JPH05347630A - データ伝送システム - Google Patents

データ伝送システム

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Publication number
JPH05347630A
JPH05347630A JP17914892A JP17914892A JPH05347630A JP H05347630 A JPH05347630 A JP H05347630A JP 17914892 A JP17914892 A JP 17914892A JP 17914892 A JP17914892 A JP 17914892A JP H05347630 A JPH05347630 A JP H05347630A
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JP
Japan
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slot
data
frame
station
transmission medium
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Application number
JP17914892A
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English (en)
Inventor
Takeshi Sakamura
健 坂村
Kanehisa Tsurumi
兼久 鶴見
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ネットワーク上でのミキシングを可能としたデ
ータ伝送システムを提供することを目的とする。 【構成】フレームの生成と回収したフレームのリピート
を行う主局と、フレームの中継を行う複数の従局とがリ
ング型データ伝送媒体に接続されたLANであって、主
局は、複数の従局に共通のスロットとしてミキシング機
能つき加算用スロットとミキシング機能つき読出し用ス
ロットの連続する2スロットを含むデータフレームを生
成するフレーム生成手段、および従局を中継されて戻さ
れたフレームの前記加算用スロットの内容を前記読出し
用スロットにコピーした後リセットし、そのフレームを
再度送出する手段を有し、従局は、前記加算用スロット
のデータに対して自局のデータを加算書き込みする加算
装置、および前記読出し用スロットからデータを読出す
装置を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、時分割多重方式によ
りディジタルデータ通信を行うデータ伝送システムに関
する。
【0002】
【従来の技術】リング型伝送媒体に複数の電子楽器を接
続して、ミキシング等を行う電子楽器用LANが考えら
れている。この様な電子楽器用LANにおいて通信され
るデータには、セットアップ情報,演奏情報,オーディ
オサンプリング信号等がある。これらのデータを同時に
通信できる方式として、時分割多重LAN(TDMA)
および時分割多重LANを用いたハイブリッドLANが
知られている。前者は、回線交換の典型的な手法であ
り、フレーム周期で表現されるクロックによりネットワ
ークで共通なサンプリングクロックが伝達できる。後者
は、回線交換/パケット交換の二つの用途を考えたマル
チメディアLANの典型的な手法であり、これを用いる
ことにより回線交換用スロットの管理をパケット交換L
ANで容易に制御することができる。
【0003】TDMAは一定速度の複数の回線を提供す
るだけである。一つのフレーム上の各回線のデータは、
リング接続状態によっては古い時刻のサンプルである可
能性がある。この事情を、図9を参照して具体的に説明
する。図9(a) に示すように、ノードN1 にサンプリン
グクロック源を持ちフレーム生成を行う主局1が接続さ
れ、ノードN2 にはミキサ2が接続され、ノードN3,
N5 にそれぞれ再生装置3,4が接続されてネットワー
クが構成されているとする。ミキサ2,再生装置3,4
はいずれも、フレームデータのドロップ/インサートを
行う従局である。いま二つの再生装置3,4が割当てら
れた回線に音声データTRK1 ,TRK2 を書き込んで
伝送し、主局1はフレームをその時刻を書き替えながら
リピートし、ミキサ2が各回線データを読出してミキシ
