JP2009181339A - ドライブレコーダ - Google Patents

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Abstract

【課題】 LED式信号機を撮像した際の色抜けの継続時間を支障の生じないレベルまで短縮するとともに、実施の容易化、更には、システム全体の低コスト性,安定性及び信頼性を高める。
【解決手段】 車載カメラ2におけるビデオ信号Svのフレーム周波数及びドライブレコーダ本体3におけるビデオ信号Svのフレーム周波数の双方を、NTSC方式のフレーム周波数Ffrに対して所定のオフセット周波数fsだけオフセットさせたオフセットフレーム周波数Ffsに設定するとともに、オフセット周波数fsは、オフセットフレーム周波数Ffsに基づくフレーム画像の周期Tf…における特定のタイミングti…とLED式信号機の点滅周期To…における消灯期間to…が同調し、かつ継続する期間(不感時間Tn)が、所定時間Ts以内となるように設定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車載カメラにより撮像した車外の映像(画像)をドライブレコーダ本体に記録して事故分析等を行う際に用いて好適なドライブレコーダに関する。
従来、自動車に搭載することにより走行中における車外の状況を撮像可能な車載カメラ及びこの車載カメラにより撮像した映像を記録可能なドライブレコーダ本体を備えるドライブレコーダは知られているが、この種のドライブレコーダは、幾つかの問題点も指摘されている。
最も重要な問題点として、事故の検証や分析を行う際に有力な証拠となる事故発生時における信号機の点灯状態を撮像した映像記録に色抜けが生じる問題がある。即ち、LED式信号機は、商用交流電源100〔V〕(50〔Hz〕又は60〔Hz〕)を全波整流した図5(a)に示す駆動電圧SsによりLEDを点灯させるため、LED式信号機は100〔Hz〕(50〔Hz〕地域)又は120〔Hz〕(60〔Hz〕地域)の点滅周波数により点滅している。これに対して、NTSC方式の車載カメラ(CCDビデオカメラ)及びビデオレコーダ本体は、フレーム周波数が59.94〔Hz〕のビデオ信号を用いているため、図5(a)に示すLED式信号機の点滅周期To…における消灯期間to…に対して、図5(c)に示すNTSC方式のフレーム周波数に基づく周期Tfr…における撮像タイミングtir…が一定期間同調し、LED式信号機の消灯時の色が一定期間(不感時間Tnr)継続してしまう問題を生じる。この不感時間Tnrは、通常、8〔秒〕前後となり、この不感時間Tnrでは、LED式信号機が赤色や青色等の点灯状態であっても消灯時の黒色が継続し、事故直前の信号の点灯状態及び点灯色を識別できなくなる。
一方、この問題に対処したドライブレコーダも知られており、特許文献1には、ドライブレコーダ用途において、信号処理部が、撮像部の撮像範囲内に含まれる信号機の消灯期間を求め、車載カメラに内蔵するCCDの電荷蓄積期間が信号機の消灯期間よりも長くなるように、シャッタを制御するようにした車載カメラ及びドライブレコーダが開示されている。
特開2007−161189号公報
しかし、上述した従来における車載カメラ及びドライブレコーダは、次のような問題点があった。
第一に、各LED式信号機の設置場所を検出し、その都度、各信号機の消灯期間を求める処理を行うことにより、車載カメラに内蔵するCCDの電荷蓄積期間を信号機の消灯期間よりも長くなるようにシャッタの制御を行うため、信号処理や制御処理が煩雑となり、誤検出や誤動作を招きやすいなど、システム全体の安定性や信頼性に難がある。
第二に、車載カメラ及びドライブレコーダ本体の双方を専用装置として設計する必要があるとともに、信号処理や制御処理のための複雑な処理プログラムが必要になるため、ハードウェア及びソフトウェアの双方におけるコストアップが無視できない。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決したドライブレコーダの提供を目的とするものである。
