JPH0535324U - インクリボン再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】印字濃度が薄くなったインクリボンカセットの
インクリボンにインクを塗布して、インクリボンの再生
利用を図るインクリボン再生装置の、利用できるインク
リボンカセットを増加させる。 【構成】筐体上面にインクリボンカセットを保持する手
段を有し、インクリボンカセットを載置係止する挿抜可
能なインクリボンカセット置台を有するインクリボン再
生装置。 【効果】インクリボンカセットの形状、大きさを考慮し
たインクリボン再生装置が使用できる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はドットプリンタに使用するインクリボン、特にエンドレス形式の使用 済みインクリボンに、新しいインクを塗布して、使用済みとして廃棄されていた インクリボンを再生するのに適したインクリボン再生装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ドットプリンタに使用して、印字濃度が薄くなったインクリボンは通常 廃棄されていた。然しながら、まだインクの部分を除いてリボン及びカセットケ ースは十分使用に耐えるのに勿体ないこととして、本願出願人は実願平２−１１ ５０３０号でインクリボン再生装置を提案した。上述した実願平２−１１５０３ ０号では、筐体の内部にはインクリボンカセットのインクリボンを繰り出し、巻 き取りを行なう動力を伝達するための主軸に連結されたモ−タが配置されている 。この主軸の上端部分には、インクリボンを繰り出し、巻き取る軸の複数の種類 に対応する軸端板が、回動可能にピンによって軸支されている。

【０００３】 筐体のカセット押えと反対の端部には再生するインクリボンにインクを補充す るインクパッドが、インクを含浸しながら回転するように軸支されている。この インクパッド近くには再生するインクリボンを回転保持するガイドピンが植設さ れている。このガイドピンはインクリボンが外れないように庇が形成されている 。ガイドピンとインクリボンを張設するガイドロ−ラが、ガイドピンを支点とし 、最端点として円弧を描きインクパッドにインクリボンが圧接するように、ガイ ド孔が配置されている。ガイドロ−ラの上端には操作者が手で自由に操作できる ように、摘みが形成されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

インクリボンカセットは種々の形状、大きさのものが市販されており、種類に よってはインクリボンカセット本体に突起があり、その突起がインクリボン再生 装置のインクリボンカセットを載せるリブに当接してしまい、インクリボンカセ ットを設置できないものや、従来のリブの位置ではインクリボンカセットの一部 しか載せられず不安定なもの、カセット押えの位置が合わず再生中にインクリボ ンカセットが動いてしまいインクリボンの再生ができないものがあった。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は上述した従来の課題を解決するためになされたもので、筐体上面にイ ンクリボンカセットの動力伝達孔に嵌入する軸を突出し、該軸の駆動源としての モータを内装した筐体と、該筐体の上面で前記インクリボンカセットを保持する 手段と、該保持手段で保持されたインクリボンカセットのインクリボンを回転支 持するガイドピンと、該ガイドピンと協働して前記インクリボンを張設する移動 可能なガイドローラと、前記ガイドピンとガイドローラのインクリボンの張設に よりインクリボンにインクを塗布するインクパッドとを有するインクリボン再生 装置において、前記インクリボンカセットの保持手段として、インクリボンカセ ットを載置係止する挿抜可能なインクリボンカセット置台を有するインクリボン 再生装置を提案するものである。

【０００６】

【作用】

本考案ではインクリボンカセットの置台を移動可能とし、この置台を使用して 、インクリボンカセットの回り止めを兼用させることにより、突起のあるインク リボンカセットや設置が不安定なインクリボンカセットにも対応できるインクリ ボン再生装置を提案するものである。

【０００７】

【実施例】

本考案の実施例を添付図面を参照して説明する。図１は本考案のインクリボン 再生装置にインクリボンカセットを装着した側面図、図２は平面図である。筐体 １の内部にはインクリボンカセット９のインクリボン（図示せず）を繰り出し、 巻き取りを行なう動力を伝達するための主軸に連結されたモ−タ（図示せず）が 配置されている。この主軸の上端部分には、インクリボンを繰り出し、巻き取る 軸１４の複数の種類に対応する軸端板６が、上下動可能に支持されている。

【０００８】 またインクリボンカセット９は、筐体１の上面に円形の孔を１ヵ所又は、複数 穿設しこの孔にカセット押さえ７を挿入する。カセット押さえ７は、円筒形部分 の上端部にインクリボンカセット９を押さえる為の庇８が突出しており、この庇 ８をインクリボンカセット９の上面に押圧して係止することにより、インクリボ ンカセット９を位置決めできる。インクリボンカセット９を載置する部分は、全 体的に凹部１０とされ、この凹部１０には複数の孔１１，１１が植設されている 。この孔１１には図３、４、５に示すインクリボンカセット９を載置係止する置 台１２の環状突起１３が嵌入している。また、この置台１２の表面にはインクリ ボンカセット９の滑りを止めるため滑り止め１４が貼付されている。この滑り止 め１４は、合成樹脂、ゴム等を採用できるものである。

