JP2003032701A - クロマ信号生成装置及び方法 - Google Patents

クロマ信号生成装置及び方法

Info

Publication number
JP2003032701A
JP2003032701A JP2001220335A JP2001220335A JP2003032701A JP 2003032701 A JP2003032701 A JP 2003032701A JP 2001220335 A JP2001220335 A JP 2001220335A JP 2001220335 A JP2001220335 A JP 2001220335A JP 2003032701 A JP2003032701 A JP 2003032701A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
chroma
composite video
chroma signal
vertical correlation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001220335A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyonari Doge
研也 道下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2001220335A priority Critical patent/JP2003032701A/ja
Publication of JP2003032701A publication Critical patent/JP2003032701A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Processing Of Color Television Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンポジット映像信号から精度よくクロマ信
号を抽出し、ドット妨害を低減する。 【解決手段】 Y/C分離回路13は、入力されたコン
ポジット映像信号に対して、輝度信号の垂直相関と、ク
ロマ信号の垂直相関を求める。Y/C分離回路13は、
入力されたコンポジット映像信号のクロマ信号に垂直相
関があり、且つ、輝度信号に垂直相関がある場合には、
コンポジット映像信号をプリバンドパスフィルタ23,
24,25を介さずにコムフィルタ30に入力し、コン
ポジット映像信号のライン間の差分を求め、このライン
間の差分に基づきクロマ信号を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンポジット映像
信号からクロマ信号を抽出するクロマ信号生成装置及び
クロマ信号生成方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】テレビジョン信号の受信装置では、受信
したコンポジット映像信号を、輝度信号(Y)とクロマ
信号(C)とに分離するY/C分離処理が行われる。Y
/C分離処理では、コンポジット映像信号からクロマ信
号を抽出し、さらにコンポジット映像信号から抽出した
クロマ信号を減算して輝度信号することによって、輝度
信号とクロマ信号とを生成するのが一般的である。
【0003】クロマ信号は、例えばNTSCの場合、
3.58MHzのキャリア周波数(fsc)の色副搬送
波に2つの色差信号(Cr信号及びCb信号)が直交変
調された信号である。また、PALの場合は、色副搬送
波のキャリア周波数(fsc)が4.43MHzとな
る。このため、キャリア周波数(fsc)の近傍を通過
させるバンドパスフィルタでコンポジット映像信号をフ
ィルタリングすれば、クロマ信号を抽出することができ
る。
【0004】しかしながら、輝度信号にキャリア周波数
(fsc)近傍の信号成分が含まれていた場合、バンド
パスフィルタを用いてコンポジット映像信号からクロマ
信号を取り出すと、輝度信号のキャリア周波数近傍の信
号成分も、クロマ信号として抽出されてしまう。このよ
うに誤って輝度信号の成分をクロマ信号として抽出した
画像を表示すると、例えば、色のない白黒画像などに色
がついてしまったり、映像の輪郭部分に虹のような模様
がついてしまったりするといった現象が生じてしまう。
これを、いわゆるクロスカラーという。
【0005】このようなクロスカラーによる弊害を防止
するY/C分離処理として、いわゆる2次元Y/C分離
という手法が知られている。2次元Y/C分離は、同一
フィールド上の垂直方向に隣接した複数ライン(水平ラ
イン)を用いて、輝度信号とクロマ信号とを分離する手
法である。NTSCの規格上、あるラインの色副搬送波
の位相と次のラインの色副搬送波の位相とが反転した関
