JP2004007278A - 映像信号処理装置 - Google Patents

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Hisaharu Murata
村田 久治
Toshiya Noritake
則竹 俊哉
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Abstract

【課題】入力信号の映像方式が切り替わる際に、入力信号の映像方式と映像信号処理装置の映像方式とが一致していない期間においても、適切にYC分離した信号を出力することができる映像信号処理装置を提供する。
【解決手段】NTSC方式とPAL方式に対応した2次元YC分離回路10と、BPFを用いてYC分離する周波数分離回路20と、映像方式が切り替わったかどうかを判別し、該映像方式が切り替わった時に、2次元YC分離回路10の方式を切り替える映像方式判別回路12と、映像方式が遷移期間にあるかどうかを判別し、その判別結果を示す遷移期間信号を出力する遷移期間判別回路17と、遷移期間信号に基づいて、映像方式が遷移期間にあるときには周波数分離回路20から出力される信号を選択し、それ以外のときに2次元YC分離回路10から出力される信号を選択する選択部21、22とを備える。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の映像方式の映像信号を処理する映像信号処理装置に関し、特に輝度信号と色信号が重畳された複合映像信号を輝度信号及び色信号にYC分離する映像信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
カラーテレビジョン放送で用いられる映像方式には、NTSC方式やPAL方式など様々な方式がある。例えばNTSC方式では色副搬送波周波数が3.579545MHzであり、PAL方式では色副搬送波周波数が4.43361875MHzである。ヨーロッパなどでは1つの地域で複数の映像方式の放送を受信できる地域もあるため、テレビやビデオ等の複数のカラーテレビジョン放送を扱う機器には複数の映像方式に対応したものがある。また、このような機器は映像方式を手動で設定したり、映像方式を自動で判別する映像方式判別装置を設けて映像信号の方式を自動設定することにより、それぞれの映像方式に応じた方法でYC分離などの信号処理を行っている。
【0003】
図5は、そのようなYC分離を行う従来の映像信号処理装置の構成を示すブロック図である。
図5において、従来の映像信号処理装置は、2次元YC分離回路10と、バースト抜き取り回路11と、映像方式判別回路12と、選択部13と、APC(Automatic Phase Control)回路14と、NTSC水晶発振器15と、PAL水晶発振器16とを備える。
【0004】
2次元YC分離回路10は、入力信号である輝度信号(Y)に色信号(C)が重畳されたコンポジット(複合映像)信号S10を、NTSC方式またはPAL方式により、ラインメモリを用いてYC分離して輝度信号(Y信号)S12と、色信号(C信号)S13とを出力するものであり、1水平ライン(1H)遅延部101、102と、1H遅延部101の出力、または1H遅延部102の出力を選択する選択部103と、加算器104と、減算器106と、除算器105、107とを有する。
【0005】
バースト抜き取り回路11は、コンポジット信号S10からバースト信号を抜き出す。映像方式判別回路12は、位相誤差信号S15に基づいてコンポジット信号S10の映像方式が切り替わったかどうかを判別し、映像方式が切り替わったと判別した時に、2次元YC分離回路10に出力しているNTSC/PAL切替信号S11の“High”と“Low”を切り替える。
【0006】
APC回路14は、2次元YC分離回路10でYC分離を行っている映像方式に対応した基準クロックを選択部13から受け、その基準クロックを基にしてバースト信号にロックしたクロック信号を出力するため、出力クロック信号とバースト信号とを比較し、その比較結果に基づいて、出力クロック信号が該バースト信号にロックするように出力クロック信号を制御するものであり、位相検波回路110と、位相比較回路111と、ローパスフィルタ(LPF)112と、電圧制御発振器113とを有する。
【0007】
次に、従来の映像信号処理装置の動作について説明する。
2次元YC分離回路10は、NTSC方式とPAL方式の映像方式に対応している。NTSC方式では、コンポジット信号S10の隣り合う水平ライン信号間においてY信号に相関関係があり、C信号の位相が逆位相になっている。一方、PAL方式では、ある水平ライン信号とその信号から2H前の水平ライン信号との間においてY信号に相関関係があり、C信号の位相が逆位相になっている。これらの関係を利用して、2次元YC分離回路10はYC分離を行なう。