ングするという動作を行うものとする。ネットワークの
データ転送方向は、矢印で示した通りである。
【0004】図9(a) の接続状態では、ミキサ2で読み
出されるフレームは、主局1で時刻が更新されているか
ら、図9(b) に示すようにデータTRK1 ,TRK2 は
共に周回遅れのデータであり同相となって問題はない。
ミキサ2がノードN6 に接続された場合には、データT
RK1 ,TRK2 は共に現時刻のデータであるため、こ
の場合も同相になり、問題はない。ところがミキサ2
が、図9(a) に破線で示すように再生装置3,4の間の
ノードN4 に接続されている場合には、事情が異なる。
この場合ミキサ2で読み出されるフレームのデータは、
図9(c) のように、再生装置3からのデータTRK1 が
現時刻のデータであるのに対して、同じフレーム上の再
生装置4からのデータTRK2 は一つ前の時刻で書き込
まれた周回遅れの旧データとなっている。なおミキサ2
がネットワーク上のどの位置に接続されるかは予め定ま
っていない。このように従局の接続状態によって、周回
遅れがあるデータと遅れがないデータが混在するという
ことは、例えばスタジオ用途等の高機能用途において、
回線間の位相を整列させてミキシングを行う際に、或い
はサンプル単位でスタート/ストップ制御を行う際に問
題になる。
【0005】また電子楽器用LANでは、高品質の音質
が要求されるためにサンプリング周波数が高く、またミ
キサや複数の音源,イフェクタ等が接続されるために、
必要な回線数(チャネル数)が意外に多くなる。したが
って小規模の構成でも必要とする帯域はすぐ大きくなっ
てしまう。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、高機能
の電子楽器用LANを構成しようとすると、ノードの接
続状態によってフレーム上に周回遅れのデータがあるデ
ータとないデータが混在する可能性があり、各回線デー
タの位相ずれが問題になる。また、小規模構成であって
も必要なチャネル数が多く、帯域が大きくなるという問
題がある。この発明の目的は、ネットワーク上でのミキ
シングを行うことにより必要な回線数を抑制したデータ
伝送システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、フレームの
生成と送出を行う主局と、フレームの中継を行う複数の
従局とがデータ伝送媒体に接続されたデータ伝送システ
ムであって、前記主局は、前記複数の従局で共有される
加算用スロットを持つフレームを生成して前記データ伝
送媒体に送出する手段を有し、前記複数の従局は、それ
ぞれ前記フレームの加算用スロットのデータに対して自
局のデータを足し込む加算手段を有することを特徴とす
る。この発明において、加算用スロットに加算する各デ
ータの位相整列をさせるためには、好ましくは、加算用
スロットと読出し用スロットを含むデータフレームを用
いて、主局は従局を中継されて戻されたフレームの加算
用スロットの内容を読出し用スロットにコピーした後リ
セットし、そのフレームを再度送出するようにし、従局
はデータの加算書込みを行い、また前回加算書き込みさ
れたデータを主局が読出しスロットにコピーしたものを
必要に応じて読出す。
【0008】
【作用】この発明によれば、共通スロットを用いてネッ
トワーク上でミキシングを行うミキシング機能つきLA
Nが得られ、複数の音源やイフェクタ等を接続してミキ
シングを行う場合に回線数を効果的に抑制することがで
きる。また別途ミキサ等をネットワーク上に接続する必
要がなくなる。また、主局がデータを読出しスロットに
コピーする時点で、全データの位相が揃うので、ミキシ
ングすべきサンプルデータ間の位相ずれはなくなる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照しながらこの発明の実施例
を説明する。図1は、この発明の一実施例に係るリング
型LANでのフレーム形式である。このシステムでは、
通常のデータ通信に用いられるデータフレームと故障発
生時のメンテナンス用に用いられるPURGEフレーム
の2種類のフレーム形式がある。データフレームは、図
に示すように、プリアンブル(PA)、スタートデリミ
ッタ(STD)、フレーム制御(CTL)、利用状況
(USE)、データ部(DATA)、フレーム検査シー
ケンス(FCS)、およびエンドデリミッタ(EDD)
により構成される。
【0010】プリアンブル(PA)は、入力クロックへ