本発明は、上述した課題を解決するため、自動車Cに搭載して少なくとも走行中における車外の状況を撮像可能な一又は二以上の車載カメラ2及びこの車載カメラ2により撮像した映像を記録可能なドライブレコーダ本体3を備えるドライブレコーダ1を構成するに際して、車載カメラ2におけるビデオ信号Svのフレーム周波数及びドライブレコーダ本体3におけるビデオ信号Svのフレーム周波数の双方を、NTSC方式のフレーム周波数Ffrに対して所定のオフセット周波数fsだけオフセットさせたオフセットフレーム周波数Ffsに設定するとともに、オフセット周波数fsは、オフセットフレーム周波数Ffsに基づくフレーム画像の周期Tf…における特定のタイミングti…とLED式信号機の点滅周期To…における消灯期間to…が同調し、かつ継続する期間(不感時間Tn)が、所定時間Ts以内となるように設定してなることを特徴とする。
この場合、発明の好適な態様により、オフセット周波数fsの設定は、車載カメラ2及びドライブレコーダ本体3に備えるNTSC方式のクロック信号発振用の水晶素子を、発振周波数の異なる他の水晶素子5c,5dに変更することにより行うことができ、この際、他の水晶素子5c,5dには、PAL方式のクロック信号発振用の水晶素子を用いることができる。なお、LED式信号機の点滅周波数は、100〔Hz〕又は120〔Hz〕である。さらに、不感時間Tnは、1〔秒〕以内に設定することが望ましい。
このような構成を有する本発明に係るドライブレコーダ1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) 車載カメラ2におけるビデオ信号Svのフレーム周波数及びドライブレコーダ本体3におけるビデオ信号Svのフレーム周波数の双方を、NTSC方式のフレーム周波数Ffrに対して所定のオフセット周波数fsだけオフセットさせたオフセットフレーム周波数Ffsに設定するようにしたため、LED式信号機を撮像した際に発生する色抜けの継続時間(不感時間Tn)を支障の生じないレベルまで短縮できる。しかも、実施に際して、信号処理や制御処理に係わる追加的な処理が不要なため、極めて容易に実施可能となり、システム全体の大幅なコストダウンを図れるとともに、安定性及び信頼性を高めることができる。
(2) 好適な態様により、オフセット周波数fsの設定を、車載カメラ2及びドライブレコーダ本体3に備えるNTSC方式のクロック信号発振用の水晶素子を、発振周波数の異なる他の水晶素子5c,5dに変更することにより行えば、車載カメラ2については、市販されている監視カメラ等の汎用的なビデオカメラの簡単な改良により実施できるため、新規に設計製造する専用カメラが不要となり、より低コスト化に寄与できる。
(3) 好適な態様により、他の水晶素子5c,5dとして、PAL方式のクロック信号発振用の水晶素子を用いれば、汎用性のある既存の水晶素子を利用できるため、部品面からも更なる低コスト化及び信頼性向上に寄与できる。
(4) 好適な態様により、不感時間Tnを、1〔秒〕以内に設定すれば、LED式信号機を撮像した際の不感時間Tnを実用上十分な許容時間まで短縮することができる。
次に、本発明に係る最良の実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係るドライブレコーダ1の構成について、図1〜図4を参照して説明する。
図3は、ドライブレコーダ1の外観構成を示す。ドライブレコーダ1は、ドライブレコーダ本体3とこのドライブレコーダ本体3にビデオケーブル51を介して接続した一又は二以上の車載カメラ2を備える。なお、図3は一つの車載カメラ2のみを示すが、必要に応じて一又は二以上の車載カメラ2を追加して接続できる。また、ドライブレコーダ本体3には、車載カメラ2の他に、自動車に搭載されている各種の外部センサ81(図2)や図示しないマイクロフォン等を接続できる。外部センサ81には、車速センサ,圧電センサ,GPSなどを含めることができる。