【0008】
2次元YC分離回路10のシステムクロックは、NTSC方式のときは、色副搬送波周波数の4倍の周波数である14.31818MHzであり、PAL方式のときは、17.734475MHzであるとすると、1H遅延部101、102で遅延させる1水平ラインのサンプル数はNTSC方式のときには、水平同期周波数が15.734kHzであるので、
14.31818MHz÷15.734kHz≒910
となる。またPAL方式のときには、水平同期周波数が15.625kHzであるので、
17.734475MHz÷15.625kHz≒1135
となる。
【0009】
したがって、NTSC方式のコンポジット信号S10をYC分離するときには、NTSC/PAL切替信号S11により、1H遅延部101は910クロック遅延に設定され、選択部103はNTSC方式側、すなわち1H遅延部101の出力側を選択するように設定される。そしてまず、入力されたコンポジット信号S10は、1H遅延部101で1水平ライン分、すなわち910サンプル分遅延される。加算器104は、その1水平ライン分遅延された信号と、入力信号とを加算して色信号を除去する。除算器105は、加算後の信号を2で除算してY信号S12として出力する。また、減算器106は、1H遅延部101で1水平ライン分遅延された信号を、入力信号から減算して輝度信号を除去する。除算器107は、減算後の信号を2で除算してC信号S13として出力する。
【0010】
一方、PAL方式のコンポジット信号S10をYC分離するときには、NTSC/PAL切替信号S11により、1H遅延部101は1135クロック遅延に設定され、選択部103はPAL方式側、すなわち1H遅延部102の出力側を選択するように設定される。ここで、1H遅延部102はPAL方式でしか用いられないため、はじめから1135クロック遅延に設定されている。そしてまず1H遅延部101、102で2水平ライン分、すなわち2270(1135×2)サンプル分の信号が遅延される。加算器104は、その2水平ライン分遅延された信号と、入力信号とを加算して色信号を除去する。除算器105は、加算後の信号を2で除算してY信号S12として出力する。また、減算器106は、1H遅延部101、102で2水平ライン分遅延された信号を、入力信号から減算して輝度信号を除去する。除算器107は、減算後の信号を2で除算してC信号S13として出力する。
バースト抜き取り回路11は、コンポジット信号S10からバースト信号を抜き取り、そのバースト信号を位相比較回路111に出力する。
【0011】
位相検波回路110は、バーストロッククロックS14からその信号の位相を検波して位相比較回路111に出力する。位相比較回路111は、位相検波回路110からの位相とバースト信号の位相とを比較し、それらの位相の誤差を位相誤差信号S15としてLPF112と映像方式判別回路12とに出力する。位相誤差信号S15は、LPF112でフィルタリングされた後、電圧制御発振器113に入力される。電圧制御発振器113は、選択部13により選択されたNTSC水晶発振器15またはPAL水晶発振器16からの基準クロックを、LPF112でフィルタリングされた位相誤差信号S15に基づいて制御し、バースト信号に位相ロックしたバーストロッククロックS14を生成する。
【0012】
映像方式判別回路12は、位相誤差信号S15の絶対値と所定のしきい値とを比較する。そして、位相誤差信号S15の絶対値がそのしきい値よりも大きい場合には、コンポジット信号S10の映像方式と、本装置の映像方式とが一致していないと判断し、NTSC/PAL切替信号S11を反転させることにより、選択部13の選択を切り替え、2次元YC分離回路10での映像方式を切り替える。一方、位相誤差信号S15の絶対値が所定のしきい値よりも小さい場合には、コンポジット信号S10の映像方式と、本装置の映像方式とが一致していると判断し、NTSC/PAL切替信号S11をそのまま維持する。
【0013】
次に、コンポジット信号S10の映像方式がNTSC方式からPAL方式に切り替わる際の動作について、図6を用いて説明する。
図6は、コンポジット信号S10の映像方式がNTSC方式からPAL方式に切り替わる際の位相誤差信号S15などの波形を示す波形図である。
【0014】
コンポジット信号S10の映像方式がNTSC方式のときには、NTSC/PAL切替信号S11により1H遅延部101の遅延量が910サンプル数に設定されているとともに、選択部103はNTSC側に設定されている。これにより2次元YC分離回路10は、NTSC方式によりYC分離を行うこととなり、1H遅延部101で1水平ライン分遅延された信号と、入力されたコンポジット信号S10との間で加算や減算を行い、Y信号S12とC信号S13とを出力する。
