JP2790412B2 - 弾性版自動チャック装置付き印刷ロール - Google Patents

弾性版自動チャック装置付き印刷ロール

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JP2790412B2
JP2790412B2 JP5171162A JP17116293A JP2790412B2 JP 2790412 B2 JP2790412 B2 JP 2790412B2 JP 5171162 A JP5171162 A JP 5171162A JP 17116293 A JP17116293 A JP 17116293A JP 2790412 B2 JP2790412 B2 JP 2790412B2
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康広 橋村
哲 野口
健一 正木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、薄膜形成用弾性版を
印刷ロール版胴に固定する際に、薄膜形成用弾性版の版
ホルダーを印刷ロール版胴に押さえ付けると同時に、印
刷ロール版胴上で弾性版を引っ張ってしわが発生しない
ようにすることが、簡単にできる弾性版自動チャック装
置付き印刷ロールに関する。
【0002】液晶配向膜など電子部品に用いる高分子薄
膜パターンを形成する装置として、たとえば、多数のイ
ンキセルを有する凹版ロールAと、インキセル内にイン
キを充填するドクターブレードB2を有するインキ供給
手段Bと、凹版ロールAのインキが転移される薄膜形成
用弾性版Eを版胴に有する印刷ロールCと、印刷ロール
Cのインキが転移される被印刷体D2を固定する印刷テ
ーブルDとからなる薄膜形成装置が公知であるが(図1
0参照)、この発明の弾性版自動チャック装置付き印刷
ロールは、このような薄膜形成装置に用いるものとして
好適である。
【0003】
【従来の技術】このような薄膜形成装置において用いる
薄膜形成用弾性版の固定装置としては、本件出願人の出
願に係る発明として、弾性版の両端に、回転式のねじを
はめこむための印刷ロールチャック孔を有する版ホルダ
ーが取付けられた薄膜形成用弾性版を、回転式の固定用
ねじを有する引掛部、および回転式の引っ張り用ねじを
有する引張部とが備えられた印刷ロール版胴の表面に取
付け取外しを行なうものがある(特願平3-348683号)。
【0004】つまり、弾性版に取付けられた一方の版ホ
ルダーの印刷ロールチャック孔を人の手によって引掛部
の固定用ねじにはめこみ、人の手で固定用ねじを締めて
固定し、また、他方の版ホルダーの印刷ロールチャック
孔も人の手によって引張部の引っ張り用ねじにはめこ
み、人の手で引っ張り用ねじを回して引張部を移動させ
ることにより弾性版に張力をかけて、印刷ロール版胴に
弾性版を取付けるものである。また、弾性版を印刷ロー
ル版胴から取外すには、人の手で引張部の引っ張り用ね
じを回して引張部を移動させることにより弾性版にかか
っている張力を緩め、人の手で固定用ねじを緩めて固定
を解除し、版ホルダーを印刷ロール版胴のチャック手段
から人の手で抜き取り、印刷ロール版胴から薄膜形成用
弾性版を取外すものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術は、つぎの
ような問題点があった。 (1)従来のチャック装置は、固定用ねじと引っ張り用
ねじとだけしか有しておらず、人の手を使って固定用ね
じを締めたり緩めたり、また、人の手を使って引っ張り
用ねじを左右に回したりしないと使用できないので、手
間と時間がかかるものであり、印刷ロール版胴に薄膜形
成用弾性版を固定したり固定解除したりする効率が悪
い。
【0006】(2)従来のチャック装置は、印刷ロール
版胴に薄膜形成用弾性版を固定する際には、まず、薄膜
形成用弾性版の版ホルダーを印刷ロール版胴に押さえ付
ける動作を、固定用ねじを人の手で締めることによって
行ない、この動作が完了してから、つぎに、印刷ロール
版胴上で弾性版を引っ張ってしわが発生しないようにす
る動作を、引っ張り用ねじを人の手で回転させることに
よって行なうものである。これら2つの動作をこの順序
で行なわないと、たとえば、版ホルダーが印刷ロール版