車載カメラ2は、取付ブラケット52に支持されたカメラ本体54を備え、このカメラ本体54は角度調整部53により取付ブラケット52に対して角度調整可能である。また、取付ブラケット52は、取付面52cを有し、この取付面52cを、図4に示すように、自動車CのウィンドガラスCwの内面上部などに固定して取付ける。車載カメラ2をこのような態様で自動車Cに搭載すれば、少なくとも走行中における自動車Cの前方Dfを含む車外の状況を撮像することができる。
ドライブレコーダ本体3は、図3に示すように、前面パネル部3fにメモリカード等の外部メディア61を装填する装填口71を有する。このドライブレコーダ本体3は、取付ブラケット72,73を利用し、図4に示すように、自動車C内における座席Csの近傍に設置する。この場合、設置に際しては、運転等に邪魔にならない位置であること、万が一の事故に遭遇しても影響が少ない位置であること、外部メディア61の装填又は取出が容易であること等を考慮する。なお、74はドライブレコーダ本体3から導出する電源ケーブルを示す。
他方、図1及び図2は、車載カメラ2及びドライブレコーダ本体3のブロック回路図を示す。車載カメラ2は、図1に示すように、主要部として、レンズを含む光学系10(図3参照)を通して画像が入力するCCD(撮像素子)を有することにより撮像したビデオ信号を出力する撮像部11と、この撮像部11の出力部に接続したアナログ信号/デジタル信号変換処理を行うA/D変換部12と、このA/D変換部12の出力部に接続した各種画像処理を行う画像処理部13と、この画像処理部13の出力部に接続したデジタル信号/アナログ信号変換処理を行うD/A変換部14を備え、このD/A変換部14から車載カメラ2の出力となるビデオ信号Sv(アナログ信号)が出力する。また、車載カメラ2には、少なくともクロック信号Scを生成して出力するタイミングジェネレータ15を備え、このタイミングジェネレータ15からA/D変換部12及び垂直ドライバ16等にクロック信号Scが付与される。これにより、垂直ドライバ16では、このクロック信号Scにより垂直同期信号Spが生成され、生成された垂直同期信号Spは撮像部11に付与される。したがって、垂直同期信号Spの周波数はクロック信号Scの周波数により決定される。
ところで、この車載カメラ2は、一般的(汎用的)なNTSC方式のビデオカメラの一部を改良して使用する。具体的には、タイミングジェネレータ15に備えるクロック信号発振用の水晶素子を、発振周波数の異なる他の水晶素子5cに変更する。この場合、水晶素子5cの発振周波数は、次の条件を満たすように設定(選定)する。即ち、車載カメラ2におけるビデオ信号Svのフレーム周波数を、NTSC方式のフレーム周波数Ffr(59.94〔Hz〕)に対して所定のオフセット周波数fsだけオフセットさせたオフセットフレーム周波数Ffsに設定するとともに、このオフセット周波数fsは、オフセットフレーム周波数Ffsに基づくフレーム画像の周期Tf…における特定のタイミング(撮像タイミング)ti…(図5(b))とLED式信号機の点滅周期To…における消灯期間to…(図5(a))が同調し、かつ継続する期間(不感時間Tn)が、所定時間Ts以内となるように設定(選定)する。
この条件を満たす水晶素子5cとしては、PAL方式におけるクロック信号発振用の水晶素子(発振周波数:28.375〔MHz〕)が好適である。PAL方式のクロック信号発振用の水晶素子を用いれば、汎用性のある既存の水晶素子を利用できるため、専用の水晶素子を用意する必要がなく、部品面から低コスト化及び信頼性向上に寄与できる利点がある。改良するに際しては、既に実装されているNTSC方式におけるクロック信号発振用の水晶素子(発振周波数:28.636363〔MHz〕)を取り外し、代わりに、別途用意したPAL方式におけるクロック信号発振用の水晶素子を実装すればよく、改良は極めて容易に行うことができる。このように、車載カメラ2については、市販されている監視カメラ等の汎用的なビデオカメラの簡単な改良により実施できるため、新規に設計製造する専用カメラが不要となり、より低コスト化に寄与できる利点がある。
