JPS5935409Y2 - 印字装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、本体に対して着脱自在な印字媒体供給用カセ
ットを有する印字装置に関する。

一般に、印字装置としては、印字媒体がロール状ｌこ巻
かれた媒体ロールを装置に装着し、該ロール力ら媒体を
印字部に順次供給してゆくものが知られているが、媒体
ロールをこのような装置に装着する際には、従来装置の
狭小な空間に手を挿入して手探りに近い状態でセットす
る必要があり、極めて操作性が悪かった。

そこで、媒体ロールの装着部分をプラテンと共にカセッ
ト式として装置本体に対して着脱自在に構成し、もって
媒体ロールの装着を容易化せんとする提案がなされてい
るが、その場合良好な印字状態を維持するためにはカセ
ットのプラテンと印字ヘッド先端間の間隙を規定値で正
確に保持した形で、カセットを本体に装着する必要があ
る。

そこで、カセットを高精度に仕上げられたガイドバーに
沿って挿入し、該ガイドバーによってプラテンと印字ヘ
ッド間の位置決めを行なおうとする提案もあるが、これ
ではガイドバーの制作加工に多くの手間と費用を要し、
装置自体が高価なものとなる欠点があった。

そこで、本考案は、印字ヘッドが設けられた本体及び前
記印字ヘッドに対向する部位にプラテンが設けられた印
字媒体供給カセットを有し、前記本体には前記印字媒体
供給カセットが装着されたときに、前記印字ヘッドと前
記プラテンとが所定の間隔をもって配置されるように前
記印字媒体供給カセットを規制するためのガイドプレー
トが設けられて戊ると共に、ロックレバ−と弾性手段に
より前記印字ヘッド方向に付勢されたレバーとが移動自
在に設けられ、 前記印字媒体供給カセットには前記ロックレバ−と係合
するロックプレート及び前記レバーと係合するブラケッ
トが連動するように設けられ、前記印字媒体供給カセッ
トの前記本体への装着時に、前記ロックレバ−を前記ロ
ックプレートに係合させることにより、前記ロックプレ
ートと連動する前記ブラケットを前記レバーに係合させ
、前記弾性手段の付勢力により前記印字媒体供給カセッ
トを前記ガイドプレート側に押圧し、前記プラテンと前
記印字ヘッド間の間隙を規定値に設定すると共に、前記
印字媒体供給カセットと前記本体との固定を行なうよう
に横取された印字装置を提供すすることを目的とするも
のである。

以下、図面に示す一実施例に基き、本考案を具体的に説
明する。

印字装置１は、第１図に示すように、本体２を有してお
り、本体２にはガイドシャフト３が固設されている。

ガイドシャフト３には印字ヘッド５を搭載したキャリア
６が矢印Ａ、Ｂ方向に摺動自在に嵌合しており、印字ヘ
ッド５はキャリア６と共に適宜な駆動手段により矢印Ａ
、Ｂ方向に移動駆動され、所定の印字動作を行なうこと
ができる。

また、本体２には、第１図及び第２図に示すように、ブ
ラケット７及びガイドプレート９が設けられており、ブ
ラケット７にはストッパー１０が固着されている。

ガイドプレート９及びストッパー１０には印字媒体供給
用カセット１１がカセット１１の端面１１ａ及び側面１
１ｂ′をガイドプレート９のガイド面９ａ及びストッパ
ー１０のストッパー面１０ａにそれぞれ当接係合させた
形で設けられている。

また、カセット１１の印字ヘッド５と対向した位置には
、ガイドシャフト３に沿って張設されたインクリボン１
２を介してプラテン１１ｃが設けられており、プラテン
１１ｃ近傍にはカセット１１に対して回転自在に支持さ
れる軸１１ｄに固着されたローラー１１ｅ、１１ｅ′が
その一部をプラテン１１ｃに突出した形で設けられてい
る。

軸１１ｄの一端にはラッチ１３が設けられており、ラッ
チ１３は本体２側に回転自在に支持されるフィードギア
１５の側部に形成された溝１５ａと係合し、フィードギ
ア１５の回転を軸１１ｄに伝達している。

一方、ローラー１１ｅ、１１ｅ′と対向する位置には印
字媒体の抑圧手段であるローラー１６．１６′ がロー
ラーブラケット１７．１７′ の一端に回転自在に支持
されており、ローラー１６．１６′ はローラーブラケ
ット１７．１７′ と共に適宜な手段でプラテン１１
ｃ側に付勢されている。

一方、カセット１１の側面１１ｂ１１ｂ′には、第２図
に示すように、ブラケット１９がピン２０を中心に矢印
Ｃ，Ｄ方向に回動自在に設けられており、ブラケット１
９と側面１１ｂ、１１ｂ′間にはコイルばね２１が縮設
され、ブラケット１９を常時矢印Ｃ方向に付勢している
。