胴から浮いた状態のままで弾性版が引っ張られたり、版
ホルダーの印刷ロールチャック孔に回転式ねじがはめ込
めないという不都合が起こる。したがって、印刷ロール
版胴に薄膜形成用弾性版を固定する際には、ねじを回転
させる順序を考えながら、人の手でねじを回転させる動
作を2回もしなければならず、印刷ロール版胴に薄膜形
成用弾性版を固定するのが面倒であるとともに効率が悪
い。
【0007】また、薄膜形成用弾性版の固定を解除する
際には、まず、弾性版にかかっている張力を緩める動作
を、引っ張り用ねじを人の手で回転させることによって
行ない、この動作が完了してから、つぎに、版ホルダー
を印刷ロール版胴に押さえ付けをなくする動作を、回転
式ねじを人の手で締めることによって行なうものであ
る。これら2つの動作をこの順序で行なわないと、たと
えば、版ホルダーの印刷ロールチャック孔から回転式ね
じが抜けないという不都合が起こる。したがって、薄膜
形成用弾性版の固定を解除する際にも、ねじを回転させ
る順序を考えながら、人の手でねじを回転させる動作を
2回もしなければならない。以上のように、従来技術で
は、印刷ロール版胴に薄膜形成用弾性版を固定したり、
固定解除したりすることが、非常に面倒であるとともに
効率が悪い。
【0008】(3)従来のチャック装置は、弾性版を印
刷ロール版胴に固定したり、固定解除したりする際に、
人が出入りしないと使用できないので、人自身や衣服、
地面から舞い立った塵やほこりなどが弾性版に付着す
る。また、手についたゴミや油が弾性版に付着する。よ
って、弾性版に転移されるインキの膜厚が不均一となっ
たり、インキが汚染されたりする。
【0009】(4)従来のチャック装置は、弾性版を引
っ張ることと、弾性版が印刷ロール版胴に押さえ付ける
こととの両方を、人の手で行なわなければならないの
で、チャック手段と印刷ロール版胴との間などに人の手
が挟まれて、傷害をうける危険性がある。したがって、
この発明は上記のような欠点を解消し、手間と時間をか
けずに印刷ロール版胴に薄膜形成用弾性版を固定および
固定解除ができ、弾性版の汚れや傷害を受ける危険性の
ない弾性版自動チャック装置付き印刷ロールを提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の弾性版自動チ
ャック装置付き印刷ロールは、以上の目的を達成するた
めに、第1印刷ロールチャック孔が設けられた第1版ホ
ルダーと、テーパー面を外側内壁に有する第2印刷ロー
ルチャック孔が設けられた第2版ホルダーとが弾性版の
両端に取付けられた薄膜形成用弾性版が固定される印刷
ロールにおいて、爪部を有する第1チャック部材と、第
1チャック部材の爪部を薄膜形成用弾性版の第1印刷ロ
ールチャック孔の開口縁部に係合させる第1駆動部と、
第1版ホルダーの載置台とからなる第1チャック手段
と、薄膜形成用弾性版の第2版ホルダーの印刷ロールチ
ャック孔のテーパー面に合致するテーパー面を爪部に有
する第2チャック部材と、第2チャック部材を印刷ロー
ル版胴に対して移動させる第2駆動部と、第2版ホルダ
ーの載置台とからなる第2チャック手段とが、印刷ロー
ル版胴に設けられているように構成した。
【0011】
【作用】この発明の弾性版自動チャック装置付き印刷ロ
ールは、要するに第1チャック部材の爪部を、薄膜形成
用弾性版の第1印刷ロールチャック孔の開口縁部に係合
させる第1チャック手段と、薄膜形成用弾性版の第2版
ホルダーの印刷ロールチャック孔のテーパー面に合致す
るテーパー面を第2チャック部材の爪部に有する第2チ
ャック手段とを、印刷ロール版胴に有する。したがっ
て、薄膜形成用弾性版の印刷ロールチャック孔を、印刷
ロール版胴の第1チャック部材および第2チャック部材
に引っ掛けておくだけで、第1駆動部および第2駆動部
によって自動的に固定および固定解除がされる。
【0012】また、この発明の弾性版自動チャック装置
付き印刷ロールは、次のようにして薄膜形成用弾性版を
固定する。なお、使用する薄膜形成用弾性版の一例とし
て、印刷ロール版胴の自動チャック手段によって保持お
よび開放されるための一対の印刷ロールチャック孔を有
する第1版ホルダーおよび第2版ホルダーが、弾性版の
両端に取付けられており、第2版ホルダーの印刷ロール