一方、ドライブレコーダ本体3は、図2に示すように、主要部として、車載カメラ2から送られたビデオ信号Svが入力するA/D変換部31と、このA/D変換部31の出力部に接続した各種画像処理を行う画像処理部32と、ドライブレコーダ本体3における各種処理及び各種制御を実行するCPU33と、ドライブレコーダ本体3における各種処理及び各種制御を実行させるためのプログラムを格納するROM34と、CPU33に管理されて各種データの書込及び読出が行われるRAM35と、画像処理部32により画像処理された画像データSd…を記憶するバッファ機能を有する画像メモリ36と、前述した外部メディア61に対して画像データSd…の書込(保存)を行う外部メディア記録部37を備える。そして、画像処理部32,CPU33,ROM34,RAM35,画像メモリ36及び外部メディア記録部37は内部バスライン38に接続する。
また、ドライブレコーダ本体3は、少なくともクロック信号Scを生成して出力するコントロール回路部39を備え、このコントロール回路部39からA/D変換部31及びCPU33等にクロック信号Scが付与される。この場合、コントロール回路部39には、クロック信号発振用の水晶素子を備えるが、このクロック信号発振用の水晶素子には、前述した車載カメラ2に用いた水晶素子5cと同様の水晶素子5d、即ち、PAL方式におけるクロック信号発振用の水晶素子(発振周波数:28.375〔MHz〕)を使用する。なお、41は、前述した外部センサ81をCPU33に付与するためのインタフェースを示すとともに、42は、ドライブレコーダ本体3に内蔵するGセンサ(加速度センサ)を示す。
次に、本実施形態に係るドライブレコーダ1の基本動作の概要及び要部の動作について、図1〜図5を参照して説明する。
まず、ドライブレコーダ1の基本動作の概要について説明する。自動車Cの走行中は、車載カメラ2により車外の状況(前方Df)が撮像される。車載カメラ2では、撮像した被写体に係わる画像(映像)が光学系10を通して撮像部11に入力し、撮像部11の出力部からは、撮像した映像のビデオ信号(アナログ信号)が出力する。このビデオ信号は、A/D変換部12によりデジタル信号に変換され、さらに、画像処理部13に付与される。画像処理部13では、各種画像処理、即ち、ビデオアンプによる信号増幅処理,ノイズ低減回路によるノイズ低減処理,ガンマ補正回路によるガンマ補正処理等が行われる。そして、画像処理部13により画像処理されたビデオ信号(デジタル信号)は、D/A変換部14によりアナログ信号のビデオ信号Svに変換され、車載カメラ2から出力する。
一方、車載カメラ2から出力したビデオ信号Svは、ビデオケーブル51によりドライブレコーダ本体3に送られる。ビデオ信号Svは、A/D変換部31によりデジタル信号に変換され、画像処理部32に付与される。画像処理部32では、各種画像処理、即ち、ビデオ信号(デジタル信号)のフレーム画像の周辺部を切取ることによりリサイズするリサイズ処理,リサイズされたフレーム画像をJPEGフォーマットに圧縮変換する圧縮処理等が行われる。また、画像処理部32から出力する画像データSd…は、画像メモリ36に順次記録される。画像メモリ36は、30分間以上に対応する画像データSd…を記録可能なメモリ容量が確保されており、古い画像データSd…は順次削除される。
そして、事故が発生した場合、例えば、衝突事故の場合には、事故の衝撃がGセンサ42により検出され、G値の大きさから事故が発生したと判断される。これにより、検出時点の前後5〜15秒間程度の画像データSd…が画像メモリ36から読出され、外部メディア記録部37に転送されることにより外部メディア61に書込まれる。一方、外部メディア61は、ドライブレコーダ本体3から取出可能なため、取出した外部メディア61に保存されている事故時の画像データSd…を再生し、コンピュータシステム等を利用した別途の解析装置により事故の検証や解析等が行われる。
ところで、このような事故発生時に、ドライブレコーダ1によりLED式信号機が撮像された場合を想定する。この場合、LED式信号機は、商用交流電源100〔V〕を全波整流した図5(a)に示す駆動電圧SsによりLEDを点灯させるため、100〔Hz〕又は120〔Hz〕の点滅周波数により点滅している。図5(a)中、To…はLED式信号機の点滅周期を示す。