係とすることが、規定されている。そのため、あるライ
ンと次のラインのコンポジット映像信号を加算すると、
クロマ信号が打ち消されて輝度信号のみとなり、反対
に、あるラインと次のラインのコンポジット映像信号を
減算すると輝度信号が打ち消されて、クロマ信号のみと
なる。2次元Y/C分離は、以上の特徴を利用し、ライ
ン間で減算処理を行ってクロマ信号を抽出して、輝度信
号とクロマ信号とを分離するものである。このようにラ
イン間で減算処理を行ってクロマ信号を抽出すると、輝
度信号にキャリア周波数(fsc)に近い周波数成分が
含まれていたとしてもそれを同相成分で打ち消してしま
うので、輝度信号をクロマ信号として認識されることが
なくなり、クロスカラーによる弊害を低減することがで
きる。
【0006】なお、この2次元Y/C分離は、結果とし
て、コンポジット映像信号から色副搬送波のキャリア周
波数の整数倍の周波数の信号成分を櫛歯状に抜き出すこ
ととなる。そのため、このようにクロマ信号を抽出する
フィルタのことを、Combフィルタと呼ばれている。
【0007】また、2次元Y/C分離は、どのような場
合にでも適用することができるというものではなく、ラ
イン間でクロマ信号が反転した関係となっている条件の
場合のみに適用することができる。つまり、隣接する上
下ライン間で色信号が同一或いは非常に近似している場
合にのみ、2次元Y/C分離を適用してクロマ信号を抽
出することができる。このようにライン間の色が同一或
いは非常に近似していることを、クロマ信号に垂直相関
があるという。
【0008】以上のようにY/C分離を行う場合、画面
上の色に垂直相関がある場合には、バンドパスフィルタ
を用いるよりも、Combフィルタを用いた方が精度良
くクロマ信号を抽出することができる。反対に、画面上
の色に垂直相関がない場合には、ライン間で減算をして
も、本来のクロマ信号を復元することができないないの
で、バンドパスフィルタを用いなければならない。その
ため、一般に、テレビジョン信号の受信装置では、Y/
C分離を行う場合、各ライン毎にクロマ信号の垂直相関
を監視し、垂直相関があればCombフィルタを用いて
コンポジット映像信号からクロマ信号を抽出し、垂直相
関がなければバンドパスフィルタを用いてコンポジット
映像信号からクロマ信号を抽出するように、適宜切換を
行って処理を行う。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、映像信号
は、クロマ信号に垂直相関があったとしても、輝度信号
に垂直方向があるとは限られない。もし、輝度信号に垂
直相関がないコンポジット映像信号を、そのままCom
bフィルタに入力すると、ライン間で減算をしても、図
4に示すように、輝度信号のレベル差の1/2が残って
しまい、輝度信号を除去することができない。そのた
め、上記Combフィルタにコンポジット映像信号を入
力して2次元Y/C分離処理を行う場合には、fscを
中心通過帯域としたバンドパスフィルタをCombフィ
ルタの前段に設けて、一旦fsc近傍以外の周波数成分
を除去する必要がある。Combフィルタの前段に設け
られるこのバンドパスフィルタのことを、プリバンドパ
スフィルタと呼ぶ。なお、クロマ信号の垂直相関がない
場合に用いられるバンドパスフィルタは、このプリバン
ドパスフィルタと区別して、メインバンドパスフィルタ
と呼ぶ。また、メインバンドパスフィルタとプリバンド
パスフィルタは、通過中心周波数はfscで同一である
が、その目的の違いから、プリバンドパスフィルタの方
の周波数特性を比較的緩やかなものとしてよい。
【0010】ところが、このようにプリバンドバスフィ
ルタを用いると、図5に示すように、カラーバーのよう
な水平方向に色境界があるような映像に対して、この色
境界部分にドット状のノイズが乗って表示されてしま
う。このようなノイズが発生する原理は以下のとおりで
ある。
【0011】クロマ信号は、2つの色差信号を色副搬送
波に直交変調した信号である。そのため、クロマ信号
は、水平方向の色の境界部分において図6に示すように
信号が連続的に接続されず、fsc以上の高周波数成分
をもった信号波形となる。そのため、このような信号波
形に対してバンドパスフィルタを通してクロマ信号を抜
き出したとしても、この高周波成分を取り出すことがで
きない。従って、プリバンドパスフィルタを通過したの
ちのコンポジット映像信号からクロマ信号を抽出して
も、クロマ信号の高周波成分が輝度信号に残ってしま
い、画面上にドット状のノイズとして表示されてしまう
こととなる。
【0012】このようなドット状のノイズが発生するこ
とを、いわゆるドット妨害と呼ぶ。
【0013】Y/C分離処理をするにあたり、以上のよ
うなドット妨害を除去することは、非常に困難であっ
た。
【0014】本発明は、このような実情を鑑みてなされ