チャック孔における外側内壁に上方向への拡がりを持つ
テーパー面を有する薄膜形成用弾性版がある。
【0013】まず、チャック部材の爪部を薄膜形成用弾
性版の印刷ロールチャック孔に挿入し、第2駆動部によ
って自動的に弾性版の外側方向にチャック部材を移動さ
せることにより、チャック部材の爪部のテーパー面が印
刷ロールチャック孔の内壁のテーパー面に押し当てられ
る。この押し当てによって、印刷ロールチャック孔の内
壁のテーパー面は、チャック部材から、水平方向(図1
右向き)と垂直方向(図1下向き)との両方向同時に力
を受ける(図1(b)参照)。したがって、チャック部
材のテーパー面を弾性版の版ホルダーのテーパー面に押
し当てるという一動作だけで、弾性版を引っ張ること
と、弾性版が印刷ロール版胴に押さえ付けることとの両
方を同時に行なう。
【0014】
【実施例】以下図面を参照しながら、この発明の実施例
を説明する。この発明の弾性版自動チャック装置付印刷
ロールは、第1チャック手段12(図3参照)と第2チ
ャック手段13(図1参照)とを印刷ロール版胴C(図
6〜図10参照)に有する。必要により、印刷ロール版
胴Cに対する薄膜形成用弾性版Eの位置を決めるための
一対の位置決めピン14(図4参照)が、第1チャック
手段12に並列して設けられていてもよい。
【0015】印刷ロール版胴Cは、その回転軸に胴部が
固定され、胴部には薄膜形成用弾性版Eが取付けられた
り、取外されたりするものである。薄膜形成用弾性版E
が取付けられた印刷ロールは、凹版ロールAおよび被印
刷体D2と接触することによって、凹版ロールAの胴部
から弾性版に転移されたインキを、被印刷体D2にさら
に転移させるようにしたものである(図10参照)。
【0016】薄膜形成用弾性版Eは、弾性版1の両端
に、第1版ホルダー2および第2版ホルダー3が取付け
られたものである。第1版ホルダー2は第1印刷ロール
チャック孔80を有し、第2版ホルダー3は第2印刷ロ
ールチャック孔81を有する。第1印刷ロールチャック
孔80と第2印刷ロールチャック孔81は、印刷ロール
版胴Cの自動チャック装置によって保持および開放され
るための孔である(図5(a)参照)。第1版ホルダー
2には、必要により、印刷ロール版胴Cの位置決めピン
14に差し込まれる一対の位置決め孔9が形成されてい
てもよい(図5(b)参照)。第2版ホルダー3の第2
印刷ロールチャック孔81の外側の内壁10には、上方
向への拡がりを持つテーパー面11が形成されている
(図1参照)。テーパー面11は、第2印刷ロールチャ
ック孔81の外側の内壁10の一部にあってもよいし、
全部にあってもよい。
【0017】説明の便宜上、先に第2チャック手段13
を説明する(図1、図2参照)。第2チャック手段13
は、載置台19と第2チャック部材15と第2駆動部1
6とからなり、薄膜形成用弾性版Eに設けられた第2印
刷ロールチャック孔81の数に対応して、印刷ロール版
胴Cの複数箇所に設けられる。
【0018】載置台19は、薄膜形成用弾性版Eの第1
版ホルダー2を載置する台である。載置台19は、第2
チャック部材15が貫通する貫通孔180を有し、印刷
ロール版胴Cあるいは後述するベース板20に固着され
ている。
【0019】第2チャック部材15は、薄膜形成用弾性
版Eの第2版ホルダー3の第2印刷ロールチャック孔8
1のテーパー面11に合致するテーパー面17が形成さ
れた爪部18を有している。テーパー面17は、平面で
も曲面でもよい。
【0020】第2駆動部16は、第2チャック部材15
を印刷ロール版胴Cに対して移動させる機構の部分であ
り、印刷ロール版胴Cに埋め込まれている(図1〜図
2、図6〜図9参照)。第2駆動部16は、一端にバネ
止め200、他端にスライドガイド201を有するとと
もに印刷ロール版胴Cに固着されたベース板20と、一
端にバネ止め210、他端に傾斜面211を有するとと
もに上部に前記第2チャック部材15が固着された第1
スライダー21と、第1スライダー21とベース板20
との間に固定された圧縮バネ22と、上部にカムフォロ
ア230、下部にガイド溝231を有する第2スライダ
ー23と、傾斜面211を押す力を第2スライダー23
に発生させたり、消滅させたりするエアーシリンダーや
オイルシリンダーなどのシリンダー24の、以上5つの