の同期、周波数ジッタによる不連続の補正等に用いられ
るビットである。フレーム間のギャップにもこのパター
ンが現れる。スタートデリミッタ(STD)は、フレー
ムの先頭を示す。このスタートデリミッタ(STD)を
受信した時点がサンプリング時刻となる。フレーム制御
(CTL)は、フレーム制御用に主局がセットする部分
であり、図1に示すように、フレーム種別(Ftype)、
フレームID(Fid)、R/Wフラグにより構成され
る。フレーム種別(Ftype)は、DATAフレームとP
URGEフレームの識別に用いられる。フレームID
(Fid)は、DATAフレームに付けられた巡回番号で
あり、クロックφs で計測した時刻を表現する。これは
PURGEフレームにより無効となる。R/Wフラグ
は、主局が従局に対して読出し(R)または書込み
(W)を指示するためのもので、実質的にフレームを2
周回させて、従局での読出しデータの位相を整列させる
ために用いられる。
【0011】利用状況(USE)は、フレーム制御用に
主局がセットする部分であり、各スロットの割り当てを
示すテンプレート(16スロット分)である。スロット
の割り当てには、次のようなものがある。 パケット用スロット(P-slot ) 時系列データ用スロット(R-slot ) 時系列データ用のスロットである。スロット内のデータ
形式は例えば、AES/ebu 等、何でもよい。ここにスター
ト/ストップの制御信号を入れることにより、サンプル
単位でのスタート/ストップの制御ができる。 ミキシング機能つき時系列データ用スロット(MR-s
lot ) ネットワーク上で時系列データのミキシングを行うため
の、複数の従局で共用される加算書込みおよび読出し用
のスロットである。各従局では、この内容に自己のデー
タを必要なスケーリングを行って加算する。 時系列データ書込み用スロット(R/W-slot ) 位相整列のために1つの回線を書込み用スロットと読出
し用スロットに分ける場合に用いられる。一つのフレー
ム上に同一時刻のサンプルを載せるための,連続する2
スロットのうち先行するスロットである。ここにスター
ト/ストップの制御信号を入れることにより、サンプル
単位でのスタート/ストップの制御ができる。 時系列データ読出し用スロット(R/R-slot ) 上の時系列データ書込み用スロット(R/W-slot )と
対になり、これに後続するスロットである。フレームが
リングを一周して各従局で書込みがなされたR/W-slo
t の内容が主局によってこのスロットにコピーされる。 ミキシング機能つき時系列データ加算用スロット(M
R/W-slot ) ネットワーク上で時系列データのミキシングを行うため
の,連続する2スロットのうち先行するスロットであ
る。各従局では、この内容に自己のデータを必要なスケ
ーリングを行って加算する。この場合のスロット内のデ
ータ形式は、例えばAES/ebu である。但し簡単に加算が
可能であれば他の形式でもよい。 ミキシング機能つき時系列データ読出し用スロット
(MR/R-slot ) 上の加算用スロット(MR/W-slot )に後続するスロ
ットである。フレームがリングを一周して各従局で加算
がなされたMR/W-slot の内容が主局によってこのス
ロットにコピーされる。
【0012】上述のスロットが同時に全て必要なわけで
はない。1回線を分割せず、通常の時系列データの読み
書きを行うのが、時系列データ用スロット(R-slot
)であり、またデータを2回周回させることで1回線
を分割せずにミキシングを行うために加算書込みおよび
読出しを行なうのが、ミキシング機能つき時系列デー
タ用スロット(MR-slot )である。また1回線を書込
み用スロットと読出し用スロットを分けて位相を整列さ
せる場合に、,のスロットが用いられ、同じく1回
線を加算用スロットと読出し用スロットを分けて、かつ
ネットワーク上でのミキシングをを行う場合に、,
のスロット割当てが用いられる。これらは、前述の利用
状況(USE)により定められる。
【0013】データ部(DATA)は、16個のスロッ
トにより構成される。各スロットは、図1に示すよう
に、データ存在フラグ(fフラグ)およびデータ(dat
a)により構成される。なお、データ部(DATA)の
スロット数は16個に限定されるものではなく、パケッ
ト用スロットの出現頻度を一定にしてパケット交換の効
率を高めるため、サンプリング周波数φs に応じて変え
るようにしてもよい。また、スロットがフレーム上に均