【0015】
コンポジット信号S10がNTSC方式からPAL方式に切り替わると、バースト信号の周波数が3.58MHzから4.43MHzに変わるため、バースト抜き取り回路11から出力されるバースト信号の位相と位相検波回路110から出力される位相との位相差が増大し、位相比較回路111から出力される位相誤差信号S15が図6で示すように徐々に大きくなる。そして、位相誤差信号S15がNTSC/PAL切替しきい値を超えたとき、図6で示すように判別タイミング信号によりNTSC/PAL切替信号S11がLowからHighに反転する。この判別タイミング信号は、例えば数フレーム毎に定期的に映像方式判別回路12の内部において発生させる信号等である。
【0016】
NTSC/PAL切替信号S11がPAL設定になると、選択部13はPAL水晶発振器16側を選択するようになる。これによりAPC回路14は、PAL方式のコンポジット信号S10にロックするように動作するので、位相誤差信号S15は小さくなる。
【0017】
また、NTSC/PAL切替信号S11により1H遅延部101の遅延量が1135サンプル数に設定されるとともに、選択部103はPAL側に設定される。これにより2次元YC分離回路10は、PAL方式によりYC分離を行うこととなり、1H遅延部101、102で2水平ライン分遅延された信号と、入力されたコンポジット信号S10との間で加算や減算を行い、Y信号S12とC信号S13とを出力する。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の映像信号処理装置では、コンポジット信号S10がNTSC方式からPAL方式へ切り替わった時からNTSC/PAL切替信号S11が反転して2次元YC分離回路10の設定がPAL方式になるまでの期間は、入力信号はPAL方式にもかかわらず、信号処理はNTSC方式でなされるため、適切にYC分離することができず、正常なY信号S12及びC信号S13を出力することができないという問題があった。具体的には、コンポジット信号S10の映像方式が切り替わった時からNTSC/PAL切替信号S11が反転するまでの間、出力された映像が乱れてしまい、見ることができなくなるという問題があった。
【0019】
この問題を解決するためには、図6で示されるNTSC/PAL切替しきい値を小さくすればよいが、そのしきい値を小さくしたときには、少しのノイズでNTSC方式とPAL方式との切り替えが行われることとなり、実際にはコンポジット信号S10の映像方式が切り替わっていないにもかかわらず、NTSC/PAL切替信号S11が反転するという問題が発生する。
【0020】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであり、NTSC/PAL切替しきい値を小さくすることなく、コンポジット信号の映像方式が切り替わる際に、コンポジット信号の映像方式とYC分離回路の映像方式とが一致していない期間においても、コンポジット信号を適切にYC分離し、正常なY信号、及びC信号を出力することができる映像信号処理装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明にかかる映像信号処理装置は、複合映像信号を、複数の映像方式のうちいずれかの方式により、メモリを用いてYC分離するメモリ使用型YC分離手段と、バンドパスフィルタを用いて前記複合映像信号をYC分離する周波数分離型YC分離手段と、前記複合映像信号の映像方式が切り替わったかどうかを判別し、該映像方式が切り替わったと判別した時に、前記メモリ使用型YC分離手段の映像方式を切り替える映像方式判別手段と、映像方式が遷移期間にあるかどうかを判別し、その判別結果を示す遷移期間信号を出力する遷移期間判別手段と、前記遷移期間信号に基づいて、映像方式が遷移期間にあるときには、前記周波数分離型YC分離手段から出力される信号を選択し、それ以外のときには、前記メモリ使用型YC分離手段から出力される信号を選択する選択手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0022】
また、本発明にかかる映像信号処理装置は、前記映像信号処理装置において、前記複合映像信号からバースト信号を抜き取るバースト抜き取り手段と、出力クロック信号と前記バースト信号とを比較し、その比較結果である位相誤差信号に基づいて、該出力クロック信号を前記バースト信号にロックするよう制御するバーストロック手段と、をさらに備え、前記映像方式判別手段は、前記位相誤差信号に基づいて前記映像方式が切り替わったかどうかを判別するものであり、前記遷移期間判別手段は、前記位相誤差信号に基づいて前記映像方式が遷移期間にあるかどうかを判別するものであることを特徴とするものである。