たものであり、コンポジット映像信号から精度よくクロ
マ信号を抽出し、ドット妨害を低減させたクロマ信号生
成装置及び方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明のクロマ信号生成
装置及び方法は、コンポジット映像信号から上記クロマ
信号を抽出する。入力されるコンポジット映像信号は、
隣接する水平ラインとの間で色副搬送波の位相が反転し
た関係となっているクロマ信号と、輝度信号とが合成さ
れたものである。
【0016】本発明では、入力されたコンポジット映像
信号に対して、輝度信号の垂直相関と、クロマ信号の垂
直相関を求める。
【0017】そして、入力されたコンポジット映像信号
のクロマ信号に垂直相関があり、且つ、輝度信号に垂直
相関がない場合には、上記コンポジット映像信号をプリ
バンドパスフィルタに入力して色副搬送波の中心周波数
の近傍の周波数成分の信号を抽出し、抽出した上記信号
をコムフィルタに入力してライン間の差分を求め、この
ライン間の差分に基づきクロマ信号を生成する。
【0018】また、入力されたコンポジット映像信号の
クロマ信号に垂直相関があり、且つ、輝度信号に垂直相
関がある場合には、上記コンポジット映像信号を上記プ
リバンドパスフィルタを介さずにコムフィルタに入力
し、コンポジット映像信号のライン間の差分を求め、こ
のライン間の差分に基づきクロマ信号を生成する。
【0019】また、入力されたコンポジット映像信号の
クロマ信号に垂直相関がない場合には、色副搬送波の中
心周波数の周波数成分の信号を、上記コンポジット映像
信号又は上記プリバンドパスフィルタの出力信号をメイ
ンバンドパスフィルタに入力して、色副搬送波の中心周
波数の信号を抽出してクロマ信号を生成する。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態とし
て、クロマデコーダについて説明をする。
【0021】本実施の形態のクロマデコーダは、コンポ
ジット映像信号を、輝度信号Yと色差信号(Cr/C
b)とに分解して出力する装置である。
【0022】図1に本発明の実施の形態のクロマデコー
ダ1のブロック図を示す。
【0023】クロマデコーダ1は、アナログ/デジタル
コンバータ(A/Dコンバータ)11と、クランプ回路
12と、輝度/クロマ分離回路(Y/C分離回路)13
と、クロマ復調回路14と、出力処理回路15とを備え
ている。
【0024】A/Dコンバータ11には、外部から供給
されたNTSC方式のアナログのコンポジット映像信号
(CVBS)が入力される。A/Dコンバータ11は、
入力されたコンポジット映像信号を所定のシステムクロ
ックでサンプリングして、デジタルデータに変換する。
ここでは、色副搬送波のキャリア周波数fscの4倍の
周波数(3.58MHz×4)でサンプリングするもの
とする。
【0025】クランプ回路12は、入力されたコンポジ
ット映像信号のペデスタルレベルが一定となるように、
クランプ処理を行う。クランプ処理がされたコンポジッ
ト映像信号は、Y/C分離回路13に供給される。
【0026】Y/C分離回路13は、デジタルのコンポ
ジット映像信号を、輝度信号Yと搬送色信号C(色搬送
波に変調された状態の色差信号、以下クロマ信号Cと呼
ぶ。)とに分離する。分離された輝度信号Yは、出力処
理回路15に供給される。また、分離されたクロマ信号
Cは、クロマ復調回路14に供給される。
【0027】クロマ復調回路14は、クロマ信号Cを直
交復調して、色差信号(Cr/Cb)を生成する。生成
された色差信号(Cr/Cb)は、出力処理回路15に
供給される。
【0028】出力処理回路15は、視覚補正処理、OS
D合成、サンプリングレート変換処理等の各種処理を行
い、所定のサンプリングレートでクロマデコードした画
像データ(Y,Cr/Cb)を出力する。
【0029】つぎに、Y/C分離回路13について説明
をする。
【0030】上述したようにY/C分離回路13は、コ
ンポジット映像信号CVBSを、輝度信号Yとクロマ信
号Cとに分離する回路である。このY/C分離回路13
は、メインバンドパスフィルタによるクロマ信号Cの抽
出と、Combフィルタによるクロマ信号の抽出とを選
択的に行う機能を有している。
【0031】なお、本Y/C分離回路13に用いられる
Combフィルタは、いわゆる3ライン方式によるクロ
マ信号の抽出を行うフィルタである。3ライン方式のC
ombフィルタには、連続した3ライン分のコンポジッ
ト映像信号が、基本信号として入力される。3ライン方
式のCombフィルタは、これらの3ラインのうちの上
2ラインのコンポジット映像信号に基づき生成したクロ
マ信号(上2ラインCombクロマ信号)、下2ライン
のコンポジット映像信号に基づき生成したクロマ信号