ブラケット１９の略中央部には長方形の溝１９ａが穿設
されており、溝１９ａにはカセット１１の側面１１ｂ１
１１ｂ′にピン２２により矢印Ｅ、Ｆ方向に回動自在に
支持されたロックプレート２３がピン２３ａを介して係
合している。

ロックプレート２３の図中下部にはロックレバ−２５の
のカム２５ａ先端が係合自在に設けられており、ロック
レバ−２５はカム２５ａと下部に凸起２５ｂを有する操
作レバー２５ｃが一体となって、本体２に対して回転自
在に支持される軸２６に固着され、軸２６と共に矢印Ｇ
、Ｈ方向に回動することができる。

方、ブラケット１９の先端部には係合フック１９ｂが形
成されており、フック１９ｂは軸２９を中心に本体２に
対して矢印Ｇ、Ｈ方向に回動自在に支持され全体時り字
形のレバー２７のピン２７ａに係合自在に設けられてい
る。

レバー２７にはコイルばね３１が本体２との間に張設さ
れており、レバー２７を常時図中矢印Ｇ方向に付勢して
いる。

なお・、カセット１１下部には、第２図に示すように、
表面に感圧剤がコーディングされた印字媒体３２をロー
ル状に巻いた媒体ロール３３を装着することができ、媒
体ロール３３から引き出された帯状の印字媒体３２はロ
ーラー１１ｅ、１１ｅ′及び１６．１６′ 間を通って
カセット１１のプラテン１１ｃを被覆する形でセットさ
れる。

更に、媒体３２の印字ヘッド５側には単票の印字媒体３
５をローラー１１ｅ、１１ｅ′及び１６．１６′ 間に
挿入する形でセットすることができ、従って単票の印字
媒体３５及び帯状の印字媒体３２へ同時に同一の内容を
印字ヘッド５により複写印字することができる。

本考案は、以上のような槽底を有するので、印字装置１
は、第１図に示すように、印字ヘッド５がガイドシャフ
ト３に沿って矢印Ａ、Ｂ方向へ移動し、インクリボン１
２を介して印字媒体３２．３５へ印字動作を行なうが、
媒体３２．３５への印字に際しては、ローラー１６．１
６′ が適宜な手段でプラテン１１ｃ側に押圧され、従
ってローラー１６．１６′ とカセット１１側のロー
ラー１１ｅ１１１ｅ′は媒体３２．３５をプラテン１１
ｃ上に確実に挟持し、良好な印字動作を行なうことがで
きる。

更にフィードギア１５が間歇的に回転することによりラ
ッチ１３、軸１１ｄを介してローラー１１ｅ、ｌｌｅ’
を回転駆動させ、媒体３２．３５を一体として第２図に
おける上方へ間歇的に移動させ改行動作を円滑に行なう
ことができる。

装置１の印字中に媒体ロール３３に巻かれていた印字媒
体３２がなくなり、新たなロール３３を装着する必要が
生じた際には、まず、第２図に示すように、ロックレバ
−２５の操作レバー２５ｃを軸２６を中心にして図中矢
印Ｈ方向に回動させる。

すると、操作レバー２５ｃと共にカム２５ａも共にＨ方
向に回動し、今までロックプレート２３の下部と係合状
態を保持していたカム２５ａはその係合状態が解除され
る。

すると、ロックプレート２３はブラケット１９と溝１９
ａ及びピン２３ａを介して係合し、更にブラケット１９
はコイルばね２１により常時矢印Ｃ方向に付勢されてい
るために、ばね２１の弾性によってピン２２を中心に矢
印Ｆ方向に、即ちプレート２３の下部がカム２５ａ側に
移動する形で回動し、同時にブラケット１９もピン２０
を中心に矢印Ｃ方向へ回動する。

ブラケット１９がＣ方向へ回動すると、今までブラケッ
ト１９と係合フック１９ｂ及びピン２７ａを介して係合
していたレバー２７は、その係合状態が第３図に示すよ
うに解除され、レバー２７はコイルばね３１の弾性によ
り軸２９を中心に矢印Ｈ方向にレバー２７が軸２６に当
接するまで回動し、軸２６と当接したところで停止保持
される。

この状態でローラー１６．１６’のプラテン１１ｃ方向
への抑圧動作を解除すると、カセット１１は本体２に対
して無拘束の状態となり本体２から直ちに取り外すこと
ができる。

カセット１１を取り外してカセット１１内に新しい媒体
ロール３３を装着し、装着が完了したところで再度カセ
ット１１を、第１図に示すように、ガイドプレート９の
ガイド面９ａ及びストッパー１０のストッパー面１０ａ
にカセットの端面１１ａ及び側面１１ｂ′をそれぞれ当
接させて設置する。