【0023】
また、本発明による映像信号処理装置は、前記映像信号処理装置において、前記映像方式判別手段は、前記位相誤差信号と第1のしきい値とを比較することにより、前記映像方式が切り替わったかどうかを判別するものであり、前記遷移期間判別手段は、前記位相誤差信号と前記第1のしきい値よりも小さい第2のしきい値とを比較することにより、前記映像方式が遷移期間にあるかどうかを判別するものであることを特徴とするものである。
【0024】
また、本発明による映像信号処理装置は、前記映像信号処理装置において、前記周波数分離型YC分離手段は、前記複数の映像方式のすべての映像方式の色副搬送波周波数を通過させるバンドパスフィルタを用いることを特徴とするものである。
【0025】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1による映像信号処理装置について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施の形態1による映像信号処理装置の構成を示すブロック図である。
【0026】
図1において、本実施の形態1による映像信号処理装置は、2次元YC分離回路10と、バースト抜き取り回路11と、映像方式判別回路12と、選択部13と、APC回路14と、NTSC水晶発振器15と、PAL水晶発振器16と、遷移期間判別回路17と、周波数分離回路20と、選択部21、22とを備える。なお、遷移期間判別回路17、周波数分離回路20、及び選択部21、22以外の構成及び動作は、従来例と同様であり、その説明を省略する。ここで、本実施の形態1では、2次元YC分離回路10を用いた構成について説明するが、このYC分離回路は、フレームメモリを用いてYC分離を行う3次元YC分離回路であってもよい。
【0027】
遷移期間判別回路17は、位相誤差信号S15に基づいて、映像方式が遷移期間にあるかどうかを判別し、その判別結果を示す遷移期間信号S20を出力する。ここで、映像方式が遷移期間にあるとは、コンポジット信号S10の映像方式が切り替わった後に、APC回路14からのバーストロッククロックS14がその切り替わった後の映像方式に適切に対応していないため、2次元YC分離回路10において適切なYC分離を行うことのできない期間にあることをいう。
【0028】
該遷移期間は、本実施の形態1においては、映像方式が切り替わったのちに位相誤差信号S15が遷移期間しきい値を越えたタイミングから、NTSC/PAL切替信号S11が、上記映像方式の切り替わりを検出して切り替わるタイミングまでとしている。
【0029】
周波数分離回路20は、バンドパスフィルタを用いて周波数分離によりコンポジット信号S10をYC分離するものであり、バンドパスフィルタ(BPF)201と、トラップ回路202とを備える。選択部21、22は、遷移期間信号S20に基づいて、映像方式が遷移期間にあるときには周波数分離回路20からのY信号、及びC信号をそれぞれ選択し、それ以外のときに2次元YC分離回路10からのY信号、及びC信号をぞれぞれ選択する。
【0030】
次に、本実施の形態1による映像信号処理装置の動作について説明する。
2次元YC分離回路10、バースト抜き取り回路11、及びAPC回路14の動作は、従来例と同様であるため、まず、周波数分離回路20の動作について説明する。
【0031】
周波数分離回路20のBPF201は、3.58MHz(NTSC方式の色副搬送波周波数)から4.43MHz(PAL方式の色副搬送波周波数)までの周波数を通過させる。このBPF201の周波数特性は、例えば図3で示される。BPF201から出力される信号は、C信号が主成分の信号であり、選択部22に出力される。トラップ回路202は、3.58MHzから4.43MHzまでの周波数を減衰させる。トラップ回路202から出力される信号は、Y信号が主成分の信号であり、選択部21に出力される。このようにして、周波数分離回路20は、コンポジット信号S10の映像方式に依存せずにコンポジット信号S10をYC分離することができる。
【0032】
次に、コンポジット信号S10の映像方式がNTSC方式からPAL方式に切り替わる際の動作について、図2を用いて説明する。
図2は、コンポジット信号S10の映像方式がNTSC方式からPAL方式に切り替わる際の位相誤差信号S15などの波形を示す波形図である。
図2において、コンポジット信号S10の映像方式がNTSC方式で安定しているときには、遷移期間信号S20は“Low”であり、選択部21、22は2次元YC分離回路10の出力を選択している。
【0033】