(下2ラインConbクロマ信号)、3ライン全てのコ
ンポジット映像信号に基づき生成したクロマ信号(3ラ
インCombクロマ信号)の、3つのクロマ信号を出力
するものである。3つのクロマ信号のうち、いずれのク
ロマ信号を最終的に出力するかは、クロマ信号の垂直相
関の状態に応じて選択される。例えば、上2ラインの間
には相関があり残りの1ラインとは相関がない場合には
上2ラインCombクロマ信号を出力し、下2ラインの
間には相関があり残りの1ラインとは相関がない場合に
は下2ラインCombクロマ信号を出力し、3ラインの
間に相関がある場合には3ラインCombクロマ信号を
出力する。
【0032】以下、具体的にY/C分離回路13の構成
図を図2に示す。
【0033】Y/C分離回路13は、図2に示すよう
に、第1のラインメモリ21と、第2のラインメモリ2
2と、第1〜第3のプリバンドパスフィルタ(プリBP
F)23,24,25と、第1〜第3のスイッチ26,
27,28と、メインバンドパスフィルタ(メインBP
F)29と、Combフィルタ30と、出力セレクタ3
1と、加算器32と、Y相関検出回路33と、C相関検
出回路34と、コントローラ35とを備えて構成され
る。
【0034】第1のラインメモリ21には、クランプ回
路12から出力されたコンポジット映像信号が入力され
る。第1のラインメモリ21は、入力されたコンポジッ
ト映像信号を1水平ライン分遅延させる。第2のライン
メモリ22には、第1のラインメモリ22から出力され
たコンポジット映像信号が入力される。第1のラインメ
モリ22は、入力されたコンポジット映像信号を1水平
ライン分遅延させる。すなわち、この第1,第2のライ
ンメモリ21,22は、3ライン方式のCombフィル
タの基本入力単位である、無遅延(0H遅延)のコンポ
ジット映像信号と、1水平ライン遅延(1H遅延)のコ
ンポジット映像信号と、2水平ライン遅延(2H遅延)
のコンポジット映像信号とを生成している。
【0035】第1のプリBPF23には、0H遅延のコ
ンポジット映像信号が入力される。第2のプリBPF2
4には、1H遅延のコンポジット映像信号が入力され
る。第3のプリBPFには、2H遅延のコンポジット映
像信号が入力される。これらプリBPF23〜25は、
fscを中心通過帯域としたバンドパスフィルタであ
り、コンポジット映像信号から副搬送波のキャリア周波
数(fsc)近傍以外の信号成分を除去している。もっ
とも、これらプリBPF23〜25は、後段のメインB
PF29と比較して、周波数特性を比較的緩やかなもの
としてよい。
【0036】第1のスイッチ26は、プリBPF23の
出力信号と、プリBPF23を通過していない0H遅延
のコンポジット映像信号のいずれか一方を選択して出力
する。第2のスイッチ27は、プリBPF24の出力信
号と、プリBPF24を通過していない1H遅延のコン
ポジット映像信号のいずれか一方を選択して出力する。
第3のスイッチ28は、プリBPF25の出力信号と、
プリBPF25を通過していない2H遅延のコンポジッ
ト映像信号のいずれか一方を選択して出力する。各スイ
ッチ26〜27の切換は、1水平ライン単位でコントロ
ーラ35により制御される。
【0037】メインBPF29には、第2のスイッチ2
7から出力される1ライン分の映像信号が入力される。
メインBPF29は、キャリア周波数(fsc)近傍の
周波数成分を通過するバンドパスフィルタである。この
ため、メインBPF29は、コンポジット映像信号から
クロマ信号を抽出して、出力することとなる。メインB
PF29から出力されたBPFクロマ信号は、出力セレ
クタ31に供給される。
【0038】Combフィルタ30には、第1のスイッ
チ26から出力された0H遅延の映像信号、第2のスイ
ッチ27から出力された1H遅延の映像信号、第3のス
イッチから出力された2H遅延の映像信号の3ライン分
の映像信号が入力される。
【0039】Combフィルタ30は、入力された映像
信号(ここでは、プリBPFを通過していない元のコン
ポジット映像信号、或いは、プリバンドパスフィルタに
より輝度成分が除去された信号)に基づき、上2ライン
Combクロマ信号、下2ラインConbクロマ信号、
3ラインCombクロマ信号を生成する。Combフィ
ルタ30から出力された3つのクロマ信号は、全て出力
セレクタ31に供給される。
【0040】出力セレクタ31は、コントローラ35の
制御に応じて、BPFクロマ信号、上2ラインComb
クロマ信号、下2ラインCombクロマ信号、3ライン
Combクロマ信号のうち、いずれか一つを選択して出
力する。
【0041】加算器32は、本Y/C分離回路13に入
力されたコンポジット映像信号から、出力セレクタ31
により選択されたクロマ信号Cを減算し、輝度信号Yを
生成する。なお、ここでは、コンポジット映像信号を遅