パーツから構成されている。ベース板20は、印刷ロー
ル版胴Cに対して不動に固定されているならば、どこに
設けられていてもよい。
【0021】第2チャック部材15と第2駆動部16の
6つのパーツ、および第2版ホルダー3とは、それぞれ
次のように作用し合う。つまり、第1スライダー21と
ベース板20とは、圧縮バネ22によって常に反発力が
かかった状態となっている。シリンダー24によって、
前記反発力より大きい力で第2スライダー23を押す
(図2下向き)と、第2スライダー23がベース板20
のスライドガイド201に沿って移動し(図2下向
き)、第2スライダー23のカムフォロア230が第1
スライダー21の傾斜面211を押す。押される力によ
って、第1スライダー21が圧縮ばねの反発力に抗し
て、図2左向きに移動する(図2参照)。第1スライダ
ー21には第2チャック部材15が固着されているの
で、第2チャック部材15も第1スライダー21の移動
に伴って移動する。
【0022】また、シリンダー24による押す力を弱く
すると、圧縮バネ22の反発力により第1スライダー2
1は図2右向きに移動し、第2チャック部材15のテー
パー面17で、第2版ホルダー3の第2印刷ロールチャ
ック孔81のテーパー面11を押す(図1(b)参
照)。押している部分がテーパー面11なので、第2版
ホルダー3を押す力が、図1下向きの力と図1右向きの
力とに分解される。
【0023】図1下向きの力は、載置台19と協働して
第2版ホルダー3を挟み込む力となり、印刷ロール版胴
Cと薄膜形成用弾性版Eとが垂直方向の位置ずれしない
ように固定される。図1右向きの力は、弾性版1を右向
きに引張る力となり、印刷ロール版胴Cと薄膜形成用弾
性版Eとが水平方向に位置ずれしないように固定され
る。
【0024】図1下向きの力と図1右向きの力との分解
の比率は、第2版ホルダー3の第2印刷ロールチャック
孔81のテーパー面11および第2チャック部材15の
テーパー面17の傾斜の度合いにより異なる。たとえ
ば、傾斜が大きいと図1下向きの力の比率が小さくな
り、図1右向きの力の比率が大きくなる。
【0025】再び、シリンダー24による押す力を前記
反発力より大きくすると、第1スライダー21が圧縮ば
ねの反発力に抗して、図1左向きに移動し、第2チャッ
ク部材15のテーパー面17と第2版ホルダー3のテー
パー面11とが離れる(図1(a)参照)。
【0026】つぎに、第1チャック手段12を説明する
(図3参照)。第1チャック手段12は、載置台19と
第1チャック部材25と第1駆動部26とからなり、薄
膜形成用弾性版Eに設けられた第1印刷ロールチャック
孔80の数に対応して、印刷ロール版胴Cの複数箇所に
設けられる。
【0027】載置台19は、薄膜形成用弾性版Eの第1
版ホルダー2を載置する台である。載置台19は、第1
チャック部材25が貫通する貫通孔180を有し、印刷
ロール版胴Cかあるいは第1駆動部26に固着されてい
る。
【0028】第1チャック部材25は、薄膜形成用弾性
版Eの第1版ホルダー2の開口縁部27を垂直に押す向
き(図3下向き)に力を加えるような爪部18を有して
いる。
【0029】第1駆動部26は、第1チャック部材25
を印刷ロール版胴Cに対して移動させる機構部分であ
り、印刷ロール版胴Cに埋め込まれている(図3、図6
〜図9参照)。第1駆動部26は、前記第2駆動部16
の説明と同様の5つのパーツを有しているものでよい
が、前記第2チャック手段13に比べて、載置台19と
第1チャック部材25とに角度を持たせて、配置してい
る点で異なる(図3参照)。図5では、第1駆動部26
全体に角度を持たせているが、前記第1チャック部材2
5の爪部によって、第1印刷ロールチャック孔80の開
口縁部27に図3下向きの方向にだけ押さえ付けること
ができるように接触するように移動させることができる
ならば、必ずしも角度を持たせる必要はない。
【0030】第1チャック部材25と第1駆動部26、
および載置台19にセットされた第1版ホルダー2と
は、それぞれ次のように作用し合う。つまり、第1チャ
ック部材25を第1駆動部26によって移動させる機構
は、第2チャック手段13の場合と同様であるが、載置
台19と第1チャック部材25とに角度を持たせている
