号
に対して所定の演算を行うことにより輝度斜め成分を判
別して、確実に色成分のみを抽出するようになってい
る。すなわち、2次元フィルタ27は、入力された9ポイ
ントの映像信号x1乃至x9から右上り相関と左上り相
関とを求める斜め相関検出回路(図示せず)を有してい
る。
【0031】水平3ラインの色信号成分をサンプリング
し正規化して示した上記表1から明らかなように、色信
号においては斜め成分は全て“1”であるか又は全て
“−1”である。すなわち、色信号は右上り相関及び左
上り相関が略一致する。これに対し、上記表2から明ら
かなように、斜め成分を有する輝度信号については、斜
め線近傍において、右上り相関と左上り相関との偏差は
比較的大きい。このように、右上り相関と左上り相関と
の偏差を求めることにより、輝度斜め成分を判別するこ
とができる。
【0032】斜め相関検出回路は、9ポイントの信号x
1乃至x9に対して、下記式(4),(5)の演算を行
って、右上り相関DR 及び左上り相関DL を求めるよう
になっている。
【0033】
【数4】
【0034】DR =(x1+x9)/2−x5
…(4)
【0035】
【数5】
【0036】DL =(x3+x7)/2−x5
…(5) 2次元フィルタ27はこの斜め相関DR ,DL から下記式
(6)に示す演算によって、色の度合いを示す係数k1
を得ている。
【0037】
【数6】
【0038】k1=1−K0 |DL −DR |
…(6) 但し、K0 は比例定数である。
【0039】この係数k1は右上り相関DR と左上り相
関DL との偏差が大きいほど値が0に近づく。つまり、
k1=0の場合には、斜めの変化線の近傍において色成
分が含まれていないこと、つまり輝度成分のみの映像信
号であることを示す。
【0040】しかし、この方法では、色の斜めの変化点
と輝度の斜めの変化点とを区別することはできない。そ
こで、本実施例においては、1単位前後の偏差の平均
(係数k1の平均)を求めるようにしている。色の斜め
の変化点の前又は後のタイミングでは、係数k1は色成
分を示すものとなり、輝度の斜めの変化点の前又は後の
タイミングでは、係数k1は輝度を示すものとなる。こ
の理由から、係数k1の1単位時間前後の平均を求める
ことにより、誤判別を防止するようにしている。
【0041】すなわち、2次元フィルタ27は、斜め相関
検出回路からの係数k1を遅延回路29及び加算器30に与
える。遅延回路29は係数k1を1単位時間遅延させた信
号k2を加算器30に出力する。加算器30は1単位時間前
後の係数k1,k2の平均を求めて係数kを乗算器30に
出力する。すなわち、遅延回路29及び加算器30によっ
て、下記式(7)の演算が行われる。
【0042】
【数7】
【0043】更に、本実施例においては、加算器30から
の係数kを2系統に分離して出力するようになってい
る。すなわち、加算器30からの係数kは比較器31a,31
bを介して乗算器32a,32bに与える。乗算器32a,32
bは3ライン色分離回路28から色信号jが与えられてお
り、比較器31a,31bからの係数kと色信号jとを乗算
して、夫々出力端子18及び加算器17に出力するようにな
っている。これにより、加算器16において輝度信号を得
るために1H遅延回路2の出力に加算される色信号n
と、出力端子18から出力される出力色信号mとが別々に
制御可能となる。
【0044】比較器31a,31bは所定のスレッシュホー
ルドレベルTh1 ,Th2 が与えられており、夫々スレッシ
ュホールドレベルTh1 ,Th2 と係数kとを比較する。比
較器31aは、係数kの方がレベルTh1 よりも大きい場合
には係数kをそのまま出力するか又は“0”を出力し、
係数kの方が小さい場合には“1”を出力する。一方、
比較器31bは係数kの方がレベルTh2 よりも小さい場合
には係数kをそのまま出力するか又は“0”を出力し、
係数kの方が大きい場合には“1”を出力するようにな
っている。なお、スレッシュホールドレベルTh1 ,Th2
は異なる値が設定される。
【0045】比較器31a及び乗算器32aによって下記式
(8)に示す処理が行われ、比較器31b及び乗算器32b
によって下記式(9)に示す処理が行われる。
【0046】
【数8】
【0047】 m=k×j 又は m=0 (k>Th1 ) m=j (k≦Th1 ) …(8)
【0048】
【数9】