コンポジット信号S10の映像方式がNTSC方式からPAL方式に切り替わると、従来例で説明したように、位相誤差信号S15が徐々に増大する。遷移期間判別回路17は、その位相誤差信号S15の絶対値と遷移期間しきい値とを比較し、位相誤差信号S15の絶対値が遷移期間しきい値を超えると、映像方式が遷移期間にあると判別し、その判別結果を示す遷移期間信号S20を“High”にする。この遷移期間信号S20の変化により、選択部21、22は周波数分離回路20の出力を選択するように切り替わる。ここで、遷移期間しきい値は、NTSC/PAL切替しきい値よりも小さい値に設定されている。
【0034】
位相誤差信号S15の値がさらに増大し、NTSC/PAL切替しきい値を超えると、所定周期の判別タイミング信号S16の次のタイミングでNTSC/PAL切替信号S11がLowからHighに反転する。そして、2次元YC分離回路10の設定がNTSC方式からPAL方式に変更され、2次元YC分離回路10は、コンポジット信号S10の映像方式と一致した映像方式の処理を行うようになり、適切にYC分離を行えるようになる。遷移期間判別回路17は、映像方式判別回路12から図示しない経路によりNTSC/PAL切替信号S11が反転するタイミングを受け取り、そのタイミングで遷移期間信号S20を“Low”にする。よって、その後、選択部21、22は、2次元YC分離回路10の出力であるPAL方式でYC分離された信号を選択する。
【0035】
なお、遷移期間判別回路17は、NTSC/PAL切替信号S11が切り替わるタイミングまでを遷移期間と判別するとしたが、位相誤差信号S15が大きい範囲で2次元YC分離回路10の出力が選択されるようにすると、クロスカラーやドット妨害が目立つ場合もあるため、図4の波形図で示すように、位相誤差信号S15が遷移期間しきい値よりも小さくなるまでを遷移期間と判別し、その遷移期間の間、遷移期間信号S20を“High”にしてもよい。
【0036】
このように、本実施の形態1による映像信号処理装置によれば、映像方式に応じてラインメモリを用いてコンポジット信号S10をYC分離する2次元YC分離回路10と、周波数分離によりコンポジット信号S10をYC分離する周波数分離回路20と、位相比較回路111からの位相誤差信号S15に基づいて、映像方式が遷移期間にあるかどうかを判別し、その判別結果を示す遷移期間信号S20を出力する遷移期間判別回路17と、遷移期間信号S20に基づいて、映像方式が遷移期間にあるときには、周波数分離回路20から出力される信号を選択し、それ以外のときには、2次元YC分離回路10から出力される信号を選択する選択部21、22とを備えたことで、コンポジット信号S10の映像方式が切り替わる際に、コンポジット信号S10の映像方式と2次元YC分離回路10の映像方式とが一致していない期間においても、コンポジット信号S10を周波数分離回路20により適切にYC分離することができ、正常なY信号、及びC信号を出力することができる。
【0037】
なお、映像方式判別回路12は位相誤差信号S15の大小のみによって映像方式を判別するとしたが、コンポジット信号S10が白黒映像信号のときに色処理を止めるカラーキラー回路や、NTSC方式とPAL方式との垂直ライン数の違いにより、NTSC方式とPAL方式とを判別する垂直同期周波数検出回路等を組み合わせることにより、映像方式の判別の誤りを防止するようにしてもよい。
【0038】
また、本実施の形態による映像信号処理装置のうち、プログラム制御により実現可能な構成については、ハードウェアで構成してもよく、あるいはプログラム制御のソフトウェアで構成してもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明にかかる映像信号処理装置によれば、複合映像信号を、複数の映像方式のうちいずれかの方式により、メモリを用いてYC分離するメモリ使用型YC分離手段と、バンドパスフィルタを用いて前記複合映像信号をYC分離する周波数分離型YC分離手段と、前記複合映像信号の映像方式が切り替わったかどうかを判別し、該映像方式が切り替わったと判別した時に、前記メモリ使用型YC分離手段の映像方式を切り替える映像方式判別手段と、映像方式が遷移期間にあるかどうかを判別し、その判別結果を示す遷移期間信号を出力する遷移期間判別手段と、前記遷移期間信号に基づいて、映像方式が遷移期間にあるときには、前記周波数分離型YC分離手段から出力される信号を選択し、それ以外のときには、前記メモリ使用型YC分離手段から出力される信号を選択する選択手段とを備えたことで、前記複合映像信号の映像方式が切り替わる際に、前記複合映像信号の映像方式と前記メモリ使用型YC分離手段の映像方式とが一致していない期間においても、前記複合映像信号を前記周波数分離型YC分離手段により適切にYC分離することができ、正常なY信号、及びC信号を出力することができる効果が得られる。