等に配置されるように、例えば16個のスロットを8ビ
ットずつの二つのサブスロットに分割し、下位8ビット
分の16個のサブスロットをフレーム前半に配置し、上
位8ビット分の16個のサブスロットをフレームの後半
に配置するようにしてもよい。フレームシーケンス(F
CS)は、データ部全体にかかるCRCエラーチェック
コードである。エンドデリミッタ(EDD)は、フレー
ムの終了を示す。
【0014】PURGEフレームは図1の最下段に示す
ように、DATAフレームの中のデータ部(DATA)
がないものである。
【0015】主局および従局の要部構成はそれぞれ、図
2および図3にようになっている。この実施例の場合デ
ータ伝送媒体が光ファイバであって、主局および従局の
データ入出力部には、光電変換装置201,202,3
01,302が設けられている。パケット交換部は、主
局,従局とも同様の構成で同様の動作を行う。すなわ
ち、パケット信号分離装置203,303に入力された
ノードへの入力信号は、ここでテンプレート(USE)
の内容に従って前述したパケット用スロット(P-slot
)上の信号がドロップされて、回線交換部206,3
06に引き渡される。ドロップされたパケット用スロッ
ト(P-slot )上の信号は、ビットFIFO(図示せ
ず)を介してパケットLANコントローラ204,30
4に入れられ、ここからの出力がやはりビットFIFO
(図示せず)を介してパケット信号多重化装置205,
305に入れられる。パケット信号多重化装置205,
305では、パケットLANコントローラ204,30
4から送られた信号が、回線交換部206,306から
渡される信号のパケット用スロット(P-slot )に挿入
されて次のノードに向けて出力されることになる。
【0016】主局の回線交換部206は、スロット監視
装置207,遅延FIFOバッファ208,デフォルト
フレーム生成装置209,フレーム生成装置211、プ
リアンブル生成装置217、および選択ゲート216を
有する。スロット監視装置207は、入力されたDAT
Aフレームのスロットを監視して、テンプレート(US
E)の内容に応じて、(a) R/Wフラグを反転させる、
(c) 時系列データ書込み用スロット(R/W-slot )の
内容を時系列データ読出し用スロット(R/R-slot )
にコピーする、(d) ミキシング機能つき時系列データ書
込み用スロット(MR/W-slot )の内容をミキシング
機能つき時系列データ読出し用スロット(MR/R-slo
t )にコピーした後リセットする、即ちミキシング機能
つき時系列データ書込み用スロット(MR/W-slot )
にAES/ebuの0レベル信号を書き込む、といった処理の
いずれか一つを選択的に行う部分である。遅延FIFO
バッファ208は、スロット監視装置207からデータ
が例えば20μsec おきに出力されるように、リング周
回時間調整のために一旦格納するバッファである。
【0017】デフォルトフレーム生成装置209は最初
のフレームを生成する装置であり、フレーム生成装置2
11は、回収したフレームのリピートを行う装置であ
る。フレーム生成装置211は、サンプリングクロック
φs および現在時刻を表すフレームID(Fid)を得る
計時カウンタ212,選択ゲート213,テンプレート
生成部214,タイムスタンプ部215により構成され
る。すなわちフレーム生成装置211は、選択ゲート2
13によって、遅延FIFOバッファ208がまだデー
タ格納を開始してしない時は、デフォルトフレーム生成
装置209で生成されたフレームを取り出し、その後は
サンプリングクロックφs のタイミングで遅延FIFO
バッファ208からのフレームを取り出す。そして現在
のスロット利用状況をテンプレート生成部214でUS
Eに書込み、現在時刻をFidに書き込む。こうしてフレ
ーム生成装置211で生成されたフレームが選択ゲート
216を介し、パケット多重化装置205を介して、次
のノードに転送される。フレーム信号がない場合には、
選択ゲート216によってプリアンブル生成装置217
で生成されるプリアンブルパターンが選択されて出力さ
れる。
【0018】従局の回線交換部306は、図3に示すよ
うに、時系列データ用スロット(R-slot )読出し装置
307、ミキシング機能つき時系列データ用スロット読
出し装置312、これらにより読み出された時系列デー
タが時分割に渡される複数のデータ出力装置308、時