延する遅延回路は図示していないが、加算器32は、出
力セレクタ31から出力されるクロマ信号のライン番号
に同期させて減算処理をする。
【0042】そして、出力セレクタ31から出力される
クロマ信号C、及び、加算器32から出力される輝度信
号Yが、Y/C分離結果として外部へ出力される。
【0043】Y相関検出回路32は、Combフィルタ
30への基本入力単位である3ライン分のコンポジット
映像信号に対して、互いに輝度信号の垂直相関があるか
否かを判断する。また、C相関検出回路は、Combフ
ィルタ30への基本入力単位である3ライン分のコンポ
ジット映像信号に対して、互いにクロマ信号の垂直相関
があるか否かを判断する。なお、垂直相関の検出方法に
ついては詳細を後述する。
【0044】コントローラ35は、輝度信号の垂直相関
の検出結果、並びに、クロマ信号の垂直相関の検出結果
に基づき、第1から第3のスイッチ26,27,28の
切換、及び、出力セレクタ31の切換の制御を行う。
【0045】つぎに、第1から第3のスイッチ並びに出
力セレクタ35の切換について場合分けをして説明をす
る。
【0046】○3ライン全て互いにクロマ信号の垂直相
関がない場合 出力セレクタ31は、メインBPF29から出力された
BPFクロマ信号を選択して出力する。第2のスイッチ
27は、プリBPF24から出力されたフィルタリング
後の信号を選択して出力する。第1及び第2のスイッチ
26,27は、メインBPF29の処理に用いられない
ので、どのような選択状態であってもよい。なお、第2
のスイッチ27は、ここでは、プリBPF24を選択し
ているが、メインBPFが、プリBPFを介さない元々
のコンポジット映像信号を直接入力してもクロマ信号を
得ることができるだけの十分な周波数特性を有していれ
ば、プリBPF24を介さない元のコンポジット映像信
号を選択してもよい。
【0047】○上2ラインの間でクロマ信号の垂直相関
があり、残りの1ラインはクロマ信号の垂直相関がない
場合 出力セレクタ31は、Combフィルタ30の上2ライ
ンCombクロマ信号を選択して出力する。第1のスイ
ッチ26及び第2のスイッチ27は、上2ラインの間で
輝度信号の垂直相関があればプリBPF23,24を介
さない元のコンポジット映像信号を選択し、上2ライン
の間で輝度信号の垂直相関がなければプリBPF23,
24から出力されたフィルタリング後の信号を選択す
る。なお、第3のスイッチ28は、この場合Combフ
ィルタ30の処理に用いられないので、どのような選択
状態であってもよい。
【0048】○下2ラインの間でクロマ信号の垂直相関
があり、残りの1ラインはクロマ信号の垂直相関がない
場合 出力セレクタ31は、Combフィルタ30の下2ライ
ンCombクロマ信号を選択して出力する。第2のスイ
ッチ27及び第3のスイッチ28は、下2ラインの間で
輝度信号の垂直相関があればプリBPF24,25を介
さない元のコンポジット映像信号を選択し、下2ライン
の間で輝度信号の垂直相関がなければプリBPF24,
25から出力されたフィルタリング後の信号を選択す
る。なお、第1のスイッチ26は、この場合Combフ
ィルタ30の処理に用いられないので、どのような選択
状態であってもよい。
【0049】○3ライン全て互いにクロマ信号の垂直相
関がある場合 出力セレクタ31は、Combフィルタ30の3ライン
Combクロマ信号を選択して出力する。第1のスイッ
チ26,第2のスイッチ27及び第3のスイッチ28
は、3ラインの間で輝度信号の垂直相関があればプリB
PF23,24,25を介さない元のコンポジット映像
信号を選択し、3ラインの間で輝度信号の垂直相関がな
ければプリBPF23,24,25から出力されたフィ
ルタリング後の信号を選択する。
【0050】以上のように、このY/C分離回路13で
は、入力されたコンポジット映像信号のクロマ信号に垂
直相関があり、且つ、輝度信号に垂直相関がある場合に
は、コンポジット映像信号をプリBPF23,24,2
5を通過させずに輝度成分が除去されていない状態でC
ombフィルタ30に入力する。そして、これらプリB
PF23,24,25を通過してないコンポジット映像
信号のライン間の差分を求め、このライン間の差分に基
づきクロマ信号を生成する。すなわち、輝度信号に垂直
相関があれば、Combフィルタ30によってライン間
の差分検出処理をしたとしても輝度信号が全て打ち消さ
れてしまうので、プリBPF23,24,25を通過さ
せずに、Combフィルタ30にそのままコンポジット
映像信号を入力することができる。
【0051】このようにプリBPF23,24,25を
通過させないと、色の境界部分等に含まれているクロマ
信号の高周波成分が、輝度信号に残ることがなくなり、
ドット妨害を除去することができる。
【0052】つぎに、クロマ信号の垂直相関、輝度信号