【0049】 n=k×j 又は n=0 (k<Th2 ) n=j (k≧Th2 ) …(9) 但し、Th1 ≠Th2 である。加算器16は1H遅延回路2の
1H遅延信号bから色信号mを減算して輝度信号を出力
端子17に出力するようになっている。
【0050】次に、このように構成された輝度信号・色
信号分離回路の動作について表3及び表4を参照して説
明する。表3は色信号が入力された場合の各部の信号を
2fscのサンプリング周波数でサンプリングし正規化し
て示したものであり、表4は同様にして斜め成分を有す
る輝度信号について示したものである。
【0051】
【表3】
【0052】
【表4】
【0053】入力端子1を介して入力されるコンポジッ
ト映像信号は1H遅延回路2,3によって遅延され、B
PF4,5,6には夫々現信号a、1H遅延信号b及び
2H遅延信号cが与えられる。BPF4,5,6を通過
した信号d,e,fを、そのまま2次元フィルタ27に与
えると共に、単位遅延回路21,23,25によって1単位時
間遅延させて2次元フィルタ27に与える。1H遅延回路
2,3によって、連続した3ラインの映像信号が同時に
2次元フィルタ27に与えられる。更に、単位遅延回路2
1,23,25の出力を単位遅延回路22,24,26によって1
単位時間遅延させて2次元フィルタ27に与える。単位遅
延回路21乃至26によって、2fscのサンプリング周波数
でサンプリングされた連続した3ポイントの映像信号が
2次元フィルタ27に与えられることになる。こうして、
2次元フィルタ27の斜め相関検出回路には上下左右に連
続した3ポイントずつの9ポイントの信号x1乃至x9
を入力する。また、信号x2,x5,x8は3ライン色
分離回路28にも入力する。
【0054】これらの信号x1乃至x9について斜め相
関検出回路は右上り相関DR 及び左上り相関DL を求め
る。すなわち、斜め相関検出回路は、上記式(4)の演
算を行って右上り相関DR を求め、上記式(5)の演算
を行って左上り相関DL を求める。更に、2次元フィル
タ27はこれらの右上り相関DR 及び左上り相関DL を用
いて上記式(6)の係数k1を得る。
【0055】この係数k1は直接加算器30に入力される
と共に、遅延回路29によって1単位時間遅延されて加算
器30に入力される。加算器30は式(7)の演算によっ
て、補正した係数kを得る。これにより、色成分の斜め
の変化点及び輝度の斜めの変化点における係数が補正さ
れて比較器31a,31bに与えられる。比較器31a,31b
は夫々係数kとスレッシュホールドレベルTh1 ,Th2 と
を比較して比較結果を乗算器32a,32bに出力する。乗
算器32a,32bは3ライン色分離回路28から色信号jも
入力されており、色信号jに比較結果を乗算して出力色
信号mを出力端子18に出力し、色信号nを加算器16に出
力する。
【0056】いま、入力端子1に色信号を入力するもの
とする。この場合には、BPF4,5,6の出力は上記
表3に示すように1H前後で位相が反転し、正規化した
振幅の絶対値はいずれも略1である。したがって、これ
らの現信号d、1H遅延信号e及び2H遅延信号fに対
して上記式(4)の演算を行うと、右上り相関DR は表
3に示すように、全タイミングで0となる。また、同様
に、上記式(5)の演算によって求めた左上り相関DL
も全タイミングで0である。更に、上記式(6),
(7)の演算を行うと、表3に示すように、係数kは全
タイミングで1となる。この係数kは比較器31a,31b
を介して乗算器32a,32bに与えられて3ライン色分離
回路28からの色信号jと乗算される。こうして、出力端
子18には、表3に示すように、色信号が正確に再生され
る。
【0057】一方、上記表4に示すように、入力端子1
に斜め成分を含む輝度信号を入力するものとする。この
輝度信号がBPF4,5,6を通過すると、上記表4に
示す現信号d、1H遅延信号e及び2H遅延信号fが得
られる。
【0058】これらの信号に対して、上記式(4),
(5)の演算を行って右上り相関DR及び左上り相関DL
を求める。更に、上記式(6),(7)の演算によっ
て係数kを求める。表4に示すように、全タイミングに
おいて係数kは0である。
【0059】一方、3ライン色分離回路28は上記式
(2),(3)の演算によって色信号jを求める。この
色信号jには、前述したように、輝度斜め成分によるク
ロスカラーが生じている(表4の左から3,4番目のサ
ンプリングポイント)。しかし、乗算器30において色信