ので、第1チャック部材25を、図3右下向きすなわち
印刷ロール版胴に対して斜め方向に移動させることがで
きる(図3(b)参照)。その結果、第1チャック手段
12の爪部18によって、第1版ホルダー2の第1印刷
ロールチャック孔80の開口縁部27が図3下向きに押
される(図3(c)参照)。図3下向きに押す力は、載
置台19と協働して第1版ホルダー2を挟み込む力とな
る。
【0031】つぎに、この発明の弾性版自動チャック装
置付き印刷ロールと薄膜形成用弾性版Eとを用いて、印
刷ロール版胴Cに薄膜形成用弾性版Eを固定する方法を
説明する。版胴に位置決めピン14を設けたこの発明の
印刷ロール、位置決め孔9を設けた薄膜形成用弾性版E
(図5(b)参照)とを用いる場合を例にとる。
【0032】つまり、まず、多関節ロボットあるいは人
の手で、薄膜形成用弾性版Eの版ホルダーを保持する
(図6参照)。つぎに、多関節ロボットあるいは人の手
で、印刷ロール版胴Cの第1チャック手段12の爪部1
8を、第1印刷ロールチャック孔80の内壁10に擦れ
ないように第1印刷ロールチャック孔80に差し込む
(図3参照)とともに、印刷ロール版胴Cの位置決めピ
ン14を位置決め孔9の内壁10に擦れないように位置
決め孔9に差し込み(図7、図4(a)参照)、多関節
ロボットあるいは人の手で弾性版1を引っ張り(図8参
照)、位置決め孔9の内壁10に位置決めピン14を突
き当てる(図4(b)参照)。つぎに、第1チャック部
材25を自動的に右斜め下に移動させ、第1チャック部
材25の爪部18を、第1版ホルダー2の第1印刷ロー
ルチャック孔80の開口縁部27に押し当て(図3
(c)参照)、第1チャック手段12によって薄膜形成
用弾性版Eを印刷ロール版胴Cに押さえ付け、固定が完
了する。
【0033】つぎに、薄膜形成用弾性版Eを巻付ける方
向に印刷ロール版胴Cを徐々に回転させながら、印刷ロ
ール版胴Cの回転に伴って、多関節ロボットあるいは人
の手で、薄膜形成用弾性版Eを印刷ロール版胴Cに徐々
に近付け、印刷ロール版胴Cの第2チャック手段13が
設けられた位置まで薄膜形成用弾性版Eの第2版ホルダ
ー3を移動させる。
【0034】つぎに、多関節ロボットあるいは人の手
で、第2版ホルダー3を下降させ、印刷ロール版胴Cの
第2チャック部材15の爪部18を、第2印刷ロールチ
ャック孔81の内壁10に擦れないように第2印刷ロー
ルチャック孔81に差し込み(図1(a)参照)、載置
台19にセットする。つぎに、第2チャック部材15を
自動的に移動させ、第2チャック部材15のテーパー面
17を、第2版ホルダー3の第2印刷ロールチャック孔
81のテーパー面11に押し当て(図1(b)参照)、
第2チャック手段13によって弾性版1を引っ張るとと
もに、薄膜形成用弾性版Eを印刷ロール版胴に押さえ付
け、固定が完了する。
【0035】
【発明の効果】この発明の弾性版自動チャック装置付き
印刷ロールは、上記のような構成および作用なので、つ
ぎのような効果を奏する。 (1)この発明の弾性版自動チャック装置付き印刷ロー
ルを用いると、印刷ロール版胴への薄膜形成用弾性版の
固定および固定解除の全てを、人手を使わずに自動的に
行なうことができるので、手間や時間がかからず、固定
したり固定解除したりする効率が非常によい。
【0036】(2)この発明の弾性版自動チャック装置
付き印刷ロールは、チャック手段の爪部のテーパー面
を、薄膜形成用弾性版の印刷ロールチャック孔のテーパ
ー面に押し当てるので、薄膜形成用弾性版の版ホルダー
を印刷ロール版胴に押さえ付ける作用と、弾性版を引っ
張る作用とが、チャック手段を薄膜形成用弾性版の印刷
ロールチャック孔に押し当てるという一つの動作で得ら
れる。したがって、ねじを回転させる順序を考えたり、
人の手でねじを回転させる動作は皆無であり、印刷ロー
ル版胴に薄膜形成用弾性版を固定したり固定解除するの
が、非常に楽であるととともに効率がよい。
【0037】(3)この発明の弾性版自動チャック装置
付き印刷ロールを用いると、弾性版を印刷ロール版胴に
固定および固定解除をする際に、人の出入りが不要なの
で、塵やほこりなどが舞い立たず、手についたゴミや油
が弾性版に付着することもない。よって、弾性版に転移
されるインキの膜厚が均一となり、インキが汚染される
こともない。