の垂直相関の検出処理について説明をする。なお、ここ
では、fscの4倍のサンプリング周波数でサンプリン
グしたデジタルシステムにおける垂直相関の検出処理に
ついて説明をする。
【0053】○クロマ信号の垂直相関の検出 (C1) 図3(A)に示すように、プリBPFを通過
したのちの映像信号の水平ラインを構成する全サンプリ
ング点に対して、水平方向に隣接する次サンプリング点
とのレベル差を算出する。次の水平ラインを構成する全
サンプリング点に対しても、同様に、水平方向に隣接す
るサンプリング点とのレベル差を算出する。そして、2
つのライン間で垂直方向に同じ位置のサンプリング点
で、レベル差の絶対値が同一で且つ極性が反転している
か否かを判断する。水平方向の全範囲に亘って、レベル
差の絶対値が同一で且つ極性が反転していれば、これら
2つのラインのクロマ信号は垂直相関があると判断でき
る。
【0054】ただし、カラーバーのような水平方向に色
の境界がある画像の場合には、上下2つのラインのクロ
マ信号に垂直相関があっても、プリBPFの影響により
クロマ信号の高周波成分が通過しないので、色の境界部
分では“レベル差の絶対値が同一で且つ極性が反転す
る”という状態にならない。そのため、上下のライン間
で“レベル差の絶対値が同一で且つ極性が反転”してい
ないサンプリング点が連続したとしても、その連続が一
定の範囲内で収まっており、その後のサンプリング点で
上下のライン間で“レベル差の絶対値が同一で且つ極性
が反転”する状態が続けば、これらの2つのラインもク
ロマ信号の垂直相関があると判断する。なお、“レベル
差の絶対値が同一で且つ極性が反転”していないサンプ
リング点が連続する範囲は、色の境界部分の影響が周囲
のサンプルに影響する範囲であるので、プリBPFの群
遅延数で定まることとなる。
【0055】コントローラ35は、以上の判断の結果、
クロマ信号に垂直相関があると判断した場合、Comb
フィルタ30から出力されるクロマ信号を、本Y/C分
離回路13の出力信号として出力する。
【0056】○輝度信号の垂直相関の検出 (Y1) 上記(C1)で示した処理と同様の処理を、
プリBPFを通過させる前の元々のコンポジット映像信
号に対して行う。この場合、プリBPFを通過しておら
ず輝度信号が残った状態であるので、クロマ信号及び輝
度信号がともに上下のラインで垂直相関がなければ、上
下のライン間で“レベル差の絶対値が同一で且つ極性が
反転”とはならない。従って、上記(C1)でクロマ信
号の垂直相関があると判断された2つのラインに対し
て、本処理で垂直相関があると判断できれば輝度信号の
垂直相関もあり、また、垂直相関がないと判断できれ
ば、輝度信号の垂直相関はない。
【0057】(Y2) 図3(B)に示すように、プリ
BPFを通過したのちの映像信号のラインを構成する全
サンプリング点を4ポイント毎に区切り、区切った4ポ
イントの平均レベルを算出する。次のラインに対して
も、同様に、ラインを構成する全サンプリング点を4ポ
イント毎に区切り、区切った4ポイントの平均レベルを
算出する。なお、この4ポイント毎に平均化するのは、
4ポイントが色副搬送波の1周期に対応するからであ
る。色副搬送波の1周期分を平均化すれば、クロマ信号
だけが0となり、輝度信号が残ることとなる。そして、
2つのライン間の垂直方向の同じ位置で、その平均レベ
ルが一致するか否か判断する。水平方向の全範囲に亘っ
て、2つのライン間の平均レベルが一致すれば、2つの
ライン間で、プリBPFを通過した輝度信号成分(すな
わち、fsc近傍の周波数の輝度信号のうちのfsc近
傍の周波数成分)に垂直相関があると判断できる。
【0058】なお、カラーバーのような水平方向に色の
境界がある画像の場合には、プリBPFの影響によりク
ロマ信号の高周波成分が輝度信号に残ってしまうので、
水平方向の全範囲に亘って、平均レベルが一致するとい
う状態にならない。そのため、上下のライン間で平均値
の不一致が連続したとしても、その不一致の連続が一定
の範囲内で収まっており、その後に上下のライン間で平
均値が一致する状態が続けば、これらの2つのラインも
輝度信号のfsc近傍の周波数成分の垂直相関があると
判断する。なお、平均値の不一致が連続する範囲は、色
の境界部分の影響が周囲のサンプルに影響する範囲であ
るので、プリBPFの群遅延数で定まることとなる。
【0059】(Y3) 上記(Y2)で示した処理と同
様の処理を、プリBPFを通過させる前の元々のコンポ
ジット映像信号に対して行う。このため、クロマ信号だ
けが0となり、輝度信号が残ることとなる。そして、2
つのライン間の垂直方向の同じ位置で、その平均レベル
が一致するか否か判断する。水平方向の全範囲に亘っ
て、2つのライン間の平均レベルが一致すれば、2つの
ライン間で輝度信号に垂直相関があると判断できる。