系列データ用スロット(R-slot )書込み装置310、
ミキシング機能つき時系列データ用スロット加算装置3
14、これらに伝送すべき時系列データを順次送り込む
複数のデータ入力装置309、タイミング生成装置31
1等を有する。そしてデータ出力装置308およびデー
タ入力装置309を端子としてコンピュータや電子楽器
等が接続される。スロット加算装置314のデータ入力
部には、データ入力装置309からの自局のデータに係
数を掛けて、これを共通の加算スロットのデータに足し
込むための掛算器313が設けられている。入力DAT
Aフレームは、読出し装置307、312、書込み装置
310、加算装置314、タイミング生成装置311に
並列に渡される。タイミング生成装置311は、これら
の装置が動作するためのフレーム内のスロット位置タイ
ミング、データ出力装置308でディジタルデータをア
ナログデータに変換するためのD/Aタイミング、デー
タ入力装置309でアナログデータをディジタルデータ
に変換するためのA/Dタイミング等を生成して各装置
に渡す。D/Aタイミングは、データフレームのSTD
位置、即ち回線交換部306からのサンプル出力タイミ
ングであり、A/DタイミングはデータフレームのED
D位置、即ち回線交換部306へのサンプル入力タイミ
ングである。
【0019】ここまでの説明は、この発明による実施例
のリング型LANの基本構成と動作の概略である。次
に、この発明によるネットワーク上でのミキシングの具
体的実施例について説明する。オーディオ用LANとし
ては、ほとんどの場合幾つかの音源の信号をミックスし
たものを聞くことになる。電子楽器用LANとしては常
識的には、複数の音源に対応してチャネルが割り当てら
れ、これらのチャネルを通して転送されたデータを読出
して、ミキサでミキシングを行うことになる。しかし単
にミックスするだけであれば、各音源に対応してチャネ
ルを設けることは必ずしも必要ではない。この実施例で
は、共通スロットに順次データを加算するという方法に
より、ネットワーク上で複数のデータのミキシングを行
う。この場合共通の加算用スロットに各従局のデータを
順次加算してミキシングを行なうためには、データ間の
位相を整列させた方が望ましく、その手法に応じて、幾
つかの方式が考えられる。以下の説明では、ミキシング
すべきデータとそれらの位相整列のみに着目して、それ
以外の時系列データの読み書きとそれらの位相整列の説
明はしない。
【0020】位相整列させてミキシングを行なうための
第1の手法は、前述したR/Wフラグを利用して、サン
プル周期内にDATAフレームを2回周回させる方法で
ある。この場合の図3に示す従局の回線交換部306の
構成をミキシングに関係する部分について機能的に示せ
ば、図4のようになる。即ち、R/Wフラグ監視装置5
01が設けられて、R/W=0の時は、加算装置314
のみが活性化され、R/W=1の時は読出し装置312
のみが活性化されるようになっている。一方、主局は、
1サンプル期間にDATAフレームを2回周回させると
共に、ここを通過するDATAフレームのR/Wフラグ
を反転する機能を持つ。R/Wフラグ反転は、図2の主
局のスロット監視装置207により行われる。
【0021】この第1の手法によるミキシングの動作を
具体的に説明すれば、次の通りである。共通の加算用ス
ロットを持つよう主局で生成されて時刻が設定され、R
/W=0に設定されたDATAフレームが送り出される
と、複数の従局ではこのフレームの加算用スロット(M
R−slot)の内容に、それぞれ自局のデータを必要なス
ケーリングを行なって加算する。この1回目のフレーム
周回では、加算書込みのみが許されていて、従局は読出
しはできない。そのDATAフレームが主局で回収さ
れ、R/W=1に反転されて再度送り出される。この2
回目のフレーム周回では従局は読出しのみが可能であっ
て、必要な従局は、MR−slotの1回目の周回でミキシ
ングが行なわれたデータを読出すことができる。即ちこ
の手法では、図5に示すように、1サンプル周期(例え
ば20μsec )の間にDATAフレームを2回周回させ
て、加算書込みサイクルでは加算伝送すべき全チャネル
のデータに共通の加算用スロットMR−slotに順次加算
書込みを行ない、読出しサイクルでこれを読出す。これ
により、同じDATAフレーム上でミキシングすべき各
回線データの間に位相ずれがない状態で、かつネットワ
ーク上でのミキシングができる。そして、共通の加算ス