【０００９】 インクリボンカセット置台１２は凹字状形をしており、筐体１の凹部１０の孔 １１の他に、インクリボンカセット置台１２同志が嵌入できるように、複数の環 状突起１３と孔１５が配置されている。図３、４、５に示すインクリボンカセッ ト置台１２の下向きの環状突起１３を筐体１の凹部１０の孔１１に嵌入すると、 インクリボンカセット置台１２の上面は筐体の表面１６と同位置（高さ）になる 。また、インクリボンカセット置台１２の下向きの環状突起１３は１本なので、 この環状突起１３を中心にして回転可能となる。更に図３の横方向の環状突起１ ３を、筐体１の凹部１０の孔１１に嵌入して、インクリボンカセット９の回り止 めとしても利用でき、インクリボンカセット置台１２の凹部にインクリボンカセ ット９を嵌め込むことにより、回転中のインクリボンカセット９の浮上がりを防 止できる。これは、インクリボンカセットの種類によっては、インクリボンカセ ット押え７では、位置、高さの関係から係止出来ないものがあった場合に有効で ある。尚、インクリボンカセット９は、インクリボンの回転に支障を来さない程 度に斜めにセットしても良いものである。

【００１０】 筐体１のカセット押え７と反対の端部には再生するインクリボンにインクを補 充するインクパッド２が、インクを含浸しながら回転するように軸支されている 。このインクパッド２の近くには再生するインクリボンを回転保持するガイドピ ン３が植設されている。ガイドピン３とインクリボンを張設するガイドロ−ラ４ が、ガイドピン３を支点とし、最端点として円弧を描きインクパッド２にインク リボンが圧接するように、ガイド孔５が配置されている。ガイドロ−ラ４の上端 には操作者が手で自由に操作できるように、摘み４ａが形成されている。

【００１１】 ここで、他の実施例として筐体１の凹部１０に設ける孔１７に縦リブ１６を設 け、環状突起１３の圧入に際し、縦リブ１７と環状突起１３の外周が緊締するよ うにしたもの図６に示す。

【００１２】 更に、他の実施例として図７にインクリボンカセット置台１８の環状突起１９ の先端部分を環状リブ２０とし、筐体１の凹部１０に設ける孔２１の内部に一つ または、複数の爪２２を形成し、爪２２の先端はインクリボンカセット置台１８ の環状リブ２０と係合する凸形となされており、所謂パッチン嵌合を行なわせる ものである。

【００１３】 図８にはインクリボンカセット置台２３の環状突起２４の先端部分に環状凹溝 ２５を形成し、筐体１の凹部１０の孔２６に横孔２７を設け、その横孔２７中に ボ−ル２８がスプリング２９によって孔２６側に付勢されている実施例を示す。 インクリボンカセット置台２３の環状突起２４が孔２６内に挿入されると、環状 突起２４の先端がボ−ル２８を押しのけて入り、凹溝２５にボ−ル２８が嵌合し 安定する。また、ボ−ル２８の変わりに抜け止めのフランジが付いたピンを使用 しても良いものである。

【００１４】 図９にはインクリボンカセット置台３０の周面に螺子を切った突起３１の他に 、自身の先端部分に螺子を切ったシャフト３２が挿入されている。このシャフト ３２の中間部分はフランジ３３によって支持されている。シャフト３２、突起３ １の螺子と螺合する螺子が筐体１の凹部１０の孔３４に切られている。突起３１ を固定する場合はインクリボンカセット置台３０全体を回転させ、シャフト３２ を固定する場合はシャフト３２の上方へ突出した部分を回転させる。

【考案の効果】

本考案は如上のような構成となしたので、インクリボンカセットの形状、大き さがかなり異なったものでも容易に安定してインクリボン再生装置に使用できる ものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のインクリボン再生装置の側面図

【図２】インクリボンカセットを装着した平面図

【図３】インクリボンカセット置台の外観斜視図

【図４】他の実施例

【図５】他の実施例

【図６】他の実施例

【図７】他の実施例

【図８】他の実施例

【図９】他の実施例

【符号の説明】 １ 筐体 ２ インクパッド ３ ガイドピン ４ ガイドロ−ラ ４ａ 摘み ５ ガイド孔 ６ 軸端板 ７ カセット押さえ ８ 庇 ９ インクリボンカセット １０ 凹部 １１ 孔 １２ インクリボンカセット置台 １３ 環状突起 １４ 滑り止め １５ 孔 １６ 縦リブ １７ 孔 １８ インクリボンカセット置台 １９ 環状突起 ２０ 環状リブ ２１ 孔 ２２ 爪 ２３ インクリボンカセット置台 ２５ 凹溝 ２８ ボ−ル ３０ インクリボンカセット置台 ３２ シャフト

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 筐体上面にインクリボンカセットの動力
   伝達孔に嵌入する軸を突出し、該軸の駆動源としてのモ
   ータを内装した筐体と、該筐体の上面で前記インクリボ
   ンカセットを保持する手段と、該保持手段で保持された
   インクリボンカセットのインクリボンを回転支持するガ
   イドピンと、該ガイドピンと協働して前記インクリボン
   を張設する移動可能なガイドローラと、前記ガイドピン
   とガイドローラのインクリボンの張設によりインクリボ
   ンにインクを塗布するインクパッドとを有するインクリ
   ボン再生装置において、前記インクリボンカセットの保
   持手段として、インクリボンカセットを載置係止する挿
   抜可能なインクリボンカセット置台を有することを特徴
   とするインクリボン再生装置。
2. 【請求項２】 前記インクリボンカセット置台の突起が
   挿入される孔に、該インクリボンカセット置台の突起と
   緊締される手段が配置されたことを特徴とする請求項１
   のインクリボン再生装置。