【0060】コントローラ35は、以上の(Y1)〜
(Y3)の判断の結果、全てで輝度信号に垂直相関があ
ると判断した場合、コンポジット映像信号をプリBPF
を通過させず、Combフィルタ30に供給する。
【0061】
【発明の効果】本発明にかかるクロマ信号生成装置及び
方法では、入力されたコンポジット映像信号のクロマ信
号に垂直相関があり、且つ、輝度信号に垂直相関がある
場合には、上記コンポジット映像信号をプリバンドパス
フィルタに入力して色副搬送波の中心周波数の近傍の周
波数成分の信号を抽出し、抽出した上記信号をコムフィ
ルタに入力してライン間の差分を求め、このライン間の
差分に基づきクロマ信号を生成している。
【0062】そのため本発明では、コンポジット映像信
号から精度よくクロマ信号を抽出し、ドット妨害を低減
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したクロマデコーダのブロック構
成を示す図である。
【図2】上記クロマデコーダ内のY/C分離回路の構成
を示す図である。
【図3】クロマ信号及び輝度信号の垂直相関の検出方法
について説明するための図である。
【図4】クロマ信号に垂直相関があって、輝度信号に垂
直相関がない場合について説明するための図である。
【図5】ドット妨害について説明するための図である。
【図6】クロマ信号に含まれる高周波成分について説明
するための図である。
【符号の説明】
1 クロマデコーダ、11 アナログ/デジタルコンバ
ータ、12 クランプ回路、13 Y/C分離回路、1
4 クロマ復調回路、15 出力処理回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 隣接する水平ラインとの間で色副搬送波
    の位相が反転した関係となっているクロマ信号と輝度信
    号とが合成されたコンポジット映像信号が入力され、入
    力された上記コンポジット映像信号から上記クロマ信号
    を抽出するクロマ信号生成装置において、 色副搬送波の中心周波数の近傍の周波数成分の信号を、
    上記コンポジット映像信号から抽出するプリバンドパス
    フィルタと、 上記コンポジット映像信号及び上記プリバンドパスフィ
    ルタの出力信号のうち、いずれか一方を選択して出力す
    る第1の選択手段と、 上記第1の選択手段から出力された信号が入力され、こ
    の入力信号のライン間の差分を求め、このライン間の差
    分に基づきクロマ信号を生成するコムフィルタと、 色副搬送波の中心周波数の周波数成分の信号を、上記コ
    ンポジット映像信号又は上記プリバンドパスフィルタの
    出力信号から抽出し、クロマ信号を生成するメインバン
    ドパスフィルタと、 上記コムフィルタにより生成されたクロマ信号及び上記
    メインバンドパスフィルタにより生成されたクロマ信号
    のうち、いずれか一方を選択して出力する第2の選択手
    段と、 クロマ信号の垂直相関を検出するクロマ信号相関検出手
    段と、 輝度信号の垂直相関を検出する輝度信号相関検出手段と
    を備え、 上記第1の選択手段は、 クロマ信号に垂直相関があり、且つ、輝度信号に垂直相
    関がある場合には、コンポジット映像信号を選択して上
    記コムフィルタに出力し、 クロマ信号に垂直相関があり、且つ、輝度信号に垂直相
    関がない場合には、上記プリバンドパスフィルタの出力
    信号を選択して上記コムフィルタに出力し、 上記第2の選択手段は、 クロマ信号に垂直相関がある場合には、上記コムフィル
    タにより生成されたクロマ信号を選択して出力し、 クロマ信号に垂直相関がない場合には、上記メインバン
    ドパスフィルタにより生成されたクロマ信号を選択して
    出力するクロマ信号生成装置。
  2. 【請求項2】 隣接する水平ラインとの間で色副搬送波
    の位相が反転した関係となっているクロマ信号と輝度信
    号とが合成されたコンポジット映像信号が入力され、入
    力された上記コンポジット映像信号から上記クロマ信号
    を抽出するクロマ信号生成方法において、 入力されたコンポジット映像信号のクロマ信号に垂直相
    関があり、且つ、輝度信号に垂直相関がない場合には、 上記コンポジット映像信号をプリバンドパスフィルタに
    入力して色副搬送波の中心周波数の近傍の周波数成分の
    信号を抽出し、抽出した上記信号をコムフィルタに入力
    してライン間の差分を求め、このライン間の差分に基づ
    きクロマ信号を生成し、 入力されたコンポジット映像信号のクロマ信号に垂直相
    関があり、且つ、輝度信号に垂直相関がある場合には、 上記コンポジット映像信号を上記プリバンドパスフィル