【0038】(4)この発明の弾性版自動チャック装置
付き印刷ロールを用いると、弾性版を引っ張ることと、
弾性版が印刷ロール版胴に押さえ付けることとの両方
を、印刷ロール版胴のチャック手段によって自動的に行
なうことができるので、人が傷害を受ける危険性が皆無
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の弾性版自動チャック装置付き印刷ロ
ールの第2チャック手段の一実施例を示す一部断面説明
図である。
【図2】この発明の弾性版自動チャック装置付き印刷ロ
ールの第2チャック手段の一実施例を示す上面説明図で
ある。
【図3】この発明の弾性版自動チャック装置付き印刷ロ
ールの第1チャック手段の一実施例を示す断面説明図で
ある。
【図4】この発明の弾性版自動チャック装置付き印刷ロ
ールの位置決めピンを用いて、印刷ロール版胴上に薄膜
形成用弾性版を正確に位置決めしている状態を示す要部
断面説明図である。
【図5】薄膜形成用弾性版の一部省略上面図である。
【図6】この発明の弾性版自動チャック装置付き印刷ロ
ールを用いて、印刷ロール版胴に薄膜形成用弾性版を取
付けようとしているところを示す側面説明図である。
【図7】印刷ロール版胴の第1チャック手段に、薄膜形
成用弾性版の第1版ホルダーを受け渡した状態を示す側
面説明図である。
【図8】印刷ロール版胴の第1チャック手段と、ハンド
の第1チャック手段とで、薄膜形成用弾性版に張力をか
けている状態を示す側面説明図である。
【図9】印刷ロールを回転させ、印刷ロール版胴の第2
チャック手段に、薄膜形成用弾性版の第2版ホルダーを
受け渡している状態を示す側面説明図である。
【図10】この発明の薄膜形成用弾性版と弾性版自動チ
ャック装置付き印刷ロールが適用される薄膜形成装置の
斜視図である。
【符号の説明】
1 弾性版 2 第1版ホルダー 3 第2版ホルダー 4 多関節ロボット 5 アーム 50 関節 6 ハンド 7 ハンドチャック孔 80 第1印刷ロールチャック孔 81 第2印刷ロールチャック孔 9 位置決め孔 10 内壁 11 テーパー面 12 第1チャック手段 13 第2チャック手段 14 位置決めピン 15 第2チャック部材 16 第2駆動部 17 テーパー面 18 爪部 19 載置台 20 ベース板 200 バネ止め 201 スライドガイド 21 第1スライダー 210 バネ止め 211 傾斜面 22 圧縮バネ 23 第2スライダー 230 カムフォロア 231 ガイド溝 24 シリンダー 25 第1チャック部材 26 第1駆動部 27 開口縁部 28 チャック手段 29 チャック部材 30 駆動部 31 挿入部 A 凹版ロール B インキ供給手段 C 印刷ロール版胴 D 印刷テーブル B2 ドクターブレード D2 被印刷体 E 薄膜形成用弾性版
フロントページの続き (56)参考文献 実公 昭14−18302(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41F 27/12 B41F 17/14

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1印刷ロールチャック孔が設けられた
    第1版ホルダーと、テーパー面を外側内壁に有する第2
    印刷ロールチャック孔が設けられた第2版ホルダーとが
    弾性版の両端に取付けられた薄膜形成用弾性版が固定さ
    れる印刷ロールにおいて、 爪部を有する第1チャック部材と、第1チャック部材の
    爪部を薄膜形成用弾性版の第1印刷ロールチャック孔の
    開口縁部に係合させる第1駆動部と、第1版ホルダーの
    載置台とからなる第1チャック手段と、薄膜形成用弾性
    版の第2版ホルダーの印刷ロールチャック孔のテーパー
    面に合致するテーパー面を爪部に有する第2チャック部
    材と、第2チャック部材を印刷ロール版胴に対して移動
    させる第2駆動部と、第2版ホルダーの載置台とからな
    る第2チャック手段とが、印刷ロール版胴に設けられて
    いることを特徴とする弾性版自動チャック装置付き印刷
    ロール。
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