ロットを用いてネットワーク上でのミキシングを行なう
ことにより、必要な回線数を抑制することができる。
【0022】位相整列させてネットワーク上でミキシン
グを行なうのための第2の手法は、データ伝送媒体その
ものを二重にして、二重リング型または二重バス型とす
る方法である。データ書込みとデータ読出しを分けると
いう基本的な思想は、第1の手法と同じである。この第
2の手法によるネットワーク構成例を図6(a) (b) に示
す。図7は、これらに用いられる主局701と従局70
2の構成である。主局701は、加算用スロットを持つ
フレームを生成するフレーム生成装置711と、伝送媒
体終端部712の他、データフレームを単に通過させる
だけのスルーパス713が設けられて、A,B,C,D
の4端子構成となっている。従局702は、加算用スロ
ットMR−slotにデータを加算する加算装置721と、
加算用スロット(MR−slot)からデータを読出す読出
し装置722とがそれぞれ入出力端子を持つ、a,b,
c,dの4端子構成となっている。
【0023】図6(a) は、この様な主局701と従局7
02を用いて二重リング型とした例である。主局701
で生成されて送出された加算用スロットを持つフレーム
は、第1の伝送媒体703aを伝送されて、順次各従局
702の加算装置721で加算用スロットMR−slotに
対してスケーリングされたデータの加算書込みがなされ
る。加算書込みがなされてネットワークを一周したDA
TAフレームは、主局701のスルーパス713を通っ
て第2の伝送媒体703bに再度送出される。この第2
の伝送媒体703bは、各従局702のスロット読出し
装置722のみをリング状に接続しており、この二周目
のDATAフレームが各従局702において必要に応じ
て読出し装置722で読出しがなされる。二周したDA
TAフレームは主局701で終端する。この方式によれ
ば、DATAフレームの一周回目に加算書込みによるミ
キシングがなされ、二周回目に読出しがなされるため、
やはり同じフレーム上のデータ間に位相ずれはなくな
る。一つの伝送媒体で二周回させる前述した第1の手法
では、サンプリング周波数が2倍になるのに対して、伝
送媒体そのものを二重にするこの方式では、第1の伝送
媒体730aでの加算書込み動作と第2の伝送媒体73
0bでの読出し動作を併行させることができるので、サ
ンプリング周波数を高くする必要はない。また、DAT
Aフレームが主局で終端し、フレームのリピート動作を
行わないこの方式によれば、主局がDATAフレームを
たれ流し方式で出力することができるので、リング周回
時間調整が不要となる他、回線ジッタの影響を抑制する
ことができる。
【0024】図6(b) は、同様の主局701と従局70
2を用いて二重バス型とした例である。この場合、主局
701から送出されたDATAフレームの往路となる伝
送媒体703aは従局702の加算装置721のみに接
続され、復路となる伝送媒体703bは従局702の読
出し装置722のみに接続される。主局701から最も
遠い位置にある従局702では加算装置721の出力端
子と読出し装置722の入力端子が短絡され、主局70
1ではスルーパス713の出力端子が終端用端子に短絡
される。この方式でも、往路で加算書込みによるミキシ
ング、復路で読出しがなされるので、やはり同じDAT
Aフレーム上でのデータの位相ずれはなくなる。またサ
ンプリング周波数を高くする必要もない等、図6(a) の
方式と同様の効果が得られる。更にこの方式によれば、
主局701および従局702の接続位置がどのような位
置であっても同様の作用が得られるので、各局の接続位
置を自由に設定できるというメリットもある。
【0025】位相整列させてミキシングを行なうための
第3の手法は、DATAフレーム上で1つの回線をミキ
シング機能つき加算用スロットと読出し用スロットに分
けるものである。前述したミキシング機能つき時系列デ
ータ加算用スロットMR/W-slot とミキシング機能つ
き時系列データ読出し用スロットMR/R-slot がこれ
であり、先行するスロットを加算用として連続した2ス
ロットが1回線分に割り当てられる。この場合のフレー
ム構成を、図8に示す。なおこのスロットは必ずしも連
続である必要はなく、間に他のデータスロット等があっ
てもよい。主局では、時刻が付されたDATAフレーム
を送出し、リングを一周して回収されたDATAフレー
ムについて、加算用スロットMR/W-slot の内容を、