この場合、従来のように、NTSC方式の車載カメラ及びビデオレコーダ本体により撮像されれば、フレーム周波数が59.94〔Hz〕のため、59.94〔Hz〕≒60〔Hz〕,60〔Hz〕×2=120〔Hz〕となり、LED式信号機の点滅周波数120〔Hz〕にほぼ一致してしまう。したがって、前述したように、LED式信号機が赤色や青色等の点灯状態であっても、消灯時の黒色が一定時間継続し、事故直前における信号機の点灯状態が識別できなくなる不具合を生じる。即ち、図5(a)に示すように、LED式信号機の点滅周期To…における消灯期間to…に対して、図5(c)に示すNTSC方式のフレーム周波数に基づく周期Tfr…における特定のタイミング(撮像タイミング)tir…が同調するとともに、その継続する期間も比較的長くなってしまう。図5(c)におけるTnrが、点滅周期To…における消灯期間to…と撮像タイミングtir…が同調し、かつ継続する不感時間を示し、この不感時間Tnrは、前述したように、8〔秒〕前後となることから、事故の検証や解析上無視できない時間となる。同図(c)中、tir…が同調状態のタイミングを示すとともに、tirsが非同調状態のタイミングを示している。
これに対して、本実施形態に係るドライブレコーダ1では、車載カメラ2のクロック信号を発振する水晶素子に、NTSC方式のクロック信号発振用の水晶素子に対して発振周波数の異なる他の水晶素子5c,5dを用いることにより、NTSC方式のフレーム周波数(59.94〔Hz〕)に対して、オフセット周波数fsだけオフセットしたオフセットフレーム周波数Ffsを設定しているため、LED式信号機の点滅周波数100〔Hz〕及び120〔Hz〕に対して同調しにくくなる。特に、本実施形態では、水晶素子5c,5dとして、PAL方式におけるクロック信号発振用の水晶素子を利用するため、オフセットフレーム周波数Ffsは、59.39299〔Hz〕となる。したがって、オフセット周波数fsは、59.94−59.39299=0.54701〔Hz〕である。
これにより、図5(b)に示すように、LED式信号機の点滅周期To…における消灯期間to…に対して、オフセットフレーム周波数Ffsに基づく周期Tf…における撮像タイミングti…が同調して継続する期間は大幅に短縮される。図5(b)中、Tnが点滅周期To…における消灯期間to…と撮像タイミングti…が同調し、かつ継続する不感時間を示しており、この不感時間Tnは、計算上の推定値として、0.6〔秒〕以内となる。同図(b)中、ti…が同調状態のタイミングを示すとともに、tisが非同調状態のタイミングを示している。
なお、図5(a)におけるLED式信号機の駆動電圧Ssでは、一定の明るさ以下となる電圧を消灯期間to…と見做している。即ち、消灯期間to…は、給電が完全にゼロレベルになる時点及びこの前後の一定時間における僅かな点灯状態も含めている。このような範囲は、明るさ(色)を実質的に認識できない範囲となるため、この範囲を消灯期間to…と見做している。また、前述した不感時間Tnrの8〔秒〕及び不感時間Tnの0.6〔秒〕は、ピークの明るさに対して0.7未満を消灯期間to…として考慮した場合の数値である。
さらに、上述した実施形態では、水晶素子5c,5dとして、PAL方式におけるクロック信号発振用の水晶素子を利用した場合を例示したが、勿論、専用の水晶素子5c,5dを設計製作してもよい。この場合、水晶素子5c,5dの発振周波数は、任意に選定できるが、前述した条件、即ち、車載カメラ2におけるビデオ信号Svのフレーム周波数及びドライブレコーダ本体3におけるビデオ信号Svのフレーム周波数の双方を、NTSC方式のフレーム周波数Ffrに対して所定のオフセット周波数fsだけオフセットさせたオフセットフレーム周波数Ffsに設定するとともに、オフセット周波数fsは、オフセットフレーム周波数Ffsに基づくフレーム画像の周期Tf…における特定のタイミング(撮像タイミング)ti…とLED式信号機の点滅周期To…における消灯期間to…が同調し、かつ継続する不感時間Tnが、所定の設定時間Ts、望ましくは、1〔秒〕以内となる条件を満たすように設定する。このように、不感時間Tnを、1〔秒〕以内に設定すれば、LED式信号機を撮像した際の不感時間Tnを実用上十分な許容時間まで短縮できる利点がある。