次に、ロックレバ−２５の操作レバー２５ｃを、第２図
に示す矢印Ｃ方向へ回動し、カム２５ａと共に操作レバ
ー２５ｃの突起２５ｂが本体２に当接するまで回動させ
る。

すると、カム２５ａの先端がロックプレート２３の下部
に当接係合し、更にロックプレート２３をピン２２を中
心に矢印Ｃ方向に回動させる。

−ロックプレート２３がＣ方向に回動すると、ピン２３
ａを介して係合しているブラケット１９は、ピン２０を
中心にしてコイルば゛ね２１の弾性に抗して図中矢印り
方向に回動する。

すると、ブラケット１９の係合フック１９ｂはレバー２
７のピン２７ａと、第４図に示すように係合し、更にレ
バー２７をコイルばね３１の弾性に抗して矢印Ｈ方向に
軸２９を中心に回動させる。

この際、ブラケット１９とレバー２７の係合動作に伴な
い、ブラケット１９、従ってカセット１１はコイルばね
３１によりピン２７ａから、第２図における左方への反
力を受け、カセット１１の端面１１ａはガイドプレート
９のガイド面９ａに押圧され、カセット１１はガイドプ
レート９のガイド面９ａを基準面として図中左右方向の
位置決めが行なわれ、カセット１１のプラテン１１ｃと
印字ヘッド５の先端間の間隙も規定値りに正確に設定さ
れる。

また、更にブラケット１９とレバー２７が係合すること
により、コイルばね３１の弾性力はブラケット１９を介
してカセット１１を図中下方へ押圧する方向へ作用し、
従ってカセット１１は本体２に対して押圧保持された形
で本体２に対して確実に固定される。

ところで、ブラケット１９とレバー２７の係合が十分に
行なわれた段階では、第２図に示すように、ロックレバ
−２５の操作レバー２５ｃの突起２５ｂは本体２に当接
し、更にカム２５ａとロックプレート２３の当接係合位
置は、第２図に示すように、ロックプレート２３の回動
中心であるピン２２の中心よりも一定距離Ｍだけ図中左
方にオフセットしている。

従って、コイルばね２１による弾性力や、印字ヘッド５
の印字動作に伴なう振動等によりロックプレート２３が
矢印Ｆ方向へ移動しようとしても、その回転モーメンＩ
・はカム２５ａに対しては矢印Ｃ方向への回転力となっ
て作用するので、カム２５ａは操作レバー２５ｃの突起
２５ｂが本体２と当接していることによってそれ以上矢
印Ｃ方向への回動を阻止され、カセット１１は規定位置
に保持されたまま移動することはない。

この状態で、ローラー１６．１６′ をプラテン１１
ｃ方向へ押圧し、前述の印字動作を再開する。

以上説明したように、本考案によれば、ガイドプレート
９、ブラケット１９、レバー２７等によりロックレバ−
２５を操作するだけでカセット１１の本体２に対する固
定とプラテン１１ｃと印字ヘッド５先端間の間隙の規定
値りへの設定が同時に一動作で行なうことができるので
、プラテン１１Ｃと印字ヘッド５間の間隙を設定するた
めに高精度に仕上げられたガイドバー等を用いる必要が
なく、安価で高性能な印字装置１を提供することが可能
となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案による印字装置の一実施例を示す平面図
、第２図は第１図の印字装置の要部を示す側面図、第３
図及び第４図はレバーとブラケツト等の係合動作を示す
側面図である。 １・・・・・・印字装置、２・・・・・・本体、５・・
・・・・印字ヘッド、９・・・・・・ガイドプレート、
１１・・・・・・カセット、１１Ｃ・・・・・・プラテ
ン、１９・・・・・・ブラケット、２３・・・・・・ロ
ックプレート、２５・・・・・・ロックレバ−１２７−
・−・レバー３１・・・・・・弾性手段（コイルばね）
、Ｌ・・・・・・規定値。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 印字ヘッドが設けられた本体及び前記印字ヘッドに対向
   する部位にプラテンが設けられた印字媒体供給カセット
   を有し、前記本体には前記印字媒体供給カセットが装着
   されたときに、前記印字ヘッドと前記プラテンとが所定
   の間隔をもって配置されるように前記印字媒体供給カセ
   ットを規制するためのガイドプレートが設けられて成る
   と共にロックレバ−と弾性手段により前記印字ヘッド方
   向に付勢されたレバーとが移動自在に設けられ、前記印
   字媒体供給カセットには前記ロックレバ−と係合するロ
   ックプレート及び前記レバーと係合するブラケットが連
   動するように設けられ、前記印字媒体供給カセットの前
   記本体への装着時に、前記ロックレバ−を前記ロックプ
   レートに係合させることにより、前記ロックプレートと
   連動する前記ブラケットを前記レバーに係合させ、前記
   弾性手段の付勢力により前記印字媒体供給カセットを前
   記ガイドプレート側に押圧し、前記プラテンと前記印字
   ヘッド間の間隙を規定値に設定すると共に、前記印字媒
   体供給カセットと前記本体との固定を行なうように構成
   された印字装置。