【0040】
また、本発明にかかる映像信号処理装置によれば、前記映像信号処理装置において、前記周波数分離型YC分離手段が、前記複数の映像方式のすべての映像方式の色副搬送波周波数を通過させるバンドパスフィルタを用いることで、前記遷移期間においては、前記周波数分離型YC分離手段により、映像方式に依存しないで前記複合映像信号をYC分離することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1による映像信号処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1における位相誤差信号などの波形を示す波形図である。
【図3】本発明の実施の形態1におけるバンドパスフィルタの周波数特性を説明するための図である。
【図4】本発明の実施の形態1における位相誤差信号,遷移期間信号などの波形を示す波形図である。
【図5】従来の映像信号処理装置の構成を示すブロック図である。
【図6】従来の映像信号処理装置における位相誤差信号などの波形を示す波形図である。
【符号の説明】
10 2次元YC分離回路
11 バースト抜き取り回路
12 映像方式判別回路
13、21、22、103 選択部
14 APC回路
15 NTSC水晶発振器
16 PAL水晶発振器
20 周波数分離回路
101、102 1H遅延部
104 加算器
105、107 除算器
106 減算器
110 位相検波回路
111 位相比較回路
112 ローパスフィルタ(LPF)
113 電圧制御発振器
201 バンドパスフィルタ(BPF)
202 トラップ回路
S10 コンポジット信号
S11 NTSC/PAL切替信号
S12 Y信号
S13 C信号
S14 バーストロッククロック
S15 位相誤差信号
S16 判別タイミング信号
S20 遷移期間信号

Claims (4)

  1. 複合映像信号を、複数の映像方式のうちいずれかの方式により、メモリを用いてYC分離するメモリ使用型YC分離手段と、
    バンドパスフィルタを用いて前記複合映像信号をYC分離する周波数分離型YC分離手段と、
    前記複合映像信号の映像方式が切り替わったかどうかを判別し、該映像方式が切り替わったと判別した時に、前記メモリ使用型YC分離手段の映像方式を切り替える映像方式判別手段と、
    映像方式が遷移期間にあるかどうかを判別し、その判別結果を示す遷移期間信号を出力する遷移期間判別手段と、
    前記遷移期間信号に基づいて、映像方式が遷移期間にあるときには、前記周波数分離型YC分離手段から出力される信号を選択し、それ以外のときには、前記メモリ使用型YC分離手段から出力される信号を選択する選択手段と、
    を備えたことを特徴とする映像信号処理装置。
  2. 請求項1記載の映像信号処理装置において、
    前記複合映像信号からバースト信号を抜き取るバースト抜き取り手段と、
    出力クロック信号と前記バースト信号とを比較し、その比較結果である位相誤差信号に基づいて、該出力クロック信号を前記バースト信号にロックするよう制御するバーストロック手段と、をさらに備え、
    前記映像方式判別手段は、前記位相誤差信号に基づいて前記映像方式が切り替わったかどうかを判別するものであり、
    前記遷移期間判別手段は、前記位相誤差信号に基づいて前記映像方式が遷移期間にあるかどうかを判別するものである、
    ことを特徴とする映像信号処理装置。
  3. 請求項2記載の映像信号処理装置において、
    前記映像方式判別手段は、前記位相誤差信号と第1のしきい値とを比較することにより、前記映像方式が切り替わったかどうかを判別するものであり、
    前記遷移期間判別手段は、前記位相誤差信号と前記第1のしきい値よりも小さい第2のしきい値とを比較することにより、前記映像方式が遷移期間にあるかどうかを判別するものである、
    ことを特徴とする映像信号処理装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の映像信号処理装置において、
    前記周波数分離型YC分離手段は、前記複数の映像方式のすべての映像方式の色副搬送波周波数を通過させるバンドパスフィルタを用いる、
    ことを特徴とする映像信号処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009181339A (ja) * 2008-01-30 2009-08-13 Nagano Japan Radio Co ドライブレコーダ

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