読出し用スロットMR/R-slot にコピーして、MR/
W-slot の内容を「0」にリセットし、これを再度伝送
する。このコピーは、図2の主局のスロット監視装置2
07により行われる。従局では、加算用スロットMR/
W-slot に順次スケーリングされた自局のデータを加算
書き込みし、読出し用スロットMR/R-slot からデー
タを読出す。この方式によれば、加算書込みと同じフレ
ームに対して読出しでは前回周回一周回分の加算が済ん
だ後主局によって読出しスロットにコピーされたデータ
が読み出されるので、位相ずれのない加算伝送が行われ
る。またこの方式は、データ書込み動作とデータ読出し
動作が同一フレームに対して行われるので、サンプリン
グ周波数を高くする必要がない。
【0026】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
複数の音源,イフェクタ等を接続してネットワーク上で
ミキシングを行うことにより、ノードの一つとしてミキ
サ装置を接続する必要がなく、また必要な回線数(チャ
ネル数)を効果的に抑制したデータ伝送システムを得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例に用いられるフレーム構成を
示す図である。
【図2】同実施例の主局の要部構成を示す図である。
【図3】同実施例の従局の要部構成を示す図である。
【図4】位相整列の第1の手法を用いた実施例の従局構
成を示す図である。
【図5】同実施例のDATAフレームを示す図である。
【図6】位相整列の第2の手法を用いた実施例のネット
ワーク構成を示す図である。
【図7】同実施例の主局と従局の構成を示す図である。
【図8】位相整列の第3の手法を用いた実施例のDAT
Aフレーム構成を示す図である。
【図9】従来のリング型LANの問題を説明するための
図である。
【符号の説明】
201,202,301,302…光電変換装置、20
3,303…パケット信号分離装置、204,304…
パケットLANコントローラ、205,305…パケッ
ト信号多重化装置、206…主局回線交換部、207…
スロット監視装置、208…遅延FIFOバッファ、2
09…デフォルトフレーム生成装置、211…フレーム
生成装置、212…計時カウンタ、213,216…選
択ゲート、214…テンプレート生成装置、215…タ
イムスタンプ装置、217…プリアンブル生成装置、3
06…従局回線交換部、307…スロット読出し装置、
308…データ出力装置、309…データ入力装置、3
11…タイミング生成装置、312…ミキシング機能つ
きスロット読出し装置、313…掛算器、314…ミキ
シング機能つきスロット加算装置、501…R/Wフラ
グ監視装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04J 3/06 D 8843−5K H04L 12/56

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フレームの生成と送出を行う主局と、フレ
    ームの中継を行う複数の従局とがデータ伝送媒体に接続
    されたデータ伝送システムであって、 前記主局は、前記複数の従局で共有される加算用スロッ
    トを持つフレームを生成して前記データ伝送媒体に送出
    する手段を有し、 前記複数の従局は、それぞれ前記フレームの加算用スロ
    ットのデータに対して自局のデータを足し込む加算手段
    を有することを特徴とするデータ伝送システム。
  2. 【請求項2】フレームの生成と回収したフレームのリピ
    ートを行う主局と、フレームの中継を行う複数の従局と
    がリング型データ伝送媒体に接続されたデータ伝送シス
    テムであって、 前記主局は、加算用スロットと読出し用スロットを含む
    データフレームを有するフレームを生成する手段、およ
    び前記従局を中継されて戻されたフレームの前記加算用
    スロットの内容を前記読出し用スロットにコピーした後
    リセットし、そのフレームを再度送出する手段を有し、 前記従局は、前記加算用スロットのデータに対して自局
    のデータを足し込む加算手段、および前記読出し用スロ
    ットからデータを読出す手段を有することを特徴とする
    データ伝送システム。
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