    タを介さずにコムフィルタに入力し、コンポジット映像
    信号のライン間の差分を求め、このライン間の差分に基
    づきクロマ信号を生成し、 入力されたコンポジット映像信号のクロマ信号に垂直相
    関がない場合には、 色副搬送波の中心周波数の周波数成分の信号を、上記コ
    ンポジット映像信号又は上記プリバンドパスフィルタの
    出力信号をメインバンドパスフィルタに入力して、色副
    搬送波の中心周波数の信号を抽出してクロマ信号を生成
    するクロマ信号生成方法。
JP2001220335A 2001-07-19 2001-07-19 クロマ信号生成装置及び方法 Withdrawn JP2003032701A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001220335A JP2003032701A (ja) 2001-07-19 2001-07-19 クロマ信号生成装置及び方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001220335A JP2003032701A (ja) 2001-07-19 2001-07-19 クロマ信号生成装置及び方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003032701A true JP2003032701A (ja) 2003-01-31

Family

ID=19054169

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001220335A Withdrawn JP2003032701A (ja) 2001-07-19 2001-07-19 クロマ信号生成装置及び方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003032701A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006157550A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Pioneer Electronic Corp Y/c分離回路

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006157550A (ja) * 2004-11-30 2006-06-15 Pioneer Electronic Corp Y/c分離回路
JP4681288B2 (ja) * 2004-11-30 2011-05-11 パイオニア株式会社 Y/c分離回路

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4994906A (en) Digital luminance/chrominance separation apparatus
JPH0644829B2 (ja) Y・c分離回路
KR0130951B1 (ko) 휘도신호/색신호 분리 회로
JPH07123437A (ja) Y/c分離装置
JP2003032701A (ja) クロマ信号生成装置及び方法
JPH078050B2 (ja) 輝度信号色信号分離回路
JP2699488B2 (ja) コムフィルタ
JP2536675B2 (ja) 輝度信号色信号分離フィルタ
JP2529683B2 (ja) 画像相関対応輝度信号色信号分離フイルタ
JPH0787590B2 (ja) 色信号処理回路
JPH053573A (ja) 輝度信号・色信号分離回路
JP3110196B2 (ja) クシ型フィルタ自動調整回路
KR930005614B1 (ko) 휘도/색도신호 분리회로
JP2589003B2 (ja) 輝度信号色信号分離フィルタ
JP2557511B2 (ja) テレビジョン表示画面の動き検出回路
JPS61290892A (ja) テレビ信号y/c分離回路
KR0141129B1 (ko) 색신호 분리장치
JPH05115073A (ja) 適応制御y/c分離回路
JPS63232596A (ja) 画像相関対応輝度信号色信号分離フイルタ
JPH02141189A (ja) 画像相関対応輝度信号色信号分離フィルタ
JPS63232595A (ja) 画像相関対応輝度信号色信号分離フイルタ
JPS63232593A (ja) 画像相関対応輝度信号色信号分離フイルタ
JP2004007278A (ja) 映像信号処理装置
JPS61274494A (ja) 適応型輝度信号色信号分離フイルタ
JPH0865706A (ja) Y/c分離回路

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20081007