よって、このような本実施形態に係るドライブレコーダ1によれば、車載カメラ2におけるビデオ信号Svのフレーム周波数及びドライブレコーダ本体3におけるビデオ信号Svのフレーム周波数の双方を、NTSC方式のフレーム周波数Ffrに対して所定のオフセット周波数fsだけオフセットさせたオフセットフレーム周波数Ffsに設定するようにしたため、LED式信号機を撮像した際に発生する色抜けの継続時間(不感時間Tn)を支障の生じないレベルまで短縮できる。しかも、実施に際して、信号処理や制御処理に関する追加的な処理が不要なため、極めて容易に実施可能となり、システム全体の大幅なコストダウンを図れるとともに、安定性及び信頼性を高めることができる。
以上、最良の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,数値等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。
例えば、オフセット周波数fsを設定するに際して、車載カメラ2及びドライブレコーダ本体3に用いるクロック信号発振用の水晶素子5c,5dを、NTSC方式におけるクロック信号発振用の水晶素子からPAL方式におけるクロック信号発振用の水晶素子に置換する場合を例示したが、その他、水晶素子以外の回路素子や回路構成等を変更することにより設定してもよい。また、LED式信号機の点滅周波数が100〔Hz〕又は120〔Hz〕の場合を例示したが、点滅周波数が100〔Hz〕又は120〔Hz〕以外の場合であっても同様に適用することができ、この場合には、オフセットフレーム周波数Ffsに基づくフレーム画像の周期Tf…における特定のタイミングti…とLED式信号機の点滅周期To…における消灯期間to…が同調し、かつ継続する不感時間Tnが、所定時間Ts以内となる条件を満たすように、オフセット周波数fsを設定(選定)すればよい。
本発明の最良の実施形態に係るドライブレコーダにおける車載カメラのブロック回路図、 同システムにおけるドライブレコーダ本体のブロック回路図、 同システムの外観構成図、 同システムの取付説明図、 同システム及びLED式信号機における各部の信号のタイムチャート、
符号の説明
1:ドライブレコーダ,2:車載カメラ,3:ドライブレコーダ本体,5c:水晶素子,5d:水晶素子,C:自動車,Sv:ビデオ信号,Tf…:オフセットフレーム周波数の周期,To…:LED式信号機の点滅周期,Tn:不感時間,ti…:特定のタイミング,to…:消灯期間

Claims (5)

  1. 自動車に搭載して少なくとも走行中における車外の状況を撮像可能な一又は二以上の車載カメラ及びこの車載カメラにより撮像した映像を記録可能なドライブレコーダ本体を備えるドライブレコーダにおいて、前記車載カメラにおけるビデオ信号のフレーム周波数及び前記ドライブレコーダ本体におけるビデオ信号のフレーム周波数の双方を、NTSC方式のフレーム周波数に対して所定のオフセット周波数だけオフセットさせたオフセットフレーム周波数に設定するとともに、前記オフセット周波数は、前記オフセットフレーム周波数に基づくフレーム画像の周期における特定のタイミングとLED式信号機の点滅周期における消灯期間が同調し、かつ継続する期間(不感時間)が、所定時間以内となるように設定してなることを特徴とするドライブレコーダ。
  2. 前記オフセット周波数の設定は、前記車載カメラ及び前記ドライブレコーダ本体に備えるNTSC方式のクロック信号発振用の水晶素子を、発振周波数の異なる他の水晶素子に変更することにより行うことを特徴とする請求項1記載のドライブレコーダ。
  3. 前記他の水晶素子は、PAL方式のクロック信号発振用の水晶素子を用いることを特徴とする請求項2記載のドライブレコーダ。
  4. 前記LED式信号機の点滅周波数は、100〔Hz〕又は120〔Hz〕であることを特徴とする請求項1記載のドライブレコーダ。
  5. 前記不感時間は、1〔秒〕以内に設定することを特徴とする請求項1記載のドライブレコーダ。
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