号jと係数kとを乗算すると、表4に示すように、出力
色信号mは全タイミングにおいて0となる。こうして、
斜め成分を含む輝度信号が入力されても、クロスカラー
が生じることが防止される。
【0060】なお、本実施例では、説明の便宜上、色信
号及び輝度信号として正規化した値を用い係数kを0又
は1にしているが、実際には、係数kは各信号成分に応
じてこれ以外の値をとり得る。この場合には、出力色信
号mはkの値に応じてスロープ状に変化する。比較器31
a,31bはスレッシュホールドレベルTh1 ,Th2 と係数
kとを夫々比較して比較結果を出力する。スレッシュホ
ールドレベルTh1 ,Th2 を異なる値に設定することによ
り、出力端子18から出力される出力色信号mと加算器16
に与えられる色信号nとを異なる値にすることができ
る。これにより、加算器16に与える色信号nを小さくし
て、出力端子17から比較的大きな輝度出力を得ることが
でき、また、出力端子18から比較的大きな出力色信号m
を出力させることもできる。
【0061】このように、本実施例においては、上下左
右に隣接する9ポイントの映像信号を利用して、右上り
相関DR 及び左上り相関DL を求めて、両者の偏差から
輝度成分を判別して色信号の度合いを示す係数k1を求
めている。更に、この係数k1の1単位時間前後の平均
を求めることにより、係数k1を補正した出力kを求め
て、色成分と輝度成分の割合を変化させることにより、
色信号出力に輝度信号の斜め成分が現れることを防止し
ている。補正した係数kを用いているので、色及び輝度
の斜めの変化点における誤判別を防止することができ
る。更に、係数kを所定のスレッシュホールドレベルTh
1 ,Th2 と比較し、比較結果を用いて出力端子18から出
力する出力色信号mと輝度信号を得るための色信号nと
を作成しており、一層良好なY/C分離が可能となる。
こうして、斜めの絵柄を有する映像信号が入力された場
合でも、クロスカラーが生じることを防止することがで
きる。
【0062】なお、本実施例では、比較器31a,31bは
コンパレータとして動作しているが、増幅動作を行うよ
うに設定してもよい。この場合には、一層細かい制御が
可能となる。
【0063】上記実施例では、9ポイントを例にとり説
明したが、本発明はこれに限らず、例えば、3ライン上
の少なくとも7ポイントを判断すれば、本発明の主旨を
変えることなく実施可能である。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、斜
め成分が含まれている場合でも、確実に輝度信号と色信
号とを分離することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る輝度信号・色信号分離回路の一実
施例を示すブロック図。
【図2】従来の輝度信号・色信号分離回路を示すブロッ
ク図。
【符号の説明】 2,3…1H遅延回路 21〜26…単位遅延回路 27…2次元ロジック回路 28…遅延回路 29…加算器 30…乗算器

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 入力されたコンポジット映像信号から水
    平及び垂直フィルタの少なくとも一方によって色信号成
    分を分離すると共に分離した色信号成分を利用して輝度
    信号を得る輝度信号・色信号分離回路において、前記入
    力コンポジット映像信号を色副搬送波に同期した所定の
    サンプリング周波数でサンプリングするサンプリング手
    段と、このサンプリング手段による所定サンプリングポ
    イントのコンポジット映像信号と前記所定サンプリング
    ポイントに対して水平及び垂直に異なる斜めのサンプリ
    ングポイントのコンポジット映像信号との斜めの相関成
    分を求める斜め相関検出手段と、前記斜めの相関成分の
    1単位時間前後の平均をレベルが相互に相違する第1及
    び第2のスレッシュホールドレベルと夫々比較し各比較
    結果に基づいて前記水平及び垂直フィルタの少なくとも
    一方によって得た色信号成分を制御して出力色信号と出
    力輝度信号を得るための色信号とを出力する比較手段と
    を具備したことを特徴とする輝度信号・色信号分離